fc2ブログ
次のページ
「第68回 春の院展」 日本橋三越
日本橋
chariot

日本橋三越では、「第68回 春の院展」が開かれています。
期間は4月8日(月)まで、入場料は一般・大学生700円です。

院001


同人出展作32点を含め、331点が展示されています。
6階の画廊では同人の小品展も開かれています。
ポスターは作品集の表紙絵に使われている、松村公嗣、「宵牡丹」です。

「明けゆく」 松尾敏男 同人
院002

ベネツィアの聖母マリア聖堂でしょうか。
胡粉を効かした白のドームが夜明けの光に先ず浮かび上がり、
まだ暗い下の方ではハトが群れ飛んでいます。

「爽夏朝陽」 下田義寛 同人
院004

早朝の山頂に陽の差しかけた富士山です。
風景に色彩の現れた瞬間で、雨上がりなのか、虹も立っています。

「木花之佐久夜毘売」 高橋天山 同人
院006

部分
院007

コノハナサクヤヒメは天照大神の孫のニニギノミコトに求婚され、
喜んだ父のオオヤマツミは姉のイワナガヒメと共に差し出します。
ニニギノミコトは美しいコノハナサクヤビメとだけ結婚して、
醜いイワナガヒメを送り返します。
怒ったオオヤマツミは、ニニギノミコトの子孫は木の花の咲くように
栄えるが儚く散ってしまい、岩のように長い寿命は得られないと告げます。
そのため、子孫の天皇は栄えるが、神のような寿命は得られなくなったと
いうことです。

コノハナサクヤヒメはオオヤマツミから富士山を譲られたと伝えられているので、
富士山に立つ虹と共に桜の花を散らしながら舞い降りる姿で描かれています。
写実的で雄々しい富士山と、優美な大和絵風の姿の取り合わせです。

「春の塔映」 後藤純男 同人
院003

春爛漫の古寺の風景です。
後藤純男さんは1930年生まれですが、作品は生命の喜びにあふれています。

「早春」 清水達三 同人
山あいの湖の景色で、風景には写実を超えた幻想味があります。

「白輝」 永井健志
院005

春季展賞受賞作品です。
薔薇を淡い色彩で浮かび上がるように描き出しています。
木の葉の葉脈には金線が入り、地面には小鳥も見えます。

「サン・ラザール駅」 岩永てるみ
モネも描いたパリのサン・ラザール駅です。
光の入る天井を見上げています。

2011年に三越本店で開かれた岩永てるみさんの個展の記事です。

「この背中に」 芝康弘
寄り添って立つ小さな兄弟です。
柔らかな色彩に包まれた、すぐれた描写力の際立つ作品です。

芝康弘さんのHPです。

展覧会のHPです。


【2013/03/31 00:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「博物館でお花見を」 東京国立博物館
上野
chariot

上野の東京国立博物館では今年も「博物館でお花見を」が開かれています。
会期は4月14日(日)までです。

花見001


いろいろなイベントも行われ、庭園開放もされています。

花見002


本館の平常展では桜にちなんだ作品が数多く展示されています。
平常展は撮影自由です。

「花下遊楽図」 六曲一双(左隻) 狩野長信
   安土桃山~江戸時代・17世紀 国宝

花下遊楽図001

東花003

4月14日(日)までの展示です。
毎年、桜の咲く頃に展示される名物の屏風です。
刀を差して男装した女性が花の下で踊っています。
狩野長信は狩野永徳の弟で、この「花下遊楽図」が代表作です。

「吉野山図」 六曲一双(左隻) 渡辺始興 江戸時代・18世紀
東花004

4月7日(日)までの展示です。
渡辺始興は狩野派や尾形光琳に学んでいて、これは琳派風の華やかな作品です。
山の連なりの色彩に濃淡のリズムを付け、装飾的な画面にしています。

「小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様」 江戸時代・18世紀
ハ0154

ハ0157

4月21日(日)までの展示です。
伊勢大輔の歌、「いにしえの奈良の都の八重桜きょう九重に匂ひぬるかな」を
あしらっていて、ナ・ラ・ノなどの字が大きく刺繍して入っています。

「打掛 白綸子地梅桜牡丹菊花車模様」 江戸時代・19世紀
ハ0131

4月21日(日)までの展示です。
武家の女性が成人前に着た打掛で、花車を刺繍してあります。

「花下躍鯉(かかやくり)」 飯島光峨 明治7年(1874)
ハ0194

5月6日(月)までの展示です。
月の白、鯉の黒、桜の紅、水の青がひとつになった、夢のような世界です。


以下はその他の通常展示です。

「文殊菩薩騎獅像および侍者立像」 康円 
 鎌倉時代・文永10年(1273) 重要文化財

ハ0158

6月9日(日)までの展示です。
獅子に乗った文殊菩薩に4人の侍者が従う渡海文殊を表しています。
興福寺勧学院の本尊でした。

「朱漆金蛭巻大小」 安土桃山時代・16世紀 重要文化財
ハ0122

4月14日(日)までの展示です。
豊臣秀吉の差料で、安土桃山時代の豪宕な雰囲気を持つ拵えです。

「紺糸威南蛮胴具足」 安土桃山時代・16世紀 重要文化財
ハ0121

4月14日(日)までの展示です。
徳川四天王の一人、榊原康政が関ヶ原の戦いの直前に徳川家康より拝領した鎧です。
兜や胴は南蛮風の作りで、兜は舶載品の可能性があるとのことです。
白い毛はヤクの毛です。

「八橋蒔絵螺鈿硯箱」 尾形光琳 江戸時代・18世紀 国宝
ハ0167

6月9日(日)までの展示です。
箱の内側に川波が描かれているのが見えます。
根津美術館では4月20日(土)から尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」が展示されます。

「西湖春景銭塘観潮図屏風」 池大雅 江戸時代・18世紀 重要文化財
左隻
ハ0128

右隻
ハ0126

4月7日(日)までの展示です。
点描も使って、風景を広々と伸びやかに描いています。

「褐釉蟹貼付台付鉢」 初代宮川香山 明治14年(1881) 重要文化財
ハ0197

6月23日(日)までの展示です。
真葛焼の創始者、宮川香山の高浮彫による作品です。
明治14年の第2回内国勧業博覧会に出品されています。

「黒髪」 鏑木清方 大正6年(1917)
左隻
ハ0188

右隻
ハ0191

5月6日(月)までの展示です。
松岡映丘らと金鈴社を結成して、大和絵の研究に取組んでいた頃の作品です。
金の裏箔を用いていて、ふわりとした色彩になっています。


特別1室では、「コプティック・テキスタイル―エジプトのコプト信仰が綴った
織文様―」が開かれています。
会期は3月31日(日)までです。

紀元3世紀から13世紀のエジプトのキリスト教の一派、コプト教の信徒の
織った綴織の展示です。

「聖人文様裂」 コプト時代中期・6世紀
ハ0104

額の三日月はキリスト教で復活を意味しています。

「人物動物文様帯裂」 コプト時代中期・6世紀
ハ0106

チュニック(袖付貫頭衣)の前面を飾る装飾帯の一部と思われるとのことです。


本館16室では、「キリシタン関係の遺品 イエズス会の布教と禁制下の信仰」が
開かれています。
会期は5月6日(月)までです。

「聖母像(親指のマリア)」 イタリア 長崎奉行所旧蔵品 17世紀
ハ0182

宝永5年(1708)に日本に潜入したイタリアの司祭、シドッチの携行品です。

「マリア観音像」 徳化窯 中国 長崎奉行所旧蔵品(安政3年浦上にて収納) 
 明~清時代・17世紀 重要文化財

ハ0187

日本では観音像が作られなかったので、隠れキリシタンは中国の白磁や青磁の
観音像を仏壇に置いてマリアとして祈っていたそうです。
安政3年の収納とありますから、浦上三番崩れの時に没収された品でしょうか。


ミュージアムショップも本館1階の入って左側に移転しました。
本館の展示を見終わるとここに出るようになっています。

ハ0096

ハ0102


昨年の「博物館でお花見を」の記事です。

「博物館でお花見を」のHPです。


【2013/03/30 00:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「幸之助と伝統工芸」展 予告 パナソニック汐留ミュージアム
新橋
chariot

展覧会のお知らせです。

新橋のパナソニック汐留ミュージアムでは開館10周年記念特別展
「幸之助と伝統工芸」が開かれます。
会期は4月13日(土)から8月25日(日)までです。

kounosuke.jpg


松下電器産業(現パナソニック)の創業者、松下幸之助(1894-1989)は
多数の美術品を購入したり、公益社団法人日本工芸会などの団体の役員を
務めるなど、文化支援活動を続けていました。

松下幸之助は茶道具に触れるうち、「日本の伝統産業はものづくりの
原点である」と確信しています。

展覧会では松下幸之助ゆかりの工芸作品計約90点を展示して、松下幸之助と
伝統文化との関わりを紹介します。

開催要領は以下の通りです。

展覧会名:開館10周年記念特別展 「幸之助と伝統工芸」
開会期日:2013年4月13日(土)~8月25日(日)
開館時間:午前10時より午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
休館日:毎週水曜日
入館料:一般:700円 大学生:500円 中・高校生:200円 小学生以下:無料
      65歳以上の方で年齢のわかるもの提示:600円
      20名以上の団体:各100円引
     障がい者手帳を提示の方、および付添者1名まで:無料
会場:パナソニック汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階

会期中はギャラリートーク、講演会、ワークショップなども開かれます。

展覧会の公式サイトです。


【2013/03/29 07:19】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ポールバセット 渋谷ヒカリエ店」
渋谷
chariot

「ポールバセット 渋谷ヒカリエ店」は渋谷ヒカリエの地下2階にあります。
場所は渋谷区渋谷2-21-1です。

黒が基調の店内は30席ほどで、全席禁煙です。

ポ0054


「ル ショコラ ドゥ アッシュ」とのコラボのお店で、チョコレートも
販売されています。

ポ0051


メニューにもショコラセットがあります。

ポ0050

ポ0046


ケーキセット979円です。

ポ0043

フランボワジェはいろいろ重なっていて、食感を楽しめます。

コーヒーはルンゴといって、エスプレッソのお湯割りです。
飲みやすいですが、お湯割りの分、やや迫力に欠ける味です。

ヒカリエの売場とは仕切られてはいないので、すこし騒がしいですが、
店員さんも元気で活気のあるお店です。


【2013/03/29 00:10】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「高森登志夫展 光 大気 大地 2013」 日本橋三越本店
三越前
chariot

日本橋三越本店美術特別画廊で4月2日(火)まで開かれている、
「高森登志夫展 光 大気 大地 2013」に行ってきました。

3月30日(土)の午後2時からは高森登志夫さんのギャラリートークも開かれます。

高森登志夫さんは1947年生まれで、千葉県の出身で、細密描写による風景画を
描いています。

展覧会では千葉県や山梨県の山々、妙義山、房総の海岸などを描いた風景画、
約30点が展示されています。

風景・道志 5月A 100P
高001

高森さんはよく山梨県の道志村の景色を描いています。

風景・房総 芽吹き 50P
高002


風景・妙義 5月 12P
高003


風景・雀島A 12M
高004

水の動きも活き活きと捉えています。

風景・朝 10P
高005

立木はシルエットとしてその姿を見せています。

どの作品も自然の細部までしっかりと見届けて、画面に再現しています。
風景画は画家の目を通して「見る」ことによって成立していることを改めて
認識しました。

高森さんの言葉です。
『風景は自明な対象としてではなく、見ることの「関係」の内にある。』

2009年に同じ三越本店で開かれた、「高森登志夫展」の記事です。


 


【2013/03/28 00:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「キユーピー3分クッキング 南青山三丁目キッチン」
表参道
chariot

「キユーピー3分クッキング 南青山三丁目キッチン」は表参道交差点から
青山通りを外苑前に向かってすぐの右側にあります。
場所は港区南青山3丁目13番で、246COMMON Food CartsFarmer`s Marketの
奥にあるので、通りからは見えません。

キ0053


「キユーピー3分クッキング」の放送50周年を記念して、1年間の期間限定で
3月1日にオープンしたばかりのお店です。
会社の名前は「キューピー」ではなく、「キユーピー」です。

2階建ての仮設店で、全席禁煙、床やテーブルも白木で、1階にはキユーピーグッズの
売店もあり、大きなキューピーさんが飾ってあります。

キ0046

キ0039

キ0042


2階の棚にはいろいろな衣装を着たキューピーさんが並んでいます。

キ0003


BGMに混じって、「キユーピー3分クッキング 」のテーマ曲の「おもちゃの兵隊の
マーチ」も流れています。
テーブルにはキユーピーのマヨネーズやドレッシングが置いてあります。

キ0015

キ0004

キ0008


ほうれん草と鶏肉のカレー1,180円です。

キ0024


サラダには春らしくウドやアスパラなども入っています。

キ0020

カレーはおだやかな辛さです。

セットドリンクのコーヒー、紅茶は200円です。

キ0029

コーヒーはやや酸味系の味です。

パンケーキ780円にはマヨネーズが入っているということで、中はふんわりしていて
ほんのり甘い味です。

キ0032

メープルシロップと季節のフルーツのソースが付きます。
フルーツはイチゴです。

「キユーピー3分クッキング」が50年も続いているとは知りませんでした。
「天気予報のように料理のヒントをお伝えし、毎日の献立づくりに役立ちたい」
という思いから番組が始まったということですが、まさしく天気予報のように
日常生活に溶け込んでいます。


【2013/03/27 00:21】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「VOCA展2013」 上野の森美術館
上野
chariot

上野の森美術館では、「VOCA展2013」が開かれています。
会期は3月30日(土)までです。

VO003.jpg


VOCA展は全国の学芸員、ジャーナリスト、研究者などに、40歳以下の
若手作家を推薦してもらい、その作家が平面作品の新作を出品する
というもので、今年で20回目です。
VOCAとは、"THE VISION OF CONTEMPORARY ART"のことです。
今回は34名の作家が展示しています。

VOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、佳作賞2名、大原美術館賞1名の受賞です。

VOCA賞 鈴木紗也香 「あの日の眠りは確かに熱を帯びていた」 
      油彩、アクリル、布、カンバス
 
VO004.jpg

手前に木の枝があり、背景に大きな花が咲き、室内のような空間には
窓が開いていて、水辺の景色が見えます。
複合的な空間の作品です。

VOCA奨励賞 柴田麻衣 「Lakeside」 オイルバー、アクリル、パネル 
VO005.jpg

湖の景色ですが、少ない色数によるネガフィルムのような画面は幻想的な
雰囲気を造り出しています。

佳作賞 吉田晋之介 「雨」 油彩、カンバス 
VO006.jpg

明快な青とメタリックな灰色によって、雲のある空間を表しています。
画面は切り貼りされたように描かれていて、平面であることを示しています。

吉田晋之介の作品は行幸地下ギャラリーで開かれていた、「アートアワード
トーキョー丸の内(a.a.t.m.)2012」にも展示されていました。

蒼野甘夏 「ビル風赤松」 和紙、岩絵具、銀箔、パネル
六曲一隻の屏風で、松の枝の上に着物姿の女性が立っています。
女性は天狗のような一本歯の下駄を履き、背には小さな羽根が生えています。
風に裾を翻してうそぶく様子は曾我蕭白に似た趣きがあります。

「アートアワードトーキョー丸の内(a.a.t.m.)2012」の記事です。

2012年のVOCA展の記事です。

展覧会のHPです。


【2013/03/26 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
神田明神と東京大学構内の桜 2013/3
御茶ノ水・本郷三丁目
chariot

神田明神と東京大学病院横の桜です。

神田明神
カ0061

カ0060

今年初めの記事にも書いた神馬の御幸(みゆき)号はお昼寝中でした。
平成22年、信州佐久高原生まれの女の子で、愛称は明(あかり)ちゃんです。
カ0055

咲いた桜になぜ駒つなぐ駒が勇めば花が散る

東京大学病院前
ト0034

ト0035

ト0036

グラウンドではアメリカンフットボールの練習をしています。
ト0040

ト0038

ト0043

桜とコブシが一緒に咲いていました。
ト0044


丸ビルの1階マルキューブにはペルーのイースター島の島民から
宮城県南三陸町に贈られるモアイ像の新作が展示されています。
28日(木)までの展示で、高さ約3m、重さ約20tもあります。

モ0097

モ0100

1960年のチリ地震津波に始まったチリと南三陸町の友好関係によって
1990年に南三陸町に設置されたモアイ像が東日本大震災の被害を
受けたため、島民が再度造った像です。


【2013/03/25 00:12】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(2) |
上野公園のお花見 2013/3
上野
chariot

上野公園にお花見に行ってきました。

先週の上野公園入口です。
ウエ0016

もうオオカンザクラや枝垂桜が満開でした。
ウエ0018

ウエ0024

こちらは昨日の上野公園です。
オオカンザクラは少し葉桜になっています。
ウエ0081

不忍池とユリカモメです。
ウエ0045

ウエ0055

ウエ0052

棒杭の取り合いをやっていて、追われた方は隣の杭に行って、
追い出す方に回ります。
ウエ0183

ウエ0185

左上をユリカモメが飛んでいます。
見渡せば柳桜にユリカモメ
ウエ0054

弁天堂を見下ろします。
ウエ0083

国立博物館前の広場に向かって進みます。
ウエ0085

ウエ0059

ウエ0088

朝の9時頃にはかなりの人出でした。
ウエ0089

ウエ0092

国立博物館表慶館
ウエ0210

平成館前の枝垂桜
ウエ0223

東京国立博物館では4月14日まで、「博物館でお花見を」の
庭園開放がされています。
ウエ0215

ウエ0219


上野広小路の証券会社のパンダもお花見で盛り上がっています。
ウエ065


【2013/03/24 00:13】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(0) |
「アマンド 六本木店」
六本木
chariot

「アマンド 六本木店」は六本木交差点にあります。
場所は港区六本木6-1-8です。

ア0130

ア0121


「アマンド 六本木店」と言えば、六本木のランドマーク、
待ち合わせ場所として有名です。
改装されて、ピンク色の目立つ建物は少し地味に変わりましたが、
昔の雰囲気は残っています。

待ち合わせに便利なように店内がよく見えるようになっている
ガラス窓は改装後も同じです。

ア0107


1階、2階に客席があり、1階が禁煙席で、20席ほどです。

ア0106

ア0115


まだ朝なので、店内のお客さんは少ないですが、ケーキを買っていく人が
何人かいました。

ア0117

ア0119


シナモンエクレア290円とコーヒー380円です。

ア0111


六本木の街も、六本木ヒルズが建ち、東京ミッドタウンが建ち、
いろいろ変わりましたが、「アマンド」はいつまでもこのまま
ここにあってほしいお店です。


【2013/03/23 00:07】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」 森アーツセンターギャラリー
六本木
chariot

六本木の森アーツセンターギャラリーでは、「ミュシャ展 パリの夢
モラヴィアの祈り」が開かれています。
会期は5月19日(日)までです。
その後、新潟、松山、仙台、札幌を巡回します。

ミュ001

アール・ヌーヴォーのグラフィック・デザイナーで画家のアルフォンス・ミュシャ
(1860-1939)の作品約240点が展示されています。

ミュシャは現在のチェコのモラヴィア地方の生まれで、美術を志し、
パリに出て働いています。
1895年に女優サラ・ベルナールの舞台、「ジスモンダ」のポスターが
大評判になります。

「椿姫」 1896年 カラーリトグラフ
ミュ002

同じくサラ・ベルナールの舞台ポスターです。

一躍人気画家となったミュシャはさまざまなアール・ヌーヴォー調の
ポスターを制作します。
自転車、石鹸、ビール、ビスケット、チョコレートなどのポスターは
どれも華やかな女性と商品の組合わせです。

「ムーズ川のビール」 1897年 カラーリトグラフ
ミュ008


装飾パネルも多く手掛けます。
セット形式の寓意画が多いです。

「四季」 1896年 カラーリトグラフ(屏風型フレーム・エディション)
ミュ007


「四芸術:ダンス、絵画、詩、音楽」 1899年 
カラーリトグラフ(サテン・エディション)

ミュ005

ミュ006

左上の「ダンス」は朝の風に髪をなびかせて立つ女性です。
「絵画」は広がる昼の光の中で、手に持った花を見つめています。
虹の輪の重なりが光を表しています。
「詩」は宵の明星の輝く頃に物思いにふけっています。
右下の「音楽」は夜に枝に並ぶ鳥の鳴き声に耳を傾けています。

「演劇芸術のアレゴリー」 20世紀初め テンペラ・カンヴァス
ミュ003

ミュ004
ニューヨークのドイツ劇場の緞帳の習作と考えられています。
左から、鳥の声を聴いている「詩」、堂々として正面を向く「演劇」、
仮面を被った「悲劇」、道化の姿は「喜劇」の寓意です。


パリ万博でオーストリア政府からボスニア=ヘルツェゴビナ館の内装を依頼された
ミュシャは準備のためバルカン諸国を訪れ、そこでスラヴ民族の置かれた状況を
目の当たりにします。

モラヴィア人であるミュシャは、自らもスラブ民族であることの自覚を強め、
民族主義的な絵画作品も描くようになります。

「百合の聖母」 1905年 テンペラ、油彩・カンヴァス
ミュ009

教会の依頼で制作された作品で、マリアは聖母の純潔を象徴する白百合に
囲まれて立っています。
めんどりが羽根の下に雛を集めるように延ばされた布に包まれた少女は
チェコの民族衣装を着ています。
少女の持っているのはキヅタで、常緑樹であることから希望や永遠の生命の
象徴とされるとのことです。
聖母と百合が淡く夢幻的に描かれているのに対し、少女はくっきりとした
線描で表されています。

「ヤロスラヴァの肖像」 1927-35年頃 油彩・カンヴァス
ミュ010

娘のヤロスラヴァを描いた作品です。
民族衣装を着け、カーネーションを持ったヤロスラヴァはまっすぐに
こちらを見つめていて、精神的、宗教的雰囲気を持っています。

経済的に豊かになったミュシャは1910年にチェコに戻り、「スラヴ叙事詩」の
制作に取り掛かります。
「スラヴ叙事詩」は縦6m、横8mの大画面にスラヴ民族の歴史を描いた20点の連作です。

会場にはその習作や下絵が展示されています。

また、実物大の大画面を使って、「スラヴ叙事詩」の全作品が上映され、
スメタナの交響詩、「モルダウ」が流されています。
スメタナはチェコの作曲家で、ムシャは「モルダウ」を聴いて作品の構想を
得たということです。

作品を通してムシャは、トルコやドイツの圧迫を受け続けながらも、
ヨーロッパの文化の発展に貢献してきたスラヴ民族は近代西欧の一員で
あると伝えています。

その中の「ロシアの農奴解放の日」では、聖ワシリイ大聖堂を背景にして、
赤の広場に集まるロシアの農民を描いて、レーピンの作品を観るようです。

「スラヴ叙事詩 第8番(ベツレヘム教会で説教するヤン・フス:
真理は勝利する)の習作」 1915-16年頃 油彩・カンヴァス

ミュ011

ヤン・フス(1369-1415)はボヘミア出身の宗教改革者で、プロテスタント運動の
先駆者とされる人ですが、カトリック教会と対立し、火刑に処せられています。
教会の説教壇の上から身を乗り出して、会衆に語りかけているところです。
「真理は勝利する」は、フスが処刑される前の最後の言葉とされています。
完成作ではこれと構図が変わっています。

20近くをかけて完成させた「スラヴ叙事詩」の発表された頃はハプスブルグ家の
オーストリアから独立してチェコスロバキア共和国が成立していました。
ムシャの願いは達せられていた訳ですが、かえって民族意識の熱は冷めていて、
「スラヴ叙事詩」はチェコの人々にあまり評価されませんでした。
たしかにフランスではすでにエコール・ド・パリの時代になっており、
ミュシャの壮大な歴史画は時代遅れと見られたのでしょう。
時代の先端のアール・ヌーヴォーを代表していたミュシャが晩年は古典に
回帰していたというのも面白いところです。

歴史とは皮肉なもので、チェコは台頭したナチスドイツの圧迫を受け、
1939年にドイツに併合されてしまいます。
ミュシャ自身もその民族主義を警戒されてナチスの厳しい尋問を受け、
その年に亡くなっています。
第2次世界大戦後にチェコスロバキアは再び独立を果たしますが、共産党政権に
とってもミュシャの民族主義は不都合な存在だったようです。

ミュシャの「モラヴィアの祈り」が本当に叶うのは1989年の共産党政権の
崩壊によってでした。

展覧会のHPです。





【2013/03/22 00:03】 美術館・博物館 | トラックバック(2) | コメント(4) |
「タリーズコーヒー 歌舞伎座店」
東銀座
chariot

「タリーズコーヒー 歌舞伎座店」は東銀座のGINZAKABUKIZAの地下2階にあります。

GINZAKABUKIZAは、新築された高層のオフィスビルと新しい歌舞伎座の入る
複合ビルで、歌舞伎座は4月2日に開業です。

カ0054


すでに櫓も上がっています。

カ0017


外観は以前と同じです。

カ0049

カ0016


私の行った日は3月10日です。

カ0012


お店は東京メトロ東銀座駅とつながっている地下広場に面しています。
広場は木挽町広場という名で、歌舞伎座の大提灯も下がり、切符売場、
お土産屋などもあります。

カ0042

カ0026

カ0045


お店は3月1日のオープンで、ドアで仕切った分煙式、禁煙席は約30席あります。

カ0030


ブラウンでまとめた落着いた雰囲気で、BGMは軽いジャズでした。

カ0039

カ0041


コーヒーS300円とアップルパイ230円です。

カ0032


オープンしたばかりで、まだ空いていますが、歌舞伎座が開業したらお客さんで
賑わうことでしょう。


【2013/03/21 00:04】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
プロフィール

chariot

Author:chariot
美術館・博物館めぐりとカフェの記事を書いています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム | 次ページ>>