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第14回「人・形展」 丸善丸の内本店
東京
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丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店4階ギャラリーでは、
第14回「人・形展」が開かれています。
会期は9月17日(火)までです。

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約50人の作家の方の人形が展示されています。
球体関節人形がほとんどで、妖しさのある作品が多いようです。
先生に師事した方、教室で習った方、独学の方、中には定年退職後に
制作を始めた方もいました。


【2019/09/14 15:19】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「バール パノーラマ (BAR PANORAMA )」 池袋
池袋
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「バール パノーラマ (BAR PANORAMA )」はキュープラザ池袋の12階にあります。
場所は豊島区東池袋1-30-3です。

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7月にオープンした商業施設、キュープラザ池袋の4階から12階はシネマコンプレックスの
グランドシネマサンシャインです。
お店はそこに併設されていて、全席禁煙、斜めになった天井には動画が映写されています。

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カモミールティー380円とコーヒー380円です。

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メニューにはパスタ、フォカッチャやワインもあり、大きなガラス窓から
広々とした景色を見渡しながら飲食できるのが魅力です。

豊島区役所のビルです。

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隣のサンシャインシティビルです。

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右は4月に開業したダイヤゲート池袋です。

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東武池袋店が見えます。

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【2019/09/13 20:54】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部 -美濃の茶陶」展 六本木 サントリー美術館
六本木・乃木坂
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六本木のサントリー美術館では、サントリー芸術財団50周年「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部
-美濃の茶陶」展が開かれています。
会期は11月10日(日)まで、休館日は火曜日です。
会期中、一部展示替えがあるので、展覧会のHPで確認してください。

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室町時代末期から安土桃山時代にかけて、茶器への嗜好が唐物から和物に
変わったことで、美濃焼が注目されるようになります。
そこで、美濃焼も黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部など、さまざまなスタイルを
生み出していきます。


「黄瀬戸大根文輪花鉢」 桃山時代・16-17世紀 相国寺 重要文化財
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黄瀬戸・瀬戸黒の名は、近くの尾張の瀬戸地方が窯業の盛んな地域だったので、
付けられたものとのことです。
黄瀬戸は黄色の釉を掛けた陶器で、銅による緑や鉄による褐色の斑文があります。
大根の絵が彫られ、葉に緑が添えられた、のどかな絵柄で、丁子唐草と梅花唐草で
縁取られています。
実業家で茶人の益田鈍翁の旧蔵です。

「黄瀬戸宝珠香合」 桃山時代・16-17世紀 根津美術館
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宝珠の形をした香合で、天辺の緑色がアクセントになっています。

「瀬戸黒筒茶碗 銘 宗潮黒」 桃山時代・16-17世紀 香雪美術館
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瀬戸黒は白土の茶碗に鉄釉を掛け、釉が溶けた頃に窯から取り出して冷やし、
黒い色を出したものです。
茶碗のみが焼かれ、筒型で、高台が低いのが特徴です。

「志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)」 桃山時代・16-17世紀 国宝
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志野焼は日本で最初の白釉陶器で、長石釉を使っています。
鉄絵で描いた縦横の線と白い釉を垣根に咲く卯の花に見立てています。
切り立った形で、歪みを持たせ、へらの跡も付け、桃山風の豪快な姿を
しています。
ぷつぷつと気泡の浮いた肌も鮮やかで力強さがあります。
日本で焼かれた茶碗で国宝に指定されているのは、これと本阿弥光悦作の
「白楽茶碗 銘 不二山」の二つだけです。

「志野茶碗 銘 広沢」 桃山時代・16-17世紀 湯木美術館 重要文化財
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釉がなめらかで、輪の形の文様などが浮かんでいます。

「鼠志野茶碗 銘 横雲」 桃山時代・17世紀 湯木美術館
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鼠志野は、鬼板と呼ばれる鉄泥を化粧掛けし、掻き落としで模様を付け、
長石釉を掛けたものです。

「鼠志野鶺鴒文鉢」 桃山時代・16-17世紀 東京国立博物館 重要文化財 
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縁の部分が大きく広がった鉢です。
鬼板を掛け、白く残った部分を川の岩に見立て、掻き落としで鶺鴒(セキレイ)を
描き足すという、遊び心のある意匠です。

「鼠志野柳文鉢」 桃山時代・16-17世紀 サントリー美術館
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こちらは掻き落としで柳を描いています。

「織部州浜形手鉢」 桃山時代・17世紀 サントリー美術館
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織部焼は古田織部の考案で始められたとされています。
食器が中心で、型を使った複雑な形の物も多くあります。
これも型で作った器で、白土と赤土をつなぎ合わせた片身替わりで、
白土には緑釉を掛け、赤土部分には白泥で梅花、輪、菊花、
吊るし柿などを描いています。

「織部松皮菱形手鉢」 桃山時代・17世紀 北村美術館 重要文化財
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松皮菱は松の樹皮の割れに似た形からその名があります。
両側から緑釉で挟んでいます。

「織部南蛮人燭台」 桃山時代・17世紀 サントリー美術館
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高さ約30cmで、緑釉が上着と籠に軽く掛かり、茶人好みの剽げた味わいがあります。
足の部分に燃えさしを入れる引き出しも付いています。
異国情緒あふれる南蛮文化を偲ばせます。

美濃焼を研究し、再現に尽くした荒川豊藏(1894-1985)、加藤唐九郎
(1897-1985)の志野や黄瀬戸・瀬戸黒の作品も展示されています。
加藤藤九郎作の志野茶碗、「紫匂」もあります。
美濃の茶陶の多彩さ、新鮮さを味わえる展覧会です。

展覧会のHPです。


【2019/09/12 19:51】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「奥の細道330年 芭蕉」展 丸の内 出光美術館
有楽町・日比谷
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丸の内の出光美術館では「奥の細道330年 芭蕉」展が開かれています。
会期は9月29日(日)までです。

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松尾芭蕉(1644-94)が元禄2年(1689)3月27日に深川芭蕉庵を発って、
東北から北陸への旅に向かいます。
この旅をもとに紀行文、「奥の細道」が編まれています。
今年が奥の細道の旅に出て330年に当たるのを記念しての展覧会です。

「発句短冊 枯朶に」 松尾芭蕉
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  枯朶にからすのとまりけり秋の暮れ

延宝8年(1680)、深川に移り住んだ頃の句です。
江戸時代、俳句は発句(ほっく)と呼ばれていました。

「発句短冊 櫓声波を」 松尾芭蕉
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  櫓声波を打って腸氷る夜や涙

漢詩の趣きのある句で、冬夜の寒さを詠んでいます。

「発句短冊 ふる池や」 松尾芭蕉
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  ふる池や蛙飛び込む水の音

貞享3年(1686)の句で、蛙の鳴き声ではなく、水音に注目した句は当初から
評判が高く、短冊も多く残っています。

「芭蕉像」 松村月渓 江戸時代
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頭巾を着け、笠を掛け、杖をつき、小腰をかがめて歩く、芭蕉の旅姿です。
松村月渓(1752-1811)は始め、蕪村に南画を学び、後に円山応挙に学んで、
呉春と名乗り、四条派の祖となります。

松尾芭蕉には芭蕉翁というイメージがありますが、芭蕉が奥の細道の旅に出たのは
45歳頃のことです。

「奥の細道 谷中」 小杉放菴 昭和時代
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弟子の曾良とともに深川芭蕉庵をを出立する姿です。

  上野谷中の花の梢、又いつかはと心ぼそし

小杉放菴(1881-1964)は元は洋画家として出発し、小杉未醒(みせい)と
名乗っていました。
フランスに留学し、そこで逆に東洋画に目覚め、帰国後は飄々とした画風の
日本画に転向しています。

「発句画賛 野をよこに」 書:松尾芭蕉 画:森川許六
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  野をよこにむま引むけよほとゝきす はせを

那須野の殺生石に向かう途中、馬子に乞われて詠んだ句です。
森川許六(1656-1715)は彦根藩士で、蕉門十哲の一人に数えられています。
また、絵も得意とし、芭蕉に絵を教えたともいわれています。

「発句自画賛 はまぐりの」 松尾芭蕉
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  はまぐりの生ける甲斐あれ年の暮れ

芭蕉晩年の句で、生き甲斐と活き貝を掛けてあるそうです。
藤井巴水の編集した、元禄6年(1693)刊行の薦獅子集(こもじししゅう)所収です。

「旅路の画巻」 松尾芭蕉 柿衛文庫蔵
芭蕉自筆の旅絵巻で、俳句を書き入れる予定でしたが、その前に芭蕉は
亡くなっています。
上手な絵で、旅人、馬夫、巡礼、渡し舟などが旅景色の中に描かれ、
芭蕉の俳句感をうかがうことが出来ます。

  月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
  舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、
  日々旅にして旅を栖とす。
                              奥の細道序文


芭蕉を敬愛した与謝蕪村、仙厓などの作品や芭蕉が理想とした西行の生涯を描いた
絵巻も展示されています。

「山水図屏風」(部分) 与謝蕪村 宝暦13年(1763) 重要文化財
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与謝蕪村(1716-1783)は俳人ですが、池大雅との合作の「十便図」「十宜図」などの
文人画でも有名です。
画材の高価な絹を調える資金を集めるため、屏風講を弟子たちが開いて作られた
屏風とのことです。

「筏師画賛」 江戸時代 与謝蕪村
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蕪村らしい俳画です。

  嵐山の花にまかりけるに俄に風雨しけれは

  いかたしのみのやあらしの花衣 蕪村

「西行物語絵巻」 第四巻(部分) 絵:俵屋宗達 詞:烏丸光広 
 寛永7年(1630) 重要文化財

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鎌倉時代の絵巻を俵屋宗達が模写したものです。
萩の茂る庵に住む老僧を西行が訪ねる場面です。
萩、薄、女郎花の茂る野を鹿や狐が駆けて行きます。
人の営みも自然の中に溶け込んでいます。

「西行物語絵巻」 第四巻(部分) 絵:俵屋宗達 詞:烏丸光広 
 寛永7年(1630) 重要文化財

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西行の一行が天竜川で渡し舟に乗ったところ、乗り合わせた武士に人数が多すぎるから
下りろと言われ、血の流れるまで打たれますが、抵抗することなく舟を下ります。
弟子の僧が嘆くと西行は、仏門に入った者は仇に仇をもって返してはならないと諭し、
その覚悟の無い者は都に帰れと言って、弟子を追い返してしまいます。
馬を押さえる従者たち、ざわめく客たちなどの様子が活き活きと描かれています。

展覧会のHPです。

・・・・・

深川芭蕉庵のあった、隅田川と小名木川の合流点には現在、芭蕉庵史跡展望庭園が
あります。

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すぐ近くには江東区芭蕉記念館もあります。

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次回の展覧会は「名勝八景—憧れの山水」展です。
会期は10月5日(土)から11月10日(日)です。

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【2019/09/10 19:31】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「渋谷西村 フルーツパーラー」
渋谷
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「渋谷西村 フルーツパーラー」は渋谷の道玄坂下のスクランブル交差点にあります。
場所は渋谷区宇田川町22-2で、1階は果物店、2階がフルーツパーラーです。
明治43年(1910)に現在の文京区に果物店として創業したお店で、
昭和11年(1936)にこの場所でフルーツパーラーをオープンしています。
今は銅像になっているハチ公が亡くなった翌年に当たります。

1階の果物店です。

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2階への階段です。

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店内は約120席、全席禁煙、落着いたベージュ色でまとまっています。
BGMはロックでした。

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窓からスクランブル交差点を見下ろせます。

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フルーツサンドとセットのコーヒー1380円です。

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サンドイッチは注文の都度作るので、少し時間はかかりますが、新鮮で美味しいです。

すぐ近くの「スターバックスコーヒー SHIBUYA TSUTAYA店」は大勢の若いお客さんで
賑わっていますが、こちらは昔の渋谷の風情を残した、懐かしさのあるお店です。

お店のHPです。


【2019/09/08 21:03】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「笹井史恵 漆芸展 空のさかな」 日本橋高島屋美術画廊X
日本橋
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日本橋高島屋美術画廊Xでは「笹井史恵 漆芸展 空のさかな」が
開かれています。
会期は9月23日(火)までです。

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笹井史恵さん(1973~)は大阪府出身で、京都市立学芸大学大学院美術研究科を
終了し、乾漆による作品に取組んでいます。

乾漆は型の上に麻布を漆で塗り重ねていく技法で、興福寺の阿修羅像や
唐招提寺の鑑真和上坐像なども乾漆によって造られています。

笹井さんの作品は生命を思わせる曲線で構成されていて、全面に塗られた
朱色がかった赤色が鮮やかです。

2013年に同じ日本橋高島屋で開かれた「笹井史恵 漆芸展」では果物などを
テーマにしていましたが、今回は魚がテーマです。

「天日の船」 竹:田辺竹雲斎
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天空を渡る船に太陽をなぞらえています。

「むすびー星」
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「月のさかな」
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吸い込まれるような漆黒です。

「瑠璃のさかな」 截金ガラス:山本茜
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鮮やかな青で、形もユーモラスです。

「風来の雲」
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「空の魚―風」
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「金魚―ひらり」
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尾の大きな金魚です。

「金魚―ひらく」
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右:「金魚かさね鉢」 中:「金魚鉢―しろ」 左:「金魚鉢―もも」
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軽やかで面白い形と深みのある色による、見ていて楽しい造形です。

2013年の「みのり-fruitful- 笹井史恵 漆芸展」の記事です。


【2019/09/07 21:54】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ウエスト ベイカフェ ヨコハマ」 横浜髙島屋
横浜
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横浜髙島屋3階の「ウエスト ベイカフェ ヨコハマ」に行ってきました。

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「銀座ウエスト」の支店で、店内は50席ほど、全席禁煙、
「銀座ウエスト」特有の淡い色調でまとめられ、落着いた雰囲気があります。

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アゲラタム
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週刊の投稿エッセイの「風の詩」も置いてあります。

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タマゴと野菜のサンドセット1944円です。

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パンはライ麦パンにしました。
セットのドリンクはカプチーノにしました。

こちらはキッシュセット1566円です。

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コーヒーはお替りが出来ます。

どれも材料が吟味してあり、穏やかな味で美味しいです。

「銀座ウエスト」は銀座本店、青山ガーデンとこちらの3店があり、
今もクラシックな品の良さを保っています。

ウエストのHPです。


【2019/09/06 19:24】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「再興第104回 院展」 上野 東京都美術館、
上野
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上野の東京都美術館では、「再興第104回 院展」が開かれています。
会期は9月16日(月・祝)までです。
16日は正午までの入場、午後1時閉場です。

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目録の表紙や入場券の絵は村上裕二、「月のブルース」です。

以下は同人の作品です。

大野逸男 「鳴門の渦潮」
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何度も遊覧船に乗って取材したそうで、荒々しく渦巻く潮を捉えています。
奥村土牛の「鳴門」に倣っていますが、「鳴門」が昼の情景なのに対して、
こちらは夜のようです。

小田野尚之 「遠ざかる音」
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今では廃線となった路線で、かつて走っていた赤い電車を思い出して描いたそうです。

高橋天山 「星逢ひ」
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七夕の夜の二人の逢瀬です。
天空で男は横笛を吹き、女は琵琶を奏でています。

田渕俊夫 「明日香心象 橘寺夕陽」
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聖徳太子建立と伝わる奈良の橘寺を飛鳥川の河原から見た景色です。
創建当初から東門が正面で、田の刈入れも終わった秋の夕暮れ、
夕陽が東門の向こうに沈んでいきます。
極楽の東門を観る思いがします。

西田俊英 「神殿」
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神像の立ち並ぶ神殿の中で、女性が独り祈っています。
奥の祭壇にはヒンドゥー教の最高神、シヴァ神の像が置かれています。

同人以外では特に須藤和之さんの「転生」に注目しました。
野原の中の切株から草の穂が生え、光が差しています。

2014年に日本橋三越本店で開かれた「須藤和之 日本画展」の記事です。

2018年の「再興第103回 院展」の記事です。

院展のHPです。


【2019/09/05 19:11】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「没後90年記念 岸田劉生展」 東京ステーションギャラリー
東京
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東京駅の東京ステーションギャラリーでは、「没後90年記念 岸田劉生展」が
開かれています。
会期は10月20日(日)までです。

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大正期を中心に活躍した岸田劉生(1891-1929)の展覧会です。
約150点が展示され、会期中、9月23日までの前期と9月25日からの後期で、
一部展示替えがあります。

「自画像」 1921年4月27日 泉屋博古館分館
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岸田劉生は自画像や友人知人の肖像画を多数、描いています。
片っ端から友人を捉まえて描くので、「岸田の首狩り」と呼ばれたそうです。
展覧会では、木村荘八や武者小路実篤など、多数の肖像画、自画像が
展示されています。
岸田の特徴の、当時主流のフランス絵画とは異なる、デューラーや
北方ルネッサンスに倣った、重厚な自画像です。
帽子をかぶっているところは、ホルバインの描いたエラスムスの肖像を思い出します。
やがて描き方は変化し、重厚なままで細密になっています。

「道路と土手と塀(切通之写生)」 1915年11月5日 重要文化財
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麗子像と並ぶ、岸田の代表作です。
夏の景色のようですが、朝でしょうか、電信柱の影が長く伸びています。
強い日の光に照らされた白い石垣とコンクリートの壁は、細密に立体的に
描き込まれ、ぎらぎらと光っています。
右側の崖は対照的に黒い影になっています。
真中の地面は盛り上がって、まるで生き物のような迫力があります。
代々木に住んでいた時に近所の切通しを描いたとのことですが、いわゆる
東京の風景といった感じではありません。

同じ坂道を別の場所から見た作品も展示されています。

「壺の上に林檎が載って在る」 1916年11月3日 東京国立近代美術館
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岸田は存在感のある静物画を描いています。
今回の展示に備えて、クリーニングを行なったとのことで、染付の壺に当たる光や
布の質感がはっきりするようになりました。

岸田劉生 「初夏の小路」 1917年5月17日 下関市立美術館
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1917年に結核を疑われ、療養のため鵠沼に滞在していた頃の作品です。
1915年の「道路と土手と塀(切通之写生)」と似た、奥に向かっていく構図です。
病気が快方に向かっていた頃の作とのことで、明るく、柔らかな雰囲気があります。
第4回の二科展に出展し、ニ科賞を受賞した作品で、岸田は前衛的な傾向のニ科会を
好まなかったものの、知名度が高いので出展したとのことです。

「麗子肖像(麗子五歳之像」 1918年10月8日 東京国立近代美術館
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娘の麗子を描いた最初の作品です。
赤いアーチ型を描き込んだ擬古典的な図柄で、藍色の浴衣を着て、手には
アトリエの向かいの原っぱに生えていたイヌタデ(アカマンマ)を持っています。
髪も梳いていない姿をそのまま描いていて、生々しいほどの迫力があります。
岸田は、「感心によくモデルになってくれました」と感想を述べています。

「麗子坐像」 1919年8月23日 ポーラ美術館
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岸田は描き始めると夢中になってモデルのことを忘れてしまうので、正座が辛い麗子は
涙をぬぐってモデルを努めたそうです。

洋装の麗子像など、麗子像は何点も展示されていますが、微笑みを浮かべた作品は
東洋画の寒山拾得に似た趣きがあります。

「冬瓜葡萄図」 1927年10月 岡山県立美術館
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岸田は冬瓜の絵をよく描いています。
粉を吹いたような肌合いに興味を持ったようです。

岸田は東洋画への関心を深めていきます。
宋元画と南画の二つの傾向の絵を描いたそうで、展示されている南画風の絵は
趣きのある、なかなか達者な描き振りです。
デューラーなどに倣った洋画の時代とはかなり違うのも興味深いところです。

「満鉄総裁邸の庭」 1929年11月 ポーラ美術館
会場の最後に展示されています。
岸田は1929年に南満州鉄道の招きで、初めて国外に渡っています。
大連の南満州鉄道総裁邸の庭を描いていて、青空の下、海の見える晩秋の庭を
明るい色調とセザンヌを思わせる筆遣いで描いています。
大連で描いた絵は他に2点、展示されていますが、どれも明るい色調が特徴です。
当初は大連で描いた絵を売った資金でヨーロッパに行く予定でしたが、果たせず、
その年のうちに帰国し、38歳で急逝しています。
もし、もっと寿命に恵まれていれば、どのような作風になっていたのだろうと思います。

岸田劉生の初期の作品から、麗子像、肖像画、風景画、南画などが多数揃った、
見応えのある本格的な回顧展です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「辰野金吾と美術のはなし 没後100年特別小企画」です。
会期11月2日(土)から11月24日(日)です。

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【2019/09/03 19:11】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ミカフェート 一ツ橋店」 2019/8
神保町
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「ミカフェート 一ツ橋店」に行ってきました。
場所は千代田区一ツ橋2-3-1 で小学館ビルの1階です。

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コーヒーハンター川島良彰さんのお店で、時々利用しており、この日は夜行ってきました。
40席とカウンター20席ほどの店内は全席禁煙、壁はコンクリート打ちっ放しで、
すっきりとシンプルなつくりです。

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サンミゲル600円と夏向きのメニュー、コーヒーゼリーフロート500円です。

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サンミゲルはグアテマラのコーヒーで、酸味はマイルド、コクがあり、
後味も良く、すっきりしています。

ボトル詰めのコーヒー豆も販売されていて、私もPAZ(パス)というボトル、
990円を買いました。
コクがあって、飲みやすい味でした。

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【2019/09/01 16:42】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
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