上野
国立西洋美術館では「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」の
記事の2回目、セザンヌ、マティス、クレー、ジャコメッティの作品を載せます。
会期は2023年1月22日(日)までです。
ポール・セザンヌ 「セザンヌ夫人の肖像」 1885-86 年頃

妻のオルタンスを描いた作品です。
無地の背景、濃い色の髪と服が顔を際立たせています。
オルタンスはまったく動かずにモデルを務めるので、モデルが動くのを嫌うセザンヌは
「りんごのようにポーズを取る」と、ほめています。
アンリ・マティス 「 室内、エトルタ」 1920 年

マティスは1920年に妻と娘を連れてノルマンディーのエトルタを訪れています。
室内と窓の外の海岸を一緒に見せる、マティスの好んだ画面構成です。
アンリ・マティス 「 ニースのアトリエ」 1929 年

窓を広く取り、いろいろな直線を組合わせた、面白い作品です。
アンリ・マティス 『雑誌「ヴェルヴ」第4巻13号の表紙図案』 1943年

晩年、体力の衰えたマティスは、助手が色を塗った紙をハサミで切り抜く
切り絵に取組んでいます。
人物の形は動きがあり、軽やかです。
アンリ・マティス 「ドラゴン」 1943 -44 年

切り紙のドラゴンがのたうっています。
アンリ・マティス 「青いポートフォリオ」 1945年

椅子の上にポートフォリオが置かれていています。
赤を基調にした装飾的な画面で、女性もゆったりくつろいでいる風です。
アンリ・マティス 「ロンドン、テート・ギャラリーの展覧会(1953)のためのポスター図案」
墨・切り紙 1952年

テート・ギャラリーで開かれたマティスの彫刻展のためのポスターです。
空白の所に文字が入ります。
墨で描いた人物像と切り紙の合成で、ポスターらしい簡潔な画面になっています。
アンリ・マティス 「縄跳びをする青い裸婦」 切り紙 1952年

単純化された形と色彩に動きが加わっています。
パウル・クレー 「青の風景」 水彩 1917年

パウル・クレーはスイス生まれですが、1916年から18年までドイツに徴兵されています。
前線には出なかったため、絵を描き続けることが出来ました。
風景画ですが、抽象化が進んでいます。
パウル・クレー 「夢の都市」 水彩 1921年

月夜でしょうか、目の錯覚を呼び起こします。
パウル・クレー 「 暗い扉のある部屋の透視図法」 1921年 水彩

直線のつくる面白さを見せています。
パウル・クレー 「 緑の風景」 1922年 油彩・水彩

木々と家々が連なる、可愛い風景です。
パウル・クレー 「中国の磁器」 水彩・グアッシュ 1923年

パウル・クレーは記号や文字をよく取り入れています。
パウル・クレー 「口数の少ない倹約家」 油彩 1924年

面白い題名で、人物を想像したくなります。
パウル・クレー 「ジンジャーブレッドの絵」 油彩 1925年

始め、題名を「植物の祭り」としていたそうで、花も描かれています。
パウル・クレー 「植物と窓のある静物」 油彩 1927年

月も浮かんで、幻想味があります。
パウル・クレー 「ネクロポリス」 油彩 1929年

ネクロポリスは死者の都、大きな墓地という意味で、三角形の重なりは
ピラミッドを思わせます。
パウル・クレー 「封印された女」 水彩 1930年

顔に黒い影が掛かっています。
パウル・クレー 「モスクの入口」 水彩 1931年

イスラムのタイル模様に興味を持っています。
パウル・クレー 「子どもの遊び」 泥絵具・水彩 1939年

抽象と具象が絶妙に絡み合っています。
アルベルト・ジャコメッティ 「ヴェネツィアの女 IV」 1956年

ジャコメッティ特有の、棒のように細い人物像です。
アルベルト・ジャコメッティ 「広場II」 1948-49年

広場を行き交う人たちが林のように見えます。
展覧会のHPです。
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国立西洋美術館では「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」の
記事の2回目、セザンヌ、マティス、クレー、ジャコメッティの作品を載せます。
会期は2023年1月22日(日)までです。
ポール・セザンヌ 「セザンヌ夫人の肖像」 1885-86 年頃

妻のオルタンスを描いた作品です。
無地の背景、濃い色の髪と服が顔を際立たせています。
オルタンスはまったく動かずにモデルを務めるので、モデルが動くのを嫌うセザンヌは
「りんごのようにポーズを取る」と、ほめています。
アンリ・マティス 「 室内、エトルタ」 1920 年

マティスは1920年に妻と娘を連れてノルマンディーのエトルタを訪れています。
室内と窓の外の海岸を一緒に見せる、マティスの好んだ画面構成です。
アンリ・マティス 「 ニースのアトリエ」 1929 年

窓を広く取り、いろいろな直線を組合わせた、面白い作品です。
アンリ・マティス 『雑誌「ヴェルヴ」第4巻13号の表紙図案』 1943年

晩年、体力の衰えたマティスは、助手が色を塗った紙をハサミで切り抜く
切り絵に取組んでいます。
人物の形は動きがあり、軽やかです。
アンリ・マティス 「ドラゴン」 1943 -44 年

切り紙のドラゴンがのたうっています。
アンリ・マティス 「青いポートフォリオ」 1945年

椅子の上にポートフォリオが置かれていています。
赤を基調にした装飾的な画面で、女性もゆったりくつろいでいる風です。
アンリ・マティス 「ロンドン、テート・ギャラリーの展覧会(1953)のためのポスター図案」
墨・切り紙 1952年

テート・ギャラリーで開かれたマティスの彫刻展のためのポスターです。
空白の所に文字が入ります。
墨で描いた人物像と切り紙の合成で、ポスターらしい簡潔な画面になっています。
アンリ・マティス 「縄跳びをする青い裸婦」 切り紙 1952年

単純化された形と色彩に動きが加わっています。
パウル・クレー 「青の風景」 水彩 1917年

パウル・クレーはスイス生まれですが、1916年から18年までドイツに徴兵されています。
前線には出なかったため、絵を描き続けることが出来ました。
風景画ですが、抽象化が進んでいます。
パウル・クレー 「夢の都市」 水彩 1921年

月夜でしょうか、目の錯覚を呼び起こします。
パウル・クレー 「 暗い扉のある部屋の透視図法」 1921年 水彩

直線のつくる面白さを見せています。
パウル・クレー 「 緑の風景」 1922年 油彩・水彩

木々と家々が連なる、可愛い風景です。
パウル・クレー 「中国の磁器」 水彩・グアッシュ 1923年

パウル・クレーは記号や文字をよく取り入れています。
パウル・クレー 「口数の少ない倹約家」 油彩 1924年

面白い題名で、人物を想像したくなります。
パウル・クレー 「ジンジャーブレッドの絵」 油彩 1925年

始め、題名を「植物の祭り」としていたそうで、花も描かれています。
パウル・クレー 「植物と窓のある静物」 油彩 1927年

月も浮かんで、幻想味があります。
パウル・クレー 「ネクロポリス」 油彩 1929年

ネクロポリスは死者の都、大きな墓地という意味で、三角形の重なりは
ピラミッドを思わせます。
パウル・クレー 「封印された女」 水彩 1930年

顔に黒い影が掛かっています。
パウル・クレー 「モスクの入口」 水彩 1931年

イスラムのタイル模様に興味を持っています。
パウル・クレー 「子どもの遊び」 泥絵具・水彩 1939年

抽象と具象が絶妙に絡み合っています。
アルベルト・ジャコメッティ 「ヴェネツィアの女 IV」 1956年

ジャコメッティ特有の、棒のように細い人物像です。
アルベルト・ジャコメッティ 「広場II」 1948-49年

広場を行き交う人たちが林のように見えます。
展覧会のHPです。
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