秋葉原
「アメリカンダイナー・バー&グリル」は秋葉原UDXビルの2階にあります。
場所は千代田区外神田4-14-1 です。
UDXビルの2階テラスです。

星条旗が飾ってあったりして、アメリカンな雰囲気のファミレスといった
感じのお店で、ソファーの色も赤色です。
全面ガラス窓で店内は明るく、テーブル席はゆったりと大きく、のんびり
出来ます。
2時までのランチタイムは禁煙になっています。



窓から秋葉原の通りを見下ろせます。

BGMはポップスでした。
内装に合わせてカントリーにでもすればもっと雰囲気が出そうです。
ステーキやハンバーグ中心のお店ですが、スイーツもあります。
コーヒーとベリーベリーケーキのセット、650円です。

コーヒーはあっさり目の味です。
ケーキも程好い甘さです。
秋葉原はいつも人で混み合いますが、こちらはビルの2階の奥の方にあり、
お値段も手頃で、一休みするにはちょうど良いお店です。
テラスから見た海藻のお店です。
とても目立つ建物で、UDXビルの出来る前は山手線の電車からも
よく見えていました。

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「アメリカンダイナー・バー&グリル」は秋葉原UDXビルの2階にあります。
場所は千代田区外神田4-14-1 です。
UDXビルの2階テラスです。

星条旗が飾ってあったりして、アメリカンな雰囲気のファミレスといった
感じのお店で、ソファーの色も赤色です。
全面ガラス窓で店内は明るく、テーブル席はゆったりと大きく、のんびり
出来ます。
2時までのランチタイムは禁煙になっています。



窓から秋葉原の通りを見下ろせます。

BGMはポップスでした。
内装に合わせてカントリーにでもすればもっと雰囲気が出そうです。
ステーキやハンバーグ中心のお店ですが、スイーツもあります。
コーヒーとベリーベリーケーキのセット、650円です。

コーヒーはあっさり目の味です。
ケーキも程好い甘さです。
秋葉原はいつも人で混み合いますが、こちらはビルの2階の奥の方にあり、
お値段も手頃で、一休みするにはちょうど良いお店です。
テラスから見た海藻のお店です。
とても目立つ建物で、UDXビルの出来る前は山手線の電車からも
よく見えていました。

六本木・乃木坂
六本木のサントリー美術館では、「マイセン磁器の300年」展が開かれています。
正式な題名は「日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵
マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化」展です。
会期は3月6日(日)までです。

1710年の王立磁器製作所設立以来、現在までのマイセン磁器約150点が
展示されています。
展示は以下の5章に分かれています。
第1章 西洋磁器の創成期
第2章 王の夢、貴族の雅
第3章 市民階級の台頭と万国博覧会
第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ
第5章 創造の未来へ
第1章 西洋磁器の創成期
ドイツのザクセン選帝候フリードリッヒ・アウグスト1世(1670-1733、
「アウグスト強王」)が当時は西洋に無かった本格的な磁器の開発を命じます。
1710年にヨーロッパ最初の硬質磁器窯が開かれます。
景徳鎮の磁器や有田焼がヨーロッパに輸入されていたので、まず「シノワズリ」
(中国趣味)などの東洋的な雰囲気の作品が多く作られます。
「インド文様花卉文蓋付壺」 原型:1725年頃 製造:1730-1735年頃

インド文様とは東インド会社がもたらした製品の文様であることから付いた名です。
中国風の花の図柄です。
『「玉葱文様」(通称「ブルー・オニオン」)皿』
原型:1730年頃 製造:1730-1740年頃

染付で、マイセンを代表し、現在も盛んに使われている絵柄です。
口縁にある中国の吉祥文のザクロの絵柄がヨーロッパ人にはタマネギに
見えたことから、この名が付きました。
ただし、人気が出たのは19世紀になってからとのことです。
「スノーボール貼花装飾ティー・ポット」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 18世紀中頃 製造:18世紀中頃

スノーボールはセイヨウカンボク、テマリカンボクと呼ばれ、白い小さな花を
たくさん咲かせます。
小さな花弁を一面に貼り付けるという手の込んだ細工をしています。
木の枝葉の金泥と白が調和して上品ですが、手入れは大変そうです。
ブルー・オニオンに次いで有名なデザインとのことです。
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706-1775)は彫刻家で、アウグスト強王に招かれ、
数多くの作品を手掛けています。
第2章 王の夢、貴族の雅
アウグスト強王は磁器による大型動物の彫刻を作り、大広間に並べて宮廷動物園
「メナージュリ」を作ることを思い立ち、ケンドラーを招いて制作に当たらせます。
どれも実物大の大きさです。
「メナージュリ動物彫刻、ペリカン」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 1732年 製造:1921年
白磁で作ったペリカンが大きな口を開けて魚を呑み込んでいるところです。
「メナージュリ動物彫刻、嗅ぎ煙草入れを持つサル」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 1732年頃 製造:20世紀後半
鎖につながれた猿が嗅ぎ煙草入れを持ち、つまんだ煙草を見つめています。
豪華な嗅ぎ煙草入れを自慢しあう貴族たちを風刺しているとのことです。
「フィギュリン、猿の楽団」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ペーター・ライニッケ 1753-1755年頃
製造:1956-1979年

楽士長の指揮で猿の楽団がにぎやかに演奏しています。
右端には歌手もいます。
これも人間社会を風刺した作品とのことです。
フィギュリンとは小さな立像で、初めはテーブル装飾のために作られたとのことです。
このような磁器彫刻は西洋独自のものです。
「スワン・セルヴィス」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ヨハン・フリードリッヒ・エベライン
1738-40年頃
会場の入口にずらりと並んだテーブルセットです。
セルヴィス(サーヴィス)とはテーブルセットのことで、「スワン・セルヴィス」は
ブリュール伯爵のために作られています。
5年以上をかけて2000点以上が作られた、最大規模のセルヴィスとのことで、
優雅なロココ趣味でまとめられています。
白鳥や魚、カタツムリなどをモチーフにしています。
なぜ容器のつまみがカタツムリなのだろうと思ったら、ブリュール(沼地)に
ちなんだデザインとのことです。
第3章 市民階級の台頭と万国博覧会
産業革命以降のブルジョワジーの需要に応じた作品や、当時盛んだった万国博覧会に
出品された作品の展示です。
『クラテル型大壺「勝利の行進」』 原型:エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ
装飾デザイン:エルンスト・モーリッツ・パッペルマン 1856年 製造:1893年以前

クラテルとは古代ギリシャで使われたワインと水を混ぜる壷とのことです。
高さ1mはある大きな壷で、染付や金彩で豪華な装飾が施されています。
1893年のシカゴ万国博覧会に出品されていて、マイセンの技術力の高さを誇示して
います。
「神話図壺」 原型:18世紀中頃 製造:1880-1900年頃
パンフレットに使われている作品で、左が「ゼフィロスとアモール」、右が
「プシュケあるいは音楽のアレゴリー」です。
高さ50cmほどで、青色も優しく形も優雅です。
『陶板画「横たわる若い女性」』 原画:フランソワ・ブーシェ
原型:19世紀前半 製造:19世紀前半

ロココ時代の画家、フランソワ・ブーシェの有名な作品を陶板に写しています。
絵付けの色は焼成によって変わりますから、このような微妙な色彩まで再現するのは
とても高度な技術です。
第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ
19世紀末から20世紀前半にかけての作品です。
「ウィング・パターン・セルヴィス」
原型:ユリウス・コンラート・ヘンチェル、
ヨハネス・ルドルフ・ヘンチェル 1901-1903年 製造:20世紀初頭

コウモリの翼をあしらったアール・ヌーヴォーの意匠です。
色彩も落着いた、すっきりしたデザインで、一般家庭向けであることが分かります。
「猫を抱く少女」
原型:ユリウス・コンラート・ヘンチェル 1905年 製造:1920年
ユリウス・コンラート・ヘンチェルは子供の何気ない仕草を小さなフィギュリンに
しています。
女の子が猫を抱きしめていて、迷惑そうな猫の様子も上手く表しています。
「アフリカ象の大燭台」 原型:マックス・エッサー 1924年 製造:1924年
高さ1m近い大きな燭台です。
マックス・エッサーは動物像の名手ということで、異国趣味ですが、
とても洗練されたデザインです。
この時代は植民地開発により、異国趣味が流行していたそうです。
ドイツはアフリカのナミビア、ルワンダ、カメルーンなどを獲得しています。
第5章 創造の未来へ
第二次世界大戦後の東西分割によりマイセンは東ドイツに属することになります。
そして1990年にドイツは再統一され、現在に至ります。
「オベロン」
原型、装飾デザイン:ペーター・シュトラング 1969年 製造:1969年

オベロンは妖精の王でシェイクスピアの「真夏の夜の夢」にも登場します。
妖精にふさわしい華やかで幻想的な姿です。
社会主義ドイツとは合わない題材なので、外貨獲得のための輸出用でしょうか。
「ファブラ・セルヴィス」 原型:ザビーネ・ワックス、ジルヴィア・クリューデ
装飾デザイン:ザビーネ・ワックス 1991年 製造:2000年
ドイツ再統一直後のデザインです。
角形をしたセルヴィスで、取っ手はトカゲの形をしていて、とてもモダンです。
東洋磁器の模倣から始まったマイセン磁器が独自の発展を遂げ、王侯貴族、
ブルジョワ、庶民など時々の需要に応じてさまざまの作品を生み出していった
ことがよく分かります。
その技術力、芸術性の高さには改めて感心します。
また、それぞれの作家の個性も面白く思いました。
展覧会のHPです。
2010年に大倉集古館でも、「開窯300年 マイセン 西洋磁器の誕生」展が
開かれていました。
「開窯300年 マイセン 西洋磁器の誕生」展の記事はこちらです。
chariot
六本木のサントリー美術館では、「マイセン磁器の300年」展が開かれています。
正式な題名は「日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵
マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化」展です。
会期は3月6日(日)までです。

1710年の王立磁器製作所設立以来、現在までのマイセン磁器約150点が
展示されています。
展示は以下の5章に分かれています。
第1章 西洋磁器の創成期
第2章 王の夢、貴族の雅
第3章 市民階級の台頭と万国博覧会
第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ
第5章 創造の未来へ
第1章 西洋磁器の創成期
ドイツのザクセン選帝候フリードリッヒ・アウグスト1世(1670-1733、
「アウグスト強王」)が当時は西洋に無かった本格的な磁器の開発を命じます。
1710年にヨーロッパ最初の硬質磁器窯が開かれます。
景徳鎮の磁器や有田焼がヨーロッパに輸入されていたので、まず「シノワズリ」
(中国趣味)などの東洋的な雰囲気の作品が多く作られます。
「インド文様花卉文蓋付壺」 原型:1725年頃 製造:1730-1735年頃

インド文様とは東インド会社がもたらした製品の文様であることから付いた名です。
中国風の花の図柄です。
『「玉葱文様」(通称「ブルー・オニオン」)皿』
原型:1730年頃 製造:1730-1740年頃

染付で、マイセンを代表し、現在も盛んに使われている絵柄です。
口縁にある中国の吉祥文のザクロの絵柄がヨーロッパ人にはタマネギに
見えたことから、この名が付きました。
ただし、人気が出たのは19世紀になってからとのことです。
「スノーボール貼花装飾ティー・ポット」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーに帰属 18世紀中頃 製造:18世紀中頃

スノーボールはセイヨウカンボク、テマリカンボクと呼ばれ、白い小さな花を
たくさん咲かせます。
小さな花弁を一面に貼り付けるという手の込んだ細工をしています。
木の枝葉の金泥と白が調和して上品ですが、手入れは大変そうです。
ブルー・オニオンに次いで有名なデザインとのことです。
ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706-1775)は彫刻家で、アウグスト強王に招かれ、
数多くの作品を手掛けています。
第2章 王の夢、貴族の雅
アウグスト強王は磁器による大型動物の彫刻を作り、大広間に並べて宮廷動物園
「メナージュリ」を作ることを思い立ち、ケンドラーを招いて制作に当たらせます。
どれも実物大の大きさです。
「メナージュリ動物彫刻、ペリカン」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 1732年 製造:1921年
白磁で作ったペリカンが大きな口を開けて魚を呑み込んでいるところです。
「メナージュリ動物彫刻、嗅ぎ煙草入れを持つサル」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 1732年頃 製造:20世紀後半
鎖につながれた猿が嗅ぎ煙草入れを持ち、つまんだ煙草を見つめています。
豪華な嗅ぎ煙草入れを自慢しあう貴族たちを風刺しているとのことです。
「フィギュリン、猿の楽団」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ペーター・ライニッケ 1753-1755年頃
製造:1956-1979年

楽士長の指揮で猿の楽団がにぎやかに演奏しています。
右端には歌手もいます。
これも人間社会を風刺した作品とのことです。
フィギュリンとは小さな立像で、初めはテーブル装飾のために作られたとのことです。
このような磁器彫刻は西洋独自のものです。
「スワン・セルヴィス」
原型:ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー、ヨハン・フリードリッヒ・エベライン
1738-40年頃
会場の入口にずらりと並んだテーブルセットです。
セルヴィス(サーヴィス)とはテーブルセットのことで、「スワン・セルヴィス」は
ブリュール伯爵のために作られています。
5年以上をかけて2000点以上が作られた、最大規模のセルヴィスとのことで、
優雅なロココ趣味でまとめられています。
白鳥や魚、カタツムリなどをモチーフにしています。
なぜ容器のつまみがカタツムリなのだろうと思ったら、ブリュール(沼地)に
ちなんだデザインとのことです。
第3章 市民階級の台頭と万国博覧会
産業革命以降のブルジョワジーの需要に応じた作品や、当時盛んだった万国博覧会に
出品された作品の展示です。
『クラテル型大壺「勝利の行進」』 原型:エルンスト・アウグスト・ロイテリッツ
装飾デザイン:エルンスト・モーリッツ・パッペルマン 1856年 製造:1893年以前

クラテルとは古代ギリシャで使われたワインと水を混ぜる壷とのことです。
高さ1mはある大きな壷で、染付や金彩で豪華な装飾が施されています。
1893年のシカゴ万国博覧会に出品されていて、マイセンの技術力の高さを誇示して
います。
「神話図壺」 原型:18世紀中頃 製造:1880-1900年頃
パンフレットに使われている作品で、左が「ゼフィロスとアモール」、右が
「プシュケあるいは音楽のアレゴリー」です。
高さ50cmほどで、青色も優しく形も優雅です。
『陶板画「横たわる若い女性」』 原画:フランソワ・ブーシェ
原型:19世紀前半 製造:19世紀前半

ロココ時代の画家、フランソワ・ブーシェの有名な作品を陶板に写しています。
絵付けの色は焼成によって変わりますから、このような微妙な色彩まで再現するのは
とても高度な技術です。
第4章 モダニズムの時代、アール・ヌーヴォー、アール・デコ
19世紀末から20世紀前半にかけての作品です。
「ウィング・パターン・セルヴィス」
原型:ユリウス・コンラート・ヘンチェル、
ヨハネス・ルドルフ・ヘンチェル 1901-1903年 製造:20世紀初頭

コウモリの翼をあしらったアール・ヌーヴォーの意匠です。
色彩も落着いた、すっきりしたデザインで、一般家庭向けであることが分かります。
「猫を抱く少女」
原型:ユリウス・コンラート・ヘンチェル 1905年 製造:1920年
ユリウス・コンラート・ヘンチェルは子供の何気ない仕草を小さなフィギュリンに
しています。
女の子が猫を抱きしめていて、迷惑そうな猫の様子も上手く表しています。
「アフリカ象の大燭台」 原型:マックス・エッサー 1924年 製造:1924年
高さ1m近い大きな燭台です。
マックス・エッサーは動物像の名手ということで、異国趣味ですが、
とても洗練されたデザインです。
この時代は植民地開発により、異国趣味が流行していたそうです。
ドイツはアフリカのナミビア、ルワンダ、カメルーンなどを獲得しています。
第5章 創造の未来へ
第二次世界大戦後の東西分割によりマイセンは東ドイツに属することになります。
そして1990年にドイツは再統一され、現在に至ります。
「オベロン」
原型、装飾デザイン:ペーター・シュトラング 1969年 製造:1969年

オベロンは妖精の王でシェイクスピアの「真夏の夜の夢」にも登場します。
妖精にふさわしい華やかで幻想的な姿です。
社会主義ドイツとは合わない題材なので、外貨獲得のための輸出用でしょうか。
「ファブラ・セルヴィス」 原型:ザビーネ・ワックス、ジルヴィア・クリューデ
装飾デザイン:ザビーネ・ワックス 1991年 製造:2000年
ドイツ再統一直後のデザインです。
角形をしたセルヴィスで、取っ手はトカゲの形をしていて、とてもモダンです。
東洋磁器の模倣から始まったマイセン磁器が独自の発展を遂げ、王侯貴族、
ブルジョワ、庶民など時々の需要に応じてさまざまの作品を生み出していった
ことがよく分かります。
その技術力、芸術性の高さには改めて感心します。
また、それぞれの作家の個性も面白く思いました。
展覧会のHPです。
2010年に大倉集古館でも、「開窯300年 マイセン 西洋磁器の誕生」展が
開かれていました。
「開窯300年 マイセン 西洋磁器の誕生」展の記事はこちらです。
本郷三丁目
トーキョーワンダーサイト本郷では「TWS-EMERGING 2010」が開かれています。
場所は文京区本郷2-4-16で、本郷給水所公苑の隣です。
開館時間は午前11時から午後7時で、入場は無料です。

「TWS-EMERGING 2010」は東京都主催の公募展「トーキョーワンダーウォール
(TWW)」の入選者100名の内、希望者の作品をトーキョーワンダーサイト本郷で
展示しているものです。
企画の最後として1月30日までは、「トーキョーワンダーウォール公募2009」
審査員長受賞作家3人の作品を数点ずつ展示しています。
池田衆 「something takes me to yesterday」 写真、コラージュ

池田衆さん(1979~)は風景写真を切り抜いたコラージュを制作しています。
時の移ろいやすさ、儚さをテーマにしているとのことです。
この作品も風景写真に見えますが、白いのは切り抜かれた部分で、下の台紙が
見えています。
写真と台紙は数センチ離れているので切り抜かれた写真の影が台紙に映り、
立体感のある画面になっています。
他にも、タイルのように細かく切っった写真で画面を再構成するなど、
面白い工夫をしています。
江口綾音 「無口な夜とささやく朝」 油彩、カンヴァス

江口綾音さん(1985~)はレリーフほどもある厚塗りによって童話のような
柔らかな世界を描いています。
この作品は縦横2mほどの大きさで、地上のオレンジ色の顔は朝、地下の暗緑色の
顔は夜のようです。
それぞれの縞模様は、溝を掘ったような深さがあり、撫でてみたくなります。
生命への愛情の表れた作品です。
坂根輝美 「Schizophrenia」 紙本彩色

坂根輝美さん(1978~)は日本画の技法を使って、顔のような異様な物体を
描いています。
Schizophreniaとは統合失調症のことです。
からみつくコードは現代の不穏な状況を示しています。
それぞれ個性のある作風と技法で、面白い展示でした。
トーキョーワンダーサイト本郷のHPです。
chariot
トーキョーワンダーサイト本郷では「TWS-EMERGING 2010」が開かれています。
場所は文京区本郷2-4-16で、本郷給水所公苑の隣です。
開館時間は午前11時から午後7時で、入場は無料です。

「TWS-EMERGING 2010」は東京都主催の公募展「トーキョーワンダーウォール
(TWW)」の入選者100名の内、希望者の作品をトーキョーワンダーサイト本郷で
展示しているものです。
企画の最後として1月30日までは、「トーキョーワンダーウォール公募2009」
審査員長受賞作家3人の作品を数点ずつ展示しています。
池田衆 「something takes me to yesterday」 写真、コラージュ

池田衆さん(1979~)は風景写真を切り抜いたコラージュを制作しています。
時の移ろいやすさ、儚さをテーマにしているとのことです。
この作品も風景写真に見えますが、白いのは切り抜かれた部分で、下の台紙が
見えています。
写真と台紙は数センチ離れているので切り抜かれた写真の影が台紙に映り、
立体感のある画面になっています。
他にも、タイルのように細かく切っった写真で画面を再構成するなど、
面白い工夫をしています。
江口綾音 「無口な夜とささやく朝」 油彩、カンヴァス

江口綾音さん(1985~)はレリーフほどもある厚塗りによって童話のような
柔らかな世界を描いています。
この作品は縦横2mほどの大きさで、地上のオレンジ色の顔は朝、地下の暗緑色の
顔は夜のようです。
それぞれの縞模様は、溝を掘ったような深さがあり、撫でてみたくなります。
生命への愛情の表れた作品です。
坂根輝美 「Schizophrenia」 紙本彩色

坂根輝美さん(1978~)は日本画の技法を使って、顔のような異様な物体を
描いています。
Schizophreniaとは統合失調症のことです。
からみつくコードは現代の不穏な状況を示しています。
それぞれ個性のある作風と技法で、面白い展示でした。
トーキョーワンダーサイト本郷のHPです。
根津・日暮里
谷中の「カヤバ珈琲」に行ってきました。
場所は台東区谷中6-1-29です。

1月2日の朝で、私は今年最初のお客さんでした。


この前、「カヤバ珈琲」に行った時の記事はこちらです。
季節のドリンクということで、ローストナッツマキアート500円にしました。

ローストしたアーモンド、くるみ、かぼちゃの種が浮かんでいます。
へーゼルナッツシロップも入っていて、とろりと甘く、香ばしい味です。
カップはシアトルのrattlewearです。
厚手でしっかりしています。
季節のドリンクは他に甘酒豆乳ラテとフレッシュアップルティーがあります。
お正月の晴れた日の朝、日の光の中でいただく温かいコーヒーは格別です。
この後、歩いて東京国立博物館の「博物館に初もうで」に行ってきました。
「博物館に初もうで」の記事はこちらです。
お店のHPです。
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谷中の「カヤバ珈琲」に行ってきました。
場所は台東区谷中6-1-29です。

1月2日の朝で、私は今年最初のお客さんでした。


この前、「カヤバ珈琲」に行った時の記事はこちらです。
季節のドリンクということで、ローストナッツマキアート500円にしました。

ローストしたアーモンド、くるみ、かぼちゃの種が浮かんでいます。
へーゼルナッツシロップも入っていて、とろりと甘く、香ばしい味です。
カップはシアトルのrattlewearです。
厚手でしっかりしています。
季節のドリンクは他に甘酒豆乳ラテとフレッシュアップルティーがあります。
お正月の晴れた日の朝、日の光の中でいただく温かいコーヒーは格別です。
この後、歩いて東京国立博物館の「博物館に初もうで」に行ってきました。
「博物館に初もうで」の記事はこちらです。
お店のHPです。
日比谷・有楽町
日比谷の出光美術館では、「酒井抱一生誕250年 琳派芸術 ―光悦・宗達から
江戸琳派―」展が開かれています。

第1部<煌めく金の世界>は俵屋宗達や尾形光琳、乾山などの作品、約30点が
展示されています。
会期は2月6日(日)までです。
第2部<転生する美の世界>は酒井抱一の作品を中心にした江戸琳派の特集です。
会期は2月11日(金)から3月21日(月)までです。
第1部に行ってきました。
「月に秋草図屏風」 右隻(部分) 伝 俵屋宗達 江戸時代

六曲一双の金屏風に薄、萩、桔梗など秋の草を散らし、銀泥で半月を描いています。
疎らに置かれた草花は空間の広がりを思わせ、しみじみとした秋の情緒に
満ちています。
俵屋宗達の工房の作ですが、質の高さから宗達自身が描いたのではないかと
言われているとのことです。
「西行物語絵巻」 第四巻 絵:俵屋宗達 詞:烏丸光広
寛永7年(1630) 重要文化財

鎌倉時代の絵巻を俵屋宗達が模写したものです。
萩の茂る庵に住む老僧を西行が訪ねる場面です。
萩、薄、女郎花の茂る野を鹿や狐が駆けて行きます。
人の営みも自然の中に溶け込んでいます。
「紅白梅図屏風」 左隻(部分) 伝 尾形光琳 江戸時代

六曲一双の金屏風の左隻には紅白の梅の木を、右隻には大きく空間を
空けた中に白梅の枝を描いています。
画面の下の方には水も描かれ、MOA美術館所蔵の紅白梅図屏風と構図が
よく似ています。
鋭く曲がった枝には緊張感があり、尾形光琳の優れたデザイン感覚を
見せています。
「梅・撫子・萩・雪図」 尾形乾山 寛保2年(1742)

四幅対になった軸物で、これはそのうちの萩図です。
金箔地に白萩を描き、和歌を添えています。
行人の袖といふそてにうつろひてあはれ色なる野邊の萩原
尾形乾山は陶芸家ですが、味わいのある書画も遺しています。
他に第1部、第2部を通じて尾形乾山の陶器が展示されています。
一部作品の入れ替えがあります。
俵屋宗達と尾形光琳の作品を何点もまとめて観ることが出来るので、
二人の作風の違いも分かります。
宗達には大らかさ、画面の枠を気にしない伸びやかさがあります。
光琳は宗達の強い影響を受けていますが、宗達に比べて鋭く、感覚的です。
同じ琳派でも性格の異なる二人の作品をゆっくり比べて楽しめる展覧会です。
展覧会のHPです。
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日比谷の出光美術館では、「酒井抱一生誕250年 琳派芸術 ―光悦・宗達から
江戸琳派―」展が開かれています。

第1部<煌めく金の世界>は俵屋宗達や尾形光琳、乾山などの作品、約30点が
展示されています。
会期は2月6日(日)までです。
第2部<転生する美の世界>は酒井抱一の作品を中心にした江戸琳派の特集です。
会期は2月11日(金)から3月21日(月)までです。
第1部に行ってきました。
「月に秋草図屏風」 右隻(部分) 伝 俵屋宗達 江戸時代

六曲一双の金屏風に薄、萩、桔梗など秋の草を散らし、銀泥で半月を描いています。
疎らに置かれた草花は空間の広がりを思わせ、しみじみとした秋の情緒に
満ちています。
俵屋宗達の工房の作ですが、質の高さから宗達自身が描いたのではないかと
言われているとのことです。
「西行物語絵巻」 第四巻 絵:俵屋宗達 詞:烏丸光広
寛永7年(1630) 重要文化財

鎌倉時代の絵巻を俵屋宗達が模写したものです。
萩の茂る庵に住む老僧を西行が訪ねる場面です。
萩、薄、女郎花の茂る野を鹿や狐が駆けて行きます。
人の営みも自然の中に溶け込んでいます。
「紅白梅図屏風」 左隻(部分) 伝 尾形光琳 江戸時代

六曲一双の金屏風の左隻には紅白の梅の木を、右隻には大きく空間を
空けた中に白梅の枝を描いています。
画面の下の方には水も描かれ、MOA美術館所蔵の紅白梅図屏風と構図が
よく似ています。
鋭く曲がった枝には緊張感があり、尾形光琳の優れたデザイン感覚を
見せています。
「梅・撫子・萩・雪図」 尾形乾山 寛保2年(1742)

四幅対になった軸物で、これはそのうちの萩図です。
金箔地に白萩を描き、和歌を添えています。
行人の袖といふそてにうつろひてあはれ色なる野邊の萩原
尾形乾山は陶芸家ですが、味わいのある書画も遺しています。
他に第1部、第2部を通じて尾形乾山の陶器が展示されています。
一部作品の入れ替えがあります。
俵屋宗達と尾形光琳の作品を何点もまとめて観ることが出来るので、
二人の作風の違いも分かります。
宗達には大らかさ、画面の枠を気にしない伸びやかさがあります。
光琳は宗達の強い影響を受けていますが、宗達に比べて鋭く、感覚的です。
同じ琳派でも性格の異なる二人の作品をゆっくり比べて楽しめる展覧会です。
展覧会のHPです。
新日本橋
「カフェ&バー ブレス」は総武本線新日本橋駅から中央通りを神田駅に向って
歩いて右側にあります。
場所は千代田区鍛冶町1-10-1です。
ちょっとアメリカンな風味の外観です。

小さなお店で、開店したのは2009年の9月とのことです。
1階は禁煙でカウンター席が15程、地下はソファー席とカウンター席で15程です。
1階では中央通りを行き交う人を眺めながら一息入れることが出来ます。
地下の席はやや手狭ですが、壁は明るくすっきりしていて、隠れ家のようで
落着きます。


メニューはサンドイッチやサラダ、ランチボックスやパスタなど色々揃っています。
ランチタイムには便利そうです。
夜はバーになります。
セルフのお店ですが、他にお客さんがいなかったので、お店の方が席まで
持ってきてくれました。
コーヒー300円とミニドーナツ120円です。

コーヒーはたっぷりあって、あっさりして飲みやすい味です。
朝7時30分から開いていて、モーニングセットもあるとのことなので、
朝にも来てみたいものです。
メニューやお店の方の応対に手作りの雰囲気の感じられる、
親しみやすいお店です。
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「カフェ&バー ブレス」は総武本線新日本橋駅から中央通りを神田駅に向って
歩いて右側にあります。
場所は千代田区鍛冶町1-10-1です。
ちょっとアメリカンな風味の外観です。

小さなお店で、開店したのは2009年の9月とのことです。
1階は禁煙でカウンター席が15程、地下はソファー席とカウンター席で15程です。
1階では中央通りを行き交う人を眺めながら一息入れることが出来ます。
地下の席はやや手狭ですが、壁は明るくすっきりしていて、隠れ家のようで
落着きます。


メニューはサンドイッチやサラダ、ランチボックスやパスタなど色々揃っています。
ランチタイムには便利そうです。
夜はバーになります。
セルフのお店ですが、他にお客さんがいなかったので、お店の方が席まで
持ってきてくれました。
コーヒー300円とミニドーナツ120円です。

コーヒーはたっぷりあって、あっさりして飲みやすい味です。
朝7時30分から開いていて、モーニングセットもあるとのことなので、
朝にも来てみたいものです。
メニューやお店の方の応対に手作りの雰囲気の感じられる、
親しみやすいお店です。
東京
東京駅八重洲口の不忍画廊では、「”瞽女/GOZE” 斎藤真一展」が
開かれています。
会期は1月29日までです。
瞽女(ごぜ)の画家として有名な斎藤真一(1922~1994)の作品10数点が
展示されています。
斎藤真一は1958年にフランスに留学した時に藤田嗣治から、日本の東北地方を
描くことを奨められ、その縁で越後瞽女に惹かれていきます。
越後瞽女は盲目の旅芸人で、春に三味線を手に旅に出て、年の暮れまで
越後各地を回って、瞽女唄を聴かせる人たちです。
斎藤真一が取材を始めた1960年代にはすでに瞽女の数は激減していた
とのことですが、杉本キクエという人に廻り合ってから、多くの話を
聴くことが出来たそうです。
「星になった瞽女『みさお瞽女の悲しみ』」 1972年

雪の越後平野を背景にして、瞽女が独り涙を流し、膝元の三味線には
袋が掛けられています。
山々には赫い夕陽が残り、空には宵の明星が輝いています。
斎藤真一はエッセイで「赫」という字を好んで使っています。
「おつやの死」 1972年

苦楽を共にしたおつや瞽女の臨終の場に集まり、悲しみにくれる瞽女たちです。
おつやは荷物を背負ったままなので、旅の途中で亡くなったのでしょう。
瞽女唄を聴かせているおつやたちの姿は笠地蔵のようです。
2010年には武蔵野市立吉祥寺美術館で、「瞽女と哀愁の旅路 斎藤真一展」が
開かれました。
「瞽女と哀愁の旅路 斎藤真一展」に行った時の記事はこちらです。
不忍画廊のHPです。
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東京駅八重洲口の不忍画廊では、「”瞽女/GOZE” 斎藤真一展」が
開かれています。
会期は1月29日までです。
瞽女(ごぜ)の画家として有名な斎藤真一(1922~1994)の作品10数点が
展示されています。
斎藤真一は1958年にフランスに留学した時に藤田嗣治から、日本の東北地方を
描くことを奨められ、その縁で越後瞽女に惹かれていきます。
越後瞽女は盲目の旅芸人で、春に三味線を手に旅に出て、年の暮れまで
越後各地を回って、瞽女唄を聴かせる人たちです。
斎藤真一が取材を始めた1960年代にはすでに瞽女の数は激減していた
とのことですが、杉本キクエという人に廻り合ってから、多くの話を
聴くことが出来たそうです。
「星になった瞽女『みさお瞽女の悲しみ』」 1972年

雪の越後平野を背景にして、瞽女が独り涙を流し、膝元の三味線には
袋が掛けられています。
山々には赫い夕陽が残り、空には宵の明星が輝いています。
斎藤真一はエッセイで「赫」という字を好んで使っています。
「おつやの死」 1972年

苦楽を共にしたおつや瞽女の臨終の場に集まり、悲しみにくれる瞽女たちです。
おつやは荷物を背負ったままなので、旅の途中で亡くなったのでしょう。
瞽女唄を聴かせているおつやたちの姿は笠地蔵のようです。
2010年には武蔵野市立吉祥寺美術館で、「瞽女と哀愁の旅路 斎藤真一展」が
開かれました。
「瞽女と哀愁の旅路 斎藤真一展」に行った時の記事はこちらです。
不忍画廊のHPです。
清澄白河
「ハネカフェ」は地下鉄清澄白河駅から清澄通りを南へ少し行った左側にあります。
場所は江東区三好1-8-4です。

2009年の3月に開店したばかりとのことで、明るい店内は全席禁煙、座席数も少なめで、
ゆったりとしています。

コンセプトは「旅客機&エアライン」とのことで、エアラインのポスター、
旅客機の模型、クルーの制帽など、航空関係のグッズがたくさん並んでいます。
「ハネ」は翼の意味です。


BGMには空港や機内のアナウンスが流れています。
昼間の「ジェットストリーム」といった雰囲気です。
水のグラスも機内で使われている物です。
こちらはシンガポールエアラインのグラスです。

コーヒー400円とシギーおばさんのヌースクーヘン450円です。
ドリンクとセットで100円引きになります。

コーヒーはその都度挽いてドリップで淹れます。
あっさり目の味です。
ヌースクーヘンはドイツ人の友人のお母さんの作るケーキを元にしている
とのことです。
甘さは控えめで、くるみが入っていてドイツ風の質実な感じのする美味しさです。
深川江戸資料館で江戸情緒に浸った後でこのお店に入ると、今度は遠い外国に
旅立つ気分を味わうことになります。
コーヒーを飲み終わったら、チェックインカウンターに行くことにしましょうか。
お店のロゴマークです。

隅田川の景色で、向こうに見えるのは清洲橋です。
お店のHPです。
清澄通りの向かい側には関東大震災後の震災復興事業として東京市が建設した、
「東京市営店舗向住宅」が今も残っています。

コンクリート造りの棟割長屋で、壁にはアールデコ調の装飾も見えます。

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「ハネカフェ」は地下鉄清澄白河駅から清澄通りを南へ少し行った左側にあります。
場所は江東区三好1-8-4です。

2009年の3月に開店したばかりとのことで、明るい店内は全席禁煙、座席数も少なめで、
ゆったりとしています。

コンセプトは「旅客機&エアライン」とのことで、エアラインのポスター、
旅客機の模型、クルーの制帽など、航空関係のグッズがたくさん並んでいます。
「ハネ」は翼の意味です。


BGMには空港や機内のアナウンスが流れています。
昼間の「ジェットストリーム」といった雰囲気です。
水のグラスも機内で使われている物です。
こちらはシンガポールエアラインのグラスです。

コーヒー400円とシギーおばさんのヌースクーヘン450円です。
ドリンクとセットで100円引きになります。

コーヒーはその都度挽いてドリップで淹れます。
あっさり目の味です。
ヌースクーヘンはドイツ人の友人のお母さんの作るケーキを元にしている
とのことです。
甘さは控えめで、くるみが入っていてドイツ風の質実な感じのする美味しさです。
深川江戸資料館で江戸情緒に浸った後でこのお店に入ると、今度は遠い外国に
旅立つ気分を味わうことになります。
コーヒーを飲み終わったら、チェックインカウンターに行くことにしましょうか。
お店のロゴマークです。

隅田川の景色で、向こうに見えるのは清洲橋です。
お店のHPです。
清澄通りの向かい側には関東大震災後の震災復興事業として東京市が建設した、
「東京市営店舗向住宅」が今も残っています。

コンクリート造りの棟割長屋で、壁にはアールデコ調の装飾も見えます。

恵比寿
山種美術館では、「 歴史を描く-松園・古径・靫彦・前田青邨-」展が開かれています。
会期は2月17日までです。

山種美術館の所蔵する近代日本画のうち、歴史画といわれる分野の作品、
約50点が展示されています。
日本画では歴史画は重要な画題の一つです。
小堀鞆音 「那須宗隆射扇図」 1890年
パンフレットに使われている作品です。
平家物語の一節の那須与一が屋島の戦いで扇を射落す場面です。
波の形は様式的ですが、平家物語の記述を参考にした戦装束の与一の姿は
濃い色彩で写実的に描かれています。
小堀鞆音(1864~1931)は安田靫彦の師で、歴史画を得意としています。
上村松園 「砧」 1938年

謡曲の「砧(きぬた)」を題材にしています。
この作品については2009年の山種美術館での「没後60年記念 上村松園/
美人画の粋」展の1についての記事に書きました。
伊東深水 「吉野太夫」 1966年
この作品については2009年の山種美術館での「没後60年記念 上村松園/
美人画の粋」展についての記事の2に書きました。
前田青邨 「大物浦」 1968年

兄の源頼朝に追われた源義経一行が摂津の大物浦から船出したところ、
嵐に遭って散り散りになってしまったという場面です。
たらし込みの技法で塗られた深い藍色の波は観る人を引き込む力があり、
画面全体に緊張感がみなぎっています。
謡曲の「船弁慶」にもなった古典的な題材ですが、近代の歴史画の傑作と
なっています。
前田青邨 「異装行列の信長」 1969年

この作品については2010年の山種美術館での「大観と栖鳳-東西の日本画-」展
についての記事に書きました。
守屋多々志 「平家厳島納経」 (部分) 1978年

平家一門の公達が何艘もの舟に乗って厳島神社に法華経を納めに詣でています。
武士たちのきらびやかな大鎧姿は歴史画の見せ所です。
前年に亡くなった恩師の前田青邨を悼んで納経の場面を描いたとのことです。
守屋多々志は前田青邨の大らかで雄渾な画風をよく受け継いでいます。
森田曠平 「出雲阿国」 1974年

歌舞伎の始まりと云われる阿国歌舞伎の場面を二曲一双の屏風に描いています。
阿国歌舞伎図屏風や、狩野長信の花下遊楽図から想を得た作品です。
かぶき者らしく蛭巻拵の刀を担ぎ、腰に瓢箪を提げた阿国は十字架を着けています。
信仰に関係なく十字架をファッションに取り入れるのはこの頃からあったようです。
覆面の立姿で鼓や太鼓を打つ囃子方、振り向く阿国は輝く金箔に包まれ、音曲まで
聞こえてくるようで、躍動感に満ちています。
他に、橋本雅邦、川崎小虎、松岡映丘、小林古径、安田靫彦、小山硬、
片岡球子などの作品が展示されています。
また第2室には上村松園の作品8点が展示されています。
やはり歴史画には観る人の心をかき立てる浪漫があります。
現在の日本画家で歴史画を描く人は少なくなりましたが、岡倉天心以来、
特に日本美術院を中心に続いてきた伝統であり、これからも新しい作品の
登場を観たいものです。
展覧会のHPです。
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山種美術館では、「 歴史を描く-松園・古径・靫彦・前田青邨-」展が開かれています。
会期は2月17日までです。

山種美術館の所蔵する近代日本画のうち、歴史画といわれる分野の作品、
約50点が展示されています。
日本画では歴史画は重要な画題の一つです。
小堀鞆音 「那須宗隆射扇図」 1890年
パンフレットに使われている作品です。
平家物語の一節の那須与一が屋島の戦いで扇を射落す場面です。
波の形は様式的ですが、平家物語の記述を参考にした戦装束の与一の姿は
濃い色彩で写実的に描かれています。
小堀鞆音(1864~1931)は安田靫彦の師で、歴史画を得意としています。
上村松園 「砧」 1938年

謡曲の「砧(きぬた)」を題材にしています。
この作品については2009年の山種美術館での「没後60年記念 上村松園/
美人画の粋」展の1についての記事に書きました。
伊東深水 「吉野太夫」 1966年
この作品については2009年の山種美術館での「没後60年記念 上村松園/
美人画の粋」展についての記事の2に書きました。
前田青邨 「大物浦」 1968年

兄の源頼朝に追われた源義経一行が摂津の大物浦から船出したところ、
嵐に遭って散り散りになってしまったという場面です。
たらし込みの技法で塗られた深い藍色の波は観る人を引き込む力があり、
画面全体に緊張感がみなぎっています。
謡曲の「船弁慶」にもなった古典的な題材ですが、近代の歴史画の傑作と
なっています。
前田青邨 「異装行列の信長」 1969年

この作品については2010年の山種美術館での「大観と栖鳳-東西の日本画-」展
についての記事に書きました。
守屋多々志 「平家厳島納経」 (部分) 1978年

平家一門の公達が何艘もの舟に乗って厳島神社に法華経を納めに詣でています。
武士たちのきらびやかな大鎧姿は歴史画の見せ所です。
前年に亡くなった恩師の前田青邨を悼んで納経の場面を描いたとのことです。
守屋多々志は前田青邨の大らかで雄渾な画風をよく受け継いでいます。
森田曠平 「出雲阿国」 1974年

歌舞伎の始まりと云われる阿国歌舞伎の場面を二曲一双の屏風に描いています。
阿国歌舞伎図屏風や、狩野長信の花下遊楽図から想を得た作品です。
かぶき者らしく蛭巻拵の刀を担ぎ、腰に瓢箪を提げた阿国は十字架を着けています。
信仰に関係なく十字架をファッションに取り入れるのはこの頃からあったようです。
覆面の立姿で鼓や太鼓を打つ囃子方、振り向く阿国は輝く金箔に包まれ、音曲まで
聞こえてくるようで、躍動感に満ちています。
他に、橋本雅邦、川崎小虎、松岡映丘、小林古径、安田靫彦、小山硬、
片岡球子などの作品が展示されています。
また第2室には上村松園の作品8点が展示されています。
やはり歴史画には観る人の心をかき立てる浪漫があります。
現在の日本画家で歴史画を描く人は少なくなりましたが、岡倉天心以来、
特に日本美術院を中心に続いてきた伝統であり、これからも新しい作品の
登場を観たいものです。
展覧会のHPです。
三越前
「デリフランス日本橋YUITO」は昨年10月28日にオープンした
YUITO日本橋室町ビルにあります。
場所は中央区日本橋室町2-4-3です。

地下1階のお店で、向かいは昨年行ってきた、「カフェ&カジュアルダイニングバー
タバーン」です。
「タバーン」の記事はこちらです。
平日は7時30分、土曜日は8時、日祝日は10時から開いています。
棚には次々と焼き立てのパンが並べられていきます。
イートインは13席あって、外に向って1列に並んでいます。
BGMはシャンソンのアコーディオン曲でした。


ブリオッシュあんぱん147円とコーヒー273円で合計420円です。

出来立てのあんぱんは、あんがなめらかで美味しいです。
コーヒーはすっきりした味です。
手軽で、一休みするのにちょうど良いお店です。
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「デリフランス日本橋YUITO」は昨年10月28日にオープンした
YUITO日本橋室町ビルにあります。
場所は中央区日本橋室町2-4-3です。

地下1階のお店で、向かいは昨年行ってきた、「カフェ&カジュアルダイニングバー
タバーン」です。
「タバーン」の記事はこちらです。
平日は7時30分、土曜日は8時、日祝日は10時から開いています。
棚には次々と焼き立てのパンが並べられていきます。
イートインは13席あって、外に向って1列に並んでいます。
BGMはシャンソンのアコーディオン曲でした。


ブリオッシュあんぱん147円とコーヒー273円で合計420円です。

出来立てのあんぱんは、あんがなめらかで美味しいです。
コーヒーはすっきりした味です。
手軽で、一休みするのにちょうど良いお店です。
両国
両国の江戸東京博物館では特別展「江~姫たちの戦国~」が開かれています。
会期は2月20日までです。

今年のNHK大河ドラマがテーマの展覧会です。
ドラマは浅井長政とお市の方の間に生まれた茶々(淀君)、初、江の三姉妹を
江を中心に描いたシリーズです。
展覧会では、浅井三姉妹と周辺の人々の所縁の品々約200点が展示されています。
期間中にかなりの展示替えがあります。
「江消息 常高院宛」 岐阜・栄昌院 江戸時代前期
江が姉の常高院(初)に宛てた手紙です。
「またの御ふみくわしく見まいらせ候」に始まり、常高院の中風を気遣う文言も
あります。
三姉妹は仲が良かったそうで、文面にも親しみが表れています。
かな書きの江の書体はのびやかです。
今回展示されている2通しか江の書状と確定できるものは残っていないそうで、
常高院の侍女たちが維持してきた尼寺に伝わっています。
こちらの書状は1月23日まで、もう1通は1月25日から2月20日までの展示です。
常高院(初)像 江戸時代 福井・常高寺
初は京極高次の正室になっています。
京極家は室町時代の守護大名で近江の領主だった名門です。
1月15日までの展示です。
浅井長政像 天正17年(1589) 和歌山・高野山持明院 重要文化財

口髭を蓄えた貫禄のある姿です。
浅井氏は北近江を支配した戦国大名で、浅井長政はお市の方を妻として織田信長と
同盟を結びます。
ところが、信長が越前の朝倉義景を攻めた時に突然裏切ったため、後に朝倉氏と
共に滅ぼされます。
画像の上に書かれた賛から、長政の十七回忌にあたって描かれた絵姿らしいとの
ことです。
1月25日から2月20日までの展示です。
1月19日までは複製が展示されています。
「浅井長政夫人(市)像」 桃山時代 和歌山・高野山持明院 重要文化財

白い小袖に華やかな赤色の腰巻姿で、経巻らしい物を手にしています。
気品のある姿で、美人の誉れ高かったお市の方を描き出しています。
お市の方の肖像としても、当時の女性の装束の例としても有名な絵です。
1月23日までの展示です。
「朝倉義景像」 天正元年(1573) 福井・心月寺 重要文化財
髷を結い、法衣を着けた姿です。
朝倉義景は天正元年に織田信長に滅ぼされているので、この肖像は供養のために
描かれたのでしょうか。
原本は2月5日から2月20日までの展示です。
2月4日までは複製が展示されています。
「姉川合戦図屏風」 林義親 天保8年(1837) 福井県立歴史博物館
織田徳川軍と浅井朝倉軍による琵琶湖に注ぐ姉川での戦いの場面です。
幕末に近い天保時代の作ですが、講談で有名な朝倉方の真柄十郎左衛門が
馬上で大太刀を振り上げて徳川軍と戦う様も描かれています。
「賤ヶ岳合戦図屏風」 右隻 江戸時代中期 神奈川・馬の博物館

お市の方は浅井家滅亡の後、娘たちを連れて信長の部将、柴田勝家に嫁ぎます。
柴田勝家も信長死後に賤ヶ嶽の戦いで羽柴秀吉に敗れ、福井の北庄城で
お市の方と共に自刃しています。
賤ヶ嶽の戦いでは前田利家の前線からの離脱により勝家の軍勢は総崩れと
なっています。
「柴田勝家像」 桃山~江戸時代 柴田勝次郎
その落城前の姿を描き留めさせたといわれる画像です。
剥落が激しいですが、甲冑姿で、籠手、脛当は着けず、肩をいからせ、
あぐらをかいて座っています。
濃い髭面で髪はぼうぼうとして、猛将の最期にふさわしい姿です。
1月15日までの展示です。
「桐鳳凰文蒔絵唐櫃」 桃山時代 京都・豊国神社 重要文化財

豊臣秀吉の遺品と伝えられています。
大きな唐櫃で、蒔絵も豪華な桃山風です。
「醍醐花見短冊」 慶長3年(1598) 京都・醍醐寺 重要文化財
秀吉が晩年に京都の醍醐寺で催した、「醍醐の花見」の折に参会者の詠んだ
和歌の短冊を集めた冊子です。
秀吉の自筆短冊
深雪山かへるさをしきけふの暮
花のおもかけいつか忘れん
「豊臣秀次・一族像」 江戸時代 京都・瑞泉寺
豊臣秀次は豊臣秀吉の甥で、秀吉の後を継いで関白となっています。
秀頼が生まれると秀吉との関係が悪化し、謀反の疑いを掛けられ、ついには
高野山で自害させられています。
この時、秀次の妻妾、子、侍女たち39人も三条河原で斬られています。
秀次を中心にして、秀次に従って自刃した家来たち、犠牲となった妻女たちの
姿を描いた三幅対で、供養のために作られたものと思われます。
それぞれの年齢と辞世の和歌も書かれていて、秀吉の残虐さをまざまざと
見せています。
「江戸図屏風」左隻 江戸時代 国立歴史民俗博物館

江は最初の夫と離別、次の夫と死別後、秀吉の命で徳川家康の三男、秀忠の
正室となります。
そして長男の家光、次男の忠長を産みます。
他に豊臣秀頼の正室の千姫、前田利常の正室の珠姫、松平忠直の正室の勝姫、
後水尾天皇の中宮の和子などの母となります。
松平忠直は大坂夏の陣で淀君や千姫たちのこもる大坂城に最初に攻め込んで
います。
この屏風は江戸時代初期の作で、焼失前の江戸城天守閣も描かれています。
左上には富士山も見えます。
1月15日までの展示で、16日からは複製が展示されます。
「めのう観音像」 江戸時代前期 東京・長善寺(笹寺)

秀忠、あるいは江の念持仏と伝えられる小さな観音像です。
秀忠の没後、江によって寄進されています。
「崇源院宮殿」 寛永5年(1628)9月15日 東京・祐天寺

家光は家督を継ぎ、3代将軍となりますが、秀忠と江は可愛がっていた忠長に
継がせたかったとも言われています。
家光の乳母の春日局の家康への直訴により、家光の家督相続が決まったという
ことですが、家光と忠長の間は険悪となり、後に忠長は自害させられています。
崇源院宮殿(くうでん)は高さ2m以上の家形の厨子で、金箔と華やかな彩色で
彩られ、とても精巧な細工が施されています。
現在は東京の祐天寺にありますが、元は忠長の居城の駿府城に置かれていました。
内部を調べたところ、墨書から崇源院(江)の供養のため、忠長が造らせたことが
分かりました。
忠長の増上寺宛の書状によれば、この御霊屋(宮殿)を幕府に無断で造ったため、
増上寺での崇源院の三回忌法要への出席が許されなかったとのことです。
江への思慕の念が忠長の立場を更に悪くしています。
織田、豊臣、徳川関係の遺品が数多く展示され、戦国時代ファンには興味の
尽きない展覧会です。
分かりやすい解説もあちこちに掲示されているので、歴史に詳しくない方でも
楽しめるように工夫されています。
ミュージアムグッズの中に、山口晃さんの描いた、大河ドラマの原作、
田渕久美子著「江-姫たちの戦国」の表紙絵の原画もあります。

こちらは下巻で、晩年の初の姿です。
薄紅色の小袖の模様は浅井家の家紋の三盛亀甲花菱紋のようです。
山口さんらしい遊び心で眼鏡を手にしていますが、表紙絵では眼鏡は消されて
いるそうです。
展覧会のHPです。
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両国の江戸東京博物館では特別展「江~姫たちの戦国~」が開かれています。
会期は2月20日までです。

今年のNHK大河ドラマがテーマの展覧会です。
ドラマは浅井長政とお市の方の間に生まれた茶々(淀君)、初、江の三姉妹を
江を中心に描いたシリーズです。
展覧会では、浅井三姉妹と周辺の人々の所縁の品々約200点が展示されています。
期間中にかなりの展示替えがあります。
「江消息 常高院宛」 岐阜・栄昌院 江戸時代前期
江が姉の常高院(初)に宛てた手紙です。
「またの御ふみくわしく見まいらせ候」に始まり、常高院の中風を気遣う文言も
あります。
三姉妹は仲が良かったそうで、文面にも親しみが表れています。
かな書きの江の書体はのびやかです。
今回展示されている2通しか江の書状と確定できるものは残っていないそうで、
常高院の侍女たちが維持してきた尼寺に伝わっています。
こちらの書状は1月23日まで、もう1通は1月25日から2月20日までの展示です。
常高院(初)像 江戸時代 福井・常高寺
初は京極高次の正室になっています。
京極家は室町時代の守護大名で近江の領主だった名門です。
1月15日までの展示です。
浅井長政像 天正17年(1589) 和歌山・高野山持明院 重要文化財

口髭を蓄えた貫禄のある姿です。
浅井氏は北近江を支配した戦国大名で、浅井長政はお市の方を妻として織田信長と
同盟を結びます。
ところが、信長が越前の朝倉義景を攻めた時に突然裏切ったため、後に朝倉氏と
共に滅ぼされます。
画像の上に書かれた賛から、長政の十七回忌にあたって描かれた絵姿らしいとの
ことです。
1月25日から2月20日までの展示です。
1月19日までは複製が展示されています。
「浅井長政夫人(市)像」 桃山時代 和歌山・高野山持明院 重要文化財

白い小袖に華やかな赤色の腰巻姿で、経巻らしい物を手にしています。
気品のある姿で、美人の誉れ高かったお市の方を描き出しています。
お市の方の肖像としても、当時の女性の装束の例としても有名な絵です。
1月23日までの展示です。
「朝倉義景像」 天正元年(1573) 福井・心月寺 重要文化財
髷を結い、法衣を着けた姿です。
朝倉義景は天正元年に織田信長に滅ぼされているので、この肖像は供養のために
描かれたのでしょうか。
原本は2月5日から2月20日までの展示です。
2月4日までは複製が展示されています。
「姉川合戦図屏風」 林義親 天保8年(1837) 福井県立歴史博物館
織田徳川軍と浅井朝倉軍による琵琶湖に注ぐ姉川での戦いの場面です。
幕末に近い天保時代の作ですが、講談で有名な朝倉方の真柄十郎左衛門が
馬上で大太刀を振り上げて徳川軍と戦う様も描かれています。
「賤ヶ岳合戦図屏風」 右隻 江戸時代中期 神奈川・馬の博物館

お市の方は浅井家滅亡の後、娘たちを連れて信長の部将、柴田勝家に嫁ぎます。
柴田勝家も信長死後に賤ヶ嶽の戦いで羽柴秀吉に敗れ、福井の北庄城で
お市の方と共に自刃しています。
賤ヶ嶽の戦いでは前田利家の前線からの離脱により勝家の軍勢は総崩れと
なっています。
「柴田勝家像」 桃山~江戸時代 柴田勝次郎
その落城前の姿を描き留めさせたといわれる画像です。
剥落が激しいですが、甲冑姿で、籠手、脛当は着けず、肩をいからせ、
あぐらをかいて座っています。
濃い髭面で髪はぼうぼうとして、猛将の最期にふさわしい姿です。
1月15日までの展示です。
「桐鳳凰文蒔絵唐櫃」 桃山時代 京都・豊国神社 重要文化財

豊臣秀吉の遺品と伝えられています。
大きな唐櫃で、蒔絵も豪華な桃山風です。
「醍醐花見短冊」 慶長3年(1598) 京都・醍醐寺 重要文化財
秀吉が晩年に京都の醍醐寺で催した、「醍醐の花見」の折に参会者の詠んだ
和歌の短冊を集めた冊子です。
秀吉の自筆短冊
深雪山かへるさをしきけふの暮
花のおもかけいつか忘れん
「豊臣秀次・一族像」 江戸時代 京都・瑞泉寺
豊臣秀次は豊臣秀吉の甥で、秀吉の後を継いで関白となっています。
秀頼が生まれると秀吉との関係が悪化し、謀反の疑いを掛けられ、ついには
高野山で自害させられています。
この時、秀次の妻妾、子、侍女たち39人も三条河原で斬られています。
秀次を中心にして、秀次に従って自刃した家来たち、犠牲となった妻女たちの
姿を描いた三幅対で、供養のために作られたものと思われます。
それぞれの年齢と辞世の和歌も書かれていて、秀吉の残虐さをまざまざと
見せています。
「江戸図屏風」左隻 江戸時代 国立歴史民俗博物館

江は最初の夫と離別、次の夫と死別後、秀吉の命で徳川家康の三男、秀忠の
正室となります。
そして長男の家光、次男の忠長を産みます。
他に豊臣秀頼の正室の千姫、前田利常の正室の珠姫、松平忠直の正室の勝姫、
後水尾天皇の中宮の和子などの母となります。
松平忠直は大坂夏の陣で淀君や千姫たちのこもる大坂城に最初に攻め込んで
います。
この屏風は江戸時代初期の作で、焼失前の江戸城天守閣も描かれています。
左上には富士山も見えます。
1月15日までの展示で、16日からは複製が展示されます。
「めのう観音像」 江戸時代前期 東京・長善寺(笹寺)

秀忠、あるいは江の念持仏と伝えられる小さな観音像です。
秀忠の没後、江によって寄進されています。
「崇源院宮殿」 寛永5年(1628)9月15日 東京・祐天寺

家光は家督を継ぎ、3代将軍となりますが、秀忠と江は可愛がっていた忠長に
継がせたかったとも言われています。
家光の乳母の春日局の家康への直訴により、家光の家督相続が決まったという
ことですが、家光と忠長の間は険悪となり、後に忠長は自害させられています。
崇源院宮殿(くうでん)は高さ2m以上の家形の厨子で、金箔と華やかな彩色で
彩られ、とても精巧な細工が施されています。
現在は東京の祐天寺にありますが、元は忠長の居城の駿府城に置かれていました。
内部を調べたところ、墨書から崇源院(江)の供養のため、忠長が造らせたことが
分かりました。
忠長の増上寺宛の書状によれば、この御霊屋(宮殿)を幕府に無断で造ったため、
増上寺での崇源院の三回忌法要への出席が許されなかったとのことです。
江への思慕の念が忠長の立場を更に悪くしています。
織田、豊臣、徳川関係の遺品が数多く展示され、戦国時代ファンには興味の
尽きない展覧会です。
分かりやすい解説もあちこちに掲示されているので、歴史に詳しくない方でも
楽しめるように工夫されています。
ミュージアムグッズの中に、山口晃さんの描いた、大河ドラマの原作、
田渕久美子著「江-姫たちの戦国」の表紙絵の原画もあります。

こちらは下巻で、晩年の初の姿です。
薄紅色の小袖の模様は浅井家の家紋の三盛亀甲花菱紋のようです。
山口さんらしい遊び心で眼鏡を手にしていますが、表紙絵では眼鏡は消されて
いるそうです。
展覧会のHPです。