東京
2月13日(木)の夜に丸の内の三菱一号館美術館で開かれた、
「奇跡のクラークコレクション―ルノワールとフランス絵画の傑作―」展の
ブロガー・特別内覧会に行ってきました。

隣の新東京ビルにある、「MARUNOUCHI CAFE 倶楽部21号館」で、
三菱一号館美術館学芸員の阿佐美淑子さんの解説をお伺いした後、
作品を鑑賞しました。
阿佐美さんによれば、来日したクラーク美術館の館員にボストンから
美術館までの距離を確認したところ、解説にあるような車で片道3時間
どころではなく、4.5時間はかかるそうです。
ますます今度の展覧会が貴重な機会であることが分かりました。
特別内覧会 は撮影可能です。
最初の展示はコローです。
カミーユ・コロー 「サン・タンジェロ城、ローマ」 1835-40年

奥に見えるのは、テオドール・ルソーの「ランド地方の農園」(1844-67年)です。
(右)カミーユ・コロー 「ボッロメーオ諸島の浴女たち」 1865-70年
(左)カミーユ・コロー 「水辺の道」 1865-70年頃

コローは5点、展示されています。
続いて、ミレーが2点です。
(右)ジャン=フランソワ・ミレー 「羊飼いの少女、バルビゾンの平原」
1862年以前
(左)ジャン=フランソワ・ミレー 「編み物の稽古」 1860年頃

印象派が始まります。
海の景色が並んでいます。
(右)クロード・モネ 「海景、嵐」 1866-67年頃
(左)ウジェーヌ・ブーダン 「港へ戻る帆船、トゥルーヴィル」 1894年

(右)ギュスターヴ・カイユボット 「アルジャントゥイユのセーヌ川」 1892年頃
(左)クロード・モネ 「レイデン付近、サッセンハイムのチューリップ畑」 1886年

カイユボットはいつも面白い構図をしています。
(右)クロード・モネ 「小川のガチョウ」 1874年
(左)クロード・モネ 「エトルタの断崖」 1885年

阿佐美さんによれば、「エトルタの断崖」は広い部屋の真中に置くことに
決めてあったのですが、作品を梱包から出してみてあらためてその色彩の
鮮やかさに驚き、展示の計画が正しかったと認識したそうです。
(右)アルフレッド・シスレー 「ビ付近のセーヌ川堤」 1880-81年頃
(左)アルフレッド・シスレー 「モレのロワン川と粉挽き場、雪の効果」 1891年

シスレーは4点、展示されています。
ルノワールの女性の肖像画が3点並んでいます。
3点とも青色系です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「若い娘の肖像(無邪気な少女)」
1874年頃
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「うちわを持つ少女」 1879年頃
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「かぎ針編をする若い女」 1875年

こちらもルノワールの女性像です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「テレーズ・ベラール」 1879年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「モネ夫人の肖像
(読書するクロード・モネ夫人)」 1874年頃

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「手紙」 1895-1900年頃
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「眠る少女」 1880年

「眠る少女」は青を強調した画面で、猫も一緒に眠っています。
猫のふわりとした毛触りもていねいに描かれていて、とても気持ち良さそうです。
「手紙」は20年ほど後の作品なので、画風も変わっています。
静物画もあります。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「タマネギ」 1881年
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「皿のリンゴ」 1883年
(左)アルフレッド・シスレー 「籠のリンゴとブドウ」 1880-81年頃

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「シャクヤク」 1880年頃
(左)ベルト・モリゾ 「ダリア」 1876年頃

こちらは風景画です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ヴェネツィア、総督宮」 1881年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ナポリの入江、夕刻」 1881年

肖像画です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「自画像」 1875年頃
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「フルネーズ親父」 1875年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「自画像」 1899年

若い頃の自画像は眉間にしわがあって少し険しい顔をしていますが、
晩年はおだやかな表情です。
フルネーズ親父は料理店と貸ボート屋の主人で、若いルノワールがつぎつぎ
お客を連れてきたので、お礼にこの絵ともう一枚を注文したそうです。
ロートレックも2点、展示されています。
(右)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「カルメン」 1884年
(左)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「待つ」 1888年頃

最後の部屋の展示もルノワールが中心です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「頭部の習作(べラール家の
子どもたち)」 1881年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「鳥と少女(アルジェリアの
民族衣装をつけたフルーリー嬢)」 1882年

「金髪の浴女」(1881年)もこの部屋に展示されています。
展示はピエール・ボナールの「犬と女」(1891年)で終わっています。
今回の内覧会は応募者がとても多かったそうですが、抽選の結果、
参加することが出来ました。
内覧会を開催してくださった皆様にお礼を申し上げます。
「奇跡のクラークコレクション展」の記事はこちらです。
展覧会のHPです。
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2月13日(木)の夜に丸の内の三菱一号館美術館で開かれた、
「奇跡のクラークコレクション―ルノワールとフランス絵画の傑作―」展の
ブロガー・特別内覧会に行ってきました。

隣の新東京ビルにある、「MARUNOUCHI CAFE 倶楽部21号館」で、
三菱一号館美術館学芸員の阿佐美淑子さんの解説をお伺いした後、
作品を鑑賞しました。
阿佐美さんによれば、来日したクラーク美術館の館員にボストンから
美術館までの距離を確認したところ、解説にあるような車で片道3時間
どころではなく、4.5時間はかかるそうです。
ますます今度の展覧会が貴重な機会であることが分かりました。
特別内覧会 は撮影可能です。
最初の展示はコローです。
カミーユ・コロー 「サン・タンジェロ城、ローマ」 1835-40年

奥に見えるのは、テオドール・ルソーの「ランド地方の農園」(1844-67年)です。
(右)カミーユ・コロー 「ボッロメーオ諸島の浴女たち」 1865-70年
(左)カミーユ・コロー 「水辺の道」 1865-70年頃

コローは5点、展示されています。
続いて、ミレーが2点です。
(右)ジャン=フランソワ・ミレー 「羊飼いの少女、バルビゾンの平原」
1862年以前
(左)ジャン=フランソワ・ミレー 「編み物の稽古」 1860年頃

印象派が始まります。
海の景色が並んでいます。
(右)クロード・モネ 「海景、嵐」 1866-67年頃
(左)ウジェーヌ・ブーダン 「港へ戻る帆船、トゥルーヴィル」 1894年

(右)ギュスターヴ・カイユボット 「アルジャントゥイユのセーヌ川」 1892年頃
(左)クロード・モネ 「レイデン付近、サッセンハイムのチューリップ畑」 1886年

カイユボットはいつも面白い構図をしています。
(右)クロード・モネ 「小川のガチョウ」 1874年
(左)クロード・モネ 「エトルタの断崖」 1885年

阿佐美さんによれば、「エトルタの断崖」は広い部屋の真中に置くことに
決めてあったのですが、作品を梱包から出してみてあらためてその色彩の
鮮やかさに驚き、展示の計画が正しかったと認識したそうです。
(右)アルフレッド・シスレー 「ビ付近のセーヌ川堤」 1880-81年頃
(左)アルフレッド・シスレー 「モレのロワン川と粉挽き場、雪の効果」 1891年

シスレーは4点、展示されています。
ルノワールの女性の肖像画が3点並んでいます。
3点とも青色系です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「若い娘の肖像(無邪気な少女)」
1874年頃
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「うちわを持つ少女」 1879年頃
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「かぎ針編をする若い女」 1875年

こちらもルノワールの女性像です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「テレーズ・ベラール」 1879年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「モネ夫人の肖像
(読書するクロード・モネ夫人)」 1874年頃

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「手紙」 1895-1900年頃
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「眠る少女」 1880年

「眠る少女」は青を強調した画面で、猫も一緒に眠っています。
猫のふわりとした毛触りもていねいに描かれていて、とても気持ち良さそうです。
「手紙」は20年ほど後の作品なので、画風も変わっています。
静物画もあります。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「タマネギ」 1881年
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「皿のリンゴ」 1883年
(左)アルフレッド・シスレー 「籠のリンゴとブドウ」 1880-81年頃

(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「シャクヤク」 1880年頃
(左)ベルト・モリゾ 「ダリア」 1876年頃

こちらは風景画です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ヴェネツィア、総督宮」 1881年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ナポリの入江、夕刻」 1881年

肖像画です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「自画像」 1875年頃
(中)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「フルネーズ親父」 1875年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「自画像」 1899年

若い頃の自画像は眉間にしわがあって少し険しい顔をしていますが、
晩年はおだやかな表情です。
フルネーズ親父は料理店と貸ボート屋の主人で、若いルノワールがつぎつぎ
お客を連れてきたので、お礼にこの絵ともう一枚を注文したそうです。
ロートレックも2点、展示されています。
(右)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「カルメン」 1884年
(左)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「待つ」 1888年頃

最後の部屋の展示もルノワールが中心です。
(右)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「頭部の習作(べラール家の
子どもたち)」 1881年
(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「鳥と少女(アルジェリアの
民族衣装をつけたフルーリー嬢)」 1882年

「金髪の浴女」(1881年)もこの部屋に展示されています。
展示はピエール・ボナールの「犬と女」(1891年)で終わっています。
今回の内覧会は応募者がとても多かったそうですが、抽選の結果、
参加することが出来ました。
内覧会を開催してくださった皆様にお礼を申し上げます。
「奇跡のクラークコレクション展」の記事はこちらです。
展覧会のHPです。
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青い日記帳×奇跡のクラーク・コレクション展“特別内覧会”を開催しました。→詳細はこちら。定員50名の会に約3倍のお申込みを頂きました。この展覧会の人気の高さが分かります。
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【2013/02/16 16:40】
【2013/02/16 16:40】