日本橋
日本橋髙島屋美術画廊Xでは「加藤巍山展ー示現ー(彫刻)」が開かれています。
会期は12月16日(月)までです。
加藤巍山さん(1968~)は東京出身で、高村光雲の系統の仏師として、
仏像や彫刻を制作しています。
「示現・序」 楠


仁王様のような厳しさがあります。
薄く墨で彩色され、部材をつなぐ鎹(かすがい)をそのまま見せています。
「示現・I」 台湾檜


不動明王のように剣を持ち、三つ目です。
「誰ガ為」 楠

「慈」 木曽檜


中宮寺の弥勒菩薩像を思わせる女性像です。
白木の肌理が清らかで、衣は飛鳥時代の仏像彫刻のようです。
手の形は転法輪印に似ています。
仏像彫刻の技を基本にして、深みのある人間像が刻まれています。
2017年に三井記念美術館で開かれた、「驚異の超絶技巧!-明治工芸から
現代アートまでー」に加藤さんの作品も出展されていました。
「驚異の超絶技巧!」展の記事です。
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日本橋髙島屋美術画廊Xでは「加藤巍山展ー示現ー(彫刻)」が開かれています。
会期は12月16日(月)までです。
加藤巍山さん(1968~)は東京出身で、高村光雲の系統の仏師として、
仏像や彫刻を制作しています。
「示現・序」 楠


仁王様のような厳しさがあります。
薄く墨で彩色され、部材をつなぐ鎹(かすがい)をそのまま見せています。
「示現・I」 台湾檜


不動明王のように剣を持ち、三つ目です。
「誰ガ為」 楠

「慈」 木曽檜


中宮寺の弥勒菩薩像を思わせる女性像です。
白木の肌理が清らかで、衣は飛鳥時代の仏像彫刻のようです。
手の形は転法輪印に似ています。
仏像彫刻の技を基本にして、深みのある人間像が刻まれています。
2017年に三井記念美術館で開かれた、「驚異の超絶技巧!-明治工芸から
現代アートまでー」に加藤さんの作品も出展されていました。
「驚異の超絶技巧!」展の記事です。
渋谷
「カドーナチュール(CADEAU NATURE)渋谷ヒカリエ店」は渋谷ヒカリエの1階にあります。
場所は渋谷区渋谷2-21-1です。

今年10月にオープンしたカフェで、以前、「ザ クリーム オブ ザ クロップ」のあった所です。
カウンター席含め数席ほど、全席禁煙、オープンスペースのようになっています。

素材を吟味し、ナチュラル・オーガニックな素材を使っているそうで、お茶も然茶といって、
特別に栽培された茶葉を使っています。



カステラ660円とエチオピアコーヒー550円です。

紅然茶550円です。

カステラは自然な甘さで美味しいです。
ドリンクに付いているビスケットは卵を使っていないそうで、軽い塩味があって
サクサクとしています。
渋谷は渋谷スクランブルスクエアなどもオープンし、更に賑やかになりました。
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「カドーナチュール(CADEAU NATURE)渋谷ヒカリエ店」は渋谷ヒカリエの1階にあります。
場所は渋谷区渋谷2-21-1です。

今年10月にオープンしたカフェで、以前、「ザ クリーム オブ ザ クロップ」のあった所です。
カウンター席含め数席ほど、全席禁煙、オープンスペースのようになっています。

素材を吟味し、ナチュラル・オーガニックな素材を使っているそうで、お茶も然茶といって、
特別に栽培された茶葉を使っています。



カステラ660円とエチオピアコーヒー550円です。

紅然茶550円です。

カステラは自然な甘さで美味しいです。
ドリンクに付いているビスケットは卵を使っていないそうで、軽い塩味があって
サクサクとしています。
渋谷は渋谷スクランブルスクエアなどもオープンし、更に賑やかになりました。
上野
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」は京成上野駅と不忍池の間にあります。
場所は台東区上野2-14-27の上野ファーストビル1階です。
観音の里として知られる滋賀県長浜市には130体を超える観音像があります。
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」は「観音」をテーマとして2016年に上野に
オープンした情報発信拠点で、長浜市の観音像を2~3か月に1体ずつこちらで
展示しています。
開館時間は午前10時から午後6時、入館は無料、休館日は月曜日です。
10月29日からは高月町松尾の覚念寺(松尾観音堂・松尾寺)の十一面観音立像が
展示されています。
期間は約2ヶ月を予定しています。
覚念寺はかつて天台密教の盛んだった己高山(こだかみやま)の有力寺院の後身で、
現在は浄土真宗大谷派の寺院です。
像高103.4㎝、室町から江戸時代にかけての作と思われ、右手を下げて数珠を持ち、
左手に蓮を挿した水瓶を持っています。

彫眼で、やや下ぶくれのお顔です。

胴はスギと思われる木を左右から合わせるという珍しい作り方で、
木目もはっきり出ています。
スギの仏像は珍しく、霊木や神木を使ったのではないかとも思われるそうです。


12月24日からは正妙寺の千手千足観音立像の展示を予定しています。
前回のびわ湖長浜KANNON HOUSEの記事です。
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」のHPです。
不忍池の蓮は枯れています。

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「びわ湖長浜KANNON HOUSE」は京成上野駅と不忍池の間にあります。
場所は台東区上野2-14-27の上野ファーストビル1階です。
観音の里として知られる滋賀県長浜市には130体を超える観音像があります。
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」は「観音」をテーマとして2016年に上野に
オープンした情報発信拠点で、長浜市の観音像を2~3か月に1体ずつこちらで
展示しています。
開館時間は午前10時から午後6時、入館は無料、休館日は月曜日です。
10月29日からは高月町松尾の覚念寺(松尾観音堂・松尾寺)の十一面観音立像が
展示されています。
期間は約2ヶ月を予定しています。
覚念寺はかつて天台密教の盛んだった己高山(こだかみやま)の有力寺院の後身で、
現在は浄土真宗大谷派の寺院です。
像高103.4㎝、室町から江戸時代にかけての作と思われ、右手を下げて数珠を持ち、
左手に蓮を挿した水瓶を持っています。

彫眼で、やや下ぶくれのお顔です。

胴はスギと思われる木を左右から合わせるという珍しい作り方で、
木目もはっきり出ています。
スギの仏像は珍しく、霊木や神木を使ったのではないかとも思われるそうです。


12月24日からは正妙寺の千手千足観音立像の展示を予定しています。
前回のびわ湖長浜KANNON HOUSEの記事です。
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」のHPです。
不忍池の蓮は枯れています。

恵比寿
山種美術館では開館10周年記念特別展、「東山魁夷の青・奥田元宋の赤
―色で読み解く日本画―」が開かれています。
会期は12月22日(日)までです。

絵画の色彩に注目した展示で、青、緑、赤、黄、黒、白、銀、金に注目しています。
特に東山魁夷の深く静かな青色、奥田元宋の燃え上がる赤色は有名です。
(青)
東山魁夷 「年暮る」 1968年

親交の深かった川端康成に、京都の風景の残っている今のうちに描くように
奨められ、取り組んだ作品の一つで、河原町にあるホテルの屋上からの景色です。
手前の家の窓に一つ、明かりが点いていて、いかにも京都の暮れの情景です。
小野竹喬 「沖の灯」 1977年

夕陽に焼けた雲の色が海に映り、沖には漁火が見えます。
最晩年の作で、色も形も単純化され、本質だけになっています。
宮廻正明 「水花火(螺)」 2012年

四国の四万十川の投網漁を題材にしていて、真昼に一瞬咲いた花火を捉えています。
幾何学的な構図で、水面を点描で描き、網の目も細かく一本一本描き込んでいます。
(緑)
山口蓬春 「卓上」 1952年

日本画とは思えないようなキュビズム風のモダンな作品ですが、装飾的なところは
やはり日本画で、緑色が爽やかです。
山口蓬春は洋画出身ということもあってか、近代西欧画を積極的に取り入れています。
東山魁夷 「緑潤う」 1976年

修学院離宮の庭です。
親交の深かった川端康成に、京都の風景の残っている今のうちに描くように奨められ、
取り組んだ4点のうちの一つです。
(赤)
奥田元宋 「奥入瀬(秋)」 1983年

縦約2m、横約5mの大作で、奥入瀬渓流の紅葉を描いています。
奥田元宋は赤色をあふれるように使ったことで有名で、「元宋の赤」と
呼ばれています。
その赤は深く、荘厳さがあります。
伊東深水 「婦人像」 1957年

洋装の女性がテーブルに頬杖を突いている姿で、モデルは女優の小暮実千代です。
柔らかな線描で、白い帽子、大きな白い襟と、赤い口紅、赤い長手袋の
対比が印象的です。
黒いテーブルにもその姿が映り、モデルの華やかさを良く表しています。
伊東深水は鏑木清方に師事しており、美人画を得意としています。
(黄)
竹内栖鳳 「鴨雛」 1937年頃

暖かい春の日、黄色、白、茶色のアヒルのヒナがかたまって、にぎやかな鳴き声が
聞こえてきそうです。に
小林古径 「三宝柑」 1939年

研ぎ澄まされた線描による日本画ですが、陰影も付けられ、立体感があります。
小林古径の到達した、近代日本画の形です。
「憶昔(おくせき)」 小倉遊亀 1968年

古九谷の徳利に山吹の花を取り合わせています。
小林古径が愛蔵し、作品にも描かれた品で、後に小倉遊亀に譲られています。
花と陶磁器の取り合わせも、小林古径の清雅な気品に対して小倉遊亀は
ふっくらと艶やかです。
(黒)
奥村土牛らしい簡潔な線と構図による、美人画とは違った、端正な姿です。
色数を抑えた上品な色遣いで、黒振袖の裾模様は、金泥で俵屋宗達風の鶴、
帯の模様も金泥の笹です。
口紅、かんざし、帯揚げの赤がアクセントになっています。
おちょぼ口と、やや上目遣いの目が表情を初々しく見せています。
守屋多々志 「慶長使節支倉常長」 1981年

列柱のあるテラスからローマの街並を眺める支倉常長です。
支倉常長は伊達政宗の命でローマに派遣され、元和元年(1615年)に
法皇パウルス5世に謁見しています。
はるばるとここまで来た思いであろう常長は、白と黒の市松模様のタイルに
合わせるように、白の小袖に黒の裃というシックな姿で描かれています。
一緒にいるグレート・デーンやヨクシャー・テリアらしい犬も白と黒です。
前田青邨 「蓮台寺の松陰」 1967年

嘉永7年(1854)、日米和親条約締結のために前年に続き来航したペリーの艦隊が
下田沖に停泊していた時に、吉田松陰は外国への密航を企て、下田の蓮台寺に
潜伏しています。
その時の松陰の姿を描いたもので、現在も当時のまま残っている家で、松陰の
使ったという机や硯を見て、作品の想を得たということです。
研ぎ澄まされた線描で、行灯の光に照らされた若々しい松陰の顔を描き出しています。
「舞妓」 1954年

列柱のあるテラスからローマの街並を眺める支倉常長です。
支倉常長は伊達政宗の命でローマに派遣され、元和元年(1615年)に
法皇パウルス5世に謁見しています。
はるばるとここまで来た思いであろう常長は、白と黒の市松模様のタイルに
合わせるように、白の小袖に黒の裃というシックな姿で描かれています。
一緒にいるグレート・デーンやヨクシャー・テリアらしい犬も白と黒です。
(白)
上村松篁 「白孔雀」 1973年

大きな作品で、ハイビスカスとともに描かれた白孔雀は眼を見張る長さの輝く
飾り羽を伸ばしています。
鳥の絵を好んで描いた上村松篁らしい、くっきりとした明快な作品です。
胡粉で描いた羽根は白く輝いています。
(銀)
加山又造 「華扇屏風」 1966年

季節の花を描いた扇面を貼り並べた扇面散らし屏風です。
継ぎ紙、色の異なる銀箔、野毛、銀泥などを駆使した、加山又造らしい、
とても工芸的な作品です。
田渕俊夫 「輪中の村」 1979年

木曽川下流の輪中の風景です。
背景の部分は銀箔を紙に貼った時に偶然出来る皺をそのまま使って、
雲の感じを出しています。
(金)
森田曠平 「出雲阿国」 1974年

歌舞伎の始まりと云われる阿国歌舞伎の場面を二曲一双の屏風に描いています。
阿国歌舞伎図屏風や、狩野長信の花下遊楽図から想を得た作品です。
かぶき者らしく蛭巻拵の刀を担ぎ、腰に瓢箪を提げた阿国は十字架を着けています。
覆面の立姿で鼓や太鼓を打つ囃子方、振り向く阿国は輝く金箔に包まれ、音曲まで
聞こえてくるようで、躍動感に満ちています。
画家と色いうと、ジヨット・ブルー、マネの黒、ユトリロの白の時代、ピカソの青の時代、
関根正二のヴァーミリオンなどが思い浮かびます。
次回の展覧会は「上村松園と美人画の世界」です。
会期は2020年1月3日(金)から3月1日(日)までです。
山種美術館のHPです。
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山種美術館では開館10周年記念特別展、「東山魁夷の青・奥田元宋の赤
―色で読み解く日本画―」が開かれています。
会期は12月22日(日)までです。

絵画の色彩に注目した展示で、青、緑、赤、黄、黒、白、銀、金に注目しています。
特に東山魁夷の深く静かな青色、奥田元宋の燃え上がる赤色は有名です。
(青)
東山魁夷 「年暮る」 1968年

親交の深かった川端康成に、京都の風景の残っている今のうちに描くように
奨められ、取り組んだ作品の一つで、河原町にあるホテルの屋上からの景色です。
手前の家の窓に一つ、明かりが点いていて、いかにも京都の暮れの情景です。
小野竹喬 「沖の灯」 1977年

夕陽に焼けた雲の色が海に映り、沖には漁火が見えます。
最晩年の作で、色も形も単純化され、本質だけになっています。
宮廻正明 「水花火(螺)」 2012年

四国の四万十川の投網漁を題材にしていて、真昼に一瞬咲いた花火を捉えています。
幾何学的な構図で、水面を点描で描き、網の目も細かく一本一本描き込んでいます。
(緑)
山口蓬春 「卓上」 1952年

日本画とは思えないようなキュビズム風のモダンな作品ですが、装飾的なところは
やはり日本画で、緑色が爽やかです。
山口蓬春は洋画出身ということもあってか、近代西欧画を積極的に取り入れています。
東山魁夷 「緑潤う」 1976年

修学院離宮の庭です。
親交の深かった川端康成に、京都の風景の残っている今のうちに描くように奨められ、
取り組んだ4点のうちの一つです。
(赤)
奥田元宋 「奥入瀬(秋)」 1983年

縦約2m、横約5mの大作で、奥入瀬渓流の紅葉を描いています。
奥田元宋は赤色をあふれるように使ったことで有名で、「元宋の赤」と
呼ばれています。
その赤は深く、荘厳さがあります。
伊東深水 「婦人像」 1957年

洋装の女性がテーブルに頬杖を突いている姿で、モデルは女優の小暮実千代です。
柔らかな線描で、白い帽子、大きな白い襟と、赤い口紅、赤い長手袋の
対比が印象的です。
黒いテーブルにもその姿が映り、モデルの華やかさを良く表しています。
伊東深水は鏑木清方に師事しており、美人画を得意としています。
(黄)
竹内栖鳳 「鴨雛」 1937年頃

暖かい春の日、黄色、白、茶色のアヒルのヒナがかたまって、にぎやかな鳴き声が
聞こえてきそうです。に
小林古径 「三宝柑」 1939年

研ぎ澄まされた線描による日本画ですが、陰影も付けられ、立体感があります。
小林古径の到達した、近代日本画の形です。
「憶昔(おくせき)」 小倉遊亀 1968年

古九谷の徳利に山吹の花を取り合わせています。
小林古径が愛蔵し、作品にも描かれた品で、後に小倉遊亀に譲られています。
花と陶磁器の取り合わせも、小林古径の清雅な気品に対して小倉遊亀は
ふっくらと艶やかです。
(黒)
奥村土牛らしい簡潔な線と構図による、美人画とは違った、端正な姿です。
色数を抑えた上品な色遣いで、黒振袖の裾模様は、金泥で俵屋宗達風の鶴、
帯の模様も金泥の笹です。
口紅、かんざし、帯揚げの赤がアクセントになっています。
おちょぼ口と、やや上目遣いの目が表情を初々しく見せています。
守屋多々志 「慶長使節支倉常長」 1981年

列柱のあるテラスからローマの街並を眺める支倉常長です。
支倉常長は伊達政宗の命でローマに派遣され、元和元年(1615年)に
法皇パウルス5世に謁見しています。
はるばるとここまで来た思いであろう常長は、白と黒の市松模様のタイルに
合わせるように、白の小袖に黒の裃というシックな姿で描かれています。
一緒にいるグレート・デーンやヨクシャー・テリアらしい犬も白と黒です。
前田青邨 「蓮台寺の松陰」 1967年

嘉永7年(1854)、日米和親条約締結のために前年に続き来航したペリーの艦隊が
下田沖に停泊していた時に、吉田松陰は外国への密航を企て、下田の蓮台寺に
潜伏しています。
その時の松陰の姿を描いたもので、現在も当時のまま残っている家で、松陰の
使ったという机や硯を見て、作品の想を得たということです。
研ぎ澄まされた線描で、行灯の光に照らされた若々しい松陰の顔を描き出しています。
「舞妓」 1954年

列柱のあるテラスからローマの街並を眺める支倉常長です。
支倉常長は伊達政宗の命でローマに派遣され、元和元年(1615年)に
法皇パウルス5世に謁見しています。
はるばるとここまで来た思いであろう常長は、白と黒の市松模様のタイルに
合わせるように、白の小袖に黒の裃というシックな姿で描かれています。
一緒にいるグレート・デーンやヨクシャー・テリアらしい犬も白と黒です。
(白)
上村松篁 「白孔雀」 1973年

大きな作品で、ハイビスカスとともに描かれた白孔雀は眼を見張る長さの輝く
飾り羽を伸ばしています。
鳥の絵を好んで描いた上村松篁らしい、くっきりとした明快な作品です。
胡粉で描いた羽根は白く輝いています。
(銀)
加山又造 「華扇屏風」 1966年

季節の花を描いた扇面を貼り並べた扇面散らし屏風です。
継ぎ紙、色の異なる銀箔、野毛、銀泥などを駆使した、加山又造らしい、
とても工芸的な作品です。
田渕俊夫 「輪中の村」 1979年

木曽川下流の輪中の風景です。
背景の部分は銀箔を紙に貼った時に偶然出来る皺をそのまま使って、
雲の感じを出しています。
(金)
森田曠平 「出雲阿国」 1974年

歌舞伎の始まりと云われる阿国歌舞伎の場面を二曲一双の屏風に描いています。
阿国歌舞伎図屏風や、狩野長信の花下遊楽図から想を得た作品です。
かぶき者らしく蛭巻拵の刀を担ぎ、腰に瓢箪を提げた阿国は十字架を着けています。
覆面の立姿で鼓や太鼓を打つ囃子方、振り向く阿国は輝く金箔に包まれ、音曲まで
聞こえてくるようで、躍動感に満ちています。
画家と色いうと、ジヨット・ブルー、マネの黒、ユトリロの白の時代、ピカソの青の時代、
関根正二のヴァーミリオンなどが思い浮かびます。
次回の展覧会は「上村松園と美人画の世界」です。
会期は2020年1月3日(金)から3月1日(日)までです。
山種美術館のHPです。
新橋
新橋の「田村町木村屋本店」に行ってきました。
場所は港区新橋1-18-19で、新橋駅から外堀通りを虎ノ門方向に少し行った
右側にあります。

洋菓子店で、お客さんが店の外から窓越しに買っていけるようになっています。
禁煙席は入口側の8席ほど、チェーン店とは違った、下町の元気さのあるお店です。
ケーキセット770円です。

こちらはバナナケーキが評判ですが、この日はフルーツのショートケーキにしました。
田村町木村屋本店は明治33年(1900)に銀座の木村屋総本店から独立したお店で、
昭和27年(1952)に木村屋総本店の出した、屋号の認許証が壁に飾ってありました。

1949年から1968年までNHKラジオで放送されていたバラエティ番組、「とんち教室」の
青木先生(青木一雄アナウンサー)や生徒の石黒敬七(柔道家)、長崎抜天(漫画家)
などの寄せ書きも飾ってありました。
近くの内幸町には1973年までNHK東京放送会館があったので、出演したメンバーの
人たちがこのお店を利用していたのでしょう。
以前、「田村町木村屋本店」に行った時の記事です。
お店のHPです。
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新橋の「田村町木村屋本店」に行ってきました。
場所は港区新橋1-18-19で、新橋駅から外堀通りを虎ノ門方向に少し行った
右側にあります。

洋菓子店で、お客さんが店の外から窓越しに買っていけるようになっています。
禁煙席は入口側の8席ほど、チェーン店とは違った、下町の元気さのあるお店です。
ケーキセット770円です。

こちらはバナナケーキが評判ですが、この日はフルーツのショートケーキにしました。
田村町木村屋本店は明治33年(1900)に銀座の木村屋総本店から独立したお店で、
昭和27年(1952)に木村屋総本店の出した、屋号の認許証が壁に飾ってありました。

1949年から1968年までNHKラジオで放送されていたバラエティ番組、「とんち教室」の
青木先生(青木一雄アナウンサー)や生徒の石黒敬七(柔道家)、長崎抜天(漫画家)
などの寄せ書きも飾ってありました。
近くの内幸町には1973年までNHK東京放送会館があったので、出演したメンバーの
人たちがこのお店を利用していたのでしょう。
以前、「田村町木村屋本店」に行った時の記事です。
お店のHPです。
上野・上野広小路
台東区では東京藝術大学の優秀な卒業制作や大学院修了作品の制作者に対して、
「台東区長奨励賞」を授与しています。
受賞作品は上野中央通り地下歩道にある展示ブースに、受賞後の3月から
1年間展示されています。
以下は平成30年度台東区長奨励賞受賞作品です。
速水紫乃(工芸科) 「opening-ending」


1日の始まりから終わりや花の一生をイメージしているそうです。
高田ちさと(工芸科) 「Playground for Humans」

金属の重さ、手触りなどを具体的に感じられる、楽しい作品です。
握ってみる

吊り下げてみる

揺らしてみる

覗いてみる

秋元悠馬(デザイン科) 「衣替え」

ウィスキーやコーラなど、いろいろなボトルが着せ替え人形になっています。
山越真衣(デザイン科) 「コンプレッサー」

スマホやSNSによって、あらゆるものが平面につぶされています。
猪俣友莉(彫刻科) 「ポートレート 旧友」


木彫で、懐かしい思い出が並んでいます。
常見龍太郎(彫刻科) 「Vortex shell」

巻貝の面白い形を表しています。
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台東区では東京藝術大学の優秀な卒業制作や大学院修了作品の制作者に対して、
「台東区長奨励賞」を授与しています。
受賞作品は上野中央通り地下歩道にある展示ブースに、受賞後の3月から
1年間展示されています。
以下は平成30年度台東区長奨励賞受賞作品です。
速水紫乃(工芸科) 「opening-ending」


1日の始まりから終わりや花の一生をイメージしているそうです。
高田ちさと(工芸科) 「Playground for Humans」

金属の重さ、手触りなどを具体的に感じられる、楽しい作品です。
握ってみる

吊り下げてみる

揺らしてみる

覗いてみる

秋元悠馬(デザイン科) 「衣替え」

ウィスキーやコーラなど、いろいろなボトルが着せ替え人形になっています。
山越真衣(デザイン科) 「コンプレッサー」

スマホやSNSによって、あらゆるものが平面につぶされています。
猪俣友莉(彫刻科) 「ポートレート 旧友」


木彫で、懐かしい思い出が並んでいます。
常見龍太郎(彫刻科) 「Vortex shell」

巻貝の面白い形を表しています。
上野
上野の国立西洋美術館の1階のカフェ「すいれん」に行ってました。

店名は西洋美術館の所蔵する、モネの「睡蓮」にちなんでいます。
カフェは全席禁煙、入館券が無くても利用出来ます。
BGMはクラシック曲です。
1月26日(日)まで開かれている「ハプスブルク展」を観た時に寄りました。
パウンドケーキ620円とセットのコーヒー310円です。

ハプスブルク家の栄光と落日を思いながら、日の落ちるのが早くなり、
夕暮れの気配になった中庭をしばらく眺めていました。

「ハプスブルク展」の記事です。
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上野の国立西洋美術館の1階のカフェ「すいれん」に行ってました。

店名は西洋美術館の所蔵する、モネの「睡蓮」にちなんでいます。
カフェは全席禁煙、入館券が無くても利用出来ます。
BGMはクラシック曲です。
1月26日(日)まで開かれている「ハプスブルク展」を観た時に寄りました。
パウンドケーキ620円とセットのコーヒー310円です。

ハプスブルク家の栄光と落日を思いながら、日の落ちるのが早くなり、
夕暮れの気配になった中庭をしばらく眺めていました。

「ハプスブルク展」の記事です。
表参道
南青山の根津美術館では特別展、「江戸の茶の湯 川上不白生誕三百年」が
開かれています。
会期は12月23日(月)までです。

江戸千家の祖、川上不白(1719~1807)の生誕300年を記念して、不白の茶の湯を
紹介する展覧会です。
川上不白は紀州藩附家老水野家の家臣の子で、名は尭達、江戸に生まれています。
16歳の時、京都の表千家7代如心斎に入門し、奥儀を極め、後に江戸に移って
千家の茶を広め、江戸千家の祖となっています。
黒楽茶碗 「銘 紙屋黒」 長次郎作 桃山時代 16世紀 静嘉堂文庫美術館蔵

不白が江戸に下るのに際し、後援者だった大坂の鴻池家5代目宗益から
贈られた茶碗です。
赤楽茶碗 「銘 只」 川上不白作 江戸時代 18世紀 個人蔵

白土で「只」の字と「思知茶道奥儀 可参常此一字」の文言が書かれています。
茶の道の奥儀とは、特別のものなどではない、という意味でしょうか。
禅の境地のようにも思えます。
赤楽鶴茶碗 川上不白作 江戸時代 文化2年(1805) 個人蔵

不白88歳の長寿を祝っての作で、目出度い鶴の絵が描かれています。
鶏頭蒔絵棗 塩見小兵衛作 江戸時代 18世紀 個人蔵

不白は鶏頭を好んでいて、茶を入れる棗(なつめ)にも描かせています。
塩見小兵衛(政誠、まさなり)は京都の蒔絵師で、研ぎ出し蒔絵を得意としています。
「遺偈」 清拙正澄書 南北朝時代 暦応2年(1339) 常盤山文庫蔵 国宝

清拙正澄(1274-1339)は元時代の臨済宗の僧で、1326年に来日し、
鎌倉の建長寺、円覚寺、京都の建仁寺、南禅寺などの住持を勤めています。
不白が関西に滞在した折に、堺で開かれた茶会において、現在は国宝に
なっているこの書で、もてなされています。
不白は「花白河蒔絵硯箱」も拝見しています。
「花白河蒔絵硯箱」 室町時代 15世紀 根津美術館蔵 重要文化財

満開の桜の下に公達を描き、幹などに花・白・河の文字を葦手書き(隠し文字)で
表しています。
新古今和歌集の飛鳥井雅経の歌に拠っています。
なれなれてみしはなこりの春そとも なとしら河の花の下かけ
一行書 「無心雲自閑」 川上不白筆
江戸時代 18世紀 高知県立高知城歴史博物館蔵

土佐山内家に伝わった不白の書です。
土佐藩山内家9代藩主豊雍(とよちか)は不白を茶道指南としています。
松平不昧が丹波福知山藩主の朽木昌綱に送った手紙もあります。
不白の茶会に出席するかどうか問い合わせていて、今ならスマホで
「今度のパーティ、行く?」と訊いているような感じです。
他にも盛岡藩南部家、忍藩阿部家、岡山藩池田家、長州毛利家、土佐藩山内家との
交流を示す資料も展示されています。
不白の門人は皇族から大名、旗本、豪商から町の魚屋まで広がっていたそうで、
その名声の高さを知ることが出来ます。
中村芳中の絵に不白が賛を付けた軸や不白自身が描いた絵も展示されています。
川上不白に始まる江戸千家には石塚派、浜町派、岐部派、孤峰庵派があるとのことで、
各派についての資料も展示されています。
展示室5のテーマは「平家物語画帖」です。
「平家物語画帖」は江戸時代、17世紀の作品で、実際の扇面より小さな
金地の画面に平家物語の120の場面がきらびやかな大和絵で描かれています。
詞書と扇面が組み合わされた各場面を折りたたんで3冊の画帖に仕立ててあります。
上帖は「殿上の闇討」から「富士川」までです。
中帖は「小督の事」から「兼平最期」までです。
下帖は「坂落し」から「小原御幸」までが描かれています。
下帖より、「敦盛最期の事」

一ノ谷の戦いで、沖に逃れようとする平敦盛を扇をかざして呼び戻す
熊谷直実です。
陸と海を対比する、絵画的な場面で、能や幸若舞の「敦盛」はこれを
題材にしています。
2012年に同じ根津美術館で開かれた「平家物語画帖 諸行無常の
ミニアチュール」展の記事です。
展示室6のテーマは「口切の茶」です。
11月には初夏に摘んだ茶を入れた茶壷の口の風を切る「口切」が行なわれます。
茶壺 「銘 四国猿」 福建省系 元時代 14世紀

四国猿の銘の由来は不明とのことです。
胴の色に変化が見られるのが面白いところです。
「村雲蒔絵棗」 小島漆壺斎作 江戸時代 18~19世紀

松平不昧が作らせた棗で、木目を残した黒漆塗りの地に金蒔絵で和歌が
書かれています。
小島漆壺斎(1761-1816)は松江藩の塗師棟梁、小島清兵衛の5代目で、
江戸で原羊遊斎に学び、不昧から漆壺斎の名を賜っています。
村雲の跡なきかたも時雨るゝは 風を便りの木葉なりけり
展覧会のHPです。
次回の展覧会は企画展、「〈対〉で見る絵画」です。
会期は2020年1月9日(木)から2月11日(火・祝)までです。
chariot
南青山の根津美術館では特別展、「江戸の茶の湯 川上不白生誕三百年」が
開かれています。
会期は12月23日(月)までです。

江戸千家の祖、川上不白(1719~1807)の生誕300年を記念して、不白の茶の湯を
紹介する展覧会です。
川上不白は紀州藩附家老水野家の家臣の子で、名は尭達、江戸に生まれています。
16歳の時、京都の表千家7代如心斎に入門し、奥儀を極め、後に江戸に移って
千家の茶を広め、江戸千家の祖となっています。
黒楽茶碗 「銘 紙屋黒」 長次郎作 桃山時代 16世紀 静嘉堂文庫美術館蔵

不白が江戸に下るのに際し、後援者だった大坂の鴻池家5代目宗益から
贈られた茶碗です。
赤楽茶碗 「銘 只」 川上不白作 江戸時代 18世紀 個人蔵

白土で「只」の字と「思知茶道奥儀 可参常此一字」の文言が書かれています。
茶の道の奥儀とは、特別のものなどではない、という意味でしょうか。
禅の境地のようにも思えます。
赤楽鶴茶碗 川上不白作 江戸時代 文化2年(1805) 個人蔵

不白88歳の長寿を祝っての作で、目出度い鶴の絵が描かれています。
鶏頭蒔絵棗 塩見小兵衛作 江戸時代 18世紀 個人蔵

不白は鶏頭を好んでいて、茶を入れる棗(なつめ)にも描かせています。
塩見小兵衛(政誠、まさなり)は京都の蒔絵師で、研ぎ出し蒔絵を得意としています。
「遺偈」 清拙正澄書 南北朝時代 暦応2年(1339) 常盤山文庫蔵 国宝

清拙正澄(1274-1339)は元時代の臨済宗の僧で、1326年に来日し、
鎌倉の建長寺、円覚寺、京都の建仁寺、南禅寺などの住持を勤めています。
不白が関西に滞在した折に、堺で開かれた茶会において、現在は国宝に
なっているこの書で、もてなされています。
不白は「花白河蒔絵硯箱」も拝見しています。
「花白河蒔絵硯箱」 室町時代 15世紀 根津美術館蔵 重要文化財

満開の桜の下に公達を描き、幹などに花・白・河の文字を葦手書き(隠し文字)で
表しています。
新古今和歌集の飛鳥井雅経の歌に拠っています。
なれなれてみしはなこりの春そとも なとしら河の花の下かけ
一行書 「無心雲自閑」 川上不白筆
江戸時代 18世紀 高知県立高知城歴史博物館蔵

土佐山内家に伝わった不白の書です。
土佐藩山内家9代藩主豊雍(とよちか)は不白を茶道指南としています。
松平不昧が丹波福知山藩主の朽木昌綱に送った手紙もあります。
不白の茶会に出席するかどうか問い合わせていて、今ならスマホで
「今度のパーティ、行く?」と訊いているような感じです。
他にも盛岡藩南部家、忍藩阿部家、岡山藩池田家、長州毛利家、土佐藩山内家との
交流を示す資料も展示されています。
不白の門人は皇族から大名、旗本、豪商から町の魚屋まで広がっていたそうで、
その名声の高さを知ることが出来ます。
中村芳中の絵に不白が賛を付けた軸や不白自身が描いた絵も展示されています。
川上不白に始まる江戸千家には石塚派、浜町派、岐部派、孤峰庵派があるとのことで、
各派についての資料も展示されています。
展示室5のテーマは「平家物語画帖」です。
「平家物語画帖」は江戸時代、17世紀の作品で、実際の扇面より小さな
金地の画面に平家物語の120の場面がきらびやかな大和絵で描かれています。
詞書と扇面が組み合わされた各場面を折りたたんで3冊の画帖に仕立ててあります。
上帖は「殿上の闇討」から「富士川」までです。
中帖は「小督の事」から「兼平最期」までです。
下帖は「坂落し」から「小原御幸」までが描かれています。
下帖より、「敦盛最期の事」

一ノ谷の戦いで、沖に逃れようとする平敦盛を扇をかざして呼び戻す
熊谷直実です。
陸と海を対比する、絵画的な場面で、能や幸若舞の「敦盛」はこれを
題材にしています。
2012年に同じ根津美術館で開かれた「平家物語画帖 諸行無常の
ミニアチュール」展の記事です。
展示室6のテーマは「口切の茶」です。
11月には初夏に摘んだ茶を入れた茶壷の口の風を切る「口切」が行なわれます。
茶壺 「銘 四国猿」 福建省系 元時代 14世紀

四国猿の銘の由来は不明とのことです。
胴の色に変化が見られるのが面白いところです。
「村雲蒔絵棗」 小島漆壺斎作 江戸時代 18~19世紀

松平不昧が作らせた棗で、木目を残した黒漆塗りの地に金蒔絵で和歌が
書かれています。
小島漆壺斎(1761-1816)は松江藩の塗師棟梁、小島清兵衛の5代目で、
江戸で原羊遊斎に学び、不昧から漆壺斎の名を賜っています。
村雲の跡なきかたも時雨るゝは 風を便りの木葉なりけり
展覧会のHPです。
次回の展覧会は企画展、「〈対〉で見る絵画」です。
会期は2020年1月9日(木)から2月11日(火・祝)までです。
乃木坂・六本木
六本木の国立新美術館では第6回改組 新「日展」が開かれています。
会期は11月24日(日)までです。

(洋画)
藤川耕太郎 「海峡 鷗飛ぶ」

晴れやかに広がる、明石海峡の景色です。
宮本佳子 「みつめる」

青い素敵な服を着た青い目の人形が、静かな秋の雰囲気の中で
こちらを見つめています。
(日本画)
中竹毬子 「里」

淡く柔らかな緑が重なり、道は里山に続いています。
2018年の、第5回改組 新「日展」の記事です。
日展のHPです。
chariot
六本木の国立新美術館では第6回改組 新「日展」が開かれています。
会期は11月24日(日)までです。

(洋画)
藤川耕太郎 「海峡 鷗飛ぶ」

晴れやかに広がる、明石海峡の景色です。
宮本佳子 「みつめる」

青い素敵な服を着た青い目の人形が、静かな秋の雰囲気の中で
こちらを見つめています。
(日本画)
中竹毬子 「里」

淡く柔らかな緑が重なり、道は里山に続いています。
2018年の、第5回改組 新「日展」の記事です。
日展のHPです。
京橋
京橋のLIXIL:GINZA2階のLIXILギャラリーでは11月23日(土・祝)まで、
「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」展が開かれています。
場所は中央区京橋3-6-18で、水曜日は休館日です。
椅子職人、モデラ―として活躍している宮本茂紀さん(1937~)の仕事を
紹介する展覧会です。
宮本さんは16歳で深川の椅子製作所に弟子入りし、渡りの職人を経て、
1966年に五反田製作所を創業しています。
モデラ―とはデザイナーの図案を基に、実際に職人が製作できる形に落とし込む
作業を行ない、デザイナーと職人の仲立ちとなる人のことです。
展示室には宮本さんがモデラーとなった椅子の幾つかが展示されています。
「SPRING」 デザイン:佐藤卓 製作:五反田製作所グループ 2019年


ウレタンフォームなどを使わず、スプリングと天然素材で作ったソファです。
右はその試作品です。
「Fluffy Chair」(試作品) デザイン:ザハ・ハディド・アーキテクツ
製作:五反田製作所グループ 1990年

札幌にあったレストラン、「ムーン・スーン」の内装としてデザインされた椅子です。
ザハ・ハディドはイラク出身の建築家で、彼女のデザインした新国立競技場の案は
コンペで一旦選ばれたものの、建設費の問題で白紙撤回となっています
「BOSCO(ボスコ)」 デザイン:宮本茂紀 製作:五反田製作所グループ 1974年

BOSCOはイタリア語で「森」という意味で、木の木目の美しさを表現したいという
思いから作られたそうです。
「Mychair」(Lサイズ) デザイン:宮本茂紀 製作:五反田製作所グループ 2002年

身長約170㎝の人向けです。
身長の違う人用に4サイズが作られています。
座ってよいので試してみると、クッションにコイルスプリングを使っていて、
なかなか良い座り心地です。
お弟子さんの教育のため、3つの時代の椅子を復元した作品も展示されていて、
素材の違いも分かります。
左:1870年頃~ 中:1950年頃~ 右:2000年頃~


普段使っている椅子というものの奥深さを知ることが出来ました。
展覧会のHPです。
chariot
京橋のLIXIL:GINZA2階のLIXILギャラリーでは11月23日(土・祝)まで、
「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」展が開かれています。
場所は中央区京橋3-6-18で、水曜日は休館日です。
椅子職人、モデラ―として活躍している宮本茂紀さん(1937~)の仕事を
紹介する展覧会です。
宮本さんは16歳で深川の椅子製作所に弟子入りし、渡りの職人を経て、
1966年に五反田製作所を創業しています。
モデラ―とはデザイナーの図案を基に、実際に職人が製作できる形に落とし込む
作業を行ない、デザイナーと職人の仲立ちとなる人のことです。
展示室には宮本さんがモデラーとなった椅子の幾つかが展示されています。
「SPRING」 デザイン:佐藤卓 製作:五反田製作所グループ 2019年


ウレタンフォームなどを使わず、スプリングと天然素材で作ったソファです。
右はその試作品です。
「Fluffy Chair」(試作品) デザイン:ザハ・ハディド・アーキテクツ
製作:五反田製作所グループ 1990年

札幌にあったレストラン、「ムーン・スーン」の内装としてデザインされた椅子です。
ザハ・ハディドはイラク出身の建築家で、彼女のデザインした新国立競技場の案は
コンペで一旦選ばれたものの、建設費の問題で白紙撤回となっています
「BOSCO(ボスコ)」 デザイン:宮本茂紀 製作:五反田製作所グループ 1974年

BOSCOはイタリア語で「森」という意味で、木の木目の美しさを表現したいという
思いから作られたそうです。
「Mychair」(Lサイズ) デザイン:宮本茂紀 製作:五反田製作所グループ 2002年

身長約170㎝の人向けです。
身長の違う人用に4サイズが作られています。
座ってよいので試してみると、クッションにコイルスプリングを使っていて、
なかなか良い座り心地です。
お弟子さんの教育のため、3つの時代の椅子を復元した作品も展示されていて、
素材の違いも分かります。
左:1870年頃~ 中:1950年頃~ 右:2000年頃~


普段使っている椅子というものの奥深さを知ることが出来ました。
展覧会のHPです。
三越前
「箱根ベーカリーダイニング&バー コレド室町テラス店」は日本橋室町三井タワー
コレド室町テラス地下1階にあります。
場所は中央区日本橋室町3-2-1です。

日本橋室町三井タワーは今年3月に竣工したビルで、日本橋三井タワーの
新日本橋寄りの隣にあります。
箱根湯本ホテルの運営するお店で9月のオープン、ブラウンを基調にした店内は
約40席、全席禁煙です。


朝8時から開いていて、モーニングセットもあります。

ランチメニューの箱根黒シチューセット1350円と出汁スープカレーセット1280円です。


シチューセットには歯応えのあるバゲットが付き、シチューはよく煮込まれていて
美味しいです。
カレーセットにはフォカッチャが付きます。
コ―ヒーは森のコーヒーということで、「カフェーパウリスタ」の出している
コーヒーのようです。
日本橋室町三井タワーの地下1階から地上2階までがコレド室町テラスで、
2階には台湾の書店、「誠品生活」があります。
「誠品生活」には自分で吹きガラスを体験できる「日本橋玻璃工房」や
染物、アクセサリーを作るワークショップなども入っています。
室町界隈もコレド室町の建設が続いて、賑やかになってきました。
chariot
「箱根ベーカリーダイニング&バー コレド室町テラス店」は日本橋室町三井タワー
コレド室町テラス地下1階にあります。
場所は中央区日本橋室町3-2-1です。

日本橋室町三井タワーは今年3月に竣工したビルで、日本橋三井タワーの
新日本橋寄りの隣にあります。
箱根湯本ホテルの運営するお店で9月のオープン、ブラウンを基調にした店内は
約40席、全席禁煙です。


朝8時から開いていて、モーニングセットもあります。

ランチメニューの箱根黒シチューセット1350円と出汁スープカレーセット1280円です。


シチューセットには歯応えのあるバゲットが付き、シチューはよく煮込まれていて
美味しいです。
カレーセットにはフォカッチャが付きます。
コ―ヒーは森のコーヒーということで、「カフェーパウリスタ」の出している
コーヒーのようです。
日本橋室町三井タワーの地下1階から地上2階までがコレド室町テラスで、
2階には台湾の書店、「誠品生活」があります。
「誠品生活」には自分で吹きガラスを体験できる「日本橋玻璃工房」や
染物、アクセサリーを作るワークショップなども入っています。
室町界隈もコレド室町の建設が続いて、賑やかになってきました。