東京
丸の内の三菱一号館美術館で開かれている、「1894 Visions ルドン、ロートレック展」
ブロガー内覧会に行ってきました。
展覧会の会期は1月17日(日)までです。

三菱一号館美術館開館10周年記念として、旧三菱一号館の竣工した1894年を軸に、
その頃に活躍したルドンやロートレックの作品を中心にした展覧会です。
岐阜県美術館との共同企画で、同館の所蔵するルドンのパステル画や木炭画、
山本芳翠の作品なども展示されています。
会場の写真は特別の許可を得て撮影しています。
最初の部屋はルノワールなど印象派やエミール・ベルナール、ポール・セリュジェなどです。
右 ピエール・オーギュスト・ルノワール 「長い髪をした若い娘または麦藁帽子の娘」
1884年 油彩、画布 三菱一号館美術館寄託
左 ピエール・オーギュスト・ルノワール 「麦藁帽子の娘」
1888-1900年頃 油彩、画布 三菱一号館美術館寄託

右 エミール・ベルナール 「ポン=タヴァンの市場」
1888年 油彩、画布 岐阜県美術館
左 ポール・セリュジエ 「森の中の焚火」
1889-90年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

エミール・ベルナールはゴーギャンとともにブルターニュ地方のポン=タヴァンで
制作し、「総合主義」をつくり上げています。
ポール・セリュジエはゴーギャンの影響を受けたポン=タヴァン派の画家で、
ナビ派の祖ともなっています。
次はルドンの黒の時代の木炭画です。


ロートレックのポスターとリトグラフが並びます。






右 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アリスティド・ブリュアン、
彼のキャバレーにて」 1893年 リトグラフ、紙 三菱一号館美術館
左 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アリスティド・ブリュアン」
1893年 グワッシュ、油彩/紙 ひろしま美術館

アリスティド・ブリュアンは毒舌が売り物の人気歌手で、赤いマフラーをトレードマークに
していました。
オール・ゴーギャン「ノアノア」シリーズ 1893-94年 自摺り木版、紙 岐阜県美術館

左 フェリックス・ヴァロットン 「入浴」 1894年 三菱一号館美術館
細かい線を使わず、黒と白の対比を効かせています。
ヴァロットンはドニやボナールと同じナビ派の画家とされていますが、
作風はどこか冷ややかです。
三菱一号館美術館は約180点のヴァロットンの版画を所蔵しています。
右 山本芳翠 「浦島」 1893-95年頃 油彩、画布 岐阜県美術館
左 山本芳翠 「裸婦」 1880年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

山本芳翠(1850-1906)は岐阜県出身で、1878年から1887までフランスに留学し、
新古典主義の画家、ジャン=レオン・ジェロームに師事し、本格的な西洋画を
学んでいます。
法律の勉強のために留学していた黒田清輝に画家への道を奨めたのは山本芳翠です。
帰国後は川村清雄、小山正太郎、原田直次郎らとともに明治美術会を設立しています。
「浦島」は旧三菱一号館が出来た頃の作品です。
日本の昔話が主題ですが、ルーベンスなど西洋の壮大な神話・歴史画の形を
借りた力作です。
「裸婦」はフランス留学時代の作品で、技量の高さを示しています。
色彩の時代のルドンの作品が並びます。
右 オディロン・ルドン 「快方に向かうアムール」
1894年頃 油彩、紙(画布で裏打ち) 個人蔵
左 オディロン・ルドン 「神秘的な対話」
1896年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

「神秘的な対話」は神殿の柱を後ろにした古代風の景色の中で、一人の女性が
もう一人の若い女性に語りかけています。
物語的な場面で、ギリシャ世界を思わせる青い空に紅い雲が輝き、足許には草花が
散りばめられています。
ルドンは色彩自体が神秘的です。
右 オディロン・ルドン 「女猟師」 パステル、紙 制作年不詳 岐阜県美術館
左 オディロン・ルドン 「小舟」 パステル、紙 1904年頃 三菱一号館美術館寄託

オディロン・ルドン 「グラン・ブーケ(大きな花束)」
1901年 パステル、画布 三菱一号館美術館

作品保護のため照明を落とした部屋にこの1点だけが展示されています。
ルドンを援助していたロベール・ド・ドムシー男爵の注文で、ヴェズレーにある
城館の大食堂の装飾壁画として描かれた16点のうちの中心となる作品です。
他の15点は現在はオルセー美術館が所蔵しているとのことです。
高さ248.3cmの大作で、青色の花瓶を中心にさまざまな花が咲き乱れています。
花は空中にただように咲き、黄色い花が一つ、上にするすると伸びています。
見上げていると花がふわりとこぼれ落ちてくるようです。
同じ花を描いても印象派とは異なる、何か夢幻的な雰囲気がルドンの魅力です。
右 クロード・モネ 「プティ・タイイの岬、ヴァランジュヴィル」
1897年 油彩、画布 三菱一号館美術館寄託
左 ポール・セリュジエ 「急流のそばの幻影または妖精のランデヴー」
1897年 油彩、画布 岐阜県美術館

「急流のそばの幻影」にはゴーギャンも描いたブルターニュの民族衣装の女性が見え、
象徴主義的な画面は同じナビ派のモーリス・ドニに通じます。
同じくナビ派のボナールのリトグラフもあります。

右 梅原龍三郎 「パリスの審判」 1908年 パステル、画布 三菱一号館美術館寄託
左 ピエール・オーギュスト・ルノワール 「泉」 1910年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

右 アンリ・ド・シダネル 「月下の川沿いの家」 1920年 油彩、画布 岐阜県美術館
左 モーリス・ドニ 「なでしこを持つ若い女」 1896年 油彩、画布 岐阜県美術館

ルドン、ロートレックだけでなく、印象派、ポン=タヴァン派、ナビ派の作品も揃った、
見応えがあって楽しめる展覧会です。
展覧会のHPです。
美術館の3階からは夜のブリックスクエアのクリスマス飾りが見えます。

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丸の内の三菱一号館美術館で開かれている、「1894 Visions ルドン、ロートレック展」
ブロガー内覧会に行ってきました。
展覧会の会期は1月17日(日)までです。

三菱一号館美術館開館10周年記念として、旧三菱一号館の竣工した1894年を軸に、
その頃に活躍したルドンやロートレックの作品を中心にした展覧会です。
岐阜県美術館との共同企画で、同館の所蔵するルドンのパステル画や木炭画、
山本芳翠の作品なども展示されています。
会場の写真は特別の許可を得て撮影しています。
最初の部屋はルノワールなど印象派やエミール・ベルナール、ポール・セリュジェなどです。
右 ピエール・オーギュスト・ルノワール 「長い髪をした若い娘または麦藁帽子の娘」
1884年 油彩、画布 三菱一号館美術館寄託
左 ピエール・オーギュスト・ルノワール 「麦藁帽子の娘」
1888-1900年頃 油彩、画布 三菱一号館美術館寄託

右 エミール・ベルナール 「ポン=タヴァンの市場」
1888年 油彩、画布 岐阜県美術館
左 ポール・セリュジエ 「森の中の焚火」
1889-90年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

エミール・ベルナールはゴーギャンとともにブルターニュ地方のポン=タヴァンで
制作し、「総合主義」をつくり上げています。
ポール・セリュジエはゴーギャンの影響を受けたポン=タヴァン派の画家で、
ナビ派の祖ともなっています。
次はルドンの黒の時代の木炭画です。


ロートレックのポスターとリトグラフが並びます。






右 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アリスティド・ブリュアン、
彼のキャバレーにて」 1893年 リトグラフ、紙 三菱一号館美術館
左 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アリスティド・ブリュアン」
1893年 グワッシュ、油彩/紙 ひろしま美術館

アリスティド・ブリュアンは毒舌が売り物の人気歌手で、赤いマフラーをトレードマークに
していました。
オール・ゴーギャン「ノアノア」シリーズ 1893-94年 自摺り木版、紙 岐阜県美術館

左 フェリックス・ヴァロットン 「入浴」 1894年 三菱一号館美術館
細かい線を使わず、黒と白の対比を効かせています。
ヴァロットンはドニやボナールと同じナビ派の画家とされていますが、
作風はどこか冷ややかです。
三菱一号館美術館は約180点のヴァロットンの版画を所蔵しています。
右 山本芳翠 「浦島」 1893-95年頃 油彩、画布 岐阜県美術館
左 山本芳翠 「裸婦」 1880年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

山本芳翠(1850-1906)は岐阜県出身で、1878年から1887までフランスに留学し、
新古典主義の画家、ジャン=レオン・ジェロームに師事し、本格的な西洋画を
学んでいます。
法律の勉強のために留学していた黒田清輝に画家への道を奨めたのは山本芳翠です。
帰国後は川村清雄、小山正太郎、原田直次郎らとともに明治美術会を設立しています。
「浦島」は旧三菱一号館が出来た頃の作品です。
日本の昔話が主題ですが、ルーベンスなど西洋の壮大な神話・歴史画の形を
借りた力作です。
「裸婦」はフランス留学時代の作品で、技量の高さを示しています。
色彩の時代のルドンの作品が並びます。
右 オディロン・ルドン 「快方に向かうアムール」
1894年頃 油彩、紙(画布で裏打ち) 個人蔵
左 オディロン・ルドン 「神秘的な対話」
1896年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

「神秘的な対話」は神殿の柱を後ろにした古代風の景色の中で、一人の女性が
もう一人の若い女性に語りかけています。
物語的な場面で、ギリシャ世界を思わせる青い空に紅い雲が輝き、足許には草花が
散りばめられています。
ルドンは色彩自体が神秘的です。
右 オディロン・ルドン 「女猟師」 パステル、紙 制作年不詳 岐阜県美術館
左 オディロン・ルドン 「小舟」 パステル、紙 1904年頃 三菱一号館美術館寄託

オディロン・ルドン 「グラン・ブーケ(大きな花束)」
1901年 パステル、画布 三菱一号館美術館

作品保護のため照明を落とした部屋にこの1点だけが展示されています。
ルドンを援助していたロベール・ド・ドムシー男爵の注文で、ヴェズレーにある
城館の大食堂の装飾壁画として描かれた16点のうちの中心となる作品です。
他の15点は現在はオルセー美術館が所蔵しているとのことです。
高さ248.3cmの大作で、青色の花瓶を中心にさまざまな花が咲き乱れています。
花は空中にただように咲き、黄色い花が一つ、上にするすると伸びています。
見上げていると花がふわりとこぼれ落ちてくるようです。
同じ花を描いても印象派とは異なる、何か夢幻的な雰囲気がルドンの魅力です。
右 クロード・モネ 「プティ・タイイの岬、ヴァランジュヴィル」
1897年 油彩、画布 三菱一号館美術館寄託
左 ポール・セリュジエ 「急流のそばの幻影または妖精のランデヴー」
1897年 油彩、画布 岐阜県美術館

「急流のそばの幻影」にはゴーギャンも描いたブルターニュの民族衣装の女性が見え、
象徴主義的な画面は同じナビ派のモーリス・ドニに通じます。
同じくナビ派のボナールのリトグラフもあります。

右 梅原龍三郎 「パリスの審判」 1908年 パステル、画布 三菱一号館美術館寄託
左 ピエール・オーギュスト・ルノワール 「泉」 1910年頃 油彩、画布 岐阜県美術館

右 アンリ・ド・シダネル 「月下の川沿いの家」 1920年 油彩、画布 岐阜県美術館
左 モーリス・ドニ 「なでしこを持つ若い女」 1896年 油彩、画布 岐阜県美術館

ルドン、ロートレックだけでなく、印象派、ポン=タヴァン派、ナビ派の作品も揃った、
見応えがあって楽しめる展覧会です。
展覧会のHPです。
美術館の3階からは夜のブリックスクエアのクリスマス飾りが見えます。

池袋
池袋の東武百貨店の美術画廊では、「ファンタジーワールド 小澤摩純絵画展」が
12月2日(水)まで開かれています。
小澤摩純さん(1962~)は、可愛い図柄と明るい色彩による、
絵本の挿絵やデザイン画などを描いています。
今回は古代ギリシャ文字がテーマです。
「Happy Greek letters 2」 9枚 アクリル絵具

左上のアルファから右下のプシーまで続く、天使や人物とともに描かれた、
童話のような文字たちです。
他にもイギリスやドイツの地図などを題材にした、可愛い作品が並んでいます。
2019年に丸善丸の内本店で開かれた「小澤摩純絵画展」の記事です。
2016年に丸善丸の内本店で開かれた「小澤摩純絵画展」の記事です。
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池袋の東武百貨店の美術画廊では、「ファンタジーワールド 小澤摩純絵画展」が
12月2日(水)まで開かれています。
小澤摩純さん(1962~)は、可愛い図柄と明るい色彩による、
絵本の挿絵やデザイン画などを描いています。
今回は古代ギリシャ文字がテーマです。
「Happy Greek letters 2」 9枚 アクリル絵具

左上のアルファから右下のプシーまで続く、天使や人物とともに描かれた、
童話のような文字たちです。
他にもイギリスやドイツの地図などを題材にした、可愛い作品が並んでいます。
2019年に丸善丸の内本店で開かれた「小澤摩純絵画展」の記事です。
2016年に丸善丸の内本店で開かれた「小澤摩純絵画展」の記事です。
上野
東京藝術大学大学美術館陳列館では「豊福誠退任記念展」が開かれています。
会期は12月6日(日)まで、観覧は無料です。


豊福誠さん(1953~)は東京藝術大学美術学部工芸科陶芸研究室教授で、
色絵磁器を制作されています。
作品は白い釉を掛けた器に、落着いた色調で草花が描かれています。
色絵面取大壷「紫陽花」 1980年

色絵銀彩大壷「山帰来」 2005年

サルトリイバラです。
色絵大皿「萩」 2000年

右 銀彩プレート 「ラフランス」 2002年
左 銀彩五角プレート 「アザミ」 2002年

白地に一つ、さり気なく品よく描かれています。
どれも写実性と装飾性が合わさり、端正な姿の作品です。
展覧会のHPです。
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東京藝術大学大学美術館陳列館では「豊福誠退任記念展」が開かれています。
会期は12月6日(日)まで、観覧は無料です。


豊福誠さん(1953~)は東京藝術大学美術学部工芸科陶芸研究室教授で、
色絵磁器を制作されています。
作品は白い釉を掛けた器に、落着いた色調で草花が描かれています。
色絵面取大壷「紫陽花」 1980年

色絵銀彩大壷「山帰来」 2005年

サルトリイバラです。
色絵大皿「萩」 2000年

右 銀彩プレート 「ラフランス」 2002年
左 銀彩五角プレート 「アザミ」 2002年

白地に一つ、さり気なく品よく描かれています。
どれも写実性と装飾性が合わさり、端正な姿の作品です。
展覧会のHPです。
東京
丸善丸の内本店4階ギャラリーでは、今年も「橋本不二子 作品展」が
開かれています。
会期は12月1日(火)までです。
橋本不二子さん(1935~)は明るい透明な色彩の水彩やアクリルで
花の絵を永年、描き続けておられます。
ガラス器や陶磁器などに活けられたさまざまな草花の絵や版画、
来年のカレンダーや絵葉書が展示販売されています。
「初秋の草花など」 水彩

コスモスやキバナコスモス、ワレモコウなどが四角いガラス花瓶に盛られています。
丸善の展示室いっぱいにバラやアジサイ、ヒマワリ、リンドウなど四季の草花が
咲き乱れると、今年ももうすぐ終わります。
私も来年の手帳を買いました。
2019年の「橋本不二子展」の記事です。
橋本不二子さんのHPです。
丸善丸の内本店のあるOAZOの1階にもクリスマス飾りが据えられました。

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丸善丸の内本店4階ギャラリーでは、今年も「橋本不二子 作品展」が
開かれています。
会期は12月1日(火)までです。
橋本不二子さん(1935~)は明るい透明な色彩の水彩やアクリルで
花の絵を永年、描き続けておられます。
ガラス器や陶磁器などに活けられたさまざまな草花の絵や版画、
来年のカレンダーや絵葉書が展示販売されています。
「初秋の草花など」 水彩

コスモスやキバナコスモス、ワレモコウなどが四角いガラス花瓶に盛られています。
丸善の展示室いっぱいにバラやアジサイ、ヒマワリ、リンドウなど四季の草花が
咲き乱れると、今年ももうすぐ終わります。
私も来年の手帳を買いました。
2019年の「橋本不二子展」の記事です。
橋本不二子さんのHPです。
丸善丸の内本店のあるOAZOの1階にもクリスマス飾りが据えられました。

京橋・東京
京橋のアーティゾン美術館では「琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術」展が
開かれています。
会期は2021年1月24日(日)までです。

アーティゾン美術館の所蔵する、共に都市の生んだ文化である琳派とフランス印象派の
作品を並べ、比較して鑑賞するという企画です。
12月20日(日)までの前期と22日(火)からの後期で一部展示替えがありますので、
展覧会のHPでご確認ください。
一部の作品は撮影可能です。
「平治物語絵巻六波羅合戦巻断簡」 鎌倉時代・13世紀 石橋財団アーティゾン美術館

前期の展示です。
琳派以前の鎌倉時代の物ですが、貴重な作品です。
平安末期の平治元年に起こり、源義朝と平清盛が戦った平治の乱を描いています。
弓を持った騎馬武者と長刀を手にした徒歩武者が駆けています。
ボストン美術館所蔵の「三条殿夜討巻」や東京国立博物館所蔵の「六波羅行幸巻」と
同じセットの「六波羅合戦絵巻」の断簡で、破損した1巻から切り取ったと推定されています。
「舞楽図屏風」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 醍醐寺 重要文化財

前期の展示です。
琳派の創始者、俵屋宗達の代表作の一つで、雅楽の5つの演目を配した、
デザイン性の高い作品です。
二曲一双で、左上に老木、右下に太鼓を廃しています。
一番左の4人で舞っているのは崑崙八仙という演目で、崑崙山に住む8人の
仙人の舞を表しています。
「風神雷神図屏風」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 建仁寺 国宝

後期の展示です。
二曲一双で、元は宇多野にある、建仁寺の末寺の妙光寺にあった屏風で、
後に建仁寺に渡っています。
躍動感に溢れ、たらし込みで描かれた雲も軽やかで、何とも楽しい絵です。
雷神の左手が右手のように見えるのもご愛嬌です。
後に、尾形光琳も酒井抱一もこの作品を模写しています。
「蔦の細道図屏風」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 相国寺 重要文化財

後期の展示です。
烏丸光広の賛があります。
伊勢物語の駿河の宇津ノ谷峠の場面で、蔦の茂る細道で在原業平が知り合いの
修行者に出会い、都に残した女への手紙を言伝てます。
駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にも人に逢わぬなりけり
人物は描かず、金箔地を緑色の土坡で区切り、濃淡を付けた蔦の葉をあしらった、
デザイン感覚にあふれた画面構成です。
「蓮池水禽図」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 京都国立博物館 国宝
11月29日(日)までの展示です。
水墨画で、墨をにじませて濃淡を表現する「たらしこみ」の技法を使っています。
蓮の花と葉が伸び伸びと描かれた、宗達の力量を示す傑作です。
「孔雀立葵図屛風」 尾形光琳 江戸時代・18世紀
石橋財団アーティゾン美術館 重要文化財

二曲一双で、右隻の梅と流水は同じ尾形光琳の紅白梅図屏風を思わせます。
羽根を広げた孔雀と流水の曲線を面白く組合わせています。
「銹絵梅図角皿」 尾形乾山作・尾形光琳画 江戸時代・18世紀 根津美術館

乾山との合作で、光琳の紅白梅図屏風に似た、独特の枝振りの梅が描かれています。
「流水図広蓋」 尾形光琳 江戸時代・18世紀 大和文華館

木の箱の内側に金箔で裏貼りした絹を貼って描いています。
ゆったりと伸びやかな流れです。
「武蔵野隅田川図乱箱」 尾形乾山 江戸時代・寛保3年(1743)
大和文華館 重要文化財

前期の展示です。
木製の箱で、外側に薄、内側に川波、蛇篭、水鳥が描かれています。
伊勢物語の隅田川で遠く離れた都を懐かしむ場面を想像させます。
名にし負はばいざこと問わん都鳥わが思ふ人はありやなしやと
クロード・モネ 「雨のベリール」 1886年 石橋財団アーティゾン美術館

水にちなんだ絵ということで、光琳・乾山と共に置かれています。
「門松萬歳図」 中村芳中 江戸時代・18-19世紀 石橋財団アーティゾン美術館

めでたい正月の風物です。
中村芳中の絵にはユーモラスな味わいがあります。
「踊りの稽古場にて」 エドガー・ドガ 1895-98年 石橋財団アーティゾン美術館

パステル画です。
「門松萬歳図」の横に並んでいます。
「四季草花図扇面貼交屏風」 中村芳中
江戸時代・18-19世紀 石橋財団アーティゾン美術館
右隻


左隻


たらしこみの技法を使った、おっとりと、大らかな草花です。
「藤、蓮、楓図」 鈴木其一 江戸時代・19世紀 石橋財団アーティゾン美術館

縦長の画面を上手く使って、春夏秋の草木を描いています。
「富士筑波山図屛風」 鈴木其一 江戸時代・19世紀 石橋財団アーティゾン美術館
右隻

富士川の向こうに富士山がそびえています。
左隻

霞ヶ浦からの眺めで、筑波山の青色が印象的です。
ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」 1904-06年頃

右隻の富士山と左隻筑波山の間に置かれています。
アーティゾン美術館がこれほど多くの琳派の作品を所蔵しているとは知りませんでした。
一緒に鑑賞すると、西洋画に対して琳派の装飾性が際立つのも面白いところです。
展覧会のHPです。
その他のアーティゾン美術館の所蔵作品も多数、展示されています。
また、石橋財団コレクション選の特集コーナー展示として、
「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」が
開かれています。
アーティゾン美術館の前身、ブリヂストン美術館の創設者、石橋正二郎の
故郷である久留米にゆかりのある画家の作品が展示されています。
「海の幸」 青木繁 1904年 重要文化財

青木繁(1882-1911)の代表作です。
前方から日の光を受けて3匹のサメを運ぶ人物たちは全裸で、西洋にも日本の
古代にも依らない、時代を特定しない根源的な世界を見せています。
向こうに見える海は広い空間を感じさせます。
未完成作で、下書きの格子の線も残ったままですが、かえって荒々しいほどの
生命力にあふれています。
人物たちの動き、銛の作る線など、横長の画面を上手く活かしています。
人物の顔も中心の5人だけはっきりと描かれ、観る人の意識をそこに集中させて
います。
「わだつみのいろこの宮」 青木繁 1907年 重要文化財

「海の幸」の横長に対してこちらはかなり縦長で、浪漫的な気分が表れています。
古事記の中の、無くした釣り針を探しに海底に来た山幸彦と豊玉姫の出会いの
場面です。
柱のように立つ豊玉姫と侍女の姿は彫像を思わせ、エドワード・バーン=ジョーンズの
影響がはっきり出ています。
海の底であることを表すため、豊玉姫の足許から泡が上がっています。
「放牧三馬」 坂本繁二郎 1932年

坂本繁二郎(1882-1969)はフランス留学から帰ると郷里の久留米に戻り、
以後は九州で制作を続けました。
阿蘇や雲仙で放牧されている馬をよく描いています。
色数は抑えられ、それぞれの色が溶け合って、坂本繁二郎特有の柔らかな
色調になっています。
「幽光」 坂本繁二郎 1969年

坂本繁二郎の絶筆です。
新収蔵作品で、今回が初公開です。
「素朴な月夜」 古賀春江 1929年

古賀春江(1895-1933)は日本のシュルレアリスム画家として知られています。
静物と風景を貼り合わせたような不思議な画面で、月、落ちる飛行機、フクロウ、
蝶、犬なども描かれていて饒舌な感じがします。
青木繁と同年生まれの坂本繁二郎は長命を保ちましたが、青木も古賀春江も短命でした。
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京橋のアーティゾン美術館では「琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術」展が
開かれています。
会期は2021年1月24日(日)までです。

アーティゾン美術館の所蔵する、共に都市の生んだ文化である琳派とフランス印象派の
作品を並べ、比較して鑑賞するという企画です。
12月20日(日)までの前期と22日(火)からの後期で一部展示替えがありますので、
展覧会のHPでご確認ください。
一部の作品は撮影可能です。
「平治物語絵巻六波羅合戦巻断簡」 鎌倉時代・13世紀 石橋財団アーティゾン美術館

前期の展示です。
琳派以前の鎌倉時代の物ですが、貴重な作品です。
平安末期の平治元年に起こり、源義朝と平清盛が戦った平治の乱を描いています。
弓を持った騎馬武者と長刀を手にした徒歩武者が駆けています。
ボストン美術館所蔵の「三条殿夜討巻」や東京国立博物館所蔵の「六波羅行幸巻」と
同じセットの「六波羅合戦絵巻」の断簡で、破損した1巻から切り取ったと推定されています。
「舞楽図屏風」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 醍醐寺 重要文化財

前期の展示です。
琳派の創始者、俵屋宗達の代表作の一つで、雅楽の5つの演目を配した、
デザイン性の高い作品です。
二曲一双で、左上に老木、右下に太鼓を廃しています。
一番左の4人で舞っているのは崑崙八仙という演目で、崑崙山に住む8人の
仙人の舞を表しています。
「風神雷神図屏風」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 建仁寺 国宝

後期の展示です。
二曲一双で、元は宇多野にある、建仁寺の末寺の妙光寺にあった屏風で、
後に建仁寺に渡っています。
躍動感に溢れ、たらし込みで描かれた雲も軽やかで、何とも楽しい絵です。
雷神の左手が右手のように見えるのもご愛嬌です。
後に、尾形光琳も酒井抱一もこの作品を模写しています。
「蔦の細道図屏風」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 相国寺 重要文化財

後期の展示です。
烏丸光広の賛があります。
伊勢物語の駿河の宇津ノ谷峠の場面で、蔦の茂る細道で在原業平が知り合いの
修行者に出会い、都に残した女への手紙を言伝てます。
駿河なる宇津の山辺のうつつにも夢にも人に逢わぬなりけり
人物は描かず、金箔地を緑色の土坡で区切り、濃淡を付けた蔦の葉をあしらった、
デザイン感覚にあふれた画面構成です。
「蓮池水禽図」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 京都国立博物館 国宝
11月29日(日)までの展示です。
水墨画で、墨をにじませて濃淡を表現する「たらしこみ」の技法を使っています。
蓮の花と葉が伸び伸びと描かれた、宗達の力量を示す傑作です。
「孔雀立葵図屛風」 尾形光琳 江戸時代・18世紀
石橋財団アーティゾン美術館 重要文化財

二曲一双で、右隻の梅と流水は同じ尾形光琳の紅白梅図屏風を思わせます。
羽根を広げた孔雀と流水の曲線を面白く組合わせています。
「銹絵梅図角皿」 尾形乾山作・尾形光琳画 江戸時代・18世紀 根津美術館

乾山との合作で、光琳の紅白梅図屏風に似た、独特の枝振りの梅が描かれています。
「流水図広蓋」 尾形光琳 江戸時代・18世紀 大和文華館

木の箱の内側に金箔で裏貼りした絹を貼って描いています。
ゆったりと伸びやかな流れです。
「武蔵野隅田川図乱箱」 尾形乾山 江戸時代・寛保3年(1743)
大和文華館 重要文化財

前期の展示です。
木製の箱で、外側に薄、内側に川波、蛇篭、水鳥が描かれています。
伊勢物語の隅田川で遠く離れた都を懐かしむ場面を想像させます。
名にし負はばいざこと問わん都鳥わが思ふ人はありやなしやと
クロード・モネ 「雨のベリール」 1886年 石橋財団アーティゾン美術館

水にちなんだ絵ということで、光琳・乾山と共に置かれています。
「門松萬歳図」 中村芳中 江戸時代・18-19世紀 石橋財団アーティゾン美術館

めでたい正月の風物です。
中村芳中の絵にはユーモラスな味わいがあります。
「踊りの稽古場にて」 エドガー・ドガ 1895-98年 石橋財団アーティゾン美術館

パステル画です。
「門松萬歳図」の横に並んでいます。
「四季草花図扇面貼交屏風」 中村芳中
江戸時代・18-19世紀 石橋財団アーティゾン美術館
右隻


左隻


たらしこみの技法を使った、おっとりと、大らかな草花です。
「藤、蓮、楓図」 鈴木其一 江戸時代・19世紀 石橋財団アーティゾン美術館

縦長の画面を上手く使って、春夏秋の草木を描いています。
「富士筑波山図屛風」 鈴木其一 江戸時代・19世紀 石橋財団アーティゾン美術館
右隻

富士川の向こうに富士山がそびえています。
左隻

霞ヶ浦からの眺めで、筑波山の青色が印象的です。
ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」 1904-06年頃

右隻の富士山と左隻筑波山の間に置かれています。
アーティゾン美術館がこれほど多くの琳派の作品を所蔵しているとは知りませんでした。
一緒に鑑賞すると、西洋画に対して琳派の装飾性が際立つのも面白いところです。
展覧会のHPです。
その他のアーティゾン美術館の所蔵作品も多数、展示されています。
また、石橋財団コレクション選の特集コーナー展示として、
「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」が
開かれています。
アーティゾン美術館の前身、ブリヂストン美術館の創設者、石橋正二郎の
故郷である久留米にゆかりのある画家の作品が展示されています。
「海の幸」 青木繁 1904年 重要文化財

青木繁(1882-1911)の代表作です。
前方から日の光を受けて3匹のサメを運ぶ人物たちは全裸で、西洋にも日本の
古代にも依らない、時代を特定しない根源的な世界を見せています。
向こうに見える海は広い空間を感じさせます。
未完成作で、下書きの格子の線も残ったままですが、かえって荒々しいほどの
生命力にあふれています。
人物たちの動き、銛の作る線など、横長の画面を上手く活かしています。
人物の顔も中心の5人だけはっきりと描かれ、観る人の意識をそこに集中させて
います。
「わだつみのいろこの宮」 青木繁 1907年 重要文化財

「海の幸」の横長に対してこちらはかなり縦長で、浪漫的な気分が表れています。
古事記の中の、無くした釣り針を探しに海底に来た山幸彦と豊玉姫の出会いの
場面です。
柱のように立つ豊玉姫と侍女の姿は彫像を思わせ、エドワード・バーン=ジョーンズの
影響がはっきり出ています。
海の底であることを表すため、豊玉姫の足許から泡が上がっています。
「放牧三馬」 坂本繁二郎 1932年

坂本繁二郎(1882-1969)はフランス留学から帰ると郷里の久留米に戻り、
以後は九州で制作を続けました。
阿蘇や雲仙で放牧されている馬をよく描いています。
色数は抑えられ、それぞれの色が溶け合って、坂本繁二郎特有の柔らかな
色調になっています。
「幽光」 坂本繁二郎 1969年

坂本繁二郎の絶筆です。
新収蔵作品で、今回が初公開です。
「素朴な月夜」 古賀春江 1929年

古賀春江(1895-1933)は日本のシュルレアリスム画家として知られています。
静物と風景を貼り合わせたような不思議な画面で、月、落ちる飛行機、フクロウ、
蝶、犬なども描かれていて饒舌な感じがします。
青木繁と同年生まれの坂本繁二郎は長命を保ちましたが、青木も古賀春江も短命でした。
上野
東京藝術大学大学美術館では「籔内佐斗司退任記念展 私が伝えたかったこと
—文化財保存学保存修復彫刻研究室2004−2020の歩みー」が開かれています。
会期は11月29日(日)まで、観覧は無料です。

平成16年(2004)に東京藝術大学の保存修復彫刻研究室教授に就任した
籔内佐斗司さん(1953~)の退任を記念する展覧会です。
保存修復彫刻研究室の活動を紹介し、また籔内佐斗司さんの彫刻家としての
作品を展示しています。
「聖林寺十一面観音菩薩立像」模刻

「東大寺法華堂執金剛神立像」復元彩色


今では古寂びている像も、完成時はこのようにきらびやかでした。
「興福寺天燈鬼立像」模刻

「大日如来坐像」 快慶 鎌倉時代 12世紀末~13世紀初 東京藝術大学蔵

「大日如来坐像工程模型および縮尺模型」

徐々に形が鮮明になります。

縮尺模型の完成です。

以下は彫刻家としての籔内佐斗司さんの作品です。

「せんとくん(官服)」

せんとくんが登場して話題になったのは2010年の平城遷都1300年記念事業の時で、
翌年に奈良県のマスコットキャラクターを仰せつかっています。
「むじな地蔵」

下総に住んでいたむじなが後生を願って、灯篭を寄進しようと信濃善光寺に
参ったというお話しがあります。
「かんなり福朗」

ふくろうに雷神が乗っています。
「雲上快晴天道童子」

「富士の山」


太陽、風神、雷神、龍が集まっています。
「葡萄童子」

ワインをたしなむバッカス童子です。
「花祭り童子」

お釈迦様の母、摩耶夫人の夢に現れた、6本の牙を持つ六牙の象です。
「猛虎出陣童子」

「昇龍童子」

龍虎が対峙しています。
「平成伎楽団」

平成伎楽団は2009年に結成された籔内佐斗司さんプロデュースによる
仮面芸能の集団です。
九尾の狐

鯛のぼり

孫悟空、猪八戒、沙悟浄

龍神 赤

東北地方の鹿踊り(ししおどり)を思わせます。
東日本大震災で流木となった陸前高田市の松の木を材料に制作された、
「赤い糸の縁結び地蔵」や「ありがとう地蔵」なども展示されています。
研究室の技術力の高さが分かり、薮内さんの伝統に根差した創造性を楽しめる、
とても面白い展覧会です。
展覧会のHPです。
chariot
東京藝術大学大学美術館では「籔内佐斗司退任記念展 私が伝えたかったこと
—文化財保存学保存修復彫刻研究室2004−2020の歩みー」が開かれています。
会期は11月29日(日)まで、観覧は無料です。


平成16年(2004)に東京藝術大学の保存修復彫刻研究室教授に就任した
籔内佐斗司さん(1953~)の退任を記念する展覧会です。
保存修復彫刻研究室の活動を紹介し、また籔内佐斗司さんの彫刻家としての
作品を展示しています。
「聖林寺十一面観音菩薩立像」模刻

「東大寺法華堂執金剛神立像」復元彩色


今では古寂びている像も、完成時はこのようにきらびやかでした。
「興福寺天燈鬼立像」模刻

「大日如来坐像」 快慶 鎌倉時代 12世紀末~13世紀初 東京藝術大学蔵

「大日如来坐像工程模型および縮尺模型」

徐々に形が鮮明になります。

縮尺模型の完成です。

以下は彫刻家としての籔内佐斗司さんの作品です。

「せんとくん(官服)」

せんとくんが登場して話題になったのは2010年の平城遷都1300年記念事業の時で、
翌年に奈良県のマスコットキャラクターを仰せつかっています。
「むじな地蔵」

下総に住んでいたむじなが後生を願って、灯篭を寄進しようと信濃善光寺に
参ったというお話しがあります。
「かんなり福朗」

ふくろうに雷神が乗っています。
「雲上快晴天道童子」

「富士の山」


太陽、風神、雷神、龍が集まっています。
「葡萄童子」

ワインをたしなむバッカス童子です。
「花祭り童子」

お釈迦様の母、摩耶夫人の夢に現れた、6本の牙を持つ六牙の象です。
「猛虎出陣童子」

「昇龍童子」

龍虎が対峙しています。
「平成伎楽団」

平成伎楽団は2009年に結成された籔内佐斗司さんプロデュースによる
仮面芸能の集団です。
九尾の狐

鯛のぼり

孫悟空、猪八戒、沙悟浄

龍神 赤

東北地方の鹿踊り(ししおどり)を思わせます。
東日本大震災で流木となった陸前高田市の松の木を材料に制作された、
「赤い糸の縁結び地蔵」や「ありがとう地蔵」なども展示されています。
研究室の技術力の高さが分かり、薮内さんの伝統に根差した創造性を楽しめる、
とても面白い展覧会です。
展覧会のHPです。
銀座
東京メトロの銀座駅がリニューアルされ、日比谷線と丸の内線の間の通路も
きれいになりました。

各駅の柱や天井にもLED照明が点きました。

丸の内線の色の名はチェリーレッドです。


銀座線はレモンイエローです。


日比谷線はシルバーホワイトとのことですが、青っぽい色調です。

吉岡徳仁さんのガラスを使った作品、「光の結晶」が展示されています。


GINZA SIXの吹き抜けに吊られている「Prismatic Cloud」も吉岡さんの作品です。

澤田志功さんの作品も展示されています。

「太陰華」

「鎮守の森」

以下の2点は展示替え前の作品です。
「大地が奏でる休符(おと)」

「太陰暦2019」

斉藤和子さんの作品も展示されています。
泉#7

螺#4

以下は展示替え前の作品です。
「#3」

chariot
東京メトロの銀座駅がリニューアルされ、日比谷線と丸の内線の間の通路も
きれいになりました。

各駅の柱や天井にもLED照明が点きました。

丸の内線の色の名はチェリーレッドです。


銀座線はレモンイエローです。


日比谷線はシルバーホワイトとのことですが、青っぽい色調です。

吉岡徳仁さんのガラスを使った作品、「光の結晶」が展示されています。


GINZA SIXの吹き抜けに吊られている「Prismatic Cloud」も吉岡さんの作品です。

澤田志功さんの作品も展示されています。

「太陰華」

「鎮守の森」

以下の2点は展示替え前の作品です。
「大地が奏でる休符(おと)」

「太陰暦2019」

斉藤和子さんの作品も展示されています。
泉#7

螺#4

以下は展示替え前の作品です。
「#3」

日本橋
日本橋髙島屋美術画廊では「金森宰司展―そこに居る幸せ―」が開かれています。
会期は11月24日(火)までです。

金森宰司さん(1949~)は「ライフ」というテーマで、頭が小さく丸々と量感のある人物を
中心にした情景を描かれています。
おおらかな雰囲気と華やかで魅力的な色彩により、幸福なひと時が表されています。
今回は古希記念展で、約30点が展示されています。
2011年に日本橋三越本店で開かれた「金森宰司展」の記事です。
chariot
日本橋髙島屋美術画廊では「金森宰司展―そこに居る幸せ―」が開かれています。
会期は11月24日(火)までです。

金森宰司さん(1949~)は「ライフ」というテーマで、頭が小さく丸々と量感のある人物を
中心にした情景を描かれています。
おおらかな雰囲気と華やかで魅力的な色彩により、幸福なひと時が表されています。
今回は古希記念展で、約30点が展示されています。
2011年に日本橋三越本店で開かれた「金森宰司展」の記事です。
銀座
銀座の日動画廊では「佐藤泰生展~光の向こう側~油絵とガラス絵」が開かれています。
会期は11月26日(木)まで、日曜日はお休みです。
佐藤泰生さん(1945~)のガラス絵と油彩画が展示されています。
以下はガラス絵の展示です。
ガラス絵はガラス板の裏に絵を描いて、表から観るので、左右が逆転します。
「サーカス 象と人たち」

佐藤さんはよくサーカスを題材にしています。
「白いサーカス」

「ヴェニス 旭日」

ヴェニスを描いた作品も何点かありました、
「ヴェニス 月と音楽」

「花とノートルダム」

「旭日 富士と浜辺」

佐藤さんの作品はのびのびと自由で、色彩も明快、観ていて楽しくなります。
ガラス絵なので、明るい色彩がさらに映えます。
2015年に同じ日動画廊で開かれた、「佐藤泰生展」の記事です。
展覧会のHPです。
*****
同じ日動画廊では「鵜飼義丈展」が開かれています。
会期は11月23日(月・祝)までです。

鵜飼義丈さん(1975~)は日本画家で、浄土宗のお坊さんでもあります。
動物を描くことがお好きとのことで、虎、豹、猫、象、鷲などの動物や花の絵、
約30点が展示されています。
「虎」

くっきりした描線と鮮やかな色彩で描かれ、装飾的な画面になっています。
展覧会のHPです。
chariot
銀座の日動画廊では「佐藤泰生展~光の向こう側~油絵とガラス絵」が開かれています。
会期は11月26日(木)まで、日曜日はお休みです。
佐藤泰生さん(1945~)のガラス絵と油彩画が展示されています。
以下はガラス絵の展示です。
ガラス絵はガラス板の裏に絵を描いて、表から観るので、左右が逆転します。
「サーカス 象と人たち」

佐藤さんはよくサーカスを題材にしています。
「白いサーカス」

「ヴェニス 旭日」

ヴェニスを描いた作品も何点かありました、
「ヴェニス 月と音楽」

「花とノートルダム」

「旭日 富士と浜辺」

佐藤さんの作品はのびのびと自由で、色彩も明快、観ていて楽しくなります。
ガラス絵なので、明るい色彩がさらに映えます。
2015年に同じ日動画廊で開かれた、「佐藤泰生展」の記事です。
展覧会のHPです。
*****
同じ日動画廊では「鵜飼義丈展」が開かれています。
会期は11月23日(月・祝)までです。

鵜飼義丈さん(1975~)は日本画家で、浄土宗のお坊さんでもあります。
動物を描くことがお好きとのことで、虎、豹、猫、象、鷲などの動物や花の絵、
約30点が展示されています。
「虎」

くっきりした描線と鮮やかな色彩で描かれ、装飾的な画面になっています。
展覧会のHPです。
銀座
GINZA SIXの銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMでは日本刀/3Dオンラインビューイング、
「古刀の景色と現代刀の挑戦」展が開かれています。
会期は12月20日(日)まで、店頭での展示は11月20日(金)までです。

最近制作された現代刀の展示で、販売もされています。
展覧会のHPで、4Kを使った画面による現実空間での展示の様子を
見ることが出来ます。
「太刀 祭笛」 河内國平作 令和2年


「太刀 尾花」 河内國平作 令和2年


玉鋼(たまはがね)

日本古来のたたら製鉄で砂鉄などから作られ、日本刀の材料となります。
豊臣秀吉の差し料に倣った江戸時代初期の作、「金蛭巻鞘大小拵」も
展示されています。
(参考)
「朱漆金蛭巻大小」 安土桃山時代 16世紀 東京国立博物館 重要文化財

書店の中もクリスマスモードです。
吹抜けに吊られた吉岡徳仁さんの「Prismatic Cloud」にもライトが当てられ、
華やかに輝いています。
和光のショーウインドウは星座をあしらったツリーです。

銀座並木通り

数寄屋橋交差点

展覧会のHPです。
chariot
GINZA SIXの銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMでは日本刀/3Dオンラインビューイング、
「古刀の景色と現代刀の挑戦」展が開かれています。
会期は12月20日(日)まで、店頭での展示は11月20日(金)までです。

最近制作された現代刀の展示で、販売もされています。
展覧会のHPで、4Kを使った画面による現実空間での展示の様子を
見ることが出来ます。
「太刀 祭笛」 河内國平作 令和2年


「太刀 尾花」 河内國平作 令和2年


玉鋼(たまはがね)

日本古来のたたら製鉄で砂鉄などから作られ、日本刀の材料となります。
豊臣秀吉の差し料に倣った江戸時代初期の作、「金蛭巻鞘大小拵」も
展示されています。
(参考)
「朱漆金蛭巻大小」 安土桃山時代 16世紀 東京国立博物館 重要文化財

書店の中もクリスマスモードです。
吹抜けに吊られた吉岡徳仁さんの「Prismatic Cloud」にもライトが当てられ、
華やかに輝いています。
和光のショーウインドウは星座をあしらったツリーです。

銀座並木通り

数寄屋橋交差点

展覧会のHPです。