上野
「カフェ・ラ・ミル上野広小路店」は上野広小路から上野駅に向かって
行って右側、上野亀井堂のビルの2階です。
場所は台東区上野4-5-6です。

50席ほどのお店で、漆喰壁と木調の店内は壁で小部屋に分けた
分煙になっています。
BGMは静かなクラシックでした。

窓から隣のABABと中央通りが見えます。




エビとアボカドシーザーサラダのパンケーキセット1100円です。

焼き立てのパンケーキは甘さが控えめで、コーヒーはコクがあって美味しいです。
カップはNIKKOです。
休日の午後は混むようですが、ていねいな応対のお店でくつろげます。
オープンしたのは、店員さんによれば「20年ほど前のバブルの頃でして」との
ことですが、今はしっくりとこなれたお店になっています。
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「カフェ・ラ・ミル上野広小路店」は上野広小路から上野駅に向かって
行って右側、上野亀井堂のビルの2階です。
場所は台東区上野4-5-6です。

50席ほどのお店で、漆喰壁と木調の店内は壁で小部屋に分けた
分煙になっています。
BGMは静かなクラシックでした。

窓から隣のABABと中央通りが見えます。




エビとアボカドシーザーサラダのパンケーキセット1100円です。

焼き立てのパンケーキは甘さが控えめで、コーヒーはコクがあって美味しいです。
カップはNIKKOです。
休日の午後は混むようですが、ていねいな応対のお店でくつろげます。
オープンしたのは、店員さんによれば「20年ほど前のバブルの頃でして」との
ことですが、今はしっくりとこなれたお店になっています。
日本橋
日本橋高島屋美術画廊Xでは「王舒野展−分界なき世界・反造形の視覚-」が
開かれています。
会期は12月9日(月)までです。
王舒野(ワン シュウイエ)さん(1963~)は中国黒龍江省生まれで、
現・清華大学美術学院を卒業後、1990年に来日しています。
王さんは「涌筆(ゆうひつ)」という細かい筆遣いによる技法で、
対象をおぼろげに浮かび上がらせています。
西洋東洋の思想、絵画技法の差を溶解し、違いを超越した世界を
描き出そうとしているとのことです。
雲岡石窟第20窟(如来坐像)の時空ヌード・即(83)
油彩、キャンバス 2013年

雲岡石窟は中国山西省にある、4世紀の北魏時代に彫られた石窟寺院で、
第20窟はその中の代表的な石窟です。
縦2m近い大きな作品で、伝統芸術をモチーフにしながら、具象を超えた
造形を見せています。
雲岡石窟第20窟(如来坐像)の時空ヌード・即(85)
油彩、キャンバス 2013年

雲岡石窟第20窟(如来坐像)の時空ヌード・即(86)
墨、麻紙 2013年

素材が墨と麻紙なので、色彩に落ち着きがあります。
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日本橋高島屋美術画廊Xでは「王舒野展−分界なき世界・反造形の視覚-」が
開かれています。
会期は12月9日(月)までです。
王舒野(ワン シュウイエ)さん(1963~)は中国黒龍江省生まれで、
現・清華大学美術学院を卒業後、1990年に来日しています。
王さんは「涌筆(ゆうひつ)」という細かい筆遣いによる技法で、
対象をおぼろげに浮かび上がらせています。
西洋東洋の思想、絵画技法の差を溶解し、違いを超越した世界を
描き出そうとしているとのことです。
雲岡石窟第20窟(如来坐像)の時空ヌード・即(83)
油彩、キャンバス 2013年

雲岡石窟は中国山西省にある、4世紀の北魏時代に彫られた石窟寺院で、
第20窟はその中の代表的な石窟です。
縦2m近い大きな作品で、伝統芸術をモチーフにしながら、具象を超えた
造形を見せています。
雲岡石窟第20窟(如来坐像)の時空ヌード・即(85)
油彩、キャンバス 2013年

雲岡石窟第20窟(如来坐像)の時空ヌード・即(86)
墨、麻紙 2013年

素材が墨と麻紙なので、色彩に落ち着きがあります。
上野
「ハードロックカフェ上野駅 東京」に行ってきました。

分煙式で、禁煙席は窓が無いので、ちょっと狭い感じがします。
1ヶ月ほど前にに行った時の写真なので、ハロウィンの飾り付けがしてあります。

フレンチトーストのモーニングセット580円です。

店内のスクリーンでロックミュージックのビデオをあれこれ眺めます。
エルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」が流れていました。
1957年の曲で、黒の革ジャン姿の若いエルヴィスです。

こちらはトム・ジョーンズの「デライラ」です。
1968年の曲です。

懐かしのロックシーンを楽しみながらのひとときでした。
以前の「ハードロックカフェ上野駅 東京」の記事です。
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「ハードロックカフェ上野駅 東京」に行ってきました。

分煙式で、禁煙席は窓が無いので、ちょっと狭い感じがします。
1ヶ月ほど前にに行った時の写真なので、ハロウィンの飾り付けがしてあります。

フレンチトーストのモーニングセット580円です。

店内のスクリーンでロックミュージックのビデオをあれこれ眺めます。
エルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」が流れていました。
1957年の曲で、黒の革ジャン姿の若いエルヴィスです。

こちらはトム・ジョーンズの「デライラ」です。
1968年の曲です。

懐かしのロックシーンを楽しみながらのひとときでした。
以前の「ハードロックカフェ上野駅 東京」の記事です。
銀座
銀座の日動画廊では12月3日(火)まで、「吉川龍展―世界のかけら―」が
開かれています。
日曜日はお休みです。
吉川龍(よしかわりょう)さん(1971~)は栃木県益子町出身で、
東京藝術大学油画専攻を卒業し、修士課程絵画専攻を終了しています。
昭和会作家で、日動画廊ではよく出展されています。
今度の個展は約40点の展示です。
日の光に浮かぶシルエットを題材にした作品が中心で、水辺、公園、街角などの
情景の中の波のざわめき、人影、木漏れ日など、光と影の見せる一瞬の印象を
描いています。
「ツキアカリ」 ミクストメディア 30F

昼の光景を描いた作品が多いのですが、この作品は夜の月です。
厚く銀色に塗られた満月が輝き、星座のような青い光が煌いています。
神秘的で、日本画のような雰囲気があります。
吉川龍さんのHPです。
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銀座の日動画廊では12月3日(火)まで、「吉川龍展―世界のかけら―」が
開かれています。
日曜日はお休みです。
吉川龍(よしかわりょう)さん(1971~)は栃木県益子町出身で、
東京藝術大学油画専攻を卒業し、修士課程絵画専攻を終了しています。
昭和会作家で、日動画廊ではよく出展されています。
今度の個展は約40点の展示です。
日の光に浮かぶシルエットを題材にした作品が中心で、水辺、公園、街角などの
情景の中の波のざわめき、人影、木漏れ日など、光と影の見せる一瞬の印象を
描いています。
「ツキアカリ」 ミクストメディア 30F

昼の光景を描いた作品が多いのですが、この作品は夜の月です。
厚く銀色に塗られた満月が輝き、星座のような青い光が煌いています。
神秘的で、日本画のような雰囲気があります。
吉川龍さんのHPです。
京橋
京橋の「デンマーク・ザ・ロイヤルカフェテラス」に、また行ってきました。
今年、2013年4月に東京スクエアガーデンに合わせてオープンしたお店で
場所は中央区京橋三丁目1番です。




豚肉と野菜の角切りソテーのランチセット1000円です。
「20食限定」の言葉に惹かれて、注文しました。

デニッシュはほんのり甘く、なかなか結構なランチです。
お皿はやはりロイヤルコペンハーゲンです。
明るく清潔な雰囲気のお店でのランチタイムでした。
5月に「デンマーク・ザ・ロイヤルカフェテラス」に行ったときの記事です。
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京橋の「デンマーク・ザ・ロイヤルカフェテラス」に、また行ってきました。
今年、2013年4月に東京スクエアガーデンに合わせてオープンしたお店で
場所は中央区京橋三丁目1番です。




豚肉と野菜の角切りソテーのランチセット1000円です。
「20食限定」の言葉に惹かれて、注文しました。

デニッシュはほんのり甘く、なかなか結構なランチです。
お皿はやはりロイヤルコペンハーゲンです。
明るく清潔な雰囲気のお店でのランチタイムでした。
5月に「デンマーク・ザ・ロイヤルカフェテラス」に行ったときの記事です。
六本木・乃木坂
六本木のサントリー美術館では、平等院鳳凰堂平成修理記念、
「天上の舞 飛天の美」展が開かれています。
会期は2014年1月13日(月・祝)まで、休館日は火曜日です。
12月16日までの前期と18日からの後期で一部展示替えがあります。

現在修理中の宇治平等院鳳凰堂は来年、2014年に落慶を迎えます。
これを記念して、国宝、雲中供養菩薩像や国宝、阿弥陀如来坐像光背飛天などを
公開するものです。
併せて、空中で舞う天人である飛天のさまざまな姿を展示する展覧会です。
『仏伝浮彫「マーラの誘惑・降魔成道・初転法輪」』
ガンダーラ 2~3世紀 龍谷大学

マーラは魔神で、釈迦の禅定を阻むため美しい娘を送って誘惑しますが、
釈迦は惑わされせん。
この場面の上の部分に、空に浮かんで天衣に包んだ花を散らしている
飛天を彫り出しています。
「飛天伽鳥八花鏡」 唐 8世紀 五島美術館 重要文化財


西域から中国に飛んできた飛天は神仙思想と融合し、長い天衣を
なびかせた姿になります。
飛天と人頭鳥身の迦陵頻伽(かりょうびんが)が表された鏡です。
「仏三尊塼仏(川原寺裏山出土)」
飛鳥時代 7世紀 奈良・明日香村教育委員会 重要文化財

塼(せん)は浮き彫りを型取りして焼成した、レンガの一種です。
両脇侍の上に天衣をなびかせて飛天が舞っています。
「飛天(法隆寺天蓋付属)」
飛鳥時代 7世紀 奈良・法隆寺 重要文化財

蓮華座に乗って琵琶を奏でる飛天で、空を舞う飛天とは異なる様式です。
天衣と植物文が合わさって、光背のような効果を生んでいます。
「紺紙金字一切経 大般若波羅蜜多経 巻第十四」
平安時代 12世紀 岩手・中尊寺大長寿院 国宝


平泉の中尊寺に伝わる多くの経巻の一つで、中尊寺経と呼ばれ、
奥州藤原氏の栄華を偲ばせます。
大般若波羅蜜多経は三蔵法師玄奘がインドなどから唐に持ち帰り、
自ら指揮して漢訳した経典類です。
見返しに、二人の菩薩が舞っている姿が描かれています。
「阿弥陀二十五菩薩来迎図」
鎌倉時代 13~14世紀 福島県立博物館 重要文化財



来迎図は臨終を迎えた人を阿弥陀如来が迎えに来る様子を描いたものです。
菩薩と一緒に飛天も舞い降りていて、地上には花が咲き、紅梅には
鶯が鳴いています。
絵の周囲には楽器と天衣が描かれていて、天上の奏楽を表し、
極楽浄土を現出しています。
「二十五菩薩および飛天像残欠」
平安時代 12世紀 岩手・二十五菩薩像保存委員会

阿弥陀二十五菩薩と飛天を立体像としたもので、とても珍しい作例ということです。
中尊寺関連の諸仏と思われ、かなりの部分が失われています。
身をくねらせた飛天は残欠となってもなお空に舞っているようです。
平等院鳳凰堂からは本尊、阿弥陀如来坐像の光背飛天6躯すべてと、
壁面上部に掛けられている雲中供養菩薩像52躯のうち、14躯が飛来しています。


「阿弥陀如来坐像光背飛天」 天喜元年(1053) 京都・平等院 国宝

平安時代を代表する仏師、定朝(じょうちょう)の工房による制作です。
片膝を立て、腕を曲げて、顔をやや傾けた姿は軽やかでこの上なく優美繊細、
平安期の浄土教美術の頂点を見せてくれます。
「雲中供養菩薩像」 天喜元年(1053) 京都・平等院 国宝


雲に乗って楽を奏したり、合掌するさまざまな菩薩が彫られています。
光背飛天とともに、優美極まりないお姿です。
「雲中供養菩薩像(南26)彩色想定復元模刻」
村上清作 彩色:荒木かおり 截金:江里佐代子
装飾金具:藤川泰三 京都・平等院
雲中供養菩薩の1躯を創作時の状態を想定した復元模刻です。
シンバルのような楽器を奏する菩薩で、肌は白く、群青の青や緑青の緑で彩色し、
装飾には金箔を押し、天衣には截金(きりかね)を施した、鮮やかな像です。
平等院鳳凰堂も創建当時はまさに鳳凰が羽根を拡げたように華麗な姿だった
ことでしょう。
「雲中供養菩薩像」の模刻像の1躯に実際に触れることが出来ます。
この模刻像はオリジナルの代役として鳳凰堂に掛けられる予定なので、
触れれば結縁(けちえん)が叶うことになるでしょう。

平等院の修理が終われば雲中供養菩薩や光背飛天は二度と間近に観ることは
出来ません。
何とも素晴らしい機会にめぐり合えたもので、今度の展覧会はとても貴重です。

展覧会のHPです。
サントリー美術館の次回の展覧会は「IMARI/伊万里」展です。
会期は2014年 1月25日(土)から3月16日(日)までです。

東京ミッドタウンのクリスマス飾りです。

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六本木のサントリー美術館では、平等院鳳凰堂平成修理記念、
「天上の舞 飛天の美」展が開かれています。
会期は2014年1月13日(月・祝)まで、休館日は火曜日です。
12月16日までの前期と18日からの後期で一部展示替えがあります。

現在修理中の宇治平等院鳳凰堂は来年、2014年に落慶を迎えます。
これを記念して、国宝、雲中供養菩薩像や国宝、阿弥陀如来坐像光背飛天などを
公開するものです。
併せて、空中で舞う天人である飛天のさまざまな姿を展示する展覧会です。
『仏伝浮彫「マーラの誘惑・降魔成道・初転法輪」』
ガンダーラ 2~3世紀 龍谷大学

マーラは魔神で、釈迦の禅定を阻むため美しい娘を送って誘惑しますが、
釈迦は惑わされせん。
この場面の上の部分に、空に浮かんで天衣に包んだ花を散らしている
飛天を彫り出しています。
「飛天伽鳥八花鏡」 唐 8世紀 五島美術館 重要文化財


西域から中国に飛んできた飛天は神仙思想と融合し、長い天衣を
なびかせた姿になります。
飛天と人頭鳥身の迦陵頻伽(かりょうびんが)が表された鏡です。
「仏三尊塼仏(川原寺裏山出土)」
飛鳥時代 7世紀 奈良・明日香村教育委員会 重要文化財

塼(せん)は浮き彫りを型取りして焼成した、レンガの一種です。
両脇侍の上に天衣をなびかせて飛天が舞っています。
「飛天(法隆寺天蓋付属)」
飛鳥時代 7世紀 奈良・法隆寺 重要文化財

蓮華座に乗って琵琶を奏でる飛天で、空を舞う飛天とは異なる様式です。
天衣と植物文が合わさって、光背のような効果を生んでいます。
「紺紙金字一切経 大般若波羅蜜多経 巻第十四」
平安時代 12世紀 岩手・中尊寺大長寿院 国宝


平泉の中尊寺に伝わる多くの経巻の一つで、中尊寺経と呼ばれ、
奥州藤原氏の栄華を偲ばせます。
大般若波羅蜜多経は三蔵法師玄奘がインドなどから唐に持ち帰り、
自ら指揮して漢訳した経典類です。
見返しに、二人の菩薩が舞っている姿が描かれています。
「阿弥陀二十五菩薩来迎図」
鎌倉時代 13~14世紀 福島県立博物館 重要文化財



来迎図は臨終を迎えた人を阿弥陀如来が迎えに来る様子を描いたものです。
菩薩と一緒に飛天も舞い降りていて、地上には花が咲き、紅梅には
鶯が鳴いています。
絵の周囲には楽器と天衣が描かれていて、天上の奏楽を表し、
極楽浄土を現出しています。
「二十五菩薩および飛天像残欠」
平安時代 12世紀 岩手・二十五菩薩像保存委員会

阿弥陀二十五菩薩と飛天を立体像としたもので、とても珍しい作例ということです。
中尊寺関連の諸仏と思われ、かなりの部分が失われています。
身をくねらせた飛天は残欠となってもなお空に舞っているようです。
平等院鳳凰堂からは本尊、阿弥陀如来坐像の光背飛天6躯すべてと、
壁面上部に掛けられている雲中供養菩薩像52躯のうち、14躯が飛来しています。


「阿弥陀如来坐像光背飛天」 天喜元年(1053) 京都・平等院 国宝

平安時代を代表する仏師、定朝(じょうちょう)の工房による制作です。
片膝を立て、腕を曲げて、顔をやや傾けた姿は軽やかでこの上なく優美繊細、
平安期の浄土教美術の頂点を見せてくれます。
「雲中供養菩薩像」 天喜元年(1053) 京都・平等院 国宝


雲に乗って楽を奏したり、合掌するさまざまな菩薩が彫られています。
光背飛天とともに、優美極まりないお姿です。
「雲中供養菩薩像(南26)彩色想定復元模刻」
村上清作 彩色:荒木かおり 截金:江里佐代子
装飾金具:藤川泰三 京都・平等院
雲中供養菩薩の1躯を創作時の状態を想定した復元模刻です。
シンバルのような楽器を奏する菩薩で、肌は白く、群青の青や緑青の緑で彩色し、
装飾には金箔を押し、天衣には截金(きりかね)を施した、鮮やかな像です。
平等院鳳凰堂も創建当時はまさに鳳凰が羽根を拡げたように華麗な姿だった
ことでしょう。
「雲中供養菩薩像」の模刻像の1躯に実際に触れることが出来ます。
この模刻像はオリジナルの代役として鳳凰堂に掛けられる予定なので、
触れれば結縁(けちえん)が叶うことになるでしょう。

平等院の修理が終われば雲中供養菩薩や光背飛天は二度と間近に観ることは
出来ません。
何とも素晴らしい機会にめぐり合えたもので、今度の展覧会はとても貴重です。

展覧会のHPです。
サントリー美術館の次回の展覧会は「IMARI/伊万里」展です。
会期は2014年 1月25日(土)から3月16日(日)までです。

東京ミッドタウンのクリスマス飾りです。

銀座・日比谷
「VILA MOURA(ヴィラモウラ)銀座本店」は泰明小学校の向かいのビルの
地下1階にあります。
場所は中央区銀座6-2-3です。

ヴィラモウラはポルトガル南部の港町の名前です。
100席ほどの広いお店で、分煙式、店内はほの暗く、BGMにファド(Fado)が
流れています。

ファドはポルトガルの民族歌謡で、Fadoとは運命という意味で、
英語のFateに当たります。
ファドのライブもあります。

バルセロスのニワトリの楊枝入れです。
バルセロスは北部の町で、ニワトリがシンボルです。

休日のランチはサラダ、スープ、パン、コーヒーが付きます。


スープには卵、パンが入っていて、軽く香辛料の味がします。

ランチには2人で行ったので、それぞれタラのグラタンと鶏のオーブン焼きを
注文しました。
タラとジャガイモのグラタン1600円はたっぷりあって、お腹がいっぱいになります。

フランゴアサード(鶏のオーブン焼き)1400円です。

コーヒーはおだやかな味です。

お昼時はかなりのお客さんで賑わっていました。
気軽にポルトガル料理を楽しめるお店です。
猫のラベルの発泡ワイン、ガタオ・ヴィーニョ・ヴェルデは人気があるようです。

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「VILA MOURA(ヴィラモウラ)銀座本店」は泰明小学校の向かいのビルの
地下1階にあります。
場所は中央区銀座6-2-3です。

ヴィラモウラはポルトガル南部の港町の名前です。
100席ほどの広いお店で、分煙式、店内はほの暗く、BGMにファド(Fado)が
流れています。

ファドはポルトガルの民族歌謡で、Fadoとは運命という意味で、
英語のFateに当たります。
ファドのライブもあります。

バルセロスのニワトリの楊枝入れです。
バルセロスは北部の町で、ニワトリがシンボルです。

休日のランチはサラダ、スープ、パン、コーヒーが付きます。


スープには卵、パンが入っていて、軽く香辛料の味がします。

ランチには2人で行ったので、それぞれタラのグラタンと鶏のオーブン焼きを
注文しました。
タラとジャガイモのグラタン1600円はたっぷりあって、お腹がいっぱいになります。

フランゴアサード(鶏のオーブン焼き)1400円です。

コーヒーはおだやかな味です。

お昼時はかなりのお客さんで賑わっていました。
気軽にポルトガル料理を楽しめるお店です。
猫のラベルの発泡ワイン、ガタオ・ヴィーニョ・ヴェルデは人気があるようです。

上野
上野の東京都美術館で11月20日に開かれた、「ターナー展 ブロガーイベント
with スペシャルトーク」に行ってきました。
「ターナー展」の会期は12月18日(水)までです。

先ず、美術ジャーナリストの鈴木芳雄さん、アートディレクターの結城昌子さんの
トークショーを聴いた後、作品を鑑賞しました。
結城さんが朝日小学生新聞に連載している、「遊んでアーティスト」でも
ターナーの人気はとても高いそうです。
鈴木さんはターナー展のポスターのコピーを作った方で、コピーが出来上がるまでの
過程など、興味深い話を聴かせていただきました。

写真は美術館の許可を得て撮影したものです。
「スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船」
油彩、カンヴァス 1808年ターナーの画廊に展示


ナポレオン戦争(1803-1815)の時、フランスと友好関係にあった
デンマークのコペンハーゲンをイギリス海軍が攻撃し、軍艦を拿捕して
ポーツマスに寄港した時の光景で、ターナー自身が目撃しています。
デンマークの旗の上にイギリスの旗がひるがえり、船の帆は風に膨らみ、
海は波立っています。
「オレンジ公ウィリアム三世はオランダを発ち、荒れた海を越えて
1688年11月4日にトーベイ上陸」 油彩、カンヴァス 1832年発表

オランダ総督のウィレム三世がイングランドに上陸して、叔父の
ジェームズ二世を追放して、イングランド王ウィリアム三世として
即位した、名誉革命と呼ばれる事件を描いています。
実際に上陸した日の海は穏やかだったそうですが、劇的な場面にするため、
海を風で波立たせています。
雲間から差す光が海面を照らす印象的な状景です。

「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って
回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」
油彩、カンヴァス 1820年ロイヤル・アカデミー展出品


ラファエロがヴァティカン宮殿の回廊の装飾を依頼され、自分の作品を
並べて回廊を見上げながら構想を練っている様子を描いていて、
「小椅子の聖母」などが見えます。
ラ・フォルナリーナはラファエロの恋人とされる女性です。
作品はラファエロ没後300年を記念して、尊敬するラファエロを称揚すると共に、
自らも技を極めた巨匠であることを示そうとしているとのことで、ターナーの
心の中に描いた、理想のローマと云えます。
「レグルス」 油彩、カンヴァス 1828年発表、1837年加筆


マルクス・アティリウス・レグルスは古代ローマの将軍で、カルタゴとの
戦いに敗れて捕虜となり、ローマとの和平交渉を命じられたものの
失敗したため、まぶたを切られて失明したと云われています。
クロード・ロランに倣った構図で、レグルスが最後に観たであろう、
輝く朝日を受けた港の、まばゆく活き活きとした光景を描いています。
「チャイルド・ハロルドの巡礼―イタリア」
油彩、カンヴァス 1832年ロイヤル・アカデミー展出品



バイロンの長編詩、「チャイルド・ハロルドの巡礼」を基にした作品
とのことです。
広々として牧歌的な情景で、丘の上の古城や壊れた石橋には夕日が
当たっています。
こちらもクロード・ロラン風の絵で、ロマンチックでノスタルジーに
満ちた作品です。
一本松が大きく描かれていて、ターナーにとってもイタリア旅行で見た
松の印象が強かったのでしょう。
結城さんは、展覧会でどれか1点を持ち帰ってよいとしたらどれを選ぶか
考えながら観ることを奨めていましたが、私だったらこの絵を選びます。
『海の惨事(別名「難破した女囚船アンピトリテ号、
強風の中で見捨てられた女性と子どもたち」)』 油彩、カンヴァス 1835年頃?

当時のイギリスでは囚人を遠いオーストラリアに追放していました。
女性の囚人とその子どもたちを乗せたアンピトリテ号が嵐で難破し、
ほとんどの人が犠牲になった事件を題材にしています。
テオドール・ジェリコーが1819年に発表した「メデューズ号の筏」を
参考にしたということで、嵐に翻弄される筏にしがみつく女性と
子どもを描いています。
渦を巻いて荒れ狂う嵐の描写がすさまじく、「メデューズ号の筏」が
人のドラマであるのに対して、こちらは海のドラマです。
「湖に沈む太陽」 油彩、カンヴァス 1840-45年頃

晩年の作品は光や空気、そこから受ける感動そのものを表そうと
するようになります。
物体の形がはっきり見えなくなり、ほとんど抽象画に近くなってきます。
人に見せるためではなく、自分が描きたいから描いたといった絵です。
水彩画の小品も数多く展示されていて、どれもさらりと描かれ、
趣きがあります。
「ルツェルン湖とリギ山」 水彩、クレヨン、紙 1841-45年頃

「黄昏時のプンタ・デッラ・ドガーナ(税関舎)とサンタ・マリア・
デッラ・サルーテ教会をホテル・エウロパより望む」
鉛筆、水彩、ペンとインク、紙 1840年

ホテル・エウロパは今もヴェネツィアにあるホテルです。
「ドレスデン、テプリッツ、プラハ」 スケッチブック 鉛筆、紙 1835年

ヨーロッパ旅行中にドレスデンで買ったスケッチブックです。
プラハの景観が気に入ったようで、多く描いています。
ターナー愛用の金属製絵具箱

クロームイエロー、ウルトラマリン、ヴァーミリオンなどが入っています。
ターナーは特にクロームイエローを好んだそうです。
まだ、チューブ式絵具が開発されていないので、絵具の扱いも手間がかかりそうです。
パーティーでカップを手にしてくつろぐ、晩年のターナーの姿で、アルフレッド・
ドルセー伯爵の素描に基くリトグラフです。
美化して描かれたという若い頃の自画像とはかなり違って、小柄な老人です。


売店には紅茶やスカーフなど、グッズもいろいろ揃っています。


「ターナー展」には10月に行っているのですが、もう一度観ることが出来て、
改めてターナーの魅力をゆっくり味わいました。
「ターナー展」に行った時の記事です。
chariot
上野の東京都美術館で11月20日に開かれた、「ターナー展 ブロガーイベント
with スペシャルトーク」に行ってきました。
「ターナー展」の会期は12月18日(水)までです。

先ず、美術ジャーナリストの鈴木芳雄さん、アートディレクターの結城昌子さんの
トークショーを聴いた後、作品を鑑賞しました。
結城さんが朝日小学生新聞に連載している、「遊んでアーティスト」でも
ターナーの人気はとても高いそうです。
鈴木さんはターナー展のポスターのコピーを作った方で、コピーが出来上がるまでの
過程など、興味深い話を聴かせていただきました。

写真は美術館の許可を得て撮影したものです。
「スピットヘッド:ポーツマス港に入る拿捕された二隻のデンマーク船」
油彩、カンヴァス 1808年ターナーの画廊に展示


ナポレオン戦争(1803-1815)の時、フランスと友好関係にあった
デンマークのコペンハーゲンをイギリス海軍が攻撃し、軍艦を拿捕して
ポーツマスに寄港した時の光景で、ターナー自身が目撃しています。
デンマークの旗の上にイギリスの旗がひるがえり、船の帆は風に膨らみ、
海は波立っています。
「オレンジ公ウィリアム三世はオランダを発ち、荒れた海を越えて
1688年11月4日にトーベイ上陸」 油彩、カンヴァス 1832年発表

オランダ総督のウィレム三世がイングランドに上陸して、叔父の
ジェームズ二世を追放して、イングランド王ウィリアム三世として
即位した、名誉革命と呼ばれる事件を描いています。
実際に上陸した日の海は穏やかだったそうですが、劇的な場面にするため、
海を風で波立たせています。
雲間から差す光が海面を照らす印象的な状景です。

「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って
回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」
油彩、カンヴァス 1820年ロイヤル・アカデミー展出品


ラファエロがヴァティカン宮殿の回廊の装飾を依頼され、自分の作品を
並べて回廊を見上げながら構想を練っている様子を描いていて、
「小椅子の聖母」などが見えます。
ラ・フォルナリーナはラファエロの恋人とされる女性です。
作品はラファエロ没後300年を記念して、尊敬するラファエロを称揚すると共に、
自らも技を極めた巨匠であることを示そうとしているとのことで、ターナーの
心の中に描いた、理想のローマと云えます。
「レグルス」 油彩、カンヴァス 1828年発表、1837年加筆


マルクス・アティリウス・レグルスは古代ローマの将軍で、カルタゴとの
戦いに敗れて捕虜となり、ローマとの和平交渉を命じられたものの
失敗したため、まぶたを切られて失明したと云われています。
クロード・ロランに倣った構図で、レグルスが最後に観たであろう、
輝く朝日を受けた港の、まばゆく活き活きとした光景を描いています。
「チャイルド・ハロルドの巡礼―イタリア」
油彩、カンヴァス 1832年ロイヤル・アカデミー展出品



バイロンの長編詩、「チャイルド・ハロルドの巡礼」を基にした作品
とのことです。
広々として牧歌的な情景で、丘の上の古城や壊れた石橋には夕日が
当たっています。
こちらもクロード・ロラン風の絵で、ロマンチックでノスタルジーに
満ちた作品です。
一本松が大きく描かれていて、ターナーにとってもイタリア旅行で見た
松の印象が強かったのでしょう。
結城さんは、展覧会でどれか1点を持ち帰ってよいとしたらどれを選ぶか
考えながら観ることを奨めていましたが、私だったらこの絵を選びます。
『海の惨事(別名「難破した女囚船アンピトリテ号、
強風の中で見捨てられた女性と子どもたち」)』 油彩、カンヴァス 1835年頃?

当時のイギリスでは囚人を遠いオーストラリアに追放していました。
女性の囚人とその子どもたちを乗せたアンピトリテ号が嵐で難破し、
ほとんどの人が犠牲になった事件を題材にしています。
テオドール・ジェリコーが1819年に発表した「メデューズ号の筏」を
参考にしたということで、嵐に翻弄される筏にしがみつく女性と
子どもを描いています。
渦を巻いて荒れ狂う嵐の描写がすさまじく、「メデューズ号の筏」が
人のドラマであるのに対して、こちらは海のドラマです。
「湖に沈む太陽」 油彩、カンヴァス 1840-45年頃

晩年の作品は光や空気、そこから受ける感動そのものを表そうと
するようになります。
物体の形がはっきり見えなくなり、ほとんど抽象画に近くなってきます。
人に見せるためではなく、自分が描きたいから描いたといった絵です。
水彩画の小品も数多く展示されていて、どれもさらりと描かれ、
趣きがあります。
「ルツェルン湖とリギ山」 水彩、クレヨン、紙 1841-45年頃

「黄昏時のプンタ・デッラ・ドガーナ(税関舎)とサンタ・マリア・
デッラ・サルーテ教会をホテル・エウロパより望む」
鉛筆、水彩、ペンとインク、紙 1840年

ホテル・エウロパは今もヴェネツィアにあるホテルです。
「ドレスデン、テプリッツ、プラハ」 スケッチブック 鉛筆、紙 1835年

ヨーロッパ旅行中にドレスデンで買ったスケッチブックです。
プラハの景観が気に入ったようで、多く描いています。
ターナー愛用の金属製絵具箱

クロームイエロー、ウルトラマリン、ヴァーミリオンなどが入っています。
ターナーは特にクロームイエローを好んだそうです。
まだ、チューブ式絵具が開発されていないので、絵具の扱いも手間がかかりそうです。
パーティーでカップを手にしてくつろぐ、晩年のターナーの姿で、アルフレッド・
ドルセー伯爵の素描に基くリトグラフです。
美化して描かれたという若い頃の自画像とはかなり違って、小柄な老人です。


売店には紅茶やスカーフなど、グッズもいろいろ揃っています。


「ターナー展」には10月に行っているのですが、もう一度観ることが出来て、
改めてターナーの魅力をゆっくり味わいました。
「ターナー展」に行った時の記事です。
六本木1丁目
六本木の泉屋博古館分館では特別展、『「図変り」大皿の世界 伊万里染付の美』展が
開かれています。
会期は12月8日(日)までです。

江戸時代後期に料理を盛り付けるお皿も華やかになって、直径40cm以上の
大皿も数多く作られるようになります。
染付大皿は有田で焼かれ、伊万里の港から各地に出荷されています。
絵柄は動物、植物、幾何学模様、吉祥文などさまざまで、どれもデザイン感覚に
すぐれ、自由で伸び伸びとしています。
展覧会では伊万里の染付大皿、100点以上が展示されています。
「染付猿亀龍宮文大皿」
チラシの左側です。
直径65.5cmあって、展示されている中で一番大きいお皿で、口縁が丸く
反っている珍しい形です。
竜宮の乙姫が重い病いになり、治すには猿の生肝が必要だというので、
陸に上がれる亀が猿を騙して竜宮に連れて行くお話です。
重なる波の模様、蓑亀の甲羅の亀甲文、亀の見せる竜宮の景色が一つになった、
にぎやかなお皿です。
猿は狡猾ですから亀に騙されるはずもなく、この難を逃れています。
「染付跳鯉文大皿」
チラシの右上です。
渦巻く波の中で鯉が元気いっぱいに身をよじり、ヒレやエラを翻して
跳ねています。
ウロコもびっしりと描き込まれ、とぼけた目をしていて、何か得意そうです。
「染付恵比寿大橋文大皿」
チラシの右下です。
青海波模様の海、橋、松、朝日を背景に、恵比寿が釣り上げた大きな鯛を両手に
掲げて喜び踊っています。
鯛の方は不本意そうな顔です。
松や橋は「住吉のえべっさん」で有名な住吉大社を表しているのでしょうか。
「染付枇杷双禽文大皿」

豊穣の象徴の枇杷の上には鹿の子模様で埋めた霞がかかり、空は唐草模様に
なっています。
すっきりとして、鍋島焼のような雰囲気があります。
「染付一富士二鷹三茄子文輪花大皿」

様式的な富士、中空の鷹、茄子を浮かべた波を取り合わせた目出度い図柄です。
海は芋を洗うならぬ、茄子を洗うような混みようです。
縁には扇面を並べています。
「染付牡丹格子目文輪花大皿」

格子目から手前に満開の牡丹がはみ出してくる、立体的なデザインです。
「染付花籠文大皿」

西洋画風の雰囲気のある花籠が描かれています。
「染付湯上り美人文大皿」

浴衣の襟をくつろげた湯上り美人が鏡台の前に座り、庭には菊が咲いています。
「染付相撲取組文大皿」

三代歌川豊国の浮世絵、「鬼面山不知火の取組」を使って、皿からはみ出しそうな
相撲取りを描き、口縁を土俵で囲んでいます。
土俵には金が埋まっているということで、ご愛嬌に小判まで描き加えてあります。
「染付白象文大皿」

大きいことでは相撲取り以上の白象を白抜きで描き、見込みを濃く塗って象の姿を
強調しています。
「染付鶴丸文輪花大皿」

紋所にも使われる鶴丸をあしらい、羽根の先を輪花になった口縁に合わせています。
「色絵水葵双兎文大皿」

色絵も1点、展示されています。
水葵の中にレリーフで兎を浮き出させた、豪華で可愛いお皿です。
これとまったく同じ形の染付大皿を東京国立博物館が所蔵しています。
(参考)
「染付双兎図大皿」 伊万里 江戸時代 東京国立博物館

「琴高仙人図」 吉村孝敬 天保6年(1835)

琴高仙人は古代周時代の仙人で、ある時、弟子たちに龍の子に乗って帰ってくると
言い残して川に入り、約束の日に鯉に乗って現れます。
黄河の竜門の滝を登った鯉は龍になると言われているので、琴高仙人は確かに
龍の子に乗っていることになります。
吉村孝敬(よしむらこうけい:1769-1836)は京都の絵師で、円山応挙の
弟子となり、応門十哲の一人に数えられています。
「鳴鶴図」 狩野養信

狩野養信(かのうおさのぶ:1796-1846)は江戸狩野の絵師で、最晩年の弟子に
橋本雅邦、狩野芳崖がいます。
精力的に古画の模写を行なった人で、この絵も元末から明初の画家、
文正の「鳴鶴図」を狩野探幽が模写したものを更に模写したものと思われます。
他にも獅子、鳳凰、牛、日本地図、山姥金太郎、七福神、南蛮人、赤壁賦など、
どれも面白い図柄で、観ていて楽しくなります。
鑑賞用の画面ではなく、食器であることも絵付師が自由に描けた理由でしょう。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は、特別展 「木島櫻谷 -京都日本画の俊英-」 です。
会期は2014年1月11日(土)から2月16日(日)です。
chariot
六本木の泉屋博古館分館では特別展、『「図変り」大皿の世界 伊万里染付の美』展が
開かれています。
会期は12月8日(日)までです。

江戸時代後期に料理を盛り付けるお皿も華やかになって、直径40cm以上の
大皿も数多く作られるようになります。
染付大皿は有田で焼かれ、伊万里の港から各地に出荷されています。
絵柄は動物、植物、幾何学模様、吉祥文などさまざまで、どれもデザイン感覚に
すぐれ、自由で伸び伸びとしています。
展覧会では伊万里の染付大皿、100点以上が展示されています。
「染付猿亀龍宮文大皿」
チラシの左側です。
直径65.5cmあって、展示されている中で一番大きいお皿で、口縁が丸く
反っている珍しい形です。
竜宮の乙姫が重い病いになり、治すには猿の生肝が必要だというので、
陸に上がれる亀が猿を騙して竜宮に連れて行くお話です。
重なる波の模様、蓑亀の甲羅の亀甲文、亀の見せる竜宮の景色が一つになった、
にぎやかなお皿です。
猿は狡猾ですから亀に騙されるはずもなく、この難を逃れています。
「染付跳鯉文大皿」
チラシの右上です。
渦巻く波の中で鯉が元気いっぱいに身をよじり、ヒレやエラを翻して
跳ねています。
ウロコもびっしりと描き込まれ、とぼけた目をしていて、何か得意そうです。
「染付恵比寿大橋文大皿」
チラシの右下です。
青海波模様の海、橋、松、朝日を背景に、恵比寿が釣り上げた大きな鯛を両手に
掲げて喜び踊っています。
鯛の方は不本意そうな顔です。
松や橋は「住吉のえべっさん」で有名な住吉大社を表しているのでしょうか。
「染付枇杷双禽文大皿」

豊穣の象徴の枇杷の上には鹿の子模様で埋めた霞がかかり、空は唐草模様に
なっています。
すっきりとして、鍋島焼のような雰囲気があります。
「染付一富士二鷹三茄子文輪花大皿」

様式的な富士、中空の鷹、茄子を浮かべた波を取り合わせた目出度い図柄です。
海は芋を洗うならぬ、茄子を洗うような混みようです。
縁には扇面を並べています。
「染付牡丹格子目文輪花大皿」

格子目から手前に満開の牡丹がはみ出してくる、立体的なデザインです。
「染付花籠文大皿」

西洋画風の雰囲気のある花籠が描かれています。
「染付湯上り美人文大皿」

浴衣の襟をくつろげた湯上り美人が鏡台の前に座り、庭には菊が咲いています。
「染付相撲取組文大皿」

三代歌川豊国の浮世絵、「鬼面山不知火の取組」を使って、皿からはみ出しそうな
相撲取りを描き、口縁を土俵で囲んでいます。
土俵には金が埋まっているということで、ご愛嬌に小判まで描き加えてあります。
「染付白象文大皿」

大きいことでは相撲取り以上の白象を白抜きで描き、見込みを濃く塗って象の姿を
強調しています。
「染付鶴丸文輪花大皿」

紋所にも使われる鶴丸をあしらい、羽根の先を輪花になった口縁に合わせています。
「色絵水葵双兎文大皿」

色絵も1点、展示されています。
水葵の中にレリーフで兎を浮き出させた、豪華で可愛いお皿です。
これとまったく同じ形の染付大皿を東京国立博物館が所蔵しています。
(参考)
「染付双兎図大皿」 伊万里 江戸時代 東京国立博物館

「琴高仙人図」 吉村孝敬 天保6年(1835)

琴高仙人は古代周時代の仙人で、ある時、弟子たちに龍の子に乗って帰ってくると
言い残して川に入り、約束の日に鯉に乗って現れます。
黄河の竜門の滝を登った鯉は龍になると言われているので、琴高仙人は確かに
龍の子に乗っていることになります。
吉村孝敬(よしむらこうけい:1769-1836)は京都の絵師で、円山応挙の
弟子となり、応門十哲の一人に数えられています。
「鳴鶴図」 狩野養信

狩野養信(かのうおさのぶ:1796-1846)は江戸狩野の絵師で、最晩年の弟子に
橋本雅邦、狩野芳崖がいます。
精力的に古画の模写を行なった人で、この絵も元末から明初の画家、
文正の「鳴鶴図」を狩野探幽が模写したものを更に模写したものと思われます。
他にも獅子、鳳凰、牛、日本地図、山姥金太郎、七福神、南蛮人、赤壁賦など、
どれも面白い図柄で、観ていて楽しくなります。
鑑賞用の画面ではなく、食器であることも絵付師が自由に描けた理由でしょう。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は、特別展 「木島櫻谷 -京都日本画の俊英-」 です。
会期は2014年1月11日(土)から2月16日(日)です。
東京
「POINT ET LIGNE(ポワン エ リ-ニュ)」は 丸の内の新丸ビルの
地下1階にあります。
店内でパンを焼いているベーカリー&バルで、店頭にはいろいろな
パンが並んでいます。


「POINT ET LIGNE」はフランス語で「点と線」という意味で、英語だと
「POINT AND LINE」になります。
点から線へと延びていきたいという希望を込めているようです。
バルは照明を暗くした落着いた雰囲気で、ちょっと高めのスタンド席に
なっています。


塩豚とビベラドソースのランチ1500円です。

パンに付けるオリーブ油、メイプルシロップ、クリームチーズなど
6種類が添えられています。
ビベラドとはバスク地方の野菜料理のようです。
スープが付いています。
パンはお替りできるので、いろいろなパンをたくさん味わうことが出来て、
お腹もいっぱいになります。
chariot
「POINT ET LIGNE(ポワン エ リ-ニュ)」は 丸の内の新丸ビルの
地下1階にあります。
店内でパンを焼いているベーカリー&バルで、店頭にはいろいろな
パンが並んでいます。


「POINT ET LIGNE」はフランス語で「点と線」という意味で、英語だと
「POINT AND LINE」になります。
点から線へと延びていきたいという希望を込めているようです。
バルは照明を暗くした落着いた雰囲気で、ちょっと高めのスタンド席に
なっています。


塩豚とビベラドソースのランチ1500円です。

パンに付けるオリーブ油、メイプルシロップ、クリームチーズなど
6種類が添えられています。
ビベラドとはバスク地方の野菜料理のようです。
スープが付いています。
パンはお替りできるので、いろいろなパンをたくさん味わうことが出来て、
お腹もいっぱいになります。
日比谷・有楽町
日比谷の出光美術館では、「江戸の狩野派―優美への革新」展が開かれています。
会期は12月15日(日)までです。
11月24日までの前期と26日からの後期で、一部展示替えがあります。

狩野永徳の孫、狩野探幽(1602-1674)に始まる江戸の狩野派、江戸狩野を
中心にした展覧会です。
「花鳥図屏風」 伝 狩野元信 六曲一双 室町~桃山時代
狩野派の2代目、狩野元信(1476-1559)の作とされ、多くの花鳥が緊密な構図で
描かれた、いかにも狩野派らしい花鳥図です。
元信の孫の狩野永徳も同じ画法を継いでいます。
「叭々鳥・小禽図屏風」 狩野探幽 六曲一双 江戸時代
右隻は竹林に叭々鳥(ははちょう:ムクドリの一種)、左隻は松に渓流と
山鳩が描かれています。
狩野元信と比べると空間を大きく取り、近景の松の木も一部しか描かず、
画面に余韻を響かせています。
狩野探幽はこれにより狩野派の画風を一変させたということです。
この、空間の広い瀟洒な画風は江戸狩野の特徴となります。
「源氏物語 賢木・澪標図屏風」 六曲一双 右隻(部分)
狩野探幽 寛文9年(1669)


源氏物語第十帖、「賢木(さかき)」の一場面です。
光源氏との関係を諦め、伊勢に下ろうとする六条御息所の篭る野の宮を
源氏が訪れています。
源氏は変わらぬ恋心を伝えるため、常緑樹の榊の枝を御簾から差し入れている
ところです。
萩薄の茂る庭の風情には深い趣きがあります。
神垣はしるしの杉もなきものをいかにまがへて折れるさかきぞ 六条御息所
少女子があたりと思へば榊葉の香をなつかしみとめてこそ折れ 源氏
館の外では従者たちが控えていて、お約束のように居眠りをしている者も
描かれています。
探幽が大和絵もよく学んでいることが分かります。
「探幽縮図 草花生写図巻」 狩野探幽
江戸時代 京都国立博物館 重要美術品
探幽の写生帳です。
草花が活き活きと写されていて、粉本だけに頼らず、写生を重視した
探幽の姿勢がうかがえます。
探幽の弟、狩野尚信(1607-1650)の作品も数点、展示されています。
「叭々鳥・猿猴図屏風」 狩野尚信 六曲一双 右隻(部分) 江戸時代

右隻は、手をつないで水に映った月を取ろうとした猿たちが、枝が折れたために
水に落ちて溺れ死んだという、猿猴捉月を画題にしています。
分不相応の望みを諌める話ですが、狩野尚信は親子の猿のほほえましい情景に
変えています。
左隻は、雪の積もった柳の枝から叭々鳥が飛び立った瞬間で、弾みでぱっと散った雪が
金地の画面に広がり、叭々鳥の黒と雪の白の対照が効いています。
「猿曳・酔舞図屏風」 狩野尚信 六曲一双 右隻(部分) 江戸時代
右隻は、庭での酒宴で、大甕から酒を汲む者、笛太鼓を鳴らす者、踊る者と、
大いに盛り上がっています。
酔った老人は抱えられて左に向かうロバに乗せられています。
左隻は、薪を担いだロバが右から現れ、道で猿回しが芸を見せているところです。
面白そうに見ている男たち、少し眉をひそめた微妙な表情の女、その陰に隠れて
見ている子供などがそれを囲んでいます。
さらりとした軽妙な筆で描かれていて、文人画に似た趣きがあります。
「小督弾琴・子猶訪戴図屏風」 狩野尚信 六曲一双 江戸時代
右隻は、高倉天皇の寵を受けた小督(こごう)が、娘の建礼門院徳子にとって
邪魔な存在であるとして清盛に追放され、帝の命で行方を捜していた
源仲国が琴の音をたよりに小督の居所を捜し当てるという場面です。
月明かりの下の隠れ家で小督は琴を弾き、戸口には騎馬の仲国がたどり着いています。
左隻は、東晋の文人、王子猶(王徽之)が雪の夜の月光に興を覚え、友人の戴安道を
訪ねるものの、途中で興が尽きたので、会わずに帰ったという故事です。
小舟に乗った王子猶と従者は空を見上げていますが、目の先にあるのは
右隻に描かれた月という、二つの話を飛び越えた夢幻的な絵になっています。
「猛虎図」 狩野尚信 江戸時代 東京富士美術館 重要美術品
大きな掛け軸で、前脚を岩にかけて渓流から水を飲もうとする虎を描いていますが、
上目使いの目付きが可愛らしく、とても猛虎には見えません。
狩野尚信の絵には軽妙、洒脱で、飄々とした味わいがあり、かなり面白い絵師です。
「松竹に群鶴図屏風」 狩野安信 六曲一双 左隻(部分) 江戸時代

右隻には丹頂と真鶴が1羽ずつ、左隻には丹頂が1羽、真鶴が2羽描かれています。
金地の広々とした空間に松と竹がわずかに添えられているだけで、すっきりとした
瀟洒な画面です。
狩野安信(1614-1685)は探幽、尚信の弟で、狩野の宗家を継いでいます。
飛んでいる丹頂の図柄は、元は相国寺蔵の元末から明初の画家、文正の「鳴鶴図」を
狩野探幽が模写したもので、それを左右反転させて使っています。
文正の「鳴鶴図」は伊藤若冲も模写しています。
泉屋博古館で12月8日まで開かれている「伊万里 染付の美」展では、同じ江戸狩野の
狩野養信(1796-1846)の「鳴鶴図」が展示されています。
文正の「鳴鶴図」とほとんど同じ図柄で、探幽の模写を粉本にしたものと思われます。
江戸狩野に対して、京狩野の作品も1点、展示されています。
「遊鶴図屏風」 六曲一双(左隻:部分) 狩野永納 江戸時代


左隻には松、牡丹、真鶴の親子などが描かれています。
滝は水流となって右隻に続き、右隻には松の下につがいの丹頂がいます。
空間を大きく取り、金地を生かした端正な画面構成です。
鶴の羽毛は細密に塗り重ねられ、牡丹の葉脈の金泥も華やかさを添えています。
狩野永納(1631-1697)は京狩野の人で、狩野山楽の婿養子の山雪の子です。
狩野山楽は元は近江浅井氏の家臣の子で、豊臣秀吉の命で狩野永徳の養子となり、
狩野探幽たちが徳川家に従って江戸に下った後も京に残り、その系統は京狩野と
呼ばれるようになります。
「遊鶴図屏風」は隣に展示されている狩野安信の「松竹に群鶴図屏風」に比べると、
より装飾性が高く、華やかさが際立ちます。
江戸の粋と京の華という特徴は江戸狩野と京狩野にも表れているようです。
工芸品の展示は狩野派にちなんで、花鳥風月を描いた陶器です。
「色絵菊文大皿」 古九谷 江戸時代前期

径47cmと大皿の中でも特に大きく、縁には水流、底には渦巻き模様がびっしりと
描き込まれています。
九谷特有の濃い色合いと相まって、目のくらむような迫力があります。
「銹絵富士山文茶碗」 野々村仁清 江戸時代前期

円い姿の茶碗で、銹絵で様式的な形の富士山と雲を描いています。
形と言い、金彩の雲をあしらったところと言い、京焼の雅さがうかがえます。
「色絵青海波牡丹文皿」 鍋島 江戸時代中期

ちょうど半分を青海波模様で埋め、半分を白く残しています。
水に浮かび、また波の向こうに見える赤い牡丹は幻想的です。
狩野派の中での狩野探幽や江戸狩野の位置付けのよく分かる展覧会で、
特に狩野尚信の面白さを知ることが出来ました。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は「板谷波山の夢みたもの」展です。
会期は2014年1月7日(火)から3月23日(日)までです。

chariot
日比谷の出光美術館では、「江戸の狩野派―優美への革新」展が開かれています。
会期は12月15日(日)までです。
11月24日までの前期と26日からの後期で、一部展示替えがあります。

狩野永徳の孫、狩野探幽(1602-1674)に始まる江戸の狩野派、江戸狩野を
中心にした展覧会です。
「花鳥図屏風」 伝 狩野元信 六曲一双 室町~桃山時代
狩野派の2代目、狩野元信(1476-1559)の作とされ、多くの花鳥が緊密な構図で
描かれた、いかにも狩野派らしい花鳥図です。
元信の孫の狩野永徳も同じ画法を継いでいます。
「叭々鳥・小禽図屏風」 狩野探幽 六曲一双 江戸時代
右隻は竹林に叭々鳥(ははちょう:ムクドリの一種)、左隻は松に渓流と
山鳩が描かれています。
狩野元信と比べると空間を大きく取り、近景の松の木も一部しか描かず、
画面に余韻を響かせています。
狩野探幽はこれにより狩野派の画風を一変させたということです。
この、空間の広い瀟洒な画風は江戸狩野の特徴となります。
「源氏物語 賢木・澪標図屏風」 六曲一双 右隻(部分)
狩野探幽 寛文9年(1669)


源氏物語第十帖、「賢木(さかき)」の一場面です。
光源氏との関係を諦め、伊勢に下ろうとする六条御息所の篭る野の宮を
源氏が訪れています。
源氏は変わらぬ恋心を伝えるため、常緑樹の榊の枝を御簾から差し入れている
ところです。
萩薄の茂る庭の風情には深い趣きがあります。
神垣はしるしの杉もなきものをいかにまがへて折れるさかきぞ 六条御息所
少女子があたりと思へば榊葉の香をなつかしみとめてこそ折れ 源氏
館の外では従者たちが控えていて、お約束のように居眠りをしている者も
描かれています。
探幽が大和絵もよく学んでいることが分かります。
「探幽縮図 草花生写図巻」 狩野探幽
江戸時代 京都国立博物館 重要美術品
探幽の写生帳です。
草花が活き活きと写されていて、粉本だけに頼らず、写生を重視した
探幽の姿勢がうかがえます。
探幽の弟、狩野尚信(1607-1650)の作品も数点、展示されています。
「叭々鳥・猿猴図屏風」 狩野尚信 六曲一双 右隻(部分) 江戸時代

右隻は、手をつないで水に映った月を取ろうとした猿たちが、枝が折れたために
水に落ちて溺れ死んだという、猿猴捉月を画題にしています。
分不相応の望みを諌める話ですが、狩野尚信は親子の猿のほほえましい情景に
変えています。
左隻は、雪の積もった柳の枝から叭々鳥が飛び立った瞬間で、弾みでぱっと散った雪が
金地の画面に広がり、叭々鳥の黒と雪の白の対照が効いています。
「猿曳・酔舞図屏風」 狩野尚信 六曲一双 右隻(部分) 江戸時代
右隻は、庭での酒宴で、大甕から酒を汲む者、笛太鼓を鳴らす者、踊る者と、
大いに盛り上がっています。
酔った老人は抱えられて左に向かうロバに乗せられています。
左隻は、薪を担いだロバが右から現れ、道で猿回しが芸を見せているところです。
面白そうに見ている男たち、少し眉をひそめた微妙な表情の女、その陰に隠れて
見ている子供などがそれを囲んでいます。
さらりとした軽妙な筆で描かれていて、文人画に似た趣きがあります。
「小督弾琴・子猶訪戴図屏風」 狩野尚信 六曲一双 江戸時代
右隻は、高倉天皇の寵を受けた小督(こごう)が、娘の建礼門院徳子にとって
邪魔な存在であるとして清盛に追放され、帝の命で行方を捜していた
源仲国が琴の音をたよりに小督の居所を捜し当てるという場面です。
月明かりの下の隠れ家で小督は琴を弾き、戸口には騎馬の仲国がたどり着いています。
左隻は、東晋の文人、王子猶(王徽之)が雪の夜の月光に興を覚え、友人の戴安道を
訪ねるものの、途中で興が尽きたので、会わずに帰ったという故事です。
小舟に乗った王子猶と従者は空を見上げていますが、目の先にあるのは
右隻に描かれた月という、二つの話を飛び越えた夢幻的な絵になっています。
「猛虎図」 狩野尚信 江戸時代 東京富士美術館 重要美術品
大きな掛け軸で、前脚を岩にかけて渓流から水を飲もうとする虎を描いていますが、
上目使いの目付きが可愛らしく、とても猛虎には見えません。
狩野尚信の絵には軽妙、洒脱で、飄々とした味わいがあり、かなり面白い絵師です。
「松竹に群鶴図屏風」 狩野安信 六曲一双 左隻(部分) 江戸時代

右隻には丹頂と真鶴が1羽ずつ、左隻には丹頂が1羽、真鶴が2羽描かれています。
金地の広々とした空間に松と竹がわずかに添えられているだけで、すっきりとした
瀟洒な画面です。
狩野安信(1614-1685)は探幽、尚信の弟で、狩野の宗家を継いでいます。
飛んでいる丹頂の図柄は、元は相国寺蔵の元末から明初の画家、文正の「鳴鶴図」を
狩野探幽が模写したもので、それを左右反転させて使っています。
文正の「鳴鶴図」は伊藤若冲も模写しています。
泉屋博古館で12月8日まで開かれている「伊万里 染付の美」展では、同じ江戸狩野の
狩野養信(1796-1846)の「鳴鶴図」が展示されています。
文正の「鳴鶴図」とほとんど同じ図柄で、探幽の模写を粉本にしたものと思われます。
江戸狩野に対して、京狩野の作品も1点、展示されています。
「遊鶴図屏風」 六曲一双(左隻:部分) 狩野永納 江戸時代


左隻には松、牡丹、真鶴の親子などが描かれています。
滝は水流となって右隻に続き、右隻には松の下につがいの丹頂がいます。
空間を大きく取り、金地を生かした端正な画面構成です。
鶴の羽毛は細密に塗り重ねられ、牡丹の葉脈の金泥も華やかさを添えています。
狩野永納(1631-1697)は京狩野の人で、狩野山楽の婿養子の山雪の子です。
狩野山楽は元は近江浅井氏の家臣の子で、豊臣秀吉の命で狩野永徳の養子となり、
狩野探幽たちが徳川家に従って江戸に下った後も京に残り、その系統は京狩野と
呼ばれるようになります。
「遊鶴図屏風」は隣に展示されている狩野安信の「松竹に群鶴図屏風」に比べると、
より装飾性が高く、華やかさが際立ちます。
江戸の粋と京の華という特徴は江戸狩野と京狩野にも表れているようです。
工芸品の展示は狩野派にちなんで、花鳥風月を描いた陶器です。
「色絵菊文大皿」 古九谷 江戸時代前期

径47cmと大皿の中でも特に大きく、縁には水流、底には渦巻き模様がびっしりと
描き込まれています。
九谷特有の濃い色合いと相まって、目のくらむような迫力があります。
「銹絵富士山文茶碗」 野々村仁清 江戸時代前期

円い姿の茶碗で、銹絵で様式的な形の富士山と雲を描いています。
形と言い、金彩の雲をあしらったところと言い、京焼の雅さがうかがえます。
「色絵青海波牡丹文皿」 鍋島 江戸時代中期

ちょうど半分を青海波模様で埋め、半分を白く残しています。
水に浮かび、また波の向こうに見える赤い牡丹は幻想的です。
狩野派の中での狩野探幽や江戸狩野の位置付けのよく分かる展覧会で、
特に狩野尚信の面白さを知ることが出来ました。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は「板谷波山の夢みたもの」展です。
会期は2014年1月7日(火)から3月23日(日)までです。

表参道
「INTERSECT BY LEXUS(インターセクト バイ レクサス)」は
地下鉄表参道駅から根津美術館に向かう道の左側にあります。
場所は港区南青山4-21-26です。
木の格子が目を惹きます。

今年、2013年の8月にオープンしたばかりのお店で、コーヒーや
食事を楽しむついでに奥に展示されているレクサスを見たり
出来るようになっています。
ショールームを兼ねているだけあってスタイリッシュなお店で、
1階のカフェは20席近く、全席禁煙です。


2階のビストロに上がる階段には自動車の部品をあしらった
オブジェがあります。

コーヒー350円、エスプレッソ280円です。

かなり酸味の際立つ味です。
豆の種類は何でしょうか。
2階のビストロはこの日、貸切の準備で早仕舞いのようでしたが、
いつか一度食事をしてみようと思います。
―――
今日、11月19日にキャロライン・ケネディ新駐日大使が天皇陛下に
オバマ大統領の信任状を提出する、信任状捧呈式がありました。
式に臨むため、宮内庁差し回しの馬車がケネディ大使を乗せて
皇居に向かいました。
馬場先門の明治生命ビル前から出発します。

先導の馬が待機しています。

沿道は大変な人出で、これだけ撮るのがやっとでした。

父親のケネディ大統領が暗殺されたのは1963年11月22日のことで、
あれから50年経ったことになります。
丸の内はクリスマスの飾り付けで華やかになってきました。

chariot
「INTERSECT BY LEXUS(インターセクト バイ レクサス)」は
地下鉄表参道駅から根津美術館に向かう道の左側にあります。
場所は港区南青山4-21-26です。
木の格子が目を惹きます。

今年、2013年の8月にオープンしたばかりのお店で、コーヒーや
食事を楽しむついでに奥に展示されているレクサスを見たり
出来るようになっています。
ショールームを兼ねているだけあってスタイリッシュなお店で、
1階のカフェは20席近く、全席禁煙です。


2階のビストロに上がる階段には自動車の部品をあしらった
オブジェがあります。

コーヒー350円、エスプレッソ280円です。

かなり酸味の際立つ味です。
豆の種類は何でしょうか。
2階のビストロはこの日、貸切の準備で早仕舞いのようでしたが、
いつか一度食事をしてみようと思います。
―――
今日、11月19日にキャロライン・ケネディ新駐日大使が天皇陛下に
オバマ大統領の信任状を提出する、信任状捧呈式がありました。
式に臨むため、宮内庁差し回しの馬車がケネディ大使を乗せて
皇居に向かいました。
馬場先門の明治生命ビル前から出発します。

先導の馬が待機しています。

沿道は大変な人出で、これだけ撮るのがやっとでした。

父親のケネディ大統領が暗殺されたのは1963年11月22日のことで、
あれから50年経ったことになります。
丸の内はクリスマスの飾り付けで華やかになってきました。
