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「博物館でお花見を」 東京国立博物館 2019
上野
chariot

上野の東京国立博物館の恒例のイベント、「博物館でお花見を」に行ってきました。
会期は4月7日(日)までです。
5月19日(日)までは春の庭園開放もされていて、さまざまな種類の桜を楽しめます。

東博img686 (2)


「花下遊楽図」 (左隻) 狩野長信 江戸時代・17世紀 国宝
花下遊楽図001

部分
東花003

4月7日まで、本館2室(国宝室)の展示です。
毎年、春になるとこの屏風が展示されることが多く、楽しみです。

「源氏物語図屏風(若菜上)」 伝土佐光則筆 江戸時代・17世紀 個人蔵
はIMG_0805

部分
はIMG_0808

源氏物語第34帖で、六条院の庭で柏木たちが蹴鞠に興じていると、猫が飛び出した
拍子に御簾が開き、そこに立っていた女三宮を柏木が見てしまう場面です。

「舞楽図屏風」 狩野永岳筆 江戸時代・19世紀
右隻
はIMG_0803

左隻
はIMG_0802

右隻は春、左隻は秋の景色の中での舞楽です。

「おいのさか図」 鎌倉時代・14世紀
はIMG_0793

部分
はIMG_0795

赤子が生まれ、成長し、盛りを迎え、やがて老いていく様を山登りにたとえています。
山道には梅や桜が咲き、出家した老人は松の下に座っています。
最後に墓場や仏の救済を描く図柄もありますが、この絵は人生を肯定的に描いて
いるようです。

「勿来関図」 狩野(伊川院)栄信筆 江戸時代・19世紀
はIMG_0819

千載集に載っている、源義家の歌に拠っています。

 吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな


「花下躍鯉」 飯島光峨筆 明治7年(1874)
はIMG_0851

4月14日までの展示です。
月の下で、桜花に向かって鯉が跳び上がる、夢幻的な場面です。

「小袖 藍綸子地枝垂桜青海波模様」 江戸時代・18世紀 個人蔵
はIMG_0826

江戸時代、帯が太くなってくるにつれ、上と下を別の模様にするデザインが
出てきたそうです。


「色絵桜樹図皿」 鍋島 江戸時代・18世紀
はIMG_0812

花枝がぐるりと囲む、鍋島特有のデザイン性の高い作です。

「桜花鳳凰図鍔」 銘 明治庚午初冬 秀鏡 1870年
はIMG_0845

桜月(さくらづき)は陰暦三月のことです。

3月31日まで、上杉家伝来の能面、能衣装も展示されています。

はIMG_0832


「紅縹段松川菱牡丹鳳凰丸模様」 江戸時代 18世紀
はIMG_0833

多数あった上杉家の能道具は散逸してしまい、東京国立博物館が購入しています。

桜の作品をめぐるスタンプラリーもあって、各室を回り、備え付けの5つの
スタンプを全部、パンフレットに押したらオリジナル缶バッジがもらえるので、
今年ももらってきました。

東博img686 (3)


桜と蝶に囲まれている埴輪は公式キャラクターのトーハクくん
(本名:東博 あずまひろし)です。

はIMG_0868


平成館2階ホールの窓から満開の桜が見えます。

とIMG_0784


表慶館横の桜です。

とIMG_0769


2018年の「博物館でお花見を」の記事です。

「博物館でお花見を」のHPです。

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【2019/03/30 18:48】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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