表参道
表参道の根津美術館では企画展、「物語る絵画展」が開かれています。
会期は8月20日(日)までです。

記事は2回に分け、今日はその1で、仏教や源氏物語、平家物語関係の作品を載せます。
「絵過去現在因果経 」(部分) 良盛筆/慶忍・聖衆丸画
鎌倉時代 建長6年(1254) 重要文化財

釈迦の前世の物語と現世の伝記を記した経で、上半分に絵が添えられています。
釈迦の前身の太子が出家を決意して白馬に乗ってひそかに城を出て行く場面です。
絵過去現在因果経(絵因果経)は中国が起源ですが、松や紅葉を新たに加えたのは
日本的趣向とのことです。
「涅槃図(部分)」 行有・専有筆 南北朝時代 康永4年(1345) 重要文化財

お釈迦様が入滅された時の模様を描いた仏画で、興福寺大乗院絵所の
行有・専有父子の作です。
大きな画面で、お寺での絵解きに使われたのでしょう。
お釈迦様の横たわる寝台の周りには、弟子たちが集まって、泣いたり、
悲しみに沈んでいます。
「十二因縁絵巻」(部分) 鎌倉時代 13世紀 重要文化財

羅刹(鬼)の姿をした、人間の苦悩の原因である12の因縁を折叱王(せったおう)が
次々と退治して行き、最後に苦悩の根本である無明羅刹を捕えているところで、
動物たちが並んでその様子を眺めています。
後ろには松などの樹木が描かれています。
「高野大師行状図画」 巻第二 室町時代 16世紀



弘法大師空海の伝記を描いた十巻本ですが、巻第一を欠いています。
唐に渡った空海の長安での事績の場面では、空海が川の水に詩を書くと
その文字は水に流れていき、文殊菩薩の化身である童子が龍を描き、
最後に眼に点を入れると本物の龍になっています。
文字通り、画龍点晴のお話です。
「源氏物語図屏風(右隻)」 6曲1双 桃山〜江戸時代 17世紀

若紫の巻の場面

光源氏が紫の上を垣間見る若紫の巻や、末摘花を訪ねる蓬生の巻などが
描かれています。
狩野派は中国画を得意としていますが、やまと絵も手掛けています。
「浮舟図屏風」 江戸時代 17世紀


源氏物語の「浮舟」の一場面で、匂宮が浮舟を連れ出して舟で宇治川を
渡っているところです。
六曲一隻で、金色の舟が真中に斜めに大きく描かれているのが印象的です。
長谷川派の作らしいものの、舟の表現には俵屋宗達の影響が見られるそうです。
「平家物語画帖」 (上中下・三帖) 江戸時代 17世紀

「平家物語画帖」は実際の扇面より小さな金地の画面にきらびやかな大和絵で
平家物語の各場面が描かれています。
詞書と扇面が組み合わされた各場面を折りたたんで3冊の画帖に仕立ててあります。
下帖より、「敦盛最期の事」

一ノ谷の戦いで、沖に逃れようとする平敦盛を扇をかざして呼び戻す
熊谷直実です。
陸と海を対比する、絵画的な場面で、能や幸若舞の「敦盛」はこれを
題材にしています。
下帖より、「那須与一」

屋島の戦いで、扇を射落とす那須与一です。
二の矢で船から射落とされる平家の武者も描かれています。
2012年に根津美術館で開かれた「平家物語画帖 諸行無常のミニアチュール展」の記事です。
「舞の本絵巻 つきしま(築島)」(部分) 室町時代 16世紀

平清盛が摂津国の大輪田泊に人工島の経が島を築くにあたって、
人柱を埋めたという伝説を題材にしています。
多くの人びとが人柱にしようと捕まえられ、檻に入れられている様子が
稚拙な表現で描かれています。
「舞の本断簡 <張良>」 江戸時代 17世紀


張良は漢を建国した劉邦の軍師として活躍した人物です。
張良が橋で出会った翁の沓が川に落ちたのをを拾おうとしているところで、
川では大蛇が暴れています。
後に翁の目に叶った張良は兵法の巻物を授かるというお話です。
舞の本絵巻は幸若舞(こうわかまい)の台本を読み物とし、さらに絵を添えて
絵巻物に仕立てたものです。
幸若舞は室町から江戸時代にかけて流行した舞の芸で、源平の戦いなどを
主題にした曲が多く、特に武家に好まれました。
433丁のうち、28丁が展示されています。
織田信長が桶狭間の戦いを前にして一節を舞った「敦盛」もあります。
展覧会のHPです。
chariot
表参道の根津美術館では企画展、「物語る絵画展」が開かれています。
会期は8月20日(日)までです。

記事は2回に分け、今日はその1で、仏教や源氏物語、平家物語関係の作品を載せます。
「絵過去現在因果経 」(部分) 良盛筆/慶忍・聖衆丸画
鎌倉時代 建長6年(1254) 重要文化財

釈迦の前世の物語と現世の伝記を記した経で、上半分に絵が添えられています。
釈迦の前身の太子が出家を決意して白馬に乗ってひそかに城を出て行く場面です。
絵過去現在因果経(絵因果経)は中国が起源ですが、松や紅葉を新たに加えたのは
日本的趣向とのことです。
「涅槃図(部分)」 行有・専有筆 南北朝時代 康永4年(1345) 重要文化財

お釈迦様が入滅された時の模様を描いた仏画で、興福寺大乗院絵所の
行有・専有父子の作です。
大きな画面で、お寺での絵解きに使われたのでしょう。
お釈迦様の横たわる寝台の周りには、弟子たちが集まって、泣いたり、
悲しみに沈んでいます。
「十二因縁絵巻」(部分) 鎌倉時代 13世紀 重要文化財

羅刹(鬼)の姿をした、人間の苦悩の原因である12の因縁を折叱王(せったおう)が
次々と退治して行き、最後に苦悩の根本である無明羅刹を捕えているところで、
動物たちが並んでその様子を眺めています。
後ろには松などの樹木が描かれています。
「高野大師行状図画」 巻第二 室町時代 16世紀



弘法大師空海の伝記を描いた十巻本ですが、巻第一を欠いています。
唐に渡った空海の長安での事績の場面では、空海が川の水に詩を書くと
その文字は水に流れていき、文殊菩薩の化身である童子が龍を描き、
最後に眼に点を入れると本物の龍になっています。
文字通り、画龍点晴のお話です。
「源氏物語図屏風(右隻)」 6曲1双 桃山〜江戸時代 17世紀

若紫の巻の場面

光源氏が紫の上を垣間見る若紫の巻や、末摘花を訪ねる蓬生の巻などが
描かれています。
狩野派は中国画を得意としていますが、やまと絵も手掛けています。
「浮舟図屏風」 江戸時代 17世紀


源氏物語の「浮舟」の一場面で、匂宮が浮舟を連れ出して舟で宇治川を
渡っているところです。
六曲一隻で、金色の舟が真中に斜めに大きく描かれているのが印象的です。
長谷川派の作らしいものの、舟の表現には俵屋宗達の影響が見られるそうです。
「平家物語画帖」 (上中下・三帖) 江戸時代 17世紀

「平家物語画帖」は実際の扇面より小さな金地の画面にきらびやかな大和絵で
平家物語の各場面が描かれています。
詞書と扇面が組み合わされた各場面を折りたたんで3冊の画帖に仕立ててあります。
下帖より、「敦盛最期の事」

一ノ谷の戦いで、沖に逃れようとする平敦盛を扇をかざして呼び戻す
熊谷直実です。
陸と海を対比する、絵画的な場面で、能や幸若舞の「敦盛」はこれを
題材にしています。
下帖より、「那須与一」

屋島の戦いで、扇を射落とす那須与一です。
二の矢で船から射落とされる平家の武者も描かれています。
2012年に根津美術館で開かれた「平家物語画帖 諸行無常のミニアチュール展」の記事です。
「舞の本絵巻 つきしま(築島)」(部分) 室町時代 16世紀

平清盛が摂津国の大輪田泊に人工島の経が島を築くにあたって、
人柱を埋めたという伝説を題材にしています。
多くの人びとが人柱にしようと捕まえられ、檻に入れられている様子が
稚拙な表現で描かれています。
「舞の本断簡 <張良>」 江戸時代 17世紀


張良は漢を建国した劉邦の軍師として活躍した人物です。
張良が橋で出会った翁の沓が川に落ちたのをを拾おうとしているところで、
川では大蛇が暴れています。
後に翁の目に叶った張良は兵法の巻物を授かるというお話です。
舞の本絵巻は幸若舞(こうわかまい)の台本を読み物とし、さらに絵を添えて
絵巻物に仕立てたものです。
幸若舞は室町から江戸時代にかけて流行した舞の芸で、源平の戦いなどを
主題にした曲が多く、特に武家に好まれました。
433丁のうち、28丁が展示されています。
織田信長が桶狭間の戦いを前にして一節を舞った「敦盛」もあります。
展覧会のHPです。
東京
丸善丸の内本店4階ギャラリーでは「「まねっこカメレオン」刊行記念 リト@葉っぱ切り絵展
ボールペンから始まった小さな冒険」展が開かれています。
会期は8月8日(火)までです。

リトさん(1986~)は自身のADHDによる偏った集中力やこだわりを前向きに生かすために
2020年から独学で葉っぱによる切り絵を制作されています。
本展ではボールペンの細密画から始まり、葉っぱの切り絵に出会い、絵本が刊行される
までの作品が展示されています。
会場は撮影可能です。

最初に描いたボールペン画

仕事を辞めた後、何気なく描いたこの細密な絵をSNSに載せたところ、評判になり、
アートの道に進むきっかけになったそうです。
「ワーキングメモリ」

外からの指示や伝言を上手く処理できないADHDの自分を表現しています。
「シロナガスクジラ」

細密な切り絵で、出来上がるのに約1か月掛かり、今まで一番時間と労力を
要した作品です。
さすがにこの方式ではやっていけないので、葉っぱの切り絵を始めるきっかけに
なったそうです。
「お手てギュウッとして帰ろうね」 2021年

「離れていても伝えたい」 2021年

「素敵な空が見えるよ、明日もきっと」 2022年

絵本のの「まねっこカメレオン」は、相手に合わせ背中の模様を変えるカメレオンの
お話です。
「キミのせなか、まんまるお星さまがいっぱい!」 2023年

「小さな音楽隊さん、こんにちは!」 2023年


「まんまるスイカさん、おすそわけありがとう」 2023年


可愛いグッズもあります。

2022年に丸善丸の内本店で開かれた「リト@葉っぱ切り絵展」の記事です。
chariot
丸善丸の内本店4階ギャラリーでは「「まねっこカメレオン」刊行記念 リト@葉っぱ切り絵展
ボールペンから始まった小さな冒険」展が開かれています。
会期は8月8日(火)までです。

リトさん(1986~)は自身のADHDによる偏った集中力やこだわりを前向きに生かすために
2020年から独学で葉っぱによる切り絵を制作されています。
本展ではボールペンの細密画から始まり、葉っぱの切り絵に出会い、絵本が刊行される
までの作品が展示されています。
会場は撮影可能です。

最初に描いたボールペン画

仕事を辞めた後、何気なく描いたこの細密な絵をSNSに載せたところ、評判になり、
アートの道に進むきっかけになったそうです。
「ワーキングメモリ」

外からの指示や伝言を上手く処理できないADHDの自分を表現しています。
「シロナガスクジラ」

細密な切り絵で、出来上がるのに約1か月掛かり、今まで一番時間と労力を
要した作品です。
さすがにこの方式ではやっていけないので、葉っぱの切り絵を始めるきっかけに
なったそうです。
「お手てギュウッとして帰ろうね」 2021年

「離れていても伝えたい」 2021年

「素敵な空が見えるよ、明日もきっと」 2022年

絵本のの「まねっこカメレオン」は、相手に合わせ背中の模様を変えるカメレオンの
お話です。
「キミのせなか、まんまるお星さまがいっぱい!」 2023年

「小さな音楽隊さん、こんにちは!」 2023年


「まんまるスイカさん、おすそわけありがとう」 2023年


可愛いグッズもあります。

2022年に丸善丸の内本店で開かれた「リト@葉っぱ切り絵展」の記事です。
新橋・汐留
汐留シティセンタービルの地下2階の「バビーズ(Bubby's) 汐留」に行ってきました。
場所は港区東新橋1-5-2です。

「バビーズ」は1990年にニューヨークでパイのお店として始まり、
現在、東京には5店あります。
約80席ほどの広い店内はバビーズ特有のカントリー風のインテリアです。

中庭が見えます。

パイやケーキが並んでいます。

チーズケーキラズベリーソース790円とダージリンティー600円にしました。

たっぷりクリームの添えられたチーズケーキはふわりとして濃厚ですが、
甘さは控えめで、美味しいです。
大振りなアメリカンな雰囲気を楽しめるお店で、アメリカ人らしい親子の
お客さんもいました。
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汐留シティセンタービルの地下2階の「バビーズ(Bubby's) 汐留」に行ってきました。
場所は港区東新橋1-5-2です。

「バビーズ」は1990年にニューヨークでパイのお店として始まり、
現在、東京には5店あります。
約80席ほどの広い店内はバビーズ特有のカントリー風のインテリアです。

中庭が見えます。

パイやケーキが並んでいます。

チーズケーキラズベリーソース790円とダージリンティー600円にしました。

たっぷりクリームの添えられたチーズケーキはふわりとして濃厚ですが、
甘さは控えめで、美味しいです。
大振りなアメリカンな雰囲気を楽しめるお店で、アメリカ人らしい親子の
お客さんもいました。
東京
丸の内では新丸ビルなどで「アートアワードトーキョー丸の内2023」が開かれています。
会期は8月3日(木)までです。
「アートアワードトーキョー丸の内」は若手アーティストの発掘・育成を目的に
7人の審査員が日本の美術大学・大学院の卒業・終了制作展の中から選抜して、
ギャラリーで展示する展覧会です。
今回で17回目で、22作品が行幸地下ギャラリー、新丸ビル 3Fアトリウム、
丸ビル外構部で展示され、最終日にグランプリやその他の賞が決定します。
(行幸地下ギャラリーの展示)
浅野克海 東京藝術大学大学院 「エネルギー(極彩破)」


色彩とエネルギーにあふれた、元気いっぱいの作品です。
綾野文麿 東京藝術大学大学院 「忘れることを忘れないように」


テーラーの店内の肖像画、 ハンガーに掛かったバーバリーコートと映像で構成されています。
松田ハル 京都芸術大学大学院 「Ghost Storm Void」



立体感があって、鮮やかです。
坂田桃歌 武蔵野美術大学

「授業中、外を眺める」

懐かしい思い出が広がっています。
後藤理菜 秋田公立美術大学 「兎と老者」、「墓地の木」、「兎蝙蝠曼荼羅」


不気味な生き物たちです。
(新丸ビル 3Fアトリウムの展示)
八木温生 武蔵野美術大学大学院 「BIG+BOY」


神殿のような木彫とその舞台裏です。
(丸ビル外構部の展示)
髙橋瑠璃 東京藝術大学大学院

「ばれてしまった1人の時間」

ちょっととぼけて、味わいのある人物たちです。
昨年開かれた「アートアワードトーキョー丸の内2022」展の記事です。
展覧会のHPです。
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丸の内では新丸ビルなどで「アートアワードトーキョー丸の内2023」が開かれています。
会期は8月3日(木)までです。
「アートアワードトーキョー丸の内」は若手アーティストの発掘・育成を目的に
7人の審査員が日本の美術大学・大学院の卒業・終了制作展の中から選抜して、
ギャラリーで展示する展覧会です。
今回で17回目で、22作品が行幸地下ギャラリー、新丸ビル 3Fアトリウム、
丸ビル外構部で展示され、最終日にグランプリやその他の賞が決定します。
(行幸地下ギャラリーの展示)
浅野克海 東京藝術大学大学院 「エネルギー(極彩破)」


色彩とエネルギーにあふれた、元気いっぱいの作品です。
綾野文麿 東京藝術大学大学院 「忘れることを忘れないように」


テーラーの店内の肖像画、 ハンガーに掛かったバーバリーコートと映像で構成されています。
松田ハル 京都芸術大学大学院 「Ghost Storm Void」



立体感があって、鮮やかです。
坂田桃歌 武蔵野美術大学

「授業中、外を眺める」

懐かしい思い出が広がっています。
後藤理菜 秋田公立美術大学 「兎と老者」、「墓地の木」、「兎蝙蝠曼荼羅」


不気味な生き物たちです。
(新丸ビル 3Fアトリウムの展示)
八木温生 武蔵野美術大学大学院 「BIG+BOY」


神殿のような木彫とその舞台裏です。
(丸ビル外構部の展示)
髙橋瑠璃 東京藝術大学大学院

「ばれてしまった1人の時間」

ちょっととぼけて、味わいのある人物たちです。
昨年開かれた「アートアワードトーキョー丸の内2022」展の記事です。
展覧会のHPです。
日本橋
日本橋髙島屋では「四代 田辺竹雲斎展 守 破 離」が開かれています。
会期は6月26日(月)までです。
美術画廊での展示は7月30日(日)まで、美術画廊Xでの展示は8月6日(日)までです。
田辺竹雲斎は大阪府堺市で明治から続く竹工芸家で、現在は四代目です。
四代田辺竹雲斎さん(1973~)は東京藝術大学を卒業し、2017年に田辺竹雲斎を
襲名しています。
竹ひごの亀甲編みによる巨大なインスタレーションの制作でも知られています。
「循環」

「天然竹 臥龍」

「つながり 命」

「もののふ」

「アート茶室 竹世庵」

「無限」

正面玄関にも大きな作品が据えられています。
展示は8月1日までです。



以前、智美術館で開かれた展覧会で聞いた話では、竹工芸は日本よりも海外で
評価が高く、作品も海外に流れて行く一方で、制作者は減少を続けており、
やがては田辺竹雲斎の系統の工房しか残らない可能性もあるそうです。
2018年に菊池寛実記念智美術館で開かれた「線の造形、線の空間
飯塚琅玕齋と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸」展の記事です。
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日本橋髙島屋では「四代 田辺竹雲斎展 守 破 離」が開かれています。
会期は6月26日(月)までです。
美術画廊での展示は7月30日(日)まで、美術画廊Xでの展示は8月6日(日)までです。
田辺竹雲斎は大阪府堺市で明治から続く竹工芸家で、現在は四代目です。
四代田辺竹雲斎さん(1973~)は東京藝術大学を卒業し、2017年に田辺竹雲斎を
襲名しています。
竹ひごの亀甲編みによる巨大なインスタレーションの制作でも知られています。
「循環」

「天然竹 臥龍」

「つながり 命」

「もののふ」

「アート茶室 竹世庵」

「無限」

正面玄関にも大きな作品が据えられています。
展示は8月1日までです。



以前、智美術館で開かれた展覧会で聞いた話では、竹工芸は日本よりも海外で
評価が高く、作品も海外に流れて行く一方で、制作者は減少を続けており、
やがては田辺竹雲斎の系統の工房しか残らない可能性もあるそうです。
2018年に菊池寛実記念智美術館で開かれた「線の造形、線の空間
飯塚琅玕齋と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸」展の記事です。
上野
上野の国立科学博物館では特別展、「海―生命のみなもとー」が開かれています。
会期は10月9日(月・祝)までです。


ナガスクジラの上半身の標本も置いてあります。

「ワイティア(シーラカンス)」 三畳紀前期 カナダ・アルバータ州

2億年以上の昔のシーラカンスです。
シーラカンスは1938年に南アフリカ沖で現世種が発見されています。
「インドネシアシーラカンス」 実物 アクアマリンふくしま蔵

アフリカ沖とは別種のシーラカンスです。
「親潮の魚類」

寒流の千島海流(親潮)の魚にはニシン、ホッケ、サケ、タラ、カレイなどがあります。
多くの魚類を育てることから親潮と呼ばれています。
「暖流の魚類」

暖流の日本海流(黒潮)の魚にはマグロ、カツオ、マンボウなどがあります。
栄養素が少なく透明度が高いため、遠くから見ると色が濃く見えるため、
黒潮と呼ばれています。
「ホホジロザメの実物」

世界中の海に生息しており、水深250m以上まで潜ることが出来ます。
「メガマウスザメの実物」

1976年に発見された種で、体長は最大約7mになり、熱帯から温帯域に生息しています。
プランクトンを食べるので、口は大きく歯はとても小さいのが並んでいます。
「深海の生物」

右端は水深4,000 ~ 7,000 mに棲むヨコエビ類の一種、ダイダラボッチで、大きい物は
体長30㎝以上になるそうです。
ダイダラボッチは日本の民俗伝承に登場する巨人の名で、地名の世田谷代田も
これに由来します。
「福徳岡ノ場火山の噴火による軽石」

福徳岡ノ場は硫黄島近くの海底火山で、2021年に大噴火し、大量の軽石を噴出しています。
軽石は沖縄諸島、奄美諸島にも漂着しました。
「神津島産黒曜石の石器」 36,700~34,900年前 静岡県沼津市 沼津市教育委員会蔵

縄文時代より前の旧石器時代の人たちは本土と伊豆の神津島を往復して
黒曜石を採取していました。
「3万年前の航海 徹底再現プロジェクトで使われた丸木舟と石斧」



縄文時代に先立つ旧石器時代の約3万年前に台湾から沖縄を経由して人類が
日本へ渡るルートがあったと推定されます。
それを再現するプロジェクトで、台湾から与那国島への200㎞を漕いで渡ろうとするものです。
2016年から始められましたが、黒潮の強く流れる海域を横断せねばならず、草で作った舟、
竹を組んだ舟で試みたところ、黒潮を越えるスピードが出ず、やはり木の舟を作って
渡ったのではないかということに
なりました。
そこで、石斧で杉の木を斬り倒し、中をくり抜いた丸木舟を作り、2018年に45時間漕ぎ続けて
渡海に成功したそうです。
「大洞貝塚出土の多様な漁具」 岩手県大船渡市 縄文時代晩期
東京大学総合研究博物館蔵

回転式離頭銛は獲物に刺さると木の柄がはずれ、先端が前後に回転して抜けなくなり、
付けてある縄で引き上げる仕掛けになっています。
「無人探査機ハイパードルフィン」 海洋研究開発機構蔵

ハイビジョンカメラも備えており、水深4500mまでの探査が可能です。
「ヨコヅナイワシ」 海洋研究開発機構蔵


駿河湾の水深約2,000mで採取されました。
深海の食物連鎖の頂点に位置し、イワシの仲間とは思えない獰猛な顔をしています。
レアアースなどの海底資源、地球温暖化に伴う酸性化などの問題など、いろいろな視点での
海についての解説もある興味深い展覧会です。
展覧会のHPです。
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上野の国立科学博物館では特別展、「海―生命のみなもとー」が開かれています。
会期は10月9日(月・祝)までです。


ナガスクジラの上半身の標本も置いてあります。

「ワイティア(シーラカンス)」 三畳紀前期 カナダ・アルバータ州

2億年以上の昔のシーラカンスです。
シーラカンスは1938年に南アフリカ沖で現世種が発見されています。
「インドネシアシーラカンス」 実物 アクアマリンふくしま蔵

アフリカ沖とは別種のシーラカンスです。
「親潮の魚類」

寒流の千島海流(親潮)の魚にはニシン、ホッケ、サケ、タラ、カレイなどがあります。
多くの魚類を育てることから親潮と呼ばれています。
「暖流の魚類」

暖流の日本海流(黒潮)の魚にはマグロ、カツオ、マンボウなどがあります。
栄養素が少なく透明度が高いため、遠くから見ると色が濃く見えるため、
黒潮と呼ばれています。
「ホホジロザメの実物」

世界中の海に生息しており、水深250m以上まで潜ることが出来ます。
「メガマウスザメの実物」

1976年に発見された種で、体長は最大約7mになり、熱帯から温帯域に生息しています。
プランクトンを食べるので、口は大きく歯はとても小さいのが並んでいます。
「深海の生物」

右端は水深4,000 ~ 7,000 mに棲むヨコエビ類の一種、ダイダラボッチで、大きい物は
体長30㎝以上になるそうです。
ダイダラボッチは日本の民俗伝承に登場する巨人の名で、地名の世田谷代田も
これに由来します。
「福徳岡ノ場火山の噴火による軽石」

福徳岡ノ場は硫黄島近くの海底火山で、2021年に大噴火し、大量の軽石を噴出しています。
軽石は沖縄諸島、奄美諸島にも漂着しました。
「神津島産黒曜石の石器」 36,700~34,900年前 静岡県沼津市 沼津市教育委員会蔵

縄文時代より前の旧石器時代の人たちは本土と伊豆の神津島を往復して
黒曜石を採取していました。
「3万年前の航海 徹底再現プロジェクトで使われた丸木舟と石斧」



縄文時代に先立つ旧石器時代の約3万年前に台湾から沖縄を経由して人類が
日本へ渡るルートがあったと推定されます。
それを再現するプロジェクトで、台湾から与那国島への200㎞を漕いで渡ろうとするものです。
2016年から始められましたが、黒潮の強く流れる海域を横断せねばならず、草で作った舟、
竹を組んだ舟で試みたところ、黒潮を越えるスピードが出ず、やはり木の舟を作って
渡ったのではないかということに
なりました。
そこで、石斧で杉の木を斬り倒し、中をくり抜いた丸木舟を作り、2018年に45時間漕ぎ続けて
渡海に成功したそうです。
「大洞貝塚出土の多様な漁具」 岩手県大船渡市 縄文時代晩期
東京大学総合研究博物館蔵

回転式離頭銛は獲物に刺さると木の柄がはずれ、先端が前後に回転して抜けなくなり、
付けてある縄で引き上げる仕掛けになっています。
「無人探査機ハイパードルフィン」 海洋研究開発機構蔵

ハイビジョンカメラも備えており、水深4500mまでの探査が可能です。
「ヨコヅナイワシ」 海洋研究開発機構蔵


駿河湾の水深約2,000mで採取されました。
深海の食物連鎖の頂点に位置し、イワシの仲間とは思えない獰猛な顔をしています。
レアアースなどの海底資源、地球温暖化に伴う酸性化などの問題など、いろいろな視点での
海についての解説もある興味深い展覧会です。
展覧会のHPです。
三越前
日本橋三越本店美術画廊では7月24日(月)まで「大友義博油絵展 光の情景」が
開かれています。
大友義博さん(1965~)は熊本県出身で、東京藝術大学卒業、現在は白日会会員です。
作品は女性像が多いですが、薔薇などの花の作品もあります。
おだやかな写実で、色彩は明るく透明です。
「瀬音」

2022年の日展の出品作です。
風景の中の人物で、画面に奥行きがあり、せせらぎの音が聞こえます。
「雨上がりの陽」

2023年の白日会展の出品作です。
梅雨の晴れ間、涼やかな風が吹き込んでいます。
服を照らす日の光が印象的です。
「静かに華やぐ」

画面一面にみずみずしく華やかな色彩があふれています。
月曜日の午後5時までご覧になれます。
chariot
日本橋三越本店美術画廊では7月24日(月)まで「大友義博油絵展 光の情景」が
開かれています。
大友義博さん(1965~)は熊本県出身で、東京藝術大学卒業、現在は白日会会員です。
作品は女性像が多いですが、薔薇などの花の作品もあります。
おだやかな写実で、色彩は明るく透明です。
「瀬音」

2022年の日展の出品作です。
風景の中の人物で、画面に奥行きがあり、せせらぎの音が聞こえます。
「雨上がりの陽」

2023年の白日会展の出品作です。
梅雨の晴れ間、涼やかな風が吹き込んでいます。
服を照らす日の光が印象的です。
「静かに華やぐ」

画面一面にみずみずしく華やかな色彩があふれています。
月曜日の午後5時までご覧になれます。
日本橋
日本橋の「PEAK S PEAK CAFE(ピークスピーク カフェ)」に行ってきました。
場所は中央区日本橋2-5-1で、日本橋高島屋三井ビルディングの1階です。

お茶と海苔の山本山の運営するお店で、名前も山本山にちなんでいます。


ソフトクリーム500円はバニラとチョコレートがあり、やや硬めにしっかり作ってあります。

高い吹抜けの店内で、ゆっくりくつろぎました。

***
「なかほら牧場」は日本橋高島屋新館地下1階にあります。
場所は中央区日本橋2-5-1です。


なかほら牧場は岩手県の北上山地で自然農法による山地酪農を行なっている会社で、
いろいろな乳製品を販売しています。

ミックスレギュラー509円(手前)とミルクプチ398円です。

合成添加物を使っていないということで、穏やかな甘さで美味しいです。
小さな売店ですが、イートインも5席あり、ちょっと立ち寄って一息つくのに便利なお店です。
chariot
日本橋の「PEAK S PEAK CAFE(ピークスピーク カフェ)」に行ってきました。
場所は中央区日本橋2-5-1で、日本橋高島屋三井ビルディングの1階です。

お茶と海苔の山本山の運営するお店で、名前も山本山にちなんでいます。


ソフトクリーム500円はバニラとチョコレートがあり、やや硬めにしっかり作ってあります。

高い吹抜けの店内で、ゆっくりくつろぎました。

***
「なかほら牧場」は日本橋高島屋新館地下1階にあります。
場所は中央区日本橋2-5-1です。


なかほら牧場は岩手県の北上山地で自然農法による山地酪農を行なっている会社で、
いろいろな乳製品を販売しています。

ミックスレギュラー509円(手前)とミルクプチ398円です。

合成添加物を使っていないということで、穏やかな甘さで美味しいです。
小さな売店ですが、イートインも5席あり、ちょっと立ち寄って一息つくのに便利なお店です。
乃木坂
国立新美術館で開かれている「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ」の
記事の2回目で、現代アートです。
会期は10月2日(月)まで、休館日は火曜日です。
展示室は一部を除いて撮影可能です。
ワシリー・カンディンスキー 「スウィング」 油彩 1925年

抽象画の創始者の一人、カンディンスキーが抽象画を始めたのは1910年頃です。
2010年に三菱一号館美術館で開かれた「カンディンスキーと青騎士展」の記事です。
ヨーゼフ・アルバース 「正方形讃歌のための習作 黄色の展開」 油彩 1964年

色の違う正方形を重ねています。
ヨーゼフ・アルバース(1888 – 1976)はドイツ出身で、バウハウスで学び、教えています。
バウハウス閉鎖後はアメリカで活動しています。
スティーヴン・ウィラッツ 「ヴィジュアル・フィールド・オートマティック No.1」 1964年


四隅のライトが点滅します。
スティーヴン・ウィラッツ(1943-)はロンドン生まれのアーティストです。
ピーター・セッジリー 「カラーサイクル III」 1970年
違う色の円板に一定時間ごとに色の変わる光を当てると、表面の色がさまざまに
変わります。
ピーター・セッジリー(1930-)はロンドン生まれで、光による対象の見え方の変化を
追及しています。
ゲルハルト・リヒター 「アブストラクト・ペインティング」 油彩 1990年

塗り重ねられた画面は存在感があります。
2022年に東京国立近代美術館で開かれた「ゲルハルト・リヒター展」の記事です。
ブリジット・ライリー 「ナタラージャ」 油彩 1993年

ナタラージャは舞踏家の王という意味で、ヒンドゥー教の主神、シバ神の別名です。
ブリジット・ライリー(1931-)はロンドン生まれで、反復した色彩による幾何学的な
画面の作品を制作しています。
ペー・ホワイト 「ぶら下がったかけら」 紙、糸 2004年


色々の紙が糸で吊り下がって、雲のようです。
ペー・ホワイト(Pae White:1963-)はアメリカのアーティストで、糸で吊るすアートを
制作しています。
デイヴィッド・バチェラー 「私が愛するキングス・クロス駅、
私を愛するキングス・クロス駅8」 2002-07年

蛍光の塔が積み上がっています。
デイヴィッド・バチェラー(1955-)はスコットランド生まれのアーティストです。
オラファー・エリアソン 「黄色VS紫」 2003年


ガラスの円板が回るにつれ、壁に映る影も動きます。
オラファー・エリアソン(1967-)はアイスランド系デンマーク人で、写真や
インスタレーションなどによる表現活動を行なっています。
オラファー・エリアソン 「星くずの素粒子」 2014年


会場の最後に吊り下げられていて、回転するにつれ、鏡に反射した光が
壁面を移動します。
巨大なミラーボールといった感じです。
2020年に東京都現代美術館で開かれた「オラファー・エリアソン
ときに川は橋となる」展の記事です。
現代アートは光そのものを使った作品が多く、興味深い展示です。
展覧会のHPです。
chariot
国立新美術館で開かれている「テート美術館展 光― ターナー、印象派から現代へ」の
記事の2回目で、現代アートです。
会期は10月2日(月)まで、休館日は火曜日です。
展示室は一部を除いて撮影可能です。
ワシリー・カンディンスキー 「スウィング」 油彩 1925年

抽象画の創始者の一人、カンディンスキーが抽象画を始めたのは1910年頃です。
2010年に三菱一号館美術館で開かれた「カンディンスキーと青騎士展」の記事です。
ヨーゼフ・アルバース 「正方形讃歌のための習作 黄色の展開」 油彩 1964年

色の違う正方形を重ねています。
ヨーゼフ・アルバース(1888 – 1976)はドイツ出身で、バウハウスで学び、教えています。
バウハウス閉鎖後はアメリカで活動しています。
スティーヴン・ウィラッツ 「ヴィジュアル・フィールド・オートマティック No.1」 1964年


四隅のライトが点滅します。
スティーヴン・ウィラッツ(1943-)はロンドン生まれのアーティストです。
ピーター・セッジリー 「カラーサイクル III」 1970年
違う色の円板に一定時間ごとに色の変わる光を当てると、表面の色がさまざまに
変わります。
ピーター・セッジリー(1930-)はロンドン生まれで、光による対象の見え方の変化を
追及しています。
ゲルハルト・リヒター 「アブストラクト・ペインティング」 油彩 1990年

塗り重ねられた画面は存在感があります。
2022年に東京国立近代美術館で開かれた「ゲルハルト・リヒター展」の記事です。
ブリジット・ライリー 「ナタラージャ」 油彩 1993年

ナタラージャは舞踏家の王という意味で、ヒンドゥー教の主神、シバ神の別名です。
ブリジット・ライリー(1931-)はロンドン生まれで、反復した色彩による幾何学的な
画面の作品を制作しています。
ペー・ホワイト 「ぶら下がったかけら」 紙、糸 2004年


色々の紙が糸で吊り下がって、雲のようです。
ペー・ホワイト(Pae White:1963-)はアメリカのアーティストで、糸で吊るすアートを
制作しています。
デイヴィッド・バチェラー 「私が愛するキングス・クロス駅、
私を愛するキングス・クロス駅8」 2002-07年

蛍光の塔が積み上がっています。
デイヴィッド・バチェラー(1955-)はスコットランド生まれのアーティストです。
オラファー・エリアソン 「黄色VS紫」 2003年


ガラスの円板が回るにつれ、壁に映る影も動きます。
オラファー・エリアソン(1967-)はアイスランド系デンマーク人で、写真や
インスタレーションなどによる表現活動を行なっています。
オラファー・エリアソン 「星くずの素粒子」 2014年


会場の最後に吊り下げられていて、回転するにつれ、鏡に反射した光が
壁面を移動します。
巨大なミラーボールといった感じです。
2020年に東京都現代美術館で開かれた「オラファー・エリアソン
ときに川は橋となる」展の記事です。
現代アートは光そのものを使った作品が多く、興味深い展示です。
展覧会のHPです。
乃木坂
六本木の国立新美術館では「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」が
開かれています。
会期は10月2日(月)まで、休館日は火曜日です。

イギリスのテート美術館のコレクションから「光」をテーマに、18世紀末から現代までの作品
約120点が展示されています。
今回の展覧会は絵画ばかりでなく、キネティック・アートやインスタレーション、映像などの
現代アートも展示されているのが特徴です。
記事は2回に分け、今日はその1です。
展示室は一部を除いて撮影可能です。
ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー 「噴火するヴェスヴィオ山とナポリ湾の島々を臨む眺め」
1776-80年頃

満月に照らされたナポリ湾と噴煙を上げて噴火するヴェスヴィオ山です。
噴火で埋まったヘルクラネウムは1738年、ポンペイは1748年に発見され、人びとの
注目を集めました。
ジョゼフ・ライト(1734年 – 1797)はダービー出身の画家で、光による明暗を強調した
作品を描いています。
ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー 「トスカーナの海岸の灯台と月光」 1789年出品?

ジョン・マーティン 「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」 1822年、2011年修復


横253㎝の大作で、ヴェスヴィオ山の噴火による火砕流に呑み込まれようとする
ポンペイとヘルクラネウム、逃げ惑うローマ人たちです。
ジョン・マーティン(1789 - 1854)はイングランド出身で、巨大な画面に描かれた
劇的な情景で有名です。
ウィリアム・ブレイク 「アダムを裁く神」 レリーフ・エッチング 1795年

ウィリアム・ブレイク(1757 - 1827)はロンドン生まれの詩人、画家、銅版画家で、
神話的世界を描いています。
イングランドの 愛国歌「エルサレム」の作詞者でもあります。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 「湖に沈む夕日」 1840年頃
パンフレットに使われている作品です。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は晩年になると、自然を
描くのに、写実を超えてその力、感動そのものを表そうとするようになります。
そして光や空気を画面に表そうとするので、物体の形がはっきり見えなくなり、
抽象画に近くなってきます。
晩年のモネも光そのものを追及しているところが似ています。
2013年に東京都美術館で開かれた「ターナー展」の記事です。
ジョン・コンスタブル 「ハリッジ灯台」 1820年出品?

空と雲、海を中心にした、のどかな風景です。
ジョン・コンスタブル 「ハムステッド・ヒースのブランチ・ヒル・ポンド、
土手に腰掛ける少年」 1825年頃

広々とした景色で、雲の間から日が差しています。
ジョン・コンスタブルは(1776-1837)は同時代のウィリアム・ターナー(1775-1851)と
並ぶ風景画家で、ターナーがヨーロッパ各地を訪ねてその地の風景を描いたのに対し、
コンスタブルは劇的な要素を抑えて、故郷のサフォークなど、自分の生活に密着した
風景を生涯描き続けています。
2021年に三菱一号館美術館で開かれた「テート美術館所蔵 コンスタブル展」の記事です。
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー 「肌色と緑色の黄昏:バルパライソ」 1866年

チリの港町、バルパライソの情景です。
抑えた色調によって夕暮れ時の情感を描き出しています。
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)アはメリカ生まれで、イギリスと
フランスで活躍し、日本の浮世絵の影響も受け、ジャポニズムの画家とも呼ばれています。
2014年に横浜美術館で開かれた「ホイッスラー展」の記事です。
ジョン・エヴァレット・ミレイ 「露に濡れたハリエニシダ」 1889-90年

地味な題材ですが、露に濡れ淡い日の光に照らされたハリエニシダの描写は
画力の高さを示しています。
ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)はダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
(1828-1882)、ウィリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)と共に1848年に
結成した絵画結社、ラファエル前派の一員でした。
後にラファエル前派を離れ、感傷的な作品で名声を得ています。
ジョン・ブレット 「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」 1871年

横約2mの大きな作品で、イギリス南部ドーセットシャーの風景です。
ジョン・ブレット(1831-1902)はイギリスの画家で、風景画を得意とし、ラファエル前派を
支援した美術評論家のジョン・ラスキン(1819-1900)に評価されています。
エドワード・バーン=ジョーンズ 『「愛」に導かれる巡礼』 1896-97年

横約3mの大作で、チョーサーの翻案による「薔薇物語」を題材にしていて、
「愛」が薔薇に恋焦がれた巡礼の手を取って導いています。
巡礼はサンティアゴ巡礼の象徴のホタテ貝を頭巾に着け、「愛」は
象徴である大きな矢を手にしています。
中世的な雰囲気のある端正な作品ですが、制作には20年かかったそうです。
エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(1833-98)はバーミンガム出身で、
職人の子としては珍しくオックスフォード大学で神学を学び、後にアーツアンドクラフツの
提唱者となるウィリアム・モリス(1834-96)と友人になり、また美術評論家の
ジョン・ラスキンやラファエル前派を結成したダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの
影響を受けています。
2012年に三菱一号館美術館で開かれた「バーン=ジョーンズ展―装飾と象徴」の記事です。
光といえば印象派なので、モネ、ピサロ、シスレーなど、印象派の作品もあります。
アルフレッド・シスレー 「春の小さな草地」 1880年

シスレー特有の地平線を低くした画面で、明るい日の光に照らされています。
カミーユ・ピサロ 「水先案内人がいる桟橋、ル・アーヴル、朝、霞がかった曇天」 1903年

亡くなった年の作品で、一度始めていた点描派の描法から以前の作風に戻っています。
アルマン・ギヨマン 「モレ=シュル=ロワン」 1902年

モレ=シュル=ロワンはパリの郊外にあり、シスレーも移り住んでいます。
アルマン・ギヨマン(1841 - 1927)はセザンヌやピサロと親しい印象派の画家で、
強めの色彩が特徴です。
フィリップ・ウィルソン・スティーア 「ヨットの行列」 1892-93年

点描風の筆遣いによる明るい色調の作品です。
フィリップ・ウィルソン・スティーア(1860 – 1942)はイングランド生まれで、
イギリスの印象派を代表する画家の一人です。
ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864–1916)も2点展示されています。
ヴィルヘルム・ハマスホイ 「室内」 1899年

何でもない室内の情景ですが、静謐な雰囲気に満たされています。
ウィリアム・ローゼンスタイン 「母と子」 1903年

ハマスホイの作品と似た情景ですが、主題は母子の情愛です。
ウィリアム・ローゼンスタイン(1872- 1945)はイングランド生まれの画家で、
人物画を得意としていました。
抽象画や現代アートは、その2に書きます。
人気の高い展覧会で、休日の午後だったこともありましたが、かなりの来館者でした。
展覧会のHPです。
chariot
六本木の国立新美術館では「テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ」が
開かれています。
会期は10月2日(月)まで、休館日は火曜日です。

イギリスのテート美術館のコレクションから「光」をテーマに、18世紀末から現代までの作品
約120点が展示されています。
今回の展覧会は絵画ばかりでなく、キネティック・アートやインスタレーション、映像などの
現代アートも展示されているのが特徴です。
記事は2回に分け、今日はその1です。
展示室は一部を除いて撮影可能です。
ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー 「噴火するヴェスヴィオ山とナポリ湾の島々を臨む眺め」
1776-80年頃

満月に照らされたナポリ湾と噴煙を上げて噴火するヴェスヴィオ山です。
噴火で埋まったヘルクラネウムは1738年、ポンペイは1748年に発見され、人びとの
注目を集めました。
ジョゼフ・ライト(1734年 – 1797)はダービー出身の画家で、光による明暗を強調した
作品を描いています。
ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー 「トスカーナの海岸の灯台と月光」 1789年出品?

ジョン・マーティン 「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」 1822年、2011年修復


横253㎝の大作で、ヴェスヴィオ山の噴火による火砕流に呑み込まれようとする
ポンペイとヘルクラネウム、逃げ惑うローマ人たちです。
ジョン・マーティン(1789 - 1854)はイングランド出身で、巨大な画面に描かれた
劇的な情景で有名です。
ウィリアム・ブレイク 「アダムを裁く神」 レリーフ・エッチング 1795年

ウィリアム・ブレイク(1757 - 1827)はロンドン生まれの詩人、画家、銅版画家で、
神話的世界を描いています。
イングランドの 愛国歌「エルサレム」の作詞者でもあります。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 「湖に沈む夕日」 1840年頃
パンフレットに使われている作品です。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は晩年になると、自然を
描くのに、写実を超えてその力、感動そのものを表そうとするようになります。
そして光や空気を画面に表そうとするので、物体の形がはっきり見えなくなり、
抽象画に近くなってきます。
晩年のモネも光そのものを追及しているところが似ています。
2013年に東京都美術館で開かれた「ターナー展」の記事です。
ジョン・コンスタブル 「ハリッジ灯台」 1820年出品?

空と雲、海を中心にした、のどかな風景です。
ジョン・コンスタブル 「ハムステッド・ヒースのブランチ・ヒル・ポンド、
土手に腰掛ける少年」 1825年頃

広々とした景色で、雲の間から日が差しています。
ジョン・コンスタブルは(1776-1837)は同時代のウィリアム・ターナー(1775-1851)と
並ぶ風景画家で、ターナーがヨーロッパ各地を訪ねてその地の風景を描いたのに対し、
コンスタブルは劇的な要素を抑えて、故郷のサフォークなど、自分の生活に密着した
風景を生涯描き続けています。
2021年に三菱一号館美術館で開かれた「テート美術館所蔵 コンスタブル展」の記事です。
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー 「肌色と緑色の黄昏:バルパライソ」 1866年

チリの港町、バルパライソの情景です。
抑えた色調によって夕暮れ時の情感を描き出しています。
ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)アはメリカ生まれで、イギリスと
フランスで活躍し、日本の浮世絵の影響も受け、ジャポニズムの画家とも呼ばれています。
2014年に横浜美術館で開かれた「ホイッスラー展」の記事です。
ジョン・エヴァレット・ミレイ 「露に濡れたハリエニシダ」 1889-90年

地味な題材ですが、露に濡れ淡い日の光に照らされたハリエニシダの描写は
画力の高さを示しています。
ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)はダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
(1828-1882)、ウィリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)と共に1848年に
結成した絵画結社、ラファエル前派の一員でした。
後にラファエル前派を離れ、感傷的な作品で名声を得ています。
ジョン・ブレット 「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」 1871年

横約2mの大きな作品で、イギリス南部ドーセットシャーの風景です。
ジョン・ブレット(1831-1902)はイギリスの画家で、風景画を得意とし、ラファエル前派を
支援した美術評論家のジョン・ラスキン(1819-1900)に評価されています。
エドワード・バーン=ジョーンズ 『「愛」に導かれる巡礼』 1896-97年

横約3mの大作で、チョーサーの翻案による「薔薇物語」を題材にしていて、
「愛」が薔薇に恋焦がれた巡礼の手を取って導いています。
巡礼はサンティアゴ巡礼の象徴のホタテ貝を頭巾に着け、「愛」は
象徴である大きな矢を手にしています。
中世的な雰囲気のある端正な作品ですが、制作には20年かかったそうです。
エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(1833-98)はバーミンガム出身で、
職人の子としては珍しくオックスフォード大学で神学を学び、後にアーツアンドクラフツの
提唱者となるウィリアム・モリス(1834-96)と友人になり、また美術評論家の
ジョン・ラスキンやラファエル前派を結成したダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの
影響を受けています。
2012年に三菱一号館美術館で開かれた「バーン=ジョーンズ展―装飾と象徴」の記事です。
光といえば印象派なので、モネ、ピサロ、シスレーなど、印象派の作品もあります。
アルフレッド・シスレー 「春の小さな草地」 1880年

シスレー特有の地平線を低くした画面で、明るい日の光に照らされています。
カミーユ・ピサロ 「水先案内人がいる桟橋、ル・アーヴル、朝、霞がかった曇天」 1903年

亡くなった年の作品で、一度始めていた点描派の描法から以前の作風に戻っています。
アルマン・ギヨマン 「モレ=シュル=ロワン」 1902年

モレ=シュル=ロワンはパリの郊外にあり、シスレーも移り住んでいます。
アルマン・ギヨマン(1841 - 1927)はセザンヌやピサロと親しい印象派の画家で、
強めの色彩が特徴です。
フィリップ・ウィルソン・スティーア 「ヨットの行列」 1892-93年

点描風の筆遣いによる明るい色調の作品です。
フィリップ・ウィルソン・スティーア(1860 – 1942)はイングランド生まれで、
イギリスの印象派を代表する画家の一人です。
ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864–1916)も2点展示されています。
ヴィルヘルム・ハマスホイ 「室内」 1899年

何でもない室内の情景ですが、静謐な雰囲気に満たされています。
ウィリアム・ローゼンスタイン 「母と子」 1903年

ハマスホイの作品と似た情景ですが、主題は母子の情愛です。
ウィリアム・ローゼンスタイン(1872- 1945)はイングランド生まれの画家で、
人物画を得意としていました。
抽象画や現代アートは、その2に書きます。
人気の高い展覧会で、休日の午後だったこともありましたが、かなりの来館者でした。
展覧会のHPです。
上野
上野の国立科学博物館の日本館1階中央ホールでは企画展「アンデス文明展の歩み展」が
開かれています。
会期は8月20日(日)までです。

国立科学博物館では2017年までに6回、TBSと共同で古代アンデス文明に関する
特別展を開いています。
今年はペルーと日本が外交関係を結んで150年ということで、これまでの展覧会を
回顧する展示です。
ホールには過去6回の特別展のポスターが掲示され、各文明を代表する土器などの
レプリカが置かれています。


原ナスカ時代の土器

ナスカ文化の土器

ナスカ文化(紀元前200年頃~紀元650年頃)はペルー南部の乾燥地帯の文化で、
地上絵で有名ですが、土器や織物にもすぐれています。
モチェ文化の土器


モチェ文化の装飾品(シパン王家の墓の装飾品)

モチェ文化(紀元200年頃~750/800年頃)はペルー北部海岸の文化で、
黄金製品と面白い形の土器で有名です。
シカン文化の土器

シカン文化(紀元800年頃~1375年頃)ペルー北部海岸地域に興った、
インカ帝国より古い文化です。
在来のモチェ文化と外来のワリ文化を取り入れています。
多神教的なアンデス文明の中で、シカンは一神教の神、シカン神を信仰していました。
南イリノイ大学教授の島田泉博士を中心にして研究された文化で、シカン文化の名も
島田教授の命名によるものです。
チムー文化の土器

チムー王国(紀元1100年頃~1470年頃)は北部海岸を制した王国で、シカンの文化を吸収し、
強力な国家となっています。
しかし、南部高地に興ったインカと1470年頃に戦い、敗れています。
私は2009年のシカン展、2012年のインカ帝国展、2017年のアンデス文明展を観ています。
「黄金の都 シカン展」の記事です。
(参考)
シカン神を象った儀式用のナイフで、これで生贄の首を斬ったそうです。

「インカ帝国展」の記事です。
インカ帝国はフランシスコ・ピサロによって征服され、1533年に皇帝アタワルパが
処刑されたことで崩壊しますが、しかし、インカそのものが滅びた訳ではなく、
スペインの支配を円滑に進めるため、その後もインカの王族たちは優遇されて
いたそうです。
「古代アンデス文明展」の記事です。
カラル、チャピン、ナスカ、モチェ、ティワナク、ワリ、シカン、チムー、インカなど
さまざまな文化が紹介されていました。
(参考)
ナスカ文化の、首の絵の描かれた壺で、口を開け、目が上を向いていることなどから、
狩った首級か奉納される首と思われるとのことです。
アンデス地域の文化では首に特別の力があるものとして重視されていました。

(参考)
インカのキープで、総延長4万㎞に及ぶインカ道をチャスキと呼ばれる飛脚が
これを持って走っていました。

ホールのドームはステンドグラスが見所です。

chariot
上野の国立科学博物館の日本館1階中央ホールでは企画展「アンデス文明展の歩み展」が
開かれています。
会期は8月20日(日)までです。

国立科学博物館では2017年までに6回、TBSと共同で古代アンデス文明に関する
特別展を開いています。
今年はペルーと日本が外交関係を結んで150年ということで、これまでの展覧会を
回顧する展示です。
ホールには過去6回の特別展のポスターが掲示され、各文明を代表する土器などの
レプリカが置かれています。


原ナスカ時代の土器

ナスカ文化の土器

ナスカ文化(紀元前200年頃~紀元650年頃)はペルー南部の乾燥地帯の文化で、
地上絵で有名ですが、土器や織物にもすぐれています。
モチェ文化の土器


モチェ文化の装飾品(シパン王家の墓の装飾品)

モチェ文化(紀元200年頃~750/800年頃)はペルー北部海岸の文化で、
黄金製品と面白い形の土器で有名です。
シカン文化の土器

シカン文化(紀元800年頃~1375年頃)ペルー北部海岸地域に興った、
インカ帝国より古い文化です。
在来のモチェ文化と外来のワリ文化を取り入れています。
多神教的なアンデス文明の中で、シカンは一神教の神、シカン神を信仰していました。
南イリノイ大学教授の島田泉博士を中心にして研究された文化で、シカン文化の名も
島田教授の命名によるものです。
チムー文化の土器

チムー王国(紀元1100年頃~1470年頃)は北部海岸を制した王国で、シカンの文化を吸収し、
強力な国家となっています。
しかし、南部高地に興ったインカと1470年頃に戦い、敗れています。
私は2009年のシカン展、2012年のインカ帝国展、2017年のアンデス文明展を観ています。
「黄金の都 シカン展」の記事です。
(参考)
シカン神を象った儀式用のナイフで、これで生贄の首を斬ったそうです。

「インカ帝国展」の記事です。
インカ帝国はフランシスコ・ピサロによって征服され、1533年に皇帝アタワルパが
処刑されたことで崩壊しますが、しかし、インカそのものが滅びた訳ではなく、
スペインの支配を円滑に進めるため、その後もインカの王族たちは優遇されて
いたそうです。
「古代アンデス文明展」の記事です。
カラル、チャピン、ナスカ、モチェ、ティワナク、ワリ、シカン、チムー、インカなど
さまざまな文化が紹介されていました。
(参考)
ナスカ文化の、首の絵の描かれた壺で、口を開け、目が上を向いていることなどから、
狩った首級か奉納される首と思われるとのことです。
アンデス地域の文化では首に特別の力があるものとして重視されていました。

(参考)
インカのキープで、総延長4万㎞に及ぶインカ道をチャスキと呼ばれる飛脚が
これを持って走っていました。

ホールのドームはステンドグラスが見所です。

銀座
銀座の日動画廊では7月27日(木)まで、「第17回夏の会展」が開かれています。
日曜日はお休みです。
夏の会は、日動画廊の主催する昭和会展の受賞作家を中心にした企画展です。
今回は18名の作家の作品が展示されています。

***
東京メトロ銀座駅コンコースには「メトロ銀座ギャラリー」があって、
3面の展示スペースに立体作品が展示されています。
7月19日までは「藝大 Art Journey」展が開かれ、2022年度の東京藝術大学の
卒業・修了作品の中から選ばれた10名の作品が順次、展示されます。
現在は最後の3名の作品が展示されています。
政井歌 夢幻雲集



字が呪文のような塊になっています。
熊坂美友 Carp diem



ラテン語で「その日を摘め(今を楽しめ)」という意味です。
那須佐和子 Man in a Checked Shirt


絵が1枚置いてあります。
銀座三越のライオン像も今まで着けていたマスクを外しました。

chariot
銀座の日動画廊では7月27日(木)まで、「第17回夏の会展」が開かれています。
日曜日はお休みです。
夏の会は、日動画廊の主催する昭和会展の受賞作家を中心にした企画展です。
今回は18名の作家の作品が展示されています。

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東京メトロ銀座駅コンコースには「メトロ銀座ギャラリー」があって、
3面の展示スペースに立体作品が展示されています。
7月19日までは「藝大 Art Journey」展が開かれ、2022年度の東京藝術大学の
卒業・修了作品の中から選ばれた10名の作品が順次、展示されます。
現在は最後の3名の作品が展示されています。
政井歌 夢幻雲集



字が呪文のような塊になっています。
熊坂美友 Carp diem



ラテン語で「その日を摘め(今を楽しめ)」という意味です。
那須佐和子 Man in a Checked Shirt


絵が1枚置いてあります。
銀座三越のライオン像も今まで着けていたマスクを外しました。
