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上野松坂屋 「現代版画巨匠展-長谷川潔・藤田嗣治特集-」
御徒町・上野広小路
chariot

上野松坂屋の美術サロンでは、10月27日まで、「現代版画巨匠展
-長谷川潔・藤田嗣治特集-」が開かれています。
二人はフランスに永住し、フランスでその芸術を認められています。
全部で30点程ですが、関係する画集、図録、雑誌なども多数展示されています。

長谷川潔は、くっきりとして清潔な作風で、マニエル・ノワールという版画技法を
復活させた、深い黒色を基調にした作品で有名です。

「野辺小禽」 1957年
10-25-2009_002長谷川


自作解説によれば、「蔓の転回にいたるまで私自身の作り事でなく、
自然の真理によったもの」とのことです。
これと似た言葉は、「第73回 新制作展」のギャラリートークで、中村修二さんが
言っていました。

長谷川潔は裕福だった実家の仕送りもあり、パリでは早くから認められて、
不自由の無い生活をしていましたが、第二次世界大戦で生活環境が
大きく変わり、物心両面で大変苦労したそうです。
その生活の中で、野の枯れ草にまで、自然の摂理が働いていることを悟り、
それ以後、作風が深化していったとのことです。

藤田嗣治は、おなじみの自画像、裸婦、子供たちなどが展示されています。
戦前も戦後も、独特の線描と、乳白色を中心にした世界です。
戦時中に日本に帰って描いた、戦争画の図録もちゃんと展示されています。
画廊の方も言っていましたが、藤田嗣治は戦争画を描いた頃がピークだった
ような気がします。
ただ、その前後の時代とあまりにも作風が違う上に、題材が題材だけに、
取り上げにくいということもあるでしょう。
上野の森美術館で開かれていた、「レオナール・フジタ展」でも、戦争画の時代
については触れられていませんでした。

日本人の繊細な感性を活かした作品で、戦前からパリで活躍し、戦争で
大きく環境が変わったことは、二人に共通しています。

ただ、戦争がその後の作品に与えた影響は、少なくとも見た目にはかなり
異なるように思えます。


夕方近くの上野です。
真中の建物の右を行くと、松坂屋のある上野広小路、左に入ると
アメ横商店街です。

上0068

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【2009/10/25 20:58】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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