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「VOCA展2019 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」
上野
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上野の森美術館では、「VOCA展2019 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」が
開かれています。
会期は3月30日(土)までです。

VOCAimg660 (2)


VOCA展は全国の学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40歳以下の
若手作家を推薦してもらい、その作家が平面作品の新作を出品する
というもので、今年で26回目になります。
VOCAとは、"THE VISION OF CONTEMPORARY ART"のことです。
今回は33名の作家の作品が展示されています。

VOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、佳作賞2名、大原美術館賞1名の受賞です。

VOCA賞 東城信之介 「アテネ・長野・東京ノ壁ニアルデアロウ摸写」
錆・顔料・油彩・アクリル・ステンシル・転写・鋼板
VOCAimg660 (3)

大きな作品で、銀色の鋼板はうねる線条で埋め尽くされています。
壁の落書きを見るようで、一時は華やいだ都市の荒廃めいたものを感じます。

VOCA奨励賞 石場文子 「2と3、もしくはそれ以外(祖母の家)」
 インクジェットプリント、額

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写真の一部に輪郭線を入れ、対象を平面として固定しています。

VOCA奨励賞 チョン・ユギョン 「Let’s all go to the celebration square of victory!」
 アクリル、カンヴァス

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チョンさんは在日三世です。
遠くから見える物を近くで見ると別の物であることが分かるということで、
北朝鮮の軍人の姿を描いてあるそうです。
円の連なりはドットの画像のようですが、軍人はどこに描いてあるのだろうかと
思って探して、やっと見付けました。
円の不連続部分をたどると、金日成広場に立つ銅像のような形が見えます。
確かに遠くと近くでは違うものに見えるでしょう。

VOCA佳作賞 遠藤薫 「ウエス」 雑巾
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遠藤さんはベトナムのハノイ在住で、街を清掃したウエス(雑巾)を縫い合わせています。
行為の跡が形となって残っています。

VOCA佳作賞 目 (荒神明香、南川憲二、増井宏文) 「アクリルガス」 樹脂・アクリル他
VOCAimg660 (1)

ガスのかたまりとしての地球です。

大原美術館賞 喜多村みか 「TOPOS」 インクジェットプリント
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部屋という一つの 空間の中にTVの画面があり、その中に別の世界が現れます。

展覧会のHPです。


第2会場では「内海聖史展ーやわらかな絵画ー」が開かれています。

img661.jpg

内海さんは2005年のVOCA展の出品作家です。
大きな点を散りばめた、鮮やかな点描です。

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虎ノ門ヒルズの1階車寄せロビーにも内海聖史さんの作品、「あたらしい水」が
展示されています。

参考
トIMG_0420 - コピー

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上野山下の桜はいつも早めに満開になります。

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【2019/03/21 19:05】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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