東京
6月25日(火)の夜に丸の内の三菱一号館美術館で開かれた、
「浮世絵Floating World(フローティングワールド)
-珠玉の斎藤コレクション-」展のブロガー特別内覧会に
行ってきました。

斎藤文夫氏(川崎・砂子の里資料館長)の所蔵する浮世絵の発生期から
幕末・明治までを網羅する浮世絵のコレクションの展示です。
チラシには夏らしく団扇をあしらい、「浮わりと生きませう」となっています。
展示は3期に分かれ、期毎にすべて展示替えされて、3会期合わせて
約600点が展示されます。
第1期:7月15日(月・祝)まで、
「浮世絵の黄金期-江戸のグラビア」
第2期:7月17日(水)から8月11日(日)まで、
「北斎・広重の登場-ツーリズムの発展」
第3期:8月13日(火)から9月8日(日)まで、
「うつりゆく江戸から東京へ
-ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線」
まず、展覧会担当学芸員の野口玲一さんと、ブログ「弐代目・青い日記帳」主宰の
Takさんのトークがあって、展覧会の見所を紹介していただきました。
野口さんによれば三菱一号館美術館は19世紀後半の欧米絵画の美術館の
イメージが強いので、お客さんが間違えて日本美術を扱う出光美術館や
三井記念美術館に行ってしまわないよう、チラシにも三菱一号館の建物の
絵を入れたそうです。
タイトルの「Floating World」は、「浮世絵」が外国に知られた頃の
英語直訳で、現在は「ukiyoe」で通じます。
言葉の調子が良いので選んでいます。
浮世絵は19世紀後半のヨーロッパに受け入れられ、西洋近代絵画の変革に
寄与したことは知られており、当時の洋館である三菱一号館で浮世絵を
観ることで、西洋が観ていたのと同じような気分を追体験できるだろうと
いうことです。
また、美術館の所蔵しているロートレックの版画は浮世絵の影響を
受けているので、一緒に並べてみたそうです。
写真は美術館より特別な許可を得て撮影したものです。
第1期、「浮世絵の黄金期-江戸のグラビア」の展示です。
浮世絵の誕生
菱川師宣 「武士と鬼の首引 武士と天狗の相撲」 元禄前期 1695頃

西村重長 「げんじ五十四まいのうち 第二十番 朝顔」 享保後期 1730頃

漆絵です。
源氏物語の「朝顔」の場面で、源氏と紫の上が語らい、庭では童女たちが
雪だるまを作っています。
春信-錦絵の誕生
鈴木春信 「風流やつし七小町」 宝暦後期 1764頃

小野小町の7つの逸話を描いた揃い物で、7点揃っているのは斎藤コレクションだけ
とのことです。
鈴木春信 「風流やつし七小町 草紙あらひ」 宝暦後期 1764頃

謡曲の「草紙洗小町」のやつしです。
鈴木春信 「風流やつし小野道風」 明和2年 1765

美人絵-春信以降
鳥居清経 「雪中の男女」 明和期 1770頃

礒田湖龍斎 「雛形若菜の初模様 若なや内しら露」
安永5-天明2 1776-82

北尾重政 「かひこやしなひ草 第二」 天明期 1785頃
養蚕・製糸・機織りの作業を描いています。
肉筆浮世絵
肉筆浮世絵の展示室は、ガラスケースを中に立てて何点かを展示しています。
江戸の巷の雑踏をイメージしているそうです。

菱川師宣 「道中図」 元禄初期 1688頃

懐徳堂度繁 「美人立姿図」 正徳期 1712頃

西川祐信 「遊女道中記」享保期 1716頃

宮川長亀 「遊女道中記」 延享期 1745頃

清長
鳥居清長 「江之嶋」 天明初期 1781頃


大判3枚続きで、遠くに富士山も見えます。
江戸時代から江ノ島は行楽地として賑わっていたようで、海水浴をしている
子どもたちも見えます。
川崎市出身の斎藤文夫氏は川崎・横浜や神奈川県内の風景の浮世絵から
収集を始めています。
鳥居清長 「当世遊里美人合」 多通美 天明3年頃 1783頃

多通美は辰巳のことで、江戸の辰巳(東南)の方角にあった深川の
辰巳芸者を描いています。
辰巳芸者は「意気」と「張り」を身上とし、江戸の粋を代表する
存在となっています。
歌麿の遊女
歌麿の展示室にはロートレックの「マルセル・ランデール嬢、胸像」(1895)が
暖炉の上に飾ってあります。

喜多川歌麿 「扇屋内 蓬莱仙」 寛政5年頃 1793頃

喜多川歌麿 「松葉屋 粧ひ 代々 初船」 寛政10年頃 1798頃


喜多川歌麿 「青楼十二時」 寛政6年頃 1794頃

遊女のたちの24時間を題材にした続き物で、12点揃っているのは珍しいそうです。
普段は客に見せないオフの姿も写していますが、ロートレックよりはよほど
色っぽく描かれています。
喜多川歌麿 「青楼十二時 丑の刻」

真夜中に手洗いに立った姿でしょうか。
足元は不確かで、草履はひっくり返り、しどけない雰囲気がただよっています。
喜多川歌麿 「青楼十二時 巳の刻」

朝湯に入ったところです。
浴衣がけで髪を縛り、お茶を飲もうとしています。
歌麿描く女たち
喜多川歌麿 「女織蚕手業草」 寛政12年頃 1800頃


養蚕から製糸、機織までの作業の流れを大判12枚続きに描いています。
絵柄も隣と合わせてあって、絵巻物のようです。
北尾重政の「かひこやしなひ草」と並んで、当時の蚕糸業の貴重な
資料でもあります。
この続きは「その2」に書きます。
展覧会のHPです。
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6月25日(火)の夜に丸の内の三菱一号館美術館で開かれた、
「浮世絵Floating World(フローティングワールド)
-珠玉の斎藤コレクション-」展のブロガー特別内覧会に
行ってきました。

斎藤文夫氏(川崎・砂子の里資料館長)の所蔵する浮世絵の発生期から
幕末・明治までを網羅する浮世絵のコレクションの展示です。
チラシには夏らしく団扇をあしらい、「浮わりと生きませう」となっています。
展示は3期に分かれ、期毎にすべて展示替えされて、3会期合わせて
約600点が展示されます。
第1期:7月15日(月・祝)まで、
「浮世絵の黄金期-江戸のグラビア」
第2期:7月17日(水)から8月11日(日)まで、
「北斎・広重の登場-ツーリズムの発展」
第3期:8月13日(火)から9月8日(日)まで、
「うつりゆく江戸から東京へ
-ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線」
まず、展覧会担当学芸員の野口玲一さんと、ブログ「弐代目・青い日記帳」主宰の
Takさんのトークがあって、展覧会の見所を紹介していただきました。
野口さんによれば三菱一号館美術館は19世紀後半の欧米絵画の美術館の
イメージが強いので、お客さんが間違えて日本美術を扱う出光美術館や
三井記念美術館に行ってしまわないよう、チラシにも三菱一号館の建物の
絵を入れたそうです。
タイトルの「Floating World」は、「浮世絵」が外国に知られた頃の
英語直訳で、現在は「ukiyoe」で通じます。
言葉の調子が良いので選んでいます。
浮世絵は19世紀後半のヨーロッパに受け入れられ、西洋近代絵画の変革に
寄与したことは知られており、当時の洋館である三菱一号館で浮世絵を
観ることで、西洋が観ていたのと同じような気分を追体験できるだろうと
いうことです。
また、美術館の所蔵しているロートレックの版画は浮世絵の影響を
受けているので、一緒に並べてみたそうです。
写真は美術館より特別な許可を得て撮影したものです。
第1期、「浮世絵の黄金期-江戸のグラビア」の展示です。
浮世絵の誕生
菱川師宣 「武士と鬼の首引 武士と天狗の相撲」 元禄前期 1695頃

西村重長 「げんじ五十四まいのうち 第二十番 朝顔」 享保後期 1730頃

漆絵です。
源氏物語の「朝顔」の場面で、源氏と紫の上が語らい、庭では童女たちが
雪だるまを作っています。
春信-錦絵の誕生
鈴木春信 「風流やつし七小町」 宝暦後期 1764頃

小野小町の7つの逸話を描いた揃い物で、7点揃っているのは斎藤コレクションだけ
とのことです。
鈴木春信 「風流やつし七小町 草紙あらひ」 宝暦後期 1764頃

謡曲の「草紙洗小町」のやつしです。
鈴木春信 「風流やつし小野道風」 明和2年 1765

美人絵-春信以降
鳥居清経 「雪中の男女」 明和期 1770頃

礒田湖龍斎 「雛形若菜の初模様 若なや内しら露」
安永5-天明2 1776-82

北尾重政 「かひこやしなひ草 第二」 天明期 1785頃

養蚕・製糸・機織りの作業を描いています。
肉筆浮世絵
肉筆浮世絵の展示室は、ガラスケースを中に立てて何点かを展示しています。
江戸の巷の雑踏をイメージしているそうです。

菱川師宣 「道中図」 元禄初期 1688頃

懐徳堂度繁 「美人立姿図」 正徳期 1712頃

西川祐信 「遊女道中記」享保期 1716頃

宮川長亀 「遊女道中記」 延享期 1745頃

清長
鳥居清長 「江之嶋」 天明初期 1781頃


大判3枚続きで、遠くに富士山も見えます。
江戸時代から江ノ島は行楽地として賑わっていたようで、海水浴をしている
子どもたちも見えます。
川崎市出身の斎藤文夫氏は川崎・横浜や神奈川県内の風景の浮世絵から
収集を始めています。
鳥居清長 「当世遊里美人合」 多通美 天明3年頃 1783頃

多通美は辰巳のことで、江戸の辰巳(東南)の方角にあった深川の
辰巳芸者を描いています。
辰巳芸者は「意気」と「張り」を身上とし、江戸の粋を代表する
存在となっています。
歌麿の遊女
歌麿の展示室にはロートレックの「マルセル・ランデール嬢、胸像」(1895)が
暖炉の上に飾ってあります。

喜多川歌麿 「扇屋内 蓬莱仙」 寛政5年頃 1793頃

喜多川歌麿 「松葉屋 粧ひ 代々 初船」 寛政10年頃 1798頃


喜多川歌麿 「青楼十二時」 寛政6年頃 1794頃

遊女のたちの24時間を題材にした続き物で、12点揃っているのは珍しいそうです。
普段は客に見せないオフの姿も写していますが、ロートレックよりはよほど
色っぽく描かれています。
喜多川歌麿 「青楼十二時 丑の刻」

真夜中に手洗いに立った姿でしょうか。
足元は不確かで、草履はひっくり返り、しどけない雰囲気がただよっています。
喜多川歌麿 「青楼十二時 巳の刻」

朝湯に入ったところです。
浴衣がけで髪を縛り、お茶を飲もうとしています。
歌麿描く女たち
喜多川歌麿 「女織蚕手業草」 寛政12年頃 1800頃


養蚕から製糸、機織までの作業の流れを大判12枚続きに描いています。
絵柄も隣と合わせてあって、絵巻物のようです。
北尾重政の「かひこやしなひ草」と並んで、当時の蚕糸業の貴重な
資料でもあります。
この続きは「その2」に書きます。
展覧会のHPです。
日本橋
日本橋高島屋美術画廊では「やまとぢから 籔内佐斗司彫刻展」が開かれています。
会期は7月2日(火)までです。
籔内佐斗司(やぶうち さとし)さん(1953~)は仏像などの古美術の技法や
修復技術を研究し、現在は彫刻家として活躍しています。
奈良県のキャラクター、「せんとくん」の作者でもあります。
展覧会では日本人の叡智と活力を形に表した彫刻たちが展示されています。
仏像彫刻を元にした、和の心の数々はどこか懐かしく、心の和むものがあります。

上 「六瓢 神農童子」 木彫 高26cm
神農童子は医薬と農業の神、神農の子という設定で、木の葉を着て
薬草を噛んでいます。
杖に付けた六個の瓢箪は六瓢(むびょう)すなわち無病に通じます。
下 「上向き童子」 ブロンズ 高18.5cm
悲観的にならず、いつでも上を向く心構えを表しています。
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日本橋高島屋美術画廊では「やまとぢから 籔内佐斗司彫刻展」が開かれています。
会期は7月2日(火)までです。
籔内佐斗司(やぶうち さとし)さん(1953~)は仏像などの古美術の技法や
修復技術を研究し、現在は彫刻家として活躍しています。
奈良県のキャラクター、「せんとくん」の作者でもあります。
展覧会では日本人の叡智と活力を形に表した彫刻たちが展示されています。
仏像彫刻を元にした、和の心の数々はどこか懐かしく、心の和むものがあります。

上 「六瓢 神農童子」 木彫 高26cm
神農童子は医薬と農業の神、神農の子という設定で、木の葉を着て
薬草を噛んでいます。
杖に付けた六個の瓢箪は六瓢(むびょう)すなわち無病に通じます。
下 「上向き童子」 ブロンズ 高18.5cm
悲観的にならず、いつでも上を向く心構えを表しています。
神保町
白山通りの裏にある、喫茶店「きっさこ」に行ってきました。
場所は千代田区神田神保町2-24 です。

「きっさこ」は「喫茶去」と書いて、「お茶でも飲んでいきなさいよ」と
いう意味です。
この前、「きっさこ」に行った時の記事です。
以前は古い木造家屋を改造したお店でしたが、建替えて新しくなりました。
小さな店内ですが床は2段になって変化を付けてあり、壁の色は白、
調度はブラウンでまとめられています。
正面には大きなスピーカーが置かれ、棚にはレコード盤が並んでいます。
モーツァルトのフルート曲のレコードがとても良い音でかかっていました。
以前はジャズのお店だったのですが、今はジャズとクラシックが半々だそうです。



自家焙煎のコーヒー600円は深煎、中煎、浅煎の3種類があるので、
中煎にしました。
ロータスのクッキーが付いています。

注文の都度淹れるコーヒーはすっきりとして、ほど良い濃さで美味しいです。
カップはフランスのカンペール焼で、手描きの模様には味わいがあり、
手触りに温かみがあります。
マスターによれば、壊れやすいので業務用には使いにくいそうです。
以前の古民家の趣きとは違いますが、ゆったりとした気分でコーヒーと
音楽を楽しめるお店です。
chariot
白山通りの裏にある、喫茶店「きっさこ」に行ってきました。
場所は千代田区神田神保町2-24 です。

「きっさこ」は「喫茶去」と書いて、「お茶でも飲んでいきなさいよ」と
いう意味です。
この前、「きっさこ」に行った時の記事です。
以前は古い木造家屋を改造したお店でしたが、建替えて新しくなりました。
小さな店内ですが床は2段になって変化を付けてあり、壁の色は白、
調度はブラウンでまとめられています。
正面には大きなスピーカーが置かれ、棚にはレコード盤が並んでいます。
モーツァルトのフルート曲のレコードがとても良い音でかかっていました。
以前はジャズのお店だったのですが、今はジャズとクラシックが半々だそうです。



自家焙煎のコーヒー600円は深煎、中煎、浅煎の3種類があるので、
中煎にしました。
ロータスのクッキーが付いています。

注文の都度淹れるコーヒーはすっきりとして、ほど良い濃さで美味しいです。
カップはフランスのカンペール焼で、手描きの模様には味わいがあり、
手触りに温かみがあります。
マスターによれば、壊れやすいので業務用には使いにくいそうです。
以前の古民家の趣きとは違いますが、ゆったりとした気分でコーヒーと
音楽を楽しめるお店です。
東京
大丸東京店美術画廊では「日賀野兼一テンペラ画展」が7月2日(火)まで
開かれています。
日賀野兼一さん(1969~)は福岡県在住で、テンペラの技法による作品を
描いています。
テンペラには明るい輝きがあり、細密な描写に向いています。
展覧会ではイタリア風の町をモチーフにした童話のような作品を中心に、
40点近くが展示されています。
東京スカイツリーがイタリアの町の中に立っている絵や、熊本城を背景にした
「くまもん」の絵もありました。
見てみると、「くまもん」の黒と白は熊本城の黒と白とよく合っています。
「盛夏」 F50

一面のヒマワリはソーラーパネルのように太陽の方を向いて光を受けています。
2010年に同じ大丸東京店で開かれていた、「日賀野兼一テンペラ画展」の記事です。
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大丸東京店美術画廊では「日賀野兼一テンペラ画展」が7月2日(火)まで
開かれています。
日賀野兼一さん(1969~)は福岡県在住で、テンペラの技法による作品を
描いています。
テンペラには明るい輝きがあり、細密な描写に向いています。
展覧会ではイタリア風の町をモチーフにした童話のような作品を中心に、
40点近くが展示されています。
東京スカイツリーがイタリアの町の中に立っている絵や、熊本城を背景にした
「くまもん」の絵もありました。
見てみると、「くまもん」の黒と白は熊本城の黒と白とよく合っています。
「盛夏」 F50

一面のヒマワリはソーラーパネルのように太陽の方を向いて光を受けています。
2010年に同じ大丸東京店で開かれていた、「日賀野兼一テンペラ画展」の記事です。
東京
JPタワーの中の商業施設、「KITTE」の1階にあるカフェ、「東京ロビー」で
モーニングです。
場所は千代田区丸の内2-7-2です。
4月に「東京ロビー」に行った時の記事です。




朝は600円からのモーニングセットがあります。

厚切りトーストと半熟ボイルドエッグのセット600円にはサラダが付きます。

バターのよくなじんだトーストは小ぶりですが美味しいです。
お店の外を、出勤する人たちが通って行きます。
東京駅丸の内口の横断歩道の信号が青になるとやってくるので、
間欠泉のように人のかたまりが途切れながら続き、時間が経つうちに
1回のかたまりの人数が増えていきます。

天気が良いと景色も明るいのですが、この日は梅雨の曇り空でした。
BGMにビートルズの「ヒア カムズ ザ サン」が流れていました。
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JPタワーの中の商業施設、「KITTE」の1階にあるカフェ、「東京ロビー」で
モーニングです。
場所は千代田区丸の内2-7-2です。
4月に「東京ロビー」に行った時の記事です。




朝は600円からのモーニングセットがあります。

厚切りトーストと半熟ボイルドエッグのセット600円にはサラダが付きます。

バターのよくなじんだトーストは小ぶりですが美味しいです。
お店の外を、出勤する人たちが通って行きます。
東京駅丸の内口の横断歩道の信号が青になるとやってくるので、
間欠泉のように人のかたまりが途切れながら続き、時間が経つうちに
1回のかたまりの人数が増えていきます。

天気が良いと景色も明るいのですが、この日は梅雨の曇り空でした。
BGMにビートルズの「ヒア カムズ ザ サン」が流れていました。
表参道
表参道の根津美術館では特別展、「やきものが好き、浮世絵も好き
山口県立萩美術館・浦上記念館名品展」が開かれています。
会期は7月15日(月・祝)までです。

山口県立萩美術館・浦上記念館は、萩出身の実業家で美術品コレクターの
浦上敏明氏の寄贈による中国・朝鮮の陶磁器と日本の浮世絵版画を
展示する美術館です。
中国・朝鮮陶磁は130点が展示されています。
「藍三彩有蓋万年壺」 中国・唐時代 8世紀

唐時代によく作られた、万年壺という形で、蓋が付いています。
白釉の上に藍、緑、褐色の釉薬で模様が描かれた、可愛い壷です。
「青花月兎文栗鼠耳角扁壺」 朝鮮・朝鮮時代 18-19世紀

染付で、両側にリスの形の耳が付いていています。
四角い画面に丸く輪を描いて、中にウサギの餅つきが描かれています。
「青花葡萄栗鼠文壺」 朝鮮・朝鮮時代 19世紀

全体に青みがかった染付で、ブドウとリスを描いています。
リスが大きな尻尾を立てて蔓を渡っています。
浮世絵は6月23日までの前期と6月25日からの後期で全点展示替えされます。
「難波屋おきた」 喜多川歌麿 大判錦絵 寛政5年(1793)

前期の展示です。
浅草の水茶屋・難波屋の看板娘おきたを描いていて、今で言う喫茶店の
メイドさんのブロマイドです。
牡丹唐草模様の帯を締め、お茶を運ぶ姿が雲母摺りの背景に浮き上がっています。
「富嶽三十六景 凱風快晴」 葛飾北斎 天保2-5年(1831-34)

前期の展示です。
後期には「神奈川沖浪裏」が展示されます。
「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」 歌川国芳
大判錦絵3枚続 嘉永3~5年(1850-1852)
滝沢馬琴の「椿説弓張月」の一場面で、讃岐院(崇徳上皇)に遣わされた
鰐鮫と烏天狗が、琉球に渡ろうとして海で嵐に遭った源為朝父子を救助しています。
大判を3枚並べて一つの絵にした躍動的な画面には迫力があります。
史実では、崇徳上皇は保元の乱に敗れ、讃岐に流されて、そこで憤死しています。
源為朝は崇徳上皇に従って戦い、捕えられて伊豆大島に流されています。
展示室6のテーマは「風待月の茶」です。
風待月は旧暦六月のことで、夏の盛りに風を待つ頃です。
「瀧図短冊」 冷泉為恭 紙本墨画 江戸時代・19世紀
流れ落ちる瀧の絵の両側に菅原道真の歌が上下に分かれて書かれています。
宇多上皇の吉野宮瀧御幸のお供の折に詠んだものです。
水ひきに白いとはへて織るはたは
たびの衣にたちやかさねむ
「古染付葡萄棚文水指」 明時代 17世紀
古染付とは明の天啓年間(1621-27)に景徳鎮で焼かれた染付雑器の
日本での呼び名です。
同じ形の水指が出光美術館で開かれている、「古染付と祥瑞展」にも
展示されています。
「古染付と祥瑞展」の記事です。
「祥瑞水玉文茶碗」 明時代 17世紀

祥瑞(しょんずい)とは日本の茶人の注文により景徳鎮で焼かれた
染付磁器のことです。
小振りの茶碗で、鮮やかな青色の中に浮かんだ白い水玉が際立っています。
「藤原兼輔像」 紙本墨画淡彩 鎌倉時代 13世紀 重要美術品
茶室床の間の掛軸で、兼輔の歌も書かれています。
みじかよのふけゆくまゝにたかさごの みねのまつかぜふくかとぞきく
展覧会のHPです。
次回の展覧会はコレクション展、「曼荼羅展 宇宙は神仏で充満する!」です。
会期は7月27日(土)~9月1日(日)です。

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表参道の根津美術館では特別展、「やきものが好き、浮世絵も好き
山口県立萩美術館・浦上記念館名品展」が開かれています。
会期は7月15日(月・祝)までです。

山口県立萩美術館・浦上記念館は、萩出身の実業家で美術品コレクターの
浦上敏明氏の寄贈による中国・朝鮮の陶磁器と日本の浮世絵版画を
展示する美術館です。
中国・朝鮮陶磁は130点が展示されています。
「藍三彩有蓋万年壺」 中国・唐時代 8世紀

唐時代によく作られた、万年壺という形で、蓋が付いています。
白釉の上に藍、緑、褐色の釉薬で模様が描かれた、可愛い壷です。
「青花月兎文栗鼠耳角扁壺」 朝鮮・朝鮮時代 18-19世紀

染付で、両側にリスの形の耳が付いていています。
四角い画面に丸く輪を描いて、中にウサギの餅つきが描かれています。
「青花葡萄栗鼠文壺」 朝鮮・朝鮮時代 19世紀

全体に青みがかった染付で、ブドウとリスを描いています。
リスが大きな尻尾を立てて蔓を渡っています。
浮世絵は6月23日までの前期と6月25日からの後期で全点展示替えされます。
「難波屋おきた」 喜多川歌麿 大判錦絵 寛政5年(1793)

前期の展示です。
浅草の水茶屋・難波屋の看板娘おきたを描いていて、今で言う喫茶店の
メイドさんのブロマイドです。
牡丹唐草模様の帯を締め、お茶を運ぶ姿が雲母摺りの背景に浮き上がっています。
「富嶽三十六景 凱風快晴」 葛飾北斎 天保2-5年(1831-34)

前期の展示です。
後期には「神奈川沖浪裏」が展示されます。
「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」 歌川国芳
大判錦絵3枚続 嘉永3~5年(1850-1852)
滝沢馬琴の「椿説弓張月」の一場面で、讃岐院(崇徳上皇)に遣わされた
鰐鮫と烏天狗が、琉球に渡ろうとして海で嵐に遭った源為朝父子を救助しています。
大判を3枚並べて一つの絵にした躍動的な画面には迫力があります。
史実では、崇徳上皇は保元の乱に敗れ、讃岐に流されて、そこで憤死しています。
源為朝は崇徳上皇に従って戦い、捕えられて伊豆大島に流されています。
展示室6のテーマは「風待月の茶」です。
風待月は旧暦六月のことで、夏の盛りに風を待つ頃です。
「瀧図短冊」 冷泉為恭 紙本墨画 江戸時代・19世紀
流れ落ちる瀧の絵の両側に菅原道真の歌が上下に分かれて書かれています。
宇多上皇の吉野宮瀧御幸のお供の折に詠んだものです。
水ひきに白いとはへて織るはたは
たびの衣にたちやかさねむ
「古染付葡萄棚文水指」 明時代 17世紀
古染付とは明の天啓年間(1621-27)に景徳鎮で焼かれた染付雑器の
日本での呼び名です。
同じ形の水指が出光美術館で開かれている、「古染付と祥瑞展」にも
展示されています。
「古染付と祥瑞展」の記事です。
「祥瑞水玉文茶碗」 明時代 17世紀

祥瑞(しょんずい)とは日本の茶人の注文により景徳鎮で焼かれた
染付磁器のことです。
小振りの茶碗で、鮮やかな青色の中に浮かんだ白い水玉が際立っています。
「藤原兼輔像」 紙本墨画淡彩 鎌倉時代 13世紀 重要美術品
茶室床の間の掛軸で、兼輔の歌も書かれています。
みじかよのふけゆくまゝにたかさごの みねのまつかぜふくかとぞきく
展覧会のHPです。
次回の展覧会はコレクション展、「曼荼羅展 宇宙は神仏で充満する!」です。
会期は7月27日(土)~9月1日(日)です。

銀座
「ザ・ダージリン 銀座コア店」は銀座コアの1階にある紅茶専門店です。
場所は中央区銀座5-8-20です。



ダージリン茶のお店で、約50席の店内は全席禁煙、窓側の席は外からもよく見えます。


紅茶は10の茶園から選びます。
メニューにそれぞれの特徴が書いてあり、香りや渋さが★の数で表されています。

ケーキセット1100円を注文しました。
紅茶単品は800円です。
紅茶はテイスティングカップで淹れ、後でお湯を注ぎ足すこともできます。
こちらはマーガレットホープに、白桃とクランベリーのゼリーです。


カップはウェッジウッド、お皿はロイヤルドルトンです。
マーガレットホープはくせが無く、上品な味わいです。
白桃とクランベリーのゼリーはほど良い甘さで、お茶とよく合います。
こちらはグームティーで、マーガレットホープに比べ、味も香りも強めです。


とろりと優しい甘さの紅茶のクレームブリュレにはアイスクリームが付いています。

銀座四丁目の交差点近くで、手頃な値段で美味しい紅茶をのんびり楽しめるお店です。
松坂屋銀座店は建替えのため6月30日で閉店するので、閉店セール中でした。


chariot
「ザ・ダージリン 銀座コア店」は銀座コアの1階にある紅茶専門店です。
場所は中央区銀座5-8-20です。



ダージリン茶のお店で、約50席の店内は全席禁煙、窓側の席は外からもよく見えます。


紅茶は10の茶園から選びます。
メニューにそれぞれの特徴が書いてあり、香りや渋さが★の数で表されています。

ケーキセット1100円を注文しました。
紅茶単品は800円です。
紅茶はテイスティングカップで淹れ、後でお湯を注ぎ足すこともできます。
こちらはマーガレットホープに、白桃とクランベリーのゼリーです。


カップはウェッジウッド、お皿はロイヤルドルトンです。
マーガレットホープはくせが無く、上品な味わいです。
白桃とクランベリーのゼリーはほど良い甘さで、お茶とよく合います。
こちらはグームティーで、マーガレットホープに比べ、味も香りも強めです。


とろりと優しい甘さの紅茶のクレームブリュレにはアイスクリームが付いています。

銀座四丁目の交差点近くで、手頃な値段で美味しい紅茶をのんびり楽しめるお店です。
松坂屋銀座店は建替えのため6月30日で閉店するので、閉店セール中でした。


渋谷
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、「レオ・レオニ 絵本の仕事」展が
開かれています。
会期は8月4日(日)までで、会期中は無休です。
この後、北九州市立美術館分館、刈谷市美術館へ巡回します。

「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」などの作品で
日本でも親しまれている絵本作家、レオン・フレデリックの作品展です。
展覧会では絵本原画や資料約100点、油彩や彫刻など約30点が展示され、
絵本も置いてあって読むことが出来ます。
レオ・レオニ(1910~1999)はオランダのアムステルダム生まれで、
一家はイタリアのジェノバに移住し、レオニはジェノバ大学経済/商学部を
卒業しています。
アートディレクターとして働いていましたが、ムッソリーニ政権のイタリアで
1938年に人種法が制定されると、ユダヤ人であるレオニは1932年にアメリカに
亡命します。
49歳のときに、孫のためにつくった「あおくんときいろちゃん」で、
初めて絵本制作を手がけます。
戦後はアメリカとイタリアに住んで、油彩、水彩、色鉛筆、コラージュなど
さまざまな技法を使って、40冊近くの絵本を発表しています。
I 個性を生かして―ちょっぴりかわり者のはなし
自分らしくあることの大切さを伝えています。
「フレデリック」 パステル、コラージュ 1967年
ねずみの仲間たちが冬に備えてせっせと働いている間もフレデリックは何もせず、
ただじっとしています。
冬になった穴倉の中でフレデリックは何をしたのでしょうか。
芸術家の役割を述べたお話です。
「マシューのゆめ」 鉛筆、水彩、コラージュ 1991年

貧しいねずみの両親はマシューが医者になることを期待しますが、
美術館で「ここに世界がまるごとある」ことを発見したマシューは
絵描きになることを宣言します。
レオニ自身について語っているお話といえます。
ねずみたちの鑑賞している絵はジョアン・ミロ風で、レオニは
キリコやキュビズム時代のピカソの作品を見て育っています。
「コーネリアス」 水彩、パステル、コラージュ 1983年

ワニのコーネリアスは立って歩く変わり者で、とうとう猿から逆立ちまで習います。
仲間たちは見向きもしませんでしたが・・・。
他のワニたちからはかなり不審の目で見られているようです。
II 自分は自分―みんなとちがうことは すばらしいこと
本来の自分を発見しようと苦悩する主人公たちのお話です。
「アレクサンダとぜんまいねずみ」 コラージュ 1969年

ねずみのアレクサンダは人に可愛がられているぜんまい仕掛けのねずみの
ウィリーがうらやましくて、まほう使いのトカゲに自分をぜんまいねずみに
してくれるように頼みます。
桜の花や千代紙の模様など、日本のデザインも入った作品です。
「さかなはさかな」 色鉛筆 1971年

陸の世界を見てきたカエルの話を聞いたさかなは自分もそれを見たくなります。
水中の感じを色鉛筆でうまく表しています。
「ペツェッティーノ」 クレヨン、コラージュ 1975年

自分は何かのぶぶんひんだと思ったペツェッティーノは
何のぶぶんひんなのかを探しに行きます。
自分探しの旅で得たものは・・・。
III 自分を見失って―よくばりすぎはよくない
自分を見失っておろかなことをしてしまうお話です。
「せかいいちおおきなうち」 色鉛筆、鉛筆 1968年

世界一大きな家を持ちたいと願ったカタツムリがどうなったか。
「シオドアとものいうきのこ」 コラージュ 1971年

音を出すきのこを見付けたねずみのシオドアは、きのこが「ねずみが一番偉い」と
言っているのだと仲間に嘘を付きます。
シオドアは仲間たちから王様としてとしてあがめられますが・・・。
IV 知恵と勇気―小さなかしこいゆう者たちのはなし
小さなものたちが知恵と勇気で困難を乗り越え、目的を遂げます。
「あいうえおのき」 水彩 1968年

木の葉の上でくらしていた文字たちが集まって、言葉をつくり出します。
そして平和を求めるメッセージをつくって大統領に届けに行きます。
1968年はベトナム戦争に行き詰ったジョンソン大統領が北爆の一部停止と
次期大統領選挙への不出馬を表明した年でもあります。
「ひとあしひとあし」 水彩、パステル、コラージュ 1960年
シャクトリムシはフラミンゴの首の長さでも、ハチドリの全長でも何でも
測りますが、ナイチンゲールから自分の歌の長さを測らないと朝ごはんに
してしまうと言われます。
この難題をどう解決するのかと絵本を読んでみて、なるほどと感心しました。
デザイナーとしてすぐれていたレオ二の作品は色彩が明るく、コラージュや
色鉛筆など技法も物語とよく合っています。
話の内容も、自分とは何かという、アイデンティティーに関わるもので、
読んでいて自分自身の問題として共感できるところが魅力です。
レオニは子どもの頃、外界との接触が怖くて、ガラスの飼育器の中に
小石や植物を入れてトカゲやカタツムリなどを飼い、自分だけの世界を
つくっていたそうです。
その小さな世界から、世界中の子どもたちの心に届く物語が生まれた
ことになります。
私が行ったのは日曜日の開館時間のすこし後でしたが、すでに大勢の
親子連れの来館者でにぎわっていました。
楽しそうなグッズもたくさん販売されています。
展覧会のHPです。
Bunkamuraザ・ミュージアムの次回の展覧会は「レオナール・フジタ展」です。
会期は8月10日(土)から10月14日(日)まで、会期中は無休です。

chariot
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、「レオ・レオニ 絵本の仕事」展が
開かれています。
会期は8月4日(日)までで、会期中は無休です。
この後、北九州市立美術館分館、刈谷市美術館へ巡回します。

「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」などの作品で
日本でも親しまれている絵本作家、レオン・フレデリックの作品展です。
展覧会では絵本原画や資料約100点、油彩や彫刻など約30点が展示され、
絵本も置いてあって読むことが出来ます。
レオ・レオニ(1910~1999)はオランダのアムステルダム生まれで、
一家はイタリアのジェノバに移住し、レオニはジェノバ大学経済/商学部を
卒業しています。
アートディレクターとして働いていましたが、ムッソリーニ政権のイタリアで
1938年に人種法が制定されると、ユダヤ人であるレオニは1932年にアメリカに
亡命します。
49歳のときに、孫のためにつくった「あおくんときいろちゃん」で、
初めて絵本制作を手がけます。
戦後はアメリカとイタリアに住んで、油彩、水彩、色鉛筆、コラージュなど
さまざまな技法を使って、40冊近くの絵本を発表しています。
I 個性を生かして―ちょっぴりかわり者のはなし
自分らしくあることの大切さを伝えています。
「フレデリック」 パステル、コラージュ 1967年
ねずみの仲間たちが冬に備えてせっせと働いている間もフレデリックは何もせず、
ただじっとしています。
冬になった穴倉の中でフレデリックは何をしたのでしょうか。
芸術家の役割を述べたお話です。
「マシューのゆめ」 鉛筆、水彩、コラージュ 1991年

貧しいねずみの両親はマシューが医者になることを期待しますが、
美術館で「ここに世界がまるごとある」ことを発見したマシューは
絵描きになることを宣言します。
レオニ自身について語っているお話といえます。
ねずみたちの鑑賞している絵はジョアン・ミロ風で、レオニは
キリコやキュビズム時代のピカソの作品を見て育っています。
「コーネリアス」 水彩、パステル、コラージュ 1983年

ワニのコーネリアスは立って歩く変わり者で、とうとう猿から逆立ちまで習います。
仲間たちは見向きもしませんでしたが・・・。
他のワニたちからはかなり不審の目で見られているようです。
II 自分は自分―みんなとちがうことは すばらしいこと
本来の自分を発見しようと苦悩する主人公たちのお話です。
「アレクサンダとぜんまいねずみ」 コラージュ 1969年

ねずみのアレクサンダは人に可愛がられているぜんまい仕掛けのねずみの
ウィリーがうらやましくて、まほう使いのトカゲに自分をぜんまいねずみに
してくれるように頼みます。
桜の花や千代紙の模様など、日本のデザインも入った作品です。
「さかなはさかな」 色鉛筆 1971年

陸の世界を見てきたカエルの話を聞いたさかなは自分もそれを見たくなります。
水中の感じを色鉛筆でうまく表しています。
「ペツェッティーノ」 クレヨン、コラージュ 1975年

自分は何かのぶぶんひんだと思ったペツェッティーノは
何のぶぶんひんなのかを探しに行きます。
自分探しの旅で得たものは・・・。
III 自分を見失って―よくばりすぎはよくない
自分を見失っておろかなことをしてしまうお話です。
「せかいいちおおきなうち」 色鉛筆、鉛筆 1968年

世界一大きな家を持ちたいと願ったカタツムリがどうなったか。
「シオドアとものいうきのこ」 コラージュ 1971年

音を出すきのこを見付けたねずみのシオドアは、きのこが「ねずみが一番偉い」と
言っているのだと仲間に嘘を付きます。
シオドアは仲間たちから王様としてとしてあがめられますが・・・。
IV 知恵と勇気―小さなかしこいゆう者たちのはなし
小さなものたちが知恵と勇気で困難を乗り越え、目的を遂げます。
「あいうえおのき」 水彩 1968年

木の葉の上でくらしていた文字たちが集まって、言葉をつくり出します。
そして平和を求めるメッセージをつくって大統領に届けに行きます。
1968年はベトナム戦争に行き詰ったジョンソン大統領が北爆の一部停止と
次期大統領選挙への不出馬を表明した年でもあります。
「ひとあしひとあし」 水彩、パステル、コラージュ 1960年
シャクトリムシはフラミンゴの首の長さでも、ハチドリの全長でも何でも
測りますが、ナイチンゲールから自分の歌の長さを測らないと朝ごはんに
してしまうと言われます。
この難題をどう解決するのかと絵本を読んでみて、なるほどと感心しました。
デザイナーとしてすぐれていたレオ二の作品は色彩が明るく、コラージュや
色鉛筆など技法も物語とよく合っています。
話の内容も、自分とは何かという、アイデンティティーに関わるもので、
読んでいて自分自身の問題として共感できるところが魅力です。
レオニは子どもの頃、外界との接触が怖くて、ガラスの飼育器の中に
小石や植物を入れてトカゲやカタツムリなどを飼い、自分だけの世界を
つくっていたそうです。
その小さな世界から、世界中の子どもたちの心に届く物語が生まれた
ことになります。
私が行ったのは日曜日の開館時間のすこし後でしたが、すでに大勢の
親子連れの来館者でにぎわっていました。
楽しそうなグッズもたくさん販売されています。
展覧会のHPです。
Bunkamuraザ・ミュージアムの次回の展覧会は「レオナール・フジタ展」です。
会期は8月10日(土)から10月14日(日)まで、会期中は無休です。

銀座
銀座の日動画廊では「藤本東一良展」が開かれています。
会期は7月3日(水)まで、日曜日はお休みです。
光風会、日展で制作を続けた藤本東一良(1913~1998)の生誕100年を
記念しての展覧会です。
フランス各地を描いた作品を中心に展示されています。
「ニース旧港」 12号 1998年

思い切り良く使われた黄色やオレンジ色が印象的な、明るく暖かな
雰囲気の作品です。
「伊豆の正月」 50号
フランスの作品が多いですが、日本の風景もあります。
入江の浜に揚げられた漁船の並ぶ光景を描いています。
船体は青く、背後の山一面が強い黄色に塗られた、
フォーヴィズム的で迫力のある画面です。
銀座の七夕飾り


銀座四丁目交差点の花屋さん

chariot
銀座の日動画廊では「藤本東一良展」が開かれています。
会期は7月3日(水)まで、日曜日はお休みです。
光風会、日展で制作を続けた藤本東一良(1913~1998)の生誕100年を
記念しての展覧会です。
フランス各地を描いた作品を中心に展示されています。
「ニース旧港」 12号 1998年

思い切り良く使われた黄色やオレンジ色が印象的な、明るく暖かな
雰囲気の作品です。
「伊豆の正月」 50号
フランスの作品が多いですが、日本の風景もあります。
入江の浜に揚げられた漁船の並ぶ光景を描いています。
船体は青く、背後の山一面が強い黄色に塗られた、
フォーヴィズム的で迫力のある画面です。
銀座の七夕飾り


銀座四丁目交差点の花屋さん

東京・二重橋前
丸ノ内ブリックスクエアの三菱一号館美術館の1階にあるミュージアムカフェ、
「CAFE 1894」に行ってきました。
場所は千代田区丸の内2-6-2です。

以前の「CAFE 1894」の記事です。





「クラークコレクション展」が終わって美術館の閉館している時でしたが、
休日の11時のオープンから30分でほぼ満席になりました。
2時までのランチタイムのメニューは4種類あります。

ハヤシライス1000円は見た目にもきれいで、コクがあり、ワインの風味も
感じられて美味しいです。
美術館休館日の限定メニューのようです。


こちらは季節の煮込みランチ1380円です。
鶏モモ肉、トマトなどとポテトで、マイルドな味です。


ハヤシライスにはプリンが付きます。

セットのコーヒー300円はしっかりした苦味で美味しいです。
クラシックな雰囲気の中でゆったりとランチを楽しみました。
chariot
丸ノ内ブリックスクエアの三菱一号館美術館の1階にあるミュージアムカフェ、
「CAFE 1894」に行ってきました。
場所は千代田区丸の内2-6-2です。

以前の「CAFE 1894」の記事です。





「クラークコレクション展」が終わって美術館の閉館している時でしたが、
休日の11時のオープンから30分でほぼ満席になりました。
2時までのランチタイムのメニューは4種類あります。

ハヤシライス1000円は見た目にもきれいで、コクがあり、ワインの風味も
感じられて美味しいです。
美術館休館日の限定メニューのようです。


こちらは季節の煮込みランチ1380円です。
鶏モモ肉、トマトなどとポテトで、マイルドな味です。


ハヤシライスにはプリンが付きます。

セットのコーヒー300円はしっかりした苦味で美味しいです。
クラシックな雰囲気の中でゆったりとランチを楽しみました。
御茶ノ水・新御茶ノ水
「銀座コージーコーナー お茶の水店」は御茶ノ水駅前の新お茶の水ビル・
サンクレール商店街の地下1階にあります。
場所は千代田区神田駿河台4-3です。
おなじみの紅い色の外観で、すぐコージーコーナーだと分かります。


約80席の広い店内は分煙式で、スイーツのお店ですがランチもあり、
ランチタイムは禁煙です。
インテリアはちょっとクラシックな雰囲気につくってあり、天井照明は
ステンドグラスになっています。
BGMは静かなピアノ曲でした。


ランチの海老アボカドジェノベーゼ980円はとろりとして美味しいです。

セットのコーヒー250円は薄めで、すっきりおだやかな味です。
カップはNIKKOです。

古くからのお店らしく、こなれて安心感のあるお店です。
「銀座コージーコーナー 銀座一丁目本店」の記事です。
あちこちに咲いているアジサイとタチアオイです。

白もすがすがしいです。



湯島の霊雲寺のアジサイ

霊雲寺のタチアオイ

東京大学構内のタチアオイ





ニチニチソウ

マリーゴールド

chariot
「銀座コージーコーナー お茶の水店」は御茶ノ水駅前の新お茶の水ビル・
サンクレール商店街の地下1階にあります。
場所は千代田区神田駿河台4-3です。
おなじみの紅い色の外観で、すぐコージーコーナーだと分かります。


約80席の広い店内は分煙式で、スイーツのお店ですがランチもあり、
ランチタイムは禁煙です。
インテリアはちょっとクラシックな雰囲気につくってあり、天井照明は
ステンドグラスになっています。
BGMは静かなピアノ曲でした。


ランチの海老アボカドジェノベーゼ980円はとろりとして美味しいです。

セットのコーヒー250円は薄めで、すっきりおだやかな味です。
カップはNIKKOです。

古くからのお店らしく、こなれて安心感のあるお店です。
「銀座コージーコーナー 銀座一丁目本店」の記事です。
あちこちに咲いているアジサイとタチアオイです。

白もすがすがしいです。



湯島の霊雲寺のアジサイ

霊雲寺のタチアオイ

東京大学構内のタチアオイ





ニチニチソウ

マリーゴールド
