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「未来へつなぐ陶芸 ―伝統工芸のチカラ展」 パナソニック汐留美術館
新橋・汐留
chariot

パナソニック汐留美術館では「未来へつなぐ陶芸 ―伝統工芸のチカラ展」が
開かれています。
会期は3月21日(月・祝)まで、休館日は水曜日です。

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日本工芸会陶芸部会50周年を記念して、人間国宝から若手まで137名の作品が
勢揃いした展覧会です。す。

第Ⅰ章 伝統工芸(陶芸)の確立

先ず、金重陶陽、加守田章二、藤本能道、松井康成、三輪休和など、人間国宝を
始めとする作家の作品の展示です。

荒川豊蔵 「志野茶垸」 1957年 東京国立近代美術館蔵
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荒川豊蔵は志野の再現に力を尽くしています。

富本憲吉 「色絵金銀彩四弁花染付風景文字模様壺」
1957年 東京国立近代美術館蔵

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後期に開発した華やかな金銀彩の地で、丸窓の中に染付で風景を描いています。

松井康成 「練上嘯裂文大壺」 1979年 茨城県陶芸美術館蔵
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違う色の粘土を組み合わせる、練り上げという技法を使っています。

2019年に菊池寛実記念智美術館で開かれた「加守田章二展」の記事です。

同じく2019年に菊池寛実記念智美術館で開かれた「藤本能道展」の記事です。

日本工芸会とは別団体の日展の作家、板谷波山、六代清水六兵衞などの作品も
展示されています。

2014年に出光美術館で開かれた「板谷波山展」の記事です。


第Ⅱ章 伝統工芸(陶芸)のわざと美

さまざまな技法による多彩な美の紹介です。

三代德田八十吉 「耀彩鉢 創生」 1991年 東京国立近代美術館蔵
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九谷焼作家ですが、鮮やかな色彩のグラデーションを追求しました。


第Ⅲ章 未来へつなぐ伝統工芸(陶芸)

現代作家の作品の展示です。

前田昭博 「白瓷壺」 2012年 東京国立近代美術館蔵
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柔らかく艶やかな白磁壺で、ゆるやかな曲線が入って変化を見せています。

隠﨑隆一 「備前広口花器」 2012年 個人蔵
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モダンな造形の備前焼です。
地元出身ではないため、備前焼に必要な良い田土の入手が難しいことから、
いろいろ工夫が凝らされています。

和田的 「白器 ダイ/台」 2017年 茨城県陶芸美術館蔵
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佐倉市在住で、ろくろ成形した磁土から削り出すという、他には無い技法に拠っています。
天草の磁土でないと、このようなシャープな形にならないそうです。

鈴木徹 「緑釉花器」 2019年 個人蔵
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多治見在住で、織部釉を使っていますが、緑釉と呼んで多様性を追求しています。

十四代今泉今右衛門 「色絵雪花薄墨墨はじき萩文鉢」 2019年 個人蔵
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鍋島焼で、墨はじきとは白く残す部分を墨で描くとその部分は染付の絵具をはじき、
焼成すると墨も焼き飛んで白く残るという技法です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「イスラエル博物館所蔵 ピカソ― ひらめきの原点 ―」です。
会期は4月9日(土)から 6月19日(日)までです。

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【2022/01/20 19:12】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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