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「メタセコイアー生きている化石は語るー」 国立科学博物館
上野
chariot

上野の国立科学博物館では企画展、「メタセコイアー生きている化石は語るー」が
開かれています。
会期は4月4日(日)までです。
入館は日時指定制で、予約が必要です。

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メタセコイア命名80周年を記念しての企画展です。
メタセコイアは日本には約100万年前まで生えていましたが、その後に絶え、化石だけが
残りました。
メタセコイアという名前は、化石を発見した植物学者の三木茂博士(1901~1974)が
常緑樹のセコイアに似ている落葉樹であることから「変わったセコイア」という意味で
付けたものです。
三木博士による化石の研究によって、針葉樹にしては珍しい落葉樹であることなど、
その特徴が分かってきました。

三木博士が最初に報告したメタセコイア 大阪市立自然史博物館蔵
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種子や小枝などを岩石や泥から取り出して、標本にしています。

メタセコイア 筑波実験植物園
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丸い球果(種子の塊)が付いています。

セコイアとメタセコイアの比較
メIMG_0093

日本では化石がおもに新生代第3期層(約6,430万年前から約260万年前)で発見
されるなど、北半球に広く分布していました。
古くは中生代白亜紀(約1億4,500万年前から6,600万年前)の化石もありますが、
約4,000前から始まった寒冷化やヒマラヤ山脈の隆起、ロッキー山脈の形成などの
造山活動による大陸の乾燥化で絶滅したと考えられていました。

それが1946年に中国湖北省で原生種が発見されています。
そのため生きた化石と呼ばれ、高さは50mにもなり、樹齢500年近い木もあるそうです。
1946年は太平洋戦争が終わった翌年で、中国では国民党と共産党による国共内戦が
再び活発になった頃ですから、よくこのような研究調査が出来たものだと思います。

湖北省のメタセコイアの種や挿し木は研究者によって日本の大学や植物園にも送られ、
現在では各地の公園などに植えられています。
文京区の小石川植物園に植えられているメタセコイアのうち、22本は日本で最も早く
植えられたものと言われています。
日本は生育環境として適しているそうで、街路樹にもなっています。

紅葉が見事で、東京では練馬区の石神井公園、葛飾区の水元公園、調布市の
神代植物公園、多摩市の桜ヶ丘公園などで楽しむことが出来ます。

メタセコイア樹幹化石 前期更新世 約200万年前 八王子市楢原出土 筑波大学蔵
メIMG_0077

中央自動車道の工事現場で発見された巨大な化石です。
200万年前は湿地林だった所で、当時はゾウもいたようです。

メタセコイアと暮らした植物たち
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仙台の埋もれ木細工
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約500万年の木材の化石を細工した伝統工芸で、メタセコイアを使った品もあります。


並木の木だという程度の知識しかなかったメタセコイアですが、太古の時代から続く
興味深い植物であることを知りました。

展覧会のHPです。


上野山下のサクラは3月初めにはもう満開でした。

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【2021/03/18 19:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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