乃木坂
六本木の国立新美術館では「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が
開かれています。
会期は5月30日(月)まで、火曜日は休館日です。

ニューヨークのメトロポリタン美術館のヨーロッパ絵画部門の所蔵する約2500点から
ルネサンスのフラ・アンジェリコからポスト印象派のゴーギャンまで、65点を選んで
展示しています。
作品数が多いので、今日は「I.信仰とルネサンス」を載せます。
フラ・アンジェリコ(本名 グイド・ディ・ピエトロ) 「キリストの磔刑」 1420-23年頃

小さな作品ですが、人物をよく観るとジヨット(1267-1337)の影響を受けていることが
分かります。
フラ・フィリッポ・リッピ 「玉座の聖母子と二人の天使」 1440年頃

フィリッポ・リッピ(1406-1469)はフィレンツェの画家で、ボッティチェリの師です。
ピエロ・ディ・コジモ(本名 ピエロ・ディ・ロレンツォ・ディ・ピエロ・ダントニオ)
「狩りの場面」 1494–1500年頃

ピエロ・ディ・コジモ(1462年頃 - 1521)はフィレンツェで活動した画家です。
男や半人半獣の人物たちが棍棒を振り上げたり、熊に喰らい付いたりと
暴れ回っています。
青白い死体も短縮法で描かれていて、いかにも俺は短縮法が使えるぞとでも
言いたげです。
ラファエロ・サンツィオ(サンティ) 「ゲッセマネの祈り」 1504年頃

20~21歳頃に描かれた小さな作品で、女子修道院の祭壇画の最下部に描かれて
いたそうです。
新約聖書で、最後の晩餐の後にゲッセマネの園を訪れたイエスが祈っている間、
弟子たちが眠り込んでいる場面です。
イエスの言葉にある「杯」も描き込まれています。
ルカス・クラーナハ(父) 「パリスの審判」 1528年頃

トロイア戦争の元になった、パリスがヘラ・アテナ・アプロディテの三美神のうち
誰が一番美しいかを選んでいる場面で、パリスは甲冑を着て、三美神は
思い思いのポーズを取っています。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「ヴィーナスとアドニス」 1550年代

命の危険が待っていることも知らず、好きな狩りに出かけようとするアドニスと、
それを懸命に押し止めようとするヴィーナス(アフロディテ)です。
二人の体が絡み合い、バロック的な動きのある画面になっています。
パオロ・ヴェロネーゼ(本名 パオロ・カリアーリ)
「少年とグレイハウンド」 おそらく1570年代

地味ですが、上品で深みのある色調です。
パオロ・ヴェロネーゼ(1528-88)はティントレットと共にルネサンス後期の
ヴェネツィアを代表する画家で、色遣いが抜群です。
エル・グレコ(本名 ドメニコス・テオトコプーロス)
「羊飼いの礼拝」 1605–10年頃

誕生したイエスを羊飼いが礼拝する場面で、幼児イエスは光り輝き、
エル・グレコらしい、上へと向かう沸き立つような躍動感があります。
展覧会のHPです。
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六本木の国立新美術館では「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」が
開かれています。
会期は5月30日(月)まで、火曜日は休館日です。

ニューヨークのメトロポリタン美術館のヨーロッパ絵画部門の所蔵する約2500点から
ルネサンスのフラ・アンジェリコからポスト印象派のゴーギャンまで、65点を選んで
展示しています。
作品数が多いので、今日は「I.信仰とルネサンス」を載せます。
フラ・アンジェリコ(本名 グイド・ディ・ピエトロ) 「キリストの磔刑」 1420-23年頃

小さな作品ですが、人物をよく観るとジヨット(1267-1337)の影響を受けていることが
分かります。
フラ・フィリッポ・リッピ 「玉座の聖母子と二人の天使」 1440年頃

フィリッポ・リッピ(1406-1469)はフィレンツェの画家で、ボッティチェリの師です。
ピエロ・ディ・コジモ(本名 ピエロ・ディ・ロレンツォ・ディ・ピエロ・ダントニオ)
「狩りの場面」 1494–1500年頃

ピエロ・ディ・コジモ(1462年頃 - 1521)はフィレンツェで活動した画家です。
男や半人半獣の人物たちが棍棒を振り上げたり、熊に喰らい付いたりと
暴れ回っています。
青白い死体も短縮法で描かれていて、いかにも俺は短縮法が使えるぞとでも
言いたげです。
ラファエロ・サンツィオ(サンティ) 「ゲッセマネの祈り」 1504年頃

20~21歳頃に描かれた小さな作品で、女子修道院の祭壇画の最下部に描かれて
いたそうです。
新約聖書で、最後の晩餐の後にゲッセマネの園を訪れたイエスが祈っている間、
弟子たちが眠り込んでいる場面です。
イエスの言葉にある「杯」も描き込まれています。
ルカス・クラーナハ(父) 「パリスの審判」 1528年頃

トロイア戦争の元になった、パリスがヘラ・アテナ・アプロディテの三美神のうち
誰が一番美しいかを選んでいる場面で、パリスは甲冑を着て、三美神は
思い思いのポーズを取っています。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「ヴィーナスとアドニス」 1550年代

命の危険が待っていることも知らず、好きな狩りに出かけようとするアドニスと、
それを懸命に押し止めようとするヴィーナス(アフロディテ)です。
二人の体が絡み合い、バロック的な動きのある画面になっています。
パオロ・ヴェロネーゼ(本名 パオロ・カリアーリ)
「少年とグレイハウンド」 おそらく1570年代

地味ですが、上品で深みのある色調です。
パオロ・ヴェロネーゼ(1528-88)はティントレットと共にルネサンス後期の
ヴェネツィアを代表する画家で、色遣いが抜群です。
エル・グレコ(本名 ドメニコス・テオトコプーロス)
「羊飼いの礼拝」 1605–10年頃

誕生したイエスを羊飼いが礼拝する場面で、幼児イエスは光り輝き、
エル・グレコらしい、上へと向かう沸き立つような躍動感があります。
展覧会のHPです。
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