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湯島天神例大祭・東大五月祭
湯島・本郷
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5月24日(土曜日)、25日(日曜日)は湯島天神の例大祭でした。

今年は本祭の年で、すぐ近くの神田明神の神田祭とは逆になります。

24日は神幸祭渡御の日で、湯島天神のお神輿が車に載って
湯島、上野、本郷、お茶の水界隈を巡行しました。

神社前でお昼の休憩です。
雨模様の日だったので、お神輿もビニールのレインコートを着ておられます。

湯島天神2



湯島天神1


25日には雨も上がり、各町会のお神輿が色さまざまな祭半纏に担がれて、
賑やかに宮入しました。

宮入の時刻は午後3時半頃です。

天梅


天二


右端でカメラを構えている背の高い西洋の人は和服にカンカン帽で
キメています。

天梅・宮元


三組町の祭半纏で、「見」「久」「三」をあしらって、「みくみ」と読みます。
三組町の名は徳川家康の死後、中間・小人・駕籠方の三組の者が
土地を与えられて住んだことに由来します。

三組


粋な女神輿も参加しています。




門前の細い道を列になって宮入する眺めは壮観です。

行列



24日、25日はちょうど東京大学本郷キャンパスで五月祭が開かれました。

五月祭2


朝早いので、テントも準備中です。

五月祭1


出店が並んで、賑わっています。
正面向こうが赤門です。

風船



【2008/05/31 00:59】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(2) |
東京国立博物館・平常展
上野
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上野の東京国立博物館は1月2日、国際博物館の日(5月18日)、
敬老の日(9月の第3月曜日、2008年は9月15日)は、本館の
平常展が無料です。
通常は一般600円、大学生400円です。

今年の5月18日は日曜日だったので行ってきました。

ハスの育ち始めた不忍池を通っていきました。

不忍池1


不忍池2




正面

本館の2階は縄文時代から江戸時代までの美術の流れ、
1階は近代美術を含む分野別展示です。
展示品の入替えもされているので、行く度に新しい発見があります。

男衾三郎(おぶすまさぶろう)絵巻が展示されていました。

鎌倉時代の物語絵巻で、武士が弓馬の術を鍛錬している場面は
武士の生活を表す資料として、歴史の教科書によく使われています。

この場面のすぐ左側に興味深い場面があります。

武士達が館の前で旅の母子や若い僧を捕まえています。
自分の領地に巡礼や旅の僧が入ってきて、お布施や物乞いによって
財物が少しでも持ち出されるのを嫌ってのことのようです。

また、山賊との戦いの場面が描かれています。

この中で一人、太刀をかついで駆けている山賊の顔がどう見ても
西洋人なのです。
腹巻という簡単な鎧を着けていますが、かぶっているのは
毛皮の縁の付いた帽子のようにも見えます。
どんな経路で日本に入ってきたのでしょうか。

教科書には載りませんが、鎌倉時代の地方の様子の分る
興味深い資料です。

展示室を出て、地下にあるミュージアムショップに寄ってきました。
所蔵品をあしらった文房具、Tシャツ、ネクタイなど、面白そうな
商品が揃っています。

ミュージアムショップ


暗く見えますが、実際の店内は明るいです。

ミュージアムショップ2


本館正面階段脇の手すりに付いているクラシックなランプです。
周りは実際はもっと明るいです。

階段


【2008/05/28 20:20】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
イノダコーヒ・東京大丸支店(2)
東京駅 イノダコーヒ東京大丸支店
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東京駅大丸のイノダコーヒ東京店にまた行ってきました。
前回は3月2日です。
グラントウキョウ・ノースタワーの8階です。

コーヒーミル


大丸の開店時間の午前10時からまもなくだったのですが、
あっという間に席が埋まっていきます。

東に面している店内は、朝の光の中でカーテンやシートの真紅が際立ちます。
この色は夜にはまた違った趣きがあるでしょう。

東京店のコーヒーはブレンド(アラビアの真珠)、アメリカン(コロンビアのエメラルド)、
カフェオーレ、ウインナーなど、京都の店に比べメニューが限られています。

今日はカフェオレ630円です。
どっしりした銀とガラスの大型グラスに淹れてあります。

良い香りにほっとします。

カフェオレ


私が昔、喫茶店巡りを始めたころ、最初に行ったイノダは京都三条店です。
楕円形のカウンターを囲んだ、東京の喫茶店にはあまり無い、重厚な雰囲気に
まず驚き、続いて、コーヒーが始めからミルクと砂糖入りで出てきたのに戸惑いました。

そして、今度は本店に行って、中庭のある広々とした店内のぜい沢さ、優雅さに
感動してしまい、それ以来イノダのファンになりました。

おととしの夏、京都に行ったときに、イノダ本店でランチにしようと思ったのですが、
満員で新館の2階に案内され、中庭の見える景色を楽しむ気でいただけに、
少し残念な思いがしました。
私が昔行ったころの本店は繁盛しているといっても、まだ好きな所に座ることが出来て、
最近のように開店早々満員ということは無かったように思います。

東京店は、交通やビジネスの中心である東京駅の横という場所柄、活気があります。
おしゃれなお客さんも多く、見ていて楽しいです。
京都は京都のイノダ、東京は東京のイノダ、それぞれの持ち味ということでしょう。


入り口


大丸

(グラントウキョウ・ノースタワー)


【2008/05/24 21:26】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
神田祭・大神輿と薪能
御茶ノ水 神田明神 
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神田祭を見てきました。

神門


今年の神田明神の神田祭は2年に1度の本祭の間の陰祭に当たります。
5月11日(日曜日)に日本橋地区の町会による、神田明神大神輿の
渡御がありました。

みこし鳥居


夕方6時近く、日本橋を練り歩いていたお神輿の宮入の時刻になると、
神田明神の門前は見物客が大勢詰め掛けます。
夕方の光の中で黄金色に輝きながら揺れる神輿を見ていると、
江戸っ子でなくても心が浮き立ちます。

みこし1


みこし提灯


神門半被


来年の本祭は各町会のお神輿が次から次へと繰り込みますから、
それはそれは見ものでしょう。

みこし片付


5月24日(土曜日)、25日(日曜日)は湯島天神の大祭で、
25日は各町会のお神輿の宮入があり、これも楽しみです。
スケジュールが湯島天神のHPに載っています。
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/index.htm


神田明神では神田祭の一つとして薪能を催しています。
この神田明神薪能「明神能・幽玄の花」にも行ってきました。

会場

今日は拝殿前に客席用のテントを張ってあるので、
お賽銭箱も前方展開しています。


能テント


今年は第6回で、5月14日(水曜日)午後6時から開かれました。
演目は金剛流半能「西王母」、和泉流狂言「口真似」、
金剛流能「小鍛冶」です。
半能とは元の能の後半部分を演じるものです。

拝殿入口に舞台を仮設し、前の広場に大きなテントを張って
客席にするので、雨の日でも大丈夫です。
全席指定で、S席6000円、A席4000円、B席3000円です。

私は第4回から観に行っています。
能を見始めたばかりなので、どの演目も初めて観る物ばかり、
新鮮な気持で楽しめます。

「小鍛冶」は刀匠が稲荷明神の援けを得て、一条天皇に献納する
名剣を鍛え上げるというもので、刀鍛冶の話ですから、舞台は勇壮で
小気味良く、気分が高揚します。
「西王母」も帝王の不老長寿を祝う演目ですから、今回の能は
目出度尽くしでした。

屋外の仮設舞台ですからハプニングも起こり、上空をヘリコプターが
飛んだりもしますが、それも趣きです。

おととしは狂言の最中に、かがり火の熱に反応したのか、
火災報知機がワンワン鳴り出しました。
その時、演者少しも騒がず、演技を続けていましたが、
さぞや驚いたことでしょう。


【2008/05/21 08:04】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(2) |
小石川後楽園
後楽園・飯田橋  
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4月下旬にラクーアに行ったついでに、隣の小石川後楽園に
行ってきました。

外側

長い土塀が続いて、気分は江戸時代です。

外側3

彫られているのは六葉葵といいます。


小石川後楽園は水戸黄門で有名な水戸徳川家上屋敷の庭園です。
大人300円です。

小石川谷の谷底に当たる場所なので、水を豊かに使っています。

蓬莱島、竹生島、一つ松(唐崎の松)、八つ橋、渡月橋と、名所、
歌枕も盛り沢山です。

蓬莱島

蓬莱島


一つ松

一つ松


ぼたん

ぼたんは4月下旬の写真です。


八つ橋1

八つ橋とカキツバタです。5月上旬から中旬に咲くということなので、
今はどうでしょう。


菖蒲田

菖蒲田です。咲くのは6月上旬から中旬ですから、これからです。

パンフレットによると、庭園を完成させた二代藩主水戸光圀は
明の滅亡時に亡命してきた朱舜水の意見を容れて、円月橋や
西湖堤などの中国の風物を取り入れたそうです。
幕の内弁当の中に京料理と中華料理を仲良く並べたようなものです。

ただ、この中華料理(朱子学)は後に尊王思想となり、
やがて水戸藩にとんでもない運命をもたらします。

保守派と急進派が争い、急進派は桜田門外の変を起こし、
天狗党となって西に向かった挙句、越前敦賀で粛清され、
幕府が瓦解すると保守派は急進派の残党に粛清されます。

せっかく明治維新の火付け役になったのに、明治を担うべき
人材をほとんど失ってしまったということです。

この争いを、「要するに誰が蒲焼を食って、誰がその串を
削るかの争いだった」と評した人がいます。
身も蓋も無い評ではあります。

「覚書 幕末の水戸藩」
水戸藩士の娘だった人による幕末の水戸藩の
内情についての覚書


「天狗争乱」
水戸天狗党を描いた吉村昭の小説



【2008/05/18 01:32】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(0) |
上野 珈琲王城
上野  昭和の純喫茶
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上野の喫茶店「王城」に行ってきました。
アメ横に近く、マルイシティのすぐ南側です。

朝のアメ横

(昼間は大勢の人が川のように流れているアメ横も、
朝早くの時間は川底が向こうまで見通せます。)


王城

「珈琲王城」と書かれた、紫色のインパクトのあるスタンドが出ているので、
すぐ分ります。

バロック調の天井にシャンデリア、花型の壁ランプ、
薔薇模様の壁紙、 大理石のテーブル、ゴブラン織のシートと、
典型的な昭和のゴージャス系純喫茶です。

店内


開店は午前8時30分ですが、その前から入って待っていることが出来ます。

そして、きっかり時間になると注文を取り始め、それまでBGMで流れていた
Jポップもムードミュージックに切り替わります。
日曜日でしたが、開店後お客さんがどんどん入ってきて、
しばらくで満席近くになります。

モーニングタイムは、珈琲450円、薄焼きバタートースト100円、
厚焼き140円、ボイルドエッグ50円の組み合わせで選びます。

モーニング

まず、ピカピカに磨いた砂糖壷とミルク入れと伏せた白いカップが来て、
あとでコーヒーを注ぐという手間の掛け様です。

味は濃くて美味しいです。

トーストは薄焼きでも厚さ3センチはありそうです。
玉子は固ゆで少し手前で、殻は自分で割ります。

白と黒の制服のウエイトレスは目配りが行き届いていて、心地良いですが、
使い終わった食器はたちまち持っていかれるので、あとでミルクや砂糖を
足そうなどと思っているときは気をつけないといけません。

朝日新聞とスポーツ新聞各種も置いてあります。

40年ほど前から営業しているとのことですが、レトロな喫茶店の持つ、
ややくたびれた感じとは無縁で、現役バリバリ、真っ向勝負のお店です。


【2008/05/15 11:15】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
エクセルシオールカフェ 新お茶の水店
御茶ノ水、新御茶ノ水  EXCELSIOR CAFFE
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エクセルシオールカフェ(EXCELSIOR CAFFE)新お茶の水店は、
JR御茶ノ水駅聖橋口を出て、向かいの新御茶ノ水ビル(サンクレール)、
ビル1階の階段を下りた所にあります。
階段の下は広い中庭になっていて、そこに面してお店はあります。

店の前


店内は広く、100席ほどあって、間仕切りのついた分煙になっています。

エクセルシオールのコンセプトはイタリアン・バール(カフェ兼居酒屋)
とのことで、暖色でまとめた店内は確かに南国風です。
BGMのせいか、イタリアというよりはカリフォルニアかフロリダの
感じがします。
スターバックスのBGMは都会的なジャズですが、
こちらはもっと気楽な曲です。

店内


店によって開店時間が違いますが、こちらは7時から開いているので、
朝早い人には便利です。

モーニングセットが3種類ありますが、私はパンにハムと半熟玉子を挟んだ
チャバッタサンドをよく食べます。
ただ、熱々で美味しいのですが、玉子がパンからはみ出したり、
口の周りに付いたりで、食べるのに難渋します。

モーニング


窓の外は中庭なので、景色に騒がしさは無く、落ち着いた雰囲気です。
ドトール系の店なので、ドトールと同じ肘掛付きソファがあります。
私は、奥の壁際にあるこのソファーに座って、広々とした店内を
眺めているのが好きです。

次々とお客さんが入ってきます。

ヴァイオリンケースを抱えた人、読書する人、勉強する人、
近くの大手中学進学塾に行く前の母子、
写真を撮ったりして挙動不審な男(私)。

ジーンズ姿の若い女性は禁煙スペースで書き物をしていて、
しばらくすると荷物を置いて、喫煙スペースに移ってタバコを吸い、
また元の席に戻ってきました。

揃いの作業服の胸ポケットにカラーペンを何本も差したガテン系の
人たちが数人、思い思いにコーヒーやサンドイッチを注文して、
パワーブレックファストを始めていました。

皆さん、それぞれにここを使いこなしています。


【2008/05/11 09:01】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
古今集 さつきまつ

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さつきまつ花橘のかをかげば昔の人の袖のかぞする 

                         よみ人しらず
 
五月を待っていた橘の花の香りをかぐと、昔恋した人の袖に
焚きしめられていた香りがして、懐かしい気持になる。

古今集夏歌139番の歌です。
とても有名な歌で、古今集を代表する歌の一つです。

さつきまつ はなたちばなの かをかげば

上の句はア音が並んで、高い調子で詠い上げます。

聞く人は皆、その高い調子と、橘の清々しい香りに引き寄せられ、
下の句がどうなるのか期待して待ちます。
昔の人の袖のかぞする、と聞いて我に返り、自らの昔を思い出して、
うなづきます。  

「待つ」と「昔」という、未来と過去の時間も詠み入れています。

大らかでありながら巧みさもある、いかにも古今調の歌だと思います。

5月20日追記
橘と同じ柑橘類の仲間で、近くの神社で見つけた夏みかんの花です。
高い所に咲いているので、花は落ちているのしか撮れませんでした。

夏みかんの花





【2008/05/08 20:41】 文学 | トラックバック(0) | コメント(2) |
神田駿河台のニコライ堂
御茶ノ水、新御茶ノ水  ニコライ堂
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ニコライ堂は御茶ノ水駅の近く、神田駿河台に建っています。


ニコライ堂2


上の1枚目の写真は4月前半のものです。
あとは5月に入ってからのものです。

ニコライ堂13

緑色の銅板葺ドームと、くっきりした輪郭線が特徴で、御茶ノ水界わいの雰囲気を
趣きのあるものにしています。

現在は国の重要文化財に指定されています。

正式名称は日本ハリストス正教会教団東京復活大聖堂というそうです。
ハリストスとはキリストのことです。
日本ハリストス正教会は東方正教会(ギリシャ正教)に属しており、
カトリックではありません。

日本には同じ東方正教会のロシア正教のニコライ司祭が伝えました。
そのニコライさんが建てたのでニコライ堂といいます。

函館にあるハリストス正教会は日本正教会発祥の地ですが、そこの聖堂は
ガンガン寺という親しみやすい名前で呼ばれています。
鐘楼の鐘の音が当時の人にはよほど印象的だったのでしょう。

ニコライ堂建築の監督はお雇い外国人のジョサイア・コンドルです。
コンドルは湯島の旧岩崎邸や三田の綱町三井倶楽部を設計しています。

1891年(明治24年)竣工の後、何回かの改修を経ていますが、
十字形の上にドームを載せた基本形は同じで、ビザンチン様式といいます。

ビザンチン様式とは東ローマ帝国(ビザンチン帝国)で発達した建築様式で、
東方正教会の教会建築に用いられています。
カトリックのゴシック様式のようなものです。


ニコライ堂12

今では周りの高いビルに埋もれてしまっていますが、私が学生の頃はまだ
かなり目立っていました。

明治になるまでは日本にはドーム建築などありませんでしたから、
平たい瓦屋根の海を突き抜けて駿河台の丘の上にそびえる緑の天蓋は
東京の新風景としてさぞかし際立って見えたことでしょう。


ニコライ堂近くの聖橋から見た神田川です。
ちょうどボートが通ったのが、小さく写っています。
画像をクリック、拡大すると良く見えます。

神田川


お茶の水橋からの眺めです。

神田川2



 


【2008/05/06 19:16】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(0) |
根津神社つつじまつり
根津  根津神社界隈
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根津神社で5月6日までつつじまつりが開かれているので行ってきました。

根津神社は根津権現とも呼ばれています。
御祭神は須佐之男命、大山咋命、誉田別命、大国主命、
菅原道真公と大勢様です。

表参道の大鳥居を過ぎると、堂々とした楼門が建っています。

表参道口


楼門

(遠くからだと人が写りすぎるので近くで撮ったら、
屋根の端が切れてしまいました。)

社殿のある根津谷から本郷台に上がる斜面がつつじ園になっていて、
200円払って入ります。
早咲き遅咲きのつつじが色とりどりに咲いていて、長い期間楽しめます。
また、亀さん達も気持ち良さそうでした。

つつじ2


つつじ1


亀


斜面にはお稲荷さん(乙女稲荷神社と云います)もあって、
寄進された小さな鳥居がずらりと並んでいて、くぐり抜けることができます。

稲荷


休日だったので、ともかく、ものすごい人出でした。

根津神社の表参道に続く小路にあるお店です。

お店


人波の熱気をさまそうと、帰りに近くの甘味処の「芋甚」に行き、
小倉アイス最中110円を買って外で食べました。
同じことを考えている人が多いようで、皆さん、店の外で頬張っていました。
小倉アイスがパリパリの皮の中に入っていて、さっぱりした味です。

芋甚


根津には懐かしい昔の町並みが残っていて、歩いていると、
子供の頃に戻ったような気持になります。

猫もあちこちで見かけます。
あまり人通りも無い裏の小路や空地では猫がのんびりとしています。

白黒猫


三毛猫


根津神社の北側の坂道を上がると、日本医科大学の隣に
「一炉庵」という和菓子屋さんがあります。
上品な季節のお菓子で有名です。

一炉庵


一炉庵の右側の、日本医科大学との間の小路を入ったところに、
夏目漱石が「吾輩は猫である」を執筆したころに住んでいた、
いわゆる「猫の家」跡があり、今は石碑が建っています。

根津神社のHPです。
http://www.nedujinja.or.jp/


【2008/05/04 08:23】 街歩き | トラックバック(1) | コメント(2) |
古今集 在原業平 ぬれつつぞ

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ぬれつつぞしひてをりつる年の内に春はいくかもあらじと思へば

見て下さい、見て下さい、この藤の花。
春はもう終りだし、雨で私はこんなに濡れちゃったけど、
あなたのために無理して折ってきたんですよ。

古今集春歌下133番の歌で、作者は在原業平です。

この歌の詞書には、三月晦日に雨の降っているのに
藤の花を折り取って人に贈った時の歌、とあります。

在原業平は平安時代初期の歌人で、「伊勢物語」の主人公とされています。

紀貫之は「古今集」の序文で業平のことを、「その心余りて詞たらず。
しぼめる花の色なくて匂ひ残れるがごとし。」と評しています。

たしかに、在原業平の歌には、昂まる思いが強すぎて
急き込んでいるようなところがあります。
花を懸命に摘んでいたら、摘みすぎて花瓶からあふれているのに
似ています。
この歌も、「しいてをりつる」にそれが感じられます。

相手が元祖色男の在原業平のことですから、歌を贈られた人(多分女性)も
喜んだでしょうが、そうでなかったら暑苦しがられたかも知れません。


湯島天神の藤です。

藤


湯島天神の門の扉に彫ってある天神様の紋所の梅と、お使いの牛です。

門扉


門扉2


門扉3


東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな

                               菅原道真


【2008/05/03 07:29】 文学 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
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