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与謝蕪村
うぐいす
chariot

古庭に鶯啼きぬ日もすがら


与謝蕪村が「蕪村」の号を名乗っての最初の俳句ということです。

大先輩の芭蕉の句「古池や蛙とびこむ水の音」を意識していますが、
表しているものはかなり違います。

古池の句は、一瞬の水音と、それに続く静寂、耳を澄ます芭蕉、
といった緊張感のある句です。

古庭の句は、一日鳴いているうぐいすと聞いている蕪村の区別もなくなって、
とりとめもない時間が過ぎています。
のどかな春の気分と、かすかなやるせなさの漂う、蕪村らしい句です。


これも蕪村の句、

遅き日のつもりて遠きむかしかな


私も一句、

うぐいすの庭にいる間は部屋ごもり

私より蕪村の方が近代的です。



三四郎池


本郷のさるお大名のお庭の池。

古池もこれだけ大きいと、飛び込むのもガマガエルくらいでないと釣り合いません。




「江戸俳画紀行」

芭蕉や蕪村のほか、江戸の俳人たちの俳句や俳画を紹介しています。
知らない人たちも多く、勉強になります。




「蕪村」


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【2008/03/15 15:24】 文学 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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