表参道
南青山の根津美術館では企画展、「墨と金 狩野派の絵画」が
開かれています。
会期は2月12日(月・祝)までで、会期中一部展示替えがあります。

水墨を基本としながら、金などの色彩を取り入れ、繁栄を遂げた狩野派の展示です。
「養蚕機織図屏風」 伝 狩野元信 6曲1双 室町時代 16世紀

右隻

部分

左隻

部分

右隻に養蚕、左隻に機織りの様子を描いています。
中国で農民の苦労を皇帝に知らせるために描かれたという「耕織図」を基にしています。
左隻の左側は冬の景色で、屋根には雪が積もっています。
小舟の人物は太公望だそうです。

「両帝図屏風」 狩野探幽 6曲1双 江戸時代 寛文元年(1661)

右隻

部分

左隻

部分

豪華な金地に描かれていて、右隻は古代中国の皇帝とされる黄帝です。
黄帝は舟や車を発明したとされ、竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の舟や牛車も
描かれています。
左隻は、琴を弾き南風の詩を歌って天下を治めたとされる舜です。
「源氏物語図屏風(右隻)」 6曲1双 桃山〜江戸時代 17世紀

若紫の巻の場面

1月28日までの展示です。
光源氏が紫の上を垣間見る若紫の巻や、末摘花を訪ねる蓬生の巻などが
描かれています。
狩野派は中国画を得意としていますが、やまと絵も手掛けています。
「梟鶏図」 狩野山雪 江戸時代 17世紀



2幅の掛軸で、夜のフクロウと朝のニワトリが面白い目付きをしています。
狩野山雪(1590ー1651)は京狩野の狩野山楽の婿養子で、斬新な構図や
動物の表情に特徴があります。
「舞楽図屏風」(左隻) 久隅守景 江戸時代 17世紀

舞楽の演目の納曽利と蘭陵王で、雅楽を奏する楽人や大太鼓が見えます。
右隻では太平楽を舞う4人が剣を持って同じ所作で舞っています。
久隅守景は狩野探幽の弟子で、「夕顔棚納涼図屏風」や「四季耕作図屏風」で
有名です。
2017年にはサントリー美術館で、「天下を治めた絵師 狩野元信」展が開かれていました。
「天下を治めた絵師 狩野元信」展の記事です。
展示室5は正月恒例の「百椿図」の展示です。
「百椿図」 伝 狩野山楽 2巻 江戸時代 17世紀

播磨明石藩藩主、松平忠国(1597~1659)の注文で狩野山楽が描いたとされる
椿の絵で、2巻併せて約24mあり、100種類以上もの椿を描き並べています。
忠国とその子の信之(1631-86)がそれぞれの花に著名人に漢詩や和歌の賛を
書いてもらっています。
大名の松平忠国、徳川光圀、加藤明友(加藤嘉明の孫)と、烏丸光広、北村季吟、
西山宗因、松花堂昭乗、林羅山など49人が賛を寄せています。
展示室6のテーマは「戊戌の茶-新年の茶会-」です。
新年ということで、正月や戌年にちなんだ茶道具の展示です。
「志野暦文茶碗 銘 年男」 美濃 施釉陶器 江戸時代 17世紀

胴に架空の年号の暦が書かれていて、贈答品として使われていたそうです。
「竹狗児図」 長沢芦雪 江戸時代 18世紀
縦長の掛軸で、可愛い子犬が二匹、勢いのある筆遣いで描かれた竹の下で
遊んでいます。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は企画展、「香合百花繚乱」です。
会期は2月22日(木)から3月31日(土)です。

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南青山の根津美術館では企画展、「墨と金 狩野派の絵画」が
開かれています。
会期は2月12日(月・祝)までで、会期中一部展示替えがあります。

水墨を基本としながら、金などの色彩を取り入れ、繁栄を遂げた狩野派の展示です。
「養蚕機織図屏風」 伝 狩野元信 6曲1双 室町時代 16世紀

右隻

部分

左隻

部分

右隻に養蚕、左隻に機織りの様子を描いています。
中国で農民の苦労を皇帝に知らせるために描かれたという「耕織図」を基にしています。
左隻の左側は冬の景色で、屋根には雪が積もっています。
小舟の人物は太公望だそうです。

「両帝図屏風」 狩野探幽 6曲1双 江戸時代 寛文元年(1661)

右隻

部分

左隻

部分

豪華な金地に描かれていて、右隻は古代中国の皇帝とされる黄帝です。
黄帝は舟や車を発明したとされ、竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の舟や牛車も
描かれています。
左隻は、琴を弾き南風の詩を歌って天下を治めたとされる舜です。
「源氏物語図屏風(右隻)」 6曲1双 桃山〜江戸時代 17世紀

若紫の巻の場面

1月28日までの展示です。
光源氏が紫の上を垣間見る若紫の巻や、末摘花を訪ねる蓬生の巻などが
描かれています。
狩野派は中国画を得意としていますが、やまと絵も手掛けています。
「梟鶏図」 狩野山雪 江戸時代 17世紀



2幅の掛軸で、夜のフクロウと朝のニワトリが面白い目付きをしています。
狩野山雪(1590ー1651)は京狩野の狩野山楽の婿養子で、斬新な構図や
動物の表情に特徴があります。
「舞楽図屏風」(左隻) 久隅守景 江戸時代 17世紀

舞楽の演目の納曽利と蘭陵王で、雅楽を奏する楽人や大太鼓が見えます。
右隻では太平楽を舞う4人が剣を持って同じ所作で舞っています。
久隅守景は狩野探幽の弟子で、「夕顔棚納涼図屏風」や「四季耕作図屏風」で
有名です。
2017年にはサントリー美術館で、「天下を治めた絵師 狩野元信」展が開かれていました。
「天下を治めた絵師 狩野元信」展の記事です。
展示室5は正月恒例の「百椿図」の展示です。
「百椿図」 伝 狩野山楽 2巻 江戸時代 17世紀

播磨明石藩藩主、松平忠国(1597~1659)の注文で狩野山楽が描いたとされる
椿の絵で、2巻併せて約24mあり、100種類以上もの椿を描き並べています。
忠国とその子の信之(1631-86)がそれぞれの花に著名人に漢詩や和歌の賛を
書いてもらっています。
大名の松平忠国、徳川光圀、加藤明友(加藤嘉明の孫)と、烏丸光広、北村季吟、
西山宗因、松花堂昭乗、林羅山など49人が賛を寄せています。
展示室6のテーマは「戊戌の茶-新年の茶会-」です。
新年ということで、正月や戌年にちなんだ茶道具の展示です。
「志野暦文茶碗 銘 年男」 美濃 施釉陶器 江戸時代 17世紀

胴に架空の年号の暦が書かれていて、贈答品として使われていたそうです。
「竹狗児図」 長沢芦雪 江戸時代 18世紀
縦長の掛軸で、可愛い子犬が二匹、勢いのある筆遣いで描かれた竹の下で
遊んでいます。
展覧会のHPです。
次回の展覧会は企画展、「香合百花繚乱」です。
会期は2月22日(木)から3月31日(土)です。

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