上野
上野の東京国立博物館で開かれている「博物館に初もうで」に
今年も行ってきました。
会期は1月29日(日)までです。

本館前での縁起の良い獅子舞と、湯島天神白梅太鼓による勇壮な和太鼓の演奏です。


本館正面階段の活花は、真生流の山根由美さんで、須恵器に活けられています。

会場内は一部を除き、撮影可能です。
戌年にちなんで、犬の特集です。
「朝顔狗子図杉戸」 円山応挙 江戸時代・天明4年(1784)

何とも可愛い子犬たちです。
「狗子図」 円山応瑞 江戸時代・18世紀

円山応瑞は円山応挙の長男で、絵も父によく似ています。
「狗子」 柴田是真 明治時代・19世紀

こちらも応挙風です。
「土筆に犬」 竹内栖鳳 明治時代・19世紀

屏風絵の下絵のようです。
「犬を戯らす母子」 鈴木春信 江戸時代・18世紀

室内犬と遊んでいます。
「名所江戸百景・猿わか町よるの景」 歌川広重 江戸時代・安政3年(1856)

手前に母犬と子犬が見えます。
江戸の町を描いた浮世絵にはよく犬が描き込まれています。
江戸の名物は伊勢屋稲荷に犬の糞と言われました。
「緑釉犬」 中国 後漢時代・2~3世紀

番犬が頑張っています。
「犬形置物」 ドイツ・ドレスデン 19世紀

陶製で、目にはガラスが嵌っています。
明治10年にライプツィヒ民族学博物館から寄贈されています。
新春特別公開の作品もあります。
「釈迦金棺出現図」 平安時代・11世紀 京都国立博物館蔵 国宝


釈迦の入滅を知って天から駆け付けた母の麻耶夫人が嘆いていると、
釈迦が棺から身を起こし、説法しているところです。
釈迦涅槃図に続く場面ですが、他に作例の無い貴重な作品とのことです。
長岡京市の天台宗長法寺に伝来しました。
「鳥獣戯画断簡」 平安時代・12世紀 重要文化財

2月4日までの展示です。
国宝「鳥獣戯画」の一部だったもので、猿や蛙たちが行列しています。
「古今和歌集(元永本) 下帖」 平安時代・12世紀 国宝

2月4日までの展示です。
古今和歌集が完全に残る冊子本として現存最古の写本です。
筆者は藤原定実とする説が有力です。
古今和歌集巻第十二
恋二
不知題 小野小町
おもひつゝぬればや人の見えつらんむ夢と
しりせばさめざらましを
うたゝねに恋しき人を見てしより
夢と云事は憑(たのみ)そめてき
糸せめて恋しき時はうば玉のよ
るのころもをかへしてぞきる
「松梅孤鶴図」 伊藤若冲 江戸時代・18世紀

思い切った形をした鶴で、さすがは若冲です。
興味深い屏風絵もありました。
「十二ヶ月花鳥図屏風」 狩野永敬筆 江戸時代・17世紀


藤原定家の「詠花鳥和歌各十二首」に詠まれた12か月の花鳥を右から左に
配しています。
柳の若葉、桜に始まり、雪月花で終わっています。
狩野永敬は狩野山楽から4代目の京狩野の絵師です。
正月 うちなびき春くるかぜの色なれや 日を経てそむる青柳のいと
「浅間山図屏風」 亜欧堂田善 江戸時代・19世紀 重要文化財

洋風画の作品で、日本の山水画とはかなり違った趣きです。
亜欧堂田善は煙を描くのが好きだったので、ここでも描かれています。
展覧会のHPです。
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上野の東京国立博物館で開かれている「博物館に初もうで」に
今年も行ってきました。
会期は1月29日(日)までです。

本館前での縁起の良い獅子舞と、湯島天神白梅太鼓による勇壮な和太鼓の演奏です。


本館正面階段の活花は、真生流の山根由美さんで、須恵器に活けられています。

会場内は一部を除き、撮影可能です。
戌年にちなんで、犬の特集です。
「朝顔狗子図杉戸」 円山応挙 江戸時代・天明4年(1784)

何とも可愛い子犬たちです。
「狗子図」 円山応瑞 江戸時代・18世紀

円山応瑞は円山応挙の長男で、絵も父によく似ています。
「狗子」 柴田是真 明治時代・19世紀

こちらも応挙風です。
「土筆に犬」 竹内栖鳳 明治時代・19世紀

屏風絵の下絵のようです。
「犬を戯らす母子」 鈴木春信 江戸時代・18世紀

室内犬と遊んでいます。
「名所江戸百景・猿わか町よるの景」 歌川広重 江戸時代・安政3年(1856)

手前に母犬と子犬が見えます。
江戸の町を描いた浮世絵にはよく犬が描き込まれています。
江戸の名物は伊勢屋稲荷に犬の糞と言われました。
「緑釉犬」 中国 後漢時代・2~3世紀

番犬が頑張っています。
「犬形置物」 ドイツ・ドレスデン 19世紀

陶製で、目にはガラスが嵌っています。
明治10年にライプツィヒ民族学博物館から寄贈されています。
新春特別公開の作品もあります。
「釈迦金棺出現図」 平安時代・11世紀 京都国立博物館蔵 国宝


釈迦の入滅を知って天から駆け付けた母の麻耶夫人が嘆いていると、
釈迦が棺から身を起こし、説法しているところです。
釈迦涅槃図に続く場面ですが、他に作例の無い貴重な作品とのことです。
長岡京市の天台宗長法寺に伝来しました。
「鳥獣戯画断簡」 平安時代・12世紀 重要文化財

2月4日までの展示です。
国宝「鳥獣戯画」の一部だったもので、猿や蛙たちが行列しています。
「古今和歌集(元永本) 下帖」 平安時代・12世紀 国宝

2月4日までの展示です。
古今和歌集が完全に残る冊子本として現存最古の写本です。
筆者は藤原定実とする説が有力です。
古今和歌集巻第十二
恋二
不知題 小野小町
おもひつゝぬればや人の見えつらんむ夢と
しりせばさめざらましを
うたゝねに恋しき人を見てしより
夢と云事は憑(たのみ)そめてき
糸せめて恋しき時はうば玉のよ
るのころもをかへしてぞきる
「松梅孤鶴図」 伊藤若冲 江戸時代・18世紀

思い切った形をした鶴で、さすがは若冲です。
興味深い屏風絵もありました。
「十二ヶ月花鳥図屏風」 狩野永敬筆 江戸時代・17世紀


藤原定家の「詠花鳥和歌各十二首」に詠まれた12か月の花鳥を右から左に
配しています。
柳の若葉、桜に始まり、雪月花で終わっています。
狩野永敬は狩野山楽から4代目の京狩野の絵師です。
正月 うちなびき春くるかぜの色なれや 日を経てそむる青柳のいと
「浅間山図屏風」 亜欧堂田善 江戸時代・19世紀 重要文化財

洋風画の作品で、日本の山水画とはかなり違った趣きです。
亜欧堂田善は煙を描くのが好きだったので、ここでも描かれています。
展覧会のHPです。
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