上野など
2016年に観た展覧会10選です。
記事の掲載順に並んでいます。
●東京都美術館 「ボッティチェリ展」

サンドロ・ボッティチェリ 「聖母子(書物の聖母)」
1482-83年頃 テンペラ ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館

金箔やラピスラズリが使われ、とても入念に描かれた作品です。
「ボッティチェリ展」の記事です。
●国立西洋美術館 「カラヴァッジョ展」

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「エマオの晩餐」
1606年 油彩、カンヴァス ミラノ、ブレラ絵画館

光と影の中のドラマで、深い精神性を感じます。
「カラヴァッジョ展」の記事です。
●国立新美術館 「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」

ピエール・ オーギュスト・ ルノワール 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
1876年 オルセー美術館

木漏れ日の下で踊る人たちのさざめきが聞こえてきそうです。
「ルノワール展」の記事です。
●東京都美術館 「ポンピドゥー・センター傑作展」

アンリ・マティス 「大きな赤い室内」 1948年 ポンピドゥー・センター

画面は幸福な赤色で埋め尽くされています。
「ポンピドゥー・センター傑作展」の記事です。
●横浜美術館 「メアリー・カサット展」

メアリー・カサット 「眠たい子どもを沐浴させる母親」
1880年 ロサンゼルス郡立美術館

メアリー・カサットのよく描いた母子像で、親密な親子の関係を二人の視線が表しています。
「メアリー・カサット展」の記事です。
●東京藝術大学大学美術館 「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち-」

「十一面観音立像」 平安時代(9世紀)
医王寺 長浜市木之本町大見 重要文化財

像高145.4cmのクスノキの一木造りで、優しいお姿をしています。
「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ」の記事です。
●国立新美術館 「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展」

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「受胎告知」
1563-65年頃 サン・サルヴァドール聖堂


縦410㎝の仰ぎ見るほどの作品で、荘厳なドラマの一瞬が描かれています。
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展」の記事です。
●サントリー美術館 「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展

鈴木其一 「朝顔図屏風」 メトロポリタン美術館

右隻

左隻

高さ2m程はある大きな画面いっぱいに群青色の朝顔が大輪の花を咲かせた、
デザイン性の高い作品です。
「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展の記事です。
●東京国立博物館 「禅―心をかたちに―」展

「蘭渓道隆坐像」 鎌倉時代・13世紀 神奈川・建長寺 重要文化財

臨済宗・黄檗宗各寺院の所蔵する名宝により、禅の世界を紹介する展覧会です。
「禅―心をかたちに―」展の記事です。
●国立西洋美術館 「クラーナハ展 500年後の誘惑」

ルーカス・クラーナハ 「ホロフェルネスの首を持つユディト」
1530年頃 ウィーン美術史美術館

修復後、初めての展示で、ユディトの肌はつややかな張りがあり、瞳はきらめいています。
「クラーナハ展 500年後の誘惑」の記事です。
2016年は日伊国交樹立150周年を記念して、「ボッティチェリ展」「カラヴァッジョ展」
「ポンピドゥー・センター傑作展」「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展」など、
イタリアに関係した展覧会の多い年でした。
ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」と、ティツィアーノの
「受胎告知」を観ることができたのが最大の収穫です。
blogを始めて10年経ちました。
これだけ長く続けてこられたことを嬉しく思います。
今年もまた多くの方に見ていただき、有難うございました。
皆さまのblogも勉強になることが多く、楽しませていただいています。
2017年もいろいろの展覧会に出かけ、カフェなどにも立ち寄って、
記事を書きたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
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2016年に観た展覧会10選です。
記事の掲載順に並んでいます。
●東京都美術館 「ボッティチェリ展」

サンドロ・ボッティチェリ 「聖母子(書物の聖母)」
1482-83年頃 テンペラ ミラノ、ポルディ・ペッツォーリ美術館

金箔やラピスラズリが使われ、とても入念に描かれた作品です。
「ボッティチェリ展」の記事です。
●国立西洋美術館 「カラヴァッジョ展」

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「エマオの晩餐」
1606年 油彩、カンヴァス ミラノ、ブレラ絵画館

光と影の中のドラマで、深い精神性を感じます。
「カラヴァッジョ展」の記事です。
●国立新美術館 「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」

ピエール・ オーギュスト・ ルノワール 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」
1876年 オルセー美術館

木漏れ日の下で踊る人たちのさざめきが聞こえてきそうです。
「ルノワール展」の記事です。
●東京都美術館 「ポンピドゥー・センター傑作展」

アンリ・マティス 「大きな赤い室内」 1948年 ポンピドゥー・センター

画面は幸福な赤色で埋め尽くされています。
「ポンピドゥー・センター傑作展」の記事です。
●横浜美術館 「メアリー・カサット展」

メアリー・カサット 「眠たい子どもを沐浴させる母親」
1880年 ロサンゼルス郡立美術館

メアリー・カサットのよく描いた母子像で、親密な親子の関係を二人の視線が表しています。
「メアリー・カサット展」の記事です。
●東京藝術大学大学美術館 「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち-」

「十一面観音立像」 平安時代(9世紀)
医王寺 長浜市木之本町大見 重要文化財

像高145.4cmのクスノキの一木造りで、優しいお姿をしています。
「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ」の記事です。
●国立新美術館 「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展」

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「受胎告知」
1563-65年頃 サン・サルヴァドール聖堂


縦410㎝の仰ぎ見るほどの作品で、荘厳なドラマの一瞬が描かれています。
「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展」の記事です。
●サントリー美術館 「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展

鈴木其一 「朝顔図屏風」 メトロポリタン美術館

右隻

左隻

高さ2m程はある大きな画面いっぱいに群青色の朝顔が大輪の花を咲かせた、
デザイン性の高い作品です。
「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展の記事です。
●東京国立博物館 「禅―心をかたちに―」展

「蘭渓道隆坐像」 鎌倉時代・13世紀 神奈川・建長寺 重要文化財

臨済宗・黄檗宗各寺院の所蔵する名宝により、禅の世界を紹介する展覧会です。
「禅―心をかたちに―」展の記事です。
●国立西洋美術館 「クラーナハ展 500年後の誘惑」

ルーカス・クラーナハ 「ホロフェルネスの首を持つユディト」
1530年頃 ウィーン美術史美術館

修復後、初めての展示で、ユディトの肌はつややかな張りがあり、瞳はきらめいています。
「クラーナハ展 500年後の誘惑」の記事です。
2016年は日伊国交樹立150周年を記念して、「ボッティチェリ展」「カラヴァッジョ展」
「ポンピドゥー・センター傑作展」「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち展」など、
イタリアに関係した展覧会の多い年でした。
ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」と、ティツィアーノの
「受胎告知」を観ることができたのが最大の収穫です。
blogを始めて10年経ちました。
これだけ長く続けてこられたことを嬉しく思います。
今年もまた多くの方に見ていただき、有難うございました。
皆さまのblogも勉強になることが多く、楽しませていただいています。
2017年もいろいろの展覧会に出かけ、カフェなどにも立ち寄って、
記事を書きたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
横浜
「やぶそば 横浜店」はそごう横浜店の10階にあります。

神田の「やぶそば」からのれん分けした「杉並藪蕎麦」が出しているお店で、
店内は約50席、全席禁煙、落着いた雰囲気のつくりです。
11時の開店で、休日の11時半頃には順番待ちになりました。


そばとろ1296円です。

こちらは花まきそば972円です。

野菜天ぷら972円も追加しました。

濃い目の汁の、やぶそばならではの味で、美味しいです。
帰る時には、「どうもありがと~ぞんじま~す」という声がかかります。
デパートの中にありますが、やぶそばの伝統をよく残しているお店です。
年越し蕎麦のつもりで、この記事を書きました。
そごう横浜店の中のそごう美術館では、「LaLa40周年記念原画展
美しい少女まんがの世界」が開かれています。
会期は1月15日(日)までで、年末年始も無休です。
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「やぶそば 横浜店」はそごう横浜店の10階にあります。

神田の「やぶそば」からのれん分けした「杉並藪蕎麦」が出しているお店で、
店内は約50席、全席禁煙、落着いた雰囲気のつくりです。
11時の開店で、休日の11時半頃には順番待ちになりました。


そばとろ1296円です。

こちらは花まきそば972円です。

野菜天ぷら972円も追加しました。

濃い目の汁の、やぶそばならではの味で、美味しいです。
帰る時には、「どうもありがと~ぞんじま~す」という声がかかります。
デパートの中にありますが、やぶそばの伝統をよく残しているお店です。
年越し蕎麦のつもりで、この記事を書きました。
そごう横浜店の中のそごう美術館では、「LaLa40周年記念原画展
美しい少女まんがの世界」が開かれています。
会期は1月15日(日)までで、年末年始も無休です。
三越前
日本橋三越本店画廊では「彦十蒔絵 若宮隆志展~鏡花の闇に迷う」が
開かれています。
会期は1月3日(火)までです。

若宮隆志さん(1964~)は石川県輪島市出身の漆工芸家で、
漆装飾の専門家集団、「彦十蒔絵」を主宰しています。
展覧会では、金沢市出身の泉鏡花にちなんだ作品を展示しています。
「雪輪蒔絵」
パンフレットの表紙の作品です。
直径8㎝で、螺鈿を散りばめてあります。
「鏡花本 日本橋蒔絵(小村雪岱原画)」

縦6.5㎝の小さな箱で、小説「日本橋」の装幀を写しています。
小村雪岱(こむらせったい)(1887-1940)は東京美術学校で日本画を学び、
大正3年(1914)に出版された「日本橋」の装幀を行なって以来、装幀家、
挿絵画家として多くの作品を手がけます。
2012年にニューオータニ美術館で開かれていた、「小村雪岱展」の記事です。
「絵本化鳥 橋蒔絵(中川学原画)」

直径10.3㎝の杯で、小説「化鳥(けちょう)」を題材にしています。
イラストレーターの中川学さんが絵本にしたものを描いています。
鏡花の家近くの浅野川に架かる橋を猿回しや三味線を抱えた芸人が渡って行きます。
「天守物語蒔絵」

長さ28.3㎝の手鏡です。
「天守物語」は現在もよく上演される戯曲で、鷹匠と天守閣に棲む異界の姫との物語です。
「根付 うさぎ銀蒔絵」

鏡花はうさぎをいたく好んで、置物などを集めていました。
今年の10月に丸善丸の内本店で開かれていた、「鏡花の書斎」展の記事です。
同じ三越本店画廊では1月10日(火)まで「画集・石踊達哉全仕事 全4巻 配本完結記念
石踊達哉展」が開かれています。
石踊達哉さん(1945~)は旧満州出身で、近代的な装飾性を持つ日本画を
描いていて、展覧会では屏風絵の大作を中心に展示されています。
2011年に同じ日本橋三越本店で開かれていた、「石踊達哉展」の記事です。
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日本橋三越本店画廊では「彦十蒔絵 若宮隆志展~鏡花の闇に迷う」が
開かれています。
会期は1月3日(火)までです。

若宮隆志さん(1964~)は石川県輪島市出身の漆工芸家で、
漆装飾の専門家集団、「彦十蒔絵」を主宰しています。
展覧会では、金沢市出身の泉鏡花にちなんだ作品を展示しています。
「雪輪蒔絵」
パンフレットの表紙の作品です。
直径8㎝で、螺鈿を散りばめてあります。
「鏡花本 日本橋蒔絵(小村雪岱原画)」

縦6.5㎝の小さな箱で、小説「日本橋」の装幀を写しています。
小村雪岱(こむらせったい)(1887-1940)は東京美術学校で日本画を学び、
大正3年(1914)に出版された「日本橋」の装幀を行なって以来、装幀家、
挿絵画家として多くの作品を手がけます。
2012年にニューオータニ美術館で開かれていた、「小村雪岱展」の記事です。
「絵本化鳥 橋蒔絵(中川学原画)」

直径10.3㎝の杯で、小説「化鳥(けちょう)」を題材にしています。
イラストレーターの中川学さんが絵本にしたものを描いています。
鏡花の家近くの浅野川に架かる橋を猿回しや三味線を抱えた芸人が渡って行きます。
「天守物語蒔絵」

長さ28.3㎝の手鏡です。
「天守物語」は現在もよく上演される戯曲で、鷹匠と天守閣に棲む異界の姫との物語です。
「根付 うさぎ銀蒔絵」

鏡花はうさぎをいたく好んで、置物などを集めていました。
今年の10月に丸善丸の内本店で開かれていた、「鏡花の書斎」展の記事です。
同じ三越本店画廊では1月10日(火)まで「画集・石踊達哉全仕事 全4巻 配本完結記念
石踊達哉展」が開かれています。
石踊達哉さん(1945~)は旧満州出身で、近代的な装飾性を持つ日本画を
描いていて、展覧会では屏風絵の大作を中心に展示されています。
2011年に同じ日本橋三越本店で開かれていた、「石踊達哉展」の記事です。
渋谷
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、「マリメッコ展 デザイン、ファブリック、ライフスタイル」が
開かれています。
会期は2月12日(日)までです。
今日からお休みの展覧会が多いですが、Bunkamuraザ・ミュージアムは1月1日のみ休館です。

フィンランドのデザインハウスのマリメッコを紹介する展覧会で、生地約50点、ドレス約60点、
スケッチなどが展示されています。
マリメッコは1951年にアルミ・ラティア(1912-1979)によって設立されています。
デザイナーとしてマイヤ・イソラ(1927-2001)や石本藤雄(1941-)などが参加し、
明快で楽しいデザインのファブリックや食器などを製作しています。
ジャクリーン・ケネディが愛用したことで人気が高まったそうです。
ファブリック 「ウニッコ(ケシの花)」 図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年

マリメッコの中でも有名なデザインです。
ファブリック 「カイヴォ」(泉) 図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年

単純明快で、リズムを感じます。
ドレス、服飾デザイン:ミカ・ピーライネン 2001年
ファブリック 「マンシッカヴオレト(イチゴの山々)」
図案デザイン:マイヤ・イソラ 1969年

子どもも見て喜ぶような、思いきったデザインです。
ファブリック 「シィールトラプータルハ(市民菜園)」
図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、2009年

すっきりとした色彩で、活き活きとした生命感にあふれています。
マリメッコのデザインは気取りが無くて日常の生活に溶け込んでいます。
冬の長い北欧ということで、デザインもシンプルで明るく、印象がはっきりしており、
使うと楽しそうです。
ミュージアムショップも大変にぎわっていました。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は、ゴールドマン コレクション「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」展です。
会期は2月23日(木)から4月16日(日)までです。

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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、「マリメッコ展 デザイン、ファブリック、ライフスタイル」が
開かれています。
会期は2月12日(日)までです。
今日からお休みの展覧会が多いですが、Bunkamuraザ・ミュージアムは1月1日のみ休館です。

フィンランドのデザインハウスのマリメッコを紹介する展覧会で、生地約50点、ドレス約60点、
スケッチなどが展示されています。
マリメッコは1951年にアルミ・ラティア(1912-1979)によって設立されています。
デザイナーとしてマイヤ・イソラ(1927-2001)や石本藤雄(1941-)などが参加し、
明快で楽しいデザインのファブリックや食器などを製作しています。
ジャクリーン・ケネディが愛用したことで人気が高まったそうです。
ファブリック 「ウニッコ(ケシの花)」 図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年

マリメッコの中でも有名なデザインです。
ファブリック 「カイヴォ」(泉) 図案デザイン:マイヤ・イソラ、1964年

単純明快で、リズムを感じます。
ドレス、服飾デザイン:ミカ・ピーライネン 2001年
ファブリック 「マンシッカヴオレト(イチゴの山々)」
図案デザイン:マイヤ・イソラ 1969年

子どもも見て喜ぶような、思いきったデザインです。
ファブリック 「シィールトラプータルハ(市民菜園)」
図案デザイン:マイヤ・ロウエカリ、2009年

すっきりとした色彩で、活き活きとした生命感にあふれています。
マリメッコのデザインは気取りが無くて日常の生活に溶け込んでいます。
冬の長い北欧ということで、デザインもシンプルで明るく、印象がはっきりしており、
使うと楽しそうです。
ミュージアムショップも大変にぎわっていました。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は、ゴールドマン コレクション「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」展です。
会期は2月23日(木)から4月16日(日)までです。

上野
京成上野駅近くの「びわ湖長浜KANNON HOUSE」に行ってきました。
場所は台東区上野2-14-27で、京成上野駅と不忍池の間にあります。

観音の里として知られる滋賀県長浜市が、「観音」をテーマとして
2016年の3月にオープンした情報発信拠点で、開館時間は午前10時から午後6時、
入館は無料、休館日は月曜日です。
その長浜市には130体を超える観音像があり、2か月に1体ずつこちらで展示しています。
11月6日からは、約2か月の予定で、高月町横山の横山神社の馬頭観音が展示されています。

やや前傾した姿勢です。


平安~鎌倉時代の作で、像高99.6㎝、頭上に馬頭をいただき、三面八臂で憤怒の相を
表しています。
ヒノキの一木造りで、内刳りされ、脇の手や持物は後補されています。
観音像で憤怒の相を見せるのは馬頭観音だけで、その名から馬や動物の守護仏としても
信仰されています。
12月17日(土)の11:00と14:00からは約1時間のギャラリートークがあります。
前回のびわ湖長浜KANNON HOUSEの記事です。
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」のHPです。
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京成上野駅近くの「びわ湖長浜KANNON HOUSE」に行ってきました。
場所は台東区上野2-14-27で、京成上野駅と不忍池の間にあります。

観音の里として知られる滋賀県長浜市が、「観音」をテーマとして
2016年の3月にオープンした情報発信拠点で、開館時間は午前10時から午後6時、
入館は無料、休館日は月曜日です。
その長浜市には130体を超える観音像があり、2か月に1体ずつこちらで展示しています。
11月6日からは、約2か月の予定で、高月町横山の横山神社の馬頭観音が展示されています。

やや前傾した姿勢です。


平安~鎌倉時代の作で、像高99.6㎝、頭上に馬頭をいただき、三面八臂で憤怒の相を
表しています。
ヒノキの一木造りで、内刳りされ、脇の手や持物は後補されています。
観音像で憤怒の相を見せるのは馬頭観音だけで、その名から馬や動物の守護仏としても
信仰されています。
12月17日(土)の11:00と14:00からは約1時間のギャラリートークがあります。
前回のびわ湖長浜KANNON HOUSEの記事です。
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」のHPです。
日本橋・三越前
「日本橋とやま館」は2016年6月にオープンした、富山県のアンテナショップです。
場所は中央区日本橋室町1-2-6です。
ショップ、和食レストラン、バー、観光案内コーナーがあって、富山県の物産が
いろいろ揃っています。
井波の欄間彫刻

欄間彫刻は江戸時代、浄土真宗瑞泉寺の彫刻に始まる伝統技術です。
五箇山の和紙で作った、こきりこ人形

こきりこ節は日本最古の民謡とされています。
八尾(やつお)のおわら風の盆人形

おわら風の盆は9月1日から3日にかけて行われる行事です。
高岡銅器

高岡の鋳物は加賀前田家2代目の前田利長が高岡の町を開いた時に始まります。
銘菓の薄氷、月世界(つきせかい)、とこなつ

薄氷は前田藩より幕府への献上品でした。
チューリップの球根

富山県は日本一のチューリップの産地です。
バーラウンジで一休みしました。
席数は少ないですが、メニューには富山の銘酒の飲み比べセットや、
ほたるいか、蒲鉾もありました。


南砺市(なんとし)の麹の甘酒300円です。

ノンアルコールで、完全無添加ですが、かなり甘味があります。
氷見(ひみ)市のはとむぎジェラート400円です。

かすかにハト麦の香りがして、美味しいです。
「日本橋とやま館」のHPです。
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「日本橋とやま館」は2016年6月にオープンした、富山県のアンテナショップです。
場所は中央区日本橋室町1-2-6です。
ショップ、和食レストラン、バー、観光案内コーナーがあって、富山県の物産が
いろいろ揃っています。
井波の欄間彫刻

欄間彫刻は江戸時代、浄土真宗瑞泉寺の彫刻に始まる伝統技術です。
五箇山の和紙で作った、こきりこ人形

こきりこ節は日本最古の民謡とされています。
八尾(やつお)のおわら風の盆人形

おわら風の盆は9月1日から3日にかけて行われる行事です。
高岡銅器

高岡の鋳物は加賀前田家2代目の前田利長が高岡の町を開いた時に始まります。
銘菓の薄氷、月世界(つきせかい)、とこなつ

薄氷は前田藩より幕府への献上品でした。
チューリップの球根

富山県は日本一のチューリップの産地です。
バーラウンジで一休みしました。
席数は少ないですが、メニューには富山の銘酒の飲み比べセットや、
ほたるいか、蒲鉾もありました。


南砺市(なんとし)の麹の甘酒300円です。

ノンアルコールで、完全無添加ですが、かなり甘味があります。
氷見(ひみ)市のはとむぎジェラート400円です。

かすかにハト麦の香りがして、美味しいです。
「日本橋とやま館」のHPです。
池袋
池袋・サンシャインシティ文化会館ビル3階展示ホールCでは特別展、
「カナヘイのゆるっとTowN」が開かれています。
会期は2017年1月9日(月)までです。
入場料は一般1500円、小学生以下は900円、開館時間は11時から18時までです。


イラストレーター・漫画家のカナヘイさん(1985~)の繰り広げる世界を紹介する展覧会です。
12月21日に特別内覧会が開かれたので、参加してきました。
会場は撮影自由です。
カナヘイさんの仕事机

ゆるっとタウン行きの電車

車窓からの景色が動きます。
中吊り広告もあります。

マジックショーの上映

ヒヨコの雌雄判別のアルバイトをするピスケ

ゆるっと休日

近過去の茶の間ではテレビゲームに夢中です。
ダイオウイカに撫でられるしろいうさぎ

ねーねーねこの化石

太古の食事風景

ねねーねこのピラミッド建設

星座のコーナー
おうし座

しし座

てんびん座

ゆるっと電車でゴー

ゆるっと休日

まどろみ

作者のカナヘイさんは女性です。
ぬり絵コーナー

お土産屋さん

会場の隣にはカフェが併設されていて、オリジナルメニューが用意されています。
カフェはイベント入場券がなくても利用できます。
展覧会のHPです。
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池袋・サンシャインシティ文化会館ビル3階展示ホールCでは特別展、
「カナヘイのゆるっとTowN」が開かれています。
会期は2017年1月9日(月)までです。
入場料は一般1500円、小学生以下は900円、開館時間は11時から18時までです。


イラストレーター・漫画家のカナヘイさん(1985~)の繰り広げる世界を紹介する展覧会です。
12月21日に特別内覧会が開かれたので、参加してきました。
会場は撮影自由です。
カナヘイさんの仕事机

ゆるっとタウン行きの電車

車窓からの景色が動きます。
中吊り広告もあります。

マジックショーの上映

ヒヨコの雌雄判別のアルバイトをするピスケ

ゆるっと休日

近過去の茶の間ではテレビゲームに夢中です。
ダイオウイカに撫でられるしろいうさぎ

ねーねーねこの化石

太古の食事風景

ねねーねこのピラミッド建設

星座のコーナー
おうし座

しし座

てんびん座

ゆるっと電車でゴー

ゆるっと休日

まどろみ

作者のカナヘイさんは女性です。
ぬり絵コーナー

お土産屋さん

会場の隣にはカフェが併設されていて、オリジナルメニューが用意されています。
カフェはイベント入場券がなくても利用できます。
展覧会のHPです。
表参道
「ミカフェート(Mi Cafeto)青山店」は東京メトロの表参道駅近く、
青山通りから北に入った所にあります。
場所は渋谷区神宮前5-47-11で、向かい側は紅茶の店「ジャンナッツ」です。
2017年4月から土日祝のみの営業になりました。

2016年10月のオープンで、全席禁煙、天井は高く、全面ガラス張りの明るい店内です。
「ミカフェート」はコーヒーハンター川島良彰さんのコーヒーが飲めるお店として
知られています。


津田陽子さんによる、いろいろなタルトが並んでいます。

テラス席もあって、リトリバーを連れた人が休んでいました。

コーヒーは注文の都度、挽いて淹れます。
ブルーマウンテン特別価格600円と、エスプレッソ500円です。
コーヒーはすっきりとして、エスプレッソはやや酸味があり、美味しいです。

カップはノリタケです。
表通りから入った所にあり、雰囲気も落着いていて、心地の良いお店です。
【Read More】
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「ミカフェート(Mi Cafeto)青山店」は東京メトロの表参道駅近く、
青山通りから北に入った所にあります。
場所は渋谷区神宮前5-47-11で、向かい側は紅茶の店「ジャンナッツ」です。
2017年4月から土日祝のみの営業になりました。

2016年10月のオープンで、全席禁煙、天井は高く、全面ガラス張りの明るい店内です。
「ミカフェート」はコーヒーハンター川島良彰さんのコーヒーが飲めるお店として
知られています。


津田陽子さんによる、いろいろなタルトが並んでいます。

テラス席もあって、リトリバーを連れた人が休んでいました。

コーヒーは注文の都度、挽いて淹れます。
ブルーマウンテン特別価格600円と、エスプレッソ500円です。
コーヒーはすっきりとして、エスプレッソはやや酸味があり、美味しいです。

カップはノリタケです。
表通りから入った所にあり、雰囲気も落着いていて、心地の良いお店です。
三越前
日本橋の三井記念美術館では国立劇場開場50周年記念特別展、「日本の伝統芸能展」が
開かれています。
会期は2017年1月28日(土)までです。
12月25日(日)までの前期と27日(火)からの後期で、一部展示替えがあります。

三宅坂の国立劇場の開場50周年を記念しての企画で、雅樂、能楽、歌舞伎、文楽、
演芸、琉球芸能・民俗芸能という、6つの分野に分けての展示です。
舞楽面 「陵王」 江戸時代・17世紀 熱田神宮

雅樂は大陸から伝わった音楽・歌舞を基に発達した音楽です。
そのうち、舞楽は演奏に舞を伴います。
能面 「孫次郎(オモカゲ)」 伝孫次郎作 室町時代 三井記念美術館 重要文化財

金剛座の太夫だった金剛右京久次(孫次郎)が若くして亡くなった妻の面影を写して
打った面といわれています。
どこか儚げな表情を浮かべています。
「四条河原遊楽図屏風」(右隻) 江戸時代・17世紀 個人蔵

右隻は若衆歌舞伎、左隻は女歌舞伎を描いています。
左端は鴨川です。

河原は古来、演劇の舞台でした。
木戸の上に並んでいる5本の槍は幕府公認の興行である印です。

三味線や大小の鼓に合わせて、輪踊りをしています。

追儺の鬼面 「赤鬼」 室町~江戸時代 神戸・長田神社

追儺(ついな)は大晦日に宮中で行われた鬼払いの行事で、
現在の節分の元になっています。
徒然草にも追儺の記述があります。
文楽人形首 「文七」 大江巳之助作 現代 国立劇場

文楽の首(かしら)の一つで、眉を寄せて深刻な顔をしています。
「夏祭浪花鑑」では、この首を使った団七が因業な舅、義平次を泥田の中で斬り殺す
凄惨な場面があります。
「曲枕の芸 花桐繁十郎」 鳥居清長 天明3年(1783)頃 国立劇場

寄席の色物の芸です。
小さな四角い箱を積み上げる技を披露しています。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は恒例の「三井家のおひなさま展」です。
会期は2017年2月18日(土)から4月2日(日)までです。
chariot
日本橋の三井記念美術館では国立劇場開場50周年記念特別展、「日本の伝統芸能展」が
開かれています。
会期は2017年1月28日(土)までです。
12月25日(日)までの前期と27日(火)からの後期で、一部展示替えがあります。

三宅坂の国立劇場の開場50周年を記念しての企画で、雅樂、能楽、歌舞伎、文楽、
演芸、琉球芸能・民俗芸能という、6つの分野に分けての展示です。
舞楽面 「陵王」 江戸時代・17世紀 熱田神宮

雅樂は大陸から伝わった音楽・歌舞を基に発達した音楽です。
そのうち、舞楽は演奏に舞を伴います。
能面 「孫次郎(オモカゲ)」 伝孫次郎作 室町時代 三井記念美術館 重要文化財


金剛座の太夫だった金剛右京久次(孫次郎)が若くして亡くなった妻の面影を写して
打った面といわれています。
どこか儚げな表情を浮かべています。
「四条河原遊楽図屏風」(右隻) 江戸時代・17世紀 個人蔵

右隻は若衆歌舞伎、左隻は女歌舞伎を描いています。
左端は鴨川です。

河原は古来、演劇の舞台でした。
木戸の上に並んでいる5本の槍は幕府公認の興行である印です。

三味線や大小の鼓に合わせて、輪踊りをしています。

追儺の鬼面 「赤鬼」 室町~江戸時代 神戸・長田神社

追儺(ついな)は大晦日に宮中で行われた鬼払いの行事で、
現在の節分の元になっています。
徒然草にも追儺の記述があります。
文楽人形首 「文七」 大江巳之助作 現代 国立劇場

文楽の首(かしら)の一つで、眉を寄せて深刻な顔をしています。
「夏祭浪花鑑」では、この首を使った団七が因業な舅、義平次を泥田の中で斬り殺す
凄惨な場面があります。
「曲枕の芸 花桐繁十郎」 鳥居清長 天明3年(1783)頃 国立劇場

寄席の色物の芸です。
小さな四角い箱を積み上げる技を披露しています。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は恒例の「三井家のおひなさま展」です。
会期は2017年2月18日(土)から4月2日(日)までです。
神谷町
虎ノ門の菊池寛実記念智美術館では「第二回菊池寛実賞 工芸の現在」展が開かれています。
会期は2017年3月20日(月・祝)までです。
竹工作品のみ、2月2日までと3日からで展示替えを行ないます。

現代陶芸の紹介を行なっている智美術館が、陶磁、ガラス、金工、竹工、截金ガラスから
12名の作家を選んで紹介する展覧会です。
会期中に菊池寛実賞の選考が行なわれます。
12月17日にアートブログイベントが開かれたので、参加してきました。
写真は許可を得て、撮影しています。
出展作家は以下の通りです。
井口大輔(陶磁)

釉薬を使わない、ざらっとした質感の陶器で、井口さんはその風合いを
「銹」の字で表しています。
先史時代の陶器を思わせる形をしていて、量感があります。
焼成時に窯の中の酸素を減らすと、陶土に入っている酸素も出てくるので、
強く焼き締まるそうです。
植松竹邑(竹工)

竹を曲げる時は通常はバーナーで焼いて柔らかくしますが、植松さんは
自然さを壊さないように、お湯に浸けて曲げているそうです。
手前の「風垣」は風除けの垣根をイメージしていて、吹く風を感じます。
神谷麻穂(陶磁)

不定形の板のような形をしています。
草花の絵も絵付けされ、色彩が豊富で、陶器と絵画を合わせたような作品です。
亀井洋一郎(陶磁)

磁土を立方体の型に入れて成形する技法で制作しています。
都市空間や蜂の巣を思わせます。
川端健太郎(陶磁)
生命感のある作品です。
女(Spoon)は長さが2mもある大作で、銀彩を塗ったり、ガラスを嵌めて
それが溶けたりして、賑やかさと温か味があります。
川端健太郎さんの作品は2015年に日本橋髙島屋美術画廊Xで開かれた、
「川端健太郎展 器官」に展示されていました。
「川端健太郎展 器官」の記事です。
杉浦功悦(竹工)

自分の想像力を基に制作すると、形に限界があるので、基本の形を作り、
それを積み重ねて自分の想像を超える作品にするそうです。
谷岡茂男(竹工)

細くした竹をきっちりと編み上げていく造形です。
曲線のつくる形に魅力があります。
中田博士(陶磁)

精巧な形に練り上げられた白磁の器で、極めて細い筋も入り、真珠光彩と名付けた
耀きを見せています。
陶磁器によって理想の形を生み出そうとしています。
藤笠砂都子(陶磁)

陶器というより彫刻のような造形で、天衣が風に翻ったり、波が踊ったりしています。
三嶋りつ惠(ガラス)

三嶋りつ惠さんはべネチアングラスの産地であるムラーノ島で職人とともに
吹きガラスの作品を制作しています。
ベネチアングラスの特徴の、透明度が高く、柔らかくて繊細な細工が出来ることを
活かしています。
大きい作品は40㎏近くにもなるとのことで、職人が5人掛りで作り上げるそうです。
華やかな色彩を使うベネチアでは無色の作品は三嶋さんだけとのことです。
三嶋りつ惠さんの作品は2011年に銀座の資生堂ギャラリーで開かれた、
「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」に展示されていました。
「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」の記事です。
また、2014年に横浜美術館で開かれた、「ヨコハマ トリエンナーレ 2014」でも
三嶋さんの作品が展示されていました。
「「ヨコハマ トリエンナーレ 2014」の記事です。
山本茜(截金ガラス)
截金(きりかね)は極細の金箔を器物に貼って装飾する技法です。
截金をガラスと組み合わせる、截金ガラスの制作者は山本さんしかいないそうです。
ガラスの塊の中に繊細な金の模様が閉じ込められていて、見る角度によって
耀き方がさまざまに変わります。
現在、源氏物語五十四帖を題材にした作品を制作しています。
山本茜さんの作品は2014年に日本橋三越本店で開かれた、「第61回 日本伝統工芸展」にも
展示されていました。
「「第61回 日本伝統工芸展」の記事です。
留守玲(金工)
鉄を素材にしていて、細かく切った鉄片を溶接して組み上げています。
曲線的で、金属というより、生命体のような形です。
学芸員の方から各作家のさまざまな意匠や技法についての解説を伺い、
作品への理解を深め、味わうことが出来ました。
「第一回菊池寛実賞 工芸の現在」展の記事です。
展覧会のHPです。
chariot
虎ノ門の菊池寛実記念智美術館では「第二回菊池寛実賞 工芸の現在」展が開かれています。
会期は2017年3月20日(月・祝)までです。
竹工作品のみ、2月2日までと3日からで展示替えを行ないます。

現代陶芸の紹介を行なっている智美術館が、陶磁、ガラス、金工、竹工、截金ガラスから
12名の作家を選んで紹介する展覧会です。
会期中に菊池寛実賞の選考が行なわれます。
12月17日にアートブログイベントが開かれたので、参加してきました。
写真は許可を得て、撮影しています。
出展作家は以下の通りです。
井口大輔(陶磁)

釉薬を使わない、ざらっとした質感の陶器で、井口さんはその風合いを
「銹」の字で表しています。
先史時代の陶器を思わせる形をしていて、量感があります。
焼成時に窯の中の酸素を減らすと、陶土に入っている酸素も出てくるので、
強く焼き締まるそうです。
植松竹邑(竹工)

竹を曲げる時は通常はバーナーで焼いて柔らかくしますが、植松さんは
自然さを壊さないように、お湯に浸けて曲げているそうです。
手前の「風垣」は風除けの垣根をイメージしていて、吹く風を感じます。
神谷麻穂(陶磁)

不定形の板のような形をしています。
草花の絵も絵付けされ、色彩が豊富で、陶器と絵画を合わせたような作品です。
亀井洋一郎(陶磁)

磁土を立方体の型に入れて成形する技法で制作しています。
都市空間や蜂の巣を思わせます。
川端健太郎(陶磁)
生命感のある作品です。
女(Spoon)は長さが2mもある大作で、銀彩を塗ったり、ガラスを嵌めて
それが溶けたりして、賑やかさと温か味があります。
川端健太郎さんの作品は2015年に日本橋髙島屋美術画廊Xで開かれた、
「川端健太郎展 器官」に展示されていました。
「川端健太郎展 器官」の記事です。
杉浦功悦(竹工)

自分の想像力を基に制作すると、形に限界があるので、基本の形を作り、
それを積み重ねて自分の想像を超える作品にするそうです。
谷岡茂男(竹工)

細くした竹をきっちりと編み上げていく造形です。
曲線のつくる形に魅力があります。
中田博士(陶磁)

精巧な形に練り上げられた白磁の器で、極めて細い筋も入り、真珠光彩と名付けた
耀きを見せています。
陶磁器によって理想の形を生み出そうとしています。
藤笠砂都子(陶磁)

陶器というより彫刻のような造形で、天衣が風に翻ったり、波が踊ったりしています。
三嶋りつ惠(ガラス)

三嶋りつ惠さんはべネチアングラスの産地であるムラーノ島で職人とともに
吹きガラスの作品を制作しています。
ベネチアングラスの特徴の、透明度が高く、柔らかくて繊細な細工が出来ることを
活かしています。
大きい作品は40㎏近くにもなるとのことで、職人が5人掛りで作り上げるそうです。
華やかな色彩を使うベネチアでは無色の作品は三嶋さんだけとのことです。
三嶋りつ惠さんの作品は2011年に銀座の資生堂ギャラリーで開かれた、
「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」に展示されていました。
「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」の記事です。
また、2014年に横浜美術館で開かれた、「ヨコハマ トリエンナーレ 2014」でも
三嶋さんの作品が展示されていました。
「「ヨコハマ トリエンナーレ 2014」の記事です。
山本茜(截金ガラス)
截金(きりかね)は極細の金箔を器物に貼って装飾する技法です。
截金をガラスと組み合わせる、截金ガラスの制作者は山本さんしかいないそうです。
ガラスの塊の中に繊細な金の模様が閉じ込められていて、見る角度によって
耀き方がさまざまに変わります。
現在、源氏物語五十四帖を題材にした作品を制作しています。
山本茜さんの作品は2014年に日本橋三越本店で開かれた、「第61回 日本伝統工芸展」にも
展示されていました。
「「第61回 日本伝統工芸展」の記事です。
留守玲(金工)
鉄を素材にしていて、細かく切った鉄片を溶接して組み上げています。
曲線的で、金属というより、生命体のような形です。
学芸員の方から各作家のさまざまな意匠や技法についての解説を伺い、
作品への理解を深め、味わうことが出来ました。
「第一回菊池寛実賞 工芸の現在」展の記事です。
展覧会のHPです。
両国
江戸東京博物館では、「戦国時代展」が開かれています。
会期は2017年1月29日(日)までです。
12月25日までの前期と1月2日からの後期で、かなりの展示替えがあります。
戦国大名については、前期は三好、浅井、大内、尼子、毛利などの西国、
後期は武田、北条、佐竹、伊達などの東国大名を中心に展示されます。

会場入口近くのパネルで、撮影スポットになっています。


12月25日まで展示される、米沢市上杉博物館所蔵の米沢本「川中島合戦図屏風」
(18世紀末~19世紀初)のパネルです。
川の中で鉢巻をした上杉謙信が武田信玄に斬り掛かり、諏訪法性の兜の信玄は
太刀を抜き切れず、軍配で受けています。
上の方では初鹿源五郎が討たれているところです。
「天龍寺旧境内出土焼瓦」 京都市考古資料館
応仁の乱で焼けた天龍寺の瓦です。
応仁元年(1467)に始まった応仁の乱によって、京都の多くの寺社が焼失しています。
「山科本願寺旧境内出土遺物」 京都市考古資料館
山科本願寺は浄土真宗の蓮如によって造営され、後に防御を固めて城郭化しますが、
天文元年(1532)に法華宗徒らの攻撃に遭い、焼失しています。
陶磁器の破片や焼けた米などが展示されています。
「一乗谷朝倉氏遺跡出土資料」 福井県教育委員会 重要文化財
越前の朝倉氏は元亀4年(1573)に織田信長に敗れて滅亡し、一条谷の居館も焼失しています。
展示されているのは、破片から復元された青磁の器類で、大陸との盛んな交流を示しています。
「信行寺大悲尊像縁起絵巻」 天保9年(1838) 同志社大学図書館
戦国の兵火に遭った時、元虚という僧が観音菩薩像を救い出す場面が展示されています。
観音菩薩像は光を発して、飛んで来る矢を折っていて、観音の霊験を現しています。
信行寺は京都の浄土宗の寺院で、伊藤若冲の「花卉図天井画」で有名です。
「寺町・大雲院跡出土 一括出土銭」 15世紀 京都市考古資料館
ほぼ100枚ずつ紐でまとめられた銭差(ぜにさし)になった、約5万枚の銭の入った大きな甕です。
埋納銭(神仏への捧げもの)か備蓄銭かは不明ですが、四条河原町の青屋(染物業)の
集まった所からの出土で、その財力を示しています。
「茜染の旗」 16世紀 長野・真田宝物館
12月25日までの展示です。
大きな茜色の旗指物で、金色の六文銭が描かれています。
真田幸綱(昌幸の父)が使用していました。
六文銭は三途の川の渡し賃である六道銭を表します。
銭には物を動かす力があるということで、織田信長は永楽通宝を旗印に用いています。
「仮名目録」 元亀・天正年間(1570~92)/写 明治大学博物館
今川氏親によって大永6年(1526)に制定された分国法です。
後期には伊達氏の塵芥集も展示されます。
「太田道灌書状」 15世紀後半 江戸東京博物館

この書状は撮影可能です。
陣中見舞いのお礼に鎌倉円覚寺黄梅院の僧に送った手紙です。
「上杉家文書 北条氏綱書状」 大永4年(1524)11月23日 米沢市上杉博物館 国宝
12月9日までの展示でした。
北条氏綱(早雲の子)が長尾為景(謙信の父)に送った手紙です。
武田信虎(信玄の父)のことを、表裏があると言っていて、信用していないことが分かります。
上杉家文書は上杉家に伝わる鎌倉期から江戸期にかけて文書類で、武家文書として
初めて国宝に指定されています。
上杉家文書は多数、展示されています。
「毛氈鞍覆」 16世紀 山形・上杉神社
分厚い緋毛氈で作られた鞍覆で、室町幕府により守護・守護代に使用が認められています。
越後の守護代だった長尾為景は幕府に寄進して、守護職としての毛氈鞍覆の使用を
認められています。
「泥足毘沙門天」 鎌倉時代 山形・法音寺

上杉謙信が崇敬していた、高さ40㎝ほどの毘沙門天像で、三叉鉾を持って立っています。
春日山城に祀られていた時、床に足跡が付いていたことから、謙信とともに出陣したとされ、
この名で呼ばれています。
「上杉家文書 織田信長書状」 永禄7年(1564)11月7日 米沢市上杉博物館 国宝
12月9日までの展示でした。
上杉謙信から大鷹をもらったお礼で、あて先を謙信ではなく、家臣の直江大和守(景綱)にして、
へりくだった態度を示しています。
信長は、相手が強い時は迷わず下手に出ています。
「上杉家文書 足利義昭御内書」 永禄12年(1569)4月7日 米沢市上杉博物館 国宝
12月11日までの展示でした。
御内書は室町幕府の将軍が私的な手紙の形式で発給した文書です。
大名間の争いに、調停のため介入する内容です。
まだ織田信長が将軍の権威を利用していた頃で、御内書には、委細は信長が申す、
などとありますが、元亀4年(1573)には信長は義昭を追放しています。
「織田信長像」 江戸時代前期 京都・大雲院

前期の展示です。
神格化された姿で描かれています。
大雲院は本能寺の変で亡くなった織田信忠の菩提を弔うために建立された寺院です。
「四季花鳥図屏風」 (右隻) 狩野元信 天文18年(1549) 兵庫・白鶴美術館

1月9日からの展示です。
狩野派2代目、狩野元信の力作で、後の安土桃山時代の豪華な障壁画の基本となっています。
周防の大内義隆は明への朝貢品として狩野元信に花鳥図屏風を注文しており、おそらく
このような品だったろうと思われます。
天文18年はフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸した年であり、戦国時代が海外と
盛んに交流した時代だったことが分かります。
「大原観音寺文書 密厳坊源慶田地寄進状」 文明9年(1477)12月7日 滋賀・観音寺
12月25日まで、会場の最後に展示されています。
大原観音寺は米原市にある天台宗の寺院で、羽柴秀吉と少年時代の石田三成の
出会いの場とされています。
観音寺への田地の寄進状で、出離生死、頓証菩提などの言葉が連ねられていて、
戦乱の世が始まった頃の人びとの願いが込められています。
戦国時代のさまざまな人物、事件などについての資料が揃っていて、興味深い展覧会です。
展覧会のHPです。
次回の特別展は、「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」展です。
会期は2017年2月18日(土)から4月9日(日)までです。
chariot
江戸東京博物館では、「戦国時代展」が開かれています。
会期は2017年1月29日(日)までです。
12月25日までの前期と1月2日からの後期で、かなりの展示替えがあります。
戦国大名については、前期は三好、浅井、大内、尼子、毛利などの西国、
後期は武田、北条、佐竹、伊達などの東国大名を中心に展示されます。

会場入口近くのパネルで、撮影スポットになっています。


12月25日まで展示される、米沢市上杉博物館所蔵の米沢本「川中島合戦図屏風」
(18世紀末~19世紀初)のパネルです。
川の中で鉢巻をした上杉謙信が武田信玄に斬り掛かり、諏訪法性の兜の信玄は
太刀を抜き切れず、軍配で受けています。
上の方では初鹿源五郎が討たれているところです。
「天龍寺旧境内出土焼瓦」 京都市考古資料館
応仁の乱で焼けた天龍寺の瓦です。
応仁元年(1467)に始まった応仁の乱によって、京都の多くの寺社が焼失しています。
「山科本願寺旧境内出土遺物」 京都市考古資料館
山科本願寺は浄土真宗の蓮如によって造営され、後に防御を固めて城郭化しますが、
天文元年(1532)に法華宗徒らの攻撃に遭い、焼失しています。
陶磁器の破片や焼けた米などが展示されています。
「一乗谷朝倉氏遺跡出土資料」 福井県教育委員会 重要文化財
越前の朝倉氏は元亀4年(1573)に織田信長に敗れて滅亡し、一条谷の居館も焼失しています。
展示されているのは、破片から復元された青磁の器類で、大陸との盛んな交流を示しています。
「信行寺大悲尊像縁起絵巻」 天保9年(1838) 同志社大学図書館
戦国の兵火に遭った時、元虚という僧が観音菩薩像を救い出す場面が展示されています。
観音菩薩像は光を発して、飛んで来る矢を折っていて、観音の霊験を現しています。
信行寺は京都の浄土宗の寺院で、伊藤若冲の「花卉図天井画」で有名です。
「寺町・大雲院跡出土 一括出土銭」 15世紀 京都市考古資料館
ほぼ100枚ずつ紐でまとめられた銭差(ぜにさし)になった、約5万枚の銭の入った大きな甕です。
埋納銭(神仏への捧げもの)か備蓄銭かは不明ですが、四条河原町の青屋(染物業)の
集まった所からの出土で、その財力を示しています。
「茜染の旗」 16世紀 長野・真田宝物館
12月25日までの展示です。
大きな茜色の旗指物で、金色の六文銭が描かれています。
真田幸綱(昌幸の父)が使用していました。
六文銭は三途の川の渡し賃である六道銭を表します。
銭には物を動かす力があるということで、織田信長は永楽通宝を旗印に用いています。
「仮名目録」 元亀・天正年間(1570~92)/写 明治大学博物館
今川氏親によって大永6年(1526)に制定された分国法です。
後期には伊達氏の塵芥集も展示されます。
「太田道灌書状」 15世紀後半 江戸東京博物館

この書状は撮影可能です。
陣中見舞いのお礼に鎌倉円覚寺黄梅院の僧に送った手紙です。
「上杉家文書 北条氏綱書状」 大永4年(1524)11月23日 米沢市上杉博物館 国宝
12月9日までの展示でした。
北条氏綱(早雲の子)が長尾為景(謙信の父)に送った手紙です。
武田信虎(信玄の父)のことを、表裏があると言っていて、信用していないことが分かります。
上杉家文書は上杉家に伝わる鎌倉期から江戸期にかけて文書類で、武家文書として
初めて国宝に指定されています。
上杉家文書は多数、展示されています。
「毛氈鞍覆」 16世紀 山形・上杉神社
分厚い緋毛氈で作られた鞍覆で、室町幕府により守護・守護代に使用が認められています。
越後の守護代だった長尾為景は幕府に寄進して、守護職としての毛氈鞍覆の使用を
認められています。
「泥足毘沙門天」 鎌倉時代 山形・法音寺

上杉謙信が崇敬していた、高さ40㎝ほどの毘沙門天像で、三叉鉾を持って立っています。
春日山城に祀られていた時、床に足跡が付いていたことから、謙信とともに出陣したとされ、
この名で呼ばれています。
「上杉家文書 織田信長書状」 永禄7年(1564)11月7日 米沢市上杉博物館 国宝
12月9日までの展示でした。
上杉謙信から大鷹をもらったお礼で、あて先を謙信ではなく、家臣の直江大和守(景綱)にして、
へりくだった態度を示しています。
信長は、相手が強い時は迷わず下手に出ています。
「上杉家文書 足利義昭御内書」 永禄12年(1569)4月7日 米沢市上杉博物館 国宝
12月11日までの展示でした。
御内書は室町幕府の将軍が私的な手紙の形式で発給した文書です。
大名間の争いに、調停のため介入する内容です。
まだ織田信長が将軍の権威を利用していた頃で、御内書には、委細は信長が申す、
などとありますが、元亀4年(1573)には信長は義昭を追放しています。
「織田信長像」 江戸時代前期 京都・大雲院

前期の展示です。
神格化された姿で描かれています。
大雲院は本能寺の変で亡くなった織田信忠の菩提を弔うために建立された寺院です。
「四季花鳥図屏風」 (右隻) 狩野元信 天文18年(1549) 兵庫・白鶴美術館

1月9日からの展示です。
狩野派2代目、狩野元信の力作で、後の安土桃山時代の豪華な障壁画の基本となっています。
周防の大内義隆は明への朝貢品として狩野元信に花鳥図屏風を注文しており、おそらく
このような品だったろうと思われます。
天文18年はフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸した年であり、戦国時代が海外と
盛んに交流した時代だったことが分かります。
「大原観音寺文書 密厳坊源慶田地寄進状」 文明9年(1477)12月7日 滋賀・観音寺
12月25日まで、会場の最後に展示されています。
大原観音寺は米原市にある天台宗の寺院で、羽柴秀吉と少年時代の石田三成の
出会いの場とされています。
観音寺への田地の寄進状で、出離生死、頓証菩提などの言葉が連ねられていて、
戦乱の世が始まった頃の人びとの願いが込められています。
戦国時代のさまざまな人物、事件などについての資料が揃っていて、興味深い展覧会です。
展覧会のHPです。
次回の特別展は、「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」展です。
会期は2017年2月18日(土)から4月9日(日)までです。