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『ディスカバー、ディスカバージャパン 「遠く」へ行きたい』展 東京ステーションギャラリー
東京
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東京駅の東京ステーションギャラリーでは、『ディスカバー、ディスカバージャパン
「遠く」へ行きたい』展が開かれています。
会期は11月9日(日)まで、入館料は一般900円です。

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日本万国博覧会の終わった翌月の1970年10月から当時の日本国有鉄道は電通の
プロモーションによる、「ディスカバージャパン」キャンペーンを始めています。
この大キャンペーンを、ポスター、ビデオ、パンフレット、雑誌、チケットなどの資料によって
振り返る展覧会です。

万博終了後の旅客確保を目的とし、対象も若い女性を中心とした個人客に絞った企画で、
1976年12月まで続けられています。

富士ゼロックスのCM、「モーレツからビューティフルへの」放映や雑誌、「an・an」の創刊が
同じ1970年で、自分らしいライフスタイルを求める風潮に合った企画となっています。

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キャンペーンの一環として1970年に始まった紀行番組、「遠くへ行きたい」は現在も続く
長寿番組で、会場では伊丹十三が長野県飯田市の下栗を訪れた時の回などが
放映されています。

面白いのは特に初期のポスター類は場所の特定が出来ない、イメージ的な画面になって
いることで、このキャンペーンがディスカバー「自分」であることを示しています。

キャンペーンのコンセプトもディスカバー・マイセルフで、マイセルフを言い換えて
「美しい日本と私」という副題になったそうです。
この言葉が川端康成のノーベル賞受賞講演の題、「美しい日本の私」に似ているので、
川端に使用の許可を求めたところ、快諾を得ています。

一方で、「ディスカバージャパン」キャンペーンはほとんどの文化人、知識人からは
批判的に見られていたそうですが、日本と自分を無条件で肯定することへの反発が
あったのかもしれません。

写真雑誌、「アサヒカメラ」では「DESCOVERED JAPAN」という、現実の日本を写すという
テーマの特集を組んでいます。

1972年5月号には北井一夫撮影の写真が載っています。

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2012年に東京都写真美術館で開かれていた、「北井一夫 いつか見た風景」展に
展示されていた写真で、青森県の五能線での撮影です。

「北井一夫 いつか見た風景」展の記事です。


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チラシに載っているポスターは金沢の俵屋という飴屋さんで、初冬の情景です。
北陸新幹線の金沢までの開通が近いということで、会場の最後にも同じ店先を使った
2006年のJR西日本のポスターが展示されています。

金沢出身の詩人、室生犀星が抒情小曲集の中で、都会に出て来た地方人の哀歓を
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と詠ったのは1918年ですが、「ディスカバージャパン」では
都会人が自分を求めて地方の知らない街を歩いています。

展覧会のHPです。


【2014/09/30 20:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「喫茶ルオー」 本郷 2014/9
本郷
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本郷の「喫茶ルオー」にモーニングに行ってきました。
場所は文京区本郷6-1-14です。

東大の正門向かいの本郷通り沿いにある、小さいですが本郷を代表する喫茶店です。

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朝は9時30分から開店していて、朝の時間は2階席は開いていません。
昔から使われている木の椅子にはコーヒーカップの形の刳り抜きがあります。

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窓際の席に座ると、並木の銀杏が見えます。

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モーニングセット600円です。

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やや厚切りのトーストに×印の切り目が入っているのがこちらの特徴です。
コーヒーはやや薄味です。

お店の前のゴーヤは、2008年に行った時には一つしか実が成らなかったという話を
聞きましたが、最近は配るほどよく採れるそうです。

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この前、「喫茶ルオー」に行った時の記事です。

2008年に「喫茶ルオー」に行った時の記事です。


【2014/09/29 20:20】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち」展 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館では新創開館5周年記念特別展、「名画を切り、名器を継ぐ 
美術にみる愛蔵のかたち」が開かれています。
会期は11月3日(月・祝)までです。

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切断されて改装された絵巻や古筆、破損して補修された茶道具など、制作時とは異なる形に
改変された古美術品を集めて展示する展覧会です。
古画、古書は仕立て直されることが多く、陶磁器の優品は補修され、その補修の跡まで
愛でられたりもします。

「漁村夕照図」 牧谿筆 中国・南宋時代 13世紀  根津美術館蔵 国宝
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10月19日までの展示です。
牧谿の描いた「瀟湘八景」の中の一つで、元は一続きの巻物を足利義満が
座敷飾りのために切断したと考えられています。
水気の多い江南の風景を薄墨で淡く表していて、山々の連なりにはリズムがあります。
画面右の木立には長く夕陽が差していて、夕暮れの一ときの印象を描き出しています。

「佐竹本三十六歌仙絵 斎宮女御」(部分) 鎌倉時代 13世紀 個人蔵 重要美術品
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10月13日までと、10月28日から11月3日までの展示です。
斎宮女御は醍醐天皇の孫で、伊勢斎宮を務め、後に村上天皇の女御となったことから
斎宮女御と呼ばれています。
その身分の高さから、几帳と屏風を立て、畳の上にいる姿で描かれています。

添えられている歌は斎宮女御の代表作です。

 ことのねにみねの松風かよふらしいづれのおよりしらべそめけむ

「佐竹本三十六歌仙絵 小野小町」(部分) 鎌倉時代 13世紀 個人蔵 重要文化財
10月13日までの展示です。
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 いろ見えてうつろふものはよの中の人のこゝろのはなにぞありける

絶世の美女ということで、顔は見せないで描かれています。

「佐竹本三十六歌仙絵 小大君」(部分) 
 鎌倉時代 13世紀 大和文華館蔵 重要文化財

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10月13日までの展示です。

 いはゞしのよるのちぎりも絶ぬべしあくるわびしきかづらきの神

佐竹本三十六歌仙絵は元は大名の佐竹家に伝わった2巻の絵巻だったものです。
大正時代に売りに出され、新しい所有者も第一次大戦後の不況で手放すことになった時、
このままだとあまりに高額で買い手が付かないため、大正8年(1919)年に巻頭部分の
「住吉明神」を含め37枚に切断され、購入希望者にくじ引きで絵を割り当てて売却されています。
これを決めたのは三井物産の設立者で茶人としても有名な益田孝(鈍翁)で、
自身はもっとも華やかな「斎宮女御」を入手しています。

佐竹本の中でも評判の高い女性3人を一度に観られるというのも、中々無い機会です。

「平治物語絵巻断簡(六波羅合戦巻)」 鎌倉時代 13世紀 個人蔵
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平安末期の平治元年に起こり、源義朝と平清盛が戦った平治の乱を描いています。
弓を持った騎馬武者と長刀を手にした徒歩武者が駆けています。
ボストン美術館所蔵の「三条殿夜討巻」や東京国立博物館所蔵の「六波羅行幸巻」と
同じセットの「六波羅合戦巻」の断簡で、破損した1巻から切り取ったと推定されています。
白描部分は東京国立博物館の所蔵する摸本で、パネル展示されています。

「平治物語絵巻断簡(六波羅合戦巻)」 鎌倉時代 13世紀 大和文華館蔵
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10月15日からの展示です。
鎧の袖に矢の刺さった武者もいます。

「石山切 伊勢集」 伝藤原公任筆 平安時代 12世紀 個人蔵
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3.4行目の歌

 なつのひのもゆるわがみのわびしさに
 みずこひどりのねをのみぞなく

「石山切」は白河天皇の六十の賀を祝って制作された、「西本願寺本三十六人家集」の
うち、「貫之集下」と「伊勢集」のことです。
西本願寺の所蔵でしたが、昭和4年(1929)に2つの集が分割され、
断簡になった時に付けられた名です。
昔は本願寺が石山(後の大坂城)にあったことにちなんでいます。
料紙には草花や鳥、蝶の文様が描かれ、金銀箔が散らされています。
分割されたのは昭和4年(1929)で、1枚の紙を剥いで表裏2ページにしてそれぞれ売却し、
女子大学創設のための資金としています。

「伊勢物語 梓弓図(旧金谷屏風)」 
 岩佐又兵衛筆 江戸時代 17世紀 文化庁蔵 重要文化財

「弄玉仙図(旧金谷屏風)」 岩佐又兵衛筆 
 江戸時代 17世紀 千葉・滴水軒記念文化振興財団蔵 重要文化財


元は福井藩主から豪商の金屋家が拝領した屏風で、後に掛軸に仕立てられています。
岩佐又兵衛の福井時代の作で、力がみなぎっています。

「刀 無銘 切り付け銘 名物 籠手切正宗」 
 鎌倉時代 14世紀 東京国立博物博物館蔵


織田信長が越前の朝倉氏から奪った後、磨り上げて短くした刀です。
茎(なかご)にまで刀身の樋が続いているので、磨り上げてあることが分かります。

「青磁輪花碗 銘 馬蝗絆」 南宋時代 13世紀 
 東京国立博物館蔵 重要文化財
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10月1日までの展示です。
平重盛の所持と伝えられる品です。
後に足利義政の所有となったときにひび割れが生じたので、明に送って代わりの品を
求めたところ、今ではこのような品は作れないとのことで、鎹(かすがい)を打って
修理してきたとの言い伝えがあります。
その鎹を大きな蝗(いなご)に見立てた命銘です。
ごく薄手の茶碗で、澄み切った青色をしており、優美な逸品です。

「青磁花生 銘 鎹(かすがい)」 
 南宋時代 13世紀 大阪市東洋陶磁美術館蔵 

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割れた部分を鎹(かすがい)で補修してあることから、この名が付いています。

「青磁貼花牡丹唐草文瓶」 
 龍泉窯 南宋~元時代 13−14世紀 京都・北野天満宮蔵

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高さ50.4㎝の大きな瓶で、胴に牡丹唐草文が貼り付けられています。
頸の部分の修理は豊臣秀吉の命によるものとされています。
京焼の永楽和全(1823-96)が別の陶片を使って継ぎ足す、呼び続ぎをした箇所もあります。

「獅子香炉」 瀬戸 室町時代 16世紀 根津美術館蔵 重要美術品
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元は狛犬の像で、千利休が口から後頭部を打ち割って、外せるようにして
香炉としたとされる品で、小堀遠州が所持していました。
実際には、割れてしまったので香炉として使うようにしたのだろうということです。

「大井戸茶碗 銘 須弥(別銘 十文字)」 
 高麗茶碗 朝鮮時代 16世紀 東京・三井記念美術館蔵

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戦国時代の武将、古田織部の所持とされる茶碗で、寸法を縮めるためか、
縦横十文字に切って、漆で継いであります
古田織部は芸術家気質の強かった人のようで、わざわざ茶碗を割って継ぐことで、
自分の美意識を持ち込んだりしていて、そのことは司馬遼太郎の短編小説、
「割って、城を」にも書かれています。

「赤楽茶碗 銘 木守」 長次郎作/ 楽惺入補作 陶器 
 桃山時代 16世紀/昭和時代 昭和9年(1934) 香川・高松松平家歴史資料

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千利休の孫、千宗旦から武者小路千家に伝わり、高松松平家の所蔵となった茶碗ですが、
関東大震災で焼け、破片になっています。
その破片の一つを組み込んで楽家13代惺入が昭和9年(1934)に再現した品です。
赤楽茶碗で、柿の葉が実に貼り付いているように見えます。


展示室5は源氏絵と伊勢絵の展示です。

源氏物語や伊勢物語の各場面が屏風や冊子に描かれています。

「源氏物語画帖 若紫」 伝土佐光起 江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
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有名な垣間見の場面です。
のどかな春の景色の中を雀が逃げて行きます。


展示室6のテーマは「秋光を楽しむ茶」です。
晩秋を楽しむ茶道具約20件が展示されています。

茶室の掛軸は伝西行筆の色紙です。

 せきでらや人もかよわずなりぬればもみぢゝりしくにはのをもかな

「正木手茶入 銘 正木」 瀬戸 江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
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二色の釉薬でくっきりと色分けされ、正木の紅葉になぞらえて、この銘が付けられています。


今回の展覧会は根津美術館の新創開館5周年記念ということもあり、名品、優品の揃った、
とても充実した展覧会です。
会期中、かなりの展示替えがあるので、展覧会のHPの中の出品リストをご確認ください。

展覧会のHPです。


次回の展覧会はコレクション展、「誰が袖図-描かれたきもの-」です。
会期は11月13日(木)から12月23日(火・祝)です。

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【2014/09/28 19:37】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
蕎麦店「麓屋」 京王プラザホテル
新宿
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蕎麦店「麓屋」は京王プラザホテル本館の1階にあります。
場所は新宿区西新宿2-2-1です。

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お店の入口の周りには木のオブジェが並んでいます。

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個室や半個室、窓に面したカウンターがあり、分煙式で、ランチタイムは完全禁煙です。
BGMはジャズでしたが、少し音量が大きいようです。

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カウンター席は8席で、大きな天然木の1枚板とガラスで出来ています。

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大山鶏と野菜のつけ蕎麦1652円です。

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量はやや少な目ですが、喉越しも良く、大山鶏は美味しく、上品な味わいです。

大山鶏三つ葉蕎麦1652円です。

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大根などの野菜も入っています。
家ではいつも薄味なので、丼の蕎麦はやや濃い目かなと思いました。

お洒落な雰囲気の中で蕎麦を楽しめるお店です。


【2014/09/27 20:38】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「―第9回― 人・形展 -HITOGATA-」 丸善丸の内本店
東京
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丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店4階ギャラリーでは、「―第9回― 人・形展 -HITOGATA-」が
開かれています。
会期は9月30日(火)までです。

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以下の29人の作家の人形が展示、販売されていて、ほとんどが球体関節人形です。
可愛い人形もあれば、妖しい雰囲気の作品、ちょっと怖い人形など、さまざまな個性の
「ヒトガタ」が揃っていて、球体関節人形の表現の幅の広さを見せています。

秋山まほこ、雨沢聖、岡田好永、亀井潤、川上勉、ガーナベイビーズ、キノコジュース、
佐伯祐子、桜文鳥、サユリンゴ、神宮字光、せいこ、赤色メトロ、舘野桂子、玉青、
戸田和子、Dollhouse Noah、長尾都樹美、西村勇魚、野口由里子、野村直子、
林美登利、陽月、芙蓉、ホシノリコ、槙宮サイ、松田珠江、愛美、みつばち@BabyBee

キノコジュース
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可愛さいっぱいの人形です。

サユリンゴ
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ゴージャスなメルヘンの世界です。

槙宮サイ
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大人っぽい雰囲気を持っています。

川上勉
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人形の域を超えた凄味があります。


【2014/09/26 20:45】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「神田伯剌西爾(ブラジル)」 神保町 2014/9
神保町
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神田神保町の「神田伯剌西爾(ブラジル)」に行ってきました。
場所は千代田区神田神保町1-7です。

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神保町では有名なコーヒー専門店で、小宮山書店のビルの地下にあり、
靖国通りから南に入った道沿いに入口があります。

鈴の付いた引戸を開けて入ると、右側の小部屋が禁煙席になっていて、16席あります。

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居酒屋だったお店を居抜きでそのまま使った和風の内装で、古い地図や掛け時計がかかり、
コーヒーミル、狸の置物、ドライフラワーなどが置いてあります。

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手描きのケーキのメニューです。

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ケーキセット850円です。

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ドリップで淹れるコーヒーはすっきりした苦味で美味しいです。
いかにも自家製といった感じの小振りのベークドチーズケーキは甘さ控えめです。

BGMは聞こえず、エアコンの音と食器を洗う音だけが聞こえて来ます。
考え事をするのに都合が良いと思ってしばらく居ましたが、結局何も考え付かないままで
お店を出ました。

以前、「神田伯剌西爾」に行った時の記事です。


【2014/09/25 20:14】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「建築家ピエール・シャローとガラスの家」展 パナソニック汐留ミュージアム
新橋
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新橋のパナソニック汐留ミュージアムでは「建築家ピエール・シャローとガラスの家」展が
開かれています。
会期は10月13日(月・祝)までで、水曜日は休館日です。

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フランスの家具デザイナー、インテリアデザイナーで建築家のピエール・シャローを、
ポンピドゥーセンターのコレクションで紹介する展覧会です。

ピエール・シャロー(1883-1950)はボルドー生まれで、国立美術学校の建築学部を
目指しますが入学を果たせず、イギリスの家具会社ワーリング&ギローに入社します。
第一次大戦に従軍した後、家具・インテリアデザイナーとして活動し、1925年にパリの
アール・デコ博に出品し、評価を確立しています。

アール・デコの時代であり、シャローの作品もモダンで機能的ですが、折りたたんだ
り出来る可動式の物が多いことに特徴があります。

「テーブル・ランプ」 1923年
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アラバスタ―製のランプ・シェードは動かすことが出来て、鳥の羽根のようです。

「マレ=ステヴァンスのための事務机」 1927年
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シャローは1927年にジャン・ダルザス夫妻に新居の設計を依頼されます。

パリの古いアパルトマンを改造し、居住者のいる3階部分を残し、低層部分をくりぬいて
建てたのが代表作の「ガラスの家」で、1932年に竣工しています。
建築家のベルナルド・ベイフット、金属職人ルイ・ダルべらの協力によるもので、
天井を鉄骨で支え、外壁を取り払い、ガラスブロックを並べて、広くて明るく斬新な
空間を生み出しています。

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シャローのデザインした家具が並び、鉄骨のリベットも装飾になっています。

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大恐慌と第二次世界大戦により、フランスでの活動の場が少なくなったため、
シャローは1940年にアメリカに渡り、晩年の活動を行なっています。

ピエール・シャローは日本ではあまり知られていませんが、展示作品を観ると
現在につながるモダン性を持ったデザイナーであることが分かります。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「ジョルジョ・デ・キリコ―変遷と回帰」展です。
会期は10月25日(土)から12月26日(金)です。

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【2014/09/24 20:33】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「支留比亜(シルビア) 新橋銀座店」
新橋
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「支留比亜(シルビア) 新橋銀座店」は新橋の外堀通り沿いのG10ビルの3階にあります。
場所は港区新橋1-4-5です。

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「支留比亜」は創業1972年の名古屋発祥のコーヒー店で、こちらは2014年の4月に
オープンした、東京での初出店のお店です。

店内は約100席、クラシックな雰囲気の内装で、ドアで仕切った分煙式ですが、
空調の具合なのか禁煙室にも少し煙草の匂いが漏れて来るようです。
BGMは静かなジャズピアノでした。

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新幹線が通るのが見えます。

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ブレンドコーヒー540円とエッグサンド600円です。

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サンドイッチはきれいに作られていて、美味しいです。
昔風の厚手のカップに入ったコーヒーはやや苦味系の味です。

シナモントースト450円とアイスコーヒー540円です。

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まだオープンして間が無く、3階にあって目立たないので、お客さんも少ないですが、
朝7時から開いており、新橋駅にも近いので、今に賑わうことでしょう


【2014/09/23 19:58】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第78回 新制作展」 国立新美術館
乃木坂
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六本木の国立新美術館では、「第78回 新制作展」が開かれています。
会期は9月29日(月)までです。

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新制作協会は1936年設立の美術団体で、現在は絵画部、彫刻部、
スペースデザイン部があります。

絵画部の作品を何点か紹介します。
新制作展は撮影可能です。

中井英夫 「and from now」
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太田國廣 「悠久の異邦人」
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天寿国繍帳らしいものも見えます。

佐藤泰正 「Cafe・それぞれ」
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金森宰司 「ライフ「駆け引き」」 
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田澤茂 「日本人の神々」
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鍋島正一 「孤島の教会」
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五島列島の野崎島にある教会で、島は現在、無人島になっています。

竹村和夫 「奏楽者」
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服部和三郎 「猫とヴィナス」
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服部和三郎さんは藤田嗣治に師事しています。

野村昭雄 「アナベル」
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椎名みどり 「夢の中の日常 I (リンゴ売)」
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井本心一 「鉄路-雪の南松本駅構内」
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藤川妃都美 「はるがきた!」
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カタツムリは春の光を受けて透き通っています。

矢吹幸子 「光景・舞洲」
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谷中田和代 「誰も教えてくれない」
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影が自分の世界をつくっています。

田中亮平 「ノスタルジィア」
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三浦正紀 「脇道へ」
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石川由子 「ある町の一日」
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谷垣美穂 「パリ散歩 III」 
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篠田哲也 「何処へ I」
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塩田志津子 「湖畔-近江の譜」
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箔を使った、日本画風の趣きです。

木下和 「邂逅の郷-残耀・江波山桜-」
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ヒロシマエバヤマザクラは広島の江波山公園にあるヤマザクラの変種です。

小島隆三 「封印された地 "永遠の愛"」
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前に置かれた立体作品とセットです。

矢澤健太郎 「イザナギイザナミ」
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田村研一 「人生ゲーム 鎮魂行脚編」
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部分
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今年の田村さんは上下2段続きです。

小野仁良 「オトノキオク・ヒグラシノゴゴ」
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古民家シリーズの一つです。

手嶋醇子 「昼下がり」
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岸宏士 「クリスマス近く」
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近藤オリガ 「祭の時」
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板谷諭使 「ダヴィンチの庭」
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窓の向こうにフィレンツェの街並みが見えます。
板谷諭使さんは新会員です。

大崎静子 「船だまりの向う(III)」
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阿曽沼明 「いつかは・・・」
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河村雅文 「理科室」
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今年の河村さんの理科室にはジンベエザメが泳いでいます。

鶴山好一 「丘へ続く道」
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昨年の第77回新制作展の記事です。

新制作協会のHPです。


【2014/09/22 21:52】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「花ごよみ東京」 ホテル龍名館東京
東京
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「花ごよみ東京」は東京駅八重洲口のホテル龍名館東京の15階にあります。
場所は中央区八重洲1-3-22です。

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店内からロビー側を見たところです。

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ホテルのフロントの横にあり、50席ほどの店内は全席禁煙、外堀通りを見下ろせます。

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八重洲口のグランルーフが見えます。

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創業当時の看板が飾ってあります。

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平日のランチビュッフェ1500円は和食です。

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蒸し野菜もあって、味は自分で調整できます。
右側はタマネギです。

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おだやかな味で、器にも気を使っていて、趣きがあります。

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食後のコーヒーで締めます。

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平日のランチタイムは11時からですが、土日祝は朝7時から午後2時まで続けて
営業しています。

場所も便利で、明るく、景色の見えるカウンター席があるので、独りのお客さんも
入りやすく、何人かが利用していました。
お昼時の東京駅周辺の混雑を避けることの出来る、使い勝手の良いお店です。


【2014/09/21 21:21】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第61回 日本伝統工芸展 日本橋三越本店
三越前
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日本橋三越本店本館・新館7階ギャラリーでは9月29日(月)まで、
「第61回 日本伝統工芸展」が開かれています。
入場は無料です。

伝統001


昭和25年に施行された文化財保護法の趣旨に沿って、昭和29年以来毎年
陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門の作品を審査し、
入選作品を展示するものです。
今年は約600点が展示されています。

文部科学大臣賞 蒔絵八角箱 「月華」 漆芸 大角裕二
伝統002
 
八角形の側面には薄をあしらい、蓋には切貝を使って狐を表しています。
月の中で狐が遊んでいるようです。

NHK会長賞 截金硝子長皿 「流衍(りゅうえん)」 山本茜
伝統003

透明なガラス板の底に截金(きりかね)で縞模様を作っています。
清澄な青に金色が映えます。

朝日新聞社賞 黒描鳥花文鉢 米田和
伝統004

白地にざっくりと黒く勢い良く花と丸を描いています。
水墨画の趣きです。

日本工芸会奨励賞 陶彫彩色 「寒威」 溝口堂央
伝統005

太宰府天満宮などで1月に行われる鷽替え(うそかえ)神事です。
木の鷽を持つ神職の狩衣には薄く雪が積もっています。

会場にはさまざまな技巧を凝らした作品が並び、日本の伝統工芸の多彩さを見せてくれます。


【2014/09/20 20:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「炭火焙煎珈琲 皇琲亭」 池袋 2014/9
池袋
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池袋駅東口の「炭火焙煎珈琲 皇琲亭」に行ってきました。
場所は豊島区東池袋1-7-2です。

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分煙式のお店ですが、土曜日はほとんどが禁煙席になります。

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クラシックのピアノ曲のBGMが流れていました。

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ブレンドコーヒー760円とチーズケーキ510円です。

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コーヒーはコクがあって美味しく、しっとりとしたチーズケーキとよく合います。
カップはウェッジウッドです。

カウンターの後ろの窓の外を行き交う人たちを眺めながら、ショパンを聴いていました。

以前、「皇琲亭」に行った時の記事です。


【2014/09/19 19:40】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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