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「珈琲舎 表参道店」
表参道
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「珈琲舎 表参道店」は東京メトロの表参道駅から青山通りを渋谷方向に
少し行って左側に入った所にあります。
場所は港区南青山5-9-1です。

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2階にあるお店で、80席ほどの店内は分煙です。
去年の11月にオープンしたばかりで、ブラウンでまとめた店内は
席の間も広く、ゆったりしています。
同じ表参道にある「カフェ ラントマン」と同系列のお店なので、
インテリアも似たところがあります。
BGMはジャズでした。

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パスタセット980円はドリンクが付きます。
ミートソースにしました。

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生パスタで、もっちりしていて美味しいです。
パスタは他にカルボナーラ温玉添えとナポリタンがあります。

ホイップバターとメイプルシロップ添えパンケーキ3枚、500円です。

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豪快な6枚、750円というのもあります。

セットのブレンドコーヒー400円です。

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縦長のカップにたっぷり入ったコーヒーは軽い苦味系です。

表参道駅からも近く、手軽にランチも楽しめる、便利なお店です。


【2013/02/16 00:07】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「奇跡のクラークコレクション―ルノワールとフランス絵画の傑作―」展のブロガー・特別内覧会 三菱一号館美術館
東京
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2月13日(木)の夜に丸の内の三菱一号館美術館で開かれた、
「奇跡のクラークコレクション―ルノワールとフランス絵画の傑作―」展の
ブロガー・特別内覧会に行ってきました。

ク001


隣の新東京ビルにある、「MARUNOUCHI CAFE 倶楽部21号館」で、
三菱一号館美術館学芸員の阿佐美淑子さんの解説をお伺いした後、
作品を鑑賞しました。

阿佐美さんによれば、来日したクラーク美術館の館員にボストンから
美術館までの距離を確認したところ、解説にあるような車で片道3時間
どころではなく、4.5時間はかかるそうです。
ますます今度の展覧会が貴重な機会であることが分かりました。

特別内覧会 は撮影可能です。

最初の展示はコローです。

カミーユ・コロー 「サン・タンジェロ城、ローマ」 1835-40年
ク0017

奥に見えるのは、テオドール・ルソーの「ランド地方の農園」(1844-67年)です。

(右)カミーユ・コロー 「ボッロメーオ諸島の浴女たち」 1865-70年
(左)カミーユ・コロー 「水辺の道」 1865-70年頃
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コローは5点、展示されています。

続いて、ミレーが2点です。

(右)ジャン=フランソワ・ミレー 「羊飼いの少女、バルビゾンの平原」 
   1862年以前
(左)ジャン=フランソワ・ミレー 「編み物の稽古」 1860年頃
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印象派が始まります。

海の景色が並んでいます。

(右)クロード・モネ 「海景、嵐」 1866-67年頃
(左)ウジェーヌ・ブーダン 「港へ戻る帆船、トゥルーヴィル」 1894年
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(右)ギュスターヴ・カイユボット 「アルジャントゥイユのセーヌ川」 1892年頃
(左)クロード・モネ 「レイデン付近、サッセンハイムのチューリップ畑」 1886年
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カイユボットはいつも面白い構図をしています。

(右)クロード・モネ 「小川のガチョウ」 1874年
(左)クロード・モネ 「エトルタの断崖」 1885年
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阿佐美さんによれば、「エトルタの断崖」は広い部屋の真中に置くことに
決めてあったのですが、作品を梱包から出してみてあらためてその色彩の
鮮やかさに驚き、展示の計画が正しかったと認識したそうです。

(右)アルフレッド・シスレー 「ビ付近のセーヌ川堤」 1880-81年頃
(左)アルフレッド・シスレー 「モレのロワン川と粉挽き場、雪の効果」 1891年
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シスレーは4点、展示されています。

ルノワールの女性の肖像画が3点並んでいます。
3点とも青色系です。

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「若い娘の肖像(無邪気な少女)」
   1874年頃
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「うちわを持つ少女」 1879年頃
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「かぎ針編をする若い女」 1875年
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こちらもルノワールの女性像です。

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「テレーズ・ベラール」 1879年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「モネ夫人の肖像
  (読書するクロード・モネ夫人)」 1874年頃
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(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「手紙」 1895-1900年頃
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「眠る少女」 1880年
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「眠る少女」は青を強調した画面で、猫も一緒に眠っています。
猫のふわりとした毛触りもていねいに描かれていて、とても気持ち良さそうです。
「手紙」は20年ほど後の作品なので、画風も変わっています。

静物画もあります。

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「タマネギ」 1881年
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「皿のリンゴ」 1883年
(左)アルフレッド・シスレー 「籠のリンゴとブドウ」 1880-81年頃
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(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「シャクヤク」 1880年頃
(左)ベルト・モリゾ 「ダリア」 1876年頃
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こちらは風景画です。

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ヴェネツィア、総督宮」 1881年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ナポリの入江、夕刻」 1881年
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肖像画です。

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「自画像」 1875年頃
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「フルネーズ親父」 1875年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「自画像」 1899年
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若い頃の自画像は眉間にしわがあって少し険しい顔をしていますが、
晩年はおだやかな表情です。
フルネーズ親父は料理店と貸ボート屋の主人で、若いルノワールがつぎつぎ
お客を連れてきたので、お礼にこの絵ともう一枚を注文したそうです。

ロートレックも2点、展示されています。

(右)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「カルメン」 1884年
(左)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「待つ」 1888年頃
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最後の部屋の展示もルノワールが中心です。

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「頭部の習作(べラール家の
   子どもたち)」 1881年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「鳥と少女(アルジェリアの
   民族衣装をつけたフルーリー嬢)」 1882年
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「金髪の浴女」(1881年)もこの部屋に展示されています。

展示はピエール・ボナールの「犬と女」(1891年)で終わっています。


今回の内覧会は応募者がとても多かったそうですが、抽選の結果、
参加することが出来ました。
内覧会を開催してくださった皆様にお礼を申し上げます。

「奇跡のクラークコレクション展」の記事はこちらです。

展覧会のHPです。


【2013/02/15 00:07】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
「ニキベーカリー&カフェ 湯島店」
湯島
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「ニキベーカリー&カフェ 湯島店」は湯島天神の門前にあります。
場所は文京区湯島3-29-5です。

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湯島天神のビルなので、梅鉢紋の灯篭が下がっています。

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去年の12月にオープンしたばかりのお店で、イーインは窓に面した
カウンター席が10席ほど、全席禁煙です。
「二木の菓子」と同じ系列のお店で、林家正蔵からの開店祝いの花も
置かれていました。

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紫いもあんパン130円です。

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賑やかな姿のパンで、甘くしっとりとして美味しいです。
ホットコーヒー210円はすっきりと飲みやすい味です。

BGMに「セーラー服と機関銃」が流れていました。
「セーラー服と機関銃」は薬師丸ひろ子主演で、1981年に映画化
されています。
初代林家三平による「二木の菓子」のCMは1964年に始まっていました。

湯島天神の梅も咲き始めました。
梅まつりは2月8日から3月8日まで開かれています。

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本殿裏の枝垂れ梅です。

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【2013/02/14 00:04】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「奇跡のクラークコレクション展」 三菱一号館美術館
東京
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丸の内の三菱一号館美術館では「奇跡のクラークコレクション―ルノワールと
フランス絵画の傑作―」展が開かれています。
会期は5月26日(日)までです。

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米国、マサチューセッツ州のクラーク美術館の所蔵する、ルノワールなど
印象派を中心にした約70点の作品の展示です。

クラーク美術館は、シンガーミシンの共同設立者の孫のロバート・スターリング・
クラークと妻のフランシーヌの収集した、ルネサンス期から19世紀末までの
絵画作品などのコレクションを所蔵しています。
特にルノワールは30点以上、他にも多数の印象派の作品を所蔵しています。

現在、安藤忠雄の設計による美術館の増改築工事に伴い、印象派を中心にした
コレクションが世界を巡回中です。
クラーク美術館はボストンから車で3時間という遠い所にあるので、今回の展覧会は
とても貴重な機会です。

カミーユ・コロー 「ボッロメーオ諸島の浴女たち」 1865-70年
ボッロメーオ諸島はイタリアとスイスにまたがるマッジョーレ湖にある島々です。
コロー独特の銀灰色がかった緑色で、木々と水辺の二人の浴女を描いています。
コローの作品は5点、展示されています。

ジャン=レオン・ジェローム 「蛇使い」 1879年頃
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当時流行した東方趣味(オリエンタリズム)による作品で、ジェローム自身、
何度かオリエント地域を訪れています。
青いタイル壁が印象的ですが、イスタンブールのトプカプ宮殿のもので、
ところがオスマン・トルコでは蛇使いの芸は無かったそうです。
人びとの衣装や持物も各地域の寄せ集めということで、ジェロームは素材を
自由に取り合わせて描いていたようです。

ジェームズ・ティソ 「菊」 1874-76年頃
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ジェームズ・ティソ(1836-1902)はフランスの画家で、普仏戦争に出征した後、
フランス敗北後のパリ・コミューンに参加したため、1871年にイギリスに
亡命しています。
イギリスでは上流階級の女性風俗を描いて大成功を収めています。
当時、菊は大気汚染にも耐える植物として好まれ、また、植物を育てるのは
ヴィクトリア朝の女性の持つべき教養ともされていたそうです。
日に当たって輝く菊の群れに埋れて世話している女性は、「教養」というには
大変そうな仕事をしているように見えます。

パリ・コミューンに参加した画家が上流階級の風俗を描いて評判を得るというのも
面白い話です。
ドガやルノワールも普仏戦争に出征しており、ティソは印象派の人たちとは
同時代人ですが、その作風の違いを観ると印象派がどれほど当時の標準と
離れていたかが分かります。

カミーユ・ピサロ 「ポントワーズ付近のオワーズ川」 1873年
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ポントワーズはフランス北部の町で、ピサロは長くここに住んでいます。
空を大きく取った、ピサロらしい構図で、まとまった色彩で大まかに描かれ、
おだやかな雰囲気になっています。
この辺りも工業化の波が押し寄せていて、ピサロはそれに興味を持ったのか
工場と煙突の煙も描き入れています。

ウジェーヌ・ブーダン 「港へ戻る帆船、トゥルーヴィル」 1894年
海辺の光景で、左から吹く風に煽られて汽船も帆掛け舟も右に傾いています。
波立つ海、流れる雲が描かれ、全体に明るく、風の勢いが感じられます。
トゥルーヴィルはノルマンディー海岸にある町です。
ブーダンの作品はこの1点が展示されています。

クロード・モネ 「小川のガチョウ」 1874年
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パリ郊外のアルジャントゥイユに住んでいた時の作品で、この年に第1回印象派展が
開かれています。
ガチョウの作る青い水紋、水に映る白、木々の影、日の当たる白壁と赤い屋根、
青い空と、光に満ちた世界が広がっています。

クロード・モネ 「エトルタの断崖」 1885年
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朝日の当たる岩と海面に映る影、暗い日陰、日を受けた帆船、朝焼けの残る空と雲、
光のつくるさまざまな情景を描き出しています。
エトルタの断崖風景は、モネが先達と認めていたブーダン、ヨンキント、
クールベが描いています。
モネは彼らと比較するため、また自分をフランスの風景画の伝統の中に
位置付けるために描いたとのことです。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「うちわを持つ少女」 1879年頃
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ジャポニズム趣味の作品で、人物、団扇、花が重なって華やかです。
顔立ちは入念に描かれ、優しい雰囲気になっています。
服の濃い青と、花の赤が互いにうまく引き立ち、背景の緑と白の縞の色は
フランス風で洒落ています。
女性は女優のジャンヌ・サマリーで、彼女はよくルノワールのモデルに
なってるとのことです。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「テレーズ・ベラール」 1879年
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銀行家で外交官の13歳の娘、テレーズを描いています。
深い青色の際立つ作品で、少女の上品な雰囲気を表しています。
テレーズの息子によれば、彼女が着せられているブラウスが田舎で子供たちが
着ているもので優雅には思えず、この絵が気に入らなかったそうです。

「うちわを持つ少女」と「テレーズ・ベラール」の2点は2010年に国立新美術館で
開かれていた「ルノワール~伝統と革新」展に
出品されていました。

「ルノワール~伝統と革新」展の記事です。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「劇場の桟敷席(音楽界にて)」 1880年
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短い金髪に黒いドレス、長い黒髪に白いドレスの愛らしい二人の少女を
描いています。
手に楽譜を持って、音楽会の場面であることを示しています。
肖像画として描いたものの注文主が受け取らなかったので、右上にあった
男性の姿を消して画面を造り換えたそうです。
最初、作品を観たとき、右上が空きすぎているのではないかと思いましたが、
訳が分かりました。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「金髪の浴女」 1881年
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若い生命力を表す肌色と、背景の薄紫色が調和した、輝きのある作品です。
肖像画としての特徴も持っていて、目をくっきりと描いて作品に力を与えています。
モデルは、後に妻となるアリーヌ・シャリゴです。

同時代のアカデミズムを代表するウィリアム=アドルフ・ブグローの
「座る裸婦」(1884年)も展示されています。
たくみな写実の際立つ作品ですが、ルノワールの華やかさ、楽しさと比べると
固いものを感じます。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「鳥と少女(アルジェリアの
民族衣装をつけたフルーリー嬢)」 1882年

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西欧人の少女を描いていますが、フルーリーが誰かは不明とのことです。
東方趣味(オリエンタリズム)による作品ですが、異国趣味よりも開放感に
あふれた色彩に目を惹かれます。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「シャクヤク」 1880年頃
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咲き誇るシャクヤクが画面いっぱいに勢い良く広がっています。
描いているうちに萎れてしまったらしい枝もかまわず一緒に描き込んでいます。

ルノワールは22点が展示されています。

エドゥアール・マネ 「花瓶のモスローズ」 1882年
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亡くなる前年の作品で、体調の不良のため小品を描いています。
シックな色調はやはりマネです。
マネの作品はこの1点が展示されています。


印象派を中心にした、多くが日本初公開の素晴らしい作品をたっぷり観られて、
とても満足できる展覧会でした。

靴音対策として3階展示室の床がカーペット敷きになり、静かになりました。
元々はオフィスで小さく区切られた展示室に多くの作品が並んでいるので、
これからかなり混雑するのではないかと思います。

展覧会のHPです。

***
三菱一号館美術館の次回の展覧会は、「浮世絵 Floating World
-珠玉の斎藤コレクション-」展です。
会期は6月22日(土)から9月8日(日)までです。

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【2013/02/13 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
「ドゥバイヨル 丸の内オアゾ店」
東京
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「ドゥバイヨル 丸の内オアゾ店」は丸の内オアゾの1階にあります。
場所は千代田区丸の内1-6-4です。

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20席の小さなお店で、全席禁煙、全面ガラス張りの店内はとても明るく、
温室のようです。
BGMはジャズボーカルでした。

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いろいろなチョコレート菓子が並んでいます。

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2月14日(木)までのバレンタイン限定メニューのフィユテポムショコラセット
1300円です。

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薄いパイ生地にカスタードクリームとリンゴのスライスを重ねて焼き上げ、
チョコレートアイスクリームを乗せています。
リンゴのさくっとした食感と、からめたクリームやアイスクリームの
とろりとした甘さを一緒に楽しめます。

クロックショコラセット1200円です。

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小さなブリオッシュにチョコレートをはさんであります。

NIKKOのカップにたっぷり入ったコーヒーはすっきりとして美味しいです。

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バレンタインデーを前にして、お洒落なチョコレートスイーツを楽しみました。


【2013/02/12 00:04】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「生誕100周年記念 中原淳一展」 日本橋三越本店
三越前
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日本橋三越本店新館ギャラリーでは、「生誕100周年記念 中原淳一展」が
開かれています。
会期は2月18日(月)まで、入場料は一般・大学生800円です。

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人形作家、ファッションデザイナー、雑誌編集長などとして活躍した中原淳一
(1913-1983)の生誕100周年を記念して、表紙絵やスタイル画、人形など
約400点を展示する展覧会です。
会場は一部撮影可能です。

中原淳一は昭和7年(1932)に挿絵画家としてデビューし、雑誌、「少女の友」の
専属画家となります。

表紙原画 「少女の友」より「セルのころ」 第33巻第5号 1940年
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しかし、優しく西洋的な中原淳一の絵は、日中戦争の激しくなった時局に合わない
ということで、軍部の圧力を受け、この年から掲載されなくなってしまいます。
中原自身も太平洋戦争中に応召し、横須賀海兵団に入営しています。

復員後の昭和21年(1946)に季刊婦人誌、「ソレイユ」(後に「それいゆ」)を
創刊し、ファッションなどのデザインを提案し、表紙も自身が描いています。

表紙原画 「それいゆ」 第37号春号 1956年
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配色の研究 「それいゆ」 第36号原画 1955年
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中原淳一のデザインした服の再現です。

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そして、昭和22年(1947)に月刊少女雑誌、「ひまわり」を創刊しています。

表紙原画 「ひまわり」 第4巻第9号 1950年
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「ひまわり」第3巻第8号(1949年)に掲載された少女の個室デザインの再現です。

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戦後すぐの、住宅事情も極端に悪かった時代ですが、もし三畳間を個室に使えた
場合を想定してのインテリアデザインを紹介しています。
和室にテーブルと椅子を置き、いろいろ工夫を凝らした室内です。
本棚には少女の好む詩集や小説が並んでいます。
中原淳一はデザインを通じて、少女や女性の生き方そのものを提案しています。

「ひまわり」は昭和27年(1952)に廃刊となりますが、昭和29年(1954)に雑誌、
「ジュニアそれいゆ」を創刊しています。

表紙原画 「ジュニアそれいゆ」 第28号 1959年
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マーガレットをあしらっています。

 「ジュニアそれいゆ」第3号より 「青い鳥」原画 1955年
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中原淳一は「青い鳥」の物語を好み、よく描いています。

しかし、過労がたたって昭和35年(1952)に心臓発作で入院し、「それいゆ」
「ジュニアそれいゆ」も廃刊となります。

その後、体調回復とともに徐々に仕事を再開しています。

スタイル原画 「お母様の見る子供服の絵本」 1967年
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人形 1967年
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ファッションデザイナーの丸山敬太さんが「七人のお姫さま」(1968年)の
裏表紙原画を元にドレスを再現しています。
ヴェルサイユ調の華やかなデザインです。

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「蝶々夫人」 1976年
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フランスの出版社の依頼で病中に描いたもので、この絵が絶筆となっています。
鹿の子絞りに蝶の模様を着ていて、背景もオペラの「蝶々夫人」をイメージして、
桜に蝶です。

中原淳一のデザインには古さを感じさせないモダンさがあり、今も生きています。
会場には表紙原画、デザイン画、雑誌などが数多く展示されていて、中原淳一の
世界をたっぷり味わえる展覧会です。


文京区の弥生美術館で2011年に開かれた、『中原淳一の少女雑誌
「ひまわり」展』の記事
です。


【2013/02/11 00:08】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(4) |
「トラヤカフェ 青山店」
青山一丁目
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「トラヤカフェ 青山店」は青山一丁目交差点の新青山ビル西館の
地下1階にあります。
場所は港区南青山1-1-1です。

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2011年のオープンで、「虎屋」のお店とはすぐには気が付かない
カフェスタイルのお店です。
30席ほどの店内は全席禁煙、地下通路に面していて、行き交う人を
眺めることができます。
BGMは静かなピアノ曲でした。

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小豆を使ったマカロンやゼリーもあります。

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平日は朝8時から開いていて、モーニングセットのメニューも
いろいろあります。

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あんパンセット350円です。
あんパンは小倉とこしあんがあります。

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カップはALESSIです。
あんパンはコシがあり、上品な甘さで、たっぷりのコーヒーとも良く合います。
朝のあんパンとコーヒーというのもなかなか粋なものです。


【2013/02/10 00:12】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「画の東西~近世近代絵画による美の競演・西から東から~」 大倉集古館
六本木一丁目・神谷町
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虎ノ門の大倉集古館では館蔵品展、「画の東西~近世近代絵画による美の競演・
西から東から~」が開かれています。
会期は3月17日(日)までです。

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大倉集古館の所蔵する近世近代の絵画作品を西と東の地域に分けて展示する企画です。

西は伊藤若冲、円山応挙、川合玉堂、竹内栖鳳、菊地契月などで、円山四条派系統です。
東は狩野探幽、狩野安信、英一蝶、横山大観などで、狩野派系統です。

■西

大津絵 「天狗と象の鼻くらべ」 18~19世紀 特殊東海製紙株式会社蔵
大津絵が4点、展示されています。
象の鼻が画面の上に伸びて、天狗の鼻に巻き付いていて、
困った天狗は白い団子のような物を象に差し出しています。
詞書には、「拝 ゆるせ 是 まんぢう」とあります。
天狗になるな、という教訓を描いているようですが、饅頭で勘弁して
もらおうというところが面白いところです。
8代将軍徳川吉宗の時に象が長崎にやって来て、将軍に献上されるため
江戸まで歩いて旅したことがあるので、大津宿の人たちは本物の象を
見たこともあったでしょう。

伊藤若冲 「乗興舟」 1767年
京都から大坂まで下る淀川の風景を墨で描いた版画絵巻です。
拓版画という、版木に紙を乗せ、墨を含んだたんぽで叩いて刷り出す、
拓本と同じ技法によっています。
墨の黒によって川沿いの林、家並み、橋、などの情景がゆったりと大らかに
広がっています。

川合玉堂 「高嶺の雲」 右隻 1909年 
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晩年の穏やかな作風と違って、硬く鋭い筆遣いで険しい山稜を描き出しています。

川合玉堂は晩年は青梅に住んで多摩川沿いの風景を描いていますが、
出身は愛知県で、京都で円山四条派を学んでいます。

■東

英一蝶 「雑画帖」のうち、「猫」 17世紀後半
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まるまった猫の毛の一本一本も描きこんで、柔らかな手ざわりを再現しています。
「雑画帖」は芸能、和漢の故事、名所、動物など、さまざまな画題を描いた
36枚を1帖にまとめたものです。
島流しにされる47歳以前の作とのことです。
会期中、場面替えがあります。


横山大観 「夜桜」 左隻・部分 1929年
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2月19日から3月3日までの展示です。
横山大観の代表作の一つで、1930年にローマで開かれた日本美術展覧会
「ローマ展」に出品された作品です。
篝火に浮かび上がる満開の山桜と山の端にかかる満月です。

横山大観は 「夜桜」 の展示の前後に、「瀟湘八景」が3点ずつ展示されています。

展覧会のHPです。


【2013/02/09 00:11】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「M&C Cafe(エムシー・カフェ) 丸の内オアゾ店」
東京
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「M&C Cafe(エムシー・カフェ) 丸の内オアゾ店」は丸の内オアゾ店の
4階にあります。
場所は千代田区丸の内1-6-4です。

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丸善本店の一角にあるお店で、白を基調にすっきりとした店内は約70席あり、
席の間も広くゆったりしています。

休日の昼間は満席のことが多いですが、夜に行ったので割と空いていました。

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こちらはハヤシライスが名物です。
丸善では、創業者の早矢仕有的が考案したのがハヤシライスの始まりとしています。

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「丸善」京都河原町店を舞台にした梶井基次郎の小説、「檸檬」にちなんだケーキ、
「檸檬」もあります。

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窓際の席は全面ガラスで、東京駅を出入りする列車や電車を見下ろすことが出来ます。

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カフェ・カプチーノ700円です。

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カップはAshfordです。

ベイクドチーズケーキ600円とセットの紅茶350円です。

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チーズケーキは甘さ控えめで、しっとりしています。

東京駅のホームを電車が出たり入ったりするのを眺めながら、しばらく時間を
過ごしました。

「丸善」日本橋店にある「MARUZEN Cafe 日本橋店」の記事です。


【2013/02/08 00:06】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「筆あとの魅力―点・線・面」 ブリヂストン美術館
京橋・東京
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京橋のブリヂストン美術館ではコレクション展、「筆あとの魅力―点・線・面」が
開かれています。
会期は3月10日(日)までです。

第2室がテーマ展示で、作品の点・線・面に注目した解説が付けられています。

■点

パウル・クレー 「島」 1932年
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点と線と面を調和させた画面です。

岡鹿之助 「雪の発電所」 1956年
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緻密な点描によって画面を構成しています。

■線

藤田嗣治 「猫のいる静物」 1939-40年
ブリ007

細い面相筆を使って日本画のような繊細な線を描いています。

ジャン・フォートリエ 「旋回する線」 1963年
アン006

線で何かを表すのではなく、線そのものを題材としています。

■面

ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」
 1904-06年頃

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画面が色面の集合として捉えられています。

藤島武二 「東海旭光」 1932年
東2-4-2010_002

緑と紅の2色にくっきりと分割された画面です。

絵画作品も、それを構成する点、線、面に注目すると、さまざまな捉え方、
使い方をしていることが分かります。

展覧会のHPです。


ブリヂストン美術館の次回の展覧会は 「PARIS、パリ、巴里 
─ 日本人が描く 1900–1945」です。
会期は3月23日(土)から6月9日(日)までです。

パリ001



【2013/02/07 00:00】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「洋菓子舗ウエスト目黒店」 3月で閉店
目黒
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「洋菓子舗ウエスト目黒店」は3月末で閉店するとのことなので、白金台の
松岡美術館に行った帰りに寄ってきました。

お店の中から撮った看板の写真です。

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食べログなどでは開店時間が平日は午前9時から午後11時、土日祝が12時から
午後9時となっていますが、実際はすべて午前11時から午後8時までです。

「目黒店」は1972年にオープンして以来、41年になるそうですが、
閉店とはとても残念です。

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ウ0110

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ウ0095


ケーキセット1155円はモカケーキとダージリンティーにしました。
コーヒー、紅茶はお替り出来ます。

ウ0116

モカケーキはやさしい甘さで、ナッツがたくさん付いています。

週刊の投稿エッセイ、「風の詩」は第三千三百四十一週でした。

ウ0102


BGMの「展覧会の絵」が聞こえてきました。
最後の「キエフの大門」まで聴いていたかったのですが、そろそろ満席に
近くなってきたので、席を立つことにしました。

「銀座店」に初めて行った時の話を店員さんとしてお店を出るとき、
「またのお越しをお待ちしています。」と挨拶されました。

ウ0125


この前、「ウエスト目黒店」に行った時の記事です。

「ウエスト銀座本店」の記事です。

「洋菓子舗ウエスト」のHPです。


【2013/02/06 00:12】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「吉祥のかたち」展 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では所蔵品による、「吉祥のかたち」展が開かれています。
会期は2月11日(月・祝)までです。

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目出度い吉祥を題材にした中国の青銅器と絵画作品、鼻煙壷の展示です。

中国古代の青銅器の文様はすべてが吉祥文だと言えます。

戈卣(かゆう) 高27.2cm 商後期 前12世紀
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神前に供える酒を持ち運びする器で、背中合わせになったミミズクを表しています。
細かな模様の付いた羽根も立体的に鋳出し、吊り下げる紐まで再現してあります。
ミミズクは夜の悪霊を払う役目があるとのことです。
蓋と胴の内側に、祭祀を行なった集団のシンボルマークと思われる「戈」の字が
鋳込んであります。

伊藤若冲 「海棠目白図」 江戸時代
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シデコブシと海棠(カイドウ)が描かれ、海棠にはメジロが目白押しに並んでいます。
コブシは木蓮の仲間で、白木蓮は玉蘭と呼ばれ、海棠の棠は堂に通じ、
これに富貴を表す牡丹を合わせると玉堂富貴という目出度い言葉となります。
一羽だけ、背を向けて離れて止まっているメジロがほほえましくもあります。

狩野芳崖 「寿老人」 明治10年代 (1877~86)
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鹿、鶴、蝙蝠、松竹梅と一緒に描かれた寿老人は長寿の神で、寿命を記した
巻物を持っています。
鹿は千年生きると蒼鹿に、千五百年で白鹿に、二千年で玄鹿になるという仙獣です。
鶴も長寿を象徴し、蝙蝠も「蝠」の音と形が「福」の字に似ているため、
目出度い獣とされています。
松竹梅は中国の歳寒三友を基にしていて、松は常緑、竹も常緑でまっすぐ伸び、
梅は春にさきがけて咲くことが喜ばれています。

森寛斎 「羅浮仙人図」 明治21年(1888)頃
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隋の時代、羅浮山で芳香を放つ美女と出会った男が一晩酒を酌み交わし、
酔って眠り込んで目を覚ましてみると美女の姿は消え、花を咲かせた
梅の木の下で寝ていたにという伝説に拠っています。
満月の下に梅花とともに佇む羅浮仙の姿です。

村田香谷 「花卉文房図巻」(部分) 明治35年(1902)
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芝仙祝寿という吉祥の言葉を表している部分で、霊芝は芝、水仙は仙、
南天は祝、松は寿を意味しています。
冬の膨らんだ雀はふくら雀(福来雀、福良雀)と呼ばれ、南天(難を転ずる)と
ともによく描かれています

中国、日本では何気ない図柄の中にも吉祥の意味が込められていることが
分かります。

展覧会のHPです。


【2013/02/05 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(1) |
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