東京
丸の内JPタワーの2.3階にある、JPタワー学術文化総合ミュージアム、
インターメディアテク(IMT)は東京大学総合研究博物館と
日本郵便株式会社が協働して運営を行なうミュージアムです。
入場は無料です。

広い展示室には東京大学の所蔵する学術標本や研究資料が常設展示されています。
昔の陳列棚や机なども使い、多数の動物の剥製や骨格標本、植物の標本、
昔の実験器具、機械などが並んでいます。
1月20日から5月7日までは開館十周年記念特別展示、「極楽鳥」が行われています。

「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」との共催で、東京大学総合研究博物館と
山階鳥類研究所の所蔵する鳥類の標本と鳥をモチーフにした宝飾品約100点の
コラボ展示です。


「鳥類写生図」 河辺華挙 嘉永7年(1854)-大正9年(1920)


河辺華挙 (1844-1928) が幕末から大正時代まで、長期間掛けて制作した図巻です。
上:オジロワシ 下:カンムリワシ

オナガドリ

尾羽が生え変わらず伸び続ける突然変異を固定化した品種です。
運動させる時は飼い主が尾羽を持ってついて歩きます。
風鳥(フウチョウ)は極楽鳥とも呼ばれ、ニューギニアなどに生息しています。
16世紀にヨーロッパに運ばれた時、翼と足を切り落とされていたので、一生の間
枝に留まらず、風に乗って飛んでいると思われ、bird of paradaise(極楽鳥)と
名付けられました。
「オオフウチョウ」 年代未詳

飾り羽が多すぎるようで、観賞用の標本として飾り羽を盛ってあるらしいそうです。
「フクロウのペンダント」 作者未詳 左:1880年頃 右:1860年頃

「鳥の帽子ピン」 伝レオン・ルヴナ 1870年頃

左:「極楽鳥のブローチ」 モープッサン 1960年代
右:「鳥のブローチ」 モープッサン 年代未詳

「鳥のブローチ」 ピエール・ステルレ 年代未詳

「鳥のブローチ」 ピエール・ステルレ 年代未詳

***
また、4月2日まで、特別展示 「被覆のアナロジー —組む衣服/編む建築」が
行われています。

ファッションデザイナーの江角泰俊氏と建築家の隈研吾氏および
インターメディアテクとの企画による展示で、衣服と建築は共に
「まとう」ということで共通する「被覆環境」であるとの考えに拠っています。
素材も自然素材、リユースの素材を利用しています。







chariot
丸の内JPタワーの2.3階にある、JPタワー学術文化総合ミュージアム、
インターメディアテク(IMT)は東京大学総合研究博物館と
日本郵便株式会社が協働して運営を行なうミュージアムです。
入場は無料です。

広い展示室には東京大学の所蔵する学術標本や研究資料が常設展示されています。
昔の陳列棚や机なども使い、多数の動物の剥製や骨格標本、植物の標本、
昔の実験器具、機械などが並んでいます。
1月20日から5月7日までは開館十周年記念特別展示、「極楽鳥」が行われています。

「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」との共催で、東京大学総合研究博物館と
山階鳥類研究所の所蔵する鳥類の標本と鳥をモチーフにした宝飾品約100点の
コラボ展示です。


「鳥類写生図」 河辺華挙 嘉永7年(1854)-大正9年(1920)


河辺華挙 (1844-1928) が幕末から大正時代まで、長期間掛けて制作した図巻です。
上:オジロワシ 下:カンムリワシ

オナガドリ

尾羽が生え変わらず伸び続ける突然変異を固定化した品種です。
運動させる時は飼い主が尾羽を持ってついて歩きます。
風鳥(フウチョウ)は極楽鳥とも呼ばれ、ニューギニアなどに生息しています。
16世紀にヨーロッパに運ばれた時、翼と足を切り落とされていたので、一生の間
枝に留まらず、風に乗って飛んでいると思われ、bird of paradaise(極楽鳥)と
名付けられました。
「オオフウチョウ」 年代未詳

飾り羽が多すぎるようで、観賞用の標本として飾り羽を盛ってあるらしいそうです。
「フクロウのペンダント」 作者未詳 左:1880年頃 右:1860年頃

「鳥の帽子ピン」 伝レオン・ルヴナ 1870年頃

左:「極楽鳥のブローチ」 モープッサン 1960年代
右:「鳥のブローチ」 モープッサン 年代未詳

「鳥のブローチ」 ピエール・ステルレ 年代未詳

「鳥のブローチ」 ピエール・ステルレ 年代未詳

***
また、4月2日まで、特別展示 「被覆のアナロジー —組む衣服/編む建築」が
行われています。

ファッションデザイナーの江角泰俊氏と建築家の隈研吾氏および
インターメディアテクとの企画による展示で、衣服と建築は共に
「まとう」ということで共通する「被覆環境」であるとの考えに拠っています。
素材も自然素材、リユースの素材を利用しています。







上野
東京国立博物館の平成館の1階は考古展示室になっていて、旧石器時代から
江戸時代までの考古資料が展示されています。
展示替えもあって、とても充実した展示です。
「埴輪 盛装女子」 群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土
古墳時代・6世紀 重要文化財

考古展示室の最初に置かれています。
髷を結い、イヤリングとネックレスを着け、服を紐で留め、裳も着け、
服には線刻の模様も入っています。
「旧石器時代の石器」

「縄文時代前期の土器」

「ハート形土偶」 群馬県東吾妻町郷原出土
縄文時代(後期)・前2000~前1000年 個人蔵 重要文化財

縄文人には独創的な造形力があります。
「弥生時代中期の土器」

丹を塗り、磨いてあって、祭祀用と思われます。
「古墳時代の鏡」

すべて重要文化財です。
「埴輪 切妻造家や切妻造倉庫」
群馬県伊勢崎市赤堀茶臼山古墳出土 古墳時代・5世紀

屋根には現在の神社に見られる鰹木が乗っています。
「人物埴輪」 古墳時代・6世紀

琴を弾いている人物もいます。
「銀象嵌銘大刀」 熊本県和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀 国宝

銀象嵌された銘文で有名ですが、魚や鳥、馬も彫られています。
「石人」 福岡県八女市 岩戸山古墳出土 古墳時代・6世紀 重要文化財

腰の帯から剣を吊った武人です。
筑紫君磐井の墓ともされる前方後円墳から何体もの大きな石人、石馬が出土しています。
多くが破損していることから、磐井の乱(527年)が鎮圧された際に破壊された可能性が
あります。
「陶棺」 岡山県美作市野形出土 古墳(飛鳥)時代・7世紀

これだけ大きな物を作るにはかなりの技術と労力が必要です。
「秋草文壺」 渥美窯 神奈川県川崎市幸区南加瀬出土
平安時代・12世紀 慶應義塾蔵 国宝


骨蔵器と考えられ、表面に薄、柳、瓜、花、蝶、蜻蛉などが、口縁の内側には
「上」の字が彫られています。
なかなか趣のある壺です。
企画展示室では4月9日(日)まで、今年が1973年に開かれた「はにわ展」から
20周年になるのを記念した展示が行われています。
「家形埴輪」 奈良県桜井市外山出土 古墳時代・5世紀 重要文化財

すっきりとした造形です。
「水鳥形埴輪」 大阪府羽曳野市 伝応神陵古墳出土 古墳時代・5世紀

水鳥は死者の魂を運ぶとも考えられていました。
「埴輪 短甲の武人」 埼玉県熊谷市上中条出土 古墳時代・6世紀 重要文化財

鎧の鋲留めも表現されています。
「埴輪 鍬を担ぐ男子」 群馬県伊勢崎市 赤堀村104号墳出土 古墳時代・6世紀

イヤリングを着け、刀を提げています。
chariot
東京国立博物館の平成館の1階は考古展示室になっていて、旧石器時代から
江戸時代までの考古資料が展示されています。
展示替えもあって、とても充実した展示です。
「埴輪 盛装女子」 群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土
古墳時代・6世紀 重要文化財

考古展示室の最初に置かれています。
髷を結い、イヤリングとネックレスを着け、服を紐で留め、裳も着け、
服には線刻の模様も入っています。
「旧石器時代の石器」

「縄文時代前期の土器」

「ハート形土偶」 群馬県東吾妻町郷原出土
縄文時代(後期)・前2000~前1000年 個人蔵 重要文化財

縄文人には独創的な造形力があります。
「弥生時代中期の土器」

丹を塗り、磨いてあって、祭祀用と思われます。
「古墳時代の鏡」

すべて重要文化財です。
「埴輪 切妻造家や切妻造倉庫」
群馬県伊勢崎市赤堀茶臼山古墳出土 古墳時代・5世紀

屋根には現在の神社に見られる鰹木が乗っています。
「人物埴輪」 古墳時代・6世紀

琴を弾いている人物もいます。
「銀象嵌銘大刀」 熊本県和水町 江田船山古墳出土 古墳時代・5~6世紀 国宝

銀象嵌された銘文で有名ですが、魚や鳥、馬も彫られています。
「石人」 福岡県八女市 岩戸山古墳出土 古墳時代・6世紀 重要文化財

腰の帯から剣を吊った武人です。
筑紫君磐井の墓ともされる前方後円墳から何体もの大きな石人、石馬が出土しています。
多くが破損していることから、磐井の乱(527年)が鎮圧された際に破壊された可能性が
あります。
「陶棺」 岡山県美作市野形出土 古墳(飛鳥)時代・7世紀

これだけ大きな物を作るにはかなりの技術と労力が必要です。
「秋草文壺」 渥美窯 神奈川県川崎市幸区南加瀬出土
平安時代・12世紀 慶應義塾蔵 国宝


骨蔵器と考えられ、表面に薄、柳、瓜、花、蝶、蜻蛉などが、口縁の内側には
「上」の字が彫られています。
なかなか趣のある壺です。
企画展示室では4月9日(日)まで、今年が1973年に開かれた「はにわ展」から
20周年になるのを記念した展示が行われています。
「家形埴輪」 奈良県桜井市外山出土 古墳時代・5世紀 重要文化財

すっきりとした造形です。
「水鳥形埴輪」 大阪府羽曳野市 伝応神陵古墳出土 古墳時代・5世紀

水鳥は死者の魂を運ぶとも考えられていました。
「埴輪 短甲の武人」 埼玉県熊谷市上中条出土 古墳時代・6世紀 重要文化財

鎧の鋲留めも表現されています。
「埴輪 鍬を担ぐ男子」 群馬県伊勢崎市 赤堀村104号墳出土 古墳時代・6世紀

イヤリングを着け、刀を提げています。
乃木坂
六本木の国立新美術館で開かれている「第99回白日会展」の記事を2回に分け、
今日はその2で、風景画を載せます。
火曜日は休館日です。
亀山裕昭 「Slumdog」

荒涼とした風景にですが、心を惹かれるものがあります。
中島健太 「匿名の地平線-ver. monochrome」

中島さんは水の描写に凝っています。
有藤富男 「波な立ちそ」

小川浩 「光の標(しるべ)」

伊東英二 「春光輝(湧別川)」

増田哲 「増毛町 2022.9.15」

道を大きく取り、画面に奥行きを見せています。
古澤新司 「街」

原太一 「After The Rain」


原さんお絵にはよく兎が登場します。
二木ゆき子 「卯月」

松木康弘 「Hills」

大窪ひとみ 「雲行く」

久保五三 「雪晴れ」

白井秀夫 「雪の夜」

日幸文範 「法起寺夕鐘」

日本画風の夕景です。
池田宏介 「アメリカ―の夜」

沼尻康之 「遥かなる彼方へ(独・バンベルク)」

街へ向かう人たちも見えます。
4つの塔はバンベルク大聖堂です。
小池里津子 「白い陽の午后」

セザンヌの風景画を思わせるものがあります。
井阪仁 「ピレネーの村」

風景画には珍しい縦の画面が新鮮です。
chariot
六本木の国立新美術館で開かれている「第99回白日会展」の記事を2回に分け、
今日はその2で、風景画を載せます。
火曜日は休館日です。
亀山裕昭 「Slumdog」

荒涼とした風景にですが、心を惹かれるものがあります。
中島健太 「匿名の地平線-ver. monochrome」

中島さんは水の描写に凝っています。
有藤富男 「波な立ちそ」

小川浩 「光の標(しるべ)」

伊東英二 「春光輝(湧別川)」

増田哲 「増毛町 2022.9.15」

道を大きく取り、画面に奥行きを見せています。
古澤新司 「街」

原太一 「After The Rain」


原さんお絵にはよく兎が登場します。
二木ゆき子 「卯月」

松木康弘 「Hills」

大窪ひとみ 「雲行く」

久保五三 「雪晴れ」

白井秀夫 「雪の夜」

日幸文範 「法起寺夕鐘」

日本画風の夕景です。
池田宏介 「アメリカ―の夜」

沼尻康之 「遥かなる彼方へ(独・バンベルク)」

街へ向かう人たちも見えます。
4つの塔はバンベルク大聖堂です。
小池里津子 「白い陽の午后」

セザンヌの風景画を思わせるものがあります。
井阪仁 「ピレネーの村」

風景画には珍しい縦の画面が新鮮です。
乃木坂
六本木の国立新美術館では「第99回白日会展」が4月3日(月)まで開かれています。
火曜日は休館日です。
白日会は大正13年(1924)の発足時から写実を追求している団体で、
絵画部と彫刻部があります。
会場は撮影可能です。
記事は2回に分け、今日は人物画と静物画を載せます。
山本大貴 「ある晴れた日」


窓からの柔らかな光の中で、エジソン社の蓄音機に耳を傾けています。
光の表現が抜群です。
大友義博 「雨上がりの陽」

大下和利 「果てしない空へ」

人物と景色の色調が調和しています。
木原和敏 「余韻」

福井欧夏 「茜に懐かれて」

曽剣雄 「白樺の葉」

手にしている本はトルストイの「戦争と平和」です。
伊勢田理沙 「清きひととき」

伊勢田さんの絵にはいつも猫がいます。
佐賀県出身なので、「佐賀県史」が置いてあります。
丸山一夫 「黒い静物」

潔い黒です。
中山忠彦 「アルプ楽想」

宮本佳子 「ひとみしり」

人物画の中にちょっとした動きがあります。
栗林伸一 「18歳:門出」

中谷晃 「秋麗の庭」

黒木ゆり 「透明な時間」

坂本忠夫 「残影 V」

横川みどり 「窓辺の小悪魔」

ブライス人形が三叉鉾を持っています。
和田直樹 「黄金色の旋律」

黄色と青のウクライナカラ―が入っています。
chariot
六本木の国立新美術館では「第99回白日会展」が4月3日(月)まで開かれています。
火曜日は休館日です。
白日会は大正13年(1924)の発足時から写実を追求している団体で、
絵画部と彫刻部があります。
会場は撮影可能です。
記事は2回に分け、今日は人物画と静物画を載せます。
山本大貴 「ある晴れた日」


窓からの柔らかな光の中で、エジソン社の蓄音機に耳を傾けています。
光の表現が抜群です。
大友義博 「雨上がりの陽」

大下和利 「果てしない空へ」

人物と景色の色調が調和しています。
木原和敏 「余韻」

福井欧夏 「茜に懐かれて」

曽剣雄 「白樺の葉」

手にしている本はトルストイの「戦争と平和」です。
伊勢田理沙 「清きひととき」

伊勢田さんの絵にはいつも猫がいます。
佐賀県出身なので、「佐賀県史」が置いてあります。
丸山一夫 「黒い静物」

潔い黒です。
中山忠彦 「アルプ楽想」

宮本佳子 「ひとみしり」

人物画の中にちょっとした動きがあります。
栗林伸一 「18歳:門出」

中谷晃 「秋麗の庭」

黒木ゆり 「透明な時間」

坂本忠夫 「残影 V」

横川みどり 「窓辺の小悪魔」

ブライス人形が三叉鉾を持っています。
和田直樹 「黄金色の旋律」

黄色と青のウクライナカラ―が入っています。
三越前
日本橋三越本店では、「第78回春の院展」が開かれていて、
約330点が展示されています。
会期は4月3日(月)まで、入場料は一般・大学生800円です。
春の院展の作品は秋の院展に比べ、一回り小さいサイズです。
会場は撮影可能です。
岩永てるみ 「波映る」

箔の形を表して、装飾性があります。
梅山真理子 「共生(ともに)」

初入選です。
程良い色調で、ノウゼンカズラのオレンジ色が効いています。
小田原千佳子 「風の記憶」

金彩の輝きが際立って、華やかです。
関晶子 「風の記憶」

同じ題名ですが、落着いたモノトーンのコスモスです。
小田野尚之 「海の見える家」

木々に埋もれそうな家の向こうは海です。
河本真理 「雨あがり」

みずみずしい紫陽花の青です。
芝康弘 「呼吸する朝」

芝さんは光の中の人と馬をよく描いています。
白井進 「幻灯(うつしえ)の道」

静かで懐かしい、秋の風景です。
須田健文 「サンサーラ」

サンサーラは輪廻という意味です。
廃屋の屋根からは雪が降り落ちています。
西岡一義 「立冬の朝」


広々と晴れた空と雲、気球も上がっています。
西田俊英 「樹の変容・あるいは獣」

絡み合った枝の形が犬のようにも見え、凄味があります。
平山理 「静穏~崇福寺~」

重々しく連なる甍です。
崇福寺は長崎にある禅宗の黄檗宗の寺院です。
村上裕二 「はる」

赤ちゃんをおぶった男の子もいる、昔見た光景です。
また、6階美術画廊では4月3日(月)まで「日本美術院同人小品展」が開かれ、
同人約30名の作品が展示されています。
手塚雄二 「憧」

小田野尚之 「屋根のある橋」

西田俊英 「月の蝶」

chariot
日本橋三越本店では、「第78回春の院展」が開かれていて、
約330点が展示されています。
会期は4月3日(月)まで、入場料は一般・大学生800円です。
春の院展の作品は秋の院展に比べ、一回り小さいサイズです。
会場は撮影可能です。
岩永てるみ 「波映る」

箔の形を表して、装飾性があります。
梅山真理子 「共生(ともに)」

初入選です。
程良い色調で、ノウゼンカズラのオレンジ色が効いています。
小田原千佳子 「風の記憶」

金彩の輝きが際立って、華やかです。
関晶子 「風の記憶」

同じ題名ですが、落着いたモノトーンのコスモスです。
小田野尚之 「海の見える家」

木々に埋もれそうな家の向こうは海です。
河本真理 「雨あがり」

みずみずしい紫陽花の青です。
芝康弘 「呼吸する朝」

芝さんは光の中の人と馬をよく描いています。
白井進 「幻灯(うつしえ)の道」

静かで懐かしい、秋の風景です。
須田健文 「サンサーラ」

サンサーラは輪廻という意味です。
廃屋の屋根からは雪が降り落ちています。
西岡一義 「立冬の朝」


広々と晴れた空と雲、気球も上がっています。
西田俊英 「樹の変容・あるいは獣」

絡み合った枝の形が犬のようにも見え、凄味があります。
平山理 「静穏~崇福寺~」

重々しく連なる甍です。
崇福寺は長崎にある禅宗の黄檗宗の寺院です。
村上裕二 「はる」

赤ちゃんをおぶった男の子もいる、昔見た光景です。
また、6階美術画廊では4月3日(月)まで「日本美術院同人小品展」が開かれ、
同人約30名の作品が展示されています。
手塚雄二 「憧」

小田野尚之 「屋根のある橋」

西田俊英 「月の蝶」

渋谷
Bunkamuraザ・ミュージアムでは「マリー・ローランサンとモード展」が開かれています。
会期は4月9日(日)までです。

マリー・ローランサンとその時代のパリのモードについての展覧会で、
東急百貨店本店土地の再開発に伴いBunkamuraが長期休館になる前の
最後の展示ということです。
マリー・ローランサン(1883-1956)はパリに生まれ、画家を目指している時に
ジョルジュ・ブラックと知り合い、キュビズムの影響を受けます。
「優雅な舞踏会あるいは田舎での舞踏」 1913年 マリー・ローランサン美術館

キュビズム風のきっぱりした画面構成ですが、少ない色数の淡いパステルカラーで
まとめ、甘美な雰囲気を持たせているところは、後のローランサンらしさが表れています。
特に淡いピンク色はローランサンを特徴付けています。
やがて、キュビズムから離れ始め、ローランサン独特の甘く優しい女性像を
描くようになります。
「黒いマンテラをかぶったグールゴー男爵夫人の肖像」
1923年頃 パリ、ポンピドゥー・センター

「ピンクのコートを着たグールゴー男爵夫人の肖像」
1923年頃 パリ、ポンピドゥー・センター

やがてローランサンはこのグールゴー男爵夫人を描いた肖像画などで注目を集め、
上流階級の女性から注文が殺到し、一躍パリの人気画家となっています。
あたらしさ、柔らかさ、品の良さがあって、人気の出た訳も分かります。
同じ頃、活躍したキース・ヴァン・ドンゲンの色彩や筆遣いの強さとはかなり趣きが違います。
「マドモアゼル・シャネルの肖像」 1923年 オランジュリー美術館

ココ・シャネル(1883 – 1971)もローランサンに肖像画を頼んでいます。
小犬や鳥も添えた、ローランサンの様式ですが、シャネルはこの絵を気に入らず、
受け取りを拒否しています。
ローランサンも気が強く口も悪く、辛辣なことを言う人だったので、シャネルを
「オーヴェルニュの田舎娘」とののしっています(ローランサンはパリ生まれ)。
夢見るような雰囲気のローランサンと機能的でモダンなデザインを追及した
シャネルでは、そもそも感性が合わなかったのかもしれません。
「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」 1933年 ポーラ美術館

ヴァランティーヌ・テシエ(1892 – 1981)は女優で、薄紫のドレスを着た優雅な姿です。
腕の置き方はレオナルド・ダヴィンチの「受胎告知」に似ています。
「羽根飾りの帽子の女、あるいはティリア、あるいはタニア」
1924年 マリー・ローランサン美術館

大きな羽根飾りの付いた帽子、スカーフでお洒落に装っています。
第1次世界大戦が1918年に終わり、平和な時代が戻ったことで、女性のファッションへの
関心が高まった時代でした。
「ばらの女」 1930年 マリー・ローランサン美術館

バラを手に振り返った姿に動きがあり、淡いピンクと緑色が引き立っています。
マリー・ローランサンは舞台芸術やファッションとも深いつながりを持っています。
「牝鹿と二人の女」 1923年 ひろしま美術館

作曲家のフランシス・プーランク(1899 - 1963)はバレエ・リュス(ロシア・バレエ)の
ための作曲を依頼され、1923年にローランサンの絵に触発された作品、「牝鹿」を
作曲しています。
1924年の初演時にはローランサンが舞台装置と衣装を担当しています。
バレエ・リュスはロシア人のセルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)が結成し、
1909年にパリで公演を始めたロシア・バレエ団で、シャネル、マティス、キリコ、
ブラック、アンドレ・ドランなども衣装や舞台美術を手掛けています。
「ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン」
1922年 マリー・ローランサン美術館

淡いピンクとグレーでまとめた、夢幻的な画面です。
1983年にシャネルと契約して、シャネルブランドの再興に貢献したカール・ラガーフェルド
(1933 – 2019)もローランサンの淡い色調の色遣いを学んでいます。
カール・ラガーフェルド、シャネル 2011年春夏 オートクチュールコレクションより
「ピンクとグレーの刺繍が施されたロング・ドレス」 2011年

展覧会のHPです。
Bunkamuraザ・ミュージアムはこの展覧会を最後に2027年度中まで長期休館に入ります。
chariot
Bunkamuraザ・ミュージアムでは「マリー・ローランサンとモード展」が開かれています。
会期は4月9日(日)までです。

マリー・ローランサンとその時代のパリのモードについての展覧会で、
東急百貨店本店土地の再開発に伴いBunkamuraが長期休館になる前の
最後の展示ということです。
マリー・ローランサン(1883-1956)はパリに生まれ、画家を目指している時に
ジョルジュ・ブラックと知り合い、キュビズムの影響を受けます。
「優雅な舞踏会あるいは田舎での舞踏」 1913年 マリー・ローランサン美術館

キュビズム風のきっぱりした画面構成ですが、少ない色数の淡いパステルカラーで
まとめ、甘美な雰囲気を持たせているところは、後のローランサンらしさが表れています。
特に淡いピンク色はローランサンを特徴付けています。
やがて、キュビズムから離れ始め、ローランサン独特の甘く優しい女性像を
描くようになります。
「黒いマンテラをかぶったグールゴー男爵夫人の肖像」
1923年頃 パリ、ポンピドゥー・センター

「ピンクのコートを着たグールゴー男爵夫人の肖像」
1923年頃 パリ、ポンピドゥー・センター

やがてローランサンはこのグールゴー男爵夫人を描いた肖像画などで注目を集め、
上流階級の女性から注文が殺到し、一躍パリの人気画家となっています。
あたらしさ、柔らかさ、品の良さがあって、人気の出た訳も分かります。
同じ頃、活躍したキース・ヴァン・ドンゲンの色彩や筆遣いの強さとはかなり趣きが違います。
「マドモアゼル・シャネルの肖像」 1923年 オランジュリー美術館

ココ・シャネル(1883 – 1971)もローランサンに肖像画を頼んでいます。
小犬や鳥も添えた、ローランサンの様式ですが、シャネルはこの絵を気に入らず、
受け取りを拒否しています。
ローランサンも気が強く口も悪く、辛辣なことを言う人だったので、シャネルを
「オーヴェルニュの田舎娘」とののしっています(ローランサンはパリ生まれ)。
夢見るような雰囲気のローランサンと機能的でモダンなデザインを追及した
シャネルでは、そもそも感性が合わなかったのかもしれません。
「ヴァランティーヌ・テシエの肖像」 1933年 ポーラ美術館

ヴァランティーヌ・テシエ(1892 – 1981)は女優で、薄紫のドレスを着た優雅な姿です。
腕の置き方はレオナルド・ダヴィンチの「受胎告知」に似ています。
「羽根飾りの帽子の女、あるいはティリア、あるいはタニア」
1924年 マリー・ローランサン美術館

大きな羽根飾りの付いた帽子、スカーフでお洒落に装っています。
第1次世界大戦が1918年に終わり、平和な時代が戻ったことで、女性のファッションへの
関心が高まった時代でした。
「ばらの女」 1930年 マリー・ローランサン美術館

バラを手に振り返った姿に動きがあり、淡いピンクと緑色が引き立っています。
マリー・ローランサンは舞台芸術やファッションとも深いつながりを持っています。
「牝鹿と二人の女」 1923年 ひろしま美術館

作曲家のフランシス・プーランク(1899 - 1963)はバレエ・リュス(ロシア・バレエ)の
ための作曲を依頼され、1923年にローランサンの絵に触発された作品、「牝鹿」を
作曲しています。
1924年の初演時にはローランサンが舞台装置と衣装を担当しています。
バレエ・リュスはロシア人のセルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)が結成し、
1909年にパリで公演を始めたロシア・バレエ団で、シャネル、マティス、キリコ、
ブラック、アンドレ・ドランなども衣装や舞台美術を手掛けています。
「ニコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン」
1922年 マリー・ローランサン美術館

淡いピンクとグレーでまとめた、夢幻的な画面です。
1983年にシャネルと契約して、シャネルブランドの再興に貢献したカール・ラガーフェルド
(1933 – 2019)もローランサンの淡い色調の色遣いを学んでいます。
カール・ラガーフェルド、シャネル 2011年春夏 オートクチュールコレクションより
「ピンクとグレーの刺繍が施されたロング・ドレス」 2011年

展覧会のHPです。
Bunkamuraザ・ミュージアムはこの展覧会を最後に2027年度中まで長期休館に入ります。
銀座
銀座の日動画廊では3月27日(月)まで、「第58回 昭和会展」が開かれています。
日曜祝日は休廊です。


昭和会展は日動画廊の主催する若手作家の公募展です。
今回は1982~2002年生まれの21名の作品が展示されています。
過去には山本大貴さんなど多くの新進作家が受賞されています。
今回の昭和会賞の受賞者の中村文俊さんの作品はちょっと童話風でユーモラスです。
***
東京メトロ銀座駅コンコースには「メトロ銀座ギャラリー」があって、
3面の展示スペースに立体作品が展示されています。
2023年4月15日までは「METORO ART PASSAGE」展が開かれ、
9名のアーティストの作品が順次、展示されます。
4月15日までは以下の3名の作品の展示です。
小見拓 「変形態」


木製のアームが延びたり曲がったりして、生き物のようです。
カツノユキコ 「Stand in the World」


木の組物を思わせる緊密な造形です。
雨宮弥太郎 「かなた・こなた」


落ち葉のように本のページが散らばっている中に、ユニークな形の硯が
置いてあります。
chariot
銀座の日動画廊では3月27日(月)まで、「第58回 昭和会展」が開かれています。
日曜祝日は休廊です。


昭和会展は日動画廊の主催する若手作家の公募展です。
今回は1982~2002年生まれの21名の作品が展示されています。
過去には山本大貴さんなど多くの新進作家が受賞されています。
今回の昭和会賞の受賞者の中村文俊さんの作品はちょっと童話風でユーモラスです。
***
東京メトロ銀座駅コンコースには「メトロ銀座ギャラリー」があって、
3面の展示スペースに立体作品が展示されています。
2023年4月15日までは「METORO ART PASSAGE」展が開かれ、
9名のアーティストの作品が順次、展示されます。
4月15日までは以下の3名の作品の展示です。
小見拓 「変形態」


木製のアームが延びたり曲がったりして、生き物のようです。
カツノユキコ 「Stand in the World」


木の組物を思わせる緊密な造形です。
雨宮弥太郎 「かなた・こなた」


落ち葉のように本のページが散らばっている中に、ユニークな形の硯が
置いてあります。
上野
上野の東京国立博物館の恒例のイベント、「博物館でお花見を」に行ってきました。
会期は4月9日(日)までです。
「色絵桜樹図皿」 鍋島 江戸時代・18世紀

佐賀鍋島藩の直営窯で製作された5枚組の皿です。
鍋島焼は公家や大名への贈答用に使われた高級な磁器で、デザインも
すっきりとモダンです。
「色絵桜楓文鉢」 仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀中頃 重要美術品

一つの器の中に桜と紅葉を入れる雲錦手と呼ばれる図柄で、仁阿弥道八が
得意としていました。
「桜松蒔絵書棚」 江戸時代・18世紀



薄肉高蒔絵で景色を描き、截金を施し、桜花は金金貝(きんかながい)を使った、
とても豪華な品です。
金金貝は螺鈿などの代わりに、金の薄片を貼り付ける技法です。
「振袖 水浅葱繻子地枝垂桜模様」 坂東三津江所用 江戸時代・19世紀


淡い色調で、枝垂桜が刺繍で施されています。
細川家第8代斉樹の正室、蓮生院紀姫の前で坂東三津江が歌舞伎の
「積恋雪関扉」を演じた時の衣装です。
紀姫は徳川15代将軍家斉の妹です。
坂東三津江は女性舞踊家で、男子禁制の大奥や大名の奥向きに出向いて
舞踊などを披露するお狂言師でした。
「小袖 紅綸子地八重桜土筆蒲公英燕模様」 江戸時代・19世紀


公家女性の小袖で、桜に雲、燕などをあしらった、優美な意匠です。
「勿来関図」 狩野伊川院栄信筆 江戸時代・19世紀


千載集に載っている、源義家の歌に拠っています。
吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな
歌枕として有名な勿来の関を過ぎる源義家の出で立ちは、緋縅の鎧に龍頭の兜、
黄金造りの太刀を佩き、重藤の弓を持ち、切斑の矢を負っています。
義家は前九年の役、後三年の役で陸奥に出陣していますが、勿来の関がどこに
あったのかは不明です。
狩野栄信(かのうながのぶ、1775-1828)は木挽町狩野家の8代目で、江戸狩野の
刷新に努めています。
「新吉原櫻之景色」 歌川豊国筆 江戸時代・19世紀


大門からの通りに、旧暦3月3日の頃に咲くように桜が毎年移植されました。
花魁や客たちが一時の桜花に賑わう様が描かれています。
「名所江戸百景・隅田川水神の森真崎」 歌川広重筆 江戸時代・安政3年(1856)

遠くに筑波山を望み、隅田川には帆掛け船や筏が浮かび、広重得意の手前に
大きく桜花を配した構図です。
いつもは国宝を展示する本館2室(国宝室)では創立150年記念特集 「未来の国宝
―東京国立博物館 書画の逸品―」の展示がされています。
東京国立博物館の数万件の所蔵品の中には国宝や重要文化財となっていなくても
重要な作品が数多くあります。
それらの中から特に選ばれた作品を紹介する企画です。
4月9日(日)までは「平家納経(模本)」が展示されています。
「平家納経(模本)」 田中親美模 大正~昭和時代・20世紀
原本:嚴島神社蔵 平安時代・長寛2年(1164) 国宝


厳王品 第二十七

本館裏の庭園には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、エドヒガンザクラなど、約10種類の
桜が時期をずらせて咲いていて、散策をたのしむことが出来ます。

博物館前のカンヒザクラです。

近くの五條天神です。

chariot
上野の東京国立博物館の恒例のイベント、「博物館でお花見を」に行ってきました。
会期は4月9日(日)までです。
「色絵桜樹図皿」 鍋島 江戸時代・18世紀

佐賀鍋島藩の直営窯で製作された5枚組の皿です。
鍋島焼は公家や大名への贈答用に使われた高級な磁器で、デザインも
すっきりとモダンです。
「色絵桜楓文鉢」 仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀中頃 重要美術品

一つの器の中に桜と紅葉を入れる雲錦手と呼ばれる図柄で、仁阿弥道八が
得意としていました。
「桜松蒔絵書棚」 江戸時代・18世紀



薄肉高蒔絵で景色を描き、截金を施し、桜花は金金貝(きんかながい)を使った、
とても豪華な品です。
金金貝は螺鈿などの代わりに、金の薄片を貼り付ける技法です。
「振袖 水浅葱繻子地枝垂桜模様」 坂東三津江所用 江戸時代・19世紀


淡い色調で、枝垂桜が刺繍で施されています。
細川家第8代斉樹の正室、蓮生院紀姫の前で坂東三津江が歌舞伎の
「積恋雪関扉」を演じた時の衣装です。
紀姫は徳川15代将軍家斉の妹です。
坂東三津江は女性舞踊家で、男子禁制の大奥や大名の奥向きに出向いて
舞踊などを披露するお狂言師でした。
「小袖 紅綸子地八重桜土筆蒲公英燕模様」 江戸時代・19世紀


公家女性の小袖で、桜に雲、燕などをあしらった、優美な意匠です。
「勿来関図」 狩野伊川院栄信筆 江戸時代・19世紀


千載集に載っている、源義家の歌に拠っています。
吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな
歌枕として有名な勿来の関を過ぎる源義家の出で立ちは、緋縅の鎧に龍頭の兜、
黄金造りの太刀を佩き、重藤の弓を持ち、切斑の矢を負っています。
義家は前九年の役、後三年の役で陸奥に出陣していますが、勿来の関がどこに
あったのかは不明です。
狩野栄信(かのうながのぶ、1775-1828)は木挽町狩野家の8代目で、江戸狩野の
刷新に努めています。
「新吉原櫻之景色」 歌川豊国筆 江戸時代・19世紀


大門からの通りに、旧暦3月3日の頃に咲くように桜が毎年移植されました。
花魁や客たちが一時の桜花に賑わう様が描かれています。
「名所江戸百景・隅田川水神の森真崎」 歌川広重筆 江戸時代・安政3年(1856)

遠くに筑波山を望み、隅田川には帆掛け船や筏が浮かび、広重得意の手前に
大きく桜花を配した構図です。
いつもは国宝を展示する本館2室(国宝室)では創立150年記念特集 「未来の国宝
―東京国立博物館 書画の逸品―」の展示がされています。
東京国立博物館の数万件の所蔵品の中には国宝や重要文化財となっていなくても
重要な作品が数多くあります。
それらの中から特に選ばれた作品を紹介する企画です。
4月9日(日)までは「平家納経(模本)」が展示されています。
「平家納経(模本)」 田中親美模 大正~昭和時代・20世紀
原本:嚴島神社蔵 平安時代・長寛2年(1164) 国宝


厳王品 第二十七

本館裏の庭園には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、エドヒガンザクラなど、約10種類の
桜が時期をずらせて咲いていて、散策をたのしむことが出来ます。

博物館前のカンヒザクラです。

近くの五條天神です。

日比谷
「GODIVA café Hibiya」は東宝日比谷プロムナードビルの2階にあります。
場所は千代田区有楽町一丁目5-2です。

3月16日の東宝日比谷プロムナードビルの開業と同時にオープンしたお店です。
すっきりした内装の店内は57席、窓からゴジラスクエアや東京ミッドタウン日比谷が
見えます。

ランドマークのゴジラ像です。


向かいの「ゲシャリーコーヒー(GESHARY COFFEE)日比谷店」も見えます。

チョコレートのケーキは1300円~でした。

カフェラテ590円です。

添えるチョコレートを選べるので、クールにしました。
ヘーゼルナッツプラリネをミルクチョコレートでコーティングしてあって、
まろやかな甘さです。
GODIVAはコーヒーも美味しく、チョコレートも楽しみなお店です。
chariot
「GODIVA café Hibiya」は東宝日比谷プロムナードビルの2階にあります。
場所は千代田区有楽町一丁目5-2です。

3月16日の東宝日比谷プロムナードビルの開業と同時にオープンしたお店です。
すっきりした内装の店内は57席、窓からゴジラスクエアや東京ミッドタウン日比谷が
見えます。

ランドマークのゴジラ像です。


向かいの「ゲシャリーコーヒー(GESHARY COFFEE)日比谷店」も見えます。

チョコレートのケーキは1300円~でした。

カフェラテ590円です。

添えるチョコレートを選べるので、クールにしました。
ヘーゼルナッツプラリネをミルクチョコレートでコーティングしてあって、
まろやかな甘さです。
GODIVAはコーヒーも美味しく、チョコレートも楽しみなお店です。
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2022年は世界鉱物年ということで、湯島の文京区教育センターのスクール・モバイル
ミュージアム(大学連携事業室)では「東大地質図コレクション」展が開かれています。
会期は3月31日(金)まで、日曜祝日はお休みです。
場所は文京区湯島4丁目7番10号です。


明治維新後の日本では鉱物資源を探査する目的もあって盛んに地質調査を行ない、
地質図を作成しています。
「大日本国全図」 明治16年(1883) 内務省地理局地誌課


明治10年の西南戦争の6年後には全国の地質図を完成させています。
用語が英語なので、お雇い外国人の力によるものでしょう。
「大日本帝国日向国土性図」 明治31年(1898) 農商務省鉱山局地質課


宮崎県の地図で、地形を等高線図法ではなく、ケバ図法で表しています。
「大日本帝国油田第二十七区 新潟県村上油田地形及地質図」
大正12年(1923)(再発行1931) 商工省

新潟県は古くから石油を産出していました。
「天塩国小平蘂川(おびらしべがわ)南部炭田地質図」
大正11年(1922) 農商務省

現在の日本では石炭は僅かしか産出されていませんが、かつては北海道、九州、
福島県で盛んに算出していました。
北海道羽幌炭鉱の石炭

「西部南洋地質図」 昭和18年(1943) 日本統制地図株式会社


インドネシアのスマトラ島南部のパレンバンは産油地帯で、油井のマークが並んでいます。
太平洋線開戦初頭の昭和17年(1942)2月に日本陸軍の空挺部隊は油田を確保するため、
落下傘で降下し、一帯を占領しています。
「福島県地質図」 昭和43年(1968) 福島県

戦後の地質図です。
平林武のフィールドノートと鉱物標本


平林武(1872-1935)は全国の鉱床を調査しています。
久野久のフィールドノート


久野久(1910-69)は伊豆・箱根の岩石の詳細な調査を行なっています。
「アメリカ合衆国地質図」 1974年 アメリカ地質調査所

東のアパラチア山脈と西のロッキー山脈は特に地質が複雑です。
「火星地質図」 2014年 アメリカ地質調査所

火星の地質も調査できるようになりました。
詩人で童話作家の宮沢賢治(1896-1933)は岩石や鉱物への興味が強く、
盛岡高等農林学校では地学を学び、各地の地質図を作成していて、
作品にもよく岩石や鉱物が登場しています。
展覧会のHPです。