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「EDOCCO CAFE MASU MASU」 神田明神
御茶ノ水・新御茶ノ水
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「EDOCCO CAFE MASU MASU」は神田明神文化交流館の1階にあります。
場所は千代田区外神田2-16-2です。

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神田明神文化交流館は神田明神の境内に2018年12月にオープンした施設で、
イベントホールやショップ、カフェなどが入っています。

館内には画家の松井守男さん、金工作家の宮田亮平さん、着物デザイナーの
斉藤上太郎氏らによるアート作品が各所に置かれています。

「EDOCCO CAFE MASU MASU」はその中のカフェで、白木を多く使った和風の店内は
約40席、席の間は広く、全席禁煙です。
「MASU MASU」は益々と升を掛けてあり、テーブルの形も升の四角をイメージしています。

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メニューは御膳セット、うどんといなりのセット、かき氷、わらび餅や
あんみつなど和風の物が多くあります。

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コーヒー648円です。

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今年は神田明神の神田祭は2年に1度の本祭で、私の行った時は、境内では
加茂能人形の山車が組み立てられていました。

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【2019/05/31 21:16】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「シャルル=フランソワ・ドービニー展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
新宿
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新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館では、
「シャルル=フランソワ・ドービニー展」が開かれています。
会期は6月30日(日)までです。

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19世紀フランスの風景画家、シャルル=フランソワ・ドービニー(1817-1878)の作品を
展示する展覧会です。

ドービニーはパリで画家の家に生まれています。
風景画家としての道を歩み、初期にはサロンへも挑戦しています。
イタリアに留学できるローマ賞にも2回、応募しますが、残念ながら落選しています。

「聖ヒエロニムス」 1840年 アミアン、ピカルディ―美術館
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横195㎝の大きな作品です。
聖ヒエロニムスは神学者で、ラテン語訳聖書(ヴルガータ聖書)を完成させたとされて
いますが、粗末な衣を着て、荒野で瞑想している姿で描かれることの多い人物です。
歴史や神話を題材にした絵が高級で、風景画は下位に見られていた時代なので、
ドービニーもヒエロニムスを描き込んでいますが、描きたかったのは荒涼とした
夕暮れの風景なのが分かります。

アカデミズムの画家の道を諦めた後は、自然を題材として取り組み、バルビゾンに
集まった画家たちと交流を深め、バルビゾン派の一員となります。
特にカミーユ・コロ―(1796-1875)とは、年齢は離れていますが深い友情で結ばれ、
後にはコロ―の墓の横に埋葬してもらっています。
サロンへの出品は続け、やがて1850年代には風景画家として評価を高めています。

「ブドウの収穫」 1863年頃 個人蔵
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バルビゾン派らしく、風景の中の労働者もよく題材にしています。

「ポルトジョアのセーヌ川」 1868年頃 個人蔵
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ドービニーの作品の中ではやや大振りな筆遣いです。
ポルトジョアはパリの北西、セーヌ川沿いにあります。
ドービニーは1850年代の終わりには、小舟をアトリエ船にして、息子のカールと一緒に
セーヌ川や支流のオワーズ川を上り下りして、風景を描いています。
船で旅することで、重い画材を持ち運ぶ必要が無く、天候や時間による景色の変化を
描き留めることが出来るようになりました。
この方法はモネにも受け継がれています。

「ボッタン号」 1869年頃 個人蔵
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1号船のボタン号の後継の2号船ですが、それでも小さな帆掛け船です。
日暮れのおだやかなひと時です。

「ヴァルモンドワの森の中(ル・ソスロン)」  
 1872年 ポントワーズ、カミーユ・ピサロ美術館

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ヴァルモンドワはパリの北西にある、オワーズ川沿いの町で、
ドービニーは幼少期をここで過ごしています。
森の鮮やかな緑が小川に映り、点景の人物も見えます。

版画集「船の旅」より「アトリエ船」 1862年 個人
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エッチングによる版画集で、旅の間の様子を気軽に描いています。
アトリエ船でスケッチしているところです。
蒸気船の起こす余波で傾くアトリエ船も描かれています。
蒸気機関により汽車や蒸気船が交通手段として活躍を始めた頃で、
マネやモネたちも鉄道を題材にしています。

ドービニーはサロンの審査員を務めたこともあり、モネやピサロなどの印象派の
若い画家を評価しています。
1870年のサロンでモネとシスレーの絵が落選したのに抗議して、コロ―とともに
審査員を辞任しています。
また、モネとピサロに印象派を盛り立てる画商となるポール・デュラン=リュエルを
紹介しており、印象派の援助者ともなっています。

ゴッホもドービニーに憧れ、オーヴェル=シュル=オワーズのドービニーの家を
ドービニーが亡くなった後に訪れ、夫人に頼んで庭を何点か描いています。
これがゴッホの絶筆となっており、ゴッホ自身もオーヴェル=シュル=オワーズで
亡くなっています。

ドービニー自身の絵は援助した印象派に比べるとまだ色調は暗めで地味ですが、
自然の風景をしっかり捉えていて、しみじみとした味わいがあります。

他にコロ―やバルビゾン派の作品も展示されています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「みんなのレオ・レオーニ展」です。
会期は7月13日(土)から9月29日(日)までです。

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【2019/05/30 20:20】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」展 Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷
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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは、「印象派への旅 海運王の夢
バレル・コレクション」展が開かれています。
会期は6月30日(日)までです。

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スコットランド・グラスゴー出身の、海運業で財を成したウィリアム・バレル(1861-1958)が
グラスゴー市に寄付した数千点の美術品のうち、近代絵画80点が展示されています。
バレル・コレクションの美術館は、作品を国外に持ち出さないことにしており、
今回は美術館の改修に伴い特別に催される展覧会です。
同じグラスゴーのケルヴィングローヴ美術博物館所蔵の印象派の作品と共に展示
されています。


序章

フィンセント・ファン・ゴッホ 「アレクサンダー・リードの肖像」 
1887年 ケルヴィングローヴ美術博物館蔵

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会場の最初に展示されています。
ゴッホがパリに出てきて、特有の描法で描き始めた頃の作品で、
細かい筆遣いによって、丹念に描かれています。
アレクサンダー・リード(1854-1928)はフィンセントの弟の画商、テオと一緒に
暮らしていたこともある画商で、ウィリアム・バレルに多くの絵画を紹介しています。


第1章 身の回りの情景

ヤーコプ・マリス 「若き芸術家」 1878年頃
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水彩とグワッシュで描かれ、日常のさり気ない光景を捉えています。
ヤーコプ・マリス(1837-1899)はオランダの画家で、自然の風景や
都会の光景を描いています。

ポール・セザンヌ 「倒れた果物かご」 1877年頃 ケルヴィングローヴ美術博物館
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小品ですが、セザンヌ独特の存在感があります。

アンリ・ファンタン=ラトゥール 「春の花」 1878年
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アンリ・ファンタン=ラトゥール(1836-1904)は伝統的なサロンの画家ですが、
印象派の人たちとも親しく、その運動にも共感しています。

エドゥアール・マネ 「シャンパングラスのバラ」 1882年
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亡くなる前年の作品です。
小品ですが、明るく澄んだ色合いで、マネらしいセンスの良さがあります。


第2章 戸外に目を向けて

エドガー・ドガ 「リハーサル」 1874年頃
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窓からの光はダンサーの衣装を透過し、腕を照らし、床に影を映しています。
衣装に青、黄、薄紅が入り、奥で踊るダンサーは黒いチョーカーをしています。
らせん階段の上の方には足だけが見え、付き添いの母親や赤いシャツの監督も
描かれています。
バレルはドガの絵を気に入り、少なくとも22点を所蔵していたそうです。

ジョゼフ・クロホール 「二輪馬車」 1894-1900年頃 
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麻布に水彩で描かれています。
ジョゼフ・クロホール(1861-1913)はノーサンバーランド出身で、グラスゴーで活躍した
画家の一人です。
動物の絵を得意としており、バルビゾン派や印象派の影響を強く受けたとのことです。
バレルは初め、出身地グラスゴーの画家の作品も収集しています。

ヤーコプ・マリス 「ペットの山羊」  1871年
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小品で、裸足の田舎の少女が山羊に草を食べさせているところを描いた、
愛らしい作品です。
バレルは動物を描いた作品を多く収集しています。

ポール・セザンヌ 「エトワール山稜とピロン・デュ・ロワ峰」 
 1878-79年 ケルヴィングローヴ美術博物館

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故郷の南仏、エクス=アン=プロヴァンスに移った頃の作品です。

ピエール・オーギュスト・ルノワール 「画家の庭」 
 1903年頃 ケルヴィングローヴ美術博物館

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ルノワールは晩年、冬は南仏のカーニュ=シュル=メール、暑い季節は妻の故郷、
シャンパーニュのエッソワに住んでいます。
そのどちらかで描かれた作品とのことで、明るい日光の下、色彩があふれています。

アンリ・ル・シダネル 「雪」 1901年
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静かに雪が降り積もり、一つ灯った窓の明かりが人の気配を感じさせます。
アンリ・ル・シダネル(1862-1939)は伝統的な美術教育を受けながらも、
印象派などの影響を受け、しかも印象派とは少し違った、静謐な作品を描いています。
1901に移り住んだ、パリの北西にあるジェルブロワの情景です。
ジェルブロワは百年戦争の戦場となり、その後は見捨てられたような寒村でしたが、
シダネルは古い建物を買って住み、庭に薔薇を植え、村の人にも薔薇を植えることを勧め、
やがて村中が薔薇に包まれて、今ではジェルブロワは「フランスの最も美しい村」の一つ
に選ばれています。

2012年に損保ジャパン日本興亜美術館で開かれた、「アンリ・ル・シダネル展」の記事です。


第3章 川から港、そして外洋へ

この章の作品の一部は撮影可能です。

ウジェーヌ・ブーダン 「トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー」 1863年
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トゥルーヴィルはノルマンディーの代表的な保養地です。
フランスのナポレオン3世の皇后ウジェニー(1826-1920)が行楽に出かけたところで、
白いドレスの女性がウジェニーと思われます。
1863年にパリと結ぶ鉄道が開通し、パリから6時間で着くようになり、多くの観光客が
ノルマンディーを訪れ、画家たちの題材にもなりました。
ナポレオン3世は1870年の普仏戦争に敗れ、皇后と共にイギリスに亡命しています。
ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)は海辺の空の景色を描く画家として知られ、
少年時代のモネに屋外で絵を描くことを勧めています。

ギュスターヴ・クールベ  「マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド」  1865年
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トゥルーヴィルで描いた作品で、夏らしいストライプ柄の服を着た女性の肖像です。
表情はやや硬く、ルノワールのような華やかさはありません。
クールベは1870年の普仏戦争に敗れたフランスで起きたパリ・コミューンに参加し、
逮捕されて、後にスイスに亡命しています。

ウジェーヌ・ブーダン 「トゥルーヴィル・干潮時の埠頭」 1885-90年頃
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潮が引き、陸が現れています。

ウジェーヌ・ブーダン 「ドーヴィル、波止場」 1891年
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ドーヴィルはトゥルーヴィルの隣にあります。
青空に白い帆が映える、晴れ晴れとした光景です。

アンリ・ル・シダネル 「月明かりの入り江」 1928年
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会場の最後に置かれています。
淡い月の光に照らされ、帆を畳んだ小舟が休んでいます。
1927年に騎士に叙され、引退したバレルが1935年に購入した作品です。
海運や船舶の売買で成功したバレルにとって、港や船の風景には特別の
思い入れがあったようです。

ウィリアム・バレルのコレクションは穏やかな雰囲気の小品が多く、その趣向を
知ることができます。
バレル・コレクションは原則、国外に出ないので、この展覧会は貴重な機会です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」展です。
会期は7月13日(土)から9月29日(日)までです。

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【2019/05/28 21:44】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第56回太陽展」 銀座 日動画廊
銀座
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銀座の日動画廊では、「第56回太陽展」が開かれています。
会期は6月11日(火)まで、会期中は無休です。

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現在活躍中の多くの画家の作品を中心にした展覧会で、熊谷守一や香月泰男、
鴨居玲など、代表的な物故作家の作品も展示されています
ルオー、ヴラマンク、レオナール・フジタなどの作品もあります。

荻須高徳 「ブランジェリー通り サン・ドニ」 
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サン・ドニのブランジェリー通りはレジオン・ドヌール公園の西側にあります。
通りの様子は、この絵の頃とはかなり変わっているようです。

松本亮平さんの作品は、円山応挙風の可愛い子犬たちがじゃれている掛軸から
蝶を追って飛び出してくる一匹の子犬がユーモラスに描かれています。

吉武弘樹さんの作品は、点描で描かれる動物や植物ですが、今回は白銀色の地塗りに
華やかな色彩のインコです。

山本大貴さんの作品も、展示されています。
3月に国立新美術館で開かれた「白日会展」に出展されていた「ノエマの森にて」と
同じモチーフで、書棚の前に座るクラシックな装いの女性が洗練された色彩の
細密な写実で描かれています。

「白日会第95回記念展」の記事です。


日動画廊の前の外堀通りでは、もう紫陽花が咲いていました。

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【2019/05/27 20:34】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「スターバックスコーヒー表参道ヒルズ店」
表参道・明治神宮前
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「スターバックスコーヒー表参道ヒルズ店」は表参道ヒルズ西館地下1階にあります。
場所は渋谷区神宮前4-12-10です。

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入口の石のサイレン像は近くの明治神宮の清正の井を模しています。
明治神宮は以前、肥後加藤家の下屋敷のあった所で、自然湧水による清正の井は
今も水が湧いています。

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4月にオープンしたお店で、店内は80席、バイオフィリックデザインを取り入れている
とのことで、自然の緑が強調されています。

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壁に描かれているのは明治神宮の夫婦楠です。

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ハンドオフカウンターの一輪挿しは週替わりだそうです。

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隅の席に座ると入口の階段が見えます。

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スターバックスも場所によっていろいろと面白いお店を作るものです。


【2019/05/26 18:39】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展 東京ステーションギャラリー
東京
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東京駅の東京ステーションギャラリーでは、「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展が
開かれています。
会期は6月16日(日)までです。

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フィンランドを代表するデザイナー、ルート・ブリュック(1916−1999)を紹介する展覧会です。

私の行った時は会場内はすべて撮影可能でしたが、現在は3階のみ撮影可能、
2階は撮影禁止になっています。

ルート・ブリュックは1942年からフィンランドのアラビア製陶所の美術部門に勤め、
陶板などを使って多彩な作品を生み出しています。

「結婚式」 1944年
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優しい、童話のような世界です。
塗った絵具を掻き落として描く技法に拠っています。

「鳥籠」 1947年
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シャガールを思わせます。

「鳥」 1950年代
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「魚の皿」 1953-1954年
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石膏に絵を彫り込んで型を作り、泥漿を流し込んで、彫った部分を凸形に浮かび上がらせ、
その内側に釉薬を塗る、鋳込み成形という技法を研究しています。

「最後の晩餐」
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1951年のミラノ・トリエンナーレでグランプリを獲得した作品の一部です。
ルート・ブリュックは宗教的なテーマをよく取り上げています。

「ヴェネチアの宮殿」 1953年
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ドゥカーレ宮殿のようです。

「蝶の研究者」 1950年
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画家で蝶の研究者だった父のフェリクスが蝶の標本を持っています。
ルート・ブリュック にとって蝶は大事なテーマとなっています。

「蝶」 1957年
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父の亡くなった年に制作されています。
複数の陶板を組合わせる60年代の技法の先駆けともなっています。

「都市」 1958年
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代表作で、陶板と立体の組合せによって、都市の景観を表しています。

「レリーフ(アダムとイヴ」 1960年代初期
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金も使われています。

「ソーホー」 1968年
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黒を基調にして、いろいろな形と大きさの陶板を組合わせています。

「色づいた太陽」 1969年
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こちらは白が基調です。

「スイスタモ」 1969年
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スイスタモはカレリアのラドガ湖の北にあり、フィンランド領でしたが、
ソ連との戦争の結果、1944年にソ連に割譲されました。

「レリーフ」 1970年代
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楽しい色遣いです。

「木」 1978-1980年
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重厚な出来栄えです。
これを大きくした作品がフィンランド銀行のロビーに設置されているそうです。

「春の雨」 1981年
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温かく優しそうな雨です。

「水辺の摩天楼」 1983年
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水に映る摩天楼も表現されています。

テキスタイル「セイタ」 1960年代後半
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セイタシリーズというテキスタイルも手掛けています。
染めた糸を織っています。

糸の色見本
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作風の変化も興味深く、特に後期の陶板を組合わせた作品は見応えがあります。
フィンランド・デザインは有名ですが、もう一つ知ることが出来ました。

展覧会のHPです。

2012年にサントリー美術館で開かれた「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展の記事です。

2016年にBunkamuraザ・ミュージアムで開かれた「マリメッコ展」の記事です。


次回の展覧会は、「メスキータ展」です。
会期は6月29日(土)から8月18日(日)までです。

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【2019/05/25 18:43】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ヴァーヴ コーヒー ロースターズ (VERVE COFFEE ROASTERS)」 新宿
新宿
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「ヴァーヴ コーヒー ロースターズ (VERVE COFFEE ROASTERS)」は
NEWoMan SHINJUKUの2階にあります。
場所は渋谷区千駄ヶ谷5-24-55、「トラヤカフェ・アンスタンド新宿店」の隣です。

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通路に面したお店で、スツール席が20席ほど、全席禁煙、明るい店内です。
BGMは元気の良い曲でした。

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カプチーノ561円とブレンドコーヒー410円です。

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美味しいコーヒーでした。

店員さんも元気の良いお店で、新宿の人混みの中を歩いた後の疲れも癒されます。


【2019/05/24 20:51】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「花*Flower*華―四季を彩る―」 広尾 山種美術館
恵比寿
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山種美術館では企画展、「花*Flower*華―四季を彩る―」が開かれています。
会期は6月2日(日)までです。

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春から夏、輝く季節

奥村土牛 「木蓮」 1948年
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木蓮は春に紅色の花を付けます。

渡辺省亭 「牡丹に蝶図」 1893年 
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この作品のみ個人蔵です。
咲き始め、満開、散り際の牡丹は時間を表し、満開の花は重みで首を垂れ、
クロアゲハが留まり、地面には花弁が散っています。
手前の方は鮮やかな色合いで、奥の方の葉は薄墨で描かれ、画面に奥行きを
見せています。

菱田春草 白牡丹 1901年頃
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白い牡丹がふっくらと立ち上がり、白い蝶も上を舞っています。
菱田春草たちが朦朧体を始めた頃の作品です。

小倉遊亀 「憶昔(おくせき)」 1968年
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古九谷の徳利に山吹の花を取り合わせています。
小林古径が愛蔵し、作品にも描かれた品で、後に小倉遊亀に譲られています。
花と陶磁器の取り合わせも、小林古径の清雅な気品に対して小倉遊亀は
ふっくらと艶やかです。

小林古径 「白華小禽」 1935年
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泰山木に止まっているのは瑠璃でしょうか。
葉の艶や厚みも表されています。

山口蓬春 「梅雨晴」 1966年
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日の光を受けて輝く、みずみずしい紫陽花です。
山口蓬春の作品はモダンで明快です。
山種美術館の開館記念に描かれたとのことです。

秋と冬の彩り、再び春へ

酒井抱一 「菊小禽図(部分)」 江戸時代・19世紀
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小鳥の重さで菊の枝が大きくしなり、小鳥が今にも飛び立ちそうで、
飛び立った後の赤い菊花の揺れまで予感させ、抱一の感覚の
繊細さを見せています。

酒井抱一 「月梅図」 江戸時代・19世紀
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下に伸びる紅梅と伸び上がる白梅の組合わせで、月は梅の香の香る夜を
表しています。

花のユートピア

岸連山 「花鳥図」 19世紀・江戸時代
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右隻
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金を散らした画面に、品良く、装飾的に描かれていて、薔薇の絡む松、
竹、丹頂、オウム、白鷺が描かれています。

左隻
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桜、牡丹、孔雀、白閑鳥(はっかん)です。
白閑鳥は雉科の鳥で、くっきりとした白と黒が特徴です。
閑と鳥で1字になります。

岸連山(1804-1859)は京都生まれで、岸駒に師事し、岸派のスタイル
に四条派の瀟洒な画風を加味したとされています。

田能村直入 「百花」(部分) 1869年(明治2年)
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100種類の花を描き留めるようにとの明治政府の命で、春夏秋冬の花を
長い巻物に描いています。
今で言うボタニカルアートで、溢れるような花の生命をびっしりと描き込んで
います。

田能村直入(1814 - 1907)は豊後竹田の生まれの文人画家で、田能村竹田の
養子になっています。

荒木十畝 「四季花鳥」のうち「春(華陰鳥語)」 1917年
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白木蓮や椿の下でハッカンのつがいが歩んでいます。
荒木十畝(1872-1944)は長崎県出身で、荒木寛畝に弟子入りし、
養子になっています。
山種美術館は大作の「四季花鳥」四幅を所蔵し、今回全てを展示しています。

花と人

上村松園 「桜可里」 1926-29年頃
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肉筆浮世絵風の華やかな絵柄で、着物の作りだす線がリズミカルです。

伊東深水 「吉野太夫」 1966年
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吉野太夫は江戸初期の京都の廓を代表し、茶道にも秀でていたとされる
太夫とのことです。
立兵庫という、上に伸ばした独特の髪形で、吉野太夫の名に因んで、
満開の桜花を背景に立っています。

山種美術館のHPです。


次回の展覧会はご広尾開館10周年記念特別展、「生誕125年記念 速水御舟」展です。
会期は6月8日(土)から8月4日(日)までです。


【2019/05/23 20:31】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「慶びの花々」展 大手町 宮内庁三の丸尚蔵館
大手町
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大手町の宮内庁三の丸尚蔵館では「慶びの花々」展が開かれています。
会期は6月30日(日)まで、休館日は毎週月曜日・金曜日、入館は無料です。
5月26日までの前期と6月1日からの後期でかなりの展示替えがありますので、
展覧会のHPでご確認下さい。

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皇室の慶事に献上されたり、宮殿の装飾のため制作された、花を意匠とした
作品の展示です。

「七宝藍地花鳥図花瓶」 七宝会社 明治22年(1889)
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高さ79㎝あり、色の境目に金属の線を使わない無線七宝の技法に拠っています。
描かれているのは、芙蓉、牡丹、百合、藤、水仙、桜、山吹、野茨、石楠花、蒲公英
、躑躅、梔子、都忘れということで、植物図鑑のような賑やかさです。

「国之華」 池上秀畝 大正13年(1924) 紙本金地着色
右隻
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左隻
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前期の展示です。
六曲一双の屏風で、右隻に渓流と山桜、左隻に菊と垣根を描いています。
渓流は山地、垣根は人里を表し、垣根は網代垣、柴垣、四つ目垣と変化を付けています。
輝く金箔地に濃密に描かれた、装飾性にあふれた力作です。
池上秀畝(1874-1944)は長野県伊那市出身で、荒木寛畝に師事しています。
皇太子(昭和天皇)のご成婚を祝って、藤田財閥2代目の藤田平太郎が献上しています。

「罌粟」 土田麦僊 昭和4年(1929) 絹本着色
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前期の展示です。
縦161㎝の大きな対幅で、帝展に出展され、宮内省買上げとなっています。
綿密な写生により、すっと上に伸びたケシの花の静かな妖しさを描き出しています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「正倉院宝物―保存と復元の歴史」(仮称)です。
会期は7月13日(土)から9月1日(日)までです。


【2019/05/21 21:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ネオ喫茶 KING」 有楽町 阪急メンズ東京
有楽町
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「ネオ喫茶 KING」は有楽町の阪急メンズ東京の地下1階にあります。
場所は千代田区有楽町2-5-1 です。

お店の名前がネオンサインのように輝いて、ひときわ目立っています。

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3月にオープンしたお店で、約60席の店内は全席禁煙、カフェでなく喫茶店です。
フードは注文してからトランプの形の番号札を席に置いて待ちます。

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それぞれのメニューのレシピや材料はいろいろ吟味されているようです。

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カフェラテ550円です。
コーヒー550円はフードとセットで280円になります。

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平飼い卵の濃厚プリン550円です。

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甘いクリームがたっぷり乗って、ボリュームがあり、疲れ休めにちょうど良く、
注文しているお客さんも多いようです。

コーヒーのカップも紙カップにラベルを貼っただけといういう簡素なつくりのお店ですが、
極太パスタのナポリタンなど気になるメニューもあり、ちょっと面白いお店です。

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【2019/05/19 20:40】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「左脳と右脳で楽しむ日本の美」展 サントリー美術館
六本木・乃木坂
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六本木のサントリー美術館では、「左脳と右脳で楽しむ日本の美」展が
開かれています。
会期は6月2日(日)まで、休館日は火曜日です。

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サントリー美術館の所蔵する22点の作品を左脳のつかさどる「information(情報)」と
右脳のつかさどる「inspiration(ひらめき)」という、異なる視点で鑑賞するという企画です。

同じ作品を違う角度から鑑賞する仕掛けになっていて、入口も白の「information(情報)」と
黒の「inspiration(ひらめき)」に分かれ、どちらからでも入ることで出来ます。
また、違う入口から入り直すことも出来ます。

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白の「information(情報)」には詳細な解説が添えられていますが、黒の「inspiration
(ひらめき)」には何も無く、観ることによる直感だけが頼りです。

展示されてる作品の一部です。

「薩摩切子 藍色被船形鉢」 江戸時代 19世紀中頃
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「藍色ちろり」 江戸時代 18世紀
サ0037

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見え方にもいろいろ工夫が凝らされています。

赤楽茶碗 銘「熟柿」 本阿弥光悦 江戸時代 17世紀前半
サ0091

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「色絵獅子鈕鞠形香炉」 野々村仁清 江戸時代/17世紀後半
鳳凰013

「白泥染付金彩薄文蓋物」 江戸時代 18世紀 重要文化財
乾山012

確かに、知識を得てから作品を観ると、理解も深まり、興味も増すのですが、
知識に引っ張られて、作品そのものが持つ魅力を見逃してしまうおそれもあります。
通常の展覧会とは違う、面白い企画です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「遊びの流儀」展です。
会期は6月26日(水)から8月18日(日)までです。

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「TOKYO MIDTOWN AWARD」は毎年、デザインとアートの2部門でコンペティションを
開いています。

こちらは2018年のファイナリスト、uruco[漆間弘子、漆間康介]さんの作品、「猫に小判」です。
10円玉などのコインの形をしたキャットフードで、猫はモリモリ食べてしまいます。

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【2019/05/18 21:27】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「カフェ香咲(カサ)」 神宮前
外苑前
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「カフェ香咲(カサ)」は南青山三丁目交差点から北西の道を入ったワタリウム美術館の
側にあります。
場所は渋谷区神宮前3-41-1です。

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1984年オープンのお店で、ヨーロッパの田舎風の店内は30席あり、全席禁煙です。
香咲(カサ)はスペイン語のCASA(家)に由来するそうです。
カサブランカ(白い家)のカサです。

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ホットケーキが評判のお店で、開店時間の11時30分の直後に行きましたが、
すでにほぼ満席でした。

メニューもマスターの手描きです。

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ランチメニューにはホットケーキ以外にもいろいろあります。

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ホットケーキ750円と香咲ブレンド660円です。

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ホットケーキにはバリも付いていて、サクサクとして評判通りの美味しさです。
ネルドリップで淹れるコーヒーはやや少なめですが、すっきりと苦味が効いています。

なかなか素敵なお店で、ワタリウム美術館の帰りに寄るのにちょうど良さそうです。

お店のHPです。


【2019/05/17 19:48】 お店 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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