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「鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、 ひらきます」展 東京ステーションギャラリー
東京
chariot

明けましておめでとうございます。
今年も良い年でありますように。
東京駅の東京ステーションギャラリーでは、「鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、
ひらきます」展が開かれています。
会期は2月12日(月・祝)まで、入館料は一般900円です。
会期中、1月14日までと16日からで、一部展示替えがあります。

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ギャラリーが30年間で集めてきた作品を展示するもので、始発駅の「鉄道絵画」から
「都市と郊外」「人」「抽象」へと進み、終着駅の「ピカソ」に着くという趣向です。
会場は一部を除き、撮影可能です。

中村岳陵 「驀進」 紙本着彩 1943年
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戦時中に、労働を描くことで戦意高揚を目指した作品です。
運転席を後ろから見た面白い構図で、黒煙が金地に映えています。
実際にD51の運転席に同乗して写生しています。

長谷川利行 「汽灌車庫」 油彩 1928年
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鉄道博物館蔵の作品です。
田端駅を描いていて、勢いのある筆遣いと赤色が印象的です。

相笠昌義 「東京駅風景・冬」 油彩 1993年
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建て替え前の北口の風景で、不思議に静かな雰囲気です。
この頃は駅舎の建て替え案が出ており、相笠さんは創建時の2つのドーム屋根の
再現を提案したそうです。

元田久治 「Indication-Tokyo Station-」 リトグラフ 2007年
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元田さんは近代都市を廃墟の風景として描いています。

本城直季 「new Tokyo station」 発色現像方式印刷 2012年
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特殊な技法で丸ビルから撮った写真で、ジオラマのような効果を出しています。

斎藤吾朗 「軽井沢物語」 油彩 1993年
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斎藤さんの特徴の赤い色で、軽井沢駅の様子を細かく描き出しています。

立石大河亞(立石紘一) 「アンデスの汽車」 油彩 1997-1998年 油彩
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マンガのような、とぼけた味わいの絵です。

横尾忠則 「健全な感情」 油彩 2002年
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Y字路シリーズの一つです。
横浜元町の理容室、山陽新幹線のガード、世田谷の高層ビル、さらにパリの
サクレ・クール寺院まで取り込んでいます。

遠藤彰子 「透影」 油彩 2009年
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壮大で奇妙な都市空間で、何層にもなった地下を電車が入っています。

藪野健 「初夏・僕・丘で」 油彩 1993年
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日暮里諏方神社から見た西日暮里駅の風景で、新幹線、山手線、京浜東北線が
集まるこの場所は通過するいろいろの列車を見下ろせます。

吉村芳生 「SINCE85-8」 鉛筆 1985年
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丸の内の写真を鉛筆で細密に写し取っています。

岡本信治郎 「大時計・上野地下鉄ストア」 アクリル 1981年
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上野駅の正面にあった上野地下鉄ストアは建物全体が大時計になっていましたが、
戦災で焼失しています。

諏訪敦 「新宿からの富士」 テンペラ、油彩 2001年
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超高層ビルから見た東京の眺めで、遠くの正面に富士山が見えます。

元永定正 「Funi Funi」 アクリル 1975年
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具象画ではありませんが、ぼわっとした感じがどこかユーモラスです。

野田裕示 「WORK1767」 アクリル 2011年
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ふくらんだ形の重なりにリズム感があります。

辰野登恵子 「Dec-9-2002」 アクリル 2002年
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辰野さんの作品はよく2つの形や色彩の対比を強調しています。

パブロ・ピカソ 「黄色い背景の女」 油彩 1937年
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くっきりした輪郭線で区切られた、平面的な画面です。
ピカソの作品は4点、展示されています。

鉄道や駅を描いた作品から抽象画まで、60人以上の作家の作品が揃い、
ステーションギャラリーにはこれだけのコレクションがあったのかと思いました。

展覧会のHPです。

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【2018/01/02 17:27】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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