乃木坂
六本木の国立新美術館では「白日会第95回記念展」が4月1日(月)まで開かれています。
白日会は大正13年(1924)の発足時から写実を追求している団体で、
絵画部と彫刻部があります。
会場は撮影可能です。
ヤダシンタロウ 「黄昏の中の風景/yuriage20110329」

第1室の最初に置かれています。
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の惨状を描き留めています。
亀山裕昭 「残響」

乾いた寂寥感が漂います。
松木康弘 「落日」

黄金色の光が夕暮れの平原を照らします。
五野成之 「邂逅の海」

棚田の水面が海に続いています。
菊地敏廣 「晩秋の御嶽山麓」

山麓は黄葉に覆われ、冬の気配を感じます。
山下百合子 「春麗」


自画像でしょうか、野道を二人歩いています。
長谷川晶子 「木漏れ日の中で」

モネの「モンソー公園」でも公園の中を母子が歩いています。
飯田弘子 「初夏、ノルマンディーの旅」

ヨットも建物も横一列の景色です。
三浦忠誠 「重畳甍・プラハII」

モルダウに架かるカレル橋とそれに連なる家並みです。
津絵太陽 「このそら、このつち。」


モンゴルの民族衣装の女性が草原を駆けています。
モノクロのストイックな画面が広がります。
山本大貴 「ノエマの森にて」


ノエマとは意識され、思考されるものという意味で、書棚には本が並び、
女性は読みかけの本を置いています。
山本さんの写実はいつもながら細密、そして品があります。
伊勢田理沙 「白になる」


伊勢田さんの絵にはいつも猫が登場しますが、今回もちゃんと居ました。
冨所龍人 「待ち人」

明快な色調の、フェルメールへのオマージュです。
鈴木伊佐男 「チュールスカートの女性」

絵の中から光があふれているようです。
木原和敏 「twinkle」

静かな光の中のきらめきです。
大友義博 「心そよぐ」

大友さんの絵はほんのり赤味がかった色調が特徴です。
住井ますみ 「聞こえる」

何気ない風景が思い出を呼び覚まします。
山本桂右 「薫風」

幾何学的な画面で、カイユボットの「床に鉋をかける人々」を思い出しますが、
3人の職人の代わりに箱や球、板が置かれ、より幾何学的になっています。
カイユボットが労働の厳しさに注目したのに対して、こちらは爽やかな風が主役です。
坂本忠夫 「残影」

心地良く簡略化された静物です。
宮本佳子 「花と瓶」

宮本さんの描く静物はつつましく、おだやかです。
第2室では記念特別陳列として、白日会前会長で白日会中興の祖とされる
伊藤清永(1911-2001)の作品、20点が展示されています。
「海の肖像」 1937年 如水会蔵

伊藤清永は豊麗な裸婦像で有名ですが、初期の作品も力感にあふれ、
技量の高さを示しています。
「曙光」 1976年 日本芸術院蔵

細い線描を重ねる特有の技法で描かれています。
姿見も使った豪華な画面です。
「手鏡」 1983年 兵庫県立美術館蔵

手鏡はヴィーナスの持ち物です。
展覧会のHPです。
chariot
六本木の国立新美術館では「白日会第95回記念展」が4月1日(月)まで開かれています。
白日会は大正13年(1924)の発足時から写実を追求している団体で、
絵画部と彫刻部があります。
会場は撮影可能です。
ヤダシンタロウ 「黄昏の中の風景/yuriage20110329」

第1室の最初に置かれています。
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の惨状を描き留めています。
亀山裕昭 「残響」

乾いた寂寥感が漂います。
松木康弘 「落日」

黄金色の光が夕暮れの平原を照らします。
五野成之 「邂逅の海」

棚田の水面が海に続いています。
菊地敏廣 「晩秋の御嶽山麓」

山麓は黄葉に覆われ、冬の気配を感じます。
山下百合子 「春麗」


自画像でしょうか、野道を二人歩いています。
長谷川晶子 「木漏れ日の中で」

モネの「モンソー公園」でも公園の中を母子が歩いています。
飯田弘子 「初夏、ノルマンディーの旅」

ヨットも建物も横一列の景色です。
三浦忠誠 「重畳甍・プラハII」

モルダウに架かるカレル橋とそれに連なる家並みです。
津絵太陽 「このそら、このつち。」


モンゴルの民族衣装の女性が草原を駆けています。
モノクロのストイックな画面が広がります。
山本大貴 「ノエマの森にて」


ノエマとは意識され、思考されるものという意味で、書棚には本が並び、
女性は読みかけの本を置いています。
山本さんの写実はいつもながら細密、そして品があります。
伊勢田理沙 「白になる」


伊勢田さんの絵にはいつも猫が登場しますが、今回もちゃんと居ました。
冨所龍人 「待ち人」

明快な色調の、フェルメールへのオマージュです。
鈴木伊佐男 「チュールスカートの女性」

絵の中から光があふれているようです。
木原和敏 「twinkle」

静かな光の中のきらめきです。
大友義博 「心そよぐ」

大友さんの絵はほんのり赤味がかった色調が特徴です。
住井ますみ 「聞こえる」

何気ない風景が思い出を呼び覚まします。
山本桂右 「薫風」

幾何学的な画面で、カイユボットの「床に鉋をかける人々」を思い出しますが、
3人の職人の代わりに箱や球、板が置かれ、より幾何学的になっています。
カイユボットが労働の厳しさに注目したのに対して、こちらは爽やかな風が主役です。
坂本忠夫 「残影」

心地良く簡略化された静物です。
宮本佳子 「花と瓶」

宮本さんの描く静物はつつましく、おだやかです。
第2室では記念特別陳列として、白日会前会長で白日会中興の祖とされる
伊藤清永(1911-2001)の作品、20点が展示されています。
「海の肖像」 1937年 如水会蔵

伊藤清永は豊麗な裸婦像で有名ですが、初期の作品も力感にあふれ、
技量の高さを示しています。
「曙光」 1976年 日本芸術院蔵

細い線描を重ねる特有の技法で描かれています。
姿見も使った豪華な画面です。
「手鏡」 1983年 兵庫県立美術館蔵

手鏡はヴィーナスの持ち物です。
展覧会のHPです。
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一瞬写真家と思うほど写実的でありながら絵の深みも残してる。私好みです。「残響」と「邂逅の海」がつぼだす
亀山さんは寂しい風景を容赦無く描き出しているところが魅力でもあります。