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東京国立博物館 平成館の考古学展示
上野
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東京国立博物館の平成館の1階は考古展示室になっていて、旧石器時代から
江戸時代までの考古資料が展示されています。
展示替えもあって、とても充実した展示です。

「埴輪 盛装女子」 群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土
 古墳時代・6世紀 重要文化財

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考古展示室の最初に置かれています。
髷を結い、イヤリングとネックレスを着け、服を紐で留め、裳も着け、
服には線刻の模様も入っています。

「旧石器時代の石器」
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「縄文時代前期の土器」
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「ハート形土偶」 群馬県東吾妻町郷原出土
 縄文時代(後期)・前2000~前1000年 個人蔵 重要文化財

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縄文人には独創的な造形力があります。

「弥生時代中期の土器」
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丹を塗り、磨いてあって、祭祀用と思われます。

「古墳時代の鏡」
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すべて重要文化財です。

「埴輪 切妻造家や切妻造倉庫」
 群馬県伊勢崎市赤堀茶臼山古墳出土 古墳時代・5世紀

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屋根には現在の神社に見られる鰹木が乗っています。

「人物埴輪」 古墳時代・6世紀
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琴を弾いている人物もいます。

「銀象嵌銘大刀」 熊本県和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀 国宝
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銀象嵌された銘文で有名ですが、魚や鳥、馬も彫られています。

「石人」 福岡県八女市 岩戸山古墳出土 古墳時代・6世紀 重要文化財
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腰の帯から剣を吊った武人です。
筑紫君磐井の墓ともされる前方後円墳から何体もの大きな石人、石馬が出土しています。
多くが破損していることから、磐井の乱(527年)が鎮圧された際に破壊された可能性が
あります。

「陶棺」 岡山県美作市野形出土 古墳(飛鳥)時代・7世紀
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これだけ大きな物を作るにはかなりの技術と労力が必要です。

「秋草文壺」 渥美窯 神奈川県川崎市幸区南加瀬出土
 平安時代・12世紀 慶應義塾蔵 国宝

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骨蔵器と考えられ、表面に薄、柳、瓜、花、蝶、蜻蛉などが、口縁の内側には
「上」の字が彫られています。
なかなか趣のある壺です。


企画展示室では4月9日(日)まで、今年が1973年に開かれた「はにわ展」から
20周年になるのを記念した展示が行われています。

「家形埴輪」 奈良県桜井市外山出土 古墳時代・5世紀 重要文化財
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すっきりとした造形です。

「水鳥形埴輪」 大阪府羽曳野市 伝応神陵古墳出土 古墳時代・5世紀
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水鳥は死者の魂を運ぶとも考えられていました。

「埴輪 短甲の武人」 埼玉県熊谷市上中条出土 古墳時代・6世紀 重要文化財
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鎧の鋲留めも表現されています。

「埴輪 鍬を担ぐ男子」 群馬県伊勢崎市 赤堀村104号墳出土 古墳時代・6世紀
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イヤリングを着け、刀を提げています。


【2023/03/28 15:53】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第99回白日会展」 国立新美術館 その2
乃木坂
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六本木の国立新美術館で開かれている「第99回白日会展」の記事を2回に分け、
今日はその2で、風景画を載せます。
火曜日は休館日です。

亀山裕昭 「Slumdog」
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荒涼とした風景にですが、心を惹かれるものがあります。


中島健太 「匿名の地平線-ver. monochrome」
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中島さんは水の描写に凝っています。


有藤富男 「波な立ちそ」
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小川浩 「光の標(しるべ)」
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伊東英二 「春光輝(湧別川)」
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増田哲 「増毛町 2022.9.15」
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道を大きく取り、画面に奥行きを見せています。


古澤新司 「街」
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原太一 「After The Rain」
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原さんお絵にはよく兎が登場します。


二木ゆき子 「卯月」
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松木康弘 「Hills」
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大窪ひとみ 「雲行く」
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久保五三 「雪晴れ」
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白井秀夫 「雪の夜」
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日幸文範 「法起寺夕鐘」
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日本画風の夕景です。


池田宏介 「アメリカ―の夜」
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沼尻康之 「遥かなる彼方へ(独・バンベルク)」
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街へ向かう人たちも見えます。
4つの塔はバンベルク大聖堂です。


小池里津子 「白い陽の午后」
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セザンヌの風景画を思わせるものがあります。


井阪仁 「ピレネーの村」
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風景画には珍しい縦の画面が新鮮です。


【2023/03/26 19:45】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第99回白日会展」 国立新美術館 その1
乃木坂
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六本木の国立新美術館では「第99回白日会展」が4月3日(月)まで開かれています。
火曜日は休館日です。

白日会は大正13年(1924)の発足時から写実を追求している団体で、
絵画部と彫刻部があります。
会場は撮影可能です。

記事は2回に分け、今日は人物画と静物画を載せます。

山本大貴 「ある晴れた日」
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窓からの柔らかな光の中で、エジソン社の蓄音機に耳を傾けています。
光の表現が抜群です。


大友義博 「雨上がりの陽」
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大下和利 「果てしない空へ」
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人物と景色の色調が調和しています。


木原和敏 「余韻」
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福井欧夏 「茜に懐かれて」
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曽剣雄 「白樺の葉」
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手にしている本はトルストイの「戦争と平和」です。


伊勢田理沙 「清きひととき」
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伊勢田さんの絵にはいつも猫がいます。
佐賀県出身なので、「佐賀県史」が置いてあります。


丸山一夫 「黒い静物」
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潔い黒です。


中山忠彦 「アルプ楽想」
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宮本佳子 「ひとみしり」
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人物画の中にちょっとした動きがあります。


栗林伸一 「18歳:門出」
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中谷晃 「秋麗の庭」
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黒木ゆり 「透明な時間」
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坂本忠夫 「残影 V」
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横川みどり 「窓辺の小悪魔」
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ブライス人形が三叉鉾を持っています。


和田直樹 「黄金色の旋律」
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黄色と青のウクライナカラ―が入っています。


【2023/03/25 20:15】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「カフェカルディーノ 池袋ショッピングパーク店」と西武池袋本店の「睡蓮の庭」
池袋
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「カフェカルディーノ 池袋ショッピングパーク店」は池袋駅東口の
池袋ショッピングパークにあります。

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店内は40席近く、通路に向かって広く開いており、いろいろなパンの揃ったお店です。

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、ランチのメニューもあります。

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珈琲カレーパン289円、アップルパイ319円、コーヒーS319円をいただきました。

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カレーパンは小振りですが美味しく、すっきりした味のコーヒーと合います。


西武池袋本店9階屋上、「食と緑の空中庭園」の「睡蓮の庭」も春らしくなってきました。

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食と緑の空中庭園にはチューリップも植えられています。

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【2023/03/24 20:31】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第78回春の院展」 日本橋三越本店
三越前
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日本橋三越本店では、「第78回春の院展」が開かれていて、
約330点が展示されています。
会期は4月3日(月)まで、入場料は一般・大学生800円です。
春の院展の作品は秋の院展に比べ、一回り小さいサイズです。

会場は撮影可能です。

岩永てるみ 「波映る」
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箔の形を表して、装飾性があります。

梅山真理子 「共生(ともに)」
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初入選です。
程良い色調で、ノウゼンカズラのオレンジ色が効いています。

小田原千佳子 「風の記憶」
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金彩の輝きが際立って、華やかです。

関晶子 「風の記憶」
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同じ題名ですが、落着いたモノトーンのコスモスです。

小田野尚之 「海の見える家」
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木々に埋もれそうな家の向こうは海です。

河本真理 「雨あがり」
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みずみずしい紫陽花の青です。

芝康弘 「呼吸する朝」
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芝さんは光の中の人と馬をよく描いています。

白井進 「幻灯(うつしえ)の道」
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静かで懐かしい、秋の風景です。

須田健文 「サンサーラ」
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サンサーラは輪廻という意味です。
廃屋の屋根からは雪が降り落ちています。

西岡一義 「立冬の朝」
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広々と晴れた空と雲、気球も上がっています。

西田俊英 「樹の変容・あるいは獣」
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絡み合った枝の形が犬のようにも見え、凄味があります。

平山理 「静穏~崇福寺~」
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重々しく連なる甍です。
崇福寺は長崎にある禅宗の黄檗宗の寺院です。

村上裕二 「はる」
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赤ちゃんをおぶった男の子もいる、昔見た光景です。


また、6階美術画廊では4月3日(月)まで「日本美術院同人小品展」が開かれ、
同人約30名の作品が展示されています。

手塚雄二 「憧」
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小田野尚之 「屋根のある橋」
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西田俊英 「月の蝶」
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【2023/03/23 19:22】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
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