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「昆虫展」 国立科学博物館
上野
chariot

上野の国立科学博物館では特別展、「昆虫」が開かれています。
会期は10月8日(月・祝)までです。

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香川照之さんが大喜びで掴まえているのは南米に生息する、世界で最も重いとされる
アクタエオンゾウカブトムシです。

会場の最初には巨大な昆虫たちが待ち構えています。

ニホンミツバチの約200倍の模型
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大きな花粉団子を付けています。

オオムラサキの約30倍の模型
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背中に乗ってどこかに飛んでいきたくなります

ヒトスジシマカの約240倍模型
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これに刺されたら血を全部吸われて、干からびてしまいそうです。

虫が入って固まった、白亜紀の琥珀
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小説・映画の「ジュラシック・パーク」では、琥珀に閉じ込められた蚊の吸った
恐竜の血からDNAを抽出し、恐竜を再生させています。

蝶の標本
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美しい昆虫・オオルリアゲハ
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美しい昆虫・トリバネアゲハの仲間
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さまざまの蝶に囲まれた、世界最大級の蝶、アレクサンドラトリバネアゲハ
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パプアニューギニア東部の一部地域にだけ生息しています。

カブトムシの仲間
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角の長いのは南米に生息するネプチューンオオカブトムシで、
ヘラクレスオオカブトムシに次ぐ大きさです。

大きくて変わった甲虫
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メガネウラの復元模型と化石
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メガネウラは史上最大の昆虫で、羽根の両端は70㎝、3億2千万年前に現れ、
2億5千万年前に絶滅しています。

Gの部屋
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Gには特別室が与えられています。

マダガスカルゴキブリはマダガスカルに生息し、羽根がありません。
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ハテナゴキブリは黒と白の模様があります。
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南アメリカのゴキブリ
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ゲンゴローに似たのもあります。

アジア・アフリカ・オーストラリアのゴキブリ
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ゴキブリは約3億年前に現れた昆虫で、元来は熱帯雨林に住み、
人間の生活環境に居るのはその一部だそうです。

生活環境で分けた昆虫
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水辺
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市街地
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サバイバルの知恵:隠れる、驚かす
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木の葉に化けたり、大きな目のような模様で相手を驚かせます。

アリやシロアリの生態を描いたマンガもあります。

恩知らず
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アリダマシヤドリバエの幼虫はトビイロケアリのメスに寄生して、
ウジとなって出てきてサナギとなります。
トビイロケアリはそれを我が子と思って大切に育てます。
カッコウの托卵のようなお話です。

刹那
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アリサライギングチはツヤハダアリの行列の上でホバリングして待ち、
列から離れたアリがいると素早くつかみかかってさらい上げ、
針で麻痺させ、巣穴に運びます。
ファーブル昆虫記のカリウドバチの話を思い出します。

カツオブシムシ類
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カツオブシムシ類によって作成された鳥の骨格標本
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カツオブシムシ類は動物の剥製などを食い荒らしますが、肉や脂を
きれいに完食してくれるので、骨格標本作りには役立ちます。

シルクをつくるガ
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特にヤママユガの仲間の繭はシルク製品の原料になっています。

研究者たちの業績の紹介と、それぞれの収集したコレクション
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ヤンバルテナガコガネのホロタイプ標本
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新種の学名を決める際、基準となる標本がタイプ標本です。
タイプ標本が複数ある時はその中で最優先される標本がホロタイプ標本で、
新種1種に1点しかありません。

展覧会のHPです。


国立科学博物館の玄関では、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」で使う
丸木舟が置かれています。

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縄文時代に先立つ旧石器時代の約3万年前に台湾から沖縄を経由して人類が
日本へ渡るルートがあったと推定されます。
それを再現するプロジェクトで、石斧で杉の木を切り倒し、中をくりぬいて丸木舟を作り、
台湾から与那国島への200㎞を2~3日かけて漕いで渡ろうとするものです。
そこは黒潮の強く流れる海域で、かなりな困難が予想されますが、2019年の実行を予定し、
9月14日まで必要資金3000万円を募金しているところです。
草で作った舟、竹を組んだ舟で試みたところ、黒潮を越えるスピードが出ず、
やはり木の舟を作って渡ったのではないかということです。

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【2018/07/31 19:41】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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