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「博物館に初もうで」 東京国立博物館 2023年 その4 「都(京名所)八題」
上野
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上野の東京国立博物館で開かれている新年恒例の「博物館に初もうで」の記事、
その4で、前田青邨(1885 - 1977)の代表作の一つ、「都(京名所)八題」を載せます。
1階のジャンル別展示 18室に展示されています。

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その3の記事で載せた、広重の江戸に対して、こちらは京都です。
大正5年(1916)の作で、掛け軸の縦長の画面を活かしています。
原三渓の所蔵でした。

「清水寺」
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雪の景色で、京都の町並みも見えます。


「本願寺」
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東本願寺と西本願寺です。


「上賀茂神社」
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上賀茂神社は賀茂の競べ馬で有名で、徒然草にも書かれています。


「祇園会」
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祇園祭の山鉾巡行はこの絵の神輿が練り歩く道を予め清めるために行われます。

「先斗町」
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夏の景色で、鴨川に川床が出ています。


「愛宕神社」
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落語の「愛宕山」の舞台にもなっています。


「三十三間堂」
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毎年1月に三十三間堂通し矢が行われる長いお堂です。
今年は1月15日に開かれます。


「四条大橋」
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現在(大正時代)の風景で、人力車、大原女、虚無僧が渡ります。
手前は団栗橋でしょうか、舞妓さんが見えます。
鴨川では網で漁をしています。


【2023/01/14 18:58】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「CHOUPETTE(シュペット)表参道店」 2023年1月
表参道
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表参道交差点近くの小路にある「CHOUPETTE(シュペット)表参道店」に行ってきました。
場所は港区南青山3-13-16で、「ブルーボトルコーヒー青山カフェ」の隣です。
お店はテラス席のみです。
根津美術館の帰りに寄りました。

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オーガニック玄米粉 & オールグルテンフリーのシュークリームのお店で、
いろいろな可愛いシュークリームが揃っています。

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シュークリームは1個500円で、コーヒーとセットで800円になります。
ショコラフランボワーズです。
フロランタン300円もいただきました。

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クリームはチョコレート味で、甘さ控えめ、自然な味で美味しいです。
甘酸っぱいフランボワーズチョコレートが載っています。

テラス席は道からも奥まったところにあり、静かで落ち着けます。


【2023/01/13 18:38】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「DOMANI・明日展 2022-23」 国立新美術館
乃木坂
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六本木の国立新美術館では「DOMANI・明日展 2022-23」が開かれています。
会期は2023年1月29日(日)まで、火曜日は休館日です。

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「DOMANI・明日展」は文化庁が1967年度から実施している、若手芸術家を
研修のため海外に派遣する、「新進芸術家海外留学制度(芸術家在外研修)」の
成果を発表する展覧会で、毎年開かれています。
展示室は撮影可能です。

大﨑のぶゆき 2020年度(1年研修)・ドイツ(シュトゥットガルト)
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大きな絵が徐々に消えていき、存在の不確かさを見せています。


谷中佑輔 2019年度(3年研修)・ドイツ(ベルリン)
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生命体の欠片のような造形です。


黒田 大スケ 2018度(1年研修)・アメリカ(テキサス、フォートワース)
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顔に描かれた鳥が語っています。

池崎拓也 2017年度(1年研修)・アメリカ(ニューヨーク)
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故郷・徳之島の風土や、中国の文化が題材になっています。


石塚元太良 2010年度(1年研修)・アメリカ(ニューヨーク)、
2021年度(特別研修・フィンランド(ケミヤルビ―)

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氷河やパイプラインを題材にした写真です。


近藤聡乃 2008年度(1年研修)・アメリカ(ニューヨーク)
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アニメや細密な油彩画など、さまざまな作品を制作しておられますが、今回の展示は
自身のニューヨークでの生活を題材にしたコミックエッセイです。

参考
「きやきや」 2010-2011年
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流れるような展開のアニメーションです。
2014年の森美術館での「ゴー・ビトゥイーンズ展 こどもを通して見る世界」に
出展された作品です。

北川太郎 2007年度(3年研修)・ペルー(クスコ)
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いろいろな石を素材にした彫刻です。


小金沢健人 2001年度(3年研修)・ドイツ(ベルリン)
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大きな画面にドローイングの過程が音と共に映し出されています。


丸山直文 1996 年度(1 年研修)・ドイツ( ベルリン) 
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下処理をしていないキャンバスに絵具を染み込ませる、ステイニングという
技法に拠って、曖昧な情景を生み出しています。


伊藤誠 1996 年度(1 年研修)・アイルランド
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どこかとぼけた味わいのある彫刻です。

2021年の「DOMANI・明日展」の記事です。

展覧会のHPです。


【2023/01/12 21:06】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「博物館に初もうで」 東京国立博物館 2023年 その3 「名所江戸百景」
上野
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上野の東京国立博物館で開かれている新年恒例の「博物館に初もうで」の記事、
その3で、歌川広重の「名所江戸百景」を載せます。

歌川広重と二代広重による「名所江戸百景」119点の図絵のうち、35点が
展示されています。

「名所江戸百景・日本橋雪晴」 安政3年(1856)
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シリーズの最初の絵です。
年の初めでしょうか、雪の降った後の日本橋を魚河岸の方から眺めています。
白雪をいただいた富士山や江戸城も見える、さわやかな景色です。
同じ場所を橋向こうの高札場から見た情景が有名な「東海道五十三次日本橋」です。

参考 江戸東京博物館には江戸時代の日本橋の北詰側が実物大で復元されています。
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「名所江戸百景・山下町日比谷外さくら田」 安政4年(1857)
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羽子板が両方から出ていて、羽根の飛び上がった空には凧が揚がっています。
正月の風景で、男の子と女の子の遊びを巧みに描き出しています。
遠くに富士山も見えます。
赤い門のある大名屋敷は肥前鍋島藩の上屋敷で、現在の日比谷公園の一部です。
幕末維新に活躍した大隈重信や江藤新平はこの頃には活動を始めています。

参考 東京ミッドタウンから見た日比谷公園と奥の皇居です。
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「名所江戸百景・するかてふ」 安政3年(1856)
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右が呉服を扱う越後屋の江戸本店、その奥が両替店、左が木綿を扱う店です。
現在は右が三井本館、左が三越本店になっています。
通りの延長に富士山が見えるように一帯の町割りがされていたことが分かります。

参考 同じ場所の現在です。
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「名所江戸百景・びくにはし雪中」 安政5年(1858)
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比丘尼橋は京橋川に架かっていた橋です。
「山くじら」は猪肉の店、「〇やき、十三里」は焼き芋屋の看板で、冬らしい景色です。
〇やきはさつま芋の丸焼き、十三里は栗(九里)より(四里)旨いという意味です。


「名所江戸百景・虎の門外あふひ坂」 安政4年(1857)
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葵坂と呼ばれる、現在は埋め立てられている赤坂の溜池と堰堤の夜の情景です。
近くの金刀比羅宮への寒参りをする裸の男たちが提灯を掲げています。
堀や蕎麦屋の屋台の店など、小泉八雲の「怪談」の中の「むじな」を思い出します。


「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」 安政4年(1857)
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亀戸梅屋舗は臥龍梅という梅の名所でした。
目の前に梅の木を置き、遠くにそぞろ歩きをする人たちを配した、極端な遠近法に
よる作品で、ゴッホがこの絵を模写しています。

「名所江戸百景・両ごく回向院元柳橋」 安政4年(1857)
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両国回向院では勧進相撲が行なわれ、現在の大相撲の元となっています。
相撲櫓には、竹竿の先に御幣を付けて天下泰平や興行中の晴天を祈る
出し幣(だしっぺい)が掲げられています。
遠くに雪をいただいた富士山も見える、高く広々とした眺めです。

参考 現在の大相撲は両国国技館で開かれ、相撲櫓も組まれています。
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「名所江戸百景・深川洲崎十万坪」 安政4年(1857)
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舞い降りようとする鷲の視点から見た江戸湾の湿地帯の雪景色で、
遠くに筑波山が見えます。
斬新な構図の絵で、翼を翻す鷲の姿が印象的です。

参考 深川洲崎十万坪は江東区の東京都現代美術館の東隣りに当たります。
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「名所江戸百景・神田明神曙之景」 安政4年(1857)
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神田明神の東の端は崖になっていて、日の出を拝む参詣者が多く集まっていました。
江戸の家並が広がり、曙のうっすらとした紅色が上手く表現されています。

参考 2019年元旦の朝8時前の神田明神です。
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「名所江戸百景・下谷廣小路」 安政3年(1856)
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現在の上野広小路で、右は上野松坂屋の前身、伊藤松坂屋です。
揃いの傘は上野の山に花見に行く習い事の社中とのことで、
弁当を担いだ男衆が従っています。
一種のデモンストレーションです。

参考 傘の一行は右から左へ上野の山に向かっていました。
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「名所江戸百景・上野山した」 安政5年(1858)
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料理屋の伊勢屋が「しそめし」と書いた暖簾を出しています。
奥の鳥居は五條天神で、後に上野山下から現在地に移転しています。
10年後の慶応4年に起こった上野戦争では、上野の山に立て籠もる彰義隊に対し、
新政府軍は伊勢屋の2階から銃撃しています。
伊勢屋は明治には鴈鍋と名前を変えて営業していました。

参考 伊勢屋は右側にありました。
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江戸は安政2年(1855)に発生した安政の大地震で大きな被害を受けています。
名所江戸百景はそこからの復興を謳う意味があったともいわれています。

上野不忍池の蓮もすっかり枯れています。

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【2023/01/10 20:33】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」展 SOMPO美術館
新宿
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新宿のSOMPO美術館では「おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」展が
開かれています。
会期は1月15日(日)までです。

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英国キュー王立植物園の協力で、食用の植物を描いたボタニカル・アートの展覧会です。

『リンゴ 「デヴォンシャー・カレンデン」』 ウィリアム・フッカー
1818年 スティップル・エングレーヴィング、アクアチント、手彩色/紙

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リンゴは古くからヨーロッパで栽培されていました。

ウィリアム・フッカー(1779 – 1832)は英国の博物画家で、特に果実の絵で有名です。

『イチゴ「ウィルモッツ・レイト・スカーレット」』 ウィリアム・フッカー
1818年 スティップル・エングレーヴィング、アクアチント、手彩色/紙 個人蔵 

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イチゴは北半球で古くから栽培されてきました。

『ブドウ 「マスカレット・オブ・アレキサンドリア」』 パンクラース・ベッサ
1807-1835年 スティップル・エングレーヴィング、アクアチント、手作業による仕上げ/紙

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大航海時代の始まりとともに英国などのヨーロッパに中国からお茶、
ラテンアメリカからトウモロコシやトマトなどが伝わります。

「チャの木」 インド(カンパニー・スクール)の画家 
19世紀初め ガッシュ、アラビア・ゴム/紙 キュー王立植物園

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「トウモロコシ」 エメ・コンスタン・フィデル・アンリ
1828~1833年 エングレーヴィング、手彩色/紙 キュー王立植物園

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その頃の英国のテーブル・セッティングも展示されています。

ヴィクトリア朝のダイニング・テーブル・セッティング
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ワインは英国人が創業したポートワインのTAYLOR'Sです。
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お皿はブラウン・ウエストヘッド・ムーアです。
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ブドウやザクロ、洋ナシなどが盛ってあります。
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果物の絵はとても美味しそうで、大英帝国の歴史とも重なってなかなか興味深い
展覧会です。

展覧会のHPです。


【2023/01/08 19:31】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「博物館に初もうで」 東京国立博物館 2023年 その2
上野
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上野の東京国立博物館で開かれている新年恒例の「博物館に初もうで」の記事、
その2です。

「松林図屏風」 長谷川等伯 安土桃山時代・16世紀 国宝
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右隻
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左隻
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1月15日(日)までの展示です。
新年恒例の展示ですが、いつもの国宝室ではなく、7室に展示されています。

「鶏形埴輪」 群馬県伊勢崎市 赤堀茶臼山古墳出土 古墳時代・5世紀
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夜明けを告げる神聖な鳥と考えられていました。

「子持装飾付脚付壺」 岡山県瀬戸内市牛窓町槌ヶ谷出土 古墳時代・6世紀
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肩には相撲の様子や騎馬像、猪、犬などが乗っています。

「埴輪 挂甲の武人」 栃木県真岡市 鶏塚古墳出土 古墳時代・6世紀
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顔に紅を塗り、胸は市松模様になっています。

「玄圃瑤華」 伊藤若冲自画自刻 江戸時代・明和5年(1768)

「蕪・鳳仙花」
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「薊・粟」
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未来の国宝という意味で、国宝室に展示されています。
玄圃は仙人の居所、瑤華は玉のように美しい花という意味です。
版木に紙を当て、その上から墨を打つ、拓本に似た拓版画という技法に拠っており、
版木も自ら彫っています。
草花と虫などを組合わせた48図で、写実性は動植綵絵に通じるものがあります。
6点の展示です。

「仏眼曼荼羅図」 鎌倉時代・13世紀 東京・品川寺蔵 重要文化財
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仏の眼を人格化した曼荼羅で、災難を除き、福を生じる仏眼法の本尊として
用いられました。

「愛染明王像」 南北朝時代・14世紀
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濃厚な紅と輝く金をふんだんに使った、きわめて豪華な作です。

「酒呑童子図扇面 」 室町~安土桃山時代・16~17世紀 個人蔵
源頼光たちが酒呑童子を退治する物語を36面の扇に描いてあります。

源頼光の一行は、酒呑童子に捕えられ、川で洗濯している女性に出会う。
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酒宴になり酒呑童子は頼光たちに血の酒や人の肉を勧める。
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「四季山水図屏風」 伝周文 室町時代・15世紀 重要文化財
右隻
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左隻
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中国のさまざまな山水図を組合わせて画面をつくっています。

「富嶽図」 仙厓義梵 江戸時代・文政7年(1824)
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甲申元旦、日本橋、富岳などと書かれています。
遠くに富士山、手前に日本橋、江戸城、火の見櫓が見えます。
仙厓は博多に住みましたが、若い時は相模の寺で修行しています。

「黒韋包金桐文糸巻太刀」 室町時代・15世紀 重要文化財
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柄と鞘に紫の平糸を巻き、金具は金製です。
上杉家に伝来しました。

「三鱗紋兵庫鎖太刀」(北条太刀の拵) 鎌倉時代・13世紀 重要文化財
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太刀を提げる紐に兵庫鎖を用い、鞘には北条氏の三鱗紋を並べています。
北条氏が伊豆の一宮の三嶋大社に奉納しています。
「鎌倉殿の13人」の最終回で北条義時が手にした太刀は古式の毛抜形太刀でした。

「太刀(号 北条太刀)」 福岡一文字 鎌倉時代・13世紀 重要文化財
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無銘で、備前の福岡一文字派の作と思われます。

「振袖 鬱金色綸子地牡丹橘網模様」 江戸時代・18世紀
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武家の若い女性の振袖で、旧久留米藩藩士家伝来とのことです。
永遠の若さを表す橘と富貴の象徴の牡丹の模様です。

「小袖 紅縮緬地瀧鼓牡丹藤鶴模様」 江戸時代・19世紀
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公家の女性の物と思われる小袖で、牡丹、藤、鶴に、能の「鼓瀧」にちなんだ
瀧に鼓を刺繍してあります。

「振袖 紫綸子地竹雲模様」 江戸時代・19世紀
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絞り染めで竹に源氏雲を表した豪華な婚礼衣装です。


【2023/01/07 18:43】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「アーティゾン美術館ミュージアムカフェ」  2023年1月
アーティゾン京橋・東京
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アーティゾン美術館1階の「アーティゾン美術館ミュージアムカフェ」でのひと休みです。
「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」展を観た帰りに寄りました。

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美術館の中ですが、カフェだけの利用も出来ます。
喫茶店方式で、席まで案内してもらいます。
細長い店内は約60席、モダンなインテリアで、吹き抜けになっており、
席の間も広く取ってあります。

カフェラテ750円です。

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砂時計で計って淹れるジャスミンパール650円はさわやかな味です。

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展覧会を観た後の、ゆっくりくつろいだひと時でした。

「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」 展の記事です。


【2023/01/06 21:42】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「チャールズ・ファジーノ 3Dアート展」 西武池袋本店 2023年
池袋
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西武池袋本店6階アートスペースでは、「チャールズ・ファジーノ 3Dアート展」が
開かれています。
会期は1月10日(火)までです。

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チャールズ・ファジーノさん(1955-)はアメリカのポップアーティストで、
メジャーオールスターゲーム、NFLスーパーボールなどの公式作品を制作、
米国オリンピック委員会公式アーティストでもあります。
毎年末年始恒例の展示で、原画の一部を2層か3層に重ねて、立体的な作品にする、
3Dアートという技法により元気いっぱいのポップアートの世界が繰り広げられています。

「ラブ・オン・ブロードウェイ」
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夜の景色で、ライオンキングやアラジン、オペラ座の怪人の広告が並んでいます。
イタリア料理のオリーブガーデン、スターバックス、ハラルガイズも見えます。
ハラルガイズはイスラム教徒向けのハラル料理のキッチンカートです。

「スプレンダー・ハリウッド」
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右は昼の景色で、山にハリウッドサイン、手前はサンタモニカです。
左は夜で、アカデミー賞授賞式の開かれるドルビー・シアターの前には
レッドカーペットが敷かれています。

「マハロ・イン・ホノルル」
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ワイキキビーチの真中に大きなパイナップル、後ろにダイヤモンドヘッド、
空には太陽が輝いています。
ラグジュアリー・ロウにはゴールデングース、モンクレール、シャネル、グッチ、
ミュウミュウなどのブランド店が軒を並べています。

「ミッドナイト・イン・パリ」
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シックな銀色でまとめられた画面は月夜の景色で、エッフェル塔を中心に、
凱旋門、ノートルダム大聖堂、オペラ座、ルーヴル美術館、ムーラン・ルージュ、
サクレクール寺院があります。
モナリザやドゴール大統領の顔も見えます。

「ワン・ワールド・サークル・オブ・ライフ」
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外側の円にはニューヨーク、モントリオール、パリ、ロンドン、リヨン、ブダペスト、
フランクフルト、ベルリン、スイス、ヴェネツィア、エストニア、ヘルシンキ、モスクワ、
ワシントン、カリフォルニア、マイアミなどが並んでいます。
内側の円は東京、ソウル、ケープタウン、ドバイ、テルアビブ、マニラ、シドニー、
バンコク、クアラルンプール、シンガポール、ニューデリー、サンパウロなどです。

前回の「チャールズ・ファジーノ 3Dアート展」 の記事です。


【2023/01/05 19:29】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「博物館に初もうで」 東京国立博物館 2023年 その1
上野
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上野の東京国立博物館で開かれている新年恒例の「博物館に初もうで」に
今年も行ってきました。
会期は1月29日(日)までです。
記事は4回に分けて書き、今日はその1で、今年の干支の兎にちなんだ作品の展示です。
兎の展示は本館ではなく、平成館の1階です。

「染付水葵に兎図大皿」 伊万里 江戸時代・19世紀
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一面の水葵の中にレリーフで兎を浮き出させるという、豪華なお皿です。
愛嬌のある表情をしています。

「染付吹墨亭兎図皿」 伊万里 江戸時代・17世紀
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初期伊万里で、呉須を吹き付けて兎と雲、建物を表しています。

「染付兎形皿」 御深井 江戸時代・19世紀
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桃の形をした皿で、灰釉が掛かり、耳をぴんと立て、面白い表情をしています。
17世紀に名古屋城内で焼かれた御深井焼に由来すると考えられる製法です。

「藍釉兎」 唐時代・8世紀
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小さな兎で、墳墓の副葬品です。
前脚を立てて座るのは野兎の特徴とのことです。

「黒釉兎唐草文双耳大壺」 元時代・13~14世紀
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茶色の地に掛けた黒釉を搔き落として、兎や唐草を描いた、おおらかな趣きの壺です。

「豆兎蒔絵螺鈿硯箱」 伝永田友治作 江戸時代・19世紀
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蒔絵に鉛板や螺鈿を貼った豪華なつくりで、蓋の裏には兎がいます。
永田友治(生没年不詳)は江戸中期に京都で活躍した琳派の蒔絵師です。

「金茶糸素懸威波頭形兜」 江戸時代・17世紀 個人蔵
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兜に張り子をかぶせる張懸という技法で、波頭と兎の耳を表しています。
波と兎の組み合わせは一つの様式になっています。

「波兎蒔絵旅櫛笥」 江戸時代・17世紀
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携帯用の化粧道具入れで、長い耳の兎が元気に波の上で躍っています。
能の「竹生島」では「月海上に浮かんでは兎も波を走るか おもしろの島の景色や」と
謡っています。

「火事装束 紺麻地波兎雨龍模様」 江戸時代・19世紀
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麻の単で夏用の仕立てで、武家の女性用の火事装束です。
波頭に兎、雨龍という、水にちなんだ模様をあしらっています。

「十二天像(月天)」 室町時代・15世紀
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インドの神が密教に取り込まれて仏教の守護神となっています。
左手に持つ月輪の中に兎が居ます。

「仏涅槃図」 鎌倉時代・14世紀
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釈迦の入滅を嘆き悲しむ弟子や動物たちで、兎も混じっています。

「吉例 兎の年礼噺」 蓮池堂画 明治5年(1872)
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翌明治6年は酉年で、鶏の所へ兎が年始の挨拶に来て、忙しくて年始廻りが
遅くなったと自慢しています。
この頃は大変な兎ブームで、兎の市が禁止されていたほどだったそうです。


【2023/01/03 17:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「国宝 雪松図と吉祥づくし」展 三井記念美術館
三越前
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

日本橋の三井記念美術館では「国宝 雪松図と吉祥づくし」展が開かれています。
会期は2023年1月28日(土)までです。

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「雪松図屏風」 円山応挙 江戸時代 18世紀 国宝
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右隻
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左隻
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毎年、お正月前後に展示される屏風です。
雪の晴れ間の澄み切った空気の中に立つ松です。
穏やかな金地は光を感じさせ、雪の鮮やかな白が映えています。
白は絵具を塗らず、地の紙の色をそのまま生かしています。
立体感のある作品で、特に右隻の松の枝はこちらに向って、張り出している
ように見えます。

「蓮燕図」 伝 牧谿筆 元時代 13世紀
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秋の頃でしょうか、燕が枯れた蓮に止まっています。
吹く風に寂しさを感じます。
「燕」の音は「宴」に通じることから祝い事と結び付けられる画題です。
松平不昧公の旧蔵で、初代嘉一郎が昭和2年(1927)に購入し、昭和7年に
売却しています。
その後、新町三井家が購入し、現在は三井記念美術館所蔵となっています。

「枇杷寿帯図(花鳥動物図の内)」 (部分) 沈南蘋 清時代 乾隆15年(1750)
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枇杷の枝に止まるゴクラクチョウが描かれています。
草花の描き方は緻密で、まるで植物画のようです。
沈南蘋(しんなんぴん、1682~?)は浙江省徳清県生まれで、清の宮廷画家となり、
徳川吉宗の希望で徳川幕府に招かれ、長崎に来航し、1731年から1733年まで
滞在しています。
沈南蘋の伝えた写実的で細密な画風は南蘋派となって、円山応挙や伊藤若冲など
日本の画壇に大きな影響を与えたということです。

「松樹双鶴図」 沈南蘋 清時代 18世紀
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鶴は中国で最高位の文官の着る衣服の文様で、波は潮、朝、朝廷とつながり、
出世を表す吉祥文となります。

「藤花独猫図」 沈南蘋 清時代 18世紀
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「猫」の音は長寿を意味する「耄」に通じています。
藤はその生命力から長寿の象徴でもあります。
老猫なのかあまり可愛くありません。

「蓬莱山・竹鶏図」 円山応挙 江戸時代 寛政2年 (1790)
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3幅対のうちの左右の2幅で、竹に鶏が描かれています。
真中の蓬莱山の絵には松と白梅が描かれているので、竹と合わせて松竹梅が揃います。
蓬莱山と鶏の組み合わせは珍しく、江戸時代にあった鶏ブームの反映かも
しれないとのことです。

「獅子牡丹蒔絵硯箱」 江戸時代 18世紀
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梨地に高蒔絵で獅子と牡丹を描いた豪華な硯箱です。
獅子は魔除けの聖獣、牡丹は富貴の象徴で、よく一緒に描かれ、能の「石橋」でも
獅子が牡丹に戯れて舞っています。
この二つを結び付けた由来は不明とのことですが、牡丹の夜露は獅子の体を
食い荒らす獅子身中の虫を防ぐとも言われています。

「玳皮盞 鸞天目」 南宋時代 13世紀 重要文化財
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玳皮盞(たいひさん)とは天目茶碗の一種で、外側にタイマイの甲羅(べっ甲)のような
模様の出ている物を言います。
この茶碗は見込に二羽の尾長鳥と蝶、底に梅花が描かれ、鸞天目(らんてんもく)
とも呼ばれています。
鸞は鳳凰と同じく、徳のある治世が行われた時に姿を現します。
見込の細かい地模様の華やかな茶碗です。
君台観左右帳記にも玳皮盞についての記載があります。
小堀遠州の所持していた品で、堀田相模守、朽木家、赤星家、益田栄作、室町三井家
と続いています。

「赤地金襴手花唐草文鉢」 永樂和全 明治4年(1871)
三009

直径15cmほどの鉢で、金彩が春の季節にふさわしく、暖かで華やかです。
見込は和風の雲龍文と染付の荒磯文で、外側の洋風の唐草文と対照的です。
永樂和全(1823~1896)は京焼の善五郎家の12代目で、金襴手を得意としています。
日本で初めて金箔による金襴手を手掛けたそうですが、これは手描きです。
荒磯文は潮、朝、朝廷の連想で、出世の象徴でもあります。

「赤地金襴手鳳凰文天目(梅木地銀縁天目台)」 永樂和全 明治時代 19世紀
三井img223 (1)

小さな天目茶碗で、銅に花唐草文、見込に鳳凰、青海波、宝尽文が描かれています。
明治20年(1887)に16回京都博覧会が京都御所御苑で開かれ、京都に滞在中の
明治天皇両陛下を迎えています。
会場に茶席を設け、14代八郎右衛門の三井高朗と15代の高棟が抹茶席の
亭主となって、この茶碗で献茶が行なわれました。

「色絵鶏香合」 野々村仁清 江戸時代 17世紀
三井1

小さく愛らしい香合で、羽根の色の具合が国宝、「色絵雉香炉」に似ています。
仁清は鶴や雉など、よく鳥を題材にしています。
鶏は夜明けを告げる瑞鳥で、仁政を表す諫鼓鳥も連想させます。

「翁(白色尉(はくしきじょう))」 伝日光作
 室町時代 14~16世紀 重要文化財

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「式三番」と呼ばれる、神事芸能として演じられる三つの演目のうちの「翁」の面です。
天下泰平を寿ぐ長老の顔を表し、あごは顔と切り離して紐でつなぐという古い形を
残しています。
面そのものが神として扱われ、演者は舞台の上で面箱からこの面を取り出して
顔に付けます。

「小尉(こじょう)(小牛尉(こうしじょう))」 伝小牛作
 室町時代 14~16世紀 重要文化財

能003

「小尉」は長寿を寿ぐ能の『高砂』などの老人に使われます。
眉間に皺を寄せていて、歯も薄黒くなっているところがリアルです。

「刺繍七賢人模様厚板唐織」 明治時代
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びっしりと刺繍で描いた、竹林の七賢人、唐子、鶴亀、獅子、象などで埋め尽くしています。
真ん中にはハリネズミまで居ます。

「交趾釉兎花唐草文饅頭蒸器」 永樂保全 文政10年~天保14年(1827~43)
永楽DSC05830

展示室入口に置かれています。
来年の干支の兎の絵が描かれています。
兎は子孫繁栄や飛躍を象徴する吉祥文です。

展覧会のHPです。


【2023/01/01 19:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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