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「博物館でお花見を」 東京国立博物館 2022
上野
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上野の東京国立博物館の恒例のイベント、「博物館でお花見を」に行ってきました。
会期は4月10日(日)までです。


「当麻曼荼羅図」 鎌倉時代・14世紀
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当麻曼荼羅は観無量寿経に基く極楽浄土を描いた絵画で、当麻寺に伝来する
奈良時代の作品を原本としています。

「狭衣物語絵巻」 江戸時代・17世紀
平安時代に作られた、狹衣中将と従妹の源氏宮の悲恋の物語で、この絵巻は
室町時代に制作された可能性があるそうです。

内裏で管弦の催しがあった時、狭衣中将の笛の音に感じ入った天椎御子
(あめのわかひこ)が天下り、中将を天上に誘います。
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源氏宮が東宮妃に望まれていると聞いた中将は宮の手を取って恋心を訴えます。
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「類聚歌合(天徳四年内裏歌合)」 伝藤原忠家筆 平安時代・12世紀 重要文化財
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天徳4年(960)3月に村上天皇の内裏で催された歌合の内容の書写です。
源順、壬生忠見、平兼盛、中務などの名があります。

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二番 鶯

左 源順 勝

  こほりたにとまらぬ春のたにかせに またうちとけぬうくひすのこゑ

右 平兼盛

  わかやとにうくひすいたくなくなるは にはもはたらに花やちるらむ

「和漢朗詠集断簡(関戸本)」 源兼行筆 平安時代・11世紀
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関戸家に伝わったので、この名があります。

  きのふこそとしはくれしかはるがすみ かすがのやまにはやたちにけり 人丸

「観桜図屏風」 住吉具慶 江戸時代・17世紀
伊勢物語第82段、「渚の院」の一場面で、惟喬親王と在原業平らの一行が
桜を愛でています。

「桜山吹図屏風」 伝俵屋宗達 江戸時代・17世紀
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右隻
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左隻
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右隻部分
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大きく土坡を配し、桜と山吹を厚塗りで描き入れ、和歌色紙が貼られています。

「青井戸茶碗 土岐井戸」 朝鮮時代・16世紀
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青井戸茶碗は釉が青色がかったものを云いますが、実際には青色に限らず、
色に変化があります。
土岐丹後守が所持していたと伝えられています。

「魚屋茶碗 銘 さわらび」 朝鮮時代・16~17世紀
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斗々屋茶碗とも書きます。
さわらびの名は源実朝の歌にちなみ、近江小室藩主小堀政峯が付けたもので、
青味がかった釉薬の色を早蕨に見立てています。
重ね焼きの跡も付いた、変化のある面白い茶碗です。

  さわらびの もえいづるはるになりぬれば のべのかすみもたなびきにけり

「呉州赤絵花卉文鉢」 中国・漳州窯 明時代・17世紀
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呉州赤絵はスワトウ(汕頭)とも呼ばれ、福建省の漳州窯で焼かれています。
粗い素地に濁りのある白化粧土を掛け、赤色や青、緑を使った伸びやかな
筆遣いで草花や人物が描かれています。

「色々糸威腹巻」 室町時代・15世紀 重要文化財
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背中で引き合わせる腹巻で、袖は上が広く下が狭い壺袖になっています。
威し糸の色を多く使った、華やかな鎧です。

「黒韋肩妻取威胴丸」 室町時代・15世紀 重要文化財
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腹巻より新しい形の、右側で引き合わせる胴丸です。
立派な兜と大袖が付き、黒韋威の一部を白糸と紅糸で変わった形に威しています。

「桜に春草図」 尾形乾山 江戸時代・18世紀
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桜、たんぽぽ、蕨、土筆などが暖かな雰囲気で描かれています。
室町時代の公家、三条西実隆の詠んだ、第九代将軍足利義尚への
祝い歌が書かれています。

  みるたびのけふにまさしと思ひこし 花は幾世のさかりなるらん

「十二ケ月歌意図巻 巻上」 土佐光起 江戸時代・17世紀
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藤原定家の「詠花鳥和歌各十二首」を絵にしています。
二月は桜と雉です。

  桜 かざしおる道行人の袂まで さくらににほふきさらぎのそら

  雉 かり人のかすみにたどる春の日を つまどふきじのこえにたつらん

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「小袖 紫白染分縮緬地笠扇桜文字模様」 江戸時代・18世紀
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伊勢大輔の歌、「いにしえの奈良の都の八重桜きょう九重に匂ひぬるかな」を
あしらっていて、ナ・ラ・ノなどの字が大きく刺繍して入っています。

「掻取 桃色縮緬地瀧桜竹模様」 江戸時代・18世紀
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掻取は内掛の公家での呼び方で、立木に雲の模様は公家女性の
デザイン様式とのことです。
桜木や花を刺繍でふっくらと縫い出しています。

「東都御殿山図」 歌川広重 江戸時代・19世紀
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広重の肉筆画です。
品川の御殿山の桜で、沖に帆掛け船が見えます。

「春風美人図」蹄斎北馬 江戸時代・19世紀
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桜を散らす風に驚いて女性が裾を押さています。
帯や裾が面白い形に吹き上がっています。

「飛鳥山花見」 鳥居清長 江戸時代・18世紀
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飛鳥山は徳川吉宗の命で開発された桜の名所です。
3枚続きの浮世絵で、清長特有の8頭身の美人がそぞろ歩きをしています。

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【2022/03/31 18:30】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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