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「はじめての古美術鑑賞 人をえがく」展 表参道 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館では企画展、「はじめての古美術鑑賞 人をえがく」が
開かれています。
会期は10月17日(日)までです。

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人物を題材にした作品の展示です。

「弘法大師像」 鎌倉時代 13~14世紀 大師会蔵 重要文化財
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五鈷杵(ごこしょ)と数珠を手にした、数多く流布する弘法大師像の一つで、
かなり古い時期に属する作です。

「飼馬図」 賢江祥啓 室町時代 15世紀
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中国画でよく描かれる、馬と飼育する人物で、馬は丈の低い蒙古馬系で、
人物は騎乗に便利なブーツを履いています。
賢江祥啓は鎌倉の建長寺の書記を勤めた禅僧画家で、京都で絵を修業し、
関東で活躍しています。

「幸若舞曲つきしま絵巻」(部分) 紙本着色 室町時代 16世紀
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平清盛が摂津国の大輪田泊に人工島の経が島を築くにあたって、
人柱を埋めたという伝説を題材にしています。
多くの人びとが人柱にしようと捕まえられ、檻に入れられている様子が
稚拙な表現で描かれています。

「風俗図」 三幅対 江戸時代 17世紀 重要美術品
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中央の遊女を挟んで、左右の色男が意味ありげな視線を送っている三幅対です。
遊女は三味線を持った禿(かむろ)を従え、唐輪髷という髪型を結った、
貫禄のある姿です。
打掛には水車と水流を豪快に描き出し、小袖の柄とも合わせ、裏地の赤も華やかです。
裾には何か字が書いてあるように見えます。
水車は宇治の名物なので、伝説の宇治の橋姫を連想させます。
男は二人とも小腰を屈めて、刀は落し差し、若衆の大刀はお洒落な朱鞘です。

「砧打ち美人図」 窪俊満 江戸時代 18~19世紀
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歌枕として有名な六玉川(全国で6か所の玉川)の内、摂津三島の玉川の情景です。
松の木の傍らで袖を風になびかせる女性と、砧を打つ女性が描かれています。
窪俊満(くぼしゅんまん:1757~1802)は浮世絵師で、狂歌や細工物も能くしています。

  松風の音だに秋はさびしきに衣うつなり玉川の里  

                     源俊頼 千載和歌集

「臨済一喝」 橋本雅邦 明治30年(1897) 個人蔵
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唐時代の禅僧で臨済宗の祖、臨済義玄が禅問答で払子を手に一喝する場面です。
大きな軸物で、西洋画の技法を採り入れて顔や衣に陰影を付けて立体感を出し、
袈裟の縫い目も描き込んでいます。
橋本雅邦(1835-1908)は東京美術学校の絵画科主任となって日本画の近代化に
貢献し、菱田春草、横山大観、下村観山、河合玉堂らを育てています。

他に円山応挙、渡辺崋山、椿椿山などの作品も展示されています。


展示室5のテーマは「陶片から学ぶ-朝鮮陶磁編-」です。

朝鮮各地の窯から出土した陶片の展示で、さまざまな技法のあることが分かります。

「粉青陶片」 朝鮮時代 15~16世紀
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粉青は鉄分の多い土に白土釉を化粧掛けし、透明釉を掛けた磁器ですが、
16世紀に消滅しています。


展示室6のテーマは「残茶-秋惜しむ-」です。

前年収穫の茶や夏の道具を使い納める頃です。

「長谷切」 藤原教長筆 平安時代 12世紀
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秋の紅葉を愛でる漢詩が書かれています。

藤原教長は平安時代末期の公卿で、歌人、能書家としても知られています。
保元の乱(1156)では崇徳上皇方に付き、常陸国に配流されたこともあります。

展覧会のHPです。

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【2021/09/30 18:24】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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