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「今日の人物表現」展 佐藤美術館
千駄ヶ谷
chariot

千駄ヶ谷の佐藤美術館では、「今日の人物表現」展が開かれています。
会期は6月30日(木)までです。

人物001


所蔵作品、寄託作品の中から人物を表現した作品、約20点が展示されています。

呉亜沙 「芝浦-私のアトリエ」 2007年
チラシの上側の作品です。
呉亜沙さんの作品は国立新美術館の「DOMANI・明日展2009」で観たのが最初です。
「DOMANI・明日展2009」の記事はこちらです。

呉亜沙さんは自分をウサギの姿にして、自分の住んできた町の景色の中に
描きこんでいて、絵の中に物語があります。
人物002


呉亜沙 「岩手-大槌川とおばあちゃんの菊畑-」 2007年
呉亜沙さんが家族と一緒に住んでいた岩手県の大槌町の風景です。
おばあちゃんの菊畑の菊の花が町中に咲いていて、その中でウサギは虫捕りをしたり、
スズメを捕まえたり、サケを獲ったり、ヘビに驚いたりしています。
ランドセルをかついで学校にも通っています。
この大槌町の風景は東日本大震災の津波ですべて失われたとのことで、呉さんの
哀惜を込めたコメントも掲げられています。

安彦文平 「家庭菜園」 2001年
チラシの下側の作品です。
縦240cm、横369cmの大きな作品で、枝から垂れたものに人の顔が付いています。
イチョウの老木から垂れ下がる突起物や、露に景色が映ることからの発想でしょうか。
安彦文平さんは細密な写実画を描く人ですが、こんなシュールな作品もあるとは
知りませんでした。

小木曽誠 「柔脆な共存」 2003年
人物006

女性の体を透かして背後の木や花の影が映っています。
小木曽誠さんは細密描写に凝る人で、木肌や木目の質感まで描き出しています。

清水豊 「風をあつめる」 1994年
人物005

日本画で、仏画の古色のような枯れて重みのある色彩です。

長谷川雅也 「illuminate」 2005年
人物004

日本画で、コートを着込んだ老女と服を着た犬は一対の景色となっています。


全体の印象として、人物を描くことで若さと老いを表現している作品が多いようです。

展覧会のHPです。

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【2011/06/26 11:22】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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