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喫茶店「静」 錦糸町
錦糸町
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喫茶店「静(しず)」は蔵前橋通りの大横川親水公園と
石原三丁目交差点の間にあります。
場所は墨田区石原4-18-4で、錦糸町駅から15分近く歩いた所です。

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割と広いお店で、年季の入った感じの店内にはゲーム機のテーブルが
置いてあったりします。
壁には関取の手形や番付表が飾ってあります。
BGMにJ-POPが流れていました。

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布張りの天井にシャンデリアが下がっています。

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コーヒー360円です。

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マスターはとても愛想が良く、気配りの利いた方で、丁寧にいろいろ
説明してもらいました。
昭和53年からのお店で、35年経つそうです。
両国駅にも近いので、九重部屋など相撲部屋も多く、お相撲さんも来て
マンガを読んでいるそうです。
最近は、ノスタルジックな昭和の喫茶店ということで、ネットや雑誌でも
取り上げられ、取材を受けたりしたそうで、ネットの力はすごいですと
感心していました。

お客さんが出る時は、お店の方全員が、どうも有難うございました、
とあいさつされます。
典型的な地元の喫茶店ですが、温かみのある心地良いお店です。


蔵前橋通りは大横川に架かる報恩寺橋を渡ります。
大正14年(1925)頃の石造りです。

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大横川は親水公園になっています。
橋の名前の元になった、近くの報恩寺には太田道灌の墓があります。

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両国国技館では大相撲が始まっています。

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両国駅には歴代横綱の手形が並んでいます。

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右は白鳳、左は武蔵丸です。

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【2014/01/21 22:21】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「板谷波山の夢みたもの―<至福>の日本陶芸」展 出光美術館
日比谷・有楽町
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日比谷の出光美術館では、没後50年・大回顧、「板谷波山の夢みたもの
―<至福>の日本陶芸」展が開かれています。
会期は3月23日(日)までです。

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日本の近代陶芸の代表者で、陶芸家として最初の文化勲章の受章者である
板谷波山(1872-1963)の作品、約180点を展示する、本格的な回顧展です。
出光美術館の創設者、出光佐三は板谷波山と親交があり、その作品を多く
所蔵しています。

板谷波山は茨城県の出身で、号の波山(はざん)は故郷の筑波山に
由来しています。
東京美術学校彫刻科を卒業し、石川県工業学校の彫刻科の教諭として赴任し、
そこで陶芸も教えたことから自身も陶芸に打ち込むようになります。


「棕櫚葉彫文花瓶」 大正3年(1914)
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高さ46.2cmの大きな花瓶で、一面にびっしりと棕櫚の葉を彫り出しています。
葉と葉が重なって立体感があり、隙間には細かく雷文が彫られています。
彫刻科の出身ということで、波山は彫刻を施した作品を多く制作しています。

「葆光彩磁草花文花瓶」 大正6年(1917)
波003

板谷波山は葆光釉(ほこうゆう)といわれる、薄いヴェールのような釉薬を
掛けた技法で有名です。
器の中に光を閉じ込めているようなので、この名があります。
ゆらりと立ち上がった姿のチューリップを描いています。

波山は近代的なアールヌーヴォー調など、西洋のデザインもよく採り入れています。

「彩磁延壽文花瓶」 昭和11年(1936)
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青海波の地に吉祥文の桃の蕾、花、実を描いています。
波山は釉の色彩にも工夫を凝らしていて、白磁だけでも氷華磁・葆光白磁・
蛋殻磁・凝霜磁などさまざまなものがあります。

「天目茶碗 銘 命乞い」 昭和19年(1944)
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波山は完全主義者で、焼き上がった作品に少しでも瑕があると容赦なく
毀しています。
出光佐三は波山に頼み込んで、そのうちの幾つかを毀されないうちに
引き取ったそうです。
この茶碗もその一つで、おかげで命拾いしています。

天目茶碗は何点か展示されていますが、どれも明るく華やいだ作風です。

「椿文茶碗」 昭和38年(1963)
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91歳で亡くなった年の絶作で、大きな茶碗に大輪の椿と小さな蕾が
描かれています。
細密な描写の技はまったく衰えていません。

板谷波山は器作りには専門のろくろ師を使っていて、作品には完璧を
求めています。
最後はかまどの火に任せる陶芸にあって、完璧な品を造るというのは
大変なことで、波山は最後までそれを追及しています。

私が初めて板谷波山の作品を観たのはこの出光美術館で観た葆光彩で、
ガラス工芸のような繊細で優美な作品に、このような陶芸もあるのかと
驚いた記憶があります。

展覧会のHPです。





次回の展覧会は「日本絵画の魅惑」展です。
会期は4月5日(土)から6月8日(日)までです。

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【2014/01/20 22:44】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「マトリョーシカ マルイシティ上野店」
上野
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ロシア料理、「マトリョーシカ マルイシティ上野店」は
上野マルイの9階にあります。
場所は台東区上野6-15-1です。

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店内は40席ほどで、全席禁煙、やや暗めの照明の落着いた
雰囲気のお店です。
BGMはムードミュージックでした。

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パスタのランチもあります。
なかなか上手なレタリングです。

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ウオッカでも入っていそうな水のボトルはハーブ入りです。

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ランチのロシアA1280円はボルシチ、コラーゲン入りピロシキ、
はと麦と緑のサラダとドリンクです。

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ピロシキは割りとあっさりめで美味しいです。

セットのロシア紅茶はジャムが入って、ほど良い甘さです。

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こちらは細切りチキンのストロガノフ930円で、白米か八穀米を選べます。

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コーヒー530円です。

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手軽にロシア料理を楽しめるお店です。


【2014/01/19 21:43】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「和歌を愛でる」展 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館ではコレクション展、「和歌を愛でる」が
開かれています。
会期は2月16日(日)までです。

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古筆、屏風絵、茶道具など、和歌にちなんだ作品、約30件が展示されています。

「柿本人麿像」 詫磨栄賀筆 性海霊見賛 
 南北朝~室町時代 14世紀 常盤山文庫蔵 重要文化財
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歌聖と呼ばれる柿本人麿はよく脇息に凭れた姿で描かれます。

「吉野龍田図屏風」 江戸時代 17世紀
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右隻は吉野の桜、左隻は龍田川の紅葉という和歌の名所を描いた屏風で、
桜の花弁は胡粉を厚く塗って盛り上げ、豪華に仕上げています。
枝に結ばれた短冊には、古今和歌集と玉葉和歌集に載せられた歌が数首、
書かれています。

  ことしより春しりそむる桜かなちるといふことはならはざらなむ  

                      紀貫之 古今和歌集

  龍田川もみじばながる神なびのみむろの山に時雨ふるらし  

                      詠み人知らず 古今和歌集

「扇面歌意画巻(部分)」 江戸時代 17世紀
和歌100種とその歌を連想させる扇面画を100図描いたもので、
「扇の草子」とも呼ばれています。

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  から衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞおもふ

伊勢物語の中の歌で、八橋が描いてあります。


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  とらと見ていしにたつやもあるものをなどわが恋のとをらさらまし

前漢の将軍、李広が石を虎と見間違えて射た矢が石に突き立ったという
故事に拠っています。


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  行くれてこのしたがげを宿とせば花やこよひのあるじならまし

平家物語にある、一の谷の戦いで討たれた平忠度が箙に結びつけた文に
書いてあった歌です。

鼠志野茶碗 銘 山の端 桃山時代 16~17世紀 重要文化財
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  五月雨ははれんとやする山端にかかれる雲のうすくなりゆく

花園天皇(1297-1348)の歌にちなんだ銘です。
花園天皇は実感に基いた歌風を旨とする京極派の歌人で、
この歌にもその姿勢がうかがえます。

展示室5には「百椿図」が展示されています。

「百椿図」は本之巻、末之巻の2巻併せて約24mあり、100種類以上もの椿を
描き並べたものです。
丹波国篠山藩、後に播磨国明石藩7万石の藩主の松平忠国(1597-1659)の
注文により狩野山楽が描いたとされ、忠国とその子の信之(1631-86)の
2代にわたって、それぞれの花に著名人に漢詩や和歌の賛を書いてもらっています。
賛を寄せたのは49人、大名は松平忠国と徳川光圀、加藤明友(加藤嘉明の孫)です。
他に公家の烏丸光広、歌人、俳人の北村季吟、俳人の西山宗因、僧の松花堂昭乗、
儒者の林羅山などがいます。

「百椿図 本之巻」 伝 狩野山楽 江戸時代 17世紀
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「百椿図 末之巻」
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2012年に根津美術館で開かれた、「百椿図 椿をめぐる文雅の世界」の記事です。

展示室6のテーマは「初釜-来福を願う-」です。
今年の干支の馬や吉祥文様を用いた茶道具の展示です。

「瀬戸茶入 銘 躍駒(おどりごま)」 江戸時代 17世紀
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平戸藩第4代藩主、松浦鎮信の箱書があります。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は特別展、「清麿-幕末の志士を魅了した名工-」です。
会期は2月26日(水)~4月6日(日)です。


【2014/01/18 21:57】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(1) |
「フェブラリーカフェ」 田原町
田原町
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「フェブラリーカフェ」は東京メトロ田原町駅そばの裏手にあります。
場所は台東区雷門1-7-8です。

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2012年2月にオープンした、10席ほどの小さなお店で、店内は簡素な
つくりです。
1月3日の浅草寺の初詣の途中で行ってきましたが、朝8時過ぎには
もう先客がありました。

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エスプレッソ300円はくっきりと美味しいです。

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トーストやスコーンも評判のようなので、今度来た時は食べてみようと思います。

居心地も良く、雷門にも近いので、浅草に行った時に寄ってみるとよいお店です。

お店のHPです。


近くには久保田万太郎生誕の碑もあります。

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【2014/01/17 21:36】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「クインテット-五つ星の作家たち」展 損保ジャパン東郷青児美術館
新宿
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新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では、「クインテット-
五つ星の作家たち」展が開かれています。
会期は2月16日(日)までです。

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「風景」をテーマに制作し、内外の美術館の企画展や個展で継続的に
作品を発表している女性作家を選んでの展覧会です。

選ばれたのは児玉靖枝、川田祐子、金田実生、森川美紀、浅見貴子の5人です。

初日前日の1月10日に内覧会が開かれ、各作家のアーティストトークが
ありましたので、行ってきました。

撮影は美術館の許可を得てあります。

児玉靖枝さん(1961~:神戸市出身)

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「気配-萌え木」 油彩、キャンバス 2008年
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対象と程の良い距離のある具象により、繊細な感覚で描かれています。

トーク
「学生時代は目の前の事物の具象をやっていた。
やがて目に見える物でないものを探る抽象に進んだ。
更にそれだけでは飽き足らず、社会・世界ともっと関わりたくなり、
また具象を描くようになった。
単なる回帰ではなく、螺旋状になって戻っている。

夕暮れ時の散歩で見た冬枯れの光景、枝先の色付き、若葉の芽吹き、
それを透過する光の感覚を描いている。
自然の移ろいと自分の感覚との一瞬の出会いをキャンバスに
すくい取ることを意識している。

先ず対象を写真に撮り、写実的にキャンバスに描いてからゆるい絵具を
全面に塗り、乾かない間に自分の感覚を描き入れている。」


川田祐子さん(1962~:小金井市出身)

「祐」の字の偏は正しくは「示」です。

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「雲のアルペジオ」 アクリルガッシュ、キャンバス 2012年
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濃密に描き込まれた形にはリズムがあり、済んだ色彩は厚みを持っていて、
観ていて心地良さを感じます。

トーク
「スクラッチとハッチングの技法で描いている。
昔から、何も見せたいものが無い、ミニマルな絵を描いていて、
「何が描いてあるのか分からない。」と怒られもしたが、「自分には
何々に見える。」と言ってくれる人が現れたりもした。

自分の中の自然を取り出そうと思って描いていて、作品は鏡のような
ものだと解ってきた。
自然を見ていると自分のことも解るようになった。

相模原に居た時と長野に移った後では環境も違い、それは作品にも表れる。
長野には雪があり、空気も違う、それを作品の中に出したいと思った。」

川田さんの個展、「川田祐子展ー自然は鏡ー」が2月11日(火)から
3月2日(日)まで、KANEKO ART TOKYOで開かれます。
場所は千代田区岩本町2-6-12曙ビルです。

川田祐子さんのブログです。


金田実生さん(1963~:東京都出身)

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「湿り気に濡れる」 油彩、紙 2005年
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ふわりとして柔らかく、どこかとりとめの無い情景です。

トーク
「具体的なものを具体的に写すのではなく、空気など感じたものを
可視化することを20年来続けている。
体感だけではなく、情報が入ってくるのを元に描いた作品もある。
ポートレートのシリーズ3点は、具体的なものを描くことで抽象的な
ものを表現しようとしている。
油彩を用いて紙に描くこともある。


森川美紀さん(1963~:名古屋市出身)

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「Jiufeng」 油彩、綿布 2002年
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さらりとした画面の中にぽつんとした形があります。

トーク
「作品のタイトルのほとんどは自分が訪れて強く心に残った場所の地名。
抽象画のように見える部分があるが、家の配置などは正確。
その時にはあった家がやがては無くなるであろうことを思いながら、
無常感を持って描いている。

窓の桟や風通しの穴を描き入れて、その土地の風を描こうともしている。
桟や穴の向こう側に本当の自分、こちら側に社会的な自分が居るような
感覚がある。

記憶が無いと人間は生きていけない。
思いもよらない瞬間にハッと想い出す記憶を大切にしたい。
観る人は観る人の楽しかった思い出を感じてもらえると良い。

油彩は綿布にドーサを引いて描いている。
墨と水彩は紙に描いていて、すぐに乾くので決着が早いが、油彩の場合は
考え込んだりして時間がかかる。」


浅見貴子さん(1964~:埼玉県出身)

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「Trees 0903」 墨、胡粉、白麻紙 2009年
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墨を用いていますが、いわゆる水墨臭は無く、奥行きと明るい
空間性があります。

トーク
「以前は抽象画を描いていたが、それだと発展が無い気がして
今は具象を元にしている。

樹木を題材にしていて、裏から描いている。
先ず写生をドーサを引かない紙に木炭で写し、画面の手前になる
部分から点や線で描き足していく。
奥行きが生まれ、表から見た作品は左右反転しているので、
自分にとっても新鮮。

花蘇芳、山椒、錦木など、アトリエから見える木々も描いている。
点々は葉っぱにも見えるし、自分の受ける感覚でもある。

「Trees 0903」はアメリカのバーモントで見た景色で、雪の降った
ビクビク感が絵具の滲み具合がうまく合っている。

浅見貴子さんのHPです。


作品への理解が深まるだけでなく、作品解説を超えた、それぞれの方の
世界観を聴くことが出来、とても興味深いトークでした。


展覧会のHPです。


次回の展覧会は「FACE展 2014 損保ジャパン美術賞展」です。
会期は2月22日(土)~3月20日(日)です。


【2014/01/16 22:21】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
「tea&sweets こく~ん」 高田馬場
高田馬場・西早稲田
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「tea&sweets こく~ん」は高田馬場のオレンジコートショッピング
センターの1階にあります。
場所は新宿区大久保3-10-1 です。

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以前は渋谷にあったお店で、2008年にこちらに越して来たとのことです。

ビルの中の通路に面したお店は16席とカウンター5席で、全席禁煙、
静かで落着いています。
テーブルクロスやクッションも手作りで、家庭的な雰囲気のあるお店です。
BGMはジャズピアノでした。

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フードメニューもいろいろあります。

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12月いっぱいのメニューだったアップルシナモンワッフル550円とセットの
セイロンティー300円です。

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セットの紅茶は他にダージリン・アールグレイ・マスカット・
ピーチティーなどがあります。

リンゴを挟んだ焼きたてのワッフルは甘さ控えめで、シナモンの香りが
軽く利いて美味しいです。

ポットに入った紅茶は茶葉は抜いてあり、2杯分あって、すっきりとしています。
カップはNIKKOです。

ワッフルを切っていると、ちょうど「Tea for Two」の曲が流れてきました。
個人経営のお店らしい、個性のある、居心地の良いお店です。

お店のHPです。


【2014/01/15 23:24】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(0) |
「大浮世絵展」 江戸東京博物館
両国
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両国の江戸東京博物館では「大浮世絵展」が開かれています。
会期は3月2日(日)までです。
その後、名古屋市立博物館、山口県立美術館に巡回します。

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国際浮世絵学会創立50周年記念、江戸東京博物館開館20周年記念特別展
ということで、国内・海外から約440点の浮世絵を集めて展示するものです。
東京展では7回の展示替があり、各期間は約340点ずつの展示です。

浮世絵前夜の風俗画、初期肉筆浮世絵から、春信、歌麿、写楽、北斎、広重、
国芳、巴水まで、浮世絵の代表作を網羅した、まさに「浮世絵の教科書」の
ような展覧会です。

山口会場には国宝の松浦屏風も展示されます。

「風俗図屏風(彦根屏風)」 寛永年間(1624~44)彦根城博物館 国宝
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1月14日までの展示でした。

小さな屏風で、教養人のたしなみの四芸を題材にした「琴棋書画図」を
元にしていて、遊里の情景を写しています。

山水画の屏風を立て、琴の代わりに三味線を弾き、碁を打っています。
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手紙を読んだり書いたりしている横で、禿が何か指差して右の場面と
つなげています。
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若衆が刀を杖に気取ったポーズを取っています。
近くで見たら刀の鍔は車透かしでした。
髪を結っていない女の姿には生な力強さがあります。
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菱川師宣 「見返り美人図」 17世紀 東京国立博物館
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1月28日から2月16日までの展示です。
肉筆浮世絵で、玉結びの髪に吉弥結びの帯、振袖は菊と桜の花の丸模様です。
後ろ姿にすることで、後ろ結びである吉弥結びを見せ、左袖をひるがえして
模様を際立たせています。

鈴木春信 「雪中相合傘」 大英博物館
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鈴木春信の代表作で、雪の中を行く男女の清楚で睦まじい姿を描いています。
雪を効果的に使った白と黒の対比が印象的で、二人の着物には空摺で模様を
浮き出させています。

東洲斎写楽 「市川鰕蔵の竹村定之進」 
 寛政6年(1794) 東京国立博物館 重要文化財

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1月14日までの展示でした。
まさに切腹しようと裃の右肩を脱いだ姿で、見開いた目、歪んだ口許と
手の形から緊張感が伝わります。
団十郎茶といわれる市川家の好んだ柿色の衣装には三枡の紋が入っています。

江戸東京博物館のロゴは、この向かって右側の目を元に佐藤晃一氏がデザイン
したものです。

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東洲斎写楽 「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」 
 寛政6年(1794) 東京国立博物館 重要文化財

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にらみつけている目、引き結んだ口、懐から突き出した両手が印象的です。
顔を強調するため小さく描かれた手の形がご愛嬌です。

歌川国芳 「相馬の古内裏」 1845-46年頃 名古屋市博物館
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2月18日からの展示です。
大判3枚続きで、山東京伝の「善知(うとう)安方忠義伝」より、大宅太郎光圀が
妖術を使う滝夜叉姫(たきやしゃひめ)と戦う場面です。
西洋の骨格図を参考にしていて描写は正確とのことです。

渓斎英泉 「江戸日本橋より冨士を見る図」 
 文政(1818~29)中頃 江戸東京博物館

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1月20日までの展示です。
周りをアルファベットのような文字で囲って、異国趣味を出しています。
オランダ東インド会社のロゴも混じっています。

葛飾北斎 「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 
 文政末期(1830頃) 江戸東京博物館

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2月20日までの展示です。
冨嶽三十六景を代表する作品で、浮世絵全体を代表する作品ともいえます。
鮮魚を江戸に運ぶ押送船(おしおくりぶね)が波に翻弄されています。

歌川広重 「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」 
 天保(1830~43)中頃 江戸東京博物館

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2月2日までの展示です。
毛槍と馬印を立てた大名行列の一行が朝の日本橋を渡ります。
太鼓橋の形を上手く使っていて、お侍の武張った肘も描写されています。
手前の高札場の横では、日本橋の市場で仕入れた魚屋や八百屋の棒手振りが
商いに出かけるところです。
町の木戸は開けられ、遠くには火の見櫓も見え、いかにも江戸らしい
鮮やかな風景です。

歌川広重 「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」 
 安政4年(1857) 愛知・高浜市やきものの里かわら美術館

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1月26日までの展示です。
隅田川の新大橋(大橋)を西側から見た図です。
川向こうに幕府の御船蔵があり、安宅船(戦艦)を収容していたので、
「あたけ」の地名が付いています。

川瀬巴水 「日本橋(夜明け)」 昭和15(1940)年 江戸東京博物館
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2月2日までの展示です。
会場の最後に展示されていました。

朝の日本橋を抒情的に描いています。
左の建物の上には白木(屋)の文字も見えます。
今のコレド日本橋の場所です。

川瀬巴水(1883~1957)は大正から昭和にかけて活躍した風景版画家です。
新版画という、江戸の浮世絵の技法を受け継ぎながら新しい芸術を目指した
版画を制作し、日本各地の風景を叙情的に描いています。

とても人気のある展覧会で、私は休日の開館時刻の少し後に行きましたが、
すでにかなりの来館者がありました。
1点1点に解説が付いているので、それを読んでいると全部観るのにかなり
時間がかかると思います。


次回の特別展は江戸東京博物館開館20周年記念特別展、「大江戸と洛中
~アジアの中の都市空間~」です。
会期は3月18日(火)から5月11日(日)までです。

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【2014/01/14 20:38】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
「CAFE横濱屋」 麻布台 2014/1
神谷町
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飯倉交差点の「CAFE横濱屋」に行ってきました。
場所は港区麻布台1-11-2です。

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半地下のお店で、店内はほの暗く落着いた雰囲気で、
カウンター席を含め20席ほどです。
BGMは静かなジャズが流れていました。

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ランチはハヤシライスセット900円だけです。

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ハヤシライスは程よい酸味で、美味しいです。

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軽い苦味のコーヒーはお替りできます。
デザートに洋梨のクリーム掛けが付きます。

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お店の方の応対はていねいで、コーヒーも美味しく、
心地良いランチタイムを過ごしました。

以前に「CAFE横濱屋」に行った時の記事です。


【2014/01/13 21:26】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「生誕140年記念 下村観山展」 横浜美術館
みなとみらい
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横浜美術館では、「生誕140年記念 下村観山展」が開かれています。
会期は2014年2月11日(火・祝)までで、休館日は木曜日です。
作品は一部展示替えがあります。

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日本美術院を代表する画家で、創設者の一人でもある下村観山(1873-1930)の
作品・資料約150件を展示する展覧会です。

下村観山、本名晴三郎は明治6年に紀州和歌山藩の小鼓方、幸流の家に
生まれています。
明治維新により能は藩の後ろ盾を失い、一家は明治14年に上京し、晴三郎も
絵の修業を始めて、狩野芳崖、そして橋本雅邦に師事しています。
盟友の横山大観が本格的に絵の勉強を始めたのが20歳頃で、かなり遅いのと
対照的です。

この頃は北心斎という、老大家のような号をもらっています。
会場には北心斎の落款のある、中国画を手本にした狩野派風の作品が何点か
展示されています。

明治22年に東京美術学校が開校し、横山大観らと共に第1期生として入学しています。
この頃から観山の号を用いています。
卒業後、直ちに助教授として迎えられますが、明治31年に校長の岡倉天心が
美術学校を逐われると、一緒に辞職し、天心の創設した日本美術院に加わります。


「闍維(じゃい)」 明治31年(1898) 横浜美術館
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日本美術院の第1回展に出品された作品です。
入滅した釈迦の火葬の場面で、闍維とは荼毘のことです。
右から2番目の人物は下村観山自身とのことです。
画家が自分の姿を絵の中に描き入れるのはルネッサンス絵画のボッティチェリを
思い出します。

明治34年には美術学校に復帰し、明治36年から2年間、イギリスに留学しています。

留学中に模写した、ラファエロの「椅子の聖母」「まひわの聖母」、
ジョン・エヴァレット・ミレーの「ナイト・エラント」などの模写が
展示されています。
水彩を使った、すぐれた出来栄えの模写で、技量の高さを示しています。


「木の間の秋」 二曲一双 明治40年(1907) 東京国立近代美術館
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1月10日からの展示です。
空気遠近法を使って近くの立木は濃く、遠くは薄く
描いています。
多くの木々や草が画面を埋めて、かなり賑やかです。
葉脈は金線で描かれていて、華やぎがあります。


「小倉山」 六曲一双 明治42年(1909) 横浜美術館
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小倉百人一首の貞信公(藤原忠平)の歌に拠っています。

  小倉山峰のもみぢば心あらばいまひとたびのみゆきまたなむ

貞信公が林の中で歌の想を練っているところです。
木々は輪郭線を使わない没骨法で、人物は線描で描かれています。
直衣の模様も細かく描き込まれ、木の葉の葉脈には金線が入っています。
木の幹にリスが一匹、描かれています。
画面を横切るように長く伸びた枝が目を惹く構図で、空間表現を意識して
いるのでしょう。
とても手の込んだ意欲作です。

大正2年には実業家の原三渓の招きで横浜の和田山に転居して、
横浜市にゆかりの画家となっています。


「張果老」 二曲一隻 大正10年(1921)頃 横浜美術館
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張果老は唐時代の仙人で、玄宗皇帝にも招かれたこともあります。
驢馬に乗って日に数千里を移動し、休む時は驢馬をたたんで瓢箪に
しまっておいたそうです。
顔は写実的ですが、衣は太い線で大まかに描かれています。

「蜆子(けんす)」 大正10年(1921)頃 桑山美術館
蜆子(けんす)和尚は唐時代の僧で、年中同じ衣を着て、蝦や蜆を捕って食べて
いたといいます。 
墨絵で、左手に網を持った蜆子(けんす)和尚が蝦を捕まえて喜んでいます。
禅画によく選ばれる画題で、観山は蜆子の飄々とした姿を描き出しています。

「魚籃観音」 三幅対 昭和3年(1928) 西中山妙福寺
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魚を商う美女が居て、結婚を申し込む男たちに、観音経・金剛経・法華経を
よく暗誦する者と結婚するとの条件を出します。
この条件を満たした男と結ばれますが、やがて亡くなり、観音の化身と
されるようになります。
唐時代の話ですが、作品ではインドを舞台にしています。
観音の顔がモナリザそっくりなのも面白いところで、西洋画を採り入れようと
する観山の努力を表しています。

下村観山は仏教や中国・日本の古典に拠った作品を多く描いています。


「老松白藤」 六曲一双 大正10年(1921)
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1月8日までの展示です。
金地に大きく枝を伸ばした松とそれに絡みつく藤が装飾的に描かれ、
上に向かう幹の上昇感と、下がる枝の安定感が一体となっています。
熊蜂が一匹、小さく描かれています。
松と藤はよく描かれる題題で、夫婦和合を表しています。

「木の間の秋」や「小倉山」など、意欲的にあれこれ描き入れていた頃と比べ、
画面は単純化され、印象深いものになっています。

「弱法師(よろぼし)」 六曲一双 
 大正4年(1915) 東京国立博物館 重要文化財

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12月20日までの展示でした。
東京国立博物館の平常展にときどき展示されています。
能の「弱法師」を題材にした作品で、下村観山の代表作です。
讒言を信じた父によって家を逐われた俊徳丸は盲目となり、あちこち彷徨ったのち、
春の彼岸の日に四天王寺に辿り着きます。
そこで、俊徳丸を追い出したことを後悔して貧者に施しをしていた父と出会い、
家に帰ることが出来ます。
四天王寺の西門は極楽の東門とされ、西の難波江に沈む夕陽を拝む、
日想観という業が行なわれていた場所です。
満開の梅の傍らに立つ俊徳丸は痩せ衰えた姿で、杖を持ち、大きな赤い入り日に
向かって合掌しています。
束の間の極楽の様を表していて、能の家に生まれた下村観山ならでは作品と云えます。

「竹の子」 昭和5年(1930) 下村晴郎氏蔵
1月8日までの展示で、会場の最後に展示されています。
食道がんの病床にあった観山の許に届けられた竹の子を描いたもので、
絶筆となっています。
確かな線描と瑞々しい色彩で、作品はまったく衰えを感じさせません。


下村観山は、古典の素養を下敷きに、高い技量によって作品を作り上げていった
画家であることがよく分かります。

展覧会のHPです。


【2014/01/12 21:22】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「バビーズ ニューヨーク アークヒルズ店」 赤坂
六本木一丁目
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「バビーズ ニューヨーク アークヒルズ店」はアークヒルズの2階にあります。
場所は港区1-12-32です。

カラヤン広場に面しています。

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80席のお店は、分煙式、いかにもアメリカンな店内で、外国人のお客さんも
多くいます。
BGMにボブ・ディランが流れていました。

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アップルパイ600円とセットのコーヒー200円です。

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アップルパイは温めることが出来ます。
クリームもコーヒーもミルクもたっぷりあるところが「バビーズ」です。

BGMの「アイ ショット ザ シェリフ」が聞こえてきました。
聴いているうちにこちらも何だかデスパレートな気分になってきます。

十分、アメリカの気分を味わってからお店を出ました。


【2014/01/11 21:22】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「シャヴァンヌ展」 Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷
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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、Bunkamura25周年記念、
「シャヴァンヌ展」が開かれています。

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副題は「水辺のアルカディア ビュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界」と
なっています。
会期は3月9日(日)までで、会期中は無休です。
その後、島根県立美術館に巡回します。

フランスを代表する壁画画家のビュヴィス・ド・シャヴァンヌ(1824-1898)は
リヨン生まれで、若いときのイタリア旅行によってジョットやピエロ・デラ・
フランチェスカなどの初期ルネサンス絵画に感銘を受けています。

「アレゴリー」1848年 油彩・カンヴァス クライスラー美術館
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初期の作品で、まだシャヴァンヌ独特の淡い色調ではありません。
3人は建築、宗教、文学の寓意で、図面を持った建築家の首飾りや
指輪などの質感まで描き出されています。

やがてシャヴァンヌは壁画画家としての才能を見出され、公共建築の壁画を
手掛けるようになります。
そして遂には、ドラクロワ、シャセリオーを継ぐ、公共建築の壁画画家と
されるまでになります。

「幻想」 油彩・カンヴァス 1866年 大原美術館
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縦264cmの大きな作品で、ニンフが葡萄の蔓を投げてペガサスを
捉えようとしていて、子供がリースを作っています。
青い色調が幻想性を増し、神話的な理想郷への憧れを見せています。

「聖ジュヌヴィエーヴの幼少期」 
 油彩・鉛筆・カンヴァス 1875年頃 島根県立美術館

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パリのパンテオンの装飾壁画の縮小版です。
聖ジュヌヴィエーヴはパリの守護聖人で、451年のフン族の攻撃から
パリを守ったとされています。
パリのパンテオンは元は聖ジュヌヴィエーヴ教会として建設され、
1792年に竣工しています。
故郷のナンテールで、聖ジェルマンに見出された場面で、対角線構図で
配された群像の中心に幼いジュヌヴィエーヴが立っています。
手前の水面はセーヌ川を表しています。
フレスコ画のような淡い色調の整然とした、壁画にふさわしい画面です。

「プロ・パトリア・ルドゥス(祖国のための競技)」 
 油彩・カンヴァス 1885-87年 個人蔵

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アミアン美術館階段壁画の縮小版で、横280cmあります。 
フランスは1870-71年の普仏戦争に敗れます。
そのフランスの再建の願いを込めた作品で、若者たちが槍投げの練習をしています。
流れているのはソンム川です。
ベルギー国境に近いピカルディ地方にあるアミアンは普仏戦争、第一次・
第二次世界大戦と3度、ドイツ軍に占領されています。

「プロ・パトリア・ルドゥス(祖国のための競技)もしくは家族」 
 油彩・カンヴァス 1885-87年 トレド美術館

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現在は切り離されていますが、元は「プロ・パトリア・ルドゥス」の
右側に続く画面で、的になった木の幹に槍が突き刺さっています。
作品の切断後に、今回初めて並べて展示されています。

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「羊飼いの歌」 油彩・カンヴァス 1891年 メトロポリタン美術館
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シャヴァンヌはギリシャのアルカディアを題材にした作品を多く描いています。
アルカディアはニコラ・プッサンの「アルカディアの牧人たち」にも描かれた、
理想郷とされる場所です。

この作品では4人の人物が互いに無関係にそれぞれ自分の世界に没入していて、
不思議な雰囲気をつくっています。
シャヴァンヌが象徴主義の画家とされる由縁です。

「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」 油彩・カンヴァス
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リヨン美術館の壁画の縮小版です。
リヨンはローヌ川とソーヌ川の合流する街で、絹織物の産地としても
知られています。
山の中の水辺の、清らかに澄んだ、静けさに満ちた理想郷の情景です。
ギリシャ神殿の前にいるのは、建築(石柱の欠片に腰掛けている)、
彫刻(立っている)、絵画(パレットを置いている)の化身で、
周りには月桂冠を冠ったミューズたちが集まっています。

シャヴァンヌはフランスに留学していた黒田清輝が会って助言を受けたことがあり、
藤島武二や小杉放菴などにも大きな影響を与えています。
東洋画に通じる平面的な画面、優しい色調などに日本の画家は親しみやすさを
感じるのでしょう。
会場には黒田清輝が西洋に倣った「構想画」として描いた、「昔語り」の
下絵類も展示されています。

オーギュスト・ロダン 「ビュヴィス・ド・シャヴァンヌの胸像」 
 ブロンズ 1890-91年 国立西洋美術館

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親しかったロダンの制作した像で、シャヴァンヌはロダンにフロックコートと
ネクタイ、レジオン・ドヌール勲章を着けた姿にしてほしいと要望しています。

展覧会のHPです。

シャヴァンヌは壁画を多く描いた画家ですが、精密な縮小版を遺してくれた
おかげで、このような展覧会によってその魅力を知ることが出来ます。


次回の展覧会はBunkamura25周年記念、「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 
華麗なる貴族コレクション展」です。
会期は4月4日(金)から5月25日(日)までです。


【2014/01/10 22:37】 美術館・博物館 | トラックバック(4) | コメント(0) |
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