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「古代の造形-モノづくり日本の原点」展 大手町 三の丸尚蔵館
大手町
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宮内庁三の丸尚蔵館では、「古代の造形-モノづくり日本の原点」展が開かれています。
会期は12月10日(日)までです。
10月29日までの前期と、11月3日からの後期で一部展示替えがありました。
入館は無料です。

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御物石器(ぎょぶつせっき) 石川・穴水町 縄文時代(書陵部所管)
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長さ30㎝程もあり、ずっしりと重そうです。
用途は不明ですが、何かの儀礼用と考えられています。
明治の初めに穴水町で出土、明治天皇行幸の折に献上されています。
この形の石器は北陸や飛騨地方に多く出土していて、御物石器と
呼ばれるようになりました。

流水文銅鐸(1号) 奈良・天理市 弥生時代(書陵部所管) 
古代img249 (4)

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前期の展示でした。
かなり大きな銅鐸で、表面に流水の模様が鋳出してあります。

人物形埴輪 女子頭部 大阪・仁徳天皇百舌鳥耳原中陵 古墳時代(書陵部所管) 
古代img249 (3)

明治時代に仁徳天皇陵とされる大仙古墳から出土しています。
愛らしい顔立ちで、髷を結っています。

付近で出土されたとされる囲型埴輪も展示されています。
大きな家形埴輪の周りを塀が囲っており、扉に付いている軸木が軸受けで
支えられていて、扉を開閉できるようになっています。

金銅装横矧板鋲留衝角付冑 出土地不明 古墳時代(三の丸尚蔵館所管) 
古代img249 (6)

横に長い板を鋲で留め、前方を尖らせ、金メッキを施しています。
明治時代に皇室に献上されていて、今回初公開です。

家屋文鏡 奈良・佐味田宝塚古墳 古墳時代(書陵部所管) 
古代img263 (2)

古代img263 (3)

後期の展示です。
佐味田宝塚古墳は、奈良県北葛城郡にある、前方後円墳です。
明治時代に約36面の銅鏡など、多数の遺物が出土しています。
この鏡は日本で造られており、竪穴の家、平屋建ての家、高床の家、
高床の倉庫の4棟が鋳出されてる、珍しい品です。

竪穴の家
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平屋建ての家
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高床の家
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高床の倉庫
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金銅製四鐶壺 奈良・古宮遺跡 飛鳥~奈良時代(三の丸尚蔵館所管) 
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古宮遺跡は明日香村にあり、庭園遺構や掘立柱跡が発見されていて、
蘇我氏の邸宅跡ではないかとされています。
明治時代にこの壺が出土しました。


普段、なかなか観る機会のない貴重な品の揃った、興味深い展示です。

展覧会のHPです。

次回の展覧会は「世界を巡るー古今東西の品々を集めて」(仮称)です。
会期は2018年1月13日(土)から4月8日(日)までです。

丸の内の行幸通りの紅葉です。

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【2017/11/23 17:51】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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