三越前
日本橋三越本店美術サロンで3月2日まで開かれている、「E・MA・KI展」に
行ってきました。
洋画家の小杉小二郎、日本画家の堀川えい子、彫刻家の舟越桂の三人が
それぞれ描いた童話の原画を、伝統の手摺木版画の技術で版画に起こし、
それをつなげて絵巻物に仕立ててあります。
三人の原画10数点づつと、出来上がった絵巻物の展示です。
絵巻物は3本組で、3年かけて、88部制作されたそうです。
このような形で絵巻物になっています。

小杉小二郎 「マッチ売りの少女」


ふわりと、優しい描き方です。
元々、画風に童話的な雰囲気のある画家なので、お話と良く合います。
堀川えい子 「竹取物語」

すっきりとした描線と、上品な色彩の、伝統的な日本画です。
絵巻物という形式にふさわしい絵柄です。
舟越桂 「ピノッキオ」

彫刻家なので、どんな絵を描くのだろうと思っていました。
ペンによる描線と、明るい色彩で、楽しい画面を展開していきます。
ピノッキオの顔が彫刻の顔と同じで、絵の中のサーカスの観客に、
舟越桂の彫刻作品のテーマになっているスフィンクスが交じって
いるのが面白いところです。
舟越桂の彫刻には物語性があり、彩色もされることが多いのですが、
この絵巻を観て、物語を語る人なのだと納得しました。
会場に、版元の方がおられたので訊いたところ、浮世絵だと版画1枚に対し、
4枚程度の版木を使うが、この絵巻では20枚使って、手描きに近い出来栄えに
しているとのことでした。
大変な手間と技術をかけているものだと感心しました。
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日本橋三越本店美術サロンで3月2日まで開かれている、「E・MA・KI展」に
行ってきました。
洋画家の小杉小二郎、日本画家の堀川えい子、彫刻家の舟越桂の三人が
それぞれ描いた童話の原画を、伝統の手摺木版画の技術で版画に起こし、
それをつなげて絵巻物に仕立ててあります。
三人の原画10数点づつと、出来上がった絵巻物の展示です。
絵巻物は3本組で、3年かけて、88部制作されたそうです。
このような形で絵巻物になっています。

小杉小二郎 「マッチ売りの少女」


ふわりと、優しい描き方です。
元々、画風に童話的な雰囲気のある画家なので、お話と良く合います。
堀川えい子 「竹取物語」

すっきりとした描線と、上品な色彩の、伝統的な日本画です。
絵巻物という形式にふさわしい絵柄です。
舟越桂 「ピノッキオ」

彫刻家なので、どんな絵を描くのだろうと思っていました。
ペンによる描線と、明るい色彩で、楽しい画面を展開していきます。
ピノッキオの顔が彫刻の顔と同じで、絵の中のサーカスの観客に、
舟越桂の彫刻作品のテーマになっているスフィンクスが交じって
いるのが面白いところです。
舟越桂の彫刻には物語性があり、彩色もされることが多いのですが、
この絵巻を観て、物語を語る人なのだと納得しました。
会場に、版元の方がおられたので訊いたところ、浮世絵だと版画1枚に対し、
4枚程度の版木を使うが、この絵巻では20枚使って、手描きに近い出来栄えに
しているとのことでした。
大変な手間と技術をかけているものだと感心しました。
根津・日暮里
「カヤバ珈琲」は、根津から言問通りの善光寺を上がって、しばらく行った
四つ角にあります。
場所は台東区谷中6-1-29です。
「谷中ボッサ」のすぐ近くです。
木造建築に黄色の看板が際立っています。
出桁造りという、屋根の下から桁の端が外に突き出している構造です。
関東地方では、関東大震災より前まで盛んだった建て方とのことで、
今でも時々見かけます。


朝8時から開いていて、モーニングセット600円があります。
たまごトーストのセットです。

玉子はとろりとして、軽い塩味があります。
ポタージュスープも付いています。
他にバタートースト、ジャムトーストのセットもあります。
コーヒーは酸味もあって、美味しいです。
コーヒーカップは、昔ながらの、白に金線入りです。
このようなカップは、淡路町の「ショパン」や、人形町の「快生軒」といった、
戦前からのお店で使われています。
こちらの建物は大正5年の建築で、昭和13年に榧場(かやば)さんがここで
「カヤバ珈琲」を開店し、以後70年間営業を続けた後、後を継ぐ人が
いなくなって、平成18年に閉店したそうです。
その後、閉店を惜しむ有志の方が集まって復活を相談し、NPO法人が建物を
借り受けて、平成21年に再開したとのことです。
建物の調査などは近くの東京藝術大学が行なったそうです。
外観や椅子、食器などは私が以前行った頃と同じで、昔の雰囲気を残して
いますが、天井にはガラス板を嵌め、奥の壁は裏から光の通る構造にして、
店内を明るくしています。

昔からの評判メニューのルシアンコーヒーとたまごサンドには、
マークが付いています。

お店のカードです。


印刷が少し左に寄っているところがご愛嬌です。
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「カヤバ珈琲」は、根津から言問通りの善光寺を上がって、しばらく行った
四つ角にあります。
場所は台東区谷中6-1-29です。
「谷中ボッサ」のすぐ近くです。
木造建築に黄色の看板が際立っています。
出桁造りという、屋根の下から桁の端が外に突き出している構造です。
関東地方では、関東大震災より前まで盛んだった建て方とのことで、
今でも時々見かけます。


朝8時から開いていて、モーニングセット600円があります。
たまごトーストのセットです。

玉子はとろりとして、軽い塩味があります。
ポタージュスープも付いています。
他にバタートースト、ジャムトーストのセットもあります。
コーヒーは酸味もあって、美味しいです。
コーヒーカップは、昔ながらの、白に金線入りです。
このようなカップは、淡路町の「ショパン」や、人形町の「快生軒」といった、
戦前からのお店で使われています。
こちらの建物は大正5年の建築で、昭和13年に榧場(かやば)さんがここで
「カヤバ珈琲」を開店し、以後70年間営業を続けた後、後を継ぐ人が
いなくなって、平成18年に閉店したそうです。
その後、閉店を惜しむ有志の方が集まって復活を相談し、NPO法人が建物を
借り受けて、平成21年に再開したとのことです。
建物の調査などは近くの東京藝術大学が行なったそうです。
外観や椅子、食器などは私が以前行った頃と同じで、昔の雰囲気を残して
いますが、天井にはガラス板を嵌め、奥の壁は裏から光の通る構造にして、
店内を明るくしています。

昔からの評判メニューのルシアンコーヒーとたまごサンドには、
マークが付いています。

お店のカードです。


印刷が少し左に寄っているところがご愛嬌です。
日本橋
日本橋高島屋で3月1日まで開かれている、第36回春季創画展に行ってきました。
176点が展示されていて、入場は無料です。
創画会は1948年設立の創造美術に始まる、日本画の美術団体です。
上村淳之 「梅薫る」

品の良い、穏やかな色彩の花鳥画です。
伝統に依りながらも、簡潔で、近代的です。
吉川弘 「River View」

直線と明るい色彩で構成された風景です。
岸から張り出した岩が画面に変化を付けています。
遠くに並ぶ建物もほのぼのとした感じです。
羽生輝 「雪降り止んで(釧路町老者舞布)」

白い雪の積もった岩の量感が圧倒的です。
空の色にも深みがあります。
石川恵子 「-K図-」

チャドルを着た人でしょうか、何ともユーモラスな絵です。
足の部分をぼかしてあるのは動きを出すためで、山種美術館にある
土田麦僊の「大原女」でも、同じ工夫がしてありました。
6階の美術画廊では、会員による小品展も開かれています。
石本正の魚の絵に味わいがありました。
2009年秋の創画会展に行った時の記事はこちらです。
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日本橋高島屋で3月1日まで開かれている、第36回春季創画展に行ってきました。
176点が展示されていて、入場は無料です。
創画会は1948年設立の創造美術に始まる、日本画の美術団体です。
上村淳之 「梅薫る」

品の良い、穏やかな色彩の花鳥画です。
伝統に依りながらも、簡潔で、近代的です。
吉川弘 「River View」

直線と明るい色彩で構成された風景です。
岸から張り出した岩が画面に変化を付けています。
遠くに並ぶ建物もほのぼのとした感じです。
羽生輝 「雪降り止んで(釧路町老者舞布)」

白い雪の積もった岩の量感が圧倒的です。
空の色にも深みがあります。
石川恵子 「-K図-」

チャドルを着た人でしょうか、何ともユーモラスな絵です。
足の部分をぼかしてあるのは動きを出すためで、山種美術館にある
土田麦僊の「大原女」でも、同じ工夫がしてありました。
6階の美術画廊では、会員による小品展も開かれています。
石本正の魚の絵に味わいがありました。
2009年秋の創画会展に行った時の記事はこちらです。
日本橋
オンワードギャラリー日本橋では、「千年の会'10-千住博と若い波」展が
2月25日まで開かれています。
千住博と関わりの深い日本画家7人の作品数点づつと、千住博の小品1点が
展示されていました。
今川 教子(1981~) 「渡る」

上下2枚のパネルを合わせてあり、上にはタンポポの種のようなものが空に舞い、
下には水面が広がっています。
2つの異なる絵を合わせて、1つの世界を作っています。
岩田 壮平(1978~) 「陀梨亜」

勢いのある画面構成と、水気の多い、とろりとした筆触に特徴があります。
この絵でも、ダリアは画面からはみ出しています。
この人の作品との出会いは、2008年の「第4回東山魁夷記念日経日本画大賞展」で
観て、印象深かったのが最初です。
菅 かおる(1976~) 「まるい小宇宙」

金魚鉢の底を覗き込んだところを小宇宙に見立てています。
水草や敷砂をを使って、華やかな世界を創り出しています。
釘町 彰(1968~) 「Lightscape(rose)」

日本画というより、抽象的な色面です。
淡く広がる色彩に光を感じます。
阪本 トクロウ(1975~) 「エンドレスホイディ」

とても簡潔な構図です。
日常の風景の一部を切り取って、違う世界にある物のように見せています。
菅原 百佳(1969~) 「万華鏡」

秋の樹木に蔦などが絡み付いています。
様々の色彩が散りばめられ、それこそ万華鏡のように華やかです。
東儀 恭子(1969~) 「三ツ巴」

犬の表情が面白く出ています。
着ている服の模様は、日本画らしく平面的に描かれています。
福井 江太郎(1969~) 「皓」

絵具を飛び散らせた画面には迫力があります。
ダチョウの絵でも有名な人で、2009年の『画集刊行記念展「花」』の会場での
ライブペインティングを観たことがあります。
千住博(1958~) 冬の月

3号の小品です。
色数を抑え、冬の夜の寒さを表しています。
木の葉の色に明暗を付け、月の光を感じさせます。
作風も活動の場も異なる人たちですが、それぞれの個性があり、
観ていて楽しい展覧会でした。
展覧会のHPです。
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オンワードギャラリー日本橋では、「千年の会'10-千住博と若い波」展が
2月25日まで開かれています。
千住博と関わりの深い日本画家7人の作品数点づつと、千住博の小品1点が
展示されていました。
今川 教子(1981~) 「渡る」

上下2枚のパネルを合わせてあり、上にはタンポポの種のようなものが空に舞い、
下には水面が広がっています。
2つの異なる絵を合わせて、1つの世界を作っています。
岩田 壮平(1978~) 「陀梨亜」

勢いのある画面構成と、水気の多い、とろりとした筆触に特徴があります。
この絵でも、ダリアは画面からはみ出しています。
この人の作品との出会いは、2008年の「第4回東山魁夷記念日経日本画大賞展」で
観て、印象深かったのが最初です。
菅 かおる(1976~) 「まるい小宇宙」

金魚鉢の底を覗き込んだところを小宇宙に見立てています。
水草や敷砂をを使って、華やかな世界を創り出しています。
釘町 彰(1968~) 「Lightscape(rose)」

日本画というより、抽象的な色面です。
淡く広がる色彩に光を感じます。
阪本 トクロウ(1975~) 「エンドレスホイディ」

とても簡潔な構図です。
日常の風景の一部を切り取って、違う世界にある物のように見せています。
菅原 百佳(1969~) 「万華鏡」

秋の樹木に蔦などが絡み付いています。
様々の色彩が散りばめられ、それこそ万華鏡のように華やかです。
東儀 恭子(1969~) 「三ツ巴」

犬の表情が面白く出ています。
着ている服の模様は、日本画らしく平面的に描かれています。
福井 江太郎(1969~) 「皓」

絵具を飛び散らせた画面には迫力があります。
ダチョウの絵でも有名な人で、2009年の『画集刊行記念展「花」』の会場での
ライブペインティングを観たことがあります。
千住博(1958~) 冬の月

3号の小品です。
色数を抑え、冬の夜の寒さを表しています。
木の葉の色に明暗を付け、月の光を感じさせます。
作風も活動の場も異なる人たちですが、それぞれの個性があり、
観ていて楽しい展覧会でした。
展覧会のHPです。
恵比寿
「tea espresso HATEA」は恵比寿駅を出て、駒沢通りを左に行って
すぐの所にあります。
場所は渋谷区恵比寿南1-1-10です。

セルフ式の紅茶専門店で、棚には紅茶の缶が並んでいます。

エスプレッソ方式で紅茶を淹れる、ティーエスプレッソを出しています。
全席禁煙で、1階はスタンド席、2階はシート席とスタンド席があります。
壁は白、シートは赤色です。

2階には、シンボルマークの紫色の壁掛けが飾ってあります。

BGMはモダンジャズでした。
ティーエスプレッソSのシングル190円と、プレーンベーグル150円です。

ティーエスプレッソはかなり濃い味です。
温めたベーグルは、ほんのり甘くて美味しいです。
他にもフード類はサンドイッチなど色々あります。
若い女性のお客さんの多いお店で、テーブルで履歴書を書いてる人もいました。
2010年6月20日、追記。
お店のHPによれば、残念なことに6月30日に閉店予定とのことです。
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「tea espresso HATEA」は恵比寿駅を出て、駒沢通りを左に行って
すぐの所にあります。
場所は渋谷区恵比寿南1-1-10です。

セルフ式の紅茶専門店で、棚には紅茶の缶が並んでいます。

エスプレッソ方式で紅茶を淹れる、ティーエスプレッソを出しています。
全席禁煙で、1階はスタンド席、2階はシート席とスタンド席があります。
壁は白、シートは赤色です。

2階には、シンボルマークの紫色の壁掛けが飾ってあります。

BGMはモダンジャズでした。
ティーエスプレッソSのシングル190円と、プレーンベーグル150円です。

ティーエスプレッソはかなり濃い味です。
温めたベーグルは、ほんのり甘くて美味しいです。
他にもフード類はサンドイッチなど色々あります。
若い女性のお客さんの多いお店で、テーブルで履歴書を書いてる人もいました。
2010年6月20日、追記。
お店のHPによれば、残念なことに6月30日に閉店予定とのことです。
半蔵門・九段下
三番町の小川美術館で2月28日(日)まで開かれている「有元利夫展」に
行ってきました。
入場は無料で、午前11時から午後5時まで、会期中は無休です。

有元利夫(1946~1985)は、東京藝術大学在学中にイタリアのフレスコ画に
感銘を受け、日本の仏画にも影響を受けて、その後は岩絵具による制作を
続けたとのことです。
フレスコ画を思わせる、静謐な画風で女性像を描き、将来を期待されながら
38歳の若さで亡くなっています。
2月24日は命日にあたり、毎年この時期に小川美術館で回顧展が開かれています。
2009年の回顧展に行った時の記事はこちらです。
現在、郡山市立美術館でも回顧展が開催されているため、今回は素描や
立体作品中心の展示です。
また、東京都庭園美術館でも、7月3日(土)から9月5日(日)まで、
回顧展が開かれる予定です。
素描中心のため、地味ではありますが、饒舌とは無縁な有元利夫の作品が
静かに立ち上がってくる様を観ることが出来ます。
今年も会場には、自身の作曲したハープ曲「RONDO」が流れています。
展覧会のHPです。
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三番町の小川美術館で2月28日(日)まで開かれている「有元利夫展」に
行ってきました。
入場は無料で、午前11時から午後5時まで、会期中は無休です。

有元利夫(1946~1985)は、東京藝術大学在学中にイタリアのフレスコ画に
感銘を受け、日本の仏画にも影響を受けて、その後は岩絵具による制作を
続けたとのことです。
フレスコ画を思わせる、静謐な画風で女性像を描き、将来を期待されながら
38歳の若さで亡くなっています。
2月24日は命日にあたり、毎年この時期に小川美術館で回顧展が開かれています。
2009年の回顧展に行った時の記事はこちらです。
現在、郡山市立美術館でも回顧展が開催されているため、今回は素描や
立体作品中心の展示です。
また、東京都庭園美術館でも、7月3日(土)から9月5日(日)まで、
回顧展が開かれる予定です。
素描中心のため、地味ではありますが、饒舌とは無縁な有元利夫の作品が
静かに立ち上がってくる様を観ることが出来ます。
今年も会場には、自身の作曲したハープ曲「RONDO」が流れています。
展覧会のHPです。
有楽町
「カフェミヤマ銀座インズ店」は地下鉄有楽町線の有楽町駅1番出口の上、
銀座インズ3にあります。
場所は中央区銀座西1-2です。
「銀座ルノアール」の系列で、都内に10店舗ほどあります。

茶色でまとめた店内は40席ほどのすっきりと落着いた造りで、
窓が大きく取ってあります。
新聞、雑誌も置いてあります。
BGMはオルゴールの曲でした。
真中に波型の衝立が立っています。

朝7時30分から開いていて、胚芽パンを使ったモーニングセットがあります。
胚芽ソフトタマゴサンドのセット510円です。
ミニサラダとバナナが付いています。

胚芽パンは柔らかく、さっくりしたレタスと合います。
カップは、厚手で温かみのある陶器です。

胚芽ソフトハムサンドセット510円、胚芽ハニートーストセット470円もあります。
コーヒーは420円です。
早朝のひと時、窓から表の外堀通りをのんびり眺めるのもいいものです。
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「カフェミヤマ銀座インズ店」は地下鉄有楽町線の有楽町駅1番出口の上、
銀座インズ3にあります。
場所は中央区銀座西1-2です。
「銀座ルノアール」の系列で、都内に10店舗ほどあります。

茶色でまとめた店内は40席ほどのすっきりと落着いた造りで、
窓が大きく取ってあります。
新聞、雑誌も置いてあります。
BGMはオルゴールの曲でした。
真中に波型の衝立が立っています。

朝7時30分から開いていて、胚芽パンを使ったモーニングセットがあります。
胚芽ソフトタマゴサンドのセット510円です。
ミニサラダとバナナが付いています。

胚芽パンは柔らかく、さっくりしたレタスと合います。
カップは、厚手で温かみのある陶器です。

胚芽ソフトハムサンドセット510円、胚芽ハニートーストセット470円もあります。
コーヒーは420円です。
早朝のひと時、窓から表の外堀通りをのんびり眺めるのもいいものです。
恵比寿
山種美術館では、新美術館開館記念特別展IIIとして、3月28日まで、
「大観と栖鳳-東西の日本画-」展が開かれています。

横山大観(1868~1958)と竹内栖鳳(1864~1942)という、東西の近代日本画を
代表する二人と、その周辺の画家合わせて24名、56点の作品を展示していますが、
印象に残った作品の内の何点かについて書いてみます。
東京画壇
横山大観 「作右衛門の家」 1916年 4曲1隻

木々の生い茂る中を、男が馬に食べさせる草を担いで帰って来るところです。
厩では馬が嬉しそうに足掻いています。
桐の木は大きな葉を付け、栗の木には青い実が生っています。
自然と人事が一体となった理想郷です。
横山大観 「木兎」 1926年

森の中のミミズクです。
深々とした木立は墨の濃淡で表され、目にだけ色が入っています。
横山大観は動物好きだったそうで、この絵にも温かい眼差しが感じられます。
横山大観 「楚水の巻」 1910年
横山大観 「燕山の巻」 1910年
共に、中国に取材した、後の「生々流転」を想わせる、長大な墨絵の巻物です。
現地の風物が伸びやかに描かれています。
前田青邨 「異装行列の信長」 1969年

舅の斎藤道三との対面に臨む、若き日の織田信長の一行の姿です。
信長は、虎皮と豹皮の袴を着け、腰に瓢箪や火打石を括り付けた異形の姿で
会見場の美濃の正徳寺に乗り込んだといいます。
背景を小姓たちの顔と、足軽の陣笠で埋め尽くし、皆が同じ方向を向いた画面は
力に満ち、緊迫感があります。
様式性と写実性が一体となり、信長が歴史に踊り出してきた瞬間を見事に捉えた
力作で、前田青邨84歳の作です。
東京画壇では他に、下村観山の「老松白藤」、安田靫彦の「平泉の義経」、
川端龍子の「鳴門」などが展示されています。
京都画壇
竹内栖鳳 「班猫」 1924年 重要文化財

竹内栖鳳の代表作です。
沼津の八百屋さんの飼い猫が、宋の徽宗(きそう)皇帝の描いた猫と
同じ柄なので、貰い受けて京都に連れて帰り、描いた作品です。
徽宗皇帝の猫の絵は、目を見開いて前足を舐めている姿ですが、
こちらは背中を毛繕いしながら、こちらを見上げた瞬間を捉えています。
細かい筆遣いで柔らかい毛並みの柔らかさまで表現され、瞳孔の細く
なった緑色の目が印象的です。
「班猫」は普通、「斑猫」と書くところですが、竹内栖鳳の箱書きには
「班猫」となっているそうです。
竹内栖鳳 「緑池」 1927年

一匹の蛙が池から顔を出しています。
いかにも暖かそうな春の情景です。
竹内栖鳳 「艶陽」 1940年
花の咲いたえんどう豆に蛇が絡み付いています。
春の情景に蛇を選ぶのは、西洋画では考えられない美意識です。
上村松園 「牡丹雪」 1944年

雪の積もった傘を傾けて、二人の町娘が歩いています。
一人は、袂で傘の柄をくるむ様にして持ち、前かがみになって、
片手で裾を持ち上げ、もう一人は御高祖頭巾を被っています。
清らかで、凛とした風情が、雪によって引き立ちます。
京都画壇では他に、村上華岳の「裸婦図」、土田麦僊の「大原女」などが
展示されています。
それぞれの画家の作品を、東か西か意識して鑑賞してみるのも面白い趣向です。
特に、竹内栖鳳、上村松園、村上華岳、土田麦僊、小野竹喬には、柔らかな
筆遣いや色彩に京都らしさを感じます。
展覧会のHPです。
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山種美術館では、新美術館開館記念特別展IIIとして、3月28日まで、
「大観と栖鳳-東西の日本画-」展が開かれています。

横山大観(1868~1958)と竹内栖鳳(1864~1942)という、東西の近代日本画を
代表する二人と、その周辺の画家合わせて24名、56点の作品を展示していますが、
印象に残った作品の内の何点かについて書いてみます。
東京画壇
横山大観 「作右衛門の家」 1916年 4曲1隻

木々の生い茂る中を、男が馬に食べさせる草を担いで帰って来るところです。
厩では馬が嬉しそうに足掻いています。
桐の木は大きな葉を付け、栗の木には青い実が生っています。
自然と人事が一体となった理想郷です。
横山大観 「木兎」 1926年

森の中のミミズクです。
深々とした木立は墨の濃淡で表され、目にだけ色が入っています。
横山大観は動物好きだったそうで、この絵にも温かい眼差しが感じられます。
横山大観 「楚水の巻」 1910年
横山大観 「燕山の巻」 1910年
共に、中国に取材した、後の「生々流転」を想わせる、長大な墨絵の巻物です。
現地の風物が伸びやかに描かれています。
前田青邨 「異装行列の信長」 1969年

舅の斎藤道三との対面に臨む、若き日の織田信長の一行の姿です。
信長は、虎皮と豹皮の袴を着け、腰に瓢箪や火打石を括り付けた異形の姿で
会見場の美濃の正徳寺に乗り込んだといいます。
背景を小姓たちの顔と、足軽の陣笠で埋め尽くし、皆が同じ方向を向いた画面は
力に満ち、緊迫感があります。
様式性と写実性が一体となり、信長が歴史に踊り出してきた瞬間を見事に捉えた
力作で、前田青邨84歳の作です。
東京画壇では他に、下村観山の「老松白藤」、安田靫彦の「平泉の義経」、
川端龍子の「鳴門」などが展示されています。
京都画壇
竹内栖鳳 「班猫」 1924年 重要文化財

竹内栖鳳の代表作です。
沼津の八百屋さんの飼い猫が、宋の徽宗(きそう)皇帝の描いた猫と
同じ柄なので、貰い受けて京都に連れて帰り、描いた作品です。
徽宗皇帝の猫の絵は、目を見開いて前足を舐めている姿ですが、
こちらは背中を毛繕いしながら、こちらを見上げた瞬間を捉えています。
細かい筆遣いで柔らかい毛並みの柔らかさまで表現され、瞳孔の細く
なった緑色の目が印象的です。
「班猫」は普通、「斑猫」と書くところですが、竹内栖鳳の箱書きには
「班猫」となっているそうです。
竹内栖鳳 「緑池」 1927年

一匹の蛙が池から顔を出しています。
いかにも暖かそうな春の情景です。
竹内栖鳳 「艶陽」 1940年
花の咲いたえんどう豆に蛇が絡み付いています。
春の情景に蛇を選ぶのは、西洋画では考えられない美意識です。
上村松園 「牡丹雪」 1944年

雪の積もった傘を傾けて、二人の町娘が歩いています。
一人は、袂で傘の柄をくるむ様にして持ち、前かがみになって、
片手で裾を持ち上げ、もう一人は御高祖頭巾を被っています。
清らかで、凛とした風情が、雪によって引き立ちます。
京都画壇では他に、村上華岳の「裸婦図」、土田麦僊の「大原女」などが
展示されています。
それぞれの画家の作品を、東か西か意識して鑑賞してみるのも面白い趣向です。
特に、竹内栖鳳、上村松園、村上華岳、土田麦僊、小野竹喬には、柔らかな
筆遣いや色彩に京都らしさを感じます。
展覧会のHPです。
ほのぼのと
ほのぼのと明石の浦の朝霧に嶋がくれ行く舟をしぞ思ふ
ほのぼのと夜が明ける明石の浦の朝霧の中で、島の陰に隠れて行く舟を思うことだ。
古今集羇旅歌409番、よみ人しらずの歌です。
詞書に、「このうたはある人のいはく、柿本人麿が歌なり」とあります。
「ほのぼのと」で、ゆるやかに詠い出し、「明石」で、夜明けを暗示させ、
「朝霧」につなげます。
視界が広がったところで、今度は「嶋がくれ行く舟」に焦点を合わせます。
最後に、舟も見えなくなった広い景色の中に取り残された思いを訴えます。
「の」音の連なり、明石と朝霧の「あ」音の連なりなど、調べも良い歌です。
古今集の頃に比べ、直接的な詠いぶりで、古い時代の歌と分かりますが、
心に響く力強さがあります。
以前、出光美術館で開かれていた、「ユートピア 描かれし夢と楽園」展にも、
佐竹本三十六歌仙絵巻のうち、この歌の書かれた柿本人麿の姿が展示されていました。
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ほのぼのと明石の浦の朝霧に嶋がくれ行く舟をしぞ思ふ
ほのぼのと夜が明ける明石の浦の朝霧の中で、島の陰に隠れて行く舟を思うことだ。
古今集羇旅歌409番、よみ人しらずの歌です。
詞書に、「このうたはある人のいはく、柿本人麿が歌なり」とあります。
「ほのぼのと」で、ゆるやかに詠い出し、「明石」で、夜明けを暗示させ、
「朝霧」につなげます。
視界が広がったところで、今度は「嶋がくれ行く舟」に焦点を合わせます。
最後に、舟も見えなくなった広い景色の中に取り残された思いを訴えます。
「の」音の連なり、明石と朝霧の「あ」音の連なりなど、調べも良い歌です。
古今集の頃に比べ、直接的な詠いぶりで、古い時代の歌と分かりますが、
心に響く力強さがあります。
以前、出光美術館で開かれていた、「ユートピア 描かれし夢と楽園」展にも、
佐竹本三十六歌仙絵巻のうち、この歌の書かれた柿本人麿の姿が展示されていました。
目黒
「カフェ・アイン」は、目黒駅の北側の大通り沿いにあります。
場所は東京都品川区上大崎2-16-1です。

かなり年季を経た店内は、50席ほどです。
コーヒー専門店に多い、白壁に焦げ茶の柱といったフランス風ではなく、
それより古いスタイルの、ドイツ風の全面木調です。
BGMはムードミュージックでした。

このお店はカレーが名物ですが、タコライスもあるので、それにしました。
タコライスセット850円です。
これはMサイズで、Sサイズは740円です。

これでは草食動物のランチに見えるので、かき回すとレタスの下から
挽肉が出てきます。

お好みで、トマト味の辛いサルサをかけます。
さっぱりしていて、なかなか良い味です。
コーヒーもすっきりした味で、美味しいです。

携帯電話のカタログを見ながら、どれにしようか外国の友人と相談している
人がいました。
手話でおしゃべりしていた女性のお客さんは、お互いに勘定は自分が
払うとがんばっていました。
とても気楽な、のんびり出来るお店です。
chariot
「カフェ・アイン」は、目黒駅の北側の大通り沿いにあります。
場所は東京都品川区上大崎2-16-1です。

かなり年季を経た店内は、50席ほどです。
コーヒー専門店に多い、白壁に焦げ茶の柱といったフランス風ではなく、
それより古いスタイルの、ドイツ風の全面木調です。
BGMはムードミュージックでした。

このお店はカレーが名物ですが、タコライスもあるので、それにしました。
タコライスセット850円です。
これはMサイズで、Sサイズは740円です。

これでは草食動物のランチに見えるので、かき回すとレタスの下から
挽肉が出てきます。

お好みで、トマト味の辛いサルサをかけます。
さっぱりしていて、なかなか良い味です。
コーヒーもすっきりした味で、美味しいです。

携帯電話のカタログを見ながら、どれにしようか外国の友人と相談している
人がいました。
手話でおしゃべりしていた女性のお客さんは、お互いに勘定は自分が
払うとがんばっていました。
とても気楽な、のんびり出来るお店です。