池袋
喫茶店「フラミンゴ」は池袋西口広場に出てすぐの中央三井信託銀行のビルの
地下2階にあります。
場所は豊島区西池袋1丁目15-9です。

手描きの看板も出ています。

エレーベーターでも階段でも下りて行けます。
踊り場の看板です。

お店の入口です。

店内はかなり広く、改装されていてすっきりしています。

昔からの喫茶店らしくお店の真中には水槽が並んでいて、金魚や熱帯魚が
泳いでいます。
店員さんたちは店内によく目を配っています。
低い衝立で仕切られ、地下にあることもあって、何だか落着きます。
スパゲティナポリタンセット900円です。


おだやかな味ですが、厚切りのスライストマトが豪快に載っています。
BGMはビートルズのオリジナルでした。
「Nowhere Man」が流れています。
He's a real nowhere man,
Sitting in his nowhere land,
Making all his nowhere plan for nobody.
ビートルズを聴いていると、気持ちもどこかに流れていきそうです。
chariot
喫茶店「フラミンゴ」は池袋西口広場に出てすぐの中央三井信託銀行のビルの
地下2階にあります。
場所は豊島区西池袋1丁目15-9です。

手描きの看板も出ています。

エレーベーターでも階段でも下りて行けます。
踊り場の看板です。

お店の入口です。

店内はかなり広く、改装されていてすっきりしています。

昔からの喫茶店らしくお店の真中には水槽が並んでいて、金魚や熱帯魚が
泳いでいます。
店員さんたちは店内によく目を配っています。
低い衝立で仕切られ、地下にあることもあって、何だか落着きます。
スパゲティナポリタンセット900円です。


おだやかな味ですが、厚切りのスライストマトが豪快に載っています。
BGMはビートルズのオリジナルでした。
「Nowhere Man」が流れています。
He's a real nowhere man,
Sitting in his nowhere land,
Making all his nowhere plan for nobody.
ビートルズを聴いていると、気持ちもどこかに流れていきそうです。
乃木坂
六本木の国立新美術館では、「シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥーセンター
所蔵作品による」が開かれています。
会期は5月9日(日)までです。

シュルレアリスムは1924年に28歳の詩人、アンドレ・ブルトンの行なった
「シュルレアリスム宣言」により始まった芸術運動です。
今回の展覧会ではパリのポンピドゥーの所蔵する絵画、彫刻、写真、映画など
約170点と、本や雑誌などの資料が展示されています。
ジョルジョ・デ・キリコ 「ギヨーム・アポリネールの予兆的肖像」 1914年

不安定な空間、石膏像、濃い影が、静謐でありながら不安げな雰囲気を
つくりだしています。
キリコの作品をいち早く評価した詩人のアポリネールにこの作品は贈られた
とのことです。
ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)はギリシャ生まれのイタリア人で、
形而上絵画の創始者としてシュルレアリスムに大きな影響を与えています。
ルネ・マグリット 「秘密の分身」 1927年

描かれた人物の顔を剥ぎ取って、横に貼り付けたような画面です。
人物の内側は木の洞のようで、鈴がたくさんぶら下がっています。
解説によれば鈴はカーニヴァルの道化を暗示しているかもしれないとのことです。
ルネ・マグリット(1898-1967)はシュルレアリスムを代表するベルギーの画家で、
キリコの作品を観て、自分の気持ちを表せる絵画のあることを発見し、
シュルレアリスムの作品を描くようになったということです。
ルネ・マグリット 「赤いモデル」 1935年

ブーツの先がいつの間にか足に変身しています。
マグリットのシュルレアリスムには日常の見慣れた風景が変容するという、
分かりやすさがあります。
イヴ・タンギー 「岩の窓のある宮殿」 1942年

不穏な気配の空間に濃い影を落として雑多なかけらが集まっているという、
タンギー独特の世界です。
物体は人間の形をしているようにも見えます。
キリコの絵に触発されて絵を描き始めたとのことで、空間や影にキリコの影響が
感じられます。
イヴ・タンギー(1900-1955)はフランス出身で、第二次大戦のためアメリカに
移住しており、この作品は米国で描かれています。
マックス・エルンスト 「ユビュ皇帝」 1923年

「ユビュ王」は1896年初演のフランスの戯曲です。
ユビュ親爺が王位を奪うものの、攻撃されて逃げ出すという粗筋の不条理劇で、
観客に大きな衝撃を与え、ルオーも続編の形で連作を描いています。
この作品は赤、青、黄、緑の派手な色で描かれ、ユビュは尊大に構えていますが、
コマのような不安定な姿をしています。
マックス・エルンスト(1891-1976)はドイツ出身で、コラージュや
フロッタージュなどさまざまな技法を用いています。
マックス・エルンスト 「三本の糸杉」 1951年

マックス・エルンストもキリコの影響を受けているとのことで、この作品も
左側の図形のような画面などはキリコ風です。
この3本は何を表しているのだろと思って観ていたら、「朝と昼と晩だ。」と
言っているお客さんがいました。
確かに右側の木の周りには星座のような物が描かれています。
マックス・エルンストも1941年にアメリカに渡っていて、この作品もアメリカで
描かれています。
ヴィクトル・ブローネル 「傷ついた主体性のトーテムII」 1948年

ヴィクトル・ブローネル(1903-1966)はルーマニア出身です。
ブローネルは「創造の源泉は不安にある。」と述べているそうです。
何点か展示されていますが、1930年代の作品にはキリコのような絵もあり、
作風は変化しています。
サルバドール・ダリ 「不可視のライオン、馬、眠る女」 1930年

どう捉えてよいか分からない不思議な風景が克明に描かれています。
古代の遺跡で幻想を視ているようで、強い光にスペインを感じます。
(1904-1989)はシュルレアリスムを代表するスペインの画家で、
シュルレアリスムというとマグリットやダリを思い出します。
アンドレ・マッソン 「迷宮」 1938年

ギリシャ神話に出てくる、クレタ島の迷宮に閉じ込められていたという、
牛の頭をした怪獣ミノタウルスの姿です。
アンドレ・マッソン(1896 -1987)はフランス生まれ、ベルギー育ちで、
初期にはキュビズムの作品を描いていました。
その後シュルレアリスムに進み、この頃は凶暴ともいえる作風になっています。
アンドレ・マッソンも第二次大戦のためアメリカに渡り、戦後フランスに
戻っています。
ポール・デルヴォー 「アクロポリス」 1966年
月の夜、女性たちが灯火を手にしずしずと神殿への階段を上り、
手前のベッドの上には全裸の女性がいます。
静寂で神秘的な世界です。
ポール・デルヴォー(1897-1994)はベルギーの画家で、キリコに
強い影響を受けています。
ジョアン・ミロ 「シエスタ」 1925年

明るい青色の広がる、伸び伸びとした画面で、時計針や文字盤の12という
数字も見えます。
ダリやマグリットの写実を基本にした作品と比べると平面的で、何か蒸留
されたような爽快さがあります。
ジョアン・ミロ(1893-1983)はダリと同じくカタルーニャ出身で、
ダリと同じようにパリでシュルレアリスムの運動に参加していますが、
作風は他の画家とかなり違います。
アルベルト・ジャコメッティ 「テーブル」 1933/1969年

違う形の足をしたテーブルに女性の胸像や手が載ったブロンズ像です。
他にも面白い形をした、ジャコメッティのシュルレアリスムの作品が何点か
展示されています。
ブロンズという素材のせいか、私にはシュルレアリスムの持つ不安感よりも
堅固さが感じられます。
アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)はスイス出身で、棒のように細い
人物の彫刻で有名ですが、シュルレアリスムの作品を制作していた時期もあります。
ジャクソン・ポロック 「月の女が円を切る」 1943年

明快な赤、青、白の色彩や勢いよく躍るような線にはとても迫力があります。
ジャクソン・ポロック(1912-1956)はアメリカの画家で、絵具を塗らずに
垂らしたり飛び散らしたりするアクション・ペインティングで有名です。
ナチスの迫害と第二次世界大戦によって多くのシュルレアリスムの芸術家たちが
アメリカに逃れ、そこで新しい絵画を生み出します。
ジャクソン・ポロックもその影響を受けた一人ですが、交通事故のため、
44歳で亡くなっています。
一口にシュルレアリスムと言っても、多くの画家の様々な傾向の作品があり、
観ていて興味の尽きない展覧会でした。
特に、ジョルジュ・キリコが多くの画家たちに与えた影響の大きさがよく
分かりました。
展覧会のHPです。
chariot
六本木の国立新美術館では、「シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥーセンター
所蔵作品による」が開かれています。
会期は5月9日(日)までです。

シュルレアリスムは1924年に28歳の詩人、アンドレ・ブルトンの行なった
「シュルレアリスム宣言」により始まった芸術運動です。
今回の展覧会ではパリのポンピドゥーの所蔵する絵画、彫刻、写真、映画など
約170点と、本や雑誌などの資料が展示されています。
ジョルジョ・デ・キリコ 「ギヨーム・アポリネールの予兆的肖像」 1914年

不安定な空間、石膏像、濃い影が、静謐でありながら不安げな雰囲気を
つくりだしています。
キリコの作品をいち早く評価した詩人のアポリネールにこの作品は贈られた
とのことです。
ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)はギリシャ生まれのイタリア人で、
形而上絵画の創始者としてシュルレアリスムに大きな影響を与えています。
ルネ・マグリット 「秘密の分身」 1927年

描かれた人物の顔を剥ぎ取って、横に貼り付けたような画面です。
人物の内側は木の洞のようで、鈴がたくさんぶら下がっています。
解説によれば鈴はカーニヴァルの道化を暗示しているかもしれないとのことです。
ルネ・マグリット(1898-1967)はシュルレアリスムを代表するベルギーの画家で、
キリコの作品を観て、自分の気持ちを表せる絵画のあることを発見し、
シュルレアリスムの作品を描くようになったということです。
ルネ・マグリット 「赤いモデル」 1935年

ブーツの先がいつの間にか足に変身しています。
マグリットのシュルレアリスムには日常の見慣れた風景が変容するという、
分かりやすさがあります。
イヴ・タンギー 「岩の窓のある宮殿」 1942年

不穏な気配の空間に濃い影を落として雑多なかけらが集まっているという、
タンギー独特の世界です。
物体は人間の形をしているようにも見えます。
キリコの絵に触発されて絵を描き始めたとのことで、空間や影にキリコの影響が
感じられます。
イヴ・タンギー(1900-1955)はフランス出身で、第二次大戦のためアメリカに
移住しており、この作品は米国で描かれています。
マックス・エルンスト 「ユビュ皇帝」 1923年

「ユビュ王」は1896年初演のフランスの戯曲です。
ユビュ親爺が王位を奪うものの、攻撃されて逃げ出すという粗筋の不条理劇で、
観客に大きな衝撃を与え、ルオーも続編の形で連作を描いています。
この作品は赤、青、黄、緑の派手な色で描かれ、ユビュは尊大に構えていますが、
コマのような不安定な姿をしています。
マックス・エルンスト(1891-1976)はドイツ出身で、コラージュや
フロッタージュなどさまざまな技法を用いています。
マックス・エルンスト 「三本の糸杉」 1951年

マックス・エルンストもキリコの影響を受けているとのことで、この作品も
左側の図形のような画面などはキリコ風です。
この3本は何を表しているのだろと思って観ていたら、「朝と昼と晩だ。」と
言っているお客さんがいました。
確かに右側の木の周りには星座のような物が描かれています。
マックス・エルンストも1941年にアメリカに渡っていて、この作品もアメリカで
描かれています。
ヴィクトル・ブローネル 「傷ついた主体性のトーテムII」 1948年

ヴィクトル・ブローネル(1903-1966)はルーマニア出身です。
ブローネルは「創造の源泉は不安にある。」と述べているそうです。
何点か展示されていますが、1930年代の作品にはキリコのような絵もあり、
作風は変化しています。
サルバドール・ダリ 「不可視のライオン、馬、眠る女」 1930年

どう捉えてよいか分からない不思議な風景が克明に描かれています。
古代の遺跡で幻想を視ているようで、強い光にスペインを感じます。
(1904-1989)はシュルレアリスムを代表するスペインの画家で、
シュルレアリスムというとマグリットやダリを思い出します。
アンドレ・マッソン 「迷宮」 1938年

ギリシャ神話に出てくる、クレタ島の迷宮に閉じ込められていたという、
牛の頭をした怪獣ミノタウルスの姿です。
アンドレ・マッソン(1896 -1987)はフランス生まれ、ベルギー育ちで、
初期にはキュビズムの作品を描いていました。
その後シュルレアリスムに進み、この頃は凶暴ともいえる作風になっています。
アンドレ・マッソンも第二次大戦のためアメリカに渡り、戦後フランスに
戻っています。
ポール・デルヴォー 「アクロポリス」 1966年
月の夜、女性たちが灯火を手にしずしずと神殿への階段を上り、
手前のベッドの上には全裸の女性がいます。
静寂で神秘的な世界です。
ポール・デルヴォー(1897-1994)はベルギーの画家で、キリコに
強い影響を受けています。
ジョアン・ミロ 「シエスタ」 1925年

明るい青色の広がる、伸び伸びとした画面で、時計針や文字盤の12という
数字も見えます。
ダリやマグリットの写実を基本にした作品と比べると平面的で、何か蒸留
されたような爽快さがあります。
ジョアン・ミロ(1893-1983)はダリと同じくカタルーニャ出身で、
ダリと同じようにパリでシュルレアリスムの運動に参加していますが、
作風は他の画家とかなり違います。
アルベルト・ジャコメッティ 「テーブル」 1933/1969年

違う形の足をしたテーブルに女性の胸像や手が載ったブロンズ像です。
他にも面白い形をした、ジャコメッティのシュルレアリスムの作品が何点か
展示されています。
ブロンズという素材のせいか、私にはシュルレアリスムの持つ不安感よりも
堅固さが感じられます。
アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)はスイス出身で、棒のように細い
人物の彫刻で有名ですが、シュルレアリスムの作品を制作していた時期もあります。
ジャクソン・ポロック 「月の女が円を切る」 1943年

明快な赤、青、白の色彩や勢いよく躍るような線にはとても迫力があります。
ジャクソン・ポロック(1912-1956)はアメリカの画家で、絵具を塗らずに
垂らしたり飛び散らしたりするアクション・ペインティングで有名です。
ナチスの迫害と第二次世界大戦によって多くのシュルレアリスムの芸術家たちが
アメリカに逃れ、そこで新しい絵画を生み出します。
ジャクソン・ポロックもその影響を受けた一人ですが、交通事故のため、
44歳で亡くなっています。
一口にシュルレアリスムと言っても、多くの画家の様々な傾向の作品があり、
観ていて興味の尽きない展覧会でした。
特に、ジョルジュ・キリコが多くの画家たちに与えた影響の大きさがよく
分かりました。
展覧会のHPです。
東京・銀座
2月13日の日曜日に丸の内、銀座を歩いた時の写真です。
改修工事中の東京駅丸の内駅舎正面のドームも姿を現しました。

丸の内の国際フォーラムの広場です。
リサイクル品や、米、味噌、お茶など各県の物産が売られていました。


日比谷の出光美術館のロビーからの眺めです。

桜田門はミニ駅伝のスタートポイントになっていました。


出光美術館では「酒井抱一生誕250年 琳派芸術-光悦・宗達から江戸琳派」展の
第2部<転生する美の世界>が開かれています。
会期は3月21日(月)までです。
プランタン銀座の花屋さんはチューリップでいっぱいです。

銀座の「marimekko」です。

14日はバレンタインデーなので、どこもバレンタインセール中です。
「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」です。


「WAKO」です。

「WAKO」の並木館ではテーブルウエアコーディネートフェアが開かれていました。


京橋の明治製菓の本社ビルにある「100% Chocolate Cafe」の前は行列が
出来ていました。

以前、「100% Chocolate Cafe」に行った時の記事はこちらです。
八重洲地下街です。

八重洲の福島県八重洲観光交流館では赤い毛氈の上に郷土人形が
飾ってありました。

chariot
2月13日の日曜日に丸の内、銀座を歩いた時の写真です。
改修工事中の東京駅丸の内駅舎正面のドームも姿を現しました。

丸の内の国際フォーラムの広場です。
リサイクル品や、米、味噌、お茶など各県の物産が売られていました。


日比谷の出光美術館のロビーからの眺めです。

桜田門はミニ駅伝のスタートポイントになっていました。


出光美術館では「酒井抱一生誕250年 琳派芸術-光悦・宗達から江戸琳派」展の
第2部<転生する美の世界>が開かれています。
会期は3月21日(月)までです。
プランタン銀座の花屋さんはチューリップでいっぱいです。

銀座の「marimekko」です。

14日はバレンタインデーなので、どこもバレンタインセール中です。
「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」です。


「WAKO」です。

「WAKO」の並木館ではテーブルウエアコーディネートフェアが開かれていました。


京橋の明治製菓の本社ビルにある「100% Chocolate Cafe」の前は行列が
出来ていました。

以前、「100% Chocolate Cafe」に行った時の記事はこちらです。
八重洲地下街です。

八重洲の福島県八重洲観光交流館では赤い毛氈の上に郷土人形が
飾ってありました。

上野
レストラン「ムーセイオン」は上野の国立科学博物館の地球館の中2階にあります。
ムーセイオンはギリシャ語で、英語のミュージアムの語源になった言葉です。

大きな博物館に見合って、広々としたお店です。

奥の窓際の席からは1階の展示スペースを見下ろすことが出来ます。
すぐ下にマッコウクジラの骨格が見えます。
科学博物館のお客さん相手のレストランなので、家族連れ向きのメニューが
いろいろ揃っています。
「ティラノサウルスの巣ごもり」という名前のスコッチエッグの料理もあります。
コーヒー330円と、イチゴロールケーキ400円です。

イチゴロールケーキはやや小振りで、あっさり目の味です。
私は11時の開店と同時に入ったので空いていましたが、お昼はお客さんで一杯に
なるそうです。
chariot
レストラン「ムーセイオン」は上野の国立科学博物館の地球館の中2階にあります。
ムーセイオンはギリシャ語で、英語のミュージアムの語源になった言葉です。

大きな博物館に見合って、広々としたお店です。

奥の窓際の席からは1階の展示スペースを見下ろすことが出来ます。
すぐ下にマッコウクジラの骨格が見えます。
科学博物館のお客さん相手のレストランなので、家族連れ向きのメニューが
いろいろ揃っています。
「ティラノサウルスの巣ごもり」という名前のスコッチエッグの料理もあります。
コーヒー330円と、イチゴロールケーキ400円です。

イチゴロールケーキはやや小振りで、あっさり目の味です。
私は11時の開店と同時に入ったので空いていましたが、お昼はお客さんで一杯に
なるそうです。
上野
上野の国立科学博物館の地球館の平常展に行ってきました。
地球館は「地球生命史と人類」について展示しています。
地下3階から地上3階まであって、各階ごとにテーマが分かれています。
平常展は写真撮影可能です。
地下3階 [宇宙・物質・法則 / 科博の活動]
宇宙と宇宙を構成する物質、物理法則についての展示です。
キログラム原器のレプリカです。

隣にはメートル原器のレプリカもあります。
メートル法はフランスの発明で、日本は1891年(明治24年)に導入しています。
巨大な隕石です。

ニッケルを多く含んでいるそうです。
地下2階 [地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-]
生命の誕生以来の、哺乳類や、人類の進化についての展示です。
三葉虫の仲間です。

魚類の化石です。

約320万年前の猿人、ルーシーの骨格レプリカです。

アウストラロピテクス・アファレンシスの成人女性で、ホモ・サピエンスの
祖先に位置しています。
名前は1974年にエチオピアで発見された時に流行していた、ビートルズの
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんでいます。
約7万年前のネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)の
骨格レプリカです。

フランスのラ・フェラシーで発見されています。
頑丈そうな体付きです。
ネアンデルタール人は2万数千年前に絶滅していますが、その理由は不明です。
地下1階 [地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-]
恐竜の展示です。
最近の研究結果の解説も聴くことが出来ます。
トリケラトプス・ホリッドスの全身骨格です。

トリケラトプスの全身骨格はこちらを含め、世界で2個体しか見つかって
いないそうです。
ステゴサウルス・ステノプスです。

背中のヒレには血管が通っているので、体温調節に使われたのではないかと
いうことです。
アパトサウルス・アジャックス(右)です。

全長約18mという長大な草食恐竜です。
長い首の骨は上下運動より左右の運動に適しているそうです。
重い体重では歩ける所が限られるため、広い範囲の植物を食べるようにしていた
のではないかとのことです。
ティラノサウルス・レックスです。

レプリカで、推定体重約6トンです。
ティラノサウルスは地上最大の肉食恐竜で、子どもたちの人気も高いようです。
1階 [地球の多様な生き物たち-みんな、かかわりあって生きている-]
多くの種の生物たちの環境に適合して生きている様子についての展示です。
系統広場には丸い壁を囲んで様々の生物の標本が系統ごとに展示されています。


陸上生物のコーナーです。
1949年にインドのネール首相より贈られたアジア象のインディラです。

イリエワニです。

オオアナカンダの骨格と、海洋生物のコーナーの巨大なダイオウイカです。

マッコウクジラの頭とインディラの頭です。

マッコウクジラは大きすぎてうまくカメラに納まりません。

大小さまざまのマツボックリです。

2階 [科学と技術の歩み / たんけん広場-身近な科学]
江戸時代以来の日本の科学技術の紹介と物理現象の体感コーナーです。
1924年より市販され、400台が製造されたオートモ号を復元したものです。

こういう自動車に一度乗ってみたいものです。
1924年に豊田佐吉が完成させた自動織機です。

当時、世界最高の性能だったそうです。
1927年に日本で最初にブラウン管に写すことに成功した「イ」の字の復元です。

日本のテレビジョン開発の始まりです。
零式艦上戦闘機(ゼロ戦)です。

パプアニューギニアのラバウル近くの海で発見された機体で、偵察機用に
2人乗りに改造されています。
ラバウルには戦時中、日本軍の大規模な基地がありました。
複数の機体の部品を集めてあったそうで、内地からの補給が難しかったための
工夫でしょう。
3階 [大地を駆ける生命 / たんけん広場-発見の森]
哺乳類と鳥類の剥製の展示と、雑木林の自然の再現です。
広いスペースにはクマ、シカ、トラ、サル、ラクダ、オオカミ、パンダなどが
びっしり並んでいます。



雑木林にはシカやキツネがいます。

土手の上ではイノシシが子に乳を飲ませています。

分かりやすい展示のための工夫も色々あって、観ていてとても勉強になります。
6階分の展示があるので、興味のある所だけでもかなり時間を使います。
隣の日本館も併せて観ると、1日かかりそうです。
予め、科学博物館のHPなどで観たいものをしぼってから行くのも良いでしょう。
科学博物館のHPです。
chariot
上野の国立科学博物館の地球館の平常展に行ってきました。
地球館は「地球生命史と人類」について展示しています。
地下3階から地上3階まであって、各階ごとにテーマが分かれています。
平常展は写真撮影可能です。
地下3階 [宇宙・物質・法則 / 科博の活動]
宇宙と宇宙を構成する物質、物理法則についての展示です。
キログラム原器のレプリカです。

隣にはメートル原器のレプリカもあります。
メートル法はフランスの発明で、日本は1891年(明治24年)に導入しています。
巨大な隕石です。

ニッケルを多く含んでいるそうです。
地下2階 [地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-]
生命の誕生以来の、哺乳類や、人類の進化についての展示です。
三葉虫の仲間です。

魚類の化石です。

約320万年前の猿人、ルーシーの骨格レプリカです。

アウストラロピテクス・アファレンシスの成人女性で、ホモ・サピエンスの
祖先に位置しています。
名前は1974年にエチオピアで発見された時に流行していた、ビートルズの
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんでいます。
約7万年前のネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)の
骨格レプリカです。

フランスのラ・フェラシーで発見されています。
頑丈そうな体付きです。
ネアンデルタール人は2万数千年前に絶滅していますが、その理由は不明です。
地下1階 [地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-]
恐竜の展示です。
最近の研究結果の解説も聴くことが出来ます。
トリケラトプス・ホリッドスの全身骨格です。

トリケラトプスの全身骨格はこちらを含め、世界で2個体しか見つかって
いないそうです。
ステゴサウルス・ステノプスです。

背中のヒレには血管が通っているので、体温調節に使われたのではないかと
いうことです。
アパトサウルス・アジャックス(右)です。

全長約18mという長大な草食恐竜です。
長い首の骨は上下運動より左右の運動に適しているそうです。
重い体重では歩ける所が限られるため、広い範囲の植物を食べるようにしていた
のではないかとのことです。
ティラノサウルス・レックスです。

レプリカで、推定体重約6トンです。
ティラノサウルスは地上最大の肉食恐竜で、子どもたちの人気も高いようです。
1階 [地球の多様な生き物たち-みんな、かかわりあって生きている-]
多くの種の生物たちの環境に適合して生きている様子についての展示です。
系統広場には丸い壁を囲んで様々の生物の標本が系統ごとに展示されています。


陸上生物のコーナーです。
1949年にインドのネール首相より贈られたアジア象のインディラです。

イリエワニです。

オオアナカンダの骨格と、海洋生物のコーナーの巨大なダイオウイカです。

マッコウクジラの頭とインディラの頭です。

マッコウクジラは大きすぎてうまくカメラに納まりません。

大小さまざまのマツボックリです。

2階 [科学と技術の歩み / たんけん広場-身近な科学]
江戸時代以来の日本の科学技術の紹介と物理現象の体感コーナーです。
1924年より市販され、400台が製造されたオートモ号を復元したものです。

こういう自動車に一度乗ってみたいものです。
1924年に豊田佐吉が完成させた自動織機です。

当時、世界最高の性能だったそうです。
1927年に日本で最初にブラウン管に写すことに成功した「イ」の字の復元です。

日本のテレビジョン開発の始まりです。
零式艦上戦闘機(ゼロ戦)です。

パプアニューギニアのラバウル近くの海で発見された機体で、偵察機用に
2人乗りに改造されています。
ラバウルには戦時中、日本軍の大規模な基地がありました。
複数の機体の部品を集めてあったそうで、内地からの補給が難しかったための
工夫でしょう。
3階 [大地を駆ける生命 / たんけん広場-発見の森]
哺乳類と鳥類の剥製の展示と、雑木林の自然の再現です。
広いスペースにはクマ、シカ、トラ、サル、ラクダ、オオカミ、パンダなどが
びっしり並んでいます。



雑木林にはシカやキツネがいます。

土手の上ではイノシシが子に乳を飲ませています。

分かりやすい展示のための工夫も色々あって、観ていてとても勉強になります。
6階分の展示があるので、興味のある所だけでもかなり時間を使います。
隣の日本館も併せて観ると、1日かかりそうです。
予め、科学博物館のHPなどで観たいものをしぼってから行くのも良いでしょう。
科学博物館のHPです。
目黒・白金台
「cafe 茶洒(さーしゃ) kanetanaka」は目黒の東京都庭園美術館正面横に
あります。
場所は港区白金台5-21-9です。
美術館の入場券無しで入れます。

料亭の金田中の経営するお店で、和の雰囲気の簡素な造りの建物は柱を茶筅に
仕立てています。

40席ほどの店内は南向きで明るく、眺めも広々としています。
全席禁煙で、外にテラス席もあります。
BGMはムードミュージックでした。


コーヒー525円と焼リンゴのブリュレ630円です。

お椀に入ったコーヒーはすっきりと美味しいです。
付いているお干菓子は両口屋是清の二人静のようです。
ブリュレはリンゴを青海波の形に並べてあります。
庭園美術館(旧朝香宮邸)のラジエーターのカバーの一つに青海波模様が
使われていることに因んだお菓子です。
表面はパリッとした食感があって美味しいです。
軽食もあり、美術館を観た後に使うのにちょうど良いお店です。
朝香宮邸のラジエーターの青海波模様の付いたカバーです。

chariot
「cafe 茶洒(さーしゃ) kanetanaka」は目黒の東京都庭園美術館正面横に
あります。
場所は港区白金台5-21-9です。
美術館の入場券無しで入れます。

料亭の金田中の経営するお店で、和の雰囲気の簡素な造りの建物は柱を茶筅に
仕立てています。

40席ほどの店内は南向きで明るく、眺めも広々としています。
全席禁煙で、外にテラス席もあります。
BGMはムードミュージックでした。


コーヒー525円と焼リンゴのブリュレ630円です。

お椀に入ったコーヒーはすっきりと美味しいです。
付いているお干菓子は両口屋是清の二人静のようです。
ブリュレはリンゴを青海波の形に並べてあります。
庭園美術館(旧朝香宮邸)のラジエーターのカバーの一つに青海波模様が
使われていることに因んだお菓子です。
表面はパリッとした食感があって美味しいです。
軽食もあり、美術館を観た後に使うのにちょうど良いお店です。
朝香宮邸のラジエーターの青海波模様の付いたカバーです。

目黒・白金台
目黒の東京都庭園美術館では、「20世紀のポスター[タイポグラフィ]-デザインの
ちから・文字のちから」展が開かれています。
会期は3月27日(日)までです。

このポスターの作者は佐藤晃一さんです。
タイポグラフィとは活字などによる文字の表現技法とのことで、この展覧会では
約110点のポスターによる、様々なタイポグラフィを展示しています。
展示は以下の4部で構成されています。
第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900~30年代)
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大
(1940~50年代)
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960~70年代)
第4部:電子時代のタイポグラフィ:ポストモダンとDTP革命(1980~90年代)
第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900~30年代)
大量生産の時代に入り、ポスターも単純で明快なものになってきます。
構成主義やバウハウスの運動に触発されて、書体も縦横が同じ太さで端に飾りの
付かない、「サンセリフ体」が積極的に用いられるようになります。
エル・リシツキー 「ソヴィエト連邦展」 1929年

ロシア構成主義の作品とのことですが、書体はサンセリフ体です。
フォトモンタージュによる、ピカソのキュビズムのような顔の表現が目を惹きます。
ヤン・チヒョルト 『「構成主義者」展』 1937年

サンセリフ体の文字と図形だけを使ったデザインです。
今の作品といっても通用するモダンさです。
ヤン・チヒョルトはドイツ出身で、特に初期にはサンセリフ体を提唱しています。
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大
(1940~50年代)
ナチスの政権獲得とバウハウスの解散の後、デザイナーたちはスイスやアメリカに
移っていきます。
スイスでは、サンセリフ体や画面を格子状に分割するグリッドシステムによる、
国際様式が生まれます。
マックス・フーバー 「モンツァ・グランプリ」 1948年

自動車レースのポスターです。
字まで躍動しています。
マックス・フーバーはスイス出身で、イタリア企業のデザインを多く
手掛けています。
ヨーゼフ・ミュラー=ブロックマン
「ストラヴィンスキー、べルク、フォルトナー」 1955年

コンサートのポスターで、グリッドシステムによる画面構成です。
ヨーゼフ・ミュラー=ブロックマンはスイス出身で、国際様式の代表者です。
亀倉雄策 「ニコンSP」 1957年(1990年再制作版)

様々の形と色でSPの字を強調しています。
ブラッドベリートンプソン 「ウエストヴァーコ社」 1958年
文字や記号を使った顔文字を作っています。
もうこの時代に今と同じような顔文字があったのには驚きました。
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960~70年代)
アメリカにヒッピー文化が興り、それに影響されたタイポグラフィも現われます。
また、国際様式を硬直的とする反発も起きます。
ミルトン・グレイザー&シーモア・クワスト 「フィルムセンス」 1968年

サイケデリックな賑やかさがあり、整然とした国際様式とは違う感じです。
ミルトン・グレイザーは「I love(ハートマーク) NY」のロゴで有名です。
横尾忠則 「大山デブコの犯罪」1968年
劇団天井桟敷の公演ポスターです。
真中に大きく大入袋の「大入」の字を書いています。
サンセリフ体中心の外国の物に比べ、漢字や仮名を使う日本語のポスターは
いろいろの書体があって変化に富んでいます。
第4部:電子時代のタイポグラフィ:ポストモダンとDTP革命(1980~90年代)
コンピュータ時代を迎え、過去のあらゆるデザイン、モティーフを自由に取り入れて
制作されるようになります。
ポール・ランド 「IBM」 1981年
左から、目(Eye=I)、蜂(Bee=B)、Mを描いてIBMと読ませています。
江戸時代の、鎌の絵(かま)、○(輪=わ)、ぬ、と並べて、かまわぬ(構わぬ)と
読ませたのと同じ趣向です。
シーモア・クワスト 「デザイン・トーク」 1994年

字を並べて人の顔を作り、Gの字から吹き出しでTALKの字を出しています。
マンガとよく似た発想です。
ウッディ・パートル 「Y」 1994年

Xの字をノコギリで切ってYの字にしようとしています。
これは何のポスターだったのかと思ったら、デザイン・サミットのために
アルファベットのAからZまで分担して制作したポスターの1枚でした。
他に、マックス・エルンスト、ベン・シャーン、アンディ・ウォーホルの
作品もあります。
書体以外にも色々の工夫やアイデアが見られて、とても面白い展覧会でした。
私は日頃、パソコンでよくサンセリフ体を使っていますが、この展覧会で初めて
タイポグラフィの歴史の中の位置付けを知りました。
また、展覧会に行って以来、街で見かけるポスターや表示板の字が気になるように
なりました。
chariot
目黒の東京都庭園美術館では、「20世紀のポスター[タイポグラフィ]-デザインの
ちから・文字のちから」展が開かれています。
会期は3月27日(日)までです。

このポスターの作者は佐藤晃一さんです。
タイポグラフィとは活字などによる文字の表現技法とのことで、この展覧会では
約110点のポスターによる、様々なタイポグラフィを展示しています。
展示は以下の4部で構成されています。
第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900~30年代)
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大
(1940~50年代)
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960~70年代)
第4部:電子時代のタイポグラフィ:ポストモダンとDTP革命(1980~90年代)
第1部:読む文字から見る文字へ:タイポグラフィの革新(1900~30年代)
大量生産の時代に入り、ポスターも単純で明快なものになってきます。
構成主義やバウハウスの運動に触発されて、書体も縦横が同じ太さで端に飾りの
付かない、「サンセリフ体」が積極的に用いられるようになります。
エル・リシツキー 「ソヴィエト連邦展」 1929年

ロシア構成主義の作品とのことですが、書体はサンセリフ体です。
フォトモンタージュによる、ピカソのキュビズムのような顔の表現が目を惹きます。
ヤン・チヒョルト 『「構成主義者」展』 1937年

サンセリフ体の文字と図形だけを使ったデザインです。
今の作品といっても通用するモダンさです。
ヤン・チヒョルトはドイツ出身で、特に初期にはサンセリフ体を提唱しています。
第2部:タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大
(1940~50年代)
ナチスの政権獲得とバウハウスの解散の後、デザイナーたちはスイスやアメリカに
移っていきます。
スイスでは、サンセリフ体や画面を格子状に分割するグリッドシステムによる、
国際様式が生まれます。
マックス・フーバー 「モンツァ・グランプリ」 1948年

自動車レースのポスターです。
字まで躍動しています。
マックス・フーバーはスイス出身で、イタリア企業のデザインを多く
手掛けています。
ヨーゼフ・ミュラー=ブロックマン
「ストラヴィンスキー、べルク、フォルトナー」 1955年

コンサートのポスターで、グリッドシステムによる画面構成です。
ヨーゼフ・ミュラー=ブロックマンはスイス出身で、国際様式の代表者です。
亀倉雄策 「ニコンSP」 1957年(1990年再制作版)

様々の形と色でSPの字を強調しています。
ブラッドベリートンプソン 「ウエストヴァーコ社」 1958年
文字や記号を使った顔文字を作っています。
もうこの時代に今と同じような顔文字があったのには驚きました。
第3部:躍動する文字と図像:大衆社会とタイポグラフィの連結(1960~70年代)
アメリカにヒッピー文化が興り、それに影響されたタイポグラフィも現われます。
また、国際様式を硬直的とする反発も起きます。
ミルトン・グレイザー&シーモア・クワスト 「フィルムセンス」 1968年

サイケデリックな賑やかさがあり、整然とした国際様式とは違う感じです。
ミルトン・グレイザーは「I love(ハートマーク) NY」のロゴで有名です。
横尾忠則 「大山デブコの犯罪」1968年
劇団天井桟敷の公演ポスターです。
真中に大きく大入袋の「大入」の字を書いています。
サンセリフ体中心の外国の物に比べ、漢字や仮名を使う日本語のポスターは
いろいろの書体があって変化に富んでいます。
第4部:電子時代のタイポグラフィ:ポストモダンとDTP革命(1980~90年代)
コンピュータ時代を迎え、過去のあらゆるデザイン、モティーフを自由に取り入れて
制作されるようになります。
ポール・ランド 「IBM」 1981年
左から、目(Eye=I)、蜂(Bee=B)、Mを描いてIBMと読ませています。
江戸時代の、鎌の絵(かま)、○(輪=わ)、ぬ、と並べて、かまわぬ(構わぬ)と
読ませたのと同じ趣向です。
シーモア・クワスト 「デザイン・トーク」 1994年

字を並べて人の顔を作り、Gの字から吹き出しでTALKの字を出しています。
マンガとよく似た発想です。
ウッディ・パートル 「Y」 1994年

Xの字をノコギリで切ってYの字にしようとしています。
これは何のポスターだったのかと思ったら、デザイン・サミットのために
アルファベットのAからZまで分担して制作したポスターの1枚でした。
他に、マックス・エルンスト、ベン・シャーン、アンディ・ウォーホルの
作品もあります。
書体以外にも色々の工夫やアイデアが見られて、とても面白い展覧会でした。
私は日頃、パソコンでよくサンセリフ体を使っていますが、この展覧会で初めて
タイポグラフィの歴史の中の位置付けを知りました。
また、展覧会に行って以来、街で見かけるポスターや表示板の字が気になるように
なりました。
末広町
「アップルファーム東京店」は東京メトロ銀座線の末広町と上野広小路の間の
中央通り沿いにあるビルの2階にあります。
場所は千代田区外神田5-2-5です。
アーツ千代田3331の近くです。

ジャムや製菓製パン材料の製造会社の経営しているお店です。
土日祝日はお休みです。

すっきりとした内装の店内は30席ほどで、禁煙です。
私の行った時は建物の外壁工事中で、窓からの景色は見えませんでした。

アップルファームランチセット650円です。


スープとドリンクが付きます。
トーストの日替わりセットもあります。
パンとベーグルは温めてあって、ジャムとバターが付きます。
ジャムは色々な種類から選びます。
ジャムの甘さは控えめで、会社では昔通りの甘さの物と2種類販売している
とのことです。
量は少なめですが、軽いランチに手頃で、お客さんも女性の多いお店です。
chariot
「アップルファーム東京店」は東京メトロ銀座線の末広町と上野広小路の間の
中央通り沿いにあるビルの2階にあります。
場所は千代田区外神田5-2-5です。
アーツ千代田3331の近くです。

ジャムや製菓製パン材料の製造会社の経営しているお店です。
土日祝日はお休みです。

すっきりとした内装の店内は30席ほどで、禁煙です。
私の行った時は建物の外壁工事中で、窓からの景色は見えませんでした。

アップルファームランチセット650円です。


スープとドリンクが付きます。
トーストの日替わりセットもあります。
パンとベーグルは温めてあって、ジャムとバターが付きます。
ジャムは色々な種類から選びます。
ジャムの甘さは控えめで、会社では昔通りの甘さの物と2種類販売している
とのことです。
量は少なめですが、軽いランチに手頃で、お客さんも女性の多いお店です。
末広町・湯島
外神田のアーツ千代田3331では、「ポコラート全国公募展2011」が開かれています。
会期は2月10日(木)までです。
場所は千代田区外神田6丁目11-14です。

ポコラート(POCORAT)とは、Place of "Core+Relation ART"の略で、
『障害のある人・ない人、アーティストが、核心の部分で相互に影響し合う場』
という理念を示すとのことです。
障害のある方々を対象とした、次世代のアーティストを発掘する公募展で、
絵画や織物など全国からの応募作品1028点のうち、選抜された256作品を展示
しています。
審査員は服部正(兵庫県立美術館学芸員)、保坂健二朗(東京国立近代美術館研究員)、
中村政人(東京藝術大学准教授、アーツ千代田3331統括ディレクター)の3名です。
秋山住江 878番「カサをさしてるヘビ」
黄色いヘビが4匹、青い靴を履き、赤い傘をさしています。
童話のような楽しさがあります。
市川浩志 707番「ピカソアラジン」
伸び伸びと自由で面白い形と明るい色彩が魅力です。
市川さんの作品は3点展示されています。
尾崎文彦 546番「ライオン」
クレパスを使って描いたライオンの顔はのどかでほのぼのとした味わいがあります。
尾崎さんは2点展示されています。
賀来宏之 725番「脈動」
鳥の姿を色鉛筆の淡い色彩で優しく描いています。
賀来さんは2点展示されています。
古久保憲満 276番「発展する未来の中国 No.2」
服部正賞を受賞しています。
大画面に色鉛筆で克明に都市の建物や道路を描きこんでいます。
画面の中心が上になるように上下左右から描いています。
古久保さんは3点展示されています。
柴沙織 808番「雨のサーカス」
トラ、シカ、キリン、フラミンゴ、花などを画面いっぱいに描いています。
カラーペンとクレパスを使っているのでしょうか、優しい雰囲気です。
瀬尾ひろみ 783番「神様」
保坂健二朗賞を受賞しています。
カラーペンでしょうか、3人の人物と背景をびっしりと塗り込んでいます。
瀬尾さんは2点展示されています。
曽我至孝 242番「ピエロ」
縦線と横線で構成された画面はとてもカラフルで元気があります。
曽我さんのお母さんのHPによればクーピーペンシルを使っているとのことです。
曽我さんは4点展示されています。
武田拓 1020番「はし」
中村政人賞を受賞しています。
割り箸を使った一抱えほどもある鳥の巣のような立体造形で、しゃちほこに
似た形をしています。
西村一成 307番「ゴーゴー」
大きな白地の画面に黒のパステルか何かで人物の姿を迫力のある造形で
描いています。
西村さんは5点展示されています。
浜ノ園武生 703番「ロブスター」
明るく温かみのある色彩と形で身近な動物を描いています。
浜ノ園さんは3点展示されています。
平野喜靖 190番「カエル」
大胆な色遣いで、どっしり構えるカエルらしい物を描いています。
どの作品も規則に捉われない自由な色彩と造形で、描くことの楽しさが
溢れています。
観ていて、絵を描いたり物を作ることの根本的な意味に思い至ります。
展覧会のHPです。
chariot
外神田のアーツ千代田3331では、「ポコラート全国公募展2011」が開かれています。
会期は2月10日(木)までです。
場所は千代田区外神田6丁目11-14です。

ポコラート(POCORAT)とは、Place of "Core+Relation ART"の略で、
『障害のある人・ない人、アーティストが、核心の部分で相互に影響し合う場』
という理念を示すとのことです。
障害のある方々を対象とした、次世代のアーティストを発掘する公募展で、
絵画や織物など全国からの応募作品1028点のうち、選抜された256作品を展示
しています。
審査員は服部正(兵庫県立美術館学芸員)、保坂健二朗(東京国立近代美術館研究員)、
中村政人(東京藝術大学准教授、アーツ千代田3331統括ディレクター)の3名です。
秋山住江 878番「カサをさしてるヘビ」
黄色いヘビが4匹、青い靴を履き、赤い傘をさしています。
童話のような楽しさがあります。
市川浩志 707番「ピカソアラジン」
伸び伸びと自由で面白い形と明るい色彩が魅力です。
市川さんの作品は3点展示されています。
尾崎文彦 546番「ライオン」
クレパスを使って描いたライオンの顔はのどかでほのぼのとした味わいがあります。
尾崎さんは2点展示されています。
賀来宏之 725番「脈動」
鳥の姿を色鉛筆の淡い色彩で優しく描いています。
賀来さんは2点展示されています。
古久保憲満 276番「発展する未来の中国 No.2」
服部正賞を受賞しています。
大画面に色鉛筆で克明に都市の建物や道路を描きこんでいます。
画面の中心が上になるように上下左右から描いています。
古久保さんは3点展示されています。
柴沙織 808番「雨のサーカス」
トラ、シカ、キリン、フラミンゴ、花などを画面いっぱいに描いています。
カラーペンとクレパスを使っているのでしょうか、優しい雰囲気です。
瀬尾ひろみ 783番「神様」
保坂健二朗賞を受賞しています。
カラーペンでしょうか、3人の人物と背景をびっしりと塗り込んでいます。
瀬尾さんは2点展示されています。
曽我至孝 242番「ピエロ」
縦線と横線で構成された画面はとてもカラフルで元気があります。
曽我さんのお母さんのHPによればクーピーペンシルを使っているとのことです。
曽我さんは4点展示されています。
武田拓 1020番「はし」
中村政人賞を受賞しています。
割り箸を使った一抱えほどもある鳥の巣のような立体造形で、しゃちほこに
似た形をしています。
西村一成 307番「ゴーゴー」
大きな白地の画面に黒のパステルか何かで人物の姿を迫力のある造形で
描いています。
西村さんは5点展示されています。
浜ノ園武生 703番「ロブスター」
明るく温かみのある色彩と形で身近な動物を描いています。
浜ノ園さんは3点展示されています。
平野喜靖 190番「カエル」
大胆な色遣いで、どっしり構えるカエルらしい物を描いています。
どの作品も規則に捉われない自由な色彩と造形で、描くことの楽しさが
溢れています。
観ていて、絵を描いたり物を作ることの根本的な意味に思い至ります。
展覧会のHPです。
春たてば
春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐひすぞなく
春になったので花と見まちがえたのだろうか、白雪のかかる梅の枝で
うぐいすが鳴いている
古今集春歌上6番の歌で、作者は素性法師です。
白梅、白雪、うぐいすを取り交ぜた、春の初めらしい清澄な歌です。
雪を花と見るのは人ですが、それをうぐいすにもさせているのが
面白いところです。
一つ前の、よみ人しらずの歌です。
梅がえにきゐるうぐひすはるかけてなけどもいまだ雪はふりつつ
同じ情景を詠んでいますが、素性法師の歌の明るさと比べてこちらは
まだ寒そうです。
湯島天神の白梅と紅梅です。
今日8日から梅まつりも始まります。


うぐいすの代わりに、東京ミッドタウンのすずめです。

chariot
春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐひすぞなく
春になったので花と見まちがえたのだろうか、白雪のかかる梅の枝で
うぐいすが鳴いている
古今集春歌上6番の歌で、作者は素性法師です。
白梅、白雪、うぐいすを取り交ぜた、春の初めらしい清澄な歌です。
雪を花と見るのは人ですが、それをうぐいすにもさせているのが
面白いところです。
一つ前の、よみ人しらずの歌です。
梅がえにきゐるうぐひすはるかけてなけどもいまだ雪はふりつつ
同じ情景を詠んでいますが、素性法師の歌の明るさと比べてこちらは
まだ寒そうです。
湯島天神の白梅と紅梅です。
今日8日から梅まつりも始まります。


うぐいすの代わりに、東京ミッドタウンのすずめです。

有楽町
喫茶店「ローヤル」は有楽町の東京交通会館の地下1階にあります。
場所は千代田区有楽町2-10-1です。
東京交通会館です。

地下の商店街です。

看板も良い味を出しています。




入ると左右に細長いお店で、改装されているようですが、昭和の喫茶店という
佇まいです。
BGMはFM放送でした。

コーヒー450円です。

46年前に東京交通会館の出来た時からのお店で、お店の方も年季が入っています。
昔は回転展望台が評判だったのが、今では他のビルに埋もれて目立たなくなった
そうです。
数年前には建て替えの改築の話もあったそうですが、景気の具合か何かで立消えに
なったとのことです。
歴史のあるビルも建て替えられると以前からのお店も無くなってしまうことが
よくあります。
昔ながらのお店にはこのまま続いてほしいものです。
東京交通会館の吹き抜けのシャンデリアです。

有楽町のガード下では昭和が復元されていました。

chariot
喫茶店「ローヤル」は有楽町の東京交通会館の地下1階にあります。
場所は千代田区有楽町2-10-1です。
東京交通会館です。

地下の商店街です。

看板も良い味を出しています。




入ると左右に細長いお店で、改装されているようですが、昭和の喫茶店という
佇まいです。
BGMはFM放送でした。

コーヒー450円です。

46年前に東京交通会館の出来た時からのお店で、お店の方も年季が入っています。
昔は回転展望台が評判だったのが、今では他のビルに埋もれて目立たなくなった
そうです。
数年前には建て替えの改築の話もあったそうですが、景気の具合か何かで立消えに
なったとのことです。
歴史のあるビルも建て替えられると以前からのお店も無くなってしまうことが
よくあります。
昔ながらのお店にはこのまま続いてほしいものです。
東京交通会館の吹き抜けのシャンデリアです。

有楽町のガード下では昭和が復元されていました。

乃木坂
六本木の国立新美術館では2月13日(日)まで、「第14回文化庁メディア芸術祭」の
受賞作品展が開かれています。

会場は入場無料で、映像や音が流され、パソコンが並び、見本市のような
賑わいがあります。
長編アニメの上映室やマンガの閲覧コーナー、ゲームの体験コーナーも
設けられています。
アート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の
4部門で、それぞれ大賞1点、優秀賞4点、奨励賞1点と審査委員会の推薦する
作品が展示されています。
アート部門大賞
「Cycloid-E」 インスタレーション
Michel DECOSTERD/Andre DECOSTERD (Cod.Act)

連結された金属のパイプが4本、音を発しながら回転しています。
4つの回転運動の複合なので、複雑な動きと音になります。
この作品は東京ミッドタウンの地下1階アトリウムで展示されています。
優秀賞
「NIGHT LESS」 映像 田村友一郎

Googleストリートビューの画像を連続して使って、道路を走っている映像を
再現したロードムービーです。
場所はネブラスカ、千葉、アラスカ、ポルトガル、マルセイユです。
Googleストリートビューは昼にしか撮影していないので、昼間の市街地や
森や野原をどんどん走っていきます。
こういうGoogleの使い方があったのかと感心します。
エンターテインメント部門大賞
「IS Parade」 Web/Website 林智彦/千房けん輔/小山智彦

http://isparade.jp/のページでTwitterのIDを登録するとフォロワーが
キャラクターになってパレードする仕組みです。
2010年4月にauスマートフォンのプロモーションとして公開され、現在では
15百万回近くのパレードが行なわれています。
アニメーション部門大賞
「四畳半神話大系」 TVアニメ 湯浅政明

京都の大学に入学した主人公の苦闘の日々を綴った、森見登美彦さんの
同名の小説のアニメ化作品です。
もしあの時、別のものを選んでいたら、自分は別の人生を歩んでいたかも、
という想定が繰り返されます。
優秀賞
「カラフル」 劇場アニメ 原恵一

森絵都さんの同名の小説のアニメ化作品です。
私は原作を読んだことがあるので、なるほどこんな風に映像化したのかと、
興味を持って観ました。
登場する天使のイメージが、原作で想像するより可愛く作られていました。
優秀賞
「マイマイ新子と千年の魔法」 劇場アニメ 片渕 須直

高樹のぶ子さんが自分の幼少時代を描いた「「マイマイ新子」のアニメ化です。
昭和30年代の山口県防府市を舞台にした、少女の成長物語です。
懐かしい風景、さらには千年前の風景も繰り広げられます。
優秀賞
「フミコの告白」 短編 石田祐康

女子高生のフミコの、街の中の疾走と飛行を見せる、圧倒的なスピード感と
ユーモアにあふれた作品です。
作者は大学のアニメーション学科在学で、現在は卒業制作を制作中とのことです。
マンガ部門大賞
「ヒストリエ」 ストーリーマンガ 岩明均

アレクサンダー大王の書記官だったエウメネスという人物を主人公とする壮大な
歴史マンガです。
実際には出自のよく分からないエウメネスの幼少時代から書き起こしています。
奨励賞
「うちの妻ってどうでしょう?」 コママンガ 福満 しげゆき

漫画家の主人公と妻の日常を描くエッセイ風のマンガです。
日本のマンガにはこのような淡々と日常を綴る作品に味わいがあります。
マンガ部門の審査委員主査の永井豪さんは選評で、最終審査に残った作品に
歴史物が多いことについて以下のように述べています。
「かつて、マンガの主流であった荒唐無稽な作品が、ほぼなくなってきたことは
寂しい気がするが、これも、マンガ文化の成熟ととらえるべきだろう。
文化は社会と呼応する。高齢化社会になりつつある日本は、未来への希望や
展望より、過去の歴史的意義の検証に、興味を移しているのかもしれない。」
出展されているマンガやアニメ作品を観ていると、確かに未来より過去、
希望より懐旧といった雰囲気の作品の多いことに気付きます。
ともかく、色々の分野の様々なタイプの作品があって、とても刺激になる
展覧会でした。
chariot
六本木の国立新美術館では2月13日(日)まで、「第14回文化庁メディア芸術祭」の
受賞作品展が開かれています。

会場は入場無料で、映像や音が流され、パソコンが並び、見本市のような
賑わいがあります。
長編アニメの上映室やマンガの閲覧コーナー、ゲームの体験コーナーも
設けられています。
アート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の
4部門で、それぞれ大賞1点、優秀賞4点、奨励賞1点と審査委員会の推薦する
作品が展示されています。
アート部門大賞
「Cycloid-E」 インスタレーション
Michel DECOSTERD/Andre DECOSTERD (Cod.Act)

連結された金属のパイプが4本、音を発しながら回転しています。
4つの回転運動の複合なので、複雑な動きと音になります。
この作品は東京ミッドタウンの地下1階アトリウムで展示されています。
優秀賞
「NIGHT LESS」 映像 田村友一郎

Googleストリートビューの画像を連続して使って、道路を走っている映像を
再現したロードムービーです。
場所はネブラスカ、千葉、アラスカ、ポルトガル、マルセイユです。
Googleストリートビューは昼にしか撮影していないので、昼間の市街地や
森や野原をどんどん走っていきます。
こういうGoogleの使い方があったのかと感心します。
エンターテインメント部門大賞
「IS Parade」 Web/Website 林智彦/千房けん輔/小山智彦

http://isparade.jp/のページでTwitterのIDを登録するとフォロワーが
キャラクターになってパレードする仕組みです。
2010年4月にauスマートフォンのプロモーションとして公開され、現在では
15百万回近くのパレードが行なわれています。
アニメーション部門大賞
「四畳半神話大系」 TVアニメ 湯浅政明

京都の大学に入学した主人公の苦闘の日々を綴った、森見登美彦さんの
同名の小説のアニメ化作品です。
もしあの時、別のものを選んでいたら、自分は別の人生を歩んでいたかも、
という想定が繰り返されます。
優秀賞
「カラフル」 劇場アニメ 原恵一

森絵都さんの同名の小説のアニメ化作品です。
私は原作を読んだことがあるので、なるほどこんな風に映像化したのかと、
興味を持って観ました。
登場する天使のイメージが、原作で想像するより可愛く作られていました。
優秀賞
「マイマイ新子と千年の魔法」 劇場アニメ 片渕 須直

高樹のぶ子さんが自分の幼少時代を描いた「「マイマイ新子」のアニメ化です。
昭和30年代の山口県防府市を舞台にした、少女の成長物語です。
懐かしい風景、さらには千年前の風景も繰り広げられます。
優秀賞
「フミコの告白」 短編 石田祐康

女子高生のフミコの、街の中の疾走と飛行を見せる、圧倒的なスピード感と
ユーモアにあふれた作品です。
作者は大学のアニメーション学科在学で、現在は卒業制作を制作中とのことです。
マンガ部門大賞
「ヒストリエ」 ストーリーマンガ 岩明均

アレクサンダー大王の書記官だったエウメネスという人物を主人公とする壮大な
歴史マンガです。
実際には出自のよく分からないエウメネスの幼少時代から書き起こしています。
奨励賞
「うちの妻ってどうでしょう?」 コママンガ 福満 しげゆき

漫画家の主人公と妻の日常を描くエッセイ風のマンガです。
日本のマンガにはこのような淡々と日常を綴る作品に味わいがあります。
マンガ部門の審査委員主査の永井豪さんは選評で、最終審査に残った作品に
歴史物が多いことについて以下のように述べています。
「かつて、マンガの主流であった荒唐無稽な作品が、ほぼなくなってきたことは
寂しい気がするが、これも、マンガ文化の成熟ととらえるべきだろう。
文化は社会と呼応する。高齢化社会になりつつある日本は、未来への希望や
展望より、過去の歴史的意義の検証に、興味を移しているのかもしれない。」
出展されているマンガやアニメ作品を観ていると、確かに未来より過去、
希望より懐旧といった雰囲気の作品の多いことに気付きます。
ともかく、色々の分野の様々なタイプの作品があって、とても刺激になる
展覧会でした。