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日本橋 カフェ・ディ・フェスタ
三越前・新日本橋
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千疋屋総本店日本橋本店にある、カフェ・ディ・フェスタ(Caffe di FESTA)に
行ってきました。
場所は中央区日本橋室町2-1-2の日本橋三井タワーの1階です。

東京駅の日本橋口から日本銀行の方向へ歩いてみます。
一石橋から見た日本橋川と常盤橋です。
川の上を首都高速道路が走っています。

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日本銀行旧本店です。
東京駅を設計した辰野金吾の設計で、明治29年の建築です。

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昭和7年に長野宇平治の設計で増築された、東側の建物です。

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三井本館と日本橋三井タワーです。
三井本館は昭和4年の建築で、コリント式柱頭が華やかです。
日本橋三井タワーは平成17年に建設された超高層ビルで、オフィスや
ホテルが入っています。
三井本館には三井記念美術館が入っていて、隣の日本橋三井タワーの
1階エントランスが入口になっています。

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日本橋三井タワーは三井本館とデザインをあわせて、列柱が並んでいます。
千疋屋総本店日本橋本店は1・2階にあります。

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お店に入って、左側が果物と生花の売店、右側がカフェ・ディ・フェスタです。

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2階にはフルーツパーラーと、レストラン「DE METER」があります。

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角地にあり、2面がガラス張りの店内は明るく、白を基調にした
シンプルな造りです。
分煙になっています。
セルフ式で、注文してから、番号札を貰って、呼ばれるのを待ちます。
BGMはクラシックでした。

評判のマンゴーカレー700円です。

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カットフルーツも付いています。
カレーは甘味があって、ハヤシライスにもすこし似ていて、なかなか
美味しいです。

他に、ハヤシライスやフルーツサンド、ソフトクリームなどもあります。
ランチなどに手軽に利用できる、便利なお店です。


【2009/10/16 19:36】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
国立西洋美術館 カフェ「すいれん」
上野
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カフェ「すいれん」は、上野の国立西洋美術館の1階にあります。

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西洋美術館の所蔵する、モネの「睡蓮」に因んだ名前です。
「睡蓮」は平常展示されています。

カフェは入館券が無くても利用出来ます。
中庭に面した店内は全席禁煙で、明るく、広々としています。
入口と出口が別になっています。
カフェレストランなので、フルコースの食事メニューもあります。
休日などには混むこともあるようです。

BGMはクラシックでした。

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ケーキセット750円です。

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ボティロン(かぼちゃ)というケーキで、秋らしくかぼちゃのムースと
栗が載っています。
展覧会を観て疲れたときの甘い物は格別です。
コーヒーもあっさりしていて、飲みやすいです。

中庭に当たる日の光が時間によって移るのにつれて、庭の表情も
変わるでしょう。
木はケヤキやイチョウで、もう少し季節が過ぎたら、景色も違ったものに
なりそうです。

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国立西洋美術館のHPの「すいれん」のページです。


日が傾いて、前庭のヘラクレスの影が壁に写っています。

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【2009/10/15 06:13】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
山種美術館 速水御舟 -日本画への挑戦-
恵比寿
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新山種美術館では、新美術館開館記念特別展として、
「速水御舟 -日本画への挑戦-」が開かれています。
 
三番町から恵比寿に移転して最初の展覧会です。
前期は10月1日~11月1日、後期は11月3日~29日です。
山種美術館は速水御舟の代表作を所蔵しているので、
開館記念として当然の企画といえるでしょう。

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美術館は恵比寿駅から駒沢通りを広尾に向って進み、恵比寿プライム
スクエアを過ぎ、坂を上りきった右側にあります。
途中、大きな横断歩道橋を渡り、坂道を上がっていくので、ゆっくりだと、
駅から15分くらいかかり、きついと感じる方もいるかも知れません。

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1階には、速水御舟の「名樹散椿」に因んで名付けられたという、
「Cafe 椿」があります。

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受付横には加山又造の「千羽鶴」をあしらった陶板が飾ってあります。

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展示室は地下にあります。

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14番 「炎舞」 1925年 31歳 重要文化財

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夜の焚き火に集まる蛾の群れです。

揺らぎながら燃える炎は仏画の不動の火炎に倣っていますが、暗い背景との
境はぼかされています。
煙が渦を巻いて昇り、集まった蛾は円を描いて飛び、円の中心を飛ぶ蛾は
小さく、周りの蛾は大きく描かれています。
立体感と動きのある画面です。
御舟は、背景の色について、「もう一度描けといわれても二度とは出せない色」と
述べているそうです。
やがて炎に焼かれてしまう蛾の舞う、一瞬の時を捉えています。


25番 「翠苔緑芝」 1928年 34歳

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四曲一双の金箔地の屏風で、右隻に枇杷と青桐、つつじです。
枇杷の木には、まだ青い実から熟れた実まで付いていて、木の下では
黒猫が振り向いています。
隣に展示されている、24番の小下図では、つつじの場所には朝顔の鉢が
3つ置かれ、黒猫と白猫の2匹になっています。

左隻には紫陽花と2匹の白兎です。
紫陽花は咲き始めから満開まで様々に咲いています。
白兎は、向こうに黒猫がいるのも知らずに、呑気に草をかじったり、
寝ころがったりしています。

全体に、右奥から左手前に広がり、右上から左下に下がっていく構図です。
琳派風の装飾性を極め、きっちりとまとまった、近代的な作品です。
御舟の言葉、「もし無名の作家が残ったとして、この絵だけは面白い絵だと
後世言ってくれるだろう」。


43番 「名樹散椿」 1929年 重要文化財 35歳

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京都の地蔵院の五色八重散り椿を描いたものです。
花びらが一枚づつ散るという、珍しい椿です。

「翠苔緑芝」と同じく、琳派の装飾的な画面ですが、印象はやや違います。
右から左に下る構図で、椿の枝はねじれながら伸び広がっています。
紅、白、斑の花を付けた枝は重みで傾き、地面には花びらが散っています。
奥にある葉、手前の葉を一枚一枚描き分け、量感と立体感があります。
背景は「撒きつぶし」という、金砂子を竹筒に入れて撒いていく方法です。
金箔のような縦横の線が無く、同じ調子の金地がびっしりと広がっています。
しんと静まった画面で、有無を言わせぬ迫力と緊迫感があります。

私は、速水御舟の絵から感じるすご味は何だろうと思っていましたが、この
「名樹散椿」を観ると分かる気がします。
西洋画の技法を使って、幹や葉の質感や立体感を出し、今までの日本画
には無い、粘りのある画面を作っています。


71番 「埃乃土人ノ灌漑」 1931年 37歳

小品で、10ヶ月の欧州旅行で見かけた、エジプトの情景です。
2つの跳ね釣瓶を使って、2人の褐色の肌の男が、半裸で向き合って
水を汲んでいます。
人物の姿は古代のエジプト絵画風で、1人は赤い腰巻に白い鉢巻、
1人は白い腰巻に赤白の鉢巻です。
左右対称の面白い構図で、烏が1羽、のんびり止まっています。
肩の力を抜いた、楽しい絵です。


101番 「婦女群像」(未完) 1934年 40歳

速水御舟は欧州旅行から帰ると、人物画に取り組み始めたとのことです。
6人の着物姿の若い女性が、立ったり、腰掛けたり、座ったりして、
左上から右下に流れる構図になっています。
大作ですが、画布を貼り付けた板からヤニが浮いてきたので、輪郭線を
描き掛けたところで終わっています。

御舟の人物画については、福島県立美術館所蔵の「女二題」を、5月に
東京都美術館で開かれた、「日本の美術館名品展」で観たことがあります。
着物姿の夫人をモデルにしていますが、描線もしっかりと的確で、
表情も生き生きしていました。
「婦女群像」も完成していれば、さぞかし面白い作品になっていただろうと
思います。


110番 「あけぼの・春の宵のうち あけぼの」 1934年 40歳

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小品で、薄紅の空を背景に、真横に伸びた柳の枝が上に立ち上がり、
更に滝のように垂れ下がっています。
烏が枝に止まって、その空を見上げています。
春も浅いのでしょう、柳はまだ葉を付けていません。


111番 「あけぼの・春の宵のうち 春の宵」 1934年 40歳

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薄墨色の夜のなかで、斜めに伸びた満開の桜の枝から、はらはらと
花が散っています。
三日月に照らされた桜は、盛りの最後の時の妖しさを湛え、
白く浮かんでいます。

速水御舟は40歳という若さで亡くなっています。
日本画を近代絵画にしようと、さまざまの試みの途中だったことを思うと、
惜しまれてなりません。

展覧会のHPです。


【2009/10/13 21:08】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
六本木 カフェ・ド・巴里
六本木
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カフェ・ド・巴里は六本木交差点から東京ミッドタウンに向かい、
ホテルアイビスを過ぎてすぐ左側の小路を入った所にあります。
場所は港区六本木7-14-1です。

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典型的なゴージャス系喫茶で、入口はかなり賑やかです。

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半地下になった1階と2階があり、2階に上がる階段にはブロンズ像が
置いてあります。

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2階は30席ほどで、鏡、ステンドグラス、シャンデリア、置時計、スタンド、
熱帯魚の水槽と、何でも揃っています。

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24時間営業という、不夜城のようなお店ですが、休日の昼間はかなり
空いていました。

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BGMはムードピアノでした。

サンドイッチのモーニングセット700円です。
トーストのセットもあります。

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サンドイッチは玉子の味付けが美味しく、コーヒーも良い味です。
レッドオニオンとレタスのサラダには胡麻ドレッシングがかかっています。
金襴のカップはノリタケです。

店員さんの応対もとても丁寧です。
自分たちの間では、お隣の国の言葉で話しています。

遠くの席では、私が座る前から、のんびりした関西弁で、携帯で話している
人がいて、私がお店を出る時もまだ話していました。


2012年4月追記

残念なことに「カフェ・ド・巴里」は閉店してしまいました。


【2009/10/12 22:41】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
東京国立博物館 「皇室の名宝展 1期」
上野
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上野の東京国立博物館平成館では、宮内庁所蔵の名品を展示する、
御即位20年記念特別展「皇室の名宝―日本美の華」展が開かれています。

1期は10月6日~11月3日、2期は11月12日~11月29日で、1期と2期で
展示品が全部入れ替わります。

国立西洋美術館の前を通って行きました。

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来館者はかなり多く、賑わっていました。

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1期は「永徳、若冲から大観、松園まで」と題して、近世から近代の絵画、
近代の工芸品を展示しています。

4番 「唐獅子図屏風」 狩野永徳・狩野常信 6曲1双 
   右隻:16世紀、左隻:17世紀


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右隻は狩野永徳作で、安土桃山時代の代表作です。
教科書などでお馴染みですが、元は毛利家の所蔵で、豊臣秀吉から
贈られた品との説もあります。
かなり大きな屏風で 、見上げるばかりです。
二頭の獅子は、雌雄でしょう、力強く地面を踏みしめ、顔も恐ろしげで、
威圧感に満ちています。
この屏風を背にして、家来に向えば、主の威厳も数等上がりそうです。

左隻は、画像はありませんが、曽孫の狩野常信作で、江戸時代の作品です。
右隻に合わせて描かれたとのことですが、時はすでに泰平の世、雰囲気も
かなり変わってきます。
一頭の獅子が踊るように後ろ足を跳ね上げています。
右隻の獅子の子供ということでしょうか、軽やかで、顔もユーモラスな表情です。


5番 「萬国絵図屏風」 8曲1双 17世紀初頭

これも教科書などによく出てくる絵です。
右隻は画面の上に、トルコや西欧風の騎馬王侯が2人ずつ8人、剣を振るって
戦っています。
下にはポルトガルの地図と各国の28都市の絵図です。
どの街だろうと観ていると、S字型の川を真中にした街がありました。
ヴェネツィアに違いありません。
これは面白いと思い、ロンドンやパリもあるというので捜してみます。
ロンドンも見つかりました。
川が大きく蛇行し、橋が幾つもかかった大都市です。
パリはシテ島を目印にしました。
中州に橋のかかった街がありました。

左隻は世界地図と、世界の人物風俗図です。
世界地図は結構、正確に出来ています。
日本は、能登半島はあるのに、北海道はありません。
日本人だって蝦夷地のことはよく知らない時代だったことが分かります。
人物風俗図は日本人の男女も描かれています。
男は羽織袴姿で刀を差し、女は小袖を着ています。


7番 「動植綵絵」 伊藤若冲 30幅 1757年頃

大きな展示室一杯に若冲の掛軸30幅の並んだ光景は圧巻です。
唐獅子図屏風と並んで、文句なしに1期の目玉でしょう。
若冲が京都の相国寺に釈迦三尊像と共に寄進したもので、明治時代に
皇室に献上されたとのことです。

どの絵も細密さを極めた描き方で、ひとつひとつ観ていくのにかなりの
エネルギーが必要です。

(向日葵雄鶏図)
咲き誇る向日葵と、若冲の得意とする、逆三角形をした雄鶏の雄姿です。
若冲は裏彩色という、紙の裏側にも色を塗って表から観た色彩に変化を付ける
という技も使っているそうで、向日葵の花芯などにも見られるとのことです。
その凝りようには驚くばかりです。

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(老松白鳳図)
輝く白の羽毛と伸び広がった尾、その先のハート型の模様と、想像の
おもむくままに描いています。
前から言われている通り、手塚治虫の「火の鳥」は、この絵を参考にした
のでしょうか。

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(紅葉小禽図)
枝が斜めに画面を分割する、面白い構図です。
自然では見かけない、丸い輪になった枝が画面に変化を付けています。

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(秋塘群雀図)
「塘」は、堤、土手という意味です。
秋の土手に実った粟の実を啄ばもうと、雀の大群が飛んで来たところです。
編隊飛行のような群れの中に一羽だけ白い雀が混じって、画面の
アクセントになっています。

(諸魚図)
さまざまの魚の中に蛸がいて、その足に子蛸が一匹絡みついています。
若冲にはこういう遊び心があるのが、楽しいところです。
解説によると、ルリハタという魚の青色には、プルシアンブルーが使われて
いるそうです。
プルシアンブルーは、当時はまだ珍しい、舶来の人工顔料ですから、
若冲が新しい事物にも興味を持っていたことが分かります。

(薔薇小禽図)
画面一杯に溢れるように、赤と白の薔薇が描かれています。
薔薇の豪奢さがよく表され、香りにむせそうです。
小鳥が一羽、片足を上げ、上を向いた面白い形で、枝に止まっています。

(池辺群虫図)
蛙が整列して歌い、蛇、トカゲ、尺取虫、トンボ、蝶、カブトムシ、蝉、カマキリ、
蜘蛛、キリギリス、蟻などがいて、池の中はオタマジャクシがうじゃうじゃ泳
いでいます。
30幅の絵は釈迦三尊像を荘厳(しょうごん)するために描かれた訳ですから、
若冲の絵は万物に仏性が宿ることを表しているのでしょうか。


17番 「花鳥十二ヶ月図」 酒井抱一 1823年

月ごとの花鳥をあしらった、12幅の掛軸です。
余白を大きく取った、すっきりと無駄の無い、粋な構図です。
濃厚な若冲を観続けた後だけに、かなり気分が変わります。

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72番 「雨後」 川合玉堂 1924年

河合玉堂得意の水辺の光景です。
雨後ということで、大気は湿り気を帯び、小舟の人物は蓑を着け、
空には虹もかかっています。
日本画ですが、描写は細かく、木々も立体的に描かれ、西洋画の
影響が感じられます。

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75番 「讃春」 鏑木清方 6曲1双 1933年

昭和天皇ご即位記念の献上品とのことです。
右隻は、皇居前広場で、紺のセーラー服姿の女学生が二人、タンポポを
摘んだり、松の根元で休んだりしています。
向こうには当時の黒塗りの箱型自動車や、富士見櫓が見えます。
万葉集の巻頭歌、菜を摘む乙女に呼びかけたとされる、雄略天皇の歌を
思い出します。

左隻は隅田川に小舟を浮かべた水上生活者の情景です。
赤い着物のおかっぱ頭の小さな女の子が船底を覗き、中から母親が
優しく見上げています。
金具も捲れた古い和船ですが、バケツには桜の枝が活けてあります。
遠くには清洲橋でしょうか、吊橋型の橋がぼんやり浮かんでいます。
近代的な鋼鉄橋を、鏑木清方らしく浮世絵風にあしらっています。
舟には七輪が載っていて、火がおきています。
仁徳天皇の「民のかまどはにぎはひにけり」の故事に依っているのでしょう。

城櫓に自動車、鋼鉄橋に和船と、江戸と近代を上手く取り合わせています。
上流家庭の子も、庶民も、共に春を慶ぶ情景を描いたものですが、隅田川の
水上生活者を選んだのは、さすが下町育ちの鏑木清方だと思います。
1933年(昭和8年)は満州事変の起きた年で、この後10年余りで東京も
戦災に見舞われてしまいます。


76番 「雪月花」 上村松園 3幅 1937年

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「雪」は、枕草子の、香爐峯の雪の逸話で、清少納言が簾を持ち上げて
いるところです。
「月」は、源氏物語に因んでいるとのことですが、紫式部が石山寺の月を
眺めて、源氏物語の着想を得たという場面でしょうか。
「花」は、伊勢物語の「筒井筒井筒にかけしまろがたけ」に因んで、
幼馴染の遊ぶ、あどけない情景です。

すっきりと上品な線と色彩で、王朝絵巻を見事に再現しています。
構図も、持ち上げる簾、見上げる月、散る桜花と、縦長の画面を
上手く使っています。


帝室技芸員制度により保護育成された、金工、木彫、漆芸、陶芸、
七宝、ガラスなどの工芸品も数多く展示されています。
どれも技術の粋を尽くした、全力投球の作品ばかりで、日本の工芸の
水準の高さを思わせ、とても見応えがあります。

本館の横のキンモクセイが咲いていて、ハナミズキは赤い実を付けていました。

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【2009/10/11 11:37】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
京王プラザホテル コーヒーハウス 樹林
新宿・都庁前・新宿西口
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photo by taro

休日の夕方、新宿を散歩した時に、京王プラザホテルの
「コーヒーハウス樹林」に入ってみました。

表通りから入った所で、木に囲まれていて、静かな雰囲気です。
全面ガラスの窓際の禁煙席に座ると、外の木々が見渡せます。
店内は広く、207席とのことです。

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このお店のことは、8月に書いた「都庁から新宿駅散策」の続きとして
書くつもりだったのですが、そのままになっていました。
やや季節はずれになってしまいましたが、オフィスビルが休みの日や
夜遅くにも開いていて、便利なお店なので記事にしました。

写真は夏に撮ったものなので、メニューは変わっているかも知れません。
コーヒーはお替りが出来ます。

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カジュアルな感じで、気軽に利用できるお店です。
お店のHPです。


【2009/10/10 09:21】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
新宿 但馬屋珈琲店本店
新宿
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但馬屋珈琲店本店は新宿駅西口の新宿パレットのすぐ北側にあります。
場所は新宿区西新宿1-2-6です。

夕方の新宿駅西口です。
右側に思い出横丁の看板も見えます。

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人通りの多い、賑やかな所にあります。

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自家焙煎のお店で、2階には焙煎機も置いてあります。

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2階はカウンター席中心で、棚にはカップの他に色々飾ってあって、賑やかです。

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BGMはジャズでした。

コーヒーはネルドリップで淹れます。
本日のお奨めの、ニカラグア・モロトンボという、珍しい名前の種類を注文しました。
650円です。

但馬0190

きれいな模様のカップです。

コクとさわやかな酸味が特徴とのことでしたが、あまり強い酸味は感じず、
苦味系の味でした。

新宿らしく活気があって、気楽にコーヒーの楽しめるお店です。

平日に限り、650円のコーヒーが120円引きになる、TAJIMAYA GINKO
発行の割引券もあります。
眼鏡をかけた犬が焙煎機を使っています。

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お店のHPです。



【2009/10/09 04:26】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
損保ジャパン東郷青児美術館 ベルギー近代絵画のあゆみ展
新宿
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新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では、11月29日(日)まで、
「ベルギー王立美術館コレクション ベルギー近代絵画のあゆみ展」を
開いています。

新宿駅西口の夕暮れです。

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42階の美術館からの眺めです。

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ベルギーはフランスの隣なので、フランスの絵画運動の影響を常に
受けながら、独自の発展を遂げたそうです。
今回の展覧会も、ベルギー王立美術館の所蔵する、フランスとベルギーの
近代絵画、約70点が展示されています。

フランスの近代絵画

52番 ピエール・ボナール 「逆光の中の裸婦」 1908年頃

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ボナールは妻のマルトをモデルにして多くの作品を描いています。
窓から日の光が、マルトのシルエットを浮かび上がらせています。
壁、カーテン、家具すべてが光の中で溶けるように揺らめいて、
とても装飾的で、いかにもボナールらしい作品です。

61番 アンリ・ル・シダネル 「黄昏の白い庭」 1912年頃

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誰も居ない庭が、黄昏時のかすかな光の中で静まっています。
点描によって、おぼろげな雰囲気をよく表しています。
シダネルは古典的なアカデミーに属する画家ですが、新印象派の点描の
技法を取り入れたそうです。

他に、コロー、クールベ、テオドール・ルソー、シスレー、ルノワール、
ゴーギャン、マティスなども展示されています。

ベルギーの近代絵画

58番 イジドール・ヴェルヘイデン 「昼食」 1905年頃

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テーブルと花の白、壁と少女の服の黄色を基調に、ティーセットの染付の
青い色合いや模様、銀器の光をアクセントにしています。
いかにもブルジョワの家庭らしい上品な雰囲気です。
ヴェルヘイデンは、前衛画家のために1883年に設立された20人会の
創立メンバーです。
20人会はモネ、ルノワール、ゴッホなどを招待し、ゴッホの絵はこの会で
始めて売れたとのことです。
ただ、印象派の色彩表現はベルギーの天候に合わなかったのか、
その後、ベルギーの印象派は暗めの色を使ったそうです。

57番 アルベルト・バールツン 「ゲントの夜」 1903年

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ほの暗い夕暮れの街にガス灯が付いて、水面に反射しています。
川の水も動かず、船も岸につながれ、煙突からは白い煙が出ています。
この様な、暗めで、水気を感じる描写が、ベルギーの印象派の特徴
とのことです。

53番 エミール・クラウス 「ロンドン、テムズ川の実習船」 1916年

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テムズ川に反射する日の光、船、ベンチに座る人物が穏やかな
色調で描かれています。
同じテムズ川を描いても、モネと比べて物の形が明確です。
何点かクラウスの作品がありましたが、どれも落ち着きがあって、
気持ちの良い絵です。
リュミニスムと言って、印象派の技法を使いながらも、ベルギー伝統の
写実性を持った画風とのことです。

47番 テオフィル・ファン・レイセルベルヘ 「散歩」 1901年

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海辺の明るい光と、さわやかな風を点描で表しています。
人物に動きがあり、表情も活き活きとしています。
新印象派の技法をいち早く取り入れた画家とのことです。

37番 ジェームズ・アンソール 「バラの花」 1892年

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奇怪な仮面の人物を描いて有名な画家ですが、前衛画家の集まった
20人会の中でも異端だったそうです。
この絵も力強い作品ですが、確かに、バラの花びらや葉はうねるように
描かれ、独特の雰囲気があります。

24番 フェルナン・クノップフ 「フォッセ,モミの木の林」 1894年

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象徴派の画家として有名ですが、多くの風景画も描いています。
フォッセはベルギー南東部のアルデンヌにある村で、クノップフは
この周辺の風景のみを描いたそうです。
色彩も構図もストイックで、しんとした静けさがあります。
クノップフの画法は、厚塗りや大胆な筆遣いを特徴とするベルギー
一般の画法とは異なるそうです。

フランスという絵画大国の隣にあって、ベルギーの近代絵画は
常にその影響を受けながらも、やがて特有のお国柄が表れて来る
というのは、面白い話です。

普段はあまり観る機会の無い、ベルギーの画家の作品をまとめて
観ることが出来て、興味深い展覧会でした。

展覧会のHPです。


【2009/10/07 05:14】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
神田 フルーツパーラー「万惣」
神田・淡路町
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果物の「万惣」は靖国通りの須田町交差点にあります。
場所は千代田区神田須田町1-16です。

弘化3年(1846年)創業という、まだペリーもやって来ない幕末からの老舗で、
今は万惣ビルの中にあります。
明治時代から外国産の果物の品種改良に取り組み、マスクメロンを日本で
最初に販売したのも万惣だそうです。

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1階が果物売場、中2階と2階がフルーツパーラーです。
「フルーツパーラー」というのも、懐かしい響きです。

1階のショーケースです。
きれいなフルーツ菓子が並んでいます。

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中2階の店内は、さわやかな果物の香りがします。

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樹木を意識しているのでしょうか、天井は青緑、壁は赤銅色のタイル、
テーブルクロスは薄緑です。
いかにもフルーツパーラーらしい色合いです。

奥の方で白い帽子のコックさんたちが料理しているのも見えます。
店員さんの応対もてきぱきしています。

有名なホットケーキを注文しました。
単品は700円、コーヒーとセットで1150円です。
フルーツホットケーキ900円もあります。

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コーヒーはフレンチです。

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ホットケーキの外側はパリパリとして香ばしく、中はフワフワで、
かすかな塩気もあって、味を引き立てます。
何も付けなくてもどんどん食べられる美味しさですが、バターを塗ったり、
シロップをかけたりして、縦に切ったり、横に切ったりするのが
ホットケーキの楽しみ方なので、私もあれこれやってみました。

やはりフルーツパーラーですから、今度はフルーツポンチをいただきに
来ようと思います。
2階には、季節限定メニューとしてフルーツカレーもあります。
お店のHPでは、初秋のメニューは10月10日までとなっています。

地下鉄淡路町の駅に昔からある、印象に残る「万惣」のポスターです。
「焼き続けて70年 名物ホットケーキ」とありますから、昭和初期から
焼いていたことになります。

万0063


お店のHPです。


【2009/10/04 05:50】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
国立西洋美術館 「古代ローマ帝国の遺産」展
上野
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上野の国立西洋美術館では、開館50周年記念事業として、12月13日まで
「古代ローマ帝国の遺産」展が開かれています。

ローマ0006


「栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ」という副題が付いていて、
都市ローマとポンペイの遺物を中心に展示されています。

10番 「皇帝座像(アウグストゥス)」 紀元後1世紀中頃
西洋美術館の冊子の表紙に載った写真です。

ローマa

カエサル死後の内乱を鎮め、ローマの初代皇帝となったオクタヴィアヌスの、
皇帝としての、大きな大理石の座像です。
堂々とした半裸の姿で、月桂冠をかぶり、太陽神アポロンのようです。
オクタヴィアヌスは体も弱く、体格には恵まれなかった筈ですから、
この像は皇帝ということで、かなり理想化されています。

11番 「カリアティド」 紀元前1世紀末-後1世紀初頭
カリアティドとは、ギリシャやローマ建築に見られる、女性の形をした
柱のことだそうです。
柱だけに、力強く彫られた巨大な大理石像ですが、長い髪や、流れるような
衣装の線が細やかで、動きも感じられます。

16番 「アレッツォのミネルウァ」 前3世紀

ギリシャ時代の、軍神アテナの青銅の立像です。
ローマb

アテナはローマではミネルウァと呼ばれ、アレッツォで発見されたので、
「アレッツォのミネルウァ」と名がついたそうです。
150cmの細身の像ですが、ギリシャ風の兜を頭に載せ、胸当てを
着けています。
力を抜いて、やや腰を前に出した、自然な姿勢です。
イタリアのナポリターノ大統領の好意による特別出品とのことです。


20番 「アルテミス(ディアナ)像」 紀元前2世紀-前1世紀
ギリシャの狩りの女神アルテミス(ローマではディアナ)の青銅の半身像です。
弓を持っていた筈の左手は失われていますが、右手の長い指は矢を
つがえているところです。
目は色ガラスが嵌められていて、獲物を見つめている顔をよく表しています。
真っ直ぐな鼻は鼻隆が極端に高く、理想的なギリシャ顔を強調しています。
着ている衣装も面白いデザインをしています。

26番 「コブラとアオサギ」 後1世紀
数多く展示されている壁画の一つです。
アオサギと鎌首をもたげたコブラが向き合っています。
フレスコ画らしい素早い筆さばきで、活き活きと描かれています。

39番 「骨壷」 後1世紀
透明な水色の大きな壷で、取っ手や蓋も付いています。
ローマはガラス工芸が盛んだったので、このような立派な壷が
作られていたようです。
ヴェスヴィオ山の噴火にも耐えて、ヒビも無く、きれいな状態なのは、
地下に埋葬されていたからでしょう。

102番 「エロスの噴水彫刻」 後1世紀
小さな青銅彫刻で、可愛いキューピッドがイルカをかついでいます。
イルカの口は水の噴出し口になっていて、噴水彫刻であることが分かります。
キューピッドが重そうに足を踏ん張ってイルカを持ち上げている様子を、
上手く表しています。

古代ギリシャやローマの彫刻を観て思うのは、これは人間の文化だな
ということです。
ギリシャ彫刻も、様式的なエジプト彫刻の模倣から始まったので、
最初は硬く、柱のように直立しています。
やがて、徐々に動きが出てきて、自然で写実的な姿になり、それは
ローマにも受け継がれています。
物事を写実的に描写するというのは、人間を中心にして考えないと
出来ないことなので、ローマが亡びた後の中世になると、また硬い姿に
戻ってしまいます。
中世は中世で、神様の文化といえる特有の文化がありますが、
この腰に力を入れてイルカを持ち上げている、小さなキューピッドの
姿を観ると、ローマは偉大だったと思います。

111、112番 「庭園の風景」 ユリウス=クラウディウス朝時代
ユリウス=クラウディウス朝は、紀元前後の約100年間にわたる、
ローマ最初の王朝ということです。
ポンペイの一軒の家の小さな居間らしい部屋にあった、大きな壁画が
2面展示されています。

ローマc


ローマd

オリーブなどの植物、赤いバラ、さまざまな花、飛び交う鳥、水盤、水色の
空などが描かれています。
何とものどかな庭園風景です。
天井近くに描かれている花綱は、今でも使われる意匠です。
真中の開いている部分は、そこに神像を祀っていた棚の跡ということです。


113番 「モザイクの噴水」 ユリウス=クラウディウス朝時代
今回の展示で特に素晴らしかったのは、同じ家の隣の部屋の室内に
拵えた噴水のモザイクです。
「ニンフの噴水」とも呼ばれています。 
半円形の小部屋で、上がドームになっており、一面に輝くモザイクが貼られ、
貝殻も並べて嵌め込まれています。
涼しい青系統の色でまとめられ、隣の居間と同じく、オリーブなどの植物、
水盤から水を飲む鳥などが描かれています。

「庭園の風景」や「モザイクの噴水」が発見された家の、使われていた当時の
様子をCGで再現した、約15分間の映像を観ることが出来ます。
隣の家と塀越しに話が出来るほどの小さな家ですが、西に向いた斜面を
利用しています。
噴水のある部屋は海に面した客間で、ベッドで横になって寛いで
食事と会話を楽しみながら、ぶどう棚と庭越しに海を眺めていたようです。
噴水は、斜面に作った階段を流れ落ち、ドームの中に流れ込んでくる
仕掛けになっていました。
清らかな噴水の音を聞き、涼しい風を受け、広々とした地中海を眺める
という、うらやましくなるような豊かなライフスタイルを、こんな小さな家でも
楽しんでいたのは驚いてしまいます。

今回の展覧会は全体として、平和で幸福だったローマを強調した企画で、
ローマ帝国を支えた軍団制や、噴火によるポンペイの悲劇そのもの
については触れられていません。

ローマ帝国については、大英博物館の展示を思い出します。
皇帝たちの彫像が林のように並び、宝飾品、生活用具、貨幣、
軍団兵士の兜、投槍、剣などが豊富に展示されていました。
イギリスはローマ帝国の一部だった訳ですから、ロンドン市内にも
ローマ時代の城壁が残っています。
遺物が多く残っているのも当然といえます。
チャーチルは,「イギリスはシーザーに発見された」と言ったそうですから、
イギリス人のローマに対する畏敬の念は強いのでしょう。

大英博物館展示物の中に、リンカーンで発見された、ローマ軍の兵士の
墓石がありました。
墓碑銘から、第9軍団に属し、25年の兵役を終える直前に40歳で死亡した、
マケドニア出身の Gaius Saufeius という名の兵士のものであることが
分かります。
リンカーンは第9軍団の駐屯地で、Saufeius は現地の女王 Boudica が
紀元60年に起こした反乱で戦死した可能性があるとのことです。
自ら応募して軍団に入り、故郷のマケドニアから遠く離れたブリテン島で
命を落とした兵士や、戦友のために墓石を建てた軍団兵、ローマ帝国
という存在に、はるばるとした思いをしました。

上野公園も秋らしくなっています。

ローマ0004


【2009/10/03 08:50】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(3) |
喫茶店 「銀座琥珀亭」
東銀座・築地
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喫茶店「銀座琥珀亭」は、歌舞伎座の前を築地方向に進み、橋を渡って
左側にあるコンワビルの1階にあります。
場所は中央区築地一丁目12-22です。

歌舞伎座は来年改築されます。

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お店はオフィスビルの1階ホールにあるので、天井も高く、
明るく広々としています。
テラス席もあります。

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元々は銀座四丁目にあったお店ですが、4年前にこちらに移転してきた
とのことです。
朝8時から開いていて、新聞や雑誌も置いてあって、便利そうです。
BGMは、小さく、クラシックがかかっていました。

モーニングのトーストセット500円です。

こはく70028

厚切りトーストには切り込みが入っていて、ジャムが添えてあります。
縦長の、カップに入ったコーヒーは、すっきりと美味しく、お替りもできます。

カップの絵柄も楽しいです。
DIRECT FLAME COFFEE と書いてあります。
直火焙煎コーヒーということです。
反対側には、CAFE KOHAKUTEI と書かれています。

こはく60022


開放感があり、応対も穏やかで、気持ちの良いお店です。

琥珀亭の入っているコンワビルのHPに、お店の紹介ページがあります。


【2009/10/01 00:03】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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