六本木一丁目・神谷町
虎ノ門の大倉集古館では「大倉コレクションの精華III―工芸品物語
美と技が語るもの―」展が開かれています。
会期は3月30日(日)までです。

大倉集古館の所蔵品のうち、工芸品約80点を展示する展覧会です。
「長生殿蒔絵手箱」 鎌倉時代 13~14世紀 重要文化財

2月2日までの展示でした。
全面を扇面模様で埋め、紐金具も扇をあしらっています。
扇には秋草や流水が描かれています。
蓋の裏には長、生、殿、裏、春の字が芦手絵と呼ばれる絵の中の隠し文字で
書かれています。
和漢朗詠集に載っている平安時代の文人、慶滋保胤(よししげのやすたね)の
詩に拠っていて、作品名の元になっています。
長生殿の裏(うち)には春秋富めり
不老門の前には日月遅し
長生殿は唐の玄宗皇帝と楊貴妃が愛を語った所とされ、白楽天の「長恨歌」に
詠われています。
「競馬香人形・四種盤」 江戸時代 18世紀

香道のうち、組香(くみこう)の用具で、賀茂神社の競べ馬に
なぞらえた人形です。
競馬香は赤と黒の二組に分かれ、香の名を当てた方が騎馬の駒を
一つ進めて、早く決勝点に着いた方を勝ちとします。
決勝点には楓の木が立てられています。
鞭を振っている騎手の顔や手は象牙で作られ、舞楽の衣装を着ています。
賀茂の競馬は旧暦五月五日に上賀茂神社で催される神事で、2頭の馬が
直線の馬場を併走する形で行なわれます。
徒然草にも書かれ、よく絵の画題ともなっている行事です。
四種盤とは組香に使われる源平香・名所香・競馬香・矢数香の4種類の用具の
セットのことです。
「秋草蒔絵文台」 富田幸七 明治時代 19世紀

菊や萩、薄、女郎花などが描かれ、薄の穂には露の置かれた、優美な蒔絵です。
富田幸七(1852-1910)は京都の蒔絵師です。
その他、大倉集古館が多数所蔵する、備前池田家伝来の能装束も展示されています。
展覧会のHPです。
chariot
虎ノ門の大倉集古館では「大倉コレクションの精華III―工芸品物語
美と技が語るもの―」展が開かれています。
会期は3月30日(日)までです。

大倉集古館の所蔵品のうち、工芸品約80点を展示する展覧会です。
「長生殿蒔絵手箱」 鎌倉時代 13~14世紀 重要文化財

2月2日までの展示でした。
全面を扇面模様で埋め、紐金具も扇をあしらっています。
扇には秋草や流水が描かれています。
蓋の裏には長、生、殿、裏、春の字が芦手絵と呼ばれる絵の中の隠し文字で
書かれています。
和漢朗詠集に載っている平安時代の文人、慶滋保胤(よししげのやすたね)の
詩に拠っていて、作品名の元になっています。
長生殿の裏(うち)には春秋富めり
不老門の前には日月遅し
長生殿は唐の玄宗皇帝と楊貴妃が愛を語った所とされ、白楽天の「長恨歌」に
詠われています。
「競馬香人形・四種盤」 江戸時代 18世紀

香道のうち、組香(くみこう)の用具で、賀茂神社の競べ馬に
なぞらえた人形です。
競馬香は赤と黒の二組に分かれ、香の名を当てた方が騎馬の駒を
一つ進めて、早く決勝点に着いた方を勝ちとします。
決勝点には楓の木が立てられています。
鞭を振っている騎手の顔や手は象牙で作られ、舞楽の衣装を着ています。
賀茂の競馬は旧暦五月五日に上賀茂神社で催される神事で、2頭の馬が
直線の馬場を併走する形で行なわれます。
徒然草にも書かれ、よく絵の画題ともなっている行事です。
四種盤とは組香に使われる源平香・名所香・競馬香・矢数香の4種類の用具の
セットのことです。
「秋草蒔絵文台」 富田幸七 明治時代 19世紀

菊や萩、薄、女郎花などが描かれ、薄の穂には露の置かれた、優美な蒔絵です。
富田幸七(1852-1910)は京都の蒔絵師です。
その他、大倉集古館が多数所蔵する、備前池田家伝来の能装束も展示されています。
展覧会のHPです。
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