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「三井家のおひなさま」展 2018年 三井記念美術館
三越前
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日本橋の三井記念美術館では「三井家のおひなさま」展が開かれています。
会期は4月8日(日)までです。

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「立雛」 文化12年(1815)
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三井苞子(北三井家十代・高棟夫人)旧蔵
災厄を託して海や川に流す人形(ひとがた)から発展した形です。
松は男、藤は女、撫子は子どもを表しています。
金地に緑と赤の華やかで上品な色彩です。

「紫宸殿雛人形」 五世大木平藏 昭和9年(1934年)
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北三井家十一代・高公の長女で浅野セメントの浅野久弥に嫁いだ久子氏の
寄贈品で、久子氏の初節句に祖父の三井高棟より贈られた品です。
御殿付きの雛人形は江戸時代の末から昭和20年頃にかけて西日本で流行したそうです。

「内裏雛」 五世大木平藏 昭和9年(1934年)
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浅野久子(北三井家十一代・高公長女)旧蔵

「次郎左衛門雛」 二代永徳齋 明治~大正時代 20世紀
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三井鋹子(北三井家十一代・高公夫人)旧蔵
次郎左衛門雛は丸顔の引目鉤鼻が特徴で、幕府御用も勤めた京の人形師の
雛屋次郎左衛門が創めたとされています。
江戸後期に江戸で流行し、公家や諸大名家では雛人形の本流とされたそうです。

「内裏雛」 四世大木平藏 明治33 年(1900年)
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三井興子(伊皿子三井家九代・高長夫人)旧蔵
今の人形に伝わる古今雛と呼ばれる面長の顔立ちです。

「内裏雛」 二代永徳齋 明治~大正時代 20世紀
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三井鋹子(北三井家十一代・高公夫人)旧蔵


茶道具の展示です。

「斗々屋茶碗 銘 霞」 朝鮮王朝時代 16世紀
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素朴ですが、すっきりした色と形をした茶碗です。
斗々屋茶碗は高麗茶碗の一種で、薄手でろくろ目が付き、薄く釉が
掛かっているのが特徴です。
「斗々屋(ととや)」の意味は、境の豪商斗々屋が所持していたからとも、
千利休が魚屋で見付けたからとも言われています。

「御所丸茶碗」 朝鮮時代 17世紀
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御所丸とは桃山時代の朝鮮との御用貿易船のことで、日本の茶人の注文により
朝鮮で焼かれ、朝鮮貿易船で運ばれた品と思われます。
楕円形で白釉と黒釉のかかった片身替りと呼ばれる色合いになっています。
えぐるようなへらの削り跡も付いていて、個性の強い姿をしています。


特集展示は「三井家と能」です。

三井家と能の関係は深く、麻布今井町(現在の六本木二丁目あたり)の三井本家
(北三井家)の邸宅には能舞台が設けられ、三井各家の当主も演能していたそうです。
1922年にイギリスのエドワード8世が王太子時代に来日した際、三井本家を訪問し、
能を鑑賞しています。
演じられたのは「紅葉狩」で、王太子は大変に気に入り、さらに「石橋」も演じられた
そうです。
二つとも躍動的な演目で、見応えがあったことでしょう。

「翁(白色尉)」 江戸時代
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「式三番」と呼ばれる、神事芸能として演じられる三つの演目のうちの「翁」の面です。
天下泰平を寿ぐ長老の顔を表し、あごは顔と切り離して紐でつなぐという古い形を
残しています。

「紅地網目蝶罌粟模様厚板唐織」 明治時代・20世紀
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「麻布今井町邸 能舞台」
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展覧会のHPです。


次回の展覧会は特別展、「大名茶人・松平不昧―お殿さまの審美眼―」です。
会期は4月21日(土)から6月17日(日)までです。

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【2018/02/27 19:48】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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