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「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」展 東京ステーションギャラリー
東京
chariot

東京駅の東京ステーションギャラリーでは、「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」展が
開かれています。
会期は4月14日(日)までです。

アアルトimg572 (1)


フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルト(1898-1976)を紹介する展覧会で、
ドローイング、模型、家具、ガラス器など約300点が展示されています。

アルヴァ・アアルト(アールト)は「もうひとつの自然」を感じさせる、自然との親和性を持った
個人住宅や公共建築を設計しています。

ヴィープリ(ヴィーボルク)の図書館 1927-35年 アルミン・リンケ撮影
アアルトimg572 (2)
 
自然光を取り入れた設計で、天井は波のようにうねる木の板でおおわれています。
波のような木の板はアルヴァ・アアルトの特徴の一つで、オーロラをイメージしているそうです。
椅子やスツールもアルヴァ・アアルトの設計です。

ヴィープリはフィンランドとソ連の戦争の結果、1944年にソ連に割譲され、現在は
ロシア領となっています。
戦後長く荒廃していましたが、その後修復されています。

パイミオのサナトリウム 1928-33年
アアルトimg572 (4)
 
フィンランド南部のパイミオにある結核療養所です。
森中にあり、療養者が過ごしやすいように、窓、階段、照明など、細かい工夫が
施されています。

パイミオのサナトリウム アルミン・リンケ撮影
アアルトimg572 (3)

アームチェア41 パイミオ 1932年
アアルトimg572 (5)

パイミオのサナトリウムのために設計した椅子で、合板を使った曲線が特徴です。

アルヴァ・アアルトは家具やガラス食器のデザインも手掛けています。
ガラス食器はイッタラ社が製作しています。

サヴォイ・ベース 1937年
フィン003
 
フィンランドの湖をイメージしたという花瓶です。
ヘルシンキのレストラン、「サヴォイ」で使われたことから、この名で親しまれています。
写真は2012年にサントリー美術館で開かれた、「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展に
展示されていたサヴォイ・ベースです。

アルヴァ・アアルトのデザインはモダンですが、自然を取り入れた優しさがあり、
今でも新鮮です。
北欧モダンデザインの先駆者であることを示しています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展です。
会期は4月27日(土)から6月16日(日)までです。

img577.jpg

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【2019/03/16 17:03】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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