上野
上野の東京国立博物館の恒例のイベント、「博物館でお花見を」に行ってきました。
会期は4月7日(日)までです。
5月19日(日)までは春の庭園開放もされていて、さまざまな種類の桜を楽しめます。

「花下遊楽図」 (左隻) 狩野長信 江戸時代・17世紀 国宝

部分

4月7日まで、本館2室(国宝室)の展示です。
毎年、春になるとこの屏風が展示されることが多く、楽しみです。
「源氏物語図屏風(若菜上)」 伝土佐光則筆 江戸時代・17世紀 個人蔵

部分

源氏物語第34帖で、六条院の庭で柏木たちが蹴鞠に興じていると、猫が飛び出した
拍子に御簾が開き、そこに立っていた女三宮を柏木が見てしまう場面です。
「舞楽図屏風」 狩野永岳筆 江戸時代・19世紀
右隻

左隻

右隻は春、左隻は秋の景色の中での舞楽です。
「おいのさか図」 鎌倉時代・14世紀

部分

赤子が生まれ、成長し、盛りを迎え、やがて老いていく様を山登りにたとえています。
山道には梅や桜が咲き、出家した老人は松の下に座っています。
最後に墓場や仏の救済を描く図柄もありますが、この絵は人生を肯定的に描いて
いるようです。
「勿来関図」 狩野(伊川院)栄信筆 江戸時代・19世紀

千載集に載っている、源義家の歌に拠っています。
吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな
「花下躍鯉」 飯島光峨筆 明治7年(1874)

4月14日までの展示です。
月の下で、桜花に向かって鯉が跳び上がる、夢幻的な場面です。
「小袖 藍綸子地枝垂桜青海波模様」 江戸時代・18世紀 個人蔵

江戸時代、帯が太くなってくるにつれ、上と下を別の模様にするデザインが
出てきたそうです。
「色絵桜樹図皿」 鍋島 江戸時代・18世紀

花枝がぐるりと囲む、鍋島特有のデザイン性の高い作です。
「桜花鳳凰図鍔」 銘 明治庚午初冬 秀鏡 1870年

桜月(さくらづき)は陰暦三月のことです。
3月31日まで、上杉家伝来の能面、能衣装も展示されています。

「紅縹段松川菱牡丹鳳凰丸模様」 江戸時代 18世紀

多数あった上杉家の能道具は散逸してしまい、東京国立博物館が購入しています。
桜の作品をめぐるスタンプラリーもあって、各室を回り、備え付けの5つの
スタンプを全部、パンフレットに押したらオリジナル缶バッジがもらえるので、
今年ももらってきました。

桜と蝶に囲まれている埴輪は公式キャラクターのトーハクくん
(本名:東博 あずまひろし)です。

平成館2階ホールの窓から満開の桜が見えます。

表慶館横の桜です。

2018年の「博物館でお花見を」の記事です。
「博物館でお花見を」のHPです。
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上野の東京国立博物館の恒例のイベント、「博物館でお花見を」に行ってきました。
会期は4月7日(日)までです。
5月19日(日)までは春の庭園開放もされていて、さまざまな種類の桜を楽しめます。

「花下遊楽図」 (左隻) 狩野長信 江戸時代・17世紀 国宝

部分

4月7日まで、本館2室(国宝室)の展示です。
毎年、春になるとこの屏風が展示されることが多く、楽しみです。
「源氏物語図屏風(若菜上)」 伝土佐光則筆 江戸時代・17世紀 個人蔵

部分

源氏物語第34帖で、六条院の庭で柏木たちが蹴鞠に興じていると、猫が飛び出した
拍子に御簾が開き、そこに立っていた女三宮を柏木が見てしまう場面です。
「舞楽図屏風」 狩野永岳筆 江戸時代・19世紀
右隻

左隻

右隻は春、左隻は秋の景色の中での舞楽です。
「おいのさか図」 鎌倉時代・14世紀

部分

赤子が生まれ、成長し、盛りを迎え、やがて老いていく様を山登りにたとえています。
山道には梅や桜が咲き、出家した老人は松の下に座っています。
最後に墓場や仏の救済を描く図柄もありますが、この絵は人生を肯定的に描いて
いるようです。
「勿来関図」 狩野(伊川院)栄信筆 江戸時代・19世紀

千載集に載っている、源義家の歌に拠っています。
吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな
「花下躍鯉」 飯島光峨筆 明治7年(1874)

4月14日までの展示です。
月の下で、桜花に向かって鯉が跳び上がる、夢幻的な場面です。
「小袖 藍綸子地枝垂桜青海波模様」 江戸時代・18世紀 個人蔵

江戸時代、帯が太くなってくるにつれ、上と下を別の模様にするデザインが
出てきたそうです。
「色絵桜樹図皿」 鍋島 江戸時代・18世紀

花枝がぐるりと囲む、鍋島特有のデザイン性の高い作です。
「桜花鳳凰図鍔」 銘 明治庚午初冬 秀鏡 1870年

桜月(さくらづき)は陰暦三月のことです。
3月31日まで、上杉家伝来の能面、能衣装も展示されています。

「紅縹段松川菱牡丹鳳凰丸模様」 江戸時代 18世紀

多数あった上杉家の能道具は散逸してしまい、東京国立博物館が購入しています。
桜の作品をめぐるスタンプラリーもあって、各室を回り、備え付けの5つの
スタンプを全部、パンフレットに押したらオリジナル缶バッジがもらえるので、
今年ももらってきました。

桜と蝶に囲まれている埴輪は公式キャラクターのトーハクくん
(本名:東博 あずまひろし)です。

平成館2階ホールの窓から満開の桜が見えます。

表慶館横の桜です。

2018年の「博物館でお花見を」の記事です。
「博物館でお花見を」のHPです。
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