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「ワイン展」 上野 国立科学博物館
上野
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上野の国立科学博物館では、「ワイン展」が開かれています。
会期は2016年2月21日(日)までです。

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会場マップ
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ワインの製法や歴史、楽しみ方など、ワインをテーマにした展覧会です。

会場は撮影可能です。


シリアで発見された、紀元前1055年頃のブドウの実
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ワイン用のブドウ
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有名な農薬、ボルドー液
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ワインを絞り出す、古い圧搾機 サントリー所蔵
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いろいろな形のボトル
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コルク樫
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三大貴腐ワイン 左:トカイ(ハンガリー)、中:モーゼル(ドイツ)、右:ソーテルヌ(フランス)
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フィンランド沖のバルト海の沈没船から発見された、19世紀中頃のシャンパン
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シャンパンのドン・ペリニヨンのいろいろ
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シャトー・ムートン・ロートシルトは毎年、著名な芸術家のデザインによる
ラベルを使用しています。
ロートシルトはロスチャイルドのドイツ語読みで、シャトーはロスチャイルド家の
一員が所有しています。

1873年 パブロ・ピカソ
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ピカソの亡くなった年で、酒の神バッカスを描いています。

1985年 ポール・デルヴォー
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1988年 キース・へリング
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1990年 フランシス・ベーコン
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2013年に東京国立近代美術館で開かれた、「 フランシス・ベーコン展」の記事です。

1991年 セツコ(出田節子)
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バルテュスの夫人、セツコはバルテュスより先にラベルになっています。

1993年 バルテュス
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2014年に東京都美術館で開かれた、「バルテュス展」の記事です。

1997年 ニキ・ド・サンファル
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2015年に国立新美術館で開かれた、「ニキ・ド・サンファル展」の記事です。


ミュージアムショップは酒屋さんのようです。

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展覧会のHPです。


お知らせ

いつも当ブログをご覧いただき、有難うございます。
今まで毎日、記事を掲載しておりましたが、都合で当面、月曜日と水曜日は
お休みさせていただくことにしました。
ただし、会期の迫っている展覧会に行った場合は、その記事を出すこともあります。
毎日、記事を読んでいただいている方も多く、申し訳ありませんが、これからも
よろしくお願いいたします。


【2015/11/30 20:54】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(4) |
「バケット 新宿野村ビル店」 新宿野村ビル
新宿
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「バケット 新宿野村ビル店」は新宿野村ビルの地下1階にあります。
場所は新宿区西新宿1-26-2です。

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店内は100席ほどと大きく、全席禁煙、すっきりしたつくりです。
BGMはジャズでした。

サンマルクグループのベーカリーカフェで、ランチには食べ放題のパンが付きます。

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焼き立てのパンが次々とカウンターに運ばれて来ます。

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白身魚のパン粉焼き1190円は量もあって美味しいです。
パンはよもぎロールと渋皮マロンロールです。

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ドリンクバー290円にはコーヒー、紅茶の他にいろいろなジュースがあります。

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アイスティーにしました。

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これに消費税118円が付いて、合計1598円です。

土曜日の昼頃で、辺りにはあまり人通りも無かったのですが、店内は女性を中心に
かなりのお客さんで賑わっていました。

あれこれパンを選んで、おしゃべりをして時間を過ごすのも良いでしょう。


【2015/11/29 18:53】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
第2回改組 新「日展」 六本木 国立新美術館
乃木坂・六本木
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六本木の国立新美術館では第2回改組 新「日展」が開かれています。
会期は12月6日(日)までです。

日展001


(洋画)

木原和敏 「これから」
日展003

窓からの柔らかな光そのものがテーマになっています。

伊藤寿雄 「母の像」
日展002

伊藤寿雄さんは母親を描き続けていて、その老いも正面から描き切っています。

(日本画)

村林典博 「夕凪」
日展005

水面が金色に光る頃、水上生活者の暮らしが浮かんでいます。

澤野慎平 「仰」
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岩場に屹立した建物は生き物のような存在感があります。

2014年の日展の記事です。

日展のHPです。


【2015/11/28 19:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「神戸屋シルフィー グランアージュ丸の内店」
東京
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「神戸屋シルフィー グランアージュ丸の内店」は東京駅八重洲南口を出た、
パシフィックセンチュリープレイス丸の内の1階にあります。
場所は千代田区丸の内1-11-1です。
以前、「PAUL東京八重洲店」のあった所です。

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窓が大きく明るい店内は広々として、全席禁煙、ブラウンと白を基調にしており、
席のソファーもゆったりしています。

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ベーカリーレストランで、朝7時30分から開いていて、各種モーニングセットがあります。

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トーストモーニングセット540円です。

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3種類のパンは軽くトーストされていて、少し硬めです。
バターとハチミツ、ゆで卵の塩も付いています。

通りから奥に入っていることもあってか、朝8時頃でも混んでおらず、東京駅のすぐ横に
ありながら、ゆっくりと落着けるお店です。


【2015/11/27 19:47】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「画集刊行記念 松井ヨシアキ展 〜Paris & Jazz〜」 銀座 日動画廊
銀座
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銀座の日動画廊では「画集刊行記念 松井ヨシアキ展 〜Paris & Jazz〜」が
開かれています。
会期は12月2日(水)まで、日曜日はお休みです。

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「セーヌ河岸の古本屋」
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松井ヨシアキさん(1947~)は福井県出身で、パリの景色や人、
音楽家などを雰囲気のある画風で描いています。

今回は画集、「サンジェルマンでJazzを」の刊行記念の展覧会で、パリの街角や
ジャズを題材にした作品、約50点が展示されています。

松井さんの作品は、パレットナイフを使っての厚塗りにナイフで切り込んだ線が
入っていたり、キャンバス地の透ける薄塗りがあったりと、活き活きとした躍動感に
あふれています。

街角を描いた作品は、行き交う人のざわめきが伝わり、ジャズを題材にした作品は、
プレイヤーが演奏する音楽が聞こえてくるようです。


パリならぬ銀座のショーウインドーです。

エルメス
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コーチ
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クリスチャンディオール
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和光
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【2015/11/26 19:41】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「CAFE丸福珈琲店 ヨドバシAKIBA店」 2015/11
秋葉原
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秋葉原のヨドバシカメラの4階にある「CAFE丸福珈琲店 ヨドバシAKIBA店」に行ってきました。
場所は千代田区神田花岡町1-1です。

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丸福珈琲店は昭和9年(1934)に大阪で創業した老舗で、東京では他に羽田空港店と、
日本橋三越本店の「サロン・ド・テ・マルフク 日本橋三越」があります。

店内は約40席、全席禁煙で、暗めの照明の落着いた雰囲気です。

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4階のテレビ売場が見えます。

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朝は9時30分から開いていて、モーニングセットもあります。

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トーストと好きな飲み物(飲み物代)のAセットと
ミニサンドと飲み物(珈琲、カフェオレ、紅茶)で640円のBセットがあります。

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トーストはバターかジャムを選ぶので、ジャムにしました。

朝の間はまだお客さんも少なく、ゆっくり丸福特有のずっしりと濃いコーヒーを楽しめます。

「サロン・ド・テ・マルフク 日本橋三越」の記事です。


【2015/11/25 20:16】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「肉筆浮世絵 美の競艶」展 上野の森美術館
上野
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上野の森美術館では、「肉筆浮世絵 美の競艶」展が開かれています。
会期は2016年1月17日(日)までです。
12月20日までの前期と12月22日からの後期で一部展示替えがあります。

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シカゴの実業家で日本美術の収集家であるロジャー・ウェストン氏の所蔵する
肉筆浮世絵、約130点を展示する展覧会です。

肉筆浮世絵は彩色が豊かで、細密な描写を楽しめます。

奥村政信 「やつし琴高仙人図」 宝暦年間(1751~64)
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美人が鯉に乗って手紙を読んでいて、琴高仙人の故事になぞらえています。
琴高仙人は中国の仙人で、琴が巧みで、竜の子を捕えてくると言って川に入り、
約束の日に大きな鯉に乗って現れています。
鯉は黄河の竜門を登り切れば竜になるといわれています。
奥村政信(1686~1764)は独学の浮世絵師で、画業は長く、美人画、役者絵、
花鳥画など、分野も多彩です。

勝川春章 「美人按文図」 寛政元~4年(1789~92)
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竹菱垣の裾模様の着物の女性が立膝をして、筆を手に、恋人宛でしょうか、
手紙の文を考えています。
上品な顔立ちで、悩む風情が表れています。
勝川春章(1726?~1793)は勝川派の祖で、肉筆美人画は当時から評判が
高かったようです。

二代歌川豊国 「御殿女中花見図」 文政8~天保元年(1825~30)
木の葉の裾模様の紫の着物に法輪の模様の帯を立て矢結びにした御殿女中が
扇を手にして、満開の桜の枝の下を通ります。
きっちりとした描き方で、紫色がとても鮮やかです。
同じく御殿女中の花見を描いた、鏑木清方の「花ざかり」につながるものがあります。

河鍋暁斎 「一休禅師地獄太夫図」 明治18~22年(1885~89)
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地獄太夫は室町時代の遊女で、山賊にかどわかされて堺に遊女として
売られますが、現世の不幸は前世の行ないの故であるとして、
着物には地獄変相図を刺繍していたそうです。
一休宗純とも親交があったということです。
帯には遊ぶ唐子と布袋様が描かれています。
河鍋暁斎の弟子だったジョサイア・コンドルの所蔵でした。


初期浮世絵から、小林清親まで、良質な作品が数多く揃っていて、初めて知る
浮世絵師も多く、大変濃密な展覧会です。

展覧会のHPです。


【2015/11/24 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「星乃珈琲店 銀座8丁目店」
新橋
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「星乃珈琲店 銀座8丁目店」は銀座の中央通りの新橋寄りにあります。
場所は中央区銀座8-8-5で、ビルの2階です。

大きな看板がかかっています。

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いろいろ、美味しそうなサンプルが並んでいます。

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「星乃珈琲店」はどこもサンプルがあり、メニューの表示も分かりやすいのが特徴です。

分煙式で、衝立があちこちにあるので、席は独立した感じですが、そのかわり見通しは
良くありません。
平日の午後で、お客さんは少な目です。
BGMはジャズでした。

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スイーツセット870円です。

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軽い苦みの利いたコーヒーと一緒にモンブランをいただきました。


お店の前の中央通りは、相変わらず中国や東南アジア系の観光客で賑わっていました。


【2015/11/23 19:53】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「青児とパリの美術~東郷青児のコレクションより」展 新宿 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
新宿
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新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館では12月23日(水)まで、
「青児とパリの美術~東郷青児のコレクションより」展が開かれています。

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同館ゆかりの画家、東郷青児(1897~1978)の戦前から戦後にかけての作品、
約70点を中心に展示する展覧会です。
同館は東郷青児(1897-1978)から自作約200点と東郷の収集した作品約250点の
寄贈を受けて発足しています。


[「巴里の女」 1922年
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東郷青児は1921年からフランスに留学し、リヨン美術学校に学びますが、
1923年の関東大震災で仕送りが途絶えたため、パリに居付いて、
若い芸術家たちの集まるモンパルナスで暮らすようになります。

この絵にはセザンヌやモンパルナスに集うエコール・ド・パリの画家たちの
影響が感じられます。
こちらをまっすぐ見つめた顔はやや憂いを含んでいます。


「婦人像」 1936年
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東郷青児は1928年までフランスに滞在して帰国しています。
1933年からは損保ジャパン日本興亜の前身である東京火災保険の印刷物の
デザインを手掛けています。
この作品は1937年刊の火災保険案内の表紙の原画です。

「紫」 1939年
華やかな紫色のドレスをまとった女性で、筆触をまったく見せない、
デザイン的な感覚の東郷青児のスタイルが戦前の時点で出来上がっています。

「赤いベルト」 1953年
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戦後しばらくはフランスとの交流も途絶えていたため、戦前のパリの雰囲気を
思い出して描いていたそうです。

「望郷」 1959年
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戦後の代表作で、東郷青児のスタイル加えて、シュルレアリスムの気分を
かすかに残した夢幻的な作品です。

「遥かなる山」 1961年
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外国との交流が再開すると、人びとの直面する現実を反映した作品も描くようになります。
エプロンをした働く女性はどこか寂しく儚げです。

「干拓地」 1966年
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会長を務めていた二科会がパリのサロンと交流し、東郷もパリの展覧会に
出品しています。
牧歌的な雰囲気の男女というテーマは、サロンやピカソなどの前衛芸術家に
好まれたということです。
構図は浮世絵に想を得ているようにも思えます。

「ラムセスの寵姫」 1976年
古代エジプトの女性を抽象画風の画面の中で描いています。
晩年には北アフリカの砂漠で、トゥアレグ族と一緒に生活したこともあり、
作品もエキゾチシズムへの傾倒を深めていきます。

「ベランダ」 1977年
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保険会社のカレンダーの原画です。
晩年の東郷のエキゾチシズムはやや難解な面もあるので、カレンダーには
親しみやすい、フランスなどヨーロッパのイメージによる作品を描いています。

「パリ郊外(2枚組)」 1972年
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水彩の小品で、おしゃれで軽快な雰囲気です。
服を着たニワトリもいます。


東郷青児の手掛けた洋菓子店のパッケージも展示されていて、いかに彼の絵が
人気があったかが分かります。

自由ヶ丘の「モンブラン」は1933年創業で、日本で最初にモンブランを販売したお店です。
HPには東郷青児の絵が小さく載っています。

渋谷の「フランセ」は1957年創業で、2006年に閉店し、現在は「横濱フランセ」として
ミルフィユなどを販売しています。
渋谷の「フランセ」閉店を知らせるHPには現在も東郷青児の絵が載っています。

成城の「アルプス」は1965年の創業です。


東郷青児は早くに自分のスタイルを確立し、商業的にも成功しています。
しかし、よく知られた「東郷青児」風の作品ばかりでなく、人びとの苦しみをテーマにしたり、
晩年には厚塗りの粗いタッチを試みたり、砂漠の風土に惹かれた作品を描いたりしています。
それらを観ていると、画家としての成功と、評判となった作品スタイルが却って
東郷青児の重荷にもなって、そこから脱却しようとしているように思えます。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「絵画のゆくえ2016 FACE受賞作家展」です。
会期は2016年1月9日(土)から2月14日(日)までです。

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【2015/11/22 19:12】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」
霞ヶ関・内幸町
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日比谷図書文化館1階にある、「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」に行ってきました。
場所は千代田区日比谷公園1-4です。

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PRONTOのお店で、セルフ式の店内は20席ほど、全席禁煙で、
併設されたショップで本などの販売もされています。
図書館に併設したお店なので、平日は午後7時、土日祝日は5時に閉店します。

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季節のメニュー、ムラサキイモのミルクレープ320円と、セット価格230円の
カプチーノです。

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紫色がとても奇麗です。

図書館のお店らしく、大変静かで、もう外が暗くなっていることもあって、
落着いた気分でお茶のひと時を楽しみました。

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以前、「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」に行ったときの記事です。


【2015/11/21 19:38】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
所蔵する藤田嗣治の全作品の展示 東京国立近代美術館
竹橋
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竹橋の東京国立近代美術館では 、所蔵作品展として、所蔵する藤田嗣治の全作品25点と
京都国立近代美術館所蔵の1点を展示しています。
期間は12月13日(日)までです。

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左は「五人の裸婦」(1923年)、右は「アッツ島玉砕」(1943年)です。

所蔵作品展は通常は撮影可能ですが、今回は撮影不可です。

「自画像」 1929年
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机に硯を置き、細い線を描く面相筆を手にしています。
パリで成功を収めた藤田の、得意然とした自画像です。

「タピスリーの裸婦」 1923年 京都国立近代美術館
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藤田独特の「乳白色の肌」を見せています。
ゴヤの「裸のマハ」やマネの「オランピア」を思わせる作品で、
タピスリーの花模様が華やかです。

「猫」 1940年
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1939年に第2次世界大戦が始まり、翌年フランスはドイツに敗れ、藤田も帰国しています。
黑を背景にして、猫たちが激しく飛び跳ね、絡み合う画面には不穏な雰囲気が漂います。


今回の展示の特徴は、14点が戦争画であることです。
藤田を始め、小磯良平、宮本三郎などの描いた戦争画の多くは1946年にGHQに
接収されましたが、1970年に無期限貸与という形で日本に戻され、現在は
国立近代美術館が保管し、数点ずつ展示されています。

藤田の画業の中で戦争画は欠かせない分野であり、今回の展示は大変貴重な機会です。

「哈爾哈(はるは)河畔之戦闘」 1941年
1939年に日本軍とソ連軍が衝突したノモンハン事件を題材にしています。
モンゴル平原でソ連軍戦車を攻撃する日本軍の歩兵を描いていますが、
この時期はまだ色彩も明るく、どこかのどかな雰囲気があります。
実際のノモンハン事件は日ソ両軍とも大きな損害を受けた苛烈な戦闘でした。

「サイパン島同胞臣節を全うす」 1945年 無期限貸与
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部分
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ある意味で藤田嗣治の最高傑作といわれる作品です。
民間人を巻き込んだ玉砕の悲劇を描いていますが、戦局が悪化した時期であり、
戦意高揚というより、鎮魂の思いが表れています。

同じ戦争画でも、近代美術館に保管されている、小磯良平の「娘子関を征く」や、
宮本三郎の「山下、パーシバル両将軍会見図」は、この人が戦争画を描くと
こんな風になるだろうという作品です。
藤田の場合は戦前のパリ時代、そして戦後のフランス時代とはまるで画風が変わり、
同じ画家とは思えないほどです。
1937年に描いた壁画、「秋田の行事」などを観ると、藤田はダイナミックな画面も
描ける画家であることが分かりますが、それにしても大きな変わりようです。
藤田の作品を観ていると、いつもこの戸惑いが付きまといます。

展覧会のHPです。


【2015/11/20 19:52】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「画廊喫茶ミロ」 お茶の水 2015/11
御茶ノ水
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お茶の水の「画廊喫茶ミロ」に行ってきました。
場所は千代田区神田駿河台2-4-6です。

中央線御茶ノ水駅を出てすぐのパン屋さんの横の細い路地、
というより建物と建物のすき間を入った所にあります。

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耐震工事のため、しばらく休業した後、初めての訪問です。

店内の様子は工事前とあまり変わらず、すこし奇麗になった程度で、
以前の雰囲気を残しています。
全席禁煙になりました。

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店名の由来の、ミロの版画も飾ってあります。

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自家製プリンセット1300円はとても豪華です。

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時間待ちにと新聞を渡してくれたお店の方によれば、工事はいろいろ
大変だったようです。
特徴のある喫茶店が昔のままの形で残ってくれるのは嬉しいことです。

以前、「画廊喫茶ミロ」に行ったときの記事です。


【2015/11/19 19:55】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
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