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「服部早苗 布工芸展」 大倉集古館
神谷町・溜池山王
chariot

虎ノ門の大倉集古館では特別展、「服部早苗 布工芸展」が開かれています。
会期は5月29日(日)までです。

服部早苗さんは布工芸作家で、30年以上にわたり日本の伝統的な意匠を
取り入れたキルトの作品を制作しています。

大胆なデザインと華やかな色彩がキルトの温かさが一体となった、
華麗な作品を造り上げています。


5月10日から江戸期藍染シリーズも展示されます。

(タペストリー)
タペストリーの作品はどれも大きな画面で、ずっしりとした厚みがあり、
圧倒的に豪華です。

「一つ登り桐」 1998年
服008

縦2m、横4mの画面いっぱいに咲いているのは桐の花です。
一つ登り桐とは、一枚の桐の葉から一本の茎が伸びて花の咲いているいる形を
文様化したものです。
柳の葉に囲まれ、群れをなして勢い良く立ち上がり、白く輝いています。


(打掛)
豪華な打掛です。

「ベネチア幻想」 1992年
服009

5月8日までの展示です。
アラベスク風の曲線、白と黒の市松模様にはベネチアのイメージがあります。

「大牡丹唐草」 1997年
服006

桧垣模様の赤い地の背中に大きく牡丹唐草を一つあしらっています。
戦国武将の羅紗の陣羽織を思わせます。

「鷹」 1993年
服007

力強い鷹をあしらっています。
鷹の色に合わせて、茶色系統でまとめています。

(藍染)
大漁のお祝いに網元の配った万祝(まいわい)に想を得たと思われる作品です。
藍染のため他の作品より地味ですが、その分堅牢な印象がします。

「松竹梅」 2006年
服004

「三羽鶴」 2010年
服005


(仏像)
初公開のシリーズです。
写真家の小川光三さんの撮影した仏像の写真を布にプリントしてキルトに
仕立てたものです。

「室生寺 釈迦如来像」 2009年
服002

華麗な縁取りが荘厳さを増しています。

「室生寺 十二神将立像 午神像」 2009年
服003

キルトの厚みが立体感と迫力を出しています。


服部早苗さんの布工芸とはどんなものかよく知りませんでしたが、
展覧会に行って観てその迫力と豊かさに驚きました。

展覧会のHPです。

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【2011/04/30 05:43】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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