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「博物館でお花見を」 東京国立博物館 2014/3
上野
chariot

上野の東京国立博物館では今年も「博物館でお花見を」が開かれています。
会期は4月13日(日)までです。

花見001

本館の平常展では桜にちなんだ作品が数多く展示されています。
平常展は撮影自由です。
展示期間はそれぞれ異なりますので、博物館のHPでご確認下さい。

「伊勢物語絵巻 巻二」 絵・住吉如慶 詞・愛宕通福(あたごみちとみ) 
 江戸時代・17世紀


徳川4代将軍家綱の正室高厳院の御遺物として津軽家に伝来した品です。
住吉如慶(1599-1670)は住吉派の祖で、幕府の御用を多く勤めています。

筒井筒の場面
東0599

  筒井筒井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに

河内越えの場面
東0601

  風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとりこゆらん

高安の女の場面
東0603

「観桜図屏風」 住吉具慶 江戸時代・17世紀
東0605

東0608

住吉具慶(1631-1705)は住吉如慶の子で、江戸に移り住んで幕府の
御用絵師となっています。

「源氏物語絵合・胡蝶図屏風」 狩野晴川院〈養信〉 江戸時代・19世紀

右隻に源氏物語の「絵合」帖、左隻に「胡蝶」帖を描いています。

右隻
東0612

左右に分かれて持ち寄った絵の優劣を競っています。

左隻
東0614

花の盛りのころの遊びの模様で、女童が蝶の衣装を着て、山吹の花を活けた
金の花瓶を持っています。

東0619

狩野養信(かのうおさのぶ、1796-1846)は江戸狩野の絵師で、
最晩年の僅かな間、橋本雅邦、狩野芳崖を弟子にしています。

「打掛 白綸子地紗綾形梅桜牡丹菊束模様」 江戸時代・18世紀
東0585

東0588


「色絵桜樹図透鉢」 仁阿弥道八 江戸時代・19世紀
東0643

尾形乾山風の作風で、満開の桜が器の内外に描かれ、とても華やかです。
透しも入った凝った作りです。

「色絵桜透文手鉢」 京焼き 江戸時代・18世紀
東0637

桜の形の透かしを入れ、青と緑で縁取りがしてあります。
色も形もすっきりと上品です。

「色絵桜人物文大皿」 伊万里 江戸時代・18世紀
東0639

染付に金彩と赤彩で上絵付をした金襴手で、真中に桜、周りに花卉文、
桜と藤、屋形に女性を描いた賑やかなお皿です。

「瓢形酒入」 船田一琴 江戸時代・天保14年(1843)
東0589

銀と銅の合金と銅を素材として、桜は金鍍金されています。
刀装金具の技術による彫金作品です。


昨年の「博物館でお花見を」の記事です。

「博物館でお花見を」のHPです。


博物館の前庭のカンヒザクラです。

花0648

上野公園のオオカンザクラ
花0649

不忍池横の五條天神社
花0563

花0566

白木蓮
花0543


不忍池の柳も色付き始めています。

花0558

花0556

花0552

花0551

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【2014/03/26 21:03】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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