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「PEAK S PEAK CAFE(ピークスピーク カフェ)」 日本橋
日本橋
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「PEAK S PEAK CAFE(ピークスピーク カフェ)」は日本橋高島屋三井ビルディングの
1階にあります。
場所は中央区日本橋2-5-1です。

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お茶と海苔の山本山の運営するお店で、名前も山本山にちなんでおり、隣には
「山本山 ふじヱ茶房」があります。
山本山は日本橋高島屋三井ビルディングの建つ前から「ふじヱ茶房」の場所に
お店がありました。

お店はオフィス側の入り口ホールにあり、全席禁煙、高い吹抜けになっています。
広々として心地良いのですが、店員さんによれば席によってはやや寒いかも
しれないので、その時はおっしゃってくださいとのことでした。

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メニューには木村屋のあんぱん、文明堂のカステラ、銀座千疋屋のフルーツサンド、
ブルディガラのスイーツなどがが揃っています。

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バジルチキンフォカッチャ480円とカフェラテ400円です。

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どちらも美味しく、軽いランチになりました。

ゆったりしたスペースで木村屋のあんぱんや文明堂のカステラを味わえるというのは
楽しみなことです。

blogを始めて12年経ちました。
これだけ長く続けてこられたことを嬉しく思います。
今年も多くの方に見ていただき、またコメント、拍手などもいただき、有難うございました。
皆さまのblogやTwitterも勉強になることが多く、楽しませていただいています。
2019年もいろいろの記事を書きたいと思っていますので、よろしくお願い申し上げます。
来年が皆様にとって良い年になりますように。


【2018/12/30 17:05】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
2018年の展覧会10選
上野など
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2018年に観た展覧会10選です。
記事の掲載順に並んでいます。


東京国立博物館 「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展

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アラビアが古代からの交易路でもあったことを知りました。

「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展の記事です。


国立新美術館 「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」

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ピエール=オーギュスト・ルノワール 「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢
(可愛いイレーヌ)」 1880年 油彩、カンヴァス
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「可愛いイレーヌ」を観ることができました。

「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」の記事です。


国立西洋美術館 「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」

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ディエゴ・ベラスケス 「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」 1635年頃
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ベラスケスの作品が7点ありました。

「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」の記事です。


東京国立博物館 「名作誕生-つながる日本美術」展

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「平家納経 観普賢経」  平安時代・長寛2年(1164) 広島・厳島神社 国宝
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「平家納経 観普賢経」、「天橋立図」(雪舟筆)、「松林図屏風」(長谷川等伯筆)、
「湯女図」、「彦根屏風」など、数多くの名作の展示がありました。

「名作誕生-つながる日本美術」展、前編の記事です。
「名作誕生-つながる日本美術」展、後編の記事です。


東京都美術館 「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」

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ピエール・ボナール 「夏、ダンス」 1912年
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近代フランス絵画のコレクションで有名な美術館で、特にボナールの「夏、ダンス」が
印象的でした。

「プーシキン美術館展──旅するフランス風景画」の記事です。


国立新美術館 「ピエール・ボナール展」

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「にぎやかな風景」 1913年頃 愛知県美術館
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たっぷりボナールを味わいました。

「ピエール・ボナール展」の記事です。


上野の森美術館 「フェルメール展」

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「手紙を書く婦人と召使い」 1670-1671年頃 アイルランド・ナショナル・ギャラリー
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人気の高い展覧会で、日時指定入場制という珍しい方式です。

「フェルメール展」の記事です。


東京国立博物館 「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展

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「六観音菩薩像の内、右より如意輪観音、准胝観音、十一面観音」
  肥後定慶作 鎌倉時代・貞応3年(1224)
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写真:小野祐次

六観音像、十大弟子像の並ぶ姿は壮観でした。

「大報恩寺展」の記事です。


国立新美術館 「生誕110年 東山魁夷展」

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「唐招提寺御影堂障壁画 濤声」(部分) 1975年 唐招提寺
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唐招提寺御影堂障壁画は目を見張るものがありました。

「東山魁夷展」の記事です。


三菱一号館美術館 「全員巨匠! フィリップス・コレクション展」

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オスカー・ココシュカ 「クールマイヨールとダン・デュ・ジェアン」 1927年
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シャルダンからブラックまで揃った、充実した展覧会です。

「全員巨匠! フィリップス・コレクション展」の記事です。

他にも、国立西洋美術館で2019年1月20日まで開かれている「ルーベンス展
―バロックの誕生」に展示されている「聖アンデレの殉教」はいかにもバロック的な
迫力のある作品で、強く印象に残りました。

ペーテル・パウル・ルーベンス 「聖アンデレの殉教」 
 1638-39年 マドリード、ルロス・デ・アンベレス財団
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「ルーベンス展―バロックの誕生」の記事です。

今年もいろいろな作品に出会うことができました。
来年はどんな展覧会を楽しめるでしょうか。


【2018/12/29 19:03】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ブルーボトルコーヒー 神田万世橋カフェ」
淡路町・秋葉原
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「ブルーボトルコーヒー 神田万世橋カフェ」 はマーチ エキュート神田万世橋の
1階にあります。
場所は千代田区神田須田町1-25-4です。

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2018年12月7日のオープン、テイクアウトのみのお店で、イートインはありません。

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ワッフル、パウンドケーキ、クッキーもあります。
この日はありませんでしたが、カタネベーカリーのクロワッサンなどもあるようです。

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ホリデーブレンド540円はたっぷりのカップに入っています。

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ドリップで淹れるコーヒーはすっきりとしてコクもあり、近くのベンチで飲みました。

イートインが無いのは残念ですが、活きの良いコーヒーを飲めるお店が増えました。


【2018/12/28 21:04】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「棟方志功の福光時代展 信仰と美の出会い」 日本橋三越本店
三越前
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日本橋三越本店7階催物会場では「棟方志功の福光時代展 信仰と美の出会い」が
開かれています。
会期は1月7日(月)まで、入場料は一般800円です。

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棟方志功(1903-1975)は1945年に富山県の福光(ふくみつ)町、現在の南砺市に
疎開のため移住し、1954年に東京に戻るまで過ごしています。
40歳台の元気な時期で、棟方は多くの作品を残しています。

「鐘渓頌」全24点の内、「唐衣」 1945年 木版・彩色 雪梁舎美術館寄託
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六曲一双の屏風に貼られた24点の内の一つで、陽刻と陰刻が程良く混ざっています。
尊敬する河井寛次郎に捧げた作品で、河井寛次郎は京都の五条坂の窯を「鐘渓窯」と
名付けています。
棟方は柳宗悦や河井寛次郎など、民芸運動の人たちと交流し、強い影響を受けています。
 
棟方は河井寛次郎の紹介で、福光町の浄土真宗大谷派光徳寺の住職、高坂貫昭と
知り合った縁で、戦時中は光徳寺に疎開しています。
そこで棟方は浄土真宗の教えを深く身に沁み込ませています。

「五智菩薩図」 1946年 書・倭画 西方寺蔵
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襖の嵌められた室内の写真
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襖に1枚ずつ、菩薩などの絵と共に、萬里水運慈航又何處(仏の慈悲により
迷いから悟りへの長い航海はどこまでも続く)と書かれています。
西方寺は南砺市にある、浄土真宗大谷派の寺院です。
棟方の作品には、祈り、信仰心が強く表れています。

「御松図」 1946年 倭画 西方寺蔵
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襖絵で、生命力のみなぎる松が画面いっぱいに、あふれるように描かれています。

「四季福光風景」全4点の内、「小矢部早春」 
 1953年 倭画 福光美術館蔵

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福光の四季の自然を描いた肉筆画の掛軸です。
棟方は自分の日本画を倭画(やまとが)と呼んでいます。
ミミズクと、福光を流れる小矢部川を描き、歌に詠んでいます。

小矢部川 雪解けおるも 吾妹子(わぎもこ)の 矢羽根紫 袂香ふも

万葉調の歌で、越中の国(富山県)は大伴家持が国司として赴任したこともあります。

他にも代表作の「二菩薩釈迦十大弟子図」など、多数の力作が展示されており、
もっと広い会場で長く展示されてもよさそうな、充実した展覧会です。

2012年に同じ三越本店で開かれた「棟方志功 幻の肉筆画展」の記事です。


【2018/12/27 19:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史」 渋谷区松濤美術館
渋谷
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渋谷区松濤美術館では特別展、「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史」が開かれています。
会期は2019年1月31日(火)までです。

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西洋美術でよく描かれてきた「廃墟」について特集した展示です。

シャルル・コルネリス・ド・ホーホ 「廃墟の風景と人物」
 17世紀 油彩、板 東京富士美術館

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小さな作品で、廃墟の前に2人の人物が佇んでいます。
シャルル・コルネリス・ド・ホーホ(1590頃―1638)はオランダの画家で、
廃墟画で名を成しますが、経歴はほとんど分かっていないそうです。

18~19世紀の西洋では廃墟趣味が興ります。
これはポンペイやヘルクラネウムの発掘により古代への興味が増したこと、
イギリスの貴族の子弟がヨーロッパ旅行を行なうグランド・ツアーが盛んになり、
土産として廃墟を描いた絵画の需要が高まったことなどによるそうです。
繁栄も長くは続かないという、諫めの意味も込めてあります。
建築版のメメント・モリ(死を想え)ということでしょうか。

アシル=エトナ・ミシャロン 「廃墟となった墓を見つめる羊飼い」 
1816年 ペン、水彩、紙 静岡県立美術館

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理想郷の風景の中で、壊れた墓石を2人の羊飼いが眺めています。
ニコラ・プッサンの「アルカディアの牧人たち」(1638―1640)も同じようなテーマを
描いています。
アシル=エトナ・ミシャロン(1796-1822)はパリ生まれで、ローマ賞を受賞して
イタリアに留学しています。
コロ―の師ともなっていますが、25歳で早世しています。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「「ローマの景観」より:通称ミネルヴァ・メディカ神殿」 
1764年頃 エッチング、エングレーヴィング 国立西洋美術館

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ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720-1778)はイタリアの版画家、建築家で、
ローマの景観を描いた版画で有名です.。
ピラネージは廃墟画の需要に応えて、1747年頃から生涯にわたって「ローマの景観」の
制作を続けています。

ユベール・ロベール 「ローマのパンテオンのある建築的奇想画」 
 1763年 ペン、水彩、紙 ヤマザキマザック美術館

パンフレットに使われている作品です。
想像上の風景で、列柱に支えられた天井は抜け、空が見えており、奥の方に
パンテオンが見えます。
ユベール・ロベール(1733-1808)はフランスの風景画家で、荒廃した古代神殿や
モニュメントのある風景を描いて、「廃墟のロベール」と呼ばれました


20世紀のシュルレアリスムにも古代の廃墟が登場します。
以前の廃墟趣味には古代への憧憬があるのに対し、シュルレアリスムでは
非現実的な情景として使われています。

ポール・デルヴオー 「水のニンフ」(セイレン)」 
  1937年 油彩・カンヴァス 姫路市立美術館

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ポール・デルヴオー(1897-1994)はベルギーのシュルレアリスムの画家で、
ギリシャ神殿のような建物などを背景にした女性像をよく描いています。

ポール・デルヴォー 「海は近い」 1965年  油彩・カンヴァス 姫路市立美術館
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月明りの下のギリシャ神殿には裸の女性が横たわる、幻想的な情景です。


日本の建築は木造なので、廃墟の形で残ることは無く、廃墟趣味や廃墟画は
ありませんでしたが、明治になり西洋の絵画を学ぶようになると廃墟が
題材になることを知ります。

藤島武二 「ポンペイの廃墟」  1908年頃 油彩、板 茨城県近代美術館
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藤島武二(1867-1943)は1905年から4年間、フランス、イタリアに留学しています。
小さな作品で、その折に描かれています。

澤部清五郎 「群羊図(伊太利アッシジ附近)」
 19316年 コンテ、膠彩、絹布、軸装 星野画廊

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丘の上のロッカ・マッジョーレ(大城塞)を描いています。
掛軸で、近景、中景、遠景が揃っていますが、洋画の技法も入っています。
澤部清五郎(1884-1964)は西陣生まれで、日本画と洋画を学び、
後に川島織物の下絵も描いています。

榑松正利 「夢」 1940年 油彩、カンヴァス 練馬区立美術館
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榑松正利(くれまつまさとし、1916-2008)が東京美術学校を卒業した年の作品です。
太平洋戦争開戦の前年の作品で、時代を反映してか、不穏な雰囲気があります。

不染鉄 「廃船」 1969年頃 紙本着色 京都国立近代美術館
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民家の並ぶ向こうに鋼鉄製の廃船が置かれていて、民家の一角には炎も上がっています。
不染鉄にしては珍しい、異様な雰囲気の作品で、太平洋戦争で沈められた多くの船舶の
記憶によるものではないかとも言われています。

大岩オスカール 「動物園」 1997年 油彩、カンヴァス 東京都現代美術館寄託
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大岩オスカールさん(1965-)はサンパウロ生まれの日系ニ世で、1991年から
東京で活動し、2002年からはニューヨークで活動しています。
大きな作品で、再開発される都市の情景に発想を得ており、これは北千住の
空き地の景色が基になっているそうです。

元田久治 「Indication: Shibuya Center Town」 2005年 リトグラフ 作家蔵
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元田久治さん(1973-)は現代の都市が廃墟となって朽ちていく様を細密な描法で
描いています。

現代の日本の廃墟画は都市の再開発や戦災、自然災害の記憶を背景にしているようで、
現実感と切実さがあり、心に響きます。


人気のある展覧会で、かなりの来館者がありました。

展覧会のHPです。


【2018/12/25 20:06】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ネイバーフッドアンドコーヒー駒沢1丁目店」
駒沢大学
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「ネイバーフッドアンドコーヒー駒沢1丁目店」は駒沢大学の正門に向かって
右側にあります。
場所は世田谷区駒沢1-24-5です。

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ネイバーフッドアンドコーヒーはスターバックスコーヒーの運営するお店で、
都内に数店舗あります。
人魚のマークも無いので、すぐにはスターバックスだと気が付きません。
店内は70席ほど、おしゃれな雰囲気で、全席禁煙、住宅街のお店らしく、
入り口側には犬連れOKの席もあります。

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大学の前にあるお店ですが、学生さんで一杯ではなく、お客さんの雰囲気も違います。

お店で焼いているシグネチャーチョコレートスコーン378円と
アールグレイティーラテ594円です。

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ザラメをまぶしたスコーンはサクサクとして美味しいです。

ネイバーフッドアンドコーヒーは世田谷区を中心に展開しているようですが、
他にもお店を出してほしいものです。


【2018/12/23 19:54】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ローマの景観 そのイメージとメディアの変遷」展 上野 国立西洋美術館
上野
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上野の国立西洋美術館の版画素描展示室では、「ローマの景観 そのイメージと
メディアの変遷」展が開かれています。
会期は2019年1月20日(日)までです。

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ローマの景観を描いた版画で有名な18世紀イタリアの版画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・
ピラネージ(1720-1778)の作品を中心に、ローマを描いた作品や写真、35点が
展示されています。
写真は東京都写真美術館の所蔵する、木村伊兵衛や佐藤時啓の作品18点です。

ピラネージ 「ローマの景観」より「コロセウム」 
 エッチング、エングレーヴィング 1761年 国立西洋美術館

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他に、コンスタンティヌス凱旋門、トラヤヌス記念柱、サン・ピエトロ広場、
パンテオンなどを描いた作品もあります。

18世紀には英国の上流階級の子弟は見聞を広めるため、道路が開かれて交通の
容易になったスイスを経由してイタリアに旅行する、グランド・ツァーが流行します。
その時に見た物を記憶に留め、故郷への土産にもするため、ローマなど
イタリアの景観を描いた版画の需要が高まります。
ピラネージはそれに応えて、1747年頃から生涯にわたって 「ローマの景観」の
制作を続けています。
19世紀に登場した写真もローマの風景を撮影する際、ピラネージの作品を
参考にしていたそうです。

ユベール・ロベール 「マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、
神殿の見える 空想のローマ景観」 1786年 国立西洋美術館

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高さ161cmの大きな作品で、ローマの別々の場所にある建築やモニュメントを
並べています。
トラヤヌス帝記念柱、マルクス・アウレリウス帝騎馬像、オベリスク、
古代ローマ神殿などを組み合わせています。
ユベール・ロベール(1733-1808)はフランスの風景画家で、荒廃した古代神殿や
モニュメントのある風景を描いて、「廃墟のロベール」と呼ばれました。

展覧会のHPです。


国立西洋美術館では、「ルーベンス展―バロックの誕生」が開かれています。
会期は「ローマの景観」展と同じく、2019年1月20日(日)までです。

「ルーベンス展」の記事です。

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常設展では国立西洋美術館が2018年度に収蔵した、ルーカス・クラーナハ(父)の
「ホロフェルネスの首を持つユディト」(1530年頃)が展示されています。

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高さ37.2㎝の小品で、板に油彩で描かれています。
旧約聖書外典のユディト記の話で、ユディトは酔って寝込んだアッシリアの将軍
ホロフェルネスの首を刎ねて、ユダヤの町を救っています。
人気のある画題で、クラーナハはユディトを10数点描いています。
豪華な衣装と冷ややかな微笑みが魅力です。

2016年に同じ国立西洋美術館で開かれた、「クラーナハ展 500年後の誘惑」の記事です。


【2018/12/22 17:58】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
2018年のクリスマス飾り
東京
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2018年のクリスマスツリーやクリスマス飾りの写真を集めてみました。

丸の内KITTE
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丸の内OAZO
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丸ビルマルキューブ
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明治安田生命ビル
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大手町オーテモリ
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帝国ホテル
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横には1000本のバラ飾りもありました。
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日本橋髙島屋本店
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日本橋三越新館
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渋谷東急本店
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渋谷Bunkamura
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後楽園ラクーア
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御茶ノ水ソラシティ
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泉ガーデンタワー
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東京ミッドタウン前の広場
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東京ミッドタウンの吹抜け
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神保町交差点
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池袋サンシャインシティ
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横浜髙島屋のイルミネーション
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【2018/12/21 19:05】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(2) |
「山本大貴展」 コレド室町3 ちばぎんひまわりギャラリー
室町
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コレド室町3の4階にある「ちばぎんひまわりギャラリー」では「山本大貴展」が
開かれています。
会期は2019年1月20日(日)までです。

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山本大貴さん(1982~)は千葉県出身で現在、白日会会員です。
清澄で透明感のある写実によって、おもに女性を題材に描いています。
展覧会では約20点が展示されています。

「手紙を書く女」
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2012年の作品で、フェルメールへのオマージュといえそうです。

「Aeolian Harp」
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演奏を始める前でしょうか、女性がピアノの前で楽譜を見ています。
題名の「Aeolian Harp」はショパンの練習曲の一つの別名なので、その楽譜のようです。
女性の着ている西洋更紗(トワル・ド・ジュイ)が見せ所です。
端に見えるカーテンが隣の部屋から見ているように思わせ、奥行きを感じさせます。

「離岸の唄」
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矢絣の着物に袴という明治の女学生の服装です。
マンドリンや蓄音機は聴覚、双眼鏡は視覚を表しているのでしょう。

「不在」
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椅子には本が載っていて、お茶を注がれる人の姿はありません。
花瓶は中国の青銅器です。
画面に現れた猫はこちらに人がいるのに気が付き、出しかけた脚を止めて、
観る人を絵の中に誘い込んでいます。

「Printemps」
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クラシックな花柄のドレスの女性が髪を整えています。
品のある色調の引き締まった画面の中で、スカートの広がりが華やかです。

「暮春の花II」
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柔らかな逆光の中で、ソフトフォーカス気味に描かれています。

「Little Puppet」
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クマの人形に揃えて、白と黒の色調です。

バレエを題材にした作品も何点か展示されています。
どれも抑えた色調で、バレリーナの姿や動きに焦点を合わせています。

「attitude」
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真っ直ぐ上に向かい、そして横へも延びる瞬間を捉えています。

私は山本さんが武蔵野美術大学大学院を修了した2009年から山本さんの作品を
観ています。
際立った技量と感性で現在に至っていますが、今後はどう進まれるのか
興味深く思います。

展覧会のHPです。


【2018/12/20 22:31】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「ロマンティックロシア展」 渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷
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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、「ロマンティックロシア展」が開かれています。
会期は2019年1月27日(日)までです。

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ロシア美術の作品約20万点のコレクションで知られる、モスクワのトレチャコフ美術館の
所蔵する19世紀後半から20世紀初めの絵画作品、約70点が展示されています。

展示は風景、人物、子ども、生活など、題材別にされています。

イワン・クラムスコイ 「忘れえぬ女」 1883年
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毛皮のコートを着た若い女性が馬車の上からこちらを見ています。
サンクトペテルブルクの街頭で出会った女性の印象を基に描いたものでしょうか。
瞳は黒く、東洋風の面影があり、その表情は謎めいています。
背景は薄く描かれ、女性の姿を際立たせています。

イワン・クラムスコイ(1837-1887)は西欧風のアカデミズムによる美術教育に対抗し、
ロシア的な写実主義を提唱する「移動派」を1870年に発足させています。
移動派の名前は全国を移動して展覧会を開いたことによるものです。

イワン・クラムスコイ 「月明かりの夜」 1880年
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夜の庭のベンチで、白い衣装の女性が月の光に照らされて池の白い睡蓮を眺めています。
幻想的な雰囲気の作品で、写実的でありながらロマンティックな作風は移動派の特徴です。

以下の作家もすべて移動派に参加しています。

風景画は全体の半分近く、33点あり、春夏秋冬に分けて展示されています。

アブラム・アルピーホフ(1862-1930) 「帰り道」 1896年
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夕暮れの広漠とした平原を馬車が行き、馬の脚は砂ぼこりを立てています。
春の景色で、野の花も咲いています。

イワン・シーシキン 「正午、モスクワ郊外」 1869年
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広々とした夏の草原には白雲が沸き上がり、金色に輝くライ麦の間の道を
農民が行き、遠くの村には教会の尖塔も見えます。
いかにもロシアらしい情景で、この展覧会で一番印象に残った作品です。
イワン・シーシキン(1832-1898)はロシアの代表的な風景画家です。
シーシキンの風景画は5点、展示されています。

ワシーリー・バクシェーエフ 「樹氷」 1900年
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木々に付いた樹氷は日光を浴びて照り輝き、人の姿はなく、静まり返っています。
ワシーリー・バクシェーエフ(1862-1958)は風景画を得意としています。
長命だったようで、ロシア革命、第二次大戦を生き抜いています。


ウラジーミル・マコフスキー 「ジャム作り」 1876年
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ロシア人の好きなダーチャ(郊外の簡易別荘)で、暖かい陽射しの下、
老夫婦がのんびりジャムを作っています。
ウラジーミル・マコフスキー(1846-1920)は庶民の生活や社会の様子を
描いた画家です。

ワシーリー・コマロフ(1868-1918)  「ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像」 1900年
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ざっくりとした筆遣いで、赤色が効果的に使われています。

フランスでは印象派の興った時期に当たりますが、どれも分かりやすい写実画で、
特に風景画には魂のこもった写実を感じます。
ロシア絵画をまとめて観る機会はあまり無い中で、見応えのある展覧会です。

2012年には同じ渋谷のBunkamura、ザ・ミュージアムで、「国立トレチャコフ美術館所蔵 
レーピン展」が開かれていました。

「レーピン展」の記事です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「クマのプーさん展」です。
会期は2019年2月9日(土)から4月14日(日)です。

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【2018/12/18 19:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ザ ロイヤルカフェ ヨコハマ」 横浜駅
横浜
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「ザ ロイヤルカフェ ヨコハマ」は東横線横浜駅南北連絡通路の地下2階にあります。
東横線の改札のある階の一つ上の階です。

広い通路の一角にあります。

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伊豆急の観光列車、ロイヤルエキスプレスで出しているコーヒーを監修している
ミカフェートのコーヒーが飲めるお店です。
ロイヤルエキスプレスが運行される日は貸切になるになる場合があります。
クラシックなつくりの店内は70席で明るく、全席禁煙、特に奥のシート席が落着きます。
BGMが小さく流れ、列車が上を通る音がかすかに聞こえてきます。

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カウンターで注文して、席で待ちます。

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静岡県産の紅茶500円とプレッツェル250円はセットで100円引きになります。

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メゾンカイザーのプレッツェルは温めてあり、ほの甘く、紅茶は飲みやすく、
美味しいです。

横浜駅の中にありながら、雑踏から離れて、くつろげるお店です。


【2018/12/16 21:33】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「皇室ゆかりの美術―宮殿を彩った日本画―」展 山種美術館
恵比寿
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広尾の山種美術館では特別展、「皇室ゆかりの美術―宮殿を彩った日本画―」展が
開かれています。
会期は2019年1月20日(日)までです。
12月16日までの前期と18日からの後期で一部の展示替えがあります。

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1968(昭和43)年に完成した皇居宮殿を飾った作品群に感銘を受けた山種美術館の
初代館長、山﨑種二は同種の作品を各作家に直接依頼しています。
展覧会ではこれらの作品を展示し、併せて皇室ゆかりの美術品を展示しています。

皇居宮殿関係の展示です。

東山魁夷 「満ち来る潮」(部分) 1970(昭和45)年 山種美術館
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縦2m、横10m近い大作です。
温かい春の海の色を緑青で、砕ける波を金とプラチナの切箔や砂子で表しています。
寄せて来る波と岩に当ってなだれ落ちる波を同じ瞬間のものとして描いています。
静謐な作品の多い東山魁夷の中では、装飾性の高い、華やかな作品です。
題名も、依頼した山崎種二の要望で、験の良いものになっています。
宮殿の作品ではゆっくりした波を描いたのに対し、こちらは寄せる波が岩に当たって
しぶきを上げる情景にしたそうです。

橋本明治 「朝陽桜」 1970(昭和45)年 山種美術館
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福島県三春の滝桜のスケッチを元にした作品です。
花弁の一枚一枚をくっきりした輪郭線で装飾性豊かに描き出しています。

山口蓬春 「新宮殿杉戸楓4分の1下絵」 1967(昭和42)年 山種美術館
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福島県の国立公園内の楓を題材にしています。
橋本明治の桜と対になって宮殿の杉戸に描かれた作品の下絵です。
山口蓬春は病のため、山崎種二に依頼された作品を完成出来ませんでした。

上村松篁 「日本の花・日本の鳥」 1970(昭和45)年 山種美術館
右隻
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左隻
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扇面屏風の形で、右隻に紅白梅、白牡丹、桔梗などの花、左隻に鶉、山鳩、鴛鴦などの
鳥を端正な画風で描いています。

青山御所の寝殿杉戸の下絵の一部の展示です。

竹内栖鳳 「皇居造営下絵 土筆に小犬」
 19-20世紀(明治-大正時代) 東京国立博物館

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1月6日までの展示です。
竹内栖鳳は円山四条派の画家で、円山応挙に倣った子犬の絵です。
青山御所は空襲で焼失しましたが、下絵は残りました。

宮家旧蔵の美術品も展示されています。

伝 海北友雪 「太平記絵巻 巻第12」  17世紀(江戸時代) 国立歴史民俗博物館
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全12巻のうち、3巻が現存し、高松宮に伝来していました。
12月18日に場面替えされ、現在はこの場面ではなく、後光厳天皇の下で開かれ、
第2代将軍足利義詮も参上している中殿御会(ちゅうでんぎょかい)の場面が
展示されています。
中殿御会は中殿(清涼殿)で開かれる和歌管弦の宴です。

下村観山 「老松白藤」 大正10年(1921) 山種美術館
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六曲一双屏風で、金地に大きく枝を伸ばした松とそれに絡みつく藤を
装飾的に描かれています。
松と藤はよく描かれる題材で、夫婦和合を表しています。
熊蜂も一匹描かれています。
伏見宮家の旧蔵です。

西村五雲 「松鶴」 昭和8年(1933) 山種美術館
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松に鶴という、長寿を表す目出度い絵柄で、鶴の羽毛まで細かく描き込まれています。
西村五雲は師の竹内栖鳳に倣って、動物画を得意としています。
久邇宮家の旧蔵です。

ボンボニエールも数点、展示されています。

「釣灯籠形ボンボニエール」 昭和3年(1928)11月17日
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昭和天皇の即位大礼の大饗夜宴で配られました。
ボンボニエールとはボンボン(砂糖菓子)を入れる菓子器のことで、皇室では祝宴の際の
引出物として、銀などで作った、さまざまな意匠の小さな器が用いられています。

帝室技芸員に任命された作家の作品も展示されています。
帝室技芸員は戦前の宮内省により運営された美術家・工芸家の顕彰制度で、
1890(明治23)年に設置され、終戦後の1947(昭和22)年に廃止されるまでに、
79名が任命されています。

川合玉堂 「鵜飼」 1895(明治28)年 山種美術館
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22歳のときの力作で、京都で開かれた第4回内国勧業博覧会に出品されています。
大きな画面の作品で、そそり立つ岸壁の下、篝火の煙をなびかせて漁をする
鵜飼舟を描いています。

鏑木清方 「伽羅」 1936(昭和11)年 山種美術館
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髪に香りを薫きしめるための香枕は伽羅(きゃら)などを焚くので伽羅枕ともいいます。
伽羅枕でうたた寝をした女性が目を覚ましたところです。
市松模様の帯が粋で、朝顔模様の着物や花菖蒲模様の打掛の色彩に
初夏の雰囲気が表れています。

上村松園 「牡丹雪」 1944(昭和19)年 山種美術館
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雪の積もった傘を傾けて、二人の町娘が歩いています。
一人は、麻の葉模様の帯を締め、袂で傘の柄をくるむ様にして持ち、前かがみになって
褄を取り、雪道に難渋している風情で、もう一人は御高祖頭巾を被っています。

柴田是真 「墨林筆哥」 1877-88(明治10-11)年 山種美術館
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漆を使って描く漆絵による、琵琶を弾く蛙で、鳥獣戯画のような面白い絵です。
柴田是真は漆絵の技法で有名です。
会期中に場面替えがあります。

山種美術館の所蔵品では珍しい、黒田清輝、梅原龍三郎、安井曽太郎などの
洋画家の作品も展示されています。

山種美術館のHPです。


次回の展覧会はご広尾開館10周年記念特別展、「生誕130年記念 奥村土牛」展です。
会期は2月2日(土)から3月31日(日)までです。

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【2018/12/15 16:34】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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