乃木坂
六本木の国立新美術館では「20th DOMANI・明日展 未来を担う美術家たち
文化庁芸術家在外研修の成果」が開かれています。
会期は3月4日(日)までで、火曜日は休館日です。

「DOMANI・明日展」は文化庁が1967年度から実施している、若手芸術家を
研修のため海外に派遣する、「新進芸術家海外留学制度(芸術家在外研修)」の
成果を発表する展覧会で、毎年この時期に開かれています。
今回は「寄留者(パサジェ)の記憶 (memories of “passagers”)」をサブタイトルに
していて、研修後時間の浅い作家たちを集めています。
会場は撮影可能です。
雨宮庸介(1975~) オランダ派遣 現在、ベルリンを拠点に活動
展示室全体で一つの作品にしています。
「スワンソングA(人生最終作のための習作)」 2018年 ライブインスタレーション



猪瀬直哉(1988~) イギリス派遣 現在、ロンドンを拠点に活動
バレル「バベルの塔シリーズ」より10番 2009年 アクリル、アルキド、油彩、カンヴァス

荒涼として、ロマン主義的な雰囲気のある景色です。
「文化的景観―国立新宿自然公園」 2012年 アクリル、アルキド、油彩、カンヴァス

国立新宿自然公園という施設は実際には存在しません。
「文化的景観―希望の漂流」 2013年 アクリル、アルキド、油彩、カンヴァス

猪瀬さんの作品は空想の写実化と言えますが、大震災を経験した我々には
リアリティーのある光景に見えます。
田中麻記子(1975~) フランス派遣 現在、カシャン(フランス)を拠点に活動
「ロックンローラーの娘」 2007年 鉛筆、水彩、紙

「Zodiac」 2009年 油彩、カンヴァス

水彩と油彩で調子は違いますが、共に混沌としています。
中谷ミチコ(1981~) ドイツ派遣
「boat」 2015年

「空が動く」 2017年

石膏ボードを彫り込んで彩色した彫刻作品で、斜めから見ると画面が
くぼんでいるのが分かります。
中村裕太(1983~) オーストラリア派遣
中村さんは文化としての陶磁器やタイルの研究を行なっています。
「日本陶片地図 神奈川」 2018年

日本各地で集めた陶片と絵葉書に、エドワード・S・モースの「日本その日その日」の
文章が添えられています。
モースはアメリカの動物学者で、大森貝塚の発見者として有名ですが、日本の陶器の
研究もしています。
西尾美也(1982~) ケニア派遣
「Self Select : Nirobian in Tokyo」 2017年

街角でケニア人がいろいろな人に呼び掛けて、衣服を取り換えるプロジェクトです。
場所は台東区谷中の言問通りのようです。

こちらは秋葉原の万世橋です。

増田佳江(1978~) アメリカ派遣
「遠い歌 近い声」 2012年 油彩、カンヴァス

見たものがイメージに昇華されていきます。
「Belle Aisle Aquarium」 2017年 油彩、カンヴァス

デトロイトにあるアメリカ最古の水族館の展示室です。
自動車産業の町デトロイトは財政が厳しく、水族館の魚も少ないそうです。
mamoru(1977~) オランダ派遣
4本の映像作品で、「あり得た(る)かもしれないその歴史を聴き取ろうとし続ける
ある種の長い旅路、特に日本人やオランダ人その他もろもろに関して」という
長い題のシリーズです。
「第四章 伸ばした手」 2016年 シングルチャンネルフィルム

「第六章 セブア・テンパ」 2017年 シングルチャンネルフィルム

「セブア・テンパ」はインドネシア語で「一つの場所」という意味です。
インドネシアはオランダの植民地でした。
三宅砂織(1975~) フランス派遣
ベルリンオリンピック(1936年)に体操選手として参加し、尺八奏者でもあった人物の
アルバムからつくられています。
「The missing shade 29-1」 2017年 ゼラチンシルバープリント

「The missing shade 31-1」 2017年 ゼラチンシルバープリント

盛圭太(1981~) ベルギー派遣 現在、パリを拠点に活動
板に糸を張った作品です。
「Bug report(Corpus)」 2018年 木綿、絹糸、壁

やんツー(1984~) スペイン派遣
「Exanples : モチーフ」 2016年

シュルレアリスムの絵を立体化したような作品です。
「Exanples : Cut-off(hang/hoisting)」 2016年

時々、電動ウィンチが音を立てて、材木とスーツケースを吊り上げます。
展覧会のHPです。
chariot
六本木の国立新美術館では「20th DOMANI・明日展 未来を担う美術家たち
文化庁芸術家在外研修の成果」が開かれています。
会期は3月4日(日)までで、火曜日は休館日です。

「DOMANI・明日展」は文化庁が1967年度から実施している、若手芸術家を
研修のため海外に派遣する、「新進芸術家海外留学制度(芸術家在外研修)」の
成果を発表する展覧会で、毎年この時期に開かれています。
今回は「寄留者(パサジェ)の記憶 (memories of “passagers”)」をサブタイトルに
していて、研修後時間の浅い作家たちを集めています。
会場は撮影可能です。
雨宮庸介(1975~) オランダ派遣 現在、ベルリンを拠点に活動
展示室全体で一つの作品にしています。
「スワンソングA(人生最終作のための習作)」 2018年 ライブインスタレーション



猪瀬直哉(1988~) イギリス派遣 現在、ロンドンを拠点に活動
バレル「バベルの塔シリーズ」より10番 2009年 アクリル、アルキド、油彩、カンヴァス

荒涼として、ロマン主義的な雰囲気のある景色です。
「文化的景観―国立新宿自然公園」 2012年 アクリル、アルキド、油彩、カンヴァス

国立新宿自然公園という施設は実際には存在しません。
「文化的景観―希望の漂流」 2013年 アクリル、アルキド、油彩、カンヴァス

猪瀬さんの作品は空想の写実化と言えますが、大震災を経験した我々には
リアリティーのある光景に見えます。
田中麻記子(1975~) フランス派遣 現在、カシャン(フランス)を拠点に活動
「ロックンローラーの娘」 2007年 鉛筆、水彩、紙

「Zodiac」 2009年 油彩、カンヴァス

水彩と油彩で調子は違いますが、共に混沌としています。
中谷ミチコ(1981~) ドイツ派遣
「boat」 2015年

「空が動く」 2017年

石膏ボードを彫り込んで彩色した彫刻作品で、斜めから見ると画面が
くぼんでいるのが分かります。
中村裕太(1983~) オーストラリア派遣
中村さんは文化としての陶磁器やタイルの研究を行なっています。
「日本陶片地図 神奈川」 2018年

日本各地で集めた陶片と絵葉書に、エドワード・S・モースの「日本その日その日」の
文章が添えられています。
モースはアメリカの動物学者で、大森貝塚の発見者として有名ですが、日本の陶器の
研究もしています。
西尾美也(1982~) ケニア派遣
「Self Select : Nirobian in Tokyo」 2017年

街角でケニア人がいろいろな人に呼び掛けて、衣服を取り換えるプロジェクトです。
場所は台東区谷中の言問通りのようです。

こちらは秋葉原の万世橋です。

増田佳江(1978~) アメリカ派遣
「遠い歌 近い声」 2012年 油彩、カンヴァス

見たものがイメージに昇華されていきます。
「Belle Aisle Aquarium」 2017年 油彩、カンヴァス

デトロイトにあるアメリカ最古の水族館の展示室です。
自動車産業の町デトロイトは財政が厳しく、水族館の魚も少ないそうです。
mamoru(1977~) オランダ派遣
4本の映像作品で、「あり得た(る)かもしれないその歴史を聴き取ろうとし続ける
ある種の長い旅路、特に日本人やオランダ人その他もろもろに関して」という
長い題のシリーズです。
「第四章 伸ばした手」 2016年 シングルチャンネルフィルム

「第六章 セブア・テンパ」 2017年 シングルチャンネルフィルム

「セブア・テンパ」はインドネシア語で「一つの場所」という意味です。
インドネシアはオランダの植民地でした。
三宅砂織(1975~) フランス派遣
ベルリンオリンピック(1936年)に体操選手として参加し、尺八奏者でもあった人物の
アルバムからつくられています。
「The missing shade 29-1」 2017年 ゼラチンシルバープリント

「The missing shade 31-1」 2017年 ゼラチンシルバープリント

盛圭太(1981~) ベルギー派遣 現在、パリを拠点に活動
板に糸を張った作品です。
「Bug report(Corpus)」 2018年 木綿、絹糸、壁

やんツー(1984~) スペイン派遣
「Exanples : モチーフ」 2016年

シュルレアリスムの絵を立体化したような作品です。
「Exanples : Cut-off(hang/hoisting)」 2016年

時々、電動ウィンチが音を立てて、材木とスーツケースを吊り上げます。
展覧会のHPです。
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