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「世界が絶賛した浮世絵師北斎展」 池袋 パルコミュージアム
池袋
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池袋のパルコミュージアムでは「世界が絶賛した浮世絵師北斎展~
冨嶽三十六景・エッフェル塔三十六景の共演~」が開かれています。
会期は7月17日(月・祝)までです。

富嶽img025


葛飾北斎の代表作、「冨嶽三十六景」を中心にした展示です。

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
富嶽img026 (2)

「冨嶽三十六景 凱風快晴」
富嶽img026 (1)


見所はアンリ・リヴィエールのリトグラフ、「エッフェル塔三十六景」(1902年刊行)です。

アンリ・リヴィエール(1864―1951)はフランスの画家で、ジャポニスムに傾倒し、
葛飾北斎の「冨嶽三十六景」に倣って、エッフェル塔の見える景色を題材にした、
「エッフェル塔三十六景」を描いています。

「エッフェル塔三十六景 扉絵」
富嶽img026 (4)

前景に、画面を覆うようにマロニエの葉を配しています。
エッフェル塔は1889年のパリ万博のシンボルとして計画され、1887年に建設が始まり、
1889年に完成しています。

「エッフェル塔三十六景 建築中のエッフェル塔、トロカデロからの眺め」
富嶽img026 (3)

トロカデロとエッフェル塔はセーヌ川を挟んだ両岸にあります。
小林清親の「海運橋 第一銀行雪中」(1876)を思わせる絵で、他にも小林清親の
影響を受けたと思われる作品が何点かあります。
建築作業を題材にした作品もあり、リヴィエールが当初からエッフェル塔に関心を
寄せていたことが分かります。

葛飾北斎と比べると、北斎が画面構成に工夫を凝らし、斬新な絵柄としているのに対し、
リヴィエールは透視図法などによって客観的な風景として描いています。
そして、おだやかな抒情性に特徴があります。

展覧会のHPです。


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【2017/07/01 20:43】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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