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「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」 その3 国立新美術館
乃木坂
chariot

六本木の国立新美術館で開かれている「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」の
記事、その3です。
会期は5月30日(月)まで、火曜日は休館日です。

前回のバロックに続き、ロココ時代の絵画などです。

ジャン・シメオン・シャルダン 「シャボン玉」 1733–34年頃
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そっとシャボン玉を吹く男とそれを覗いている子どもです。
ジャン・シメオン・シャルダン(1699-1779)はロココ時代の画家ですが、静かな雰囲気の
風俗画や静物画で有名です。

2012年に三菱一号館美術館で開かれた「シャルダン展」の記事です。

アントワーヌ・ヴァトー 「メズタン」 1718–20年頃
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メズタンはイタリアの喜劇、コメディア・デラルテの登場人物です。
叶わぬ恋を嘆いて歌いますが、女性は後ろを向いています。
ジャン=アントワーヌ・ヴァトー(1684-1721)はロココを代表する画家の一人で、
庭園での優雅な宴などの様子を描く雅宴画(フェート・ギャラント)という
ジャンルを始めています。

フランソワ・ブーシェ 「ヴィーナスの化粧」 1751年
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ブーシェの特徴の青を基調にした、優雅この上ない作品です。
ポンパドゥール夫人のために建てられたベルヴュー城内に飾られた作品で
「ヴィーナスの水浴」(ワシントン・ナショナルギャラリー蔵)と対になっていたそうです。
フランソワ・ブーシェ(1703-1770)はロココを代表する画家の一人で、ルイ15世や
愛妾ポンパドゥール夫人に寵愛されています。

ジャン・オノレ・フラゴナール 「二人の姉妹」 1769–70年頃
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少女の白い肌と黄色いドレスが光を受けて輝いています。
ジャン=オノレ・フラゴナール(1732-1806)はロココの最期を飾る画家で、
ブーシェやシャルダンに師事したことがあります。
「ぶらんこ」が特に有名ですが、フランス革命でロココ様式が廃れると、
不遇のうちに亡くなったそうです。

エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン
「ラ・シャトル伯爵夫人(マリー・シャルロット・ルイーズ・
ペレット・アグラエ・ボンタン、1762–1848年)」 1789年

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ヴィジェ・ル・ブラン(1755-1842)はマリー・アントワネットのお抱え画家として
フランス宮廷で活躍し、フランス革命が起きると外国で亡命生活を
送りますが、王党派の立場を貫いています。

2011年に三菱一号館美術館で開かれた「ヴィジェ・ルブラン展」の記事です。

マリー・ドニーズ・ヴィレール
「マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・
デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)」 1801年

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この展覧会で最も印象に残った作品です。
スケッチブックを持った女性が逆光の中でこちらを見て、画家の姿を写し取っています。
割れた窓ガラスの向こうには寄り添う男女の姿が見えますが、これは何を表している
のでしょうか。
窓の外の景色などキリコを思わせるところもあって、シュルレアリスムのような雰囲気も
感じる、不思議な作品です。
長い間、ダヴィッドの作と思われていましたが、1996年になってヴィレールの作品と
判定されたそうです。
ヴィレールの経歴は不詳ですが、1799年から数回、サロンに出品していたようです。

フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス 
「ホセ・コスタ・イ・ボネルス、通称ペピート(1870年没)」 1810年頃

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おもちゃの馬の手綱と軍帽を持った姿で、太鼓や銃剣と一緒に描かれています。
ナポレオンのフランス軍に占領されていたスペインで独立戦争(1808-1814)が
起きていた時期で、時代の状況が現れています。

ジョシュア・レノルズ
「レディ・スミス(シャーロット・デラヴァル)と
子どもたち(ジョージ・ヘンリー、ルイーザ、
シャーロット)」 1787年

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3人の子どもたちと一緒に描かれた上流階級の婦人です。
ジョシュア・レノルズ(1723-1792)はイギリスのロイヤル・アカデミーの初代会長に
なった人で、特に肖像画に優れていました。
ネルソン提督の愛人だったエンマ・ハミルトンをヴィーナスに模して描いてもいます。

展覧会のHPです。

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【2022/03/03 19:06】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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