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「第84回 新制作展」 国立新美術館
乃木坂
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六本木の国立新美術館では、「第84回 新制作展」が開かれています。
会期は9月26日(日)までで、火曜日は休館日です。

新制作協会は1936年設立の美術団体で、現在は絵画部、彫刻部、
スペースデザイン部があります。
昨年はコロナ禍のため開催が今年に延期されました。

会場は撮影可能です。

石川由子 「にぎやかだった頃」
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懐かしい時代の町の情景です。
日本髪に割烹着、着物の女性がお地蔵様を拝んでいます。
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板谷諭使 「種まく人」
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生物と機械のハイブリッドの巨大な種子が宙に浮いています。

一居孝明 「gold story <第二章>」
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鈍い光を放つ金属の塊の中にはヒエロニムス・ボスのような怪物も見えます。

奥田善章 「星空にハレルヤ」
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細密な描写とボリュームに圧倒されます。

小野仁良 「オトノキオク・ユルヤカナゴゴ」
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板張りの縁側でギターを弾いてくつろぐ女性の横では猫がこちらを見ています。

小野伸一 「雨曼陀羅華」
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雨曼陀羅華は法華経の一節で、釈迦が説法すると天界から花が降ってくる
ことをいいます。
ムラサキシキブが実を付け、薄は金色に輝いています。

甲斐美奈子 「めぐりあう時間」
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ビーカーやフラスコ、香水瓶などがぎっしりと集まって、光り輝いています。

片山裕之 「ある風景」
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廃物になった遊園地の飛行機。ランドセルは子どもの頃の記憶。

加藤貞子 「ニンギョウサマ」
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秋田県に伝わる、村境に置いて災いの入ってくるのを防ぐ「塞の神(さえのかみ)」を
モチーフにしているようです。

金森宰司 「ライフ「2021在宅時間」」
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「ライフ」シリーズで、ふっくらした在宅時間を過ごしています。

小島隆三 「黙示録 2021」
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アダムとイヴの周りに黙示録の7人のラッパ吹きや4人の騎士などが描かれています。

近藤オリガ 上から「就寝前の祈り」「ある女性」「裸婦」
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近藤さん独特の重厚な色調と筆触です。

佐藤泰生 「ヴェニス 騎馬像と広場」
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サン・マルコ広場近くの海沿いに立っているヴィットーリオ・エマヌエーレ2世像です。
下から見上げたり、横から見たり、迫力があります。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(1820-1878)はイタリア統一を成し遂げた王です。

斎藤正 「街を臨む」
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明るく、カラッとした幻想です。

椎名みどり 「バス ストップ(たそがれ)」
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ちょっとノスタルジックで不思議な情景です。

高野真木子 「分水嶺―水源を探して」
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線描による女性の顔を中心にした、壁画のような装飾的な画面です。

高堀正俊 「食卓」
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いつもながら白々と確かな写実です。

田村研一 「泥列車」
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扇風機の付いた電車にヤンキー座りの女子高生、窓の外には青い怪物、
混沌とした都会の夕暮れです。

田村佳丈 「篠原の戦い」
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加賀の篠原での寿永2年(1183)の木曽義仲と平家軍の戦いで、平家の武者が
射落とされています。

中井英夫 「賀茂川幻視」
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河原に現れた玩具たちです。

鍋島正一 「ソリッドスクエア」
平面に見えますが、
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屏風に似た立体作品です。
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原田夏樹 「名犬六兵衛の居る風景 V」
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原田さんの作品には名犬六兵衛が登場します。

蛭田均 「流れ着いた所」
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女性と一緒にいるのはカブトガニやタツノオトシゴ、チョウセンアサガオなどで、
細密な写実には人を惹き付けるものがあります。

蛭田美保子 「卵から孵化するような話」
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蛭田さんは野菜や品物を巨大に描いて、迫力満点の画面に仕立てています。

松木義三 「子供の時間」
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組体操の子供たちによる群像表現です。

矢澤健太郎 「ものがたりをかたるものたちのものがたり」
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朗々と語る人がいて、聴く人がいます。

渡辺久子 「花を摘む」
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すっきりと素直な描写で、観ていてほっとします。

石井礼子 「大きくなりたい 麺好き・夢の中」
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石井礼子さんの作品は家族の日常の情景を墨を使って上からの構図で
賑やかに描くものです。
2009年の新制作展で初めて知って注目していましたが、2019年に45歳で
亡くなられたそうです。


彫刻作品から1点

梶本良衛 「ワ・タ・シ 飛べるかな…」
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彫刻が夢を語っているところです。

2019年の「第83回 新制作展」の記事です。

美術館も夕方になりました。

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【2021/09/21 18:29】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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