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「トシ・ヨロイヅカ東京」 京橋エドグラン
京橋
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「トシ・ヨロイヅカ東京」は京橋エドグランの1・2階にあります。
場所は中央区京橋2-2-1です。

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1階は売店とイートインで20席ほど、店内は全席禁煙、黒を基調にした
落ち着いた雰囲気です。
2階はサロンで、サロンのみ火曜日はお休みです。

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いろいろなスイーツとパンが並んでいます。

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タルティーヌレギューム1100円です。
セットでドリンクが付くので、コーヒーにしました。

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盛り付けも華やかな野菜のタルティーヌです。

クロックムッシュ1100円です。

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ドリンクをカフェオレにすると、50円増しになります。

パテシェの鎧塚俊彦さんのお店ですが、食事も美味しく、いろいろ楽しめるお店です。


【2018/01/14 18:12】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「墨と金 狩野派の絵画」 根津美術館
表参道
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南青山の根津美術館では企画展、「墨と金 狩野派の絵画」が
開かれています。
会期は2月12日(月・祝)までで、会期中一部展示替えがあります。

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水墨を基本としながら、金などの色彩を取り入れ、繁栄を遂げた狩野派の展示です。

「養蚕機織図屏風」 伝 狩野元信 6曲1双 室町時代 16世紀
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右隻
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部分
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左隻
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部分
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右隻に養蚕、左隻に機織りの様子を描いています。
中国で農民の苦労を皇帝に知らせるために描かれたという「耕織図」を基にしています。
左隻の左側は冬の景色で、屋根には雪が積もっています。

小舟の人物は太公望だそうです。
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「両帝図屏風」 狩野探幽 6曲1双 江戸時代 寛文元年(1661)
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右隻
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部分
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左隻
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部分
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豪華な金地に描かれていて、右隻は古代中国の皇帝とされる黄帝です。
黄帝は舟や車を発明したとされ、竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の舟や牛車も
描かれています。
左隻は、琴を弾き南風の詩を歌って天下を治めたとされる舜です。

「源氏物語図屏風(右隻)」 6曲1双 桃山〜江戸時代 17世紀
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若紫の巻の場面
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1月28日までの展示です。
光源氏が紫の上を垣間見る若紫の巻や、末摘花を訪ねる蓬生の巻などが
描かれています。
狩野派は中国画を得意としていますが、やまと絵も手掛けています。

「梟鶏図」 狩野山雪 江戸時代 17世紀
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2幅の掛軸で、夜のフクロウと朝のニワトリが面白い目付きをしています。
狩野山雪(1590ー1651)は京狩野の狩野山楽の婿養子で、斬新な構図や
動物の表情に特徴があります。

「舞楽図屏風」(左隻) 久隅守景 江戸時代 17世紀
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舞楽の演目の納曽利と蘭陵王で、雅楽を奏する楽人や大太鼓が見えます。
右隻では太平楽を舞う4人が剣を持って同じ所作で舞っています。
久隅守景は狩野探幽の弟子で、「夕顔棚納涼図屏風」や「四季耕作図屏風」で
有名です。

2017年にはサントリー美術館で、「天下を治めた絵師  狩野元信」展が開かれていました。

「天下を治めた絵師  狩野元信」展の記事です。


展示室5は正月恒例の「百椿図」の展示です。

「百椿図」 伝 狩野山楽 2巻 江戸時代 17世紀
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播磨明石藩藩主、松平忠国(1597~1659)の注文で狩野山楽が描いたとされる
椿の絵で、2巻併せて約24mあり、100種類以上もの椿を描き並べています。
忠国とその子の信之(1631-86)がそれぞれの花に著名人に漢詩や和歌の賛を
書いてもらっています。
大名の松平忠国、徳川光圀、加藤明友(加藤嘉明の孫)と、烏丸光広、北村季吟、
西山宗因、松花堂昭乗、林羅山など49人が賛を寄せています。


展示室6のテーマは「戊戌の茶-新年の茶会-」です。

新年ということで、正月や戌年にちなんだ茶道具の展示です。

「志野暦文茶碗 銘 年男」 美濃 施釉陶器 江戸時代 17世紀
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胴に架空の年号の暦が書かれていて、贈答品として使われていたそうです。

「竹狗児図」 長沢芦雪 江戸時代 18世紀
縦長の掛軸で、可愛い子犬が二匹、勢いのある筆遣いで描かれた竹の下で
遊んでいます。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は企画展、「香合百花繚乱」です。
会期は2月22日(木)から3月31日(土)です。

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【2018/01/13 19:13】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「スターバックスコーヒー玉川髙島屋S・C店(3店限定スイーツ)」
二子玉川
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「スターバックスコーヒー玉川髙島屋S・C店」は玉川髙島屋南館7階にあります。
場所は世田谷区玉川3-17-1です。

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お店は屋上庭園に隣接していて、100席ほどある店内はとても広々としており、
片側12席の大テーブルもあり、席の間の通路も広く取ってあります。
照明も落として、落着いた雰囲気です。

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こちらは全国のスタバの内、3店限定で葉山日影茶屋のスイーツを売っている
お店の一つです。

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そこで、ラズベリー&チョコレートケーキ500円と紅茶340円を注文しました。

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ケーキは甘さも控えめで美味しいです。

居心地が良く、人気のあるお店で、私が行った午前は、始め席もかなり
空いていましたが、短い時間の間に次々埋まっていきました。


【2018/01/12 19:40】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「明治維新150年 幕末・明治 ―激動する浮世絵」展 神宮前 太田記念美術館
明治神宮前
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神宮前の太田記念美術館では「明治維新150年 幕末・明治 ―激動する浮世絵」展が
開かれています。
会期は2月25日(日)までです。
70点以上の浮世絵が展示されますが、1月28日(日)までの前期と、 2月2日(金)からの
後期で、全作品が展示替えされます。

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歌川芳虎 「信長公延暦寺焼打ノ図」 明治4年(1871)7月
チラシの上の絵です。
慶応4年(1868)の新政府軍と旧幕府を支持する彰義隊との戦い(上野戦争)を描いた、
大判3枚続の錦絵です。
上野広小路側から攻撃する新政府軍(右)と、上野の山に立てこもり、畳を盾にして
応戦する彰義隊(左)です。
明治政府による出版差し止めの可能性に備えて、題名を織田信長の比叡山焼き討ち
(1571年)に借りています。
同じ事件を月岡芳年が明治7年(1874)に描いた錦絵では、題名も「東叡山文珠楼
焼討之図」となっていて、上野戦争であることを示しています。

小林清親 「東京江戸橋之真景」 明治9年(1876)1月
チラシの下の絵で、後期の展示です。
江戸橋は日本橋川に架かる橋で、明治8年(1875)に石橋に架け替えられています。
遠くに明治5年(1872)に完成した国立第一銀行の建物が見え、文明開化で江戸から
大きく変貌する東京を描いています。

他にも、蒸気船など文明開化の諸相、西南戦争を題材にした錦絵や、小林清親が
東京風景を抒情的に描いた作品も展示されています。

展覧会のHPです。


新政府軍の指揮官だった西郷さんの銅像は上野戦争の激戦地の跡に立っています。

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その側にある彰義隊戦死者の墓です。

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【2018/01/11 20:17】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「渡辺信喜の世界―野を彩る花々ー」展 中目黒 郷さくら美術館東京
中目黒
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中目黒の郷さくら美術館東京では特別展、「渡辺信喜の世界―野を彩る花々ー」が
開かれています。
会期は2018年2月25日(日)まで、休館日は月曜日です。

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郷(さと)さくら美術館は、昭和生まれの日本画家の作品を中心にした
コレクションを展示する美術館で、2006年に福島県郡山市に開館し、
2012年に中目黒に東京館を開館しています。
場所は目黒区上目黒1-7-13で、地下鉄中目黒駅から5分ほどの所です。

渡辺信喜さん(1941-)は京都府出身で、現在は日展理事を務めています。
題材は自然の営みで、花や草木を数多く描いています。
展覧会では約30点が展示されています。

「紅枝垂地蔵桜」 2016年
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福島県郡山市にある、樹齢約400年のベニシダレザクラで、木の下に地蔵堂が
あることから、この名が付いています。
ふわりと風に揺れるさまを描いています。

「藪椿」 2007年
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花ばかりでなく、幹の生命力を表現しているそうです。

また、2階では那波多功一さんら13人の画家による桜の絵が展示されています。

展覧会のHPです。


【2018/01/10 19:19】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「最古の石器とハンドアックス――デザインの始まり」 本郷 東京大学総合研究博物館本館
本郷三丁目
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東京大学本郷キャンパスにある東京大学総合研究博物館本館では特別展示、
「最古の石器とハンドアックス――デザインの始まり」が行なわれています。
会期は1月28日(日)まで、入場は無料で、休館日は月曜日です。

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日本とエチオピアの研究者の共同研究による、エチオピアで出土した、
ホモ属の出現した約260万年前からの石器、52点が展示されています。

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人類の頭骨化石(レプリカ)も吊るして展示されています。

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最古のオルドワン型石器
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約260万年前近くの石器で、刃は鋭利です。

約175万年前のアシュール型石器
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ハンドアックス(左)とクリーパー(右)は動物の解体、 ピック(中)は土を掘ったり、
木の枝を切ったりするのに用いられたと思われます。
ピックの先端は使い減りしています。

約140万年前以後の石器
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加工技術が進み、定型化した巨大剥片を剥がす技術も生まれます。

約100万年前以後の石器
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刃部が直線的になり、ギザギザ感がかなり減り、全体が薄くなっています。

約16万年前、最終期のハンドアックス
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近くには解体されたカバなどの大型獣の化石が発見されています。

約8万から10万年前のポイント
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槍の穂先に使われています。

人類はこのような石器作りの技術をたずさえて、アフリカを出て、世界に広がって行ったと
思われます。
私たちのはるかに遠い祖先は、このような石器を作り、使って、生き抜いてきた訳です。

展示のHPです。


【2018/01/09 20:18】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「スプリングバレーブルワリー東京」 代官山
代官山
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「スプリングバレーブルワリー東京」は東横線代官山駅近くの東横線沿いにあります。
場所は渋谷区代官山町13-1でログロード代官山にあります。
ログロード代官山は東横線の線路跡地に出来た商業施設です。

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2015年のオープンで、1階は約100席、全席禁煙、天井も高く広々としています。
ブルワリーということで、店内に醸造所があり、各種のクラフトビールを提供しています。
2階にビールのタンクが並んでいるのが見えます。
6種類のビールとそれに合ったおつまみのセットもあります。

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ランチのピッツアセット1300円にはサラダと、コーヒーかハーブティーが付きます。

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ピッツアはやや塩味が効いていて、ビールに合うようです。

こちらはランチサラダセット1200円です。

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オリーブやクルミ、ザクロの紅い実も入っています。

1月31日まではスターフライヤーとのコラボイベントを開いていて、
エアバス A320型機と同寸のキャビン模型や実際のシートが置かれ、
スターフライヤーのイメージカラーのブラックを使ったメニューもあります。

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他にもいろいろなイベントやワークショップを企画していて、ビール好きには
面白そうなお店です。


【2018/01/07 17:34】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「キンダーブックの90年―童画と童謡でたどる 子どもたちの世界―」展 印刷博物館
江戸川橋・後楽園
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小石川の印刷博物館では、「キンダーブックの90年―童画と童謡でたどる
子どもたちの世界―」展が開かれています。
会期は1月14日(日)までです。
場所は文京区水道1-3-3で、トッパン小石川ビルの中です。

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トッパン小石川ビルです。

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1階ホールです。
博物館は地下1階と1階にあります。

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「キンダーブック」は株式会社フレーベル館の発行する月刊保育絵本で、
1927(昭和2)年に「観察絵本キンダーブック」として始まり、2017年に
創刊90年を迎えています。
幼稚園や保育園に直接配本される月刊保育絵本の先駆けで、キンダーとは
ドイツ語で「幼児」という意味です。

「観察絵本キンダーブック」創刊号 1927年
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タイトルの字は右から左に並んでいます。

戦前の1933年の号には戦艦や航空母艦、太平洋戦争開戦の1941年の号には
防空壕が描かれています。
戦争で一時休刊した後、戦後の号はまた明るい雰囲気が戻ります。

1952年11月号の表紙はマザー・グースです。

1954年10月号にフルーツパーラーの絵が載っています。

子どもたちの背丈の倍以上もあるフルーツポンチや、干しブドウの箱、
パイナップルの缶詰などが描かれています。

 柴野民三 文
 林義雄 画

 ふるーつぱーらで ねえさんと、ふるーつぽんちを たべました。
 うまくて、あまくて、ね、ね、にこにこ、わらった めと め。

「観察絵本キンダーブック」 1958年9月号
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NHKがテレビ放送を始めたのは1953年で、1964年の東京オリンピックで
普及率が高まりました。

1959年8月号には、くまのぷーさん、1960年8月号には、ぶーふーうーが
描かれています。

1961年4月号には、まどみちおの詩、ぞうさんが載っています。

 ぞうさん ぞうさん
 おはなが ながいのね
 そうよ かあさんも
 ながいのよ

「観察絵本キンダーブック」 1962年9月号
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東海道新幹線はこの年に走行試験が始まり、1964年の東京オリンピックの年に
東京新大阪間が開業しています。
奥に特急つばめが見えます。

挿絵を描いた画家、吉澤廉三郎、武井武雄、茂田井武、いわさきちひろなどの
紹介もされています。

キンダーブックの初期から最近までの号を見ていくと、そのまま昭和の歴史を
たどることが出来る展覧会です。


印刷博物館は、刷や本の歴史についての資料がいろいろ工夫して展示され、
興味深いものがあります。

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展覧会のHPです。


【2018/01/06 19:21】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「メゾンカイザー池袋サンシャイン店」
池袋
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「メゾンカイザー池袋サンシャイン店」は池袋のサンシャインシティアルパの
1階にあります。
場所は豊島区東池袋3-1-2です。

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店内は30席で全席禁煙、広いテラス席もあります。

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こちらはランチが人気で、ランチタイムは11時スタートで、すぐに席が埋まります。

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ランチの和牛すじ肉カレースープ温玉のせセット1200円です。

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パンはお代わり自由で、店員さんがいろいろなパンの並んだお盆を持って、
勧めて回ります。

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セットのドリンクはコーヒーにしました。

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美味しいランチで、特にパン好きには嬉しいお店です。


【2018/01/05 19:08】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「博物館に初もうで」 東京国立博物館 2018/1
上野
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上野の東京国立博物館で開かれている「博物館に初もうで」に
今年も行ってきました。
会期は1月29日(日)までです。

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本館前での縁起の良い獅子舞と、湯島天神白梅太鼓による勇壮な和太鼓の演奏です。

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本館正面階段の活花は、真生流の山根由美さんで、須恵器に活けられています。

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会場内は一部を除き、撮影可能です。
戌年にちなんで、犬の特集です。

「朝顔狗子図杉戸」 円山応挙 江戸時代・天明4年(1784)
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何とも可愛い子犬たちです。

「狗子図」 円山応瑞 江戸時代・18世紀
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円山応瑞は円山応挙の長男で、絵も父によく似ています。

「狗子」 柴田是真 明治時代・19世紀
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こちらも応挙風です。

「土筆に犬」 竹内栖鳳 明治時代・19世紀
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屏風絵の下絵のようです。

「犬を戯らす母子」 鈴木春信 江戸時代・18世紀
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室内犬と遊んでいます。

「名所江戸百景・猿わか町よるの景」 歌川広重 江戸時代・安政3年(1856)
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手前に母犬と子犬が見えます。
江戸の町を描いた浮世絵にはよく犬が描き込まれています。
江戸の名物は伊勢屋稲荷に犬の糞と言われました。

「緑釉犬」 中国 後漢時代・2~3世紀
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番犬が頑張っています。

「犬形置物」 ドイツ・ドレスデン 19世紀
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陶製で、目にはガラスが嵌っています。
明治10年にライプツィヒ民族学博物館から寄贈されています。

新春特別公開の作品もあります。

「釈迦金棺出現図」 平安時代・11世紀 京都国立博物館蔵 国宝
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釈迦の入滅を知って天から駆け付けた母の麻耶夫人が嘆いていると、
釈迦が棺から身を起こし、説法しているところです。
釈迦涅槃図に続く場面ですが、他に作例の無い貴重な作品とのことです。 
長岡京市の天台宗長法寺に伝来しました。

「鳥獣戯画断簡」 平安時代・12世紀 重要文化財
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2月4日までの展示です。
国宝「鳥獣戯画」の一部だったもので、猿や蛙たちが行列しています。
 
「古今和歌集(元永本) 下帖」 平安時代・12世紀 国宝
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2月4日までの展示です。
古今和歌集が完全に残る冊子本として現存最古の写本です。
筆者は藤原定実とする説が有力です。

古今和歌集巻第十二
恋二
不知題  小野小町
おもひつゝぬればや人の見えつらんむ夢と
しりせばさめざらましを

うたゝねに恋しき人を見てしより
夢と云事は憑(たのみ)そめてき

糸せめて恋しき時はうば玉のよ
るのころもをかへしてぞきる

「松梅孤鶴図」 伊藤若冲 江戸時代・18世紀
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思い切った形をした鶴で、さすがは若冲です。

興味深い屏風絵もありました。

「十二ヶ月花鳥図屏風」 狩野永敬筆 江戸時代・17世紀
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藤原定家の「詠花鳥和歌各十二首」に詠まれた12か月の花鳥を右から左に
配しています。
柳の若葉、桜に始まり、雪月花で終わっています。
狩野永敬は狩野山楽から4代目の京狩野の絵師です。

正月 うちなびき春くるかぜの色なれや 日を経てそむる青柳のいと

「浅間山図屏風」 亜欧堂田善 江戸時代・19世紀 重要文化財
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洋風画の作品で、日本の山水画とはかなり違った趣きです。
亜欧堂田善は煙を描くのが好きだったので、ここでも描かれています。

展覧会のHPです。


【2018/01/04 19:05】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、 ひらきます」展 東京ステーションギャラリー
東京
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明けましておめでとうございます。
今年も良い年でありますように。
東京駅の東京ステーションギャラリーでは、「鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、
ひらきます」展が開かれています。
会期は2月12日(月・祝)まで、入館料は一般900円です。
会期中、1月14日までと16日からで、一部展示替えがあります。

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ギャラリーが30年間で集めてきた作品を展示するもので、始発駅の「鉄道絵画」から
「都市と郊外」「人」「抽象」へと進み、終着駅の「ピカソ」に着くという趣向です。
会場は一部を除き、撮影可能です。

中村岳陵 「驀進」 紙本着彩 1943年
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戦時中に、労働を描くことで戦意高揚を目指した作品です。
運転席を後ろから見た面白い構図で、黒煙が金地に映えています。
実際にD51の運転席に同乗して写生しています。

長谷川利行 「汽灌車庫」 油彩 1928年
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鉄道博物館蔵の作品です。
田端駅を描いていて、勢いのある筆遣いと赤色が印象的です。

相笠昌義 「東京駅風景・冬」 油彩 1993年
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建て替え前の北口の風景で、不思議に静かな雰囲気です。
この頃は駅舎の建て替え案が出ており、相笠さんは創建時の2つのドーム屋根の
再現を提案したそうです。

元田久治 「Indication-Tokyo Station-」 リトグラフ 2007年
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元田さんは近代都市を廃墟の風景として描いています。

本城直季 「new Tokyo station」 発色現像方式印刷 2012年
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特殊な技法で丸ビルから撮った写真で、ジオラマのような効果を出しています。

斎藤吾朗 「軽井沢物語」 油彩 1993年
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斎藤さんの特徴の赤い色で、軽井沢駅の様子を細かく描き出しています。

立石大河亞(立石紘一) 「アンデスの汽車」 油彩 1997-1998年 油彩
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マンガのような、とぼけた味わいの絵です。

横尾忠則 「健全な感情」 油彩 2002年
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Y字路シリーズの一つです。
横浜元町の理容室、山陽新幹線のガード、世田谷の高層ビル、さらにパリの
サクレ・クール寺院まで取り込んでいます。

遠藤彰子 「透影」 油彩 2009年
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壮大で奇妙な都市空間で、何層にもなった地下を電車が入っています。

藪野健 「初夏・僕・丘で」 油彩 1993年
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日暮里諏方神社から見た西日暮里駅の風景で、新幹線、山手線、京浜東北線が
集まるこの場所は通過するいろいろの列車を見下ろせます。

吉村芳生 「SINCE85-8」 鉛筆 1985年
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丸の内の写真を鉛筆で細密に写し取っています。

岡本信治郎 「大時計・上野地下鉄ストア」 アクリル 1981年
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上野駅の正面にあった上野地下鉄ストアは建物全体が大時計になっていましたが、
戦災で焼失しています。

諏訪敦 「新宿からの富士」 テンペラ、油彩 2001年
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超高層ビルから見た東京の眺めで、遠くの正面に富士山が見えます。

元永定正 「Funi Funi」 アクリル 1975年
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具象画ではありませんが、ぼわっとした感じがどこかユーモラスです。

野田裕示 「WORK1767」 アクリル 2011年
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ふくらんだ形の重なりにリズム感があります。

辰野登恵子 「Dec-9-2002」 アクリル 2002年
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辰野さんの作品はよく2つの形や色彩の対比を強調しています。

パブロ・ピカソ 「黄色い背景の女」 油彩 1937年
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くっきりした輪郭線で区切られた、平面的な画面です。
ピカソの作品は4点、展示されています。

鉄道や駅を描いた作品から抽象画まで、60人以上の作家の作品が揃い、
ステーションギャラリーにはこれだけのコレクションがあったのかと思いました。

展覧会のHPです。


【2018/01/02 17:27】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
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